頭を触っていたら、いつの間にかできものができていた、あるいは押すと痛みを感じるしこりに気づいた、という経験はありませんか?
「これって何だろう…」「放っておいて大丈夫?」と不安になりますよね。
実は、頭のできものの中には「早めに受診しないと危険なケース」も潜んでいます。
この記事を読めば、あなたのできものが危険なサインかどうかを判断できるようになります。
逆に読まないまま放置すると、炎症が悪化・感染が広がるリスクがあるので、ぜひ最後まで確認してください。
💬 こんな人にとくに読んでほしい記事です
- 📌 頭にしこり・できものを最近発見した
- 📌 触ると痛みがある・膿んでいる気がする
- 📌 2週間以上経っても治らない
- 📌 病院に行くべきか迷っている
🚨 放置するとこうなるかも…
- ⚡ 細菌感染が広がり切開・手術が必要になるケースも
- ⚡ 自己処置(絞り出しなど)で悪化・跡が残るリスク
- ⚡ まれに悪性腫瘍のサインであることも
✅ この記事でわかること
- 🔸 頭のできものの主な原因・種類
- 🔸 痛い・痛くないの違いと見分け方
- 🔸 やってはいけないNG行為
- 🔸 今すぐ受診すべきサインのチェックリスト
- 🔸 病院での診断・治療の流れ
目次
- 頭にできものができる主な原因
- 押すと痛い頭のできものの代表的な種類
- 押しても痛くない頭のできものの種類
- 頭のできものが痛む理由
- 頭のできものに関連する症状とチェックポイント
- 自分でできる対処法とNGな行為
- 受診すべきタイミングと診療科
- 医療機関での診断と治療
- 頭のできものを予防するためのケア
- まとめ
この記事のポイント
頭のできものは毛包炎・粉瘤・帯状疱疹などが主な原因で、押して痛い場合は炎症や感染が疑われる。自己処置は感染悪化のリスクがあり、強い痛みや発熱・2週間以上の持続は皮膚科への早期受診が重要。
💡 頭にできものができる主な原因
頭部は顔と同様に毛穴が多く、皮脂腺や汗腺が集中しているため、さまざまな原因でできものが生じやすい部位です。まずは、頭にできものができる代表的な原因を整理しましょう。
✅ 毛穴のつまりと皮脂の蓄積
頭皮は皮脂の分泌が顔と同程度か、それ以上に多い部位です。毛穴に皮脂や角質が詰まると、毛包炎や粉瘤(ふんりゅう)などのできものが形成されやすくなります。シャンプーの頻度が低かったり、整髪料を使用していたりする場合は、毛穴のつまりが起きやすい環境が整ってしまいます。
📝 細菌や真菌の感染
頭皮の環境が乱れると、黄色ブドウ球菌などの細菌が毛穴や皮膚に侵入しやすくなります。これが毛包炎や膿皮症(のうひしょう)を引き起こす原因となります。また、マラセチア菌と呼ばれる真菌が過剰に増殖すると、脂漏性皮膚炎や毛包炎に似た症状が出ることもあります。
🔸 良性腫瘍の形成
粉瘤(アテローム)や脂肪腫(しぼうしゅ)、石灰化上皮腫(せっかいかじょうひしゅ)などの良性腫瘍が頭部に発生することがあります。これらは悪性化することは少ないものの、大きくなったり感染を起こしたりすることで痛みを伴うケースがあります。
⚡ 皮膚の炎症やアレルギー反応
シャンプーや整髪料に含まれる成分に対するアレルギー反応、あるいは接触性皮膚炎によって頭皮に炎症が起き、しこりのようなできものが生じることもあります。かゆみや赤みを伴うことが多く、原因物質を特定して取り除くことが改善の第一歩となります。
🌟 外傷や虫刺され
頭部をぶつけた後に血腫(けっしゅ)が形成されてしこりのようになることがあります。また、ダニや蚊などによる虫刺されが頭皮で起きると、刺された部分が腫れてしこりのように感じられる場合もあります。これらは時間とともに自然に消えることがほとんどですが、痛みが強い場合や長引く場合は診察を受けましょう。
