💬 「ニキビは治ったのに、穴みたいな跡が残って全然消えない…」
そのお悩み、アイスピック型ニキビ跡かもしれません。
アイスピック型は、細く深い穴が皮膚に刻まれたような凹みが特徴で、メイクでも隠せないと長年悩む方が続出。
実は市販のケアではほぼ改善できないタイプなので、正しい知識と治療法を知ることが最短ルートです。
📌 この記事を読めば…
✅ アイスピック型の原因・特徴・他との違いがわかる
✅ クリニックで受けられる有効な治療法がまるわかり
✅ 「なぜ自分でケアしても無駄なのか」が理解できる
⚠️ 知らないまま放置すると、跡はどんどん定着して改善が難しくなります。まずは正しい情報をチェックしてみてください👇
目次
- ニキビ跡の種類とアイスピック型の位置づけ
- アイスピック型ニキビ跡とはどんな状態か
- アイスピック型ニキビ跡ができる原因
- アイスピック型とその他のニキビ跡との違い
- セルフケアで改善できる?その限界とは
- クリニックで受けられる主な治療法
- 治療を受ける際に知っておきたいこと
- アイスピック型ニキビ跡を予防するために
- まとめ
💡 この記事のポイント
アイスピック型ニキビ跡は直径2mm以下の細く深い穴状の凹みで、凹み型の60〜70%を占める最も多いタイプ。セルフケアでの改善は困難で、TCAクロスやフラクショナルレーザーなどクリニックでの複合治療が有効。完全除去より目立ちの軽減が現実的な目標となる。
💡 1. ニキビ跡の種類とアイスピック型の位置づけ
ニキビ跡(瘢痕)には大きく分けていくつかの種類があります。大まかに分類すると、皮膚が凹む「凹み型(萎縮性瘢痕)」と皮膚が盛り上がる「膨らみ型(肥厚性瘢痕・ケロイド)」、そして色が変わる「色素沈着」や「赤み」があります。
凹み型のニキビ跡はさらに形状によって3種類に分類されており、医学的には以下のように区別されています。
- アイスピック型(Icepick scar):細く深い穴状の凹み
- ボックスカー型(Boxcar scar):縁がはっきりした広めの凹み
- ローリング型(Rolling scar):波打つような緩やかな凹み
この3種類の中で、アイスピック型は最も多く見られる種類とされており、凹み型ニキビ跡全体の60〜70%を占めるとも言われています。名前の由来は、英語で「氷を砕くための錐(アイスピック)」を刺したような見た目から来ており、その言葉通り細く鋭い穴状の跡が皮膚に残るのが特徴です。
ニキビ跡に悩んでいる方の多くがアイスピック型を経験しているにもかかわらず、その深さや細さゆえに治療が難しい種類でもあります。正しい知識を持つことが、改善への第一歩となります。
Q. アイスピック型ニキビ跡とはどのような状態ですか?
アイスピック型ニキビ跡は、直径2mm以下・深さ2mm以上の細く深い穴状の凹みが皮膚に残った状態です。凹み型ニキビ跡全体の60〜70%を占める最多タイプで、主に頬や鼻周りに複数点在し、針で刺したような見た目が特徴です。
📌 2. アイスピック型ニキビ跡とはどんな状態か
アイスピック型ニキビ跡は、直径が約2mm以下と非常に細く、深さは2mm以上に及ぶことも多い、まるで針で突いたような穴状の凹みが皮膚に残った状態です。皮膚表面からすると小さな点のように見えますが、深さが真皮層にまで達していることが多く、表面だけを見ても底が見えないほど深いのが特徴です。
主にほほや鼻周りなど皮脂腺が発達している部位に多く見られ、複数の跡が点在していることがほとんどです。毛穴が拡大したように見えることもあるため、「毛穴の開き」と混同されることもありますが、毛穴の拡大とアイスピック型ニキビ跡は性質が異なります。
毛穴の開きは皮脂分泌や皮膚の弾力低下によって毛穴が広がった状態であるのに対し、アイスピック型ニキビ跡は過去のニキビによる炎症が真皮のコラーゲン組織を破壊し、皮膚が再生しきれなかったことで生じる組織の欠損です。この違いを理解することで、適切なアプローチが見えてきます。
