日焼け止めといえばクリームやスプレーなどの塗るタイプが定番ですが、近年は「飲む日焼け止め」として知られるサプリメントが市販品でも手軽に入手できるようになり、注目を集めています。塗り直しが不要で手軽に取り入れられるイメージがある一方で、「本当に効果があるの?」「何を選べばいいの?」と疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。この記事では、飲む日焼け止めの市販品について、成分・効果・選び方・注意点まで医療的な観点からわかりやすく解説します。
目次
- 飲む日焼け止めとは?基本的な仕組みを知ろう
- 市販の飲む日焼け止めに含まれる主な成分
- 飲む日焼け止めの効果と限界
- 市販品の選び方:成分・含有量・信頼性のチェックポイント
- 飲む日焼け止めの正しい飲み方と注意点
- 塗る日焼け止めとの併用が重要な理由
- 飲む日焼け止めを選ぶ際のよくある疑問
- 医療機関で処方・販売されるものとの違い
- まとめ
この記事のポイント
飲む日焼け止めは抗酸化成分で紫外線ダメージを内側から補助するサプリメントであり、紫外線を物理的に遮断しないため塗る日焼け止めとの併用が必須。市販品選びは主成分の含有量・製造元の信頼性確認が重要で、持病や服薬中の方は医師への事前相談が不可欠。
🎯 飲む日焼け止めとは?基本的な仕組みを知ろう
「飲む日焼け止め」という言葉は一般的に広まっていますが、正確には「紫外線から肌を守る働きを内側からサポートするサプリメント」と表現するのが適切です。医薬品としての日焼け止めではなく、あくまでも食品(健康食品・サプリメント)に分類されるものがほとんどです。
仕組みとしては、紫外線を浴びると皮膚内で活性酸素が大量に発生し、細胞にダメージを与えたり、メラニン色素の生成を促したりします。飲む日焼け止めに含まれる抗酸化成分は、この活性酸素を中和する働きを持ちます。また、一部の成分は皮膚の細胞膜を強化したり、メラニンの生成を抑制するシグナルに作用したりすることで、紫外線ダメージを軽減すると考えられています。
ただし、ここで重要なのは「飲む日焼け止めは紫外線そのものを遮断・吸収するわけではない」という点です。塗るタイプの日焼け止めのように、皮膚表面で紫外線をブロックする物理的・化学的なバリアを形成するわけではありません。この根本的な違いを理解した上で活用することが大切です。
市場では「ヘリオケア」「ピコワン」「ルミキシル」などさまざまなブランド名で販売されており、ドラッグストアやインターネット通販で広く入手できます。価格帯も数百円から数千円まで幅広く、品質や成分にも大きな差があります。