Q. 頭のできものを押すと痛い主な原因は何ですか?
頭のできものを押すと痛む主な原因は「炎症」です。炎症により血管が拡張・充血し、わずかな圧力でも神経が刺激されやすくなります。感染で膿がたまると内圧上昇により強い痛みが生じ、帯状疱疹ではウイルスが神経を直接傷つけるためピリピリとした鋭い神経痛が特徴的に現れます。
📌 押すと痛い頭のできものの代表的な種類
頭のできものを押すと痛みを感じる場合、いくつかの疾患が考えられます。それぞれの特徴を知ることで、自分のできものがどのタイプに近いかをある程度把握することができます。
💬 毛包炎(もうほうえん)
毛包炎は、毛根を包む組織(毛包)に細菌が感染して炎症を起こした状態です。頭皮に赤みを帯びた小さなできものが現れ、中央に膿が見えることがあります。押すと痛みや圧痛があり、かゆみを伴うこともあります。広がる場合や繰り返す場合は抗菌薬による治療が必要です。
✅ 粉瘤(ふんりゅう・アテローム)が感染した状態
粉瘤は皮膚の内部に袋状の構造物ができ、そこに角質や皮脂が蓄積した良性腫瘍です。感染がない状態では基本的に痛みはありませんが、袋の中に細菌が入り込んで炎症を起こすと、赤く腫れ上がり押すと強い痛みを生じます。この状態を「炎症性粉瘤」と呼びます。放置すると膿がたまり、さらに痛みが増すことがあります。
📝 癤(せつ)・癰(よう)
癤(おでき)は毛包の深部から周囲の組織にかけて感染が広がったもので、毛包炎よりも深く大きな炎症です。複数の毛包が同時に感染すると癰と呼ばれ、広範囲に腫れて強い痛みを伴います。発熱を伴うこともあり、抗菌薬の内服や切開排膿(きりひらいて膿を出す処置)が必要になるケースがあります。
🔸 帯状疱疹(たいじょうほうしん)
水ぼうそうのウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が体内に潜伏しており、免疫力が低下したときに再活性化して帯状疱疹を引き起こすことがあります。頭部に生じた場合、小さな水疱を伴うできものが頭皮に出現し、ピリピリとした神経痛のような強い痛みが特徴です。水疱が出る前から痛みが始まることもあるため、早期診断が重要です。
⚡ 頭部白癬(とうぶはくせん)
頭部白癬は「しらくも」とも呼ばれ、白癬菌(はくせんきん)という真菌が頭皮や毛髪に感染した状態です。主に小児に多く見られますが、成人にも起こります。感染した部分の毛が折れやすくなり、炎症を伴うとケルスス禿瘡(どくそう)と呼ばれる強い炎症性の腫れが生じ、押すと痛みを感じます。
🌟 リンパ節の腫れ
頭部にはリンパ節が多く存在し、後頭部や耳の後ろ、首の付け根周辺に多く集まっています。頭皮や口腔内の感染症、風邪などによってリンパ節が腫れると、押したときに痛みを感じるしこりとして触れることがあります。多くの場合は感染症が治まるとともに縮小しますが、数週間以上続く場合は受診が必要です。

✨ 押しても痛くない頭のできものの種類
頭のできものすべてが痛みを伴うわけではありません。押しても痛みを感じないできものも多く存在します。
💬 粉瘤(感染なし)
感染を起こしていない粉瘤は、柔らかいゴム状のしこりとして触れ、押しても痛みはほとんどありません。表面に黒い点(毛穴のつまり)が見えることがあります。自然に消えることはなく、徐々に大きくなる傾向があるため、早めに医療機関で相談することをお勧めします。
✅ 脂肪腫(しぼうしゅ)
脂肪腫は脂肪細胞が過剰に増殖した良性腫瘍で、皮膚の下に柔らかいしこりとして触れます。押しても痛みはなく、ゆっくりと大きくなるのが特徴です。悪性化することはほとんどないとされていますが、大きくなった場合や外観が気になる場合は切除することができます。
📝 石灰化上皮腫(せっかいかじょうひしゅ)
石灰化上皮腫は毛母細胞(もうぼさいぼう)と呼ばれる細胞から発生する良性腫瘍で、石のように硬いしこりとして触れます。頭部や顔、首などに生じやすく、子供から大人まで幅広い年齢層に見られます。痛みはほとんどなく、治療は手術による切除が基本です。
🔸 母斑(ほはん・ほくろや色素性母斑)
頭皮にほくろや色素性母斑が生じることがあります。生まれつきある場合もあれば、後天的にできる場合もあります。通常は痛みを伴いませんが、急に大きくなる、色が変わる、出血するなどの変化があれば悪性化の可能性も否定できないため、早めに皮膚科を受診しましょう。
