💬 「足の爪って、どのくらいの頻度で切ればいいの?」——そんな疑問、放置していませんか?
実は、足の爪の伸びる速さを知らないまま放置すると、巻き爪・陥入爪などの深刻なトラブルに直結することがあります。この記事を読めば、正しいケアのタイミング・予防策がすべてわかります。
🚨 読まないと起きること
- 📌 爪の切りすぎ・切らなすぎで巻き爪が悪化
- 📌 成長の異常に気づかず病気のサインを見落とす
- 📌 間違ったケアで炎症・感染症リスクが上がる
目次
- 足の爪が伸びる速さの基本データ
- 手の爪と足の爪、なぜ伸びる速さが違うの?
- 足の爪の成長速度に影響を与える要因
- 年齢と爪の成長速度の関係
- 季節・気温が爪の成長に与える影響
- 栄養状態と爪の成長の関係
- 足の爪の成長が遅くなるサインと注意点
- 足の爪を健康に保つための正しいケア方法
- 巻き爪・陥入爪と爪の成長速度の関係
- まとめ
この記事のポイント
足の爪は月約1.5〜2mm伸び、手の爪の約半分の速度。年齢・季節・血行・栄養状態が成長速度に影響し、著しい遅延や変色は疾患のサインの可能性がある。巻き爪予防にはスクエアカットと深爪回避が基本。
💡 足の爪が伸びる速さの基本データ
足の爪が伸びる速さは、一般的に1ヶ月あたり約1.5〜2mm程度とされています。年間にすると約18〜24mmほどの伸びになります。これは手の爪(1ヶ月あたり約3〜4mm)と比べると、およそ半分程度の速度です。
足の爪の中でも、特に親指(母趾)の爪は最も面積が広く、伸びる速度も足の爪の中では比較的早い傾向にあります。一方、小指(小趾)の爪は面積が小さく、成長速度もやや遅めになることが多いです。
爪は「爪母(そうぼ)」と呼ばれる爪の根元にある組織で新しい細胞が作られ、そこから爪先に向かって押し出されることで伸びていきます。この爪母の細胞分裂の速度が、爪の成長速度を決定づける最大のポイントです。爪母の活動は全身の代謝状態や血行、栄養状態と深く関わっているため、体のコンディションによって伸びる速さが変わることもあります。
なお、「爪が全部生え変わるまでにどのくらいかかるの?」という疑問もよく耳にします。足の親指の爪全体が生え変わるには、約12〜18ヶ月かかるとされています。これは手の指の爪(約6ヶ月)のほぼ倍の時間です。巻き爪の治療や爪の疾患の治療をしている方にとっては、この生え変わりのペースが治療期間の目安にもなります。
Q. 足の爪が伸びる速さはどのくらいですか?
足の爪は1ヶ月あたり約1.5〜2mm伸びるのが一般的です。手の爪(月約3〜4mm)の約半分の速度で、足が心臓から遠く血流が届きにくいことが主な理由です。足の親指の爪が全部生え変わるには約12〜18ヶ月かかります。
📌 手の爪と足の爪、なぜ伸びる速さが違うの?