また、アイスピック型ニキビ跡は長い時間が経過しても自然に改善することはほとんどなく、一度できてしまうとセルフケアだけで完全に消すことは非常に難しいとされています。皮膚の最も深い部分まで損傷が及んでいるため、表面的なケアでは届かない領域に問題があるためです。
✨ 3. アイスピック型ニキビ跡ができる原因
アイスピック型ニキビ跡がなぜできるのかを理解するには、まずニキビそのものの発生メカニズムと、炎症が皮膚に与える影響を知ることが重要です。
✅ ニキビの炎症が深部に達する
ニキビは毛穴に皮脂や角質が詰まり、アクネ菌などが増殖することで炎症が起きる皮膚疾患です。軽度の白ニキビや黒ニキビであれば炎症が表皮レベルにとどまりますが、赤ニキビや黄ニキビと呼ばれる化膿した状態になると、炎症は毛穴の壁を越えて真皮層にまで広がることがあります。
真皮層には皮膚の弾力や強度を支えるコラーゲンやエラスチンが豊富に含まれていますが、激しい炎症によってこれらの組織が破壊されると、皮膚はその欠損を完全に修復できなくなります。特に毛包(毛穴の管状構造)に沿って炎症が深く進行した場合、修復後も管状の凹みが残りやすく、これがアイスピック型ニキビ跡として現れます。
📝 自己判断での潰しや誤ったケアが悪化を招く
ニキビを手や爪で潰す行為は、アイスピック型ニキビ跡ができる大きなリスク要因の一つです。潰すことで本来毛穴の中に収まっていた膿や炎症物質が周囲の組織に広がり、炎症の範囲と深さが増します。その結果、真皮へのダメージが大きくなり、アイスピック型の深い跡ができやすくなります。
また、過度なスクラブや強い洗顔、ピーリング剤の誤った使用なども皮膚バリアを傷つけ、炎症を悪化させる原因になり得ます。ニキビがある間は皮膚が非常にデリケートな状態にあるため、誤ったケアが跡を残しやすくしてしまうことを覚えておいてください。
🔸 治療の遅れ・繰り返すニキビ
炎症の強いニキビを長期間放置することも、アイスピック型ニキビ跡のリスクを高めます。炎症が長引くほど真皮への損傷が蓄積されるためです。また、同じ場所に繰り返しニキビができる場合、その部位の組織が徐々に弱くなり、跡が残りやすくなります。
遺伝的な肌質や皮脂分泌の多さ、ホルモンバランスの乱れなども関与しており、同じようなニキビができても跡になりやすい人となりにくい人がいるのはこうした個人差によるものです。
Q. アイスピック型ニキビ跡はなぜできるのですか?
化膿した赤ニキビや黄ニキビの炎症が真皮層まで達し、コラーゲンやエラスチンを破壊することで生じます。自分でニキビを潰す行為も炎症を深部に広げる大きなリスクです。同じ箇所への繰り返しのニキビや治療の遅れも跡を残しやすくします。

🔍 4. アイスピック型とその他のニキビ跡との違い
凹み型のニキビ跡には3つの種類があることを先に述べましたが、それぞれの特徴と違いをより詳しく理解しておくと、自分の跡がどのタイプかを判断する参考になります。
⚡ アイスピック型の特徴
直径2mm以下の非常に細い穴状で、深さが真皮層を超えることもあります。穴の縁は比較的シャープで、底が見えにくいほど深いのが特徴です。毛穴のように見えることがあるため、毛穴の開きと間違えられやすいです。頬や鼻に多く、複数箇所に散らばって現れることがほとんどです。
🌟 ボックスカー型の特徴
直径が1.5〜4mmで、縁がはっきりとした垂直な壁を持つ四角形〜円形の凹みです。水痘(みずぼうそう)の跡に似た見た目で、浅いものから深いものまであります。アイスピック型に比べると幅が広く、影ができやすいため目立ちやすい傾向があります。浅いタイプはレーザー治療への反応が比較的良好とされています。
💬 ローリング型の特徴
直径4〜5mm以上の比較的広い範囲に緩やかな波状の凹凸が生じるタイプです。皮膚の表面が波打って見え、凹みの縁はなだらかで境界が不明確です。皮下組織と真皮の間にある繊維性の索状組織(バンド)が皮膚を引っ張ることで生じます。光の当たり方によって見え方が変わりやすいのも特徴です。
