二日酔いの治し方|即効で効く対処法と予防策を医師が解説

「昨日飲みすぎてしまった…」「今日は大事な仕事があるのに、頭痛と吐き気がひどい…」そんな二日酔いの症状に悩まされた経験はありませんか。二日酔いは多くの方が経験する辛い症状ですが、適切な対処法を知っていれば、症状を早く和らげることができます。この記事では、二日酔いを即効で治すための対処法から、そもそも二日酔いにならないための予防策まで、医学的な根拠に基づいて詳しく解説します。

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目次

  1. 二日酔いとは?そのメカニズムを理解しよう
  2. 二日酔いの主な症状
  3. 即効性のある二日酔いの治し方
  4. 二日酔いに効果的な飲み物
  5. 二日酔いに効果的な食べ物
  6. 二日酔いに効く市販薬の選び方
  7. 二日酔いを予防する方法
  8. 二日酔いで病院を受診すべきケース
  9. よくある質問
  10. まとめ

この記事のポイント

二日酔いはアセトアルデヒド蓄積・脱水・低血糖が主因。経口補水液での水分補給と睡眠が最重要で、消化の良い食事や症状別の市販薬も有効。予防には空腹飲酒を避け、水を並行して飲むことが効果的。

🧠 二日酔いとは?そのメカニズムを理解しよう

二日酔いは、アルコールを過剰に摂取した翌日に現れる不快な症状の総称です。医学的には「アルコール離脱症候群の軽症型」とも位置づけられています。

二日酔いのメカニズムを理解することで、より効果的な対処法を選択できるようになります。

⚠️ アセトアルデヒドの蓄積

アルコール(エタノール)は、肝臓で代謝される際にまずアセトアルデヒドという物質に分解されます。

このアセトアルデヒドは、アルコールよりも毒性が強く、以下の症状を引き起こす主な原因物質です:

  • 頭痛
  • 吐き気
  • 動悸
  • 顔の紅潮

通常、アセトアルデヒドはさらに酢酸へと分解され、最終的には水と二酸化炭素になって体外に排出されます。しかし、大量のアルコールを摂取すると、肝臓の処理能力が追いつかず、アセトアルデヒドが体内に蓄積してしまいます。

特に日本人を含むアジア人の約40%は、アセトアルデヒドを分解する酵素(ALDH2)の働きが弱い体質であるため、少量の飲酒でも二日酔いになりやすい傾向があります。

💧 脱水症状

アルコールには利尿作用があり、飲酒すると体内の水分が尿として大量に排出されます。

ビール1リットルを飲むと、約1.1リットルの水分が尿として失われるという研究結果もあります。この脱水状態は、以下の症状を引き起こします:

  • 頭痛
  • だるさ
  • めまい
  • 喉の渇き

また、水分と一緒にナトリウムやカリウムなどの電解質も失われるため、体の機能維持に必要なミネラルバランスも崩れてしまいます。

🫃 胃腸への刺激

アルコールは胃の粘膜を直接刺激し、胃酸の分泌を促進します。これにより、胃炎や胃粘膜の損傷が起こり、以下の症状が現れます:

  • 吐き気
  • 胃のむかつき
  • 腹痛
  • 下痢

📉 低血糖

肝臓がアルコールの代謝に忙しくなると、糖新生(糖を作り出す機能)が抑制されます。その結果、血糖値が低下し、以下の症状が現れます:

  • だるさ
  • 集中力の低下
  • 震え
  • 冷や汗

特に空腹状態で飲酒した場合、低血糖のリスクが高まります。

😴 睡眠の質の低下

アルコールは一時的に眠気を誘いますが、睡眠の質は著しく低下します。

アルコールを摂取すると、睡眠の後半でレム睡眠(浅い眠り)が増加し、深い睡眠が減少します。その結果、十分な時間寝ていても疲労感が残り、翌日のだるさや眠気につながります。

Q. 二日酔いの主な原因は何ですか?

二日酔いの主な原因は、①アセトアルデヒドの蓄積、②脱水・電解質バランスの乱れ、③胃粘膜への刺激、④低血糖、⑤睡眠の質の低下の5つです。特にアセトアルデヒドは頭痛・吐き気・動悸を引き起こす毒性の強い物質で、日本人の約40%は分解酵素が弱く症状が出やすい傾向があります。