手の爪と足の爪でなぜ成長速度が異なるのか、不思議に思う方も多いのではないでしょうか。主な理由はいくつか挙げられます。
まず一番大きな理由として挙げられるのが、血液循環の違いです。手の指は心臓に比較的近く、日常的にさまざまな作業を行うため活発に動かされます。血液の循環が活発であれば、爪母に酸素や栄養素が届きやすくなり、細胞分裂も促進されます。一方、足は心臓から遠い位置にあり、重力の影響も受けるため、血流が手に比べてやや届きにくいという特性があります。
次に、物理的な刺激の量の違いも関係しています。爪は適度な外的刺激によって爪母への血流が増加し、成長が促されると考えられています。手の爪は日常生活の中で常に使われるため、こうした刺激を受けやすい環境にあります。足の指は、歩いたり運動したりすることで刺激を受けますが、手の指ほどの頻繁な細かい動きは少ないといえます。
また、体温の影響もあります。手は日常的に外気にさらされることが多く、保温されやすい一方で、足は靴下や靴によって保温されることが多いですが、末梢循環の観点からみると手よりも体温が低くなりやすい場合があります。体温が高いほど代謝が活発になり、爪の成長も促されるとされているため、足の爪が手の爪より遅く伸びる一因になっていると考えられます。
さらに、一般的に利き手の爪は非利き手の爪よりも少し早く伸びるという研究報告もあります。これは利き手の方が日常的によく使われ、血流が増加しやすいためと考えられています。同様に、よく歩く人や運動習慣のある人は、足への血流が増えることで足の爪の成長が促進される傾向があります。
✨ 足の爪の成長速度に影響を与える要因
足の爪の伸びる速さは、さまざまな内的・外的要因によって変化します。ここでは主要な影響要因を整理して解説します。
✅ 血行・循環状態
先述のとおり、血流は爪の成長に直結する重要な要素です。足の冷えや血行不良がある方は、爪母への栄養供給が滞りやすく、爪の成長が遅くなることがあります。糖尿病や末梢動脈疾患(PAD)などの疾患がある場合は、足の血流が著しく低下していることがあり、爪の成長速度に大きく影響することもあります。
📝 ホルモンバランス
ホルモンの変化も爪の成長に関与しています。たとえば、妊娠中は女性ホルモン(エストロゲン)の増加や代謝の亢進により、爪が通常より早く伸びることが報告されています。逆に、甲状腺機能低下症の方は全身の代謝が落ちているため、爪の成長も遅くなることがあります。甲状腺機能亢進症の場合は逆に成長が速まることもあります。
🔸 薬の影響
特定の薬剤が爪の成長に影響を与えることもあります。化学療法(抗がん剤)は細胞分裂を抑制するため、爪の成長が著しく遅くなったり、爪の変色・変形を引き起こすことがあります。また、一部の抗生物質やステロイド剤なども爪に影響を与える場合があります。
⚡ 生活習慣・運動量
日常的な運動習慣は足の血流を促進し、爪の成長をある程度促す効果が期待できます。よく歩く方やスポーツをよく行う方は、そうでない方と比べて足の爪の成長が若干速い傾向があることが知られています。逆に、長期間の安静状態(入院など)は血流の低下を招き、爪の成長が遅くなることもあります。
🌟 疾患の影響
爪白癬(爪水虫)などの爪に影響を与える感染症は、爪の成長を遅らせるだけでなく、爪を肥厚・変形させることもあります。また、乾癬(かんせん)という皮膚疾患では爪にも病変が生じ、爪の成長パターンが変化することがあります。
Q. 季節によって爪の伸びる速さは変わりますか?
夏は体の代謝が活発になり末梢への血流が増えるため、冬と比べて爪の成長がわずかに速くなる傾向があります。ただし差はごくわずかで、夏と冬の違いは1ヶ月あたり約0.2〜0.5mm程度にとどまるため、ケアの頻度を大きく変える必要はありません。
🔍 年齢と爪の成長速度の関係
年齢は爪の成長速度に大きな影響を与える要因の一つです。一般的な傾向として、若い年代ほど爪が早く伸び、加齢とともに成長速度は低下していくとされています。