Q. 飲む日焼け止めはどのような仕組みで肌を守るの?
飲む日焼け止めは、紫外線を浴びた際に皮膚内で発生する活性酸素を抗酸化成分で中和し、細胞へのダメージやメラニン生成を抑制することで内側からサポートするサプリメントです。紫外線そのものを物理的に遮断するわけではなく、塗る日焼け止めの補助的役割を担います。
📋 市販の飲む日焼け止めに含まれる主な成分
市販品として流通している飲む日焼け止めには、さまざまな成分が配合されています。それぞれの成分がどのような働きを持つのかを理解することで、自分に合った商品を選ぶ判断材料になります。
🦠 ポリポディウムロイコトモス(Polypodium leucotomos)エキス
飲む日焼け止めの中で最も注目されている成分のひとつが、ポリポディウムロイコトモスというシダ植物から抽出されたエキスです。ヘリオケアなどの製品に含まれており、複数の臨床研究でその効果が検討されています。
このエキスには強力な抗酸化作用があり、紫外線によって引き起こされる酸化ストレスを軽減する働きが期待されます。また、免疫抑制を引き起こすUV誘発性のシグナル伝達に影響を与えることで、光線過敏症の症状を和らげたり、日焼けによる炎症反応を抑えたりする可能性が研究されています。一部の研究では、SPF換算で3〜4程度の効果が示されたという報告もありますが、個人差が大きく、十分なエビデンスが確立されているわけではありません。
👴 ニコチンアミド(ナイアシンアミド)
ビタミンB3の一種であるニコチンアミドは、皮膚の免疫機能を支援し、紫外線によるDNA損傷の修復を助ける働きがあると考えられています。オーストラリアで行われた研究では、ニコチンアミドの継続的な摂取が皮膚がんのリスクを一定程度低減させた可能性があることが報告されており、国際的に注目を集めています。また、美白効果・保湿効果も期待される成分です。
🔸 ビタミンC(アスコルビン酸)
代表的な抗酸化ビタミンであるビタミンCは、紫外線によって生じた活性酸素を除去する働きを持ちます。また、コラーゲン合成を促進することで肌の修復をサポートする効果も期待されています。ただし、水溶性であるため過剰摂取しても体内に蓄積されにくく、定期的な摂取が必要です。
💧 ビタミンE(トコフェロール)
脂溶性の抗酸化ビタミンであるビタミンEは、細胞膜の脂質が酸化されるのを防ぐ働きをします。紫外線ダメージを受けた皮膚の細胞保護に寄与すると考えられており、ビタミンCと組み合わせることで相乗効果が得られるとも言われています。
✨ アスタキサンチン
サーモンやエビなどに含まれる天然のカロテノイドであるアスタキサンチンは、非常に強力な抗酸化作用を持つことで知られています。ビタミンEの数百倍以上の抗酸化力があるとする研究報告もあり、紫外線による酸化ストレスへの対抗成分として多くのサプリメントに配合されています。皮膚の弾力改善や保湿効果を示唆する研究も存在します。
📌 リコピン
トマトに多く含まれるカロテノイドの一種であるリコピンも、強い抗酸化作用を持ちます。紫外線により引き起こされる紅斑(日焼けによる赤み)の形成を抑制する可能性が示されており、いくつかの研究でその効果が検討されています。
▶️ フェルラ酸
植物由来の天然ポリフェノールであるフェルラ酸は、紫外線吸収能力を持つとともに抗酸化作用も発揮します。ビタミンCやビタミンEと組み合わせることで、より高い紫外線防御効果が期待されると報告されています。
🔹 コエンザイムQ10
体内でエネルギー産生に関わるコエンザイムQ10は、抗酸化物質としても機能します。加齢とともに体内での産生量が減少するため、外から補うことで紫外線ダメージへの抵抗力を支援すると考えられています。
💊 飲む日焼け止めの効果と限界
飲む日焼け止めに対する期待は高い一方で、その効果については正確に理解しておく必要があります。
まず、効果が期待できる点として挙げられるのは、紫外線ダメージへの内側からのサポートです。特にポリポディウムロイコトモスエキスについては、光線過敏症患者や紫外線を受けやすい環境にある方を対象にした研究で、日焼けの発症を遅らせたり、ダメージの程度を軽減したりする可能性が示されています。また、抗酸化成分の継続的な摂取は、長期的な肌の老化予防(光老化対策)や、紫外線を繰り返し浴びることによる肌トラブルの軽減にも貢献できるかもしれません。
一方で、限界も明確に存在します。最も重要な点は、飲む日焼け止めだけで十分な紫外線防御が完結するわけではないということです。日本皮膚科学会をはじめとする専門家団体は、日焼け止めの主軸はあくまでも塗るタイプのSPF・PA値を持つ製品であることを強調しています。飲む日焼け止めはその補助的な役割を担うものです。
また、市販のサプリメントは食品として分類されるため、医薬品のように厳格な臨床試験が義務付けられているわけではありません。広告や商品説明に記載されている効果の根拠が十分でない場合もあり、消費者自身が成分の情報を見極める目を持つことが重要です。
さらに、効果が出るまでに時間がかかることも理解しておく必要があります。抗酸化成分は体内に蓄積されてから機能するものが多く、一般的には2〜4週間程度の継続摂取が必要とされます。外出直前に飲んですぐ効果が現れるわけではないため、紫外線対策として取り入れる場合は長期的な視点で活用することが求められます。