これらの違いを知ることで、自分の跡がどのタイプかをある程度把握できますが、実際には複数のタイプが混在していることも多く、正確な診断はクリニックでの専門的な診察が必要です。なぜなら、タイプによって有効な治療法が異なるため、正しく見極めることが適切な治療選択につながります。

💪 5. セルフケアで改善できる?その限界とは
アイスピック型ニキビ跡に悩む方の中には、まずは市販のスキンケア製品で何とかしたいと考える方も多いでしょう。実際のところ、セルフケアにどれほどの効果があるのかを正直にお伝えします。
✅ セルフケアでできること
アイスピック型ニキビ跡そのもの(構造的な凹み)を完全に改善することは、残念ながら市販のスキンケア製品では難しいのが現実です。真皮層にまで及ぶ組織の欠損は、外側から塗るだけのケアでは届かない深さにあります。
ただし、セルフケアには以下のような意味があります。まず、新たなニキビを防ぐことでニキビ跡が増えるリスクを減らせます。保湿をしっかり行うことで肌のターンオーバーが整い、色素沈着(茶色い跡)の改善には一定の効果が期待できます。また、日焼け止めを毎日使用することで、紫外線による色素沈着の悪化を防ぎ、跡が薄くなる速度を助けることができます。
📝 市販成分の効果と限界
ナイアシンアミドやトランサミン(トラネキサム酸)、ビタミンC誘導体などが配合された美容液は、色素沈着の改善に一定の科学的根拠がありますが、これらはあくまでも色ムラや赤みへのアプローチです。アイスピック型ニキビ跡の構造的な凹みに対してはほとんど効果がありません。
レチノール(ビタミンA誘導体)は真皮のコラーゲン産生を促す作用があり、長期使用でニキビ跡の見た目をわずかに改善するという報告もありますが、アイスピック型の深い凹みを目立たなくするほどの効果には限界があります。過剰な期待は禁物です。
🔸 なぜクリニック治療が必要か
アイスピック型ニキビ跡の根本的な改善には、真皮レベルで組織のリモデリングを促すか、または物理的に欠損部分を埋める・引き上げる処置が必要です。これはクリニックで行う医療的な治療でなければ達成できません。セルフケアはあくまでも補助的な役割と考え、本格的に改善したい場合は専門クリニックへの相談をお勧めします。
Q. アイスピック型ニキビ跡にセルフケアは効果がありますか?
市販のスキンケア製品では、アイスピック型の構造的な凹みを改善することは困難です。ナイアシンアミドやビタミンC誘導体は色素沈着への効果は期待できますが、真皮層の組織欠損には届きません。日焼け止めと保湿は補助的な役割として有効です。
🎯 6. クリニックで受けられる主な治療法
アイスピック型ニキビ跡に対してクリニックで受けられる治療法は複数存在します。それぞれの特徴を理解した上で、担当医師と相談して最適な治療を選ぶことが大切です。
⚡ フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーは、皮膚に微細な熱損傷の柱(マイクロサーマルゾーン)を格子状に作り出し、皮膚の自然治癒力によってコラーゲンの産生・再構築を促す治療法です。ニキビ跡治療において最もよく用いられるレーザー治療の一つで、アイスピック型にも一定の効果が期待されます。
アブレイティブ(剥離型)とノンアブレイティブ(非剥離型)の2種類があり、アブレイティブタイプのほうが効果は高いとされますが、ダウンタイムも長くなります。代表的な機器としては、CO2フラクショナルレーザー(炭酸ガスレーザー)やフラクセルなどが挙げられます。アイスピック型ニキビ跡に対しては複数回の施術が必要になるケースがほとんどで、1回の施術だけで劇的に改善するケースは少ないことを理解しておく必要があります。
🌟 TCA(トリクロロ酢酸)クロスピーリング
TCAクロス(CROSS:Chemical Reconstruction of Skin Scars)法は、アイスピック型ニキビ跡に特化した治療法として知られています。高濃度(通常70〜100%)のトリクロロ酢酸(TCA)を綿棒や専用の針先で、アイスピック型の穴の中だけにピンポイントで塗布する方法です。