子どもの頃は全身の細胞分裂が活発なため、爪も比較的早く伸びます。成人してからは20〜30代が爪の成長速度のピークとされており、その後は徐々に低下していく傾向があります。
高齢になると爪の成長速度が低下する理由はいくつか考えられます。まず、加齢に伴う全身の代謝低下が挙げられます。細胞分裂のスピード自体が年齢とともに落ちていくため、爪母での新しい爪細胞の産生も遅くなります。次に、末梢循環の低下です。高齢になると心臓のポンプ機能や血管の弾力性が低下し、足の末端部への血液供給が不十分になりやすくなります。また、活動量の減少も関係しています。高齢になるほど身体活動量が減少する傾向があり、足への刺激が少なくなることで血流の促進効果が弱まります。
高齢者の爪は成長が遅い一方で、爪が肥厚(厚くなる)したり、もろくなったりすることも多くみられます。これは爪白癬(爪水虫)や慢性的な血行不良、加齢による爪質の変化などが原因として考えられます。爪の変形や変色がある場合は、自己判断せず医療機関に相談することをおすすめします。
なお、男性と女性で爪の成長速度に差があるかという点については、研究によって多少の差があることが示されています。一般的に男性の方が女性よりもわずかに爪の成長速度が速い傾向があるとされていますが、個人差の範囲内であることがほとんどです。
💪 季節・気温が爪の成長に与える影響
「夏は爪が早く伸びる」という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。実際、気温・季節と爪の成長速度には関係があることが研究から示されています。
気温が高い夏には、体全体の代謝が活発になり、血管が拡張して末梢への血流量が増加します。その結果、爪母への栄養供給が増え、爪の成長が促されると考えられています。一方、気温が下がる冬場は末梢血管が収縮し、血流が減少するため、爪の成長速度はやや低下する傾向があります。
ただし、この差はごくわずかなものです。同じ人の爪でも夏と冬で伸びる速さに差があることは事実ですが、劇的に違うわけではありません。1ヶ月あたりで見ると、夏は冬に比べて0.2〜0.5mm程度速く伸びることがある、という程度の差にとどまります。
また、日照時間との関係も注目されています。日光を浴びることでビタミンDが体内で生成されますが、ビタミンDはカルシウムの吸収を促進し、爪の健康にも関係していると考えられています。夏は日照時間が長く、日光を浴びる機会が多いため、ビタミンDを介した間接的な影響もあるとする説もあります。
冬場に足の冷えが気になる方は、末梢血流の低下によって爪のトラブルが起きやすくなることもあります。保温性の高い靴下を使用したり、入浴時に足をよく温めたりすることで、血行を促進し爪の健康維持につながります。
Q. 爪の健康に必要な栄養素は何ですか?
爪の主成分はタンパク質(ケラチン)のため、肉・魚・卵・大豆製品からバランスよく摂取することが基本です。加えて、鉄分(不足するとスプーン爪の原因に)、亜鉛(細胞分裂に必要)、ビオチン(ケラチン合成に関与)、ビタミンC・Eも爪の健康維持に重要です。

🎯 栄養状態と爪の成長の関係
爪は皮膚や毛髪と同様に、体の内側の栄養状態を反映しやすい組織のひとつです。適切な栄養摂取は爪の正常な成長を支えるうえで欠かせません。
💬 タンパク質(ケラチン)
爪の主成分はケラチンというタンパク質です。タンパク質の摂取量が不足すると、爪母でのケラチン産生が低下し、爪の成長が遅くなったり、爪が薄く脆くなったりすることがあります。肉・魚・卵・大豆製品・乳製品などからバランスよくタンパク質を摂ることが大切です。
✅ 鉄分
鉄欠乏性貧血は爪の変形や成長障害を引き起こすことで知られています。鉄が不足すると「スプーン爪(匙状爪)」と呼ばれる中央がへこんで上向きになった形の爪が生じることがあります。また、爪が割れやすくなったり、白っぽくなったりすることもあります。月経のある女性や食事制限をしている方は特に鉄分不足に注意が必要です。
📝 亜鉛