Q. 飲む日焼け止めに含まれる主な有効成分は何?
代表的な成分はシダ植物由来のポリポディウムロイコトモスエキスで、臨床研究で抗酸化・炎症抑制効果が報告されています。他にもビタミンB3のニコチンアミド、抗酸化作用を持つビタミンC・E、カロテノイドのアスタキサンチンやリコピンなどが配合されており、それぞれ紫外線ダメージ軽減に寄与します。
🏥 市販品の選び方:成分・含有量・信頼性のチェックポイント
ドラッグストアやインターネット通販では実に多様な飲む日焼け止め商品が販売されており、何を基準に選べばよいか迷う方も多いでしょう。以下のポイントを参考に選んでみてください。
📍 主要成分と含有量を確認する
まず確認すべきは、どの成分がどの程度含まれているかです。成分名が羅列されていても、含有量が不明確な商品や、効果が期待できる量を下回っている商品も存在します。例えば、ポリポディウムロイコトモスエキスを含む商品の場合、研究で使用された量(1日240mg〜480mg程度)を満たしているかどうかが参考になります。
成分表示をしっかり確認し、効果の根拠となる研究報告がある成分が主体となっているかをチェックしましょう。「有効成分が10mg配合」のような極端に少ない含有量では、十分な効果を期待するのは難しいかもしれません。
💫 製造元・ブランドの信頼性を確かめる
製造元が明確で、製品情報が透明に開示されているかどうかも重要な判断材料です。GMP(適正製造規範)認定工場で製造されているか、第三者機関による品質検査が実施されているかなども確認するとよいでしょう。医師や皮膚科専門医が監修に関わっている製品は、一定の信頼性の目安になります。
🦠 誇大広告に注意する
「塗る日焼け止め不要」「SPF50と同等の効果」などと謳っている商品には注意が必要です。日本の景品表示法や健康増進法では、食品・サプリメントに医薬品的な効果効能の表示を行うことは規制されています。このような誇大な表現を使用している商品は、科学的根拠が乏しい可能性があります。
👴 価格と継続のしやすさを考える
飲む日焼け止めは継続的に摂取することで効果が期待できるものです。毎日飲み続けることを考えると、コストパフォーマンスも選択の重要な要素になります。初回限定価格の定期購入にはよく条件を確認した上で申し込みましょう。解約条件が複雑な場合もあるため注意が必要です。
🔸 アレルギーや持病のある方は成分を精査する
原材料にアレルゲンが含まれていないかを確認することも必須です。シダ植物アレルギーがある方はポリポディウムロイコトモスエキスを含む製品に注意が必要ですし、甲状腺疾患のある方にはヨウ素を多量に含む製品が適さない場合があります。持病がある方や薬を服用中の方は、服用前に医師や薬剤師に相談することを強くお勧めします。
⚠️ 飲む日焼け止めの正しい飲み方と注意点
飲む日焼け止めを効果的に活用するためには、正しい飲み方を守ることが大切です。
💧 服用タイミング
多くの製品では、日光を浴びる30分〜1時間前に服用することが推奨されています。ただし、前述のように即効性があるわけではなく、数週間の継続摂取による体内蓄積が前提となります。外出前に飲めば今日から完璧に守られるという誤解はないようにしましょう。
食後に服用するタイプが多く、空腹時に服用すると胃腸に負担をかける場合があります。製品の指示に従って服用するのが基本です。
✨ 1日の推奨量を守る
「たくさん飲めばより効果的」という考えは危険です。特にビタミン類は過剰摂取により健康被害が生じる可能性があります。例えば、ビタミンAは過剰摂取で頭痛・肝臓障害を引き起こすことがあり、脂溶性ビタミン(A・D・E・K)は水溶性ビタミンと異なり体内に蓄積されるため注意が必要です。必ず製品に記載された1日の推奨量を守って服用してください。