塗布された部位は凝固壊死を起こし、その後の治癒過程でコラーゲンが産生され、穴が内側から徐々に埋まっていきます。特にアイスピック型の細く深い穴に対して有効とされており、ボックスカー型やローリング型には適さない治療です。
施術後は一時的に赤みや結痂(かさぶた)が生じますが、周囲の正常な皮膚には影響がほとんど及ばないため、ダウンタイムは比較的局所的です。効果が出るまでに数週間かかり、数回の施術が必要な場合もありますが、アイスピック型ニキビ跡に対しては高い有効性が報告されています。
💬 ピコレーザー(ピコフラクショナル)
ピコ秒という非常に短いパルス幅でレーザーを照射するピコレーザーは、近年ニキビ跡治療にも積極的に用いられています。フラクショナル照射モードを使うことで、真皮内に圧力波(光音響効果)を生じさせてコラーゲン産生を促します。従来のフラクショナルCO2レーザーと比べてダウンタイムが短い傾向がありますが、アイスピック型の深い凹みへの効果はやや弱いという意見もあります。色素沈着の改善とニキビ跡改善を同時に目指したい方に向いている場合もあります。
✅ マイクロニードリング(ダーマペン)
微細な針で皮膚に多数の穿刺を行い、コラーゲンの産生を促す治療法です。ダーマペンと呼ばれる機器が代表的で、針の深さを調整することで真皮にアプローチできます。成長因子やヒアルロン酸などを同時に導入する施術(薬剤導入)と組み合わせて行われることも多く、肌全体の質感改善にも効果が期待できます。アイスピック型に対しては、他の治療との組み合わせで用いられることが多いです。
📝 サブシジョン(皮下切除術)
主にローリング型に有効とされる治療ですが、アイスピック型ニキビ跡に対してもほかの治療との組み合わせで使われることがあります。皮膚の下に細い針を刺し入れ、皮膚を引っ張っている繊維性の癒着を切断することで、凹みを持ち上げる治療です。切断された部分に自然な線維組織が再形成されることで、凹みが目立ちにくくなります。
🔸 パンチエクシジョン(パンチ切除)
アイスピック型ニキビ跡に特化したアプローチの一つとして、パンチエクシジョンという小外科的処置があります。アイスピック型の穴をマッチした直径の円筒形のメスで切り取り、切除跡を縫合する方法です。縫合跡が残る点がデメリットですが、その後フラクショナルレーザーを追加することで縫合跡を目立たなくする治療が組み合わされることがあります。深く治療が困難な凹みに対して有効な選択肢の一つです。
⚡ ヒアルロン酸注射(フィラー)
ヒアルロン酸などのフィラー(充填剤)を皮膚の凹み部分に注入して物理的に膨らませる治療法です。ローリング型やボックスカー型の広い凹みに対してより有効とされており、アイスピック型の細い穴への注入は技術的に難しい場合があります。効果の持続期間は使用する製品によって異なりますが、一般的に6ヶ月〜1年半程度で分解・吸収されるため、定期的な追加施術が必要になることがあります。
🌟 複合治療のアプローチ
実際の臨床現場では、一つの治療法だけではなく、複数の治療を組み合わせるアプローチが取られることが多くあります。例えば、まずTCAクロスでアイスピック型の穴を部分的に改善し、その後フラクショナルレーザーで肌全体のテクスチャーを整えるといった組み合わせは、効果的な戦略の一例です。自分のニキビ跡の状態に合わせた最適な治療計画を、専門の医師と相談しながら立てることが重要です。

💡 7. 治療を受ける際に知っておきたいこと
アイスピック型ニキビ跡の治療を検討する際に、事前に理解しておくと安心な点をまとめておきます。
💬 完全な消去ではなく「目立ちにくくする」が目標
アイスピック型ニキビ跡は、いかなる治療をもってしても100%完全に消えることはほとんどありません。治療の目標は凹みを完全に消去することではなく、深さや目立ちを軽減し、化粧でカバーしやすくなる程度まで改善することです。こうした現実的な期待値を持つことが、治療への満足度にもつながります。