😰 二日酔いの主な症状

二日酔いの症状は人によって異なりますが、一般的に以下のような症状が現れます。これらの症状は通常、飲酒後12〜24時間をピークに、24〜72時間程度で自然に回復します。

🤕 頭痛

二日酔いで最も多い症状の一つが頭痛です。

脱水による血管の収縮や、アセトアルデヒドによる血管の拡張が原因と考えられています。こめかみや後頭部がズキズキと痛むことが多く、動くと悪化する傾向があります。

🤢 吐き気・嘔吐

アセトアルデヒドの蓄積や胃粘膜への刺激により、吐き気や嘔吐が起こります。

胃が空っぽでも吐き気が続くことがあり、これは脳の嘔吐中枢が刺激されているためです。

😴 だるさ・倦怠感

全身のだるさや倦怠感は、以下の要因が重なって起こります:

  • 脱水
  • 低血糖
  • 睡眠の質の低下
  • 電解質バランスの崩れ

体を動かすのが億劫になり、仕事や日常生活に支障をきたすことがあります。

高桑康太 医師・当院治療責任者

二日酔いの症状は個人差が大きく、同じ量のアルコールでも体質や体調によって大きく異なります。特に日本人はアルコール代謝酵素の働きが弱い方が多いため、少量でも症状が出やすい傾向があります。症状が重い場合は無理をせず、適切な対処法を実践して回復を待ちましょう。

🤮 胃のむかつき・食欲不振

胃粘膜の炎症により、胃がむかむかする感覚や食欲不振が生じます。

何かを食べたいのに食べられない、または食べ物を見るだけで気持ち悪くなるといった状態になることがあります。

🏜️ 喉の渇き

脱水症状の典型的な症状として、強い喉の渇きがあります。口の中が乾燥し、いくら水を飲んでも渇きが癒えないように感じることもあります。

💓 動悸・心拍数の増加

アセトアルデヒドや脱水の影響で、以下の症状が現れることがあります:

  • 心臓がドキドキする
  • 脈が早くなる
  • 胸の不快感

安静にしていても心拍数が上がっている場合は、体が回復しようとしているサインです。

💫 めまい・ふらつき

脱水や血圧の変動により、立ち上がった時にめまいやふらつきを感じることがあります。転倒のリスクがあるため、急に立ち上がらないよう注意が必要です。

🧠 集中力の低下

脳への酸素や糖の供給が低下することで、集中力や判断力が鈍ります。仕事のパフォーマンスが下がったり、ミスが増えたりする原因になります。

⚡ 即効性のある二日酔いの治し方

二日酔いの症状をできるだけ早く和らげるための対処法を紹介します。完全に治すには時間がかかりますが、以下の方法を組み合わせることで、症状を軽減し、回復を早めることができます。

💧 水分と電解質を補給する

二日酔い対策で最も重要なのが、水分補給です。脱水状態を改善することで、頭痛やだるさなどの症状が軽減されます。

ただし、水だけを大量に飲むと、かえって電解質バランスが崩れてしまうことがあります。以下の飲み物がおすすめです:

  • 経口補水液
  • スポーツドリンク
  • 薄めたスポーツドリンク

一度に大量に飲むのではなく、少しずつこまめに飲むことがポイントです。目安として、1時間にコップ1杯程度を繰り返し飲むようにしましょう。

🍯 糖分を補給する

低血糖を改善するために、糖分を補給することも効果的です。以下の飲み物や食べ物が適しています:

  • 果物のジュース
  • スポーツドリンク
  • はちみつを溶かした飲み物
  • バナナ

果糖はアルコールの代謝を助ける働きもあるとされています。ただし、空腹時に糖分を摂りすぎると血糖値の急上昇・急降下を招くことがあるため、適量を心がけましょう。

😴 睡眠をとる

可能であれば、十分な睡眠をとることが最も効果的な回復方法です。

睡眠中は体の修復機能が働き、アルコールの代謝も進みます。飲酒後の睡眠は質が低いため、二日酔いの朝に追加で睡眠をとることで、本来の回復効果を得ることができます。

2〜3時間程度の仮眠でも、症状の軽減に効果があります。

🚿 シャワーを浴びる

ぬるめのシャワーを浴びることで、血行が促進され、体がすっきりします。

注意点:

  • 熱いお風呂やサウナは脱水を悪化させるため避ける
  • めまいやふらつきがある場合は、座った状態でシャワーを浴びる
  • 症状が重い場合は入浴を控える

🍚 軽い食事をとる

吐き気がなければ、消化の良い軽い食事をとることで、血糖値が安定し、胃腸の働きも正常化します。

おすすめの食べ物:

  • おかゆ
  • うどん
  • バナナ
  • トースト

脂っこいものや刺激の強いものは胃に負担をかけるため避けてください。

🌬️ 新鮮な空気を吸う

窓を開けて換気したり、短時間の散歩をしたりして新鮮な空気を吸うことで、気分がすっきりすることがあります。

ただし、激しい運動は脱水を悪化させるため控えてください。軽いストレッチ程度にとどめましょう。

💊 頭痛薬を服用する

頭痛がひどい場合は、市販の頭痛薬を服用することで症状を和らげることができます。

ただし、空腹時の服用は胃への負担が大きいため、何か食べてから服用するか、胃に優しいタイプの薬を選びましょう。詳しくは後述の「二日酔いに効く市販薬の選び方」を参考にしてください。

Q. 二日酔いのとき最初にすべき対処法は?

二日酔いの際にまず行うべき対処法は水分と電解質の補給です。アルコールの利尿作用により脱水と電解質不足が生じるため、経口補水液やスポーツドリンクをコップ1杯ずつこまめに飲むことが重要です。水だけを大量摂取すると電解質バランスがさらに崩れるため、ミネラルを含む飲料が推奨されます。

🥤 二日酔いに効果的な飲み物

二日酔いの回復を助ける飲み物を詳しく紹介します。それぞれの特徴を理解して、自分の症状に合ったものを選びましょう。

💊 経口補水液

経口補水液は、水分と電解質を効率よく補給できるため、二日酔いの脱水対策に最も適しています。

特徴:

  • 一般的なスポーツドリンクよりも電解質濃度が高い
  • 糖分は控えめに設計
  • 体への吸収が早い
  • コンビニやドラッグストアで手軽に購入可能

⚡ スポーツドリンク

スポーツドリンクも水分と電解質の補給に効果的です。

経口補水液に比べて糖分が多いため、低血糖の改善にも役立ちます。ただし、糖分の摂りすぎにならないよう、水で薄めて飲むのも一つの方法です。

🍲 味噌汁

日本人にとって馴染み深い味噌汁は、二日酔いに効果的な飲み物です。

効果:

  • 塩分による電解質の補給
  • 味噌に含まれるアミノ酸が肝臓の働きをサポート
  • 温かい飲み物で胃腸を温め、消化機能の回復を助ける

しじみの味噌汁は、オルニチンという成分が肝臓の解毒作用を助けるとされ、特におすすめです。

🍅 トマトジュース

トマトジュースには、リコピンやクエン酸、カリウムなどが含まれています。

効果:

  • リコピン:抗酸化作用でアルコールによる活性酸素を除去
  • クエン酸:疲労回復を助ける
  • カリウム:利尿作用で失われたミネラルを補給

研究では、トマトジュースを飲むことで血中アルコール濃度の低下が早まるという結果も報告されています。

🍊 グレープフルーツジュース

グレープフルーツジュースには、ビタミンCやクエン酸が豊富に含まれています。

効果:

  • ビタミンC:アセトアルデヒドの分解を促進
  • 果糖:低血糖の改善
  • クエン酸:疲労回復

ただし、胃が荒れている場合は酸味が刺激になることがあるため、様子を見ながら飲みましょう。

🍵 緑茶

緑茶に含まれるカテキンには、抗酸化作用や肝臓保護作用があるとされています。

効果:

  • カテキン:抗酸化作用、肝臓保護
  • 適度なカフェイン:眠気や倦怠感の軽減

ただし、カフェインには利尿作用があるため、緑茶だけでなく水分も一緒に摂るようにしましょう。

🌶️ ウコン飲料

ウコンに含まれるクルクミンには、肝臓の働きを助ける作用があるとされています。

飲酒前に飲むことで予防効果が期待できますが、二日酔いになってしまった後でも、肝臓の回復をサポートする効果が期待できます。コンビニやドラッグストアで手軽に購入できるウコンドリンクを活用しましょう。