亜鉛は細胞分裂に必要な酵素の働きを助けるミネラルです。亜鉛不足は爪の成長速度の低下や爪の変形(爪に白い横線が入るボーラインズなど)につながることがあります。亜鉛は牡蠣・赤身肉・ナッツ類・豆腐などに多く含まれています。
🔸 ビオチン(ビタミンB7)
ビオチンは水溶性ビタミンの一種で、ケラチンの合成に関わっていることから、爪の健康に必要なビタミンとして知られています。ビオチンが不足すると爪が脆くなり、割れやすくなることがあります。卵・レバー・アボカド・ナッツ類・さつまいもなどに多く含まれています。
⚡ ビタミンC・E
ビタミンCはコラーゲン合成に関与しており、爪周囲の皮膚組織の健康を保つために必要です。ビタミンEは抗酸化作用を持ち、末梢血流の改善にも役立つとされています。これらのビタミンを含む野菜・果物・ナッツ類を積極的に摂取することが推奨されます。
過度なダイエットや偏食は、これらの栄養素の欠乏を招き、爪の成長障害や爪質の低下につながる可能性があります。爪の状態は体の栄養状態のバロメーターでもあるため、爪の変化が気になる場合は食生活を見直すことも大切です。
💡 足の爪の成長が遅くなるサインと注意点
足の爪の成長速度が通常よりも明らかに遅くなっている場合、何らかの体の問題が隠れているサインである可能性があります。以下のような変化が見られる場合は、注意が必要です。
まず、爪の成長が著しく遅くなったと感じる場合です。以前は月1〜2回切っていた爪が、ほとんど伸びなくなったと感じるようなケースでは、末梢循環障害、栄養不足、全身性の疾患などが疑われます。特に糖尿病や末梢動脈疾患(PAD)の患者さんでは、足の血流が著しく低下しており、爪の成長が遅くなるだけでなく、傷の治りも悪くなるため、足のケアに細心の注意が必要です。
次に、爪の色や質感の変化も重要なサインです。爪が黄色・褐色・黒色に変色したり、爪の表面が白く濁ったり、爪が極端に厚くなったりする場合は、爪白癬(爪水虫)の可能性があります。爪白癬は放置すると悪化し、周囲への感染リスクも高まるため、皮膚科での診断と治療が必要です。
また、爪に白い横縞(ボーラインズ)が見られる場合は、過去に高熱や重大な疾患にかかった時期があることを示している場合があります。これは爪母の細胞分裂が一時的に乱れた痕跡であり、爪が伸びるにつれて外側へと押し出されます。
爪が剥がれやすくなる(爪甲剥離)場合は、甲状腺疾患、貧血、皮膚疾患(乾癬など)、薬剤の副作用などが原因として考えられます。このような変化がある場合は、自己ケアだけで対処しようとせず、医療機関への相談をおすすめします。
足の爪のトラブルは、悪化すると歩行困難や感染症のリスクにつながることもあります。特に糖尿病がある方や高齢者の方は、足の爪の変化に敏感に気づき、早めに専門医に相談する習慣をつけることが重要です。
Q. 巻き爪を予防する爪の切り方を教えてください。
巻き爪の予防には、爪を直線に切り両端をわずかにヤスリで整える「スクエアカット」が基本です。深爪や爪の端を深く切り込むと爪が皮膚に食い込みやすくなり危険です。切るタイミングは入浴後の爪が柔らかい状態が理想で、頻度は月1回程度が目安です。
📌 足の爪を健康に保つための正しいケア方法
足の爪を健康に保つためには、日常的な正しいケアが欠かせません。特に爪の切り方や保湿など、基本的なケアを正しく行うことで、巻き爪や陥入爪といったトラブルの予防につながります。
🌟 適切な爪の切り方

足の爪はスクエアカット(爪を直線に切り、両端をわずかにヤスリで整える形)が基本です。爪の端を深く切り込んだり、爪を短く切りすぎたりすると、爪が皮膚に食い込みやすくなり、巻き爪や陥入爪のリスクが高まります。特に足の親指の爪は、深爪にならないよう注意が必要です。
爪を切るタイミングとしては、入浴後の爪が柔らかくなっている状態が切りやすくおすすめです。硬いまま切ると爪が割れたり、不均一なカットになったりすることがあります。
