思春期・中学生のワキガは治る?原因と対処法・治療法を医師が解説

「最近、子どもの脇のニオイが気になる」「中学生の子どもがワキガかもしれない」とお悩みの保護者の方は少なくありません。思春期を迎えると、ホルモンバランスの変化によって体臭が強くなることがあり、特にワキガ(腋臭症)の症状が現れやすくなります

思春期のワキガは、お子様本人にとっても保護者にとっても繊細な問題です。学校生活や友人関係への影響、いじめの原因になるのではないかという不安など、さまざまな心配事があるでしょう。しかし、正しい知識を持ち、適切な対処を行うことで、ワキガの症状は十分にコントロールできます。

本記事では、思春期・中学生のワキガについて、その原因やメカニズム、自宅でできる対策から医療機関での治療法まで、医師の視点から詳しく解説します。お子様の体臭に関する悩みを解決するための参考にしていただければ幸いです。


目次

  1. 思春期・中学生のワキガとは?発症のメカニズム
  2. 思春期にワキガが発症しやすい理由
  3. 中学生のワキガをチェックする方法
  4. 思春期のワキガは自然に治る
  5. 自宅でできる思春期・中学生のワキガ対策
  6. 医療機関で受けられるワキガの治療法
  7. 思春期のワキガ治療を受けるタイミング
  8. 保護者として知っておきたい心理的サポート
  9. よくある質問

この記事のポイント

思春期のワキガはホルモン変化によるアポクリン汗腺の発達が原因で自然治癒しないが、外用薬やボトックス注射などで症状コントロールが可能。手術・ミラドライは18歳以降が推奨され、当院では成長段階に応じた治療を提案している。

🎯 思春期・中学生のワキガとは?発症のメカニズム

ワキガ(腋臭症)とは、脇の下から特有の強いニオイが発生する状態を指します。このニオイの原因となるのは、アポクリン汗腺から分泌される汗です。人間の汗腺には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています

🦠 2種類の汗腺の違い

エクリン汗腺は全身に分布しており、主に体温調節のために汗を分泌します。この汗の成分は99%が水分で、残りは塩分などのミネラルです。エクリン汗腺から出る汗は、基本的に無臭です。

一方、アポクリン汗腺は脇の下、耳の中、乳輪周辺、へそ周り、陰部など特定の部位に集中して存在しています。アポクリン汗腺から分泌される汗には、タンパク質、脂質、アンモニアなどの成分が含まれています。この汗自体には強いニオイはありませんが、皮膚表面に存在する常在菌(特にコリネバクテリウム属の細菌)によって分解されると、独特の強いニオイが発生します。

👴 ワキガのニオイが発生する仕組み

ワキガのニオイは、アポクリン汗腺から分泌された汗に含まれる成分が、皮膚常在菌によって分解される過程で生成される揮発性の化合物によって引き起こされます。主なニオイ成分としては、3-メチル-2-ヘキセン酸(酸っぱいニオイ)、短鎖脂肪酸(ツンとするニオイ)、硫黄化合物(玉ねぎのようなニオイ)などがあります。

アポクリン汗腺の数や大きさには個人差があり、これがワキガの症状の強さに影響します。アポクリン汗腺が多く、活発に機能している人ほど、ワキガの症状が強く現れる傾向があります。

Q. 思春期にワキガが発症しやすい理由は?

思春期になると性ホルモンの分泌が活発になり、それまで未発達だったアポクリン汗腺が急速に成熟します。女子では9〜12歳、男子では11〜14歳頃から発達が始まり、汗に含まれるタンパク質や脂質が皮膚の常在菌に分解されることで、ワキガ特有のニオイが発生しやすくなります。

📋 思春期にワキガが発症しやすい理由

思春期は、ワキガが発症しやすい時期として知られています。これには、いくつかの生理学的な理由があります。

🔸 アポクリン汗腺の発達

アポクリン汗腺は、生まれたときからすべての人に存在していますが、思春期を迎えるまでは未発達の状態にあります。思春期になると、性ホルモン(男性ホルモンであるアンドロゲンや女性ホルモンであるエストロゲン)の分泌が活発になり、これに伴ってアポクリン汗腺が急速に発達・成熟します。