Q. 頭のできものは自分でつぶしていいですか?
頭のできものを自分でつぶす行為は絶対に避けてください。無理につぶすと内容物が周囲組織に広がり炎症が拡大するリスクがあります。また、手の細菌が傷口から侵入して二次感染を起こしたり、傷跡が残る恐れもあります。膿の排出が必要な場合は医療機関で切開排膿などの適切な処置を受けることが重要です。
🔍 頭のできものが痛む理由
できものを押したときに痛みを感じる理由は、主に「炎症」によるものです。炎症が起きると、組織に炎症細胞が集まり、血管が拡張して局所的な充血が生じます。この状態では、わずかな圧力でも神経が刺激されやすくなり、痛みとして感じられます。
また、感染によって膿がたまっている場合は、内部の圧力が高まっているため押すと強い痛みを感じます。帯状疱疹の場合は、ウイルスが神経を直接傷つけているため、神経痛として鋭い痛みが生じます。リンパ節の腫れの場合は、リンパ節自体が炎症を起こしているため押すと圧痛を感じることになります。
痛みの強さや性質(ズキズキする、ピリピリする、鈍い痛みなど)は原因によって異なります。自分のできものの痛みの特徴を正確に把握しておくことが、医師への情報提供として役立ちます。
💪 頭のできものに関連する症状とチェックポイント
頭のできもの単体だけでなく、周囲の症状も合わせて観察することで、原因をある程度絞り込む手がかりになります。以下のチェックポイントを参考にしてください。
⚡ できものの大きさと変化
できものが急速に大きくなっている場合は、感染による炎症や、まれに悪性腫瘍の可能性があります。数週間から数か月単位でゆっくり大きくなる場合は、粉瘤や脂肪腫などの良性腫瘍が考えられます。サイズの変化を記録しておくと、受診時の参考になります。
🌟 赤みや熱感の有無
できものの周囲が赤くなっていたり、触ると周囲よりも温かく感じる場合は、炎症や感染が起きているサインです。毛包炎や炎症性粉瘤では、赤みと熱感が典型的に見られます。
💬 膿や分泌物の有無
できものから黄白色の膿や臭いのある分泌物が出ている場合は、細菌感染が起きている可能性が高いです。自分でつぶしたくなる気持ちはわかりますが、無理に押し出すと感染が深部に広がったり、傷跡が残るリスクがあるため避けてください。
✅ かゆみの有無
かゆみを伴う場合は、アレルギー性の皮膚炎や脂漏性皮膚炎、頭部白癬などが考えられます。かゆみとともにフケが増えた場合は、脂漏性皮膚炎が原因の可能性があります。
📝 発熱や全身症状の有無
できものと同時に発熱や倦怠感などの全身症状がある場合は、感染が広がっているサインである可能性があります。帯状疱疹でも発熱が見られることがあります。このような場合は速やかに医療機関を受診してください。
🔸 脱毛の有無
できものの周囲の毛が抜けていたり、毛が折れている場合は、頭部白癬などの感染症が疑われます。炎症が強い場合は、治癒後も毛が生えにくくなることがあるため、早期治療が大切です。
