寒いのに脇汗をかく女性必見!原因と対策を徹底解説

ワキ汗を気にする女性

「真冬なのに脇汗がひどくて困っている」「寒い季節でも脇だけ汗ばんでしまう」そんな悩みを抱えている女性は意外と多くいます。汗は体温調節のために必要な生理的な現象ですが、気温が低いにもかかわらず脇から大量の汗が出る場合、その背景にはさまざまな原因が考えられます。単なる体質の問題だけでなく、ホルモンバランスの乱れや自律神経の不調、さらには多汗症という医学的な状態が関係していることもあります。この記事では、寒いのに脇汗をかく女性に向けて、その原因と対策、そして医療機関での治療法について詳しく解説していきます。


目次

  1. 寒いのに脇汗をかく女性に多い原因
  2. ホルモンバランスの乱れと脇汗の関係
  3. 自律神経の乱れが引き起こす脇汗
  4. 多汗症とは?女性に現れやすい症状
  5. 精神的なストレスと脇汗の深い関係
  6. 生活習慣が脇汗に与える影響
  7. 日常生活でできる脇汗対策
  8. 医療機関での脇汗治療について
  9. 脇汗に関するよくある誤解
  10. まとめ

この記事のポイント

寒くても脇汗が出る原因は、ホルモンバランスの乱れ・自律神経の不調・多汗症・精神的ストレスなど体温調節以外のメカニズムにある。日常ケアで改善しない場合は、ボトックス注射やmiraDryなど医療機関での治療が有効

🎯 寒いのに脇汗をかく女性に多い原因

まず前提として、汗には大きく分けてエクリン汗腺から分泌される汗と、アポクリン汗腺から分泌される汗の2種類があります。エクリン汗腺は全身に分布しており、体温調節のために機能します。一方でアポクリン汗腺は脇の下や陰部などに集中しており、精神的な緊張やストレスに反応して汗を分泌します。

寒い季節であっても脇汗をかく原因として、まず挙げられるのが精神的な発汗です。体温調節とは無関係に、緊張や不安、ストレスなどの心理的な要因によって脇から汗が出るケースはとても多く見られます。たとえば、大切なプレゼンや人と話すときに急に脇汗を感じるというのはこのパターンに当てはまります。

また、女性特有の原因として、ホルモンバランスの変動が挙げられます。月経周期に伴う女性ホルモンの変化、更年期に差し掛かったころのエストロゲンの急激な減少、産後のホルモン変動などが、体温調節機能の乱れを引き起こし、気温と無関係に汗をかきやすい状態を作り出すことがあります。

さらに、自律神経の乱れも大きな要因のひとつです。現代社会では不規則な生活、睡眠不足、過度なストレスなどによって自律神経のバランスが崩れやすい状態にある女性が増えています。自律神経が乱れると、汗の分泌をコントロールする機能が正常に働かなくなり、必要ないタイミングで大量に汗をかいてしまうことがあります。

そのほかにも、甲状腺の機能亢進症や糖尿病といった病気が原因で発汗が増加するケースもあります。特定の薬の副作用として汗が増えることもあるため、思い当たる節がある方は医師への相談が必要です。

Q. 寒い季節でも脇汗が出る主な原因は何ですか?

寒い季節でも脇汗が出る主な原因は、気温と無関係に働くメカニズムによるものです。精神的な緊張・ストレスによるアポクリン汗腺への刺激(精神的発汗)、ホルモンバランスの乱れ、自律神経の不調、または多汗症などが代表的な原因として挙げられます。

📋 ホルモンバランスの乱れと脇汗の関係

女性の体は月経周期、妊娠・出産、更年期など、ライフステージを通じてホルモンバランスが大きく変動します。このホルモンの変化が汗腺に直接影響を与えることが、女性が男性に比べて精神的発汗や体温調節機能の乱れを経験しやすい理由のひとつとされています。

特に更年期に差し掛かった40代から50代の女性に多いのが、エストロゲンの急激な低下による「ホットフラッシュ」です。ホットフラッシュとは、突然顔や体が熱くなり、大量の汗をかく症状で、寒い環境にいても関係なく起こります。これは視床下部にある体温調節中枢がエストロゲンの低下によって誤作動を起こすことで生じるとされています。寒い季節に脇汗が増えたと感じる中高年女性の多くは、このホットフラッシュが関係している可能性があります。