アポクリン汗腺の発達は、女子では9〜12歳頃、男子では11〜14歳頃から始まることが多く、これは第二次性徴の開始時期とほぼ一致します。つまり、中学生の時期はまさにアポクリン汗腺が活発に機能し始める時期であり、ワキガの症状が現れやすいタイミングなのです。

💧 ホルモンバランスの変化

思春期のホルモンバランスの急激な変化は、アポクリン汗腺の活動を刺激するだけでなく、汗の成分にも影響を与えます。思春期には皮脂の分泌も増加するため、汗と皮脂が混ざり合い、常在菌が繁殖しやすい環境が整います。これにより、ニオイがより強くなる可能性があります。

また、思春期特有のストレスや緊張状態も、ワキガとストレスの関係で詳しく解説されているように、アポクリン汗腺の活動を活発化させる要因となります。

✨ 遺伝的要因

ワキガには強い遺伝的要因があることが知られています。両親のどちらかがワキガの場合、子どもがワキガになる確率は約50〜80%とされています。両親ともにワキガの場合は、その確率はさらに高くなります。

日本人を含む東アジア人は、欧米人に比べてワキガの人の割合が低いとされていますが、それでも約10〜15%の人がワキガであると推定されています。遺伝的にワキガの素因を持っている場合、思春期を迎えてアポクリン汗腺が発達することで、症状が顕在化することになります。ワキガの遺伝について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参照ください。

💊 中学生のワキガをチェックする方法

お子様がワキガかどうかを判断するためには、いくつかのチェックポイントがあります。ただし、思春期のお子様の体臭を確認する際には、本人の自尊心を傷つけないよう、十分な配慮が必要です。

📌 耳垢のタイプ

最も信頼性の高いセルフチェック方法の一つが、耳垢のタイプを確認することです。耳の中にもアポクリン汗腺が存在するため、ワキガの人は湿った耳垢(湿性耳垢、キャラメル耳垢)を持っていることが多いとされています。一方、乾燥した耳垢(乾性耳垢)の人は、ワキガである可能性が低いと考えられています。

研究によると、湿性耳垢の人の約80%がワキガであるという報告もあります。ただし、湿性耳垢であっても必ずしもワキガとは限らないため、あくまで参考程度に考えてください。耳垢とワキガの関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。

🦠 ▶️ 衣類の黄ばみ

ワキガの人は、脇の部分に黄色いシミができやすい傾向があります。これは、アポクリン汗腺から分泌される汗に含まれるリポフスチンという色素や、タンパク質・脂質が酸化することによって生じます。白いシャツやTシャツの脇部分に、洗濯しても落ちにくい黄色いシミができる場合は、ワキガの可能性があります。

🔹 脇毛の状態

アポクリン汗腺は毛根に付随して存在するため、ワキガの人は脇毛が太く、毛量が多い傾向があるとされています。また、脇毛に白い粉のようなものが付着している場合は、アポクリン汗腺からの分泌物が結晶化したものである可能性があり、ワキガのサインと考えられます。

📍 家族歴

前述のとおり、ワキガには遺伝的要因が大きく関与しています。両親や祖父母、きょうだいにワキガの人がいる場合は、お子様もワキガである可能性が高くなります。

💫 ニオイの特徴

ワキガのニオイは、一般的な汗臭さとは異なる独特のものです。玉ねぎやネギのようなニオイ、スパイシーなニオイ、鉛筆の芯のようなニオイなどと表現されることがあります。運動後や緊張したときに、脇から特有のニオイがする場合は、ワキガの可能性を考慮する必要があります。ワキガのにおいの種類と特徴について、詳しくはこちらをご覧ください。

Q. 思春期のワキガは成長すれば自然に治りますか?

思春期のワキガが自然に完治することは基本的にありません。ワキガはアポクリン汗腺の数や活動性という体質的・遺伝的要因によって決まるため、成長で根本的に変わることはないからです。成人してホルモンバランスが安定すると症状がやや落ち着く場合はありますが、これは変動であり治癒ではありません。

🏥 思春期のワキガは自然に治る?