また、爪を切る頻度ですが、足の爪は手の爪より伸びが遅いため、月1回程度のケアで十分な場合がほとんどです。爪の先端が指の先端と同じか、わずかに超える程度の長さを保つのが理想的とされています。
💬 爪と周囲の皮膚の保湿
爪や爪周囲の皮膚が乾燥すると、爪が割れやすくなったり、角質が硬くなって爪の成長を妨げたりすることがあります。入浴後に保湿クリームやネイルオイルを爪の周囲(爪上皮・甘皮部分を含む)に塗布することで、爪の柔軟性を保つことができます。
✅ 適切な靴の選択
足に合わない靴(つま先が狭い靴、ヒールが高い靴、サイズが小さい靴など)を長時間履くことは、足の爪への過度な圧力や摩擦を引き起こし、爪のトラブルの原因になります。特につま先に余裕のある靴を選ぶことが大切です。靴を選ぶ際は夕方に試し履きすることもポイントです(足はむくみやすいため夕方の方がサイズが大きくなりやすい)。
📝 血行促進のためのケア
足の血行を促進することは、爪の健康維持に直結します。毎日の入浴(シャワーだけでなく湯船につかること)、足のマッサージ、適度な運動などが血流改善に効果的です。特に冬場や冷え性の方は、足を冷やさない工夫をすることが大切です。
🔸 衛生管理
爪白癬(爪水虫)の予防のために、足を清潔に保つことも重要です。入浴後に足指の間まで丁寧に水分を拭き取ること、通気性の良い靴下や靴を選ぶこと、他人のタオルやスリッパを共用しないことなどが基本的な予防策です。公共の浴場やプールを利用した後は、足をよく洗い流すことも忘れずに。
✨ 巻き爪・陥入爪と爪の成長速度の関係
足の爪のトラブルとして最も多いもののひとつが、巻き爪(まきづめ)と陥入爪(かんにゅうそう)です。これらは爪の成長速度や成長方向とも密接に関わっています。
巻き爪とは、爪の端が湾曲して皮膚に食い込んでいる状態を指します。爪の形自体が内側に巻いている状態で、進行すると歩行時の強い痛みや、皮膚への傷・感染を引き起こすこともあります。巻き爪が生じる原因としては、深爪(爪を短く切りすぎること)、足に合わない靴による圧迫、遺伝的な爪の形の傾向、足の指への過度な圧力などが挙げられます。
陥入爪は、爪の角(特に端の部分)が皮膚に刺さり込んだ状態です。炎症や感染を伴うことも多く、痛みや腫れ、化膿が起こることもあります。深爪や不適切な爪の切り方が主な原因となります。
爪の成長速度との関係でいえば、爪が伸びる方向が正常でない場合(爪が真っすぐ伸びずに湾曲しながら成長する場合)に、巻き爪が進行しやすくなります。また、爪の成長が遅い方は爪が適切な長さに達するまでの時間が長くなるため、その間に爪と皮膚の関係が変化し、トラブルが生じやすいこともあります。
巻き爪の治療法にはさまざまな方法があります。軽度の場合はコットンパッキング(爪と皮膚の間にコットンを挟む方法)やテーピングなどの保存的治療が行われます。中等度から重度の場合は、ワイヤーを使った矯正法(VHO法、3TO法など)や形状記憶合金を用いた矯正器具による治療が効果的です。重症例では手術が選択されることもあります。
巻き爪の治療において重要なのは、爪が生え変わるペース(足の親指で12〜18ヶ月)を踏まえたうえで、根気よく継続して治療することです。矯正器具による治療では、爪が生え変わる期間をかけて徐々に爪の形を正常な向きに矯正していきます。
なお、巻き爪や陥入爪の治療は保険適用の有無が術式によって異なります。状態に応じた適切な治療法を選択するためにも、自己処置で悪化させてしまう前に、専門の医療機関(皮膚科・形成外科など)への相談をおすすめします。アイシークリニック上野院でも巻き爪の相談に応じており、患者さん一人ひとりの爪の状態に合わせた治療プランをご提案しています。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、足の爪のトラブルで来院される患者様の多くが、爪の伸びる速さや適切なケア方法を十分に知らないまま症状を悪化させてしまっているケースが見受けられます。足の爪は手の爪の約半分のペースでゆっくりと成長しますが、だからこそ異変に気づきにくく、巻き爪や爪白癬などが進行してから受診される方が少なくありません。爪の色・形・厚みに少しでも変化を感じたら「様子を見ればいいか」と放置せず、早めにご相談いただくことで、より短期間・より負担の少ない治療につなげることができますので、どうかお気軽に足を運んでいただければと思います。」