また、月経前症候群(PMS)の一環として、生理前の数日間に発汗が増加することもあります。プロゲステロン(黄体ホルモン)の上昇が体温を上げる作用を持つため、月経前に体が温かく感じられ、それに伴って汗をかきやすくなるのです。生理が近づくたびに脇汗が気になるという女性は、このメカニズムが関係しているかもしれません。

産後の女性においても、エストロゲンが急激に低下することで産後発汗が起こりやすくなります。授乳中もホルモンバランスが特殊な状態にあるため、汗をかきやすい体質が続くことがあります。この時期の発汗は通常一時的なものですが、あまりに症状がひどい場合は専門医に相談することが大切です。

ホルモンバランスの乱れが原因の脇汗は、ホルモンが安定してくれば自然に落ち着くことも多いですが、更年期症状として長期化する場合には、ホルモン補充療法(HRT)や漢方薬などの治療が有効なこともあります。

💊 自律神経の乱れが引き起こす脇汗

自律神経は、心臓の拍動、血圧、消化、そして発汗など、私たちが意識しなくても体が自動的に行う機能をコントロールしています。この自律神経には、活動時に優位になる交感神経と、休息時に優位になる副交感神経の2種類があり、これらがバランスを保ちながら体の状態を整えています。

発汗に関しては、主に交感神経が汗腺を支配しています。通常、体温が上がったときや運動したときに交感神経が活性化されて汗が出ますが、ストレスや緊張によっても交感神経は刺激されます。そのため、外気温が低くても、精神的に緊張していたり、強いストレスを感じたりしているときは脇から汗が出やすくなるのです。

現代の女性が自律神経の乱れを引き起こしやすい背景には、仕事と家庭の両立による過度なストレス、睡眠の質の低下、不規則な食事、運動不足などが挙げられます。特にスマートフォンやパソコンを長時間使用する生活は、交感神経を常に刺激した状態に保ちやすく、自律神経のバランスを崩す原因となっています。

自律神経失調症と診断されるほどではなくても、慢性的なストレス状態にある場合は自律神経のバランスが偏りがちです。このような状態では、体温調節が適切に行われないため、気温が低い状況でも脇だけが汗ばむという現象が起きやすくなります。

自律神経のバランスを整えるためには、規則正しい生活リズムの確立、十分な睡眠、適度な有酸素運動、腹式呼吸や瞑想などのリラクゼーション法が効果的とされています。ただし、症状が日常生活に支障をきたすほど深刻な場合は、内科や心療内科への受診をおすすめします。

Q. 更年期の女性が寒くても汗をかくのはなぜですか?

更年期に差し掛かった40〜50代の女性では、エストロゲンの急激な低下により視床下部の体温調節中枢が誤作動を起こす「ホットフラッシュ」が生じます。これにより、寒い環境でも突然顔や体が熱くなり大量の汗をかくことがあります。婦人科でのホルモン補充療法や漢方薬が有効な場合があります。

🏥 多汗症とは?女性に現れやすい症状

多汗症とは、体温調節に必要な量を大幅に超えた汗が特定の部位から分泌される状態を指します。医学的には「原発性局所多汗症」とも呼ばれ、脇の下のほか、手のひら、足の裏、頭部などに多く見られます。多汗症は病気であり、本人が意志の力でコントロールできるものではありません。

多汗症の特徴的な点は、運動や暑さとは無関係に汗が出ることです。寒い季節でも、じっとしているときでも、突然大量の汗が脇から流れ出してしまうのが多汗症の典型的な症状です。白いシャツや明るい色の洋服に汗染みができてしまうことで、社会生活や精神的な面でも大きなストレスを抱えている方が多くいます。

多汗症は女性にも多く見られ、特に脇の多汗症(腋窩多汗症)は社会生活への影響が大きいとされています。服の選択が制限される、人との距離感が気になる、仕事中に集中できないなど、QOL(生活の質)を著しく下げる問題として医療機関でも真剣に扱われています。

多汗症の原因については、遺伝的な要因が関係していると考えられており、家族に多汗症の方がいる場合はリスクが高まるとされています。また、精神的な緊張や不安によって症状が悪化することが多く、「また汗をかくのではないか」という不安そのものが汗の引き金になるという悪循環も生まれやすいのが特徴です。