📌 妊娠中・授乳中の方
妊娠中や授乳中の方は、サプリメントの成分が母体や赤ちゃんに影響を与える可能性があるため、服用前に必ず産婦人科医や担当医に相談してください。一般的に安全とされる成分であっても、妊娠中は体の状態が通常と異なるため、慎重な判断が必要です。
▶️ 薬との相互作用
サプリメントと医薬品の相互作用は見落とされがちですが、重要なリスクです。例えば、抗凝固薬を服用中の方がビタミンEを大量に摂取すると出血リスクが高まる可能性があります。抗生物質、抗がん剤、血液をサラサラにする薬などを服用中の方は、必ず医師・薬剤師に飲む日焼け止めの成分を提示した上で確認を取るようにしましょう。
🔹 子どもへの使用
成人向けに設計されたサプリメントを子どもに与えることは基本的に避けるべきです。子ども向けに設計された製品を使用する場合も、用量を守り、医師に相談した上で使用することを推奨します。
Q. 市販の飲む日焼け止めを選ぶ際の注意点は?
主成分の含有量確認が最重要で、例えばポリポディウムロイコトモスエキスは1日240〜480mg程度が研究基準とされます。GMP認定工場での製造や第三者機関の品質検査の有無も確認しましょう。「塗る日焼け止め不要」などの誇大表現がある商品は科学的根拠が乏しい可能性があるため注意が必要です。
🔍 塗る日焼け止めとの併用が重要な理由
飲む日焼け止めと塗る日焼け止めの関係について、改めて整理しておきましょう。
紫外線には大きく分けてUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)があります。UVBは皮膚表面で吸収されて日焼けや炎症を引き起こし、UVAは皮膚の深部まで到達してコラーゲンを破壊し光老化を促進します。
塗る日焼け止めは、SPF値でUVBを、PA値でUVAをそれぞれ遮断・吸収する効果が製品ごとに設定されています。適切なSPF・PA値の製品を正しく塗れば、紫外線の大部分を物理的にブロックすることが可能です。
一方、飲む日焼け止めは塗り漏れた部分や、汗・水によって塗る日焼け止めが落ちてしまった後のダメージを軽減する補助的な役割を担います。また、塗る日焼け止めをどれだけ正確に塗っても、実際に必要とされる量を十分に使えていないことが多いとされています(試験時の半量以下の量しか塗られていないことが多いという調査もあります)。そのような現実的なシーンにおいて、飲む日焼け止めが内側からのサポートとして補完的に機能するという考え方は合理的です。
また、日焼け止めの効果を高めるためのその他の対策(帽子・サングラス・日傘・UVカット素材の衣服の着用)と組み合わせることで、より総合的な紫外線対策が実現します。飲む日焼け止め単独で紫外線対策を完結させるのではなく、複数の方法を組み合わせることが現時点での最善策です。
📝 飲む日焼け止めを選ぶ際のよくある疑問
📍 飲む日焼け止めは海外製品と国内製品、どちらがいい?

海外製品の代表例としてはスペイン発祥のヘリオケア(Heliocare)があり、ポリポディウムロイコトモスエキスを含む製品として世界的に広く使われています。研究報告も比較的多く、皮膚科医に推奨されることもあります。
一方、国内製品は日本語で成分表示が確認でき、日本の法令に基づいた品質管理がされている安心感があります。個人輸入品は成分の安全性や品質管理が不明確な場合もあるため、信頼性の高い正規代理店を通じて購入するか、医療機関で処方・販売しているものを選ぶことが安全です。
💫 飲み始めてどのくらいで効果を実感できる?