「思春期のワキガは成長とともに自然に治るのではないか」と期待される保護者の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、残念ながら、ワキガが自然に完治することは基本的にありません

🦠 ワキガは体質的なもの

ワキガは、アポクリン汗腺の数や大きさ、活動性といった体質的な要因によって決まります。これらは遺伝的に規定されているものであり、成長や加齢によって根本的に変化することはありません。したがって、思春期に発症したワキガが、成人になって自然に消えることは期待できません。

ワキガは自然に治るのかについて、詳しい医学的見解はこちらの記事で解説しています。

👴 症状の変化について

ただし、ワキガの症状の強さは、さまざまな要因によって変動することがあります。思春期はホルモンバランスが不安定な時期であるため、一時的に症状が強くなることがあります。成人してホルモンバランスが安定すると、症状がやや落ち着く場合もあります。

また、女性の場合は月経周期や妊娠、更年期などのホルモン変動によって、ワキガの症状が変化することがあります。男性の場合も、加齢に伴うホルモン分泌の変化により、症状が多少軽減する可能性はあります。しかし、これらは症状の変動であり、ワキガ自体が治癒するわけではありません。

🔸 早期対策の重要性

ワキガが自然に治ることを待つよりも、適切な対策や治療を早期に開始することが重要です。特に中学生の時期は、学校生活や友人関係において体臭の問題が深刻な影響を及ぼす可能性があります。適切な対策を講じることで、お子様の生活の質を向上させ、心理的な負担を軽減することができます。

⚠️ 自宅でできる思春期・中学生のワキガ対策

医療機関での治療を検討する前に、まずは自宅でできる対策から始めてみましょう。適切なセルフケアによって、ワキガの症状を軽減できる場合があります。

💧 正しい入浴・洗浄方法

毎日の入浴で脇を清潔に保つことは、ワキガ対策の基本です。しかし、ゴシゴシと強くこすりすぎると、皮膚を傷つけてかえって常在菌のバランスを乱す可能性があります。殺菌作用のある石鹸やボディソープを使用し、脇を優しく洗うようにしましょう。

入浴後は、脇をしっかりと乾かすことが重要です。湿った状態は細菌の繁殖を促進するため、タオルで優しく水分を拭き取り、必要に応じてドライヤーの冷風で乾かすとよいでしょう。

✨ 制汗剤・デオドラント製品の活用

市販の制汗剤やデオドラント製品を活用することで、ワキガの症状を軽減できます。制汗剤は汗の分泌を抑える働きがあり、デオドラント製品は殺菌作用やニオイを中和する作用があります。

思春期のお子様には、肌に優しい低刺激性の製品を選ぶことをおすすめします。また、スプレータイプよりもロールオンタイプやスティックタイプの方が、有効成分が肌に密着しやすく、効果が持続しやすいとされています。朝の外出前と、可能であれば昼頃にも塗り直すと効果的です。

ワキガにおすすめの制汗剤・デオドラントの選び方について、詳しくはこちらの記事をご参照ください。

📌 衣類の選び方と管理

通気性の良い天然素材(綿や麻など)の衣類を選ぶことで、蒸れを防ぎ、ニオイの発生を抑えることができます。化学繊維の衣類は汗を吸収しにくく、蒸れやすいため、ワキガの症状を悪化させる可能性があります。

また、脇汗パッドを使用することで、汗が衣類に染みるのを防ぎ、ニオイの拡散を抑えることができます。使い捨てタイプの脇汗パッドは、学校でも手軽に交換できるため、中学生にも使いやすいでしょう。

衣類は毎日洗濯し、ニオイ成分が蓄積しないようにしましょう。洗濯時には、酸素系漂白剤や消臭効果のある洗剤を使用すると、より効果的にニオイを除去できます。

👴 ▶️ 食生活の見直し

食事の内容は、体臭に影響を与えることがあります。肉類や乳製品、揚げ物など脂肪分の多い食品は、アポクリン汗腺からの分泌を増加させる可能性があるとされています。また、ニンニクや玉ねぎ、香辛料などの刺激物も、体臭を強くする原因となることがあります。

野菜や果物、海藻類を多く摂取し、バランスの良い食事を心がけることで、体臭の軽減に効果がある可能性があります。ただし、成長期のお子様にとって栄養バランスは非常に重要ですので、極端な食事制限は避け、全体的な食生活の改善を目指すようにしましょう。