多汗症かどうかを判断するための目安として、以下のような基準が参考になります。汗が6ヶ月以上続いている、明らかな原因がない、両側対称的に汗が出る、週に1回以上エピソードがある、25歳以前に発症した、家族に同様の症状がある、日常生活に支障をきたしているという項目のうち、複数当てはまる場合は多汗症の可能性があります。

多汗症は適切な治療によって大幅に症状を改善できる疾患です。「体質だから仕方ない」と諦めずに、専門の医療機関に相談することを強くおすすめします。

⚠️ 精神的なストレスと脇汗の深い関係

脇の下にはアポクリン汗腺が多く集まっており、このアポクリン汗腺は特に精神的な刺激に敏感に反応します。緊張や不安、恐怖、興奮などの感情が生じると、交感神経が活性化されてアポクリン汗腺から汗が分泌されます。これは気温とは関係なく起こるため、真冬でも緊張した場面では脇汗をかいてしまうことになります。

特に社交不安障害(社会不安障害)を持つ方では、人前に出るだけで極度の緊張と発汗が起こることがあります。社交不安障害は「恥ずかしい思いをするのではないか」「他人から否定的に評価されるのではないか」という強い不安が根底にあり、脇汗はその身体的なサインとして現れます。

また、「また汗をかいてしまうかもしれない」という予期不安も症状を悪化させる大きな要因です。汗をかくことへの恐れが緊張を高め、その緊張がさらに汗を招くという悪循環は、多くの方が経験している苦しいパターンです。特に女性は外見や清潔感に対する周囲の目を意識しやすい傾向があり、脇汗に関して特に強いストレスを感じやすいと言われています。

職場でのプレゼンや重要な会議、初対面の人との会話、デートなど、「うまくやらなければ」というプレッシャーがかかる場面では脇汗が特に出やすくなります。学生の場合は試験中や面接の場で症状が出やすく、社会人になってからも症状が続く方が少なくありません。

精神的なストレスが原因の脇汗に対しては、まずストレスの根本原因を見直すことが重要です。心理的なアプローチとして、認知行動療法(CBT)が有効とされており、「汗をかくことへの恐れ」という認知のパターンを変えていく手助けになることがあります。また、リラクゼーション技法や深呼吸法を取り入れることで、緊張した場面での交感神経の過活動を抑えることが期待できます。

Q. 多汗症かどうか自分で判断する目安はありますか?

多汗症の可能性を自己確認する目安として、「6ヶ月以上発汗が続いている」「週1回以上エピソードがある」「両側対称的に汗が出る」「25歳以前に発症した」「家族に同様の症状がある」「日常生活に支障が出ている」という項目が参考になります。複数当てはまる場合は専門医への相談をおすすめします。

🔍 生活習慣が脇汗に与える影響

日々の生活習慣は、脇汗の量に意外なほど大きな影響を与えています。特に以下のような習慣は、発汗を増加させる可能性があります。

まず、食事の内容について見ていきましょう。辛い食べ物や刺激の強い香辛料は、体温を上昇させる作用があり、発汗を促します。また、カフェインを多く含むコーヒーやエナジードリンク、アルコールも交感神経を刺激して汗を増やす原因となります。甘いものの過剰摂取も血糖値の急激な変動を引き起こし、自律神経に影響を与えることがあります。

次に、睡眠の質と量についてです。睡眠不足や不規則な睡眠リズムは自律神経のバランスを乱す大きな要因です。十分な睡眠が取れていないと、交感神経が過活動の状態になりやすく、日中にも脇汗をかきやすい状態が続きます。現代女性は特に睡眠の質が低下しがちとされており、意識的な改善が必要な方も多いでしょう。

服装の選択も脇汗に関係しています。通気性の悪い化学繊維の衣類は、脇周辺の蒸れを招き、汗をかきやすくするだけでなく、汗が衣類に残りやすくなります。また、タイトな服は圧迫感から交感神経を刺激することもあります。下着やインナーの素材を吸湿性・通気性の高いものに変えるだけでも、脇汗の不快感を軽減できることがあります。