個人差はありますが、一般的には2〜4週間程度の継続服用後から変化を感じる方が多いとされています。ただし、「日焼けしにくくなった気がする」「肌の赤みが引きやすくなった」などの感覚的な変化であることが多く、客観的な検証は難しい部分もあります。少なくとも1ヶ月程度は継続してみることが目安です。
🦠 毎日飲み続けないと意味がない?
抗酸化成分は体内で一定の濃度を維持することで効果を発揮するため、継続的な服用が基本となります。紫外線を強く浴びる季節(主に春〜秋)に集中して飲む方法や、1年を通じて飲み続ける方法があります。自身のライフスタイルや目的に合わせた使い方を検討してみましょう。
👴 副作用の心配はある?
一般的に、成分が天然由来のサプリメントは副作用リスクが低いとされていますが、ゼロではありません。ポリポディウムロイコトモスエキスは複数の研究で安全性が確認されているものの、まれに胃腸症状(吐き気・下痢など)が報告されています。アレルギー反応が出る場合もありますので、服用開始後に体調の変化があれば中止し、医師に相談してください。
🔸 ドラッグストアとネット通販、どちらで買うべき?
ドラッグストアでは薬剤師や登録販売者に相談できる環境があるため、初めて購入する方や健康に不安がある方には安心です。ネット通販は種類が豊富で価格比較もしやすい反面、偽造品や模倣品のリスクもゼロではありません。公式サイトや信頼できる正規代理店からの購入を心がけましょう。
Q. 持病や服薬中でも飲む日焼け止めは使える?
持病がある方や薬を服用中の方は、必ず事前に医師または薬剤師へ相談してください。例えば抗凝固薬服用中にビタミンEを大量摂取すると出血リスクが高まる場合があります。アイシークリニックでは、服用中の薬や肌の状態を確認した上で、個人に適した安全な紫外線対策をご提案しています。
💡 医療機関で処方・販売されるものとの違い
飲む日焼け止めは市販品だけでなく、美容皮膚科やクリニックで販売・処方されているものも存在します。両者にはいくつかの重要な違いがあります。
💧 成分・品質の違い
医療機関で扱われるサプリメントは、一般市販品と比べて成分の純度や含有量の精度が高いものが多い傾向があります。研究・臨床試験のデータに基づいた有効量が配合されており、品質管理も厳格に行われているケースが多いです。
✨ 医師によるカウンセリングの有無
クリニックでは、医師が肌の状態を診察した上で適切な製品を提案してくれます。市販品では自分で成分や含有量を判断する必要がありますが、医療機関では個人の体質・肌質・生活習慣に合わせたアドバイスを受けながら使用できます。特に光線過敏症、皮膚疾患、薬の服用がある方などには医療機関での相談が特に有益です。
📌 医薬品として処方される場合
一部のクリニックでは、紫外線対策の一環として医薬品グレードのニコチンアミドやその他の成分が処方されることがあります。この場合、成分の効果・副作用・用量が医薬品として規定されており、サプリメントとは異なる位置づけとなります。
▶️ 価格の違い
医療機関で販売されるものは市販品と比べて価格が高い傾向にありますが、その分の品質・信頼性・サポート体制があると考えることができます。美容目的でのサプリメント使用は保険診療の対象外となる自由診療ですが、肌の専門家である皮膚科医の指導のもとで使用することはリスク管理の面で大きなメリットがあります。
アイシークリニック上野院のような美容医療クリニックでは、飲む日焼け止めを含む紫外線対策について医師が丁寧にカウンセリングを行い、個人の肌状態に合わせた最適なケアプランを提案しています。市販品での対応に限界を感じていたり、より確実な紫外線対策を求めていたりする場合には、専門家への相談を検討してみてはいかがでしょうか。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「最近の傾向として、「飲む日焼け止めだけで紫外線対策は十分ですか?」というご質問を多くいただきますが、飲む日焼け止めはあくまでも内側からのサポート役であり、塗る日焼け止めや遮光アイテムとの併用が大前提となります。当院では、お一人おひとりの肌質や生活習慣、お薬の服用状況なども丁寧に確認した上で、安全かつ効果的な紫外線対策をご提案していますので、市販品の選び方や使用法に迷われた際はお気軽にご相談ください。」