ワキガと食べ物の関係について、詳しい情報はこちらの記事をご覧ください。

🔹 脇毛の処理

脇毛は、汗や皮脂、細菌が付着しやすく、ニオイの発生源となります。脇毛を処理することで、清潔を保ちやすくなり、制汗剤やデオドラント製品の効果も高まります。

ただし、カミソリでの処理は肌を傷つけるリスクがあるため、電気シェーバーを使用するか、医療脱毛を検討することをおすすめします。中学生のお子様が自己処理を行う場合は、正しい方法を教え、肌トラブルが起きないよう注意が必要です。

Q. 中学生がワキガかどうか自分で確認する方法は?

中学生のワキガセルフチェックには主に4つのポイントがあります。①耳垢が湿っているタイプ(湿性耳垢の約80%がワキガとの報告あり)、②白いシャツの脇に黄色いシミができやすい、③脇毛が太く量が多い、④家族にワキガの人がいる、これらに複数当てはまる場合はワキガの可能性が高く、専門医への相談が推奨されます。

🔍 医療機関で受けられるワキガの治療法

自宅でのケアだけでは症状が改善しない場合や、症状が重度の場合は、医療機関での治療を検討しましょう。ワキガの治療法にはいくつかの種類があり、症状の程度やお子様の年齢、ライフスタイルに合わせて選択することができます。

📍 外用薬による治療

塩化アルミニウム溶液は、医療機関で処方される制汗剤で、市販品よりも高い効果が期待できます。汗腺の出口を一時的に塞ぐことで、発汗を抑制します。毎日就寝前に脇に塗布し、朝に洗い流すという使用方法が一般的です。

効果は個人差がありますが、軽度から中等度のワキガに対しては有効な場合があります。ただし、肌への刺激があるため、かぶれや炎症が起きる場合は使用を中止し、医師に相談する必要があります。

💫 ボトックス注射

ボトックス(ボツリヌストキシン)注射は、エクリン汗腺からの発汗を抑制する効果があります。脇に注射することで、汗の量を大幅に減らすことができ、ワキガの症状軽減にも一定の効果があります。

効果の持続期間は約4〜6か月で、効果を維持するためには定期的な注射が必要です。思春期のお子様に対しても比較的安全に行える治療法ですが、注射に対する恐怖心がある場合は、麻酔クリームの使用などで対応できます。

ワキガのボトックス治療について、詳しい効果や費用については、こちらの記事をご参照ください。

🦠 ミラドライ

ミラドライは、マイクロ波を使用してアポクリン汗腺とエクリン汗腺を破壊する治療法です。皮膚を切開せずに汗腺を除去できるため、傷跡が残りにくく、ダウンタイムも比較的短いのが特徴です。

1回の治療で約70〜80%の汗腺を破壊できるとされており、効果は半永久的です。ただし、思春期のお子様の場合、アポクリン汗腺がまだ完全に発達していない可能性があり、治療後に新たな汗腺が発達して症状が再発することがあります。そのため、ミラドライは成長が落ち着いた高校生以降に検討することが推奨される場合もあります。

👴 手術療法

ワキガの根本的な治療法として、手術によってアポクリン汗腺を除去する方法があります。剪除法(せんじょほう)や吸引法など、いくつかの術式があり、それぞれメリットとデメリットがあります。

剪除法は、脇の皮膚を切開してアポクリン汗腺を直接目で確認しながら除去する方法で、最も確実性の高い治療法です。ただし、傷跡が残る可能性があり、ダウンタイムも長くなります。

吸引法は、小さな切開から器具を挿入してアポクリン汗腺を吸引除去する方法で、傷跡が目立ちにくいのが特徴です。ただし、剪除法に比べると汗腺の除去率が低く、効果が不十分な場合があります。

思春期のお子様に対する手術は、成長が完了していない段階で行うと、術後にアポクリン汗腺が再発達する可能性があるため、慎重な判断が必要です。一般的には、18歳以降の手術が推奨されることが多いですが、症状が重度で日常生活に大きな支障がある場合は、医師と相談の上、より早い時期に手術を検討することもあります。

📝 思春期のワキガ治療を受けるタイミング

思春期のお子様がワキガの治療を受けるべきタイミングは、症状の程度や本人・保護者の希望によって異なります。以下のような状況では、医療機関への相談を検討することをおすすめします。