体型や体重も発汗量に関係しています。体脂肪が多い状態では、体が熱を逃がしにくいため汗をかきやすくなります。適度な運動と食事管理によって健康的な体重を維持することは、発汗のコントロールにも役立ちます。

さらに、入浴習慣も重要です。シャワーだけで済ませる日が多い方は、ゆっくりと湯船に浸かる入浴を取り入れることで副交感神経が優位になり、自律神経のバランスを整えやすくなります。入浴には体の緊張をほぐし、質の良い睡眠を促進する効果もあるため、脇汗対策としても有効なアプローチです。

📝 日常生活でできる脇汗対策

脇汗に悩む女性が日常生活でできる対策には、さまざまなものがあります。医療機関での治療と並行して実践することで、より高い効果が期待できます。

まず、市販の制汗剤・デオドラント製品の活用です。制汗剤に含まれる塩化アルミニウムなどの成分が汗腺の開口部を一時的に塞ぐことで、発汗量を抑える効果があります。一般的なスプレータイプやロールオンタイプのほか、医薬部外品として販売されている高濃度タイプの制汗剤もあり、より強い効果が期待できます。使用する際は、清潔で乾燥した肌に塗布することがポイントです。

また、脇汗パッドや汗取りインナーの活用も効果的です。直接肌に貼るタイプの脇汗パッドは、衣類に汗が染みることを防いでくれます。吸湿速乾素材の汗取りインナーも、脇部分に特殊な素材を使用したものがあり、快適さを保ちながら汗染みを防ぐことができます。

ストレス管理も非常に重要な対策です。ヨガや瞑想、深呼吸法などのリラクゼーション技法を日常的に取り入れることで、交感神経の過活動を抑えることが期待できます。趣味や好きなことに時間を使うことでストレスを発散させることも、自律神経のバランスを整える上で効果的です。

食事面では、辛い食べ物やカフェイン、アルコールを控えめにすることが汗の量を抑えることにつながります。反対に、自律神経を整える効果があるとされるビタミンB群やマグネシウムを含む食品を積極的に摂ることが勧められます。また、水分補給は適切に行いながら、一度に大量の水を摂取することは避けた方が良いとされています。

規則正しい生活リズムを取り戻すことも基本的かつ重要な対策です。毎日同じ時間に起き、同じ時間に就寝する習慣をつけることで体内時計が整い、自律神経のリズムも安定してきます。就寝前のスマートフォンの使用を控え、睡眠の質を高めることも忘れてはなりません。

適度な有酸素運動は自律神経のバランスを整える効果があり、継続的に取り組むことで体の発汗機能自体が正常化してくることも期待できます。激しい運動よりも、ウォーキングや水泳、ストレッチなどの穏やかな運動を日課にすることがおすすめです。

Q. 脇汗に対して医療機関ではどんな治療が受けられますか?

医療機関での脇汗治療には、汗腺を支配する神経の過活動を抑えるボトックス(ボツリヌストキシン)注射、高濃度塩化アルミニウム外用療法、マイクロ波で汗腺を永続的に破壊するmiraDryなどがあります。いずれも高い有効性が認められており、「体質だから」と諦めずに専門医へ相談することが改善への第一歩です。

💡 医療機関での脇汗治療について

日常的な対策でも改善が見られない場合や、多汗症と診断された場合には、医療機関での治療を検討することを強くおすすめします。脇汗に対する医療的な治療は近年大きく進歩しており、高い効果が期待できる選択肢が複数あります。

まず、塩化アルミニウム外用療法について説明します。高濃度の塩化アルミニウム溶液を脇に塗布する治療法で、汗腺の開口部を塞ぐことで発汗を抑制します。市販品よりも高濃度のものが医療機関から処方されるため、より高い効果が期待できます。ただし、皮膚への刺激感が出ることもあるため、使用方法を医師の指示に従って守ることが重要です。

次に、ボトックス(ボツリヌストキシン)注射です。脇に少量のボツリヌストキシンを注射することで、汗腺を支配する神経の過活動を一時的に抑制し、発汗を大幅に減少させます。効果の持続期間は個人差がありますが、一般的に4ヶ月から6ヶ月程度とされており、定期的な施術によって効果を維持することができます。治療時間は短く、ダウンタイムもほとんどないため、忙しい女性にも取り入れやすい治療法です。