Q. 頭のできもので早急に受診すべき症状は何ですか?
以下の場合は皮膚科などへの早急な受診が必要です。痛みが強く日常生活や睡眠に支障が出ている、急速に大きくなっている、発熱・倦怠感など全身症状を伴う、ピリピリした神経痛のような痛みがある(帯状疱疹の疑い)、2週間以上改善しない場合が主な受診の目安となります。

🎯 自分でできる対処法とNGな行為
頭のできものに気づいたとき、まず自分でできることと、してはいけないことをしっかり理解しておきましょう。
⚡ 清潔を保つ
頭皮を清潔に保つことは、感染の予防と悪化防止に最も基本的な対処法です。刺激の少ないシャンプーを使い、毎日またはほぼ毎日洗髪することで、皮脂や汚れの蓄積を防ぎましょう。整髪料はできもの周囲への使用を控えると、毛穴のつまりを減らすことができます。
🌟 患部を温める(毛包炎の初期段階)
毛包炎の初期段階では、清潔なタオルを温めて患部に当てる「温罨法(おんあんぽう)」が症状の緩和に効果的な場合があります。血行を促進し、炎症の回復を助けることが期待できます。ただし、すでに膿がたまっている場合や痛みが強い場合は、温めることで炎症が悪化することもあるため注意が必要です。
💬 市販の外用薬を活用する
軽度の毛包炎であれば、市販の抗菌成分を含む外用薬(イソジンやクロルヘキシジンを含む消毒液など)を使用することで症状が改善することがあります。ただし、自己判断での使用には限界があり、症状が改善しない場合は医療機関への受診を検討しましょう。
✅ してはいけないこと:無理につぶす、触りすぎる
できものを無理につぶしたり、指で何度も触ったりすることは避けてください。つぶすことで内容物が周囲の組織に広がり、炎症を拡大させるリスクがあります。また、手の細菌が傷口から侵入して二次感染を起こすことにもつながります。さらに、無理につぶした後に傷跡が残ることも少なくありません。
📝 してはいけないこと:針や鋭利なものを使う
自分で針や鋭利なものを使って膿を出そうとする行為は、感染を深部に広げたり、重篤な感染症を引き起こしたりする危険性があります。膿の排出が必要な場合は、必ず医療機関で適切な処置を受けてください。
💡 受診すべきタイミングと診療科
すべてのできものがすぐに受診を必要とするわけではありませんが、以下のような場合は早めに医療機関を受診することをお勧めします。
🔸 早めに受診すべきサイン
痛みが強く、日常生活や睡眠に支障が出ている場合は早急な受診が必要です。また、できものが急速に大きくなっている、発熱や倦怠感などの全身症状を伴っている、膿が多量に出ている、ピリピリとした神経痛のような痛みがある(帯状疱疹の疑い)、できものが2週間以上経っても改善しない、といった場合も受診の目安となります。
さらに、頭部のほくろや色素性病変の形や色が変わった場合、出血がある場合なども早めの診察が大切です。
⚡ 受診する診療科

頭のできものは主に皮膚科での診療が基本となります。皮膚科では皮膚疾患全般を専門とするため、毛包炎、粉瘤、帯状疱疹など多くの頭部のできものに対応しています。
粉瘤や脂肪腫の切除、炎症性粉瘤の切開排膿処置などが必要な場合は、皮膚科に加えて形成外科でも対応しています。アイシークリニック上野院のような外科的処置にも対応したクリニックでは、診断から切除まで一貫して行うことが可能です。
発熱や強い感染症状がある場合は、内科への受診も検討してください。また、頭部の怪我に伴うしこりや外傷後の変化については、脳神経外科や救急外来を受診することが適切な場合もあります。
Q. 頭のできものを予防するための日常ケアを教えてください
頭のできもの予防には日常的な頭皮ケアが有効です。毎日または1日おきに指の腹で優しく洗髪し、すすぎ残しを防ぐことが基本です。油分の多い整髪料は毛穴詰まりの原因になるため使用を見直しましょう。また、十分な睡眠・バランスの良い食事・ストレス管理で免疫力を維持することも、細菌感染や帯状疱疹の予防に効果的です。