🔸 セルフケアで効果が得られない場合

制汗剤やデオドラント製品を適切に使用しても、ニオイが十分にコントロールできない場合は、医療機関での治療が必要かもしれません。特に、周囲の人からニオイを指摘されるような状況では、早めの対応が望ましいでしょう。

💧 日常生活に支障がある場合

ワキガの症状が原因で、学校生活や友人関係に問題が生じている場合は、治療を検討すべきです。体育の授業や部活動を避けるようになった、友人との関わりを避けるようになったなどの変化があれば、早急に対応する必要があります。

✨ 本人が治療を希望する場合

お子様本人がワキガの症状に悩み、治療を希望している場合は、その意思を尊重することが大切です。思春期は自分の外見や体臭に敏感になる時期であり、本人の悩みを軽視せず、適切なサポートを提供しましょう。

📌 治療開始前の注意点

思春期のお子様に対するワキガ治療を検討する際には、以下の点に注意が必要です。

まず、治療法によっては成長期に行うと効果が限定的になる場合があります。特に手術やミラドライなどの永久的な治療は、アポクリン汗腺の発達が完了する18歳前後まで待つことが推奨される場合があります。ボトックス注射や外用薬による治療は、成長期でも比較的安全に行えるため、まずはこれらの治療から始めることが多いです。

また、治療を受ける前に、お子様本人が治療内容やリスク、期待できる効果について十分に理解していることが重要です。強制的に治療を受けさせるのではなく、本人の同意を得た上で進めるようにしましょう。

Q. 思春期の子どものワキガ治療はどれを選ぶべき?

アイシークリニックでは、思春期のワキガ治療は体への負担が少ない外用薬(塩化アルミニウム溶液)やボトックス注射から始めることを推奨しています。ボトックス注射の効果は約4〜6か月持続します。手術やミラドライなど永久的な治療は、アポクリン汗腺の発達が完了する18歳前後まで待つことが一般的に推奨されています。

💡 保護者として知っておきたい心理的サポート

思春期のワキガは、お子様の心理面にも大きな影響を与える可能性があります。保護者として、適切な心理的サポートを提供することが重要です。

🔸 ▶️ オープンなコミュニケーション

体臭の問題はデリケートなテーマですが、タブー視せずにオープンに話し合える環境を作ることが大切です。お子様が自分の体の変化や悩みを相談しやすい雰囲気を作り、一人で抱え込まないようにサポートしましょう。

話を聞く際には、批判したり、大げさに反応したりせず、共感的な態度で接することが重要です。お子様の気持ちを受け止め、一緒に解決策を考える姿勢を示しましょう。

🔹 ワキガは恥ずかしいことではないと伝える

ワキガは遺伝的な体質であり、本人の不潔さや怠慢が原因ではないことをお子様に理解させることが重要です。ワキガであることを恥じる必要はなく、適切なケアや治療によって症状はコントロールできることを伝えましょう。

また、世界的に見ると、ワキガの人の方が多い地域もあり、日本では少数派であっても、決して異常なことではないという視点を持たせることも大切です。

📍 いじめへの対応

残念ながら、体臭を理由としたいじめが発生することがあります。お子様がいじめに遭っている兆候(登校を嫌がる、友人関係の変化、気分の落ち込みなど)が見られた場合は、早急に対応する必要があります。

学校の担任や養護教諭に相談し、適切な対応を求めましょう。また、お子様自身には、いじめは決して許される行為ではないこと、自分を責める必要はないことを伝え、精神的なサポートを続けることが大切です。

💫 専門家への相談

ワキガの問題が原因で、お子様が深刻な心理的ストレスを抱えている場合は、心療内科や臨床心理士などの専門家に相談することも検討しましょう。特に、うつ症状や社交不安などが見られる場合は、適切なケアが必要です。

また、ワキガではないのに「自分はワキガかもしれない」と過度に心配する「自己臭恐怖症」という状態もあります。このような場合も、専門家のサポートが有効です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太医師(当院治療責任者)より

「当院では、思春期のお子様のワキガに関するご相談が年々増加傾向にあります。特に中学生のお子様を持つ保護者様からのご相談が多く、昨年と比較して約30%ほど増えている印象です。ご相談の多くは、まずセルフケアで対応できるかどうか、また治療を受けるとしたらどのタイミングが適切かというものです。思春期のワキガ治療では、お子様の成長段階を考慮しながら、ボトックス注射や外用薬など負担の少ない治療法から始めることをおすすめしています。また、保護者様だけでなく、お子様本人ともしっかりコミュニケーションを取り、治療への理解と同意を得ることを大切にしています。一人で悩まず、まずはお気軽にご相談いただければと思います。」

✨ よくある質問

中学生でもワキガの治療を受けられますか?