また、イオントフォレーシスという治療法もあります。水道水を入れた容器に手足を浸け、微弱な電流を流すことで発汗を抑制する治療法で、主に手のひらや足の裏の多汗症に用いられますが、専用の装置を使って脇への応用も行われています。

内服薬として、抗コリン薬が使用されることもあります。汗腺の分泌を神経レベルで抑制する作用があり、全身の発汗を減少させることができます。ただし、口の渇きや便秘などの副作用が出ることがあるため、医師の管理下での使用が必要です。

外科的な治療法としては、皮下組織の汗腺を直接除去したり破壊したりする手術もあります。以前は大きな切開を伴う手術が主流でしたが、現在は侵襲を最小限に抑えたマイクロ波療法(miraDry)なども登場しており、マイクロ波を用いて皮下の汗腺を永続的に破壊する治療法で、高い効果と長期的な持続性が期待できます。

更年期症状としての発汗については、婦人科での診察のもとホルモン補充療法や漢方薬による治療が行われます。エストロゲンを補充することでホットフラッシュや発汗を抑える効果があり、更年期に伴う様々な症状を同時に改善することが期待できます。漢方薬では加味逍遥散や桂枝茯苓丸などが、更年期に伴う発汗に用いられることがあります。

どの治療法が最適かは、発汗の程度、原因、患者さんの希望、年齢、体の状態などを総合的に判断して決定されます。まずは専門医に相談し、自分に合った治療法を選択することが大切です。

✨ 脇汗に関するよくある誤解

脇汗に関しては、さまざまな誤解や思い込みが広まっていることがあります。正しい知識を持つことで、不必要な不安を減らし、適切な対処につなげることができます。

誤解その1:「脇汗は不潔だから出る」

これはまったくの誤解です。脇汗は清潔かどうかとは無関係に、精神的な緊張、ホルモンバランス、自律神経の乱れ、体質などによって引き起こされます。どれほど清潔にしていても、多汗症の方や自律神経が乱れている方は脇汗が出やすい状態になります。脇汗をかく方が不潔というわけではないことを、まず理解してください。

誤解その2:「脇汗は臭いが強い」

脇から出る汗の種類によって、臭いの強さは異なります。エクリン汗腺から出る汗はほぼ無臭ですが、アポクリン汗腺から出る汗には脂質やタンパク質などが含まれており、皮膚の細菌によって分解されると独特の臭いを生じさせることがあります。ただし、アポクリン汗腺の発達には個人差があり、すべての脇汗が強い臭いを持つわけではありません。制汗剤の使用や清潔な状態の維持によって、臭いの問題は大幅に軽減できます。

誤解その3:「脇汗は体質だから治らない」

多汗症を含む脇汗の問題は、現代の医療によって大きく改善できます。ボトックス注射やmiraDryなどの治療法は、高い有効性が認められており、長年脇汗に悩んでいた方が治療によって劇的に症状が改善したというケースは少なくありません。「体質だから」と諦めずに、専門の医療機関に相談することが解決への第一歩です。

誤解その4:「制汗剤を使うと汗腺が詰まって体に悪い」

制汗剤を使用しても体全体の排毒機能に問題が生じるわけではありません。脇の下の汗腺を一時的に塞いでも、全身には200万以上のエクリン汗腺が存在しており、体温調節の機能は十分に維持されます。ただし、特定の成分にアレルギーを持つ方や、皮膚に傷があるときの使用には注意が必要です。

誤解その5:「脇汗は精神的に弱いから出る」

精神的な緊張が脇汗のトリガーになることはありますが、それは精神的な強さや弱さとは無関係です。多汗症は医学的な疾患であり、本人の意志の力や性格とは関係ありません。むしろ、脇汗を気にすることで生じる不安がさらに汗を引き起こすという悪循環を断ち切るためにも、医療的なアプローチが有効です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、「寒い季節なのに脇汗がひどくて困っている」というご相談を多くの女性からいただいており、その背景にはホルモンバランスの乱れや自律神経の不調、多汗症など、一人ひとり異なる原因が複雑に絡み合っていることがほとんどです。最近の傾向として、更年期症状としての発汗や、ストレス社会における精神的発汗でお悩みの方が増えており、「体質だから仕方ない」と長年我慢されてきた方が、適切な治療によって症状が大きく改善されるケースも少なくありません。脇汗のお悩みは決して恥ずかしいことではなく、現代医療でしっかりと向き合える症状ですので、一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。」

📌 よくある質問

寒いのに脇汗をかくのはなぜですか?