📌 医療機関での診断と治療
医療機関を受診すると、まず問診と視診・触診が行われます。できものの位置、大きさ、硬さ、表面の状態、痛みの有無などを医師が確認します。必要に応じて以下の検査や治療が行われます。
🌟 診断のための検査
細菌感染が疑われる場合は、膿や分泌物を採取して細菌培養検査を行い、原因菌と有効な抗菌薬を特定します。真菌感染が疑われる場合は、患部の鱗屑(りんせつ・かさぶたの下の皮膚くず)や毛髪を採取して顕微鏡で確認します。帯状疱疹が疑われる場合は、水疱の内容液でウイルスを検出する検査が行われることがあります。また、良性か悪性かの判断が難しい腫瘍では、切除後に病理検査(組織を顕微鏡で調べる検査)を行います。
💬 毛包炎・細菌感染の治療
軽症の毛包炎は、外用抗菌薬(抗生物質を含む塗り薬)での治療が基本です。広範囲に及ぶ場合や症状が強い場合は、内服の抗菌薬が処方されます。膿がたまっている場合は、切開して膿を排出する処置(切開排膿)が行われます。
✅ 粉瘤の治療
粉瘤の根本的な治療は手術による切除です。粉瘤の袋(嚢腫壁)ごと摘出しないと再発するため、袋を残さず取り除くことが重要です。炎症が起きている状態では切除が難しいため、まず切開排膿で炎症を鎮めてから、改めて切除を行うことが一般的です。最近では、くり抜き法(へそ抜き法)と呼ばれる小さな穴から内容物を取り出す低侵襲な方法も普及しています。
📝 帯状疱疹の治療
帯状疱疹は抗ウイルス薬(アシクロビル、バラシクロビルなど)による治療が基本です。発症から72時間以内に治療を開始することで、症状の悪化を防ぎ、回復を促進する効果が高まります。痛みが強い場合は鎮痛薬も併用されます。治癒後も神経痛(帯状疱疹後神経痛)が残ることがあるため、早期治療が特に重要です。
🔸 脂肪腫の治療
脂肪腫は痛みや美容上の問題がなければ経過観察でよい場合もありますが、大きくなっている場合や日常生活に支障が出る場合は外科的切除が行われます。局所麻酔を使った比較的簡単な手術で切除できます。
⚡ 頭部白癬の治療
頭部白癬は内服の抗真菌薬(グリセオフルビン、イトラコナゾールなど)による治療が中心です。外用の抗真菌薬だけでは毛根まで薬剤が届かないため、内服薬が必須とされています。治療期間は数週間から数か月に及ぶことがあります。
✨ 頭のできものを予防するためのケア
頭のできものは、日常的なケアによってある程度予防することが可能です。特に毛包炎や脂漏性皮膚炎は生活習慣の改善で繰り返しを防ぎやすい疾患です。
🌟 正しいシャンプー方法を実践する
毎日または1日おきに、自分の頭皮の状態に合ったシャンプーで洗髪することが基本です。シャンプーの際は爪を立てずに指の腹で優しくマッサージするように洗い、すすぎ残しがないよう十分に洗い流しましょう。シャンプーや整髪料の残留は毛穴を詰まらせる原因になります。
💬 整髪料の使用を見直す
油分の多い整髪料やヘアワックスは毛穴を詰まらせやすく、毛包炎のリスクを高めます。できるだけ軽いテクスチャーの整髪料を選び、使用後はしっかりと洗い落とすことが大切です。
✅ 頭皮の保湿と乾燥対策
乾燥した頭皮はバリア機能が低下し、細菌や真菌が侵入しやすくなります。必要に応じて頭皮用の保湿剤やトリートメントを使用し、頭皮の状態を整えましょう。ただし、油分が多すぎるものは逆効果になることがあるため、頭皮の状態に合わせて選ぶことが大切です。
📝 免疫力を維持する生活習慣
帯状疱疹や細菌感染は、免疫力が低下すると発症しやすくなります。十分な睡眠をとる、栄養バランスの良い食事を摂る、過度なストレスを避けるといった基本的な生活習慣を整えることが、頭皮トラブルの予防につながります。特に帯状疱疹は50歳以上の方では帯状疱疹ワクチンの接種が予防に有効とされています。
🔸 帽子やヘルメットの衛生管理
帽子やヘルメットは頭皮との接触が多く、汗や皮脂が蓄積しやすいため、定期的に洗濯・清潔を保つことが重要です。特に夏場や運動後など汗をかいた後は、できるだけ早く洗うよう心がけましょう。