✨ よくある質問
いいえ、飲む日焼け止めだけでは紫外線対策として不十分です。飲む日焼け止めは紫外線そのものを遮断するのではなく、体の内側から紫外線ダメージをサポートする補助的な役割を担うものです。SPF・PA値を持つ塗るタイプの日焼け止めや、帽子・日傘などの遮光アイテムと組み合わせて使用することが大前提となります。
一般的には2〜4週間程度の継続服用後から変化を感じる方が多いとされています。抗酸化成分は体内に一定量蓄積されてから機能するため、即効性はありません。「日焼けしにくくなった」「肌の赤みが引きやすくなった」といった変化を確認するためにも、まず1ヶ月程度継続して様子を見ることが目安となります。
主要成分の種類と含有量の確認が最も重要です。例えばポリポディウムロイコトモスエキスの場合、研究で使用された1日240〜480mg程度の量が含まれているかを目安にしましょう。また、GMP認定工場での製造や第三者機関による品質検査の有無、医師監修の有無など、製造元の信頼性も必ず確認してください。「塗る日焼け止め不要」などの誇大表現がある商品には注意が必要です。
服用前に必ず医師または薬剤師に相談してください。例えば、抗凝固薬を服用中の方がビタミンEを大量に摂取すると出血リスクが高まる可能性があります。また、シダ植物アレルギーがある方はポリポディウムロイコトモスエキスを含む製品に注意が必要です。妊娠中・授乳中の方も同様に、必ず担当医への確認を優先してください。
主な違いは成分の品質・含有量の精度と、専門家によるサポートの有無です。アイシークリニックなどの医療機関では、医師が肌の状態や生活習慣、服用中の薬などを確認した上で、個人に適した製品を提案します。市販品と比べて価格は高くなる傾向がありますが、品質管理の水準や安全面でのリスク管理において大きなメリットがあります。
📌 まとめ
飲む日焼け止めの市販品について、成分・効果・選び方・注意点を詳しく解説しました。最後に要点を整理します。
飲む日焼け止めは、ポリポディウムロイコトモスエキス・ニコチンアミド・ビタミンC・アスタキサンチンなどの抗酸化成分を中心に構成されており、紫外線ダメージを内側からサポートする補助的な紫外線対策として位置づけられます。紫外線そのものを物理的にブロックするわけではないため、塗る日焼け止めや遮光アイテムとの組み合わせが不可欠です。
市販品を選ぶ際は、主成分の含有量・製造元の信頼性・誇大表示の有無を確認することが重要です。また、持病がある方・薬を服用中の方・妊娠中の方は必ず医師に相談してから使用してください。
日焼け対策は一時的なものではなく、年間を通じた習慣として取り組むことで、将来の肌老化や皮膚トラブルの予防につながります。飲む日焼け止めをうまく活用しながら、自分に合った紫外線対策を見つけていきましょう。もし製品の選び方や使用方法に迷うことがあれば、美容皮膚科や皮膚科クリニックに相談することが最も確実な方法です。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 日焼け止めの適切な使用方法・SPF/PA値の解説、紫外線対策における塗るタイプの日焼け止めの主軸としての位置づけに関する公式ガイドライン情報
- 厚生労働省 – 健康食品・サプリメントの分類・規制(景品表示法・健康増進法に基づく表示規制)、GMP認定制度、誇大広告の規制基準に関する公式情報
- PubMed – ポリポディウムロイコトモスエキスの光防御効果・安全性・ニコチンアミドの皮膚がんリスク低減・アスタキサンチンの抗酸化作用など、記事内で言及された各成分の臨床研究・エビデンスの参照元
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務