✅ 複数回の施術が必要
ほとんどの治療法において、1回の施術で著しい改善が得られることは少なく、複数回の施術を一定間隔で継続することが必要です。フラクショナルレーザーであれば3〜6回程度、TCAクロスであれば月1回を数回繰り返すことが一般的です。治療開始前に回数の目安とトータルコストについて確認しておきましょう。
📝 ダウンタイムについて
治療法によってダウンタイム(施術後の肌の回復期間)は大きく異なります。アブレイティブなフラクショナルレーザーでは1週間前後の赤みやかさぶたが生じることがあります。TCAクロスは施術部位に限局した赤みや結痂が2〜3週間続くことがあります。一方でピコレーザーやダーマペンは比較的ダウンタイムが短い傾向があります。生活スタイルや仕事の都合なども考慮した上で治療法を選択することが大切です。
🔸 活動中のニキビがある場合
現在進行中の炎症性ニキビがある状態では、多くの治療を受けることができません。まず現在あるニキビを適切に治療して落ち着かせてから、跡へのアプローチに移ることが基本的な順序となります。ニキビと跡の両方に悩んでいる場合は、総合的な肌の状態を診てもらえる皮膚科または美容皮膚科への相談をお勧めします。
⚡ 施術後のアフターケア
どの治療を受けた後も、紫外線対策と保湿が基本のアフターケアとなります。治療後の皮膚は通常よりも刺激に敏感になっており、紫外線を受けることで色素沈着が生じやすくなります。日焼け止めを毎日使用し、刺激の少ないスキンケアを心がけることが、治療効果を最大限に発揮させるために重要です。
Q. アイスピック型ニキビ跡の治療で何回通院が必要ですか?
治療法によって異なりますが、フラクショナルレーザーは3〜6回程度、TCAクロスは月1回を数回繰り返すことが一般的です。1回で劇的な改善は期待しにくく、「完全に消す」より「目立ちを軽減する」を現実的な目標とする複合治療が効果的です。
📌 8. アイスピック型ニキビ跡を予防するために
アイスピック型ニキビ跡を予防するためには、まずニキビそのものを早期に適切に治療することが最も重要です。跡ができてしまってから治療するよりも、跡を作らないための対策のほうがずっと効率的で確実です。
🌟 ニキビを早期に治療する
炎症が激しくなる前の段階でニキビに対処することが大切です。市販のニキビ治療薬(アダパレンや過酸化ベンゾイルなど)を適切に使用するか、早めに皮膚科を受診して処方薬による治療を受けることで、炎症が真皮まで広がるリスクを減らせます。繰り返すニキビは皮膚科での継続的な管理が有効です。
💬 絶対に潰さない
ニキビを自分で潰すことは、アイスピック型ニキビ跡ができる最大のリスク行動の一つです。どんなに気になっても、手や道具でニキビを無理に潰すことは避けてください。潰すことで炎症が深部まで広がり、治りにくい深い跡が残る可能性が大幅に高まります。
✅ 適切な洗顔とスキンケア
摩擦は皮膚への刺激となり、ニキビの悪化につながります。洗顔は泡を使って優しく行い、強くこすらないことが基本です。洗顔後は保湿をしっかり行い、皮膚のバリア機能を維持することが大切です。皮膚が乾燥すると逆に皮脂分泌が増えてニキビができやすくなるため、バランスの取れた保湿ケアが予防にも役立ちます。
📝 紫外線対策を日常的に行う
紫外線はニキビの炎症を悪化させるとともに、炎症後の色素沈着を引き起こす要因です。日焼け止めを毎日使用する習慣をつけることで、ニキビの悪化を防ぎ、万が一跡ができても色素沈着が濃くなるのを抑えることができます。
🔸 生活習慣の見直し
睡眠不足やストレス、偏った食事はホルモンバランスを乱し、ニキビを悪化させる要因になります。十分な睡眠をとること、バランスの良い食事を心がけること、適度な運動でストレスを発散することなど、生活習慣の改善がニキビ予防の基盤となります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、アイスピック型ニキビ跡のご相談は非常に多く、「長年悩んでいたけれど、どこに相談すればいいかわからなかった」とおっしゃる患者様が多い印象です。アイスピック型は深さゆえに治療の難易度が高い一方で、TCAクロスやフラクショナルレーザーなどを組み合わせた複合的なアプローチにより、着実に目立ちを軽減できるケースも多くあります。一人ひとりの跡の深さや分布に合わせた治療計画をご提案しておりますので、諦める前にぜひ一度ご相談ください。」