🔍 よくある質問
足の爪は1ヶ月あたり約1.5〜2mm伸びるのが一般的です。手の爪(約3〜4mm/月)と比べると約半分の速度です。足は心臓から遠く血流が届きにくいことや、手ほど細かい動きによる刺激が少ないことが主な理由です。足の親指の爪が全部生え変わるには約12〜18ヶ月かかります。
はい、気温が高い夏は体の代謝が活発になり、末梢への血流も増えるため、爪の成長がわずかに速くなる傾向があります。ただし差はごくわずかで、夏と冬で1ヶ月あたり約0.2〜0.5mm程度の違いにとどまります。劇的に変わるわけではないため、ケアの頻度を大きく変える必要はありません。
以前より明らかに爪が伸びなくなった場合は、末梢循環障害・栄養不足・全身性疾患などのサインである可能性があります。特に糖尿病や末梢動脈疾患(PAD)がある方は足の血流が低下しやすく、爪の成長にも影響します。色や形の変化も伴う場合は、早めに医療機関へご相談ください。
足の爪はスクエアカット(爪を直線に切り、両端をわずかにヤスリで整える形)が基本です。深爪や爪の端を深く切り込むことは、爪が皮膚に食い込む原因となり、巻き爪・陥入爪のリスクを高めます。切るタイミングは入浴後の爪が柔らかい状態が理想です。頻度は月1回程度が目安です。
爪の主成分はタンパク質(ケラチン)のため、肉・魚・卵・大豆製品などからバランスよく摂ることが基本です。加えて、鉄分(不足するとスプーン爪の原因に)、亜鉛(細胞分裂に必要)、ビオチン(ケラチン合成に関与)、ビタミンC・Eも爪の健康維持に重要です。過度なダイエットや偏食は爪の成長障害につながる場合があります。
💪 まとめ
足の爪が伸びる速さについて、さまざまな角度から解説してきました。改めてポイントを整理すると、以下のようになります。
足の爪は1ヶ月あたり約1.5〜2mm伸びるのが一般的で、手の爪(約3〜4mm/月)の約半分程度の速度です。これは足が心臓から遠く、手と比べて血流や刺激が少ないことが主な理由です。足の親指の爪全体が生え変わるには約12〜18ヶ月かかります。
爪の成長速度は、年齢(若いほど速い)、季節(夏は速く、冬は遅め)、血行状態、ホルモンバランス、栄養状態(タンパク質・鉄・亜鉛・ビオチンなど)、運動習慣、薬の影響、全身疾患の有無などによって変化します。
足の爪の成長が著しく遅くなったり、色や形の変化が見られたりする場合は、体の何らかの問題のサインである可能性があります。特に糖尿病や末梢循環障害のある方は、足の爪の変化に注意が必要です。
日常のケアとしては、スクエアカットで深爪をしないこと、保湿を行うこと、足に合った靴を選ぶこと、血行を促進すること、衛生管理を徹底することが基本です。
巻き爪や陥入爪は爪の成長と密接に関わるトラブルであり、早めに専門の医療機関へ相談することが大切です。足の爪のトラブルは「たかが爪」と放置せず、日々のケアと適切な医療受診を心がけることで、健康な足を長く保つことができます。気になる症状がある方は、ぜひ一度専門医に相談してみてください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 爪白癬(爪水虫)・爪甲剥離・乾癬による爪病変など、記事内で言及している爪疾患の診断・治療に関する学会公式情報として参照
- PubMed – 爪の成長速度・季節差・年齢差・栄養状態との関連など、記事の核心的データの根拠となる査読済み学術論文の参照先として使用
- 厚生労働省 – 糖尿病・末梢動脈疾患・栄養不足など全身疾患と爪の成長障害の関連、および生活習慣改善に関する公的情報として参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務