❌ 避けるべき飲み物

二日酔いの時に避けたほうがよい飲み物もあります:

  • コーヒー:カフェインの利尿作用で脱水を悪化させる可能性
  • 迎え酒:一時的に症状を麻痺させるだけで根本的解決にならず、肝臓への負担を増やす
  • 炭酸飲料:胃への刺激になることがある

🍽️ 二日酔いに効果的な食べ物

二日酔いの回復を助ける食べ物を紹介します。吐き気がおさまってきたら、少しずつ食事をとることで、体の回復が早まります

🍚 おかゆ・雑炊

おかゆや雑炊は、消化が良く胃に優しい食べ物の代表です。

効果:

  • 温かいものを食べることで胃腸が温まり、消化機能が活性化
  • 水分も一緒に摂れるため脱水対策にも
  • 梅干しを加えると、クエン酸による疲労回復効果も期待

🍜 うどん・そうめん

うどんやそうめんも消化が良く、胃に負担をかけません。

炭水化物を摂取することで血糖値が安定し、だるさの軽減につながります。温かいかけうどんや、冷たいそうめんを薄味のつゆで食べるのがおすすめです。

🍌 バナナ

バナナはカリウムが豊富で、利尿作用で失われたミネラルを補給するのに適しています。

栄養成分と効果:

  • カリウム:電解質バランスの回復
  • 果糖とブドウ糖:低血糖の改善
  • 消化が良く、吐き気が軽い時でも食べやすい

🥚 卵

には、システインというアミノ酸が含まれています。

システインはアセトアルデヒドの分解を助ける働きがあるとされています。半熟卵やスクランブルエッグなど、消化しやすい調理法で食べましょう。

🐚 しじみ

しじみに含まれるオルニチンは、肝臓でのアンモニア解毒を助け、肝臓の働きをサポートします。

しじみの味噌汁は、水分・電解質・オルニチンを一度に摂取できる理想的な二日酔い対策メニューです。

🥒 大根おろし

大根には消化酵素のジアスターゼが含まれており、胃腸の働きを助けます。

おろしたての大根おろしを食べることで、胃のむかつきが軽減されることがあります。大根おろしにしらすを乗せて食べると、タンパク質も摂取できます。

🍯 はちみつ

はちみつに含まれる果糖は、アルコールの代謝を促進する働きがあるとされています。

摂取方法:

  • そのまま舐める
  • ぬるま湯に溶かして飲む
  • ヨーグルトにかけて食べる

🥛 ヨーグルト

ヨーグルトは消化が良く、胃に優しい食品です。

乳酸菌が腸内環境を整え、消化器症状の改善に役立ちます。はちみつやバナナをトッピングすると、さらに効果的です。

❌ 避けるべき食べ物

二日酔いの時は、以下の食べ物は避けましょう:

  • 脂っこい食べ物:胃もたれや吐き気を悪化
  • 辛い食べ物:胃への刺激が強い
  • 酸味の強い食べ物:胃が荒れている時は刺激になる
  • ラーメン:脂っこいスープは胃に負担

Q. 二日酔いに効果的な食べ物・飲み物は?

二日酔いにはしじみの味噌汁、おかゆ、バナナが特に効果的です。しじみのオルニチンは肝臓の解毒をサポートし、おかゆは胃に優しく水分も補給できます。バナナはカリウムで電解質を回復し低血糖も改善します。また卵に含まれるシステインはアセトアルデヒドの分解を助けるとされています。

💊 二日酔いに効く市販薬の選び方

二日酔いの症状が辛い時は、市販薬を活用することで楽になることがあります。症状に合わせた薬の選び方を紹介します。

🤕 頭痛に効く薬

二日酔いの頭痛には、一般的な解熱鎮痛剤が効果的です。

主な成分と特徴:

  • アセトアミノフェン(カロナールなど):胃への負担が比較的少ない
  • イブプロフェン:効き目が強いが、胃への負担あり
  • ロキソプロフェン:効き目が強いが、胃への負担あり

アセトアミノフェンは胃への負担が比較的少ないため、胃が荒れている二日酔いの状態でも使いやすいとされています。

注意点:

  • イブプロフェンやロキソプロフェンは空腹時の服用を避ける
  • アスピリン(バファリンAなど)は胃への刺激が強いため避ける

🤢 吐き気に効く薬

吐き気が強い場合は、制吐剤や胃腸薬が効果的です。

市販薬の種類:

  • メトクロプラミドを含む薬(プリンペランなど)
  • ドンペリドンを含む薬
  • 漢方薬:五苓散、半夏瀉心湯など

🫃 胃の不快感に効く薬

胃のむかつきや胃痛には、以下の薬が効果的です:

  • H2ブロッカー(ファモチジン/ガスター10など):胃酸分泌を抑制
  • 制酸剤:胃酸を中和
  • 胃粘膜保護薬(テプレノン/セルベックスなど):胃粘膜を保護し修復を助ける

🫀 肝臓の働きを助ける薬

肝臓の働きをサポートする成分を含む薬やサプリメントもあります:

  • ウコン(クルクミン)
  • 肝臓水解物
  • オルニチン

これらは即効性は期待できませんが、肝臓の回復を助け、二日酔いの症状全般を和らげる効果が期待できます。

🌿 漢方薬

二日酔いに効果があるとされる漢方薬もいくつかあります:

  • 五苓散:体内の水分バランスを整え、むくみや頭痛、吐き気に効果
  • 黄連解毒湯:胃の熱を冷まし、吐き気や胃のむかつきを緩和
  • 半夏瀉心湯:胃腸の働きを整え、吐き気や下痢に効果

漢方薬は体質によって合う合わないがあるため、薬剤師に相談して選ぶとよいでしょう。

⚠️ 薬を服用する際の注意点

二日酔いの時に薬を服用する際の注意点:

  • タイミング:飲酒後、少なくとも6〜8時間は空けてから服用
  • 相互作用:複数の薬を同時服用する場合は薬剤師に相談
  • 持病・常用薬がある方:市販薬服用前に医師や薬剤師に確認
  • アルコール残存時:薬の効果が強く出たり副作用のリスクが高まる可能性

🛡️ 二日酔いを予防する方法

二日酔いは、なってしまってから対処するよりも、予防するほうが効果的です。飲み会の前、最中、後にできる予防策を紹介します。

🍽️ 飲む前にできること

空腹の状態で飲酒すると、アルコールの吸収が早まり、二日酔いになりやすくなります。

飲み会前の対策:

  • 軽い食事:特に脂肪分を含む食べ物(チーズ、ナッツ、アボカドなど)
  • 栄養ドリンク:ウコンやヘパリーゼなどで肝臓の働きをサポート
  • 十分な睡眠:疲労蓄積は肝臓の働きを低下させる

脂肪分を含む食べ物を食べておくと、胃の中でアルコールの吸収を遅らせる効果があります。

🍺 飲んでいる最中にできること

飲酒中に最も大切なのは、飲みすぎないことです。

肝臓の処理能力の目安:

  • ビール:中ジョッキ1杯/時間
  • 日本酒:1合/時間
  • ワイン:グラス1杯/時間

飲酒中の対策:

  • チェイサー:お酒1杯につき水1杯を目安
  • つまみ:タンパク質を含む食べ物(枝豆、豆腐、刺身など)
  • ペース:一気飲みは避け、ゆっくりと味わう

タンパク質を含む食べ物は、アルコールの代謝に必要な酵素の材料になります。

🌙 飲んだ後にできること

飲み会が終わった後、寝る前に水分を摂っておくことで、翌朝の二日酔いを軽減できます。

寝る前の対策:

  • 水分補給:コップ1〜2杯の水かスポーツドリンク
  • サプリメント:ビタミン剤やウコンのサプリメント
  • 十分な睡眠時間:アルコール代謝には時間がかかる

経口補水液があれば、より効果的です。

🍷 二日酔いになりやすいお酒を知る

お酒の種類によっても、二日酔いのなりやすさは異なります。

二日酔いになりやすいお酒:

  • 色の濃いお酒(赤ワイン、ウイスキー、ブランデー、日本酒など)
  • コンジナー(不純物)が多く含まれている

比較的二日酔いになりにくいお酒:

  • 色の薄いお酒(ウォッカ、焼酎、白ワインなど)

注意が必要なお酒:

  • 炭酸を含むお酒(ビール、サワー、スパークリングワインなど)
  • アルコールの吸収を早めるため飲みすぎに注意

Q. 二日酔いを予防するにはどうすればよいですか?

二日酔いの予防には、飲酒前・中・後の対策が重要です。飲む前はチーズやナッツなど脂肪分を含む食事で吸収を遅らせ、飲酒中はお酒1杯につき水1杯を目安にチェイサーを飲みます。飲んだ後は就寝前に経口補水液などでコップ1〜2杯の水分を補給することで、翌朝の症状を軽減できます。

🏥 二日酔いで病院を受診すべきケース

通常の二日酔いは自然に回復しますが、以下のような症状がある場合は、医療機関を受診することをおすすめします。

🚨 受診を検討すべき症状

緊急性が高い症状:

  • 意識がもうろうとしている、意識を失った:急性アルコール中毒の可能性(すぐに救急車)
  • 血を吐いた、便に血が混じっている:消化管出血の可能性(すぐに受診)
  • 胸痛や息苦しさ:心臓への負担や誤嚥性肺炎の可能性
  • 腹部の激しい痛み:急性膵炎や急性胃炎などの可能性

受診を検討すべき症状:

  • 嘔吐が止まらず、水分も摂れない状態が続く(脱水進行の可能性)
  • 症状が24時間以上改善しない、または悪化している

🏥 病院での治療

病院では、症状に応じて以下の治療が行われます:

  • 点滴:水分・電解質補給
  • 薬物治療:制吐剤や胃薬の処方
  • 検査:血液検査による肝機能チェック
  • 入院治療:重症の場合

症状が重い場合は無理をせず、早めに受診することが大切です。

🏥 病院での治療

❓ よくある質問

二日酔いはどのくらいで治りますか?

二日酔いの症状は通常、飲酒後12〜24時間をピークに、24〜72時間程度で自然に回復します。ただし、飲んだ量や個人の体質、体調によって回復時間は異なります。適切な水分補給や休息をとることで、回復を早めることができます。

二日酔いの時にコーヒーを飲んでも大丈夫ですか?

コーヒーのカフェインは眠気や倦怠感を軽減する効果がありますが、利尿作用により脱水を悪化させる可能性があります。飲む場合は少量にとどめ、同時に水やスポーツドリンクで水分補給をしてください。胃が荒れている時は胃への刺激にもなるため、控えたほうがよいでしょう。

迎え酒は二日酔いに効果がありますか?

迎え酒は医学的には推奨されません。少量のアルコールで一時的に症状が楽になったように感じることはありますが、これはアルコールによって症状が麻痺しているだけです。実際には肝臓への負担が増え、回復が遅れることになります。また、迎え酒を習慣にすると、アルコール依存症のリスクも高まります。

サウナや運動で汗をかくと二日酔いが早く治りますか?

サウナや激しい運動でアルコールを汗として出すことはできません。アルコールは主に肝臓で代謝されるため、汗をかいても解毒は早まりません。むしろ、脱水症状を悪化させ、心臓に負担をかける危険があります。二日酔いの時は安静にして、水分補給を優先してください。

二日酔いの時に運転しても大丈夫ですか?

二日酔いの状態では、体内にアルコールが残っている可能性があります。また、アルコールが完全に抜けていても、睡眠不足や体調不良により判断力や反応速度が低下しています。飲酒後は十分な時間(一般的に飲酒量に応じて6〜12時間以上)を空け、体調が完全に回復してから運転してください。少しでも不安がある場合は運転を控えましょう。

📝 まとめ

二日酔いは誰もが経験しうる辛い症状ですが、適切な対処法を知っておくことで、症状を和らげ、回復を早めることができます。

最も大切なポイント:

  • 水分と電解質の補給が最重要
  • 経口補水液やスポーツドリンクを少しずつこまめに摂取
  • 可能であれば睡眠をとる
  • 消化の良い食事で栄養補給
  • 症状に応じて市販薬を活用

重要な注意点:

  • 症状が重い場合や改善しない場合は医療機関を受診
  • 無理をせず安静にする
  • 迎え酒は避ける

予防が最も効果的:

  • 自分の適量を把握する
  • 水分補給をしながらゆっくり飲む
  • 空腹での飲酒を避ける
  • 十分な睡眠をとる

適量を守った飲酒を心がけることで、翌日も快適に過ごすことができます。


参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

プロフィールを見る

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