✨ よくある質問
アイスピック型は直径2mm以下・深さ2mm以上の細く深い穴状の凹みが特徴で、凹み型ニキビ跡全体の60〜70%を占める最も多いタイプです。縁がはっきりした広い凹みの「ボックスカー型」や、波打つような「ローリング型」と異なり、針で刺したような深い穴状であることが大きな特徴です。
残念ながら、市販のスキンケア製品でアイスピック型の構造的な凹みを改善することは難しいのが現実です。ナイアシンアミドやビタミンC誘導体は色素沈着への効果は期待できますが、真皮層に及ぶ組織の欠損には届きません。本格的な改善にはクリニックでの医療的な治療が必要です。
アイスピック型に特化した治療として「TCAクロスピーリング」が高い有効性を持ちます。高濃度の酸を穴にピンポイントで塗布し、内側からコラーゲンを産生させて穴を埋める方法です。さらにフラクショナルレーザーと組み合わせる複合的なアプローチが、より効果的とされています。当院でも個人の状態に合わせた治療計画をご提案しています。
治療法によって異なりますが、フラクショナルレーザーは3〜6回程度、TCAクロスは月1回を数回繰り返すことが一般的です。1回の施術で劇的な改善は期待しにくく、複数回の継続が必要です。また「完全に消す」ことは難しく、「目立ちを軽減する」ことを現実的な目標として設定することが大切です。
最も重要なのはニキビを早期に適切に治療することです。特に「自分で潰す行為」はアイスピック型ニキビ跡ができる最大のリスクとなるため絶対に避けてください。また、優しい洗顔・保湿・毎日の日焼け止め使用、十分な睡眠やバランスの良い食事など、日常的なスキンケアと生活習慣の見直しも予防に有効です。
🔍 まとめ
アイスピック型ニキビ跡は、細く深い穴状の凹みが特徴で、凹み型ニキビ跡の中で最も多く見られる種類です。激しいニキビの炎症が真皮層のコラーゲン組織を破壊することで生じ、一度できてしまうとセルフケアだけでの改善は難しく、クリニックでの治療が必要となります。
治療法としては、アイスピック型に特化したTCAクロスピーリング、フラクショナルレーザー(CO2レーザーなど)、ピコレーザー、マイクロニードリング、パンチエクシジョンなどがあり、重症度や跡の状態によって複数の治療を組み合わせるアプローチが効果的です。大切なのは「完全に消す」ことを求めるのではなく、「目立ちを軽減させる」ことを現実的な目標として設定することです。
また、できてしまったニキビ跡を治療することと同時に、新たなニキビ跡を作らないための予防も非常に重要です。ニキビを早期に適切に治療し、潰さないこと、正しいスキンケアを続けることが、アイスピック型ニキビ跡の予防につながります。
アイスピック型ニキビ跡でお悩みの方は、ぜひ一度専門のクリニックで現在の肌の状態を診てもらい、自分に合った治療プランを相談してみてください。アイシークリニック上野院では、ニキビ跡に関するご相談を承っております。お気軽にカウンセリングをご利用ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – ニキビ(尋常性痤瘡)の診療ガイドラインおよび瘢痕・ニキビ跡の分類・治療に関する学会の公式見解
- 日本形成外科学会 – 瘢痕(萎縮性瘢痕・肥厚性瘢痕・ケロイド)の種類・原因・治療法に関する形成外科的アプローチの情報
- PubMed – アイスピック型ニキビ跡の分類・TCAクロス・フラクショナルレーザー等の治療有効性に関する国際的な査読済み医学文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務