気温が低くても脇汗が出るのは、体温調節とは別のメカニズムが働くためです。精神的な緊張やストレスによってアポクリン汗腺が刺激される「精神的発汗」や、ホルモンバランスの乱れ、自律神経の不調などが主な原因として挙げられます。これらは気温に関係なく発汗を引き起こします。

更年期と脇汗には関係がありますか?

深い関係があります。40〜50代の女性に多いホットフラッシュは、エストロゲンの急激な低下により体温調節中枢が誤作動を起こす症状で、寒い環境でも突然大量の汗をかくことがあります。婦人科でのホルモン補充療法(HRT)や漢方薬による治療が有効な場合があります。

多汗症かどうか、自分で判断する目安はありますか?

以下の項目が複数当てはまる場合、多汗症の可能性があります。「汗が6ヶ月以上続いている」「週1回以上エピソードがある」「両側対称的に汗が出る」「25歳以前に発症した」「家族に同様の症状がある」「日常生活に支障をきたしている」など。気になる場合は専門医への相談をおすすめします。

脇汗に効果的な日常ケアを教えてください。

塩化アルミニウム配合の制汗剤を清潔で乾燥した肌に使用する、吸湿性の高い素材のインナーを選ぶ、カフェインやアルコール・辛い食べ物を控えるなどが有効です。また、十分な睡眠と規則正しい生活リズムの確立、ヨガや深呼吸などのリラクゼーション法も自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。

医療機関ではどのような脇汗の治療が受けられますか?

主な治療法として、ボトックス(ボツリヌストキシン)注射、高濃度塩化アルミニウム外用療法、マイクロ波で汗腺を永続的に破壊するmiraDryなどがあります。アイシークリニック上野院では、カウンセリングを通じて原因や症状に合わせた治療法を提案しています。「体質だから」と諦めずにお気軽にご相談ください。

🎯 まとめ

寒いのに脇汗をかく女性には、ホルモンバランスの乱れ、自律神経の不調、精神的なストレス、多汗症などさまざまな原因が考えられます。気温が低くても脇汗が出る理由は、体温調節とは別のメカニズムが働いているためであり、単なる「暑がり」や「体質」だけでは説明できない場合がほとんどです。

女性特有の要因として、月経周期、更年期、産後などに伴うホルモン変動は脇汗に直接影響を与えます。特に更年期のホットフラッシュによる発汗は、寒い環境でも突然起こるため、多くの女性を悩ませています。また、現代社会のストレスフルな生活環境は自律神経のバランスを崩しやすく、精神的な発汗を増加させる要因となっています。

日常生活での対策としては、制汗剤の適切な使用、食事や睡眠などの生活習慣の改善、ストレス管理、リラクゼーション法の実践などが挙げられます。これらの対策を継続しながら、症状が改善しない場合や日常生活への支障が大きい場合には、積極的に医療機関を受診することを検討してください。

医療機関ではボトックス注射、高濃度塩化アルミニウム外用療法、miraDryなど、さまざまな有効な治療法が提供されており、長年悩んでいた方でも大きな改善が期待できます。アイシークリニック上野院では、脇汗に関するお悩みに対してカウンセリングから治療まで丁寧にサポートしております。脇汗の問題は一人で抱え込まず、専門医への相談から始めてみましょう。

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📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 多汗症(原発性局所多汗症)の診断基準・治療ガイドラインに関する情報。塩化アルミニウム外用療法やボツリヌストキシン注射など医療機関での治療法の根拠として参照。
  • 厚生労働省 – 女性のホルモンバランスの変動(更年期・PMS・産後)と自律神経の乱れに関する健康情報。ホットフラッシュや更年期症状に伴う発汗の説明根拠として参照。
  • PubMed – 原発性局所多汗症の疫学・治療効果に関する国際医学論文群。ボトックス注射やmiraDryの有効性、多汗症の診断基準(6ヶ月以上の持続・両側対称性など)の科学的根拠として参照。

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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