はい、中学生でもワキガの治療を受けることは可能です。外用薬やボトックス注射など、成長期のお子様にも比較的安全に行える治療法があります。ただし、手術やミラドライなどの永久的な治療は、アポクリン汗腺の発達が完了する18歳前後まで待つことが推奨される場合があります。まずは医師に相談し、お子様の状態に合った治療法を検討しましょう。

思春期のワキガは大人になったら軽くなりますか?

ワキガは体質的なものであり、大人になっても自然に治ることは基本的にありません。ただし、ホルモンバランスが安定することで、症状がやや落ち着く場合もあります。症状の軽減を期待して放置するよりも、適切なセルフケアや治療を行うことで、生活の質を向上させることができます。

子どもがワキガかどうか、どうやって判断すればいいですか?

ワキガかどうかを判断するためのチェックポイントとして、耳垢のタイプ(湿性耳垢はワキガの可能性が高い)、衣類の脇部分の黄ばみ、家族にワキガの人がいるかどうか、などがあります。ただし、これらはあくまで目安であり、確実な診断は医師による診察が必要です。気になる場合は、皮膚科や形成外科を受診することをおすすめします。

市販の制汗剤で効果がない場合はどうすればいいですか?

市販の制汗剤で効果が不十分な場合は、医療機関を受診することをおすすめします。医療機関では、市販品よりも高濃度の塩化アルミニウム溶液の処方や、ボトックス注射などの治療を受けることができます。症状の程度に合わせた適切な治療法を医師と相談して選択しましょう。

ワキガの治療は保険適用されますか?

ワキガの治療は、症状の程度によって保険適用される場合があります。特に手術療法(剪除法)は、医師が「腋臭症」と診断した場合に保険適用となることがあります。一方、ボトックス注射やミラドライは自費診療となることが一般的です。詳細は受診する医療機関に事前に確認することをおすすめします。

子どものワキガについて、学校に相談すべきですか?

必ずしも学校に相談する必要はありませんが、いじめが発生している場合や、体育の着替えなどで配慮が必要な場合は、担任や養護教諭に相談することを検討してもよいでしょう。相談する際は、お子様の同意を得た上で行い、プライバシーに十分配慮してもらうよう依頼することが大切です。

思春期のワキガ治療で最も効果的な方法は何ですか?

思春期のワキガ治療では、まずは外用薬(塩化アルミニウム溶液)やボトックス注射など、体への負担が少ない治療から始めることが一般的です。これらの治療は成長期でも安全に行えます。手術やミラドライなどの永久的な治療は、アポクリン汗腺の発達が完了する18歳前後まで待つことが推奨されます。お子様の症状の程度や年齢を考慮して、医師と相談の上で最適な治療法を選択することが重要です。

ワキガの症状が強い場合、学校生活に支障が出ることはありますか?

はい、ワキガの症状が強い場合、学校生活に様々な支障が出る可能性があります。体育の授業や部活動を避けるようになったり、友人との距離を置くようになったり、自信を失って積極性がなくなったりすることがあります。また、残念ながらいじめの原因となることもあります。このような状況が見られる場合は、早急に適切な対策や治療を検討し、お子様の心理的サポートも併せて行うことが重要です。


📞 アイシークリニック上野院でのご相談

思春期・中学生のワキガでお悩みの方は、一人で抱え込まず、まずは専門医にご相談ください。アイシークリニック上野院では、お子様の年齢や症状に合わせた適切な治療法をご提案いたします。

当院では、思春期のお子様とそのご家族が安心して治療を受けられるよう、丁寧なカウンセリングと説明を心がけています。治療に関するご不安やご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。


参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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