⚡ タオルやヘアブラシを共有しない
頭部白癬などの真菌感染症は、タオルやヘアブラシの共有によって感染が広がることがあります。家族間であっても、できるだけ個人専用のものを使用するよう心がけましょう。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、頭にできものができて「何科に行けばいいかわからない」とお悩みの方が多くいらっしゃいます。毛包炎や粉瘤など多くのケースは適切な治療で改善できますが、特に帯状疱疹は早期治療が後遺症の予防に直結するため、ピリピリとした神経痛のような痛みを感じたらできるだけ早いご受診をお勧めします。できものを自己判断でつぶしてしまう方も少なくありませんが、感染を広げるリスクがありますので、気になる症状があれば遠慮なくご相談いただければと思います。」
🔍 よくある質問
主な原因は「炎症」です。炎症が起きると血管が拡張して充血し、わずかな圧力でも神経が刺激されやすくなります。また、感染によって膿がたまると内部の圧力が高まり、強い痛みを感じます。帯状疱疹の場合はウイルスが神経を直接傷つけるため、ピリピリとした鋭い神経痛が生じます。
絶対に避けてください。無理につぶすと内容物が周囲の組織に広がり、炎症が拡大するリスクがあります。また、手の細菌が傷口から入り込んで二次感染を起こしたり、傷跡が残ったりする恐れもあります。膿の排出が必要な場合は、医療機関で適切な処置を受けることが重要です。
基本的には皮膚科の受診をお勧めします。毛包炎・粉瘤・帯状疱疹など多くの頭部のできものに対応しています。粉瘤や脂肪腫の切除が必要な場合は形成外科も対応しており、アイシークリニック上野院では診断から切除まで一貫して対応が可能です。発熱など全身症状がある場合は内科も検討してください。
以下の場合は早めの受診が必要です。①痛みが強く日常生活や睡眠に支障が出ている、②急速に大きくなっている、③発熱や倦怠感などの全身症状がある、④ピリピリとした神経痛のような痛みがある(帯状疱疹の疑い)、⑤2週間以上改善しない、などが受診の目安となります。
日常的な頭皮ケアで予防が可能です。毎日または1日おきに適切なシャンプーで洗髪し、指の腹で優しく洗うことが基本です。油分の多い整髪料は毛穴詰まりの原因になるため使用を見直しましょう。また、十分な睡眠・バランスの良い食事・ストレス管理など免疫力を維持する生活習慣も、細菌感染や帯状疱疹の予防に効果的です。
💪 まとめ
頭にできものができて押すと痛い場合、毛包炎や炎症性粉瘤、帯状疱疹、リンパ節の腫れなどさまざまな原因が考えられます。多くの場合は適切な治療で改善しますが、放置することで感染が広がったり、痛みが長引いたりするリスクもあります。
特に、急速に大きくなる、強い痛みがある、発熱を伴う、ピリピリとした神経痛がある、2週間以上改善しないといった場合は、早めに皮膚科や形成外科などの医療機関を受診することが大切です。できものを自分でつぶしたり、鋭利なものを使って処置しようとするのは感染悪化のリスクがあるため、必ず避けてください。
日常的な頭皮ケアと清潔を保つことで、できものの予防につながります。気になる頭のできものがある方は、ぜひアイシークリニック上野院にご相談ください。専門の医師が丁寧に診察し、最適な治療法をご提案します。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 毛包炎・粉瘤・帯状疱疹・頭部白癬など頭部のできものに関連する皮膚疾患の診断基準および治療ガイドラインの参照
- 国立感染症研究所 – 頭部白癬(しらくも)および帯状疱疹(水痘・帯状疱疹ウイルス)に関する感染症情報・疫学データの参照
- 厚生労働省 – 帯状疱疹ワクチン接種推奨や免疫力低下に伴う感染症予防に関する公的情報・政策指針の参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務