🚨 指の付け根にしこり…押すと痛い。それ、放置すると悪化するサインかもしれません。
「なんか気になるけど、病院行くほどかな…」と迷っているあなたへ。この記事を読めば、原因・受診タイミング・治療法がすべてわかります。
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📌 しこりが急激に大きくなっている
📌 発熱・しびれ・強い痛みを伴っている
📌 悪性腫瘍との見分け方を知りたい
目次
- 指の付け根のしこりとはどんな状態?
- 押すと痛いしこりの主な原因・疾患一覧
- ガングリオン:もっとも多いしこりの原因
- 腱鞘炎・腱鞘囊腫:指を使いすぎることで起こる
- 手根骨や指節の変形性関節症
- リウマチによる関節の腫れ
- 粉瘤(アテローム):皮膚の下にできる袋状のもの
- 痛風結節:尿酸が結晶化してしこりに
- デュピュイトラン拘縮:手のひら側にできる硬いしこり
- 悪性腫瘍の可能性はあるのか?
- しこりに伴うこんな症状には注意
- 受診するべきタイミングと診療科
- 診察・検査の流れ
- 治療法の種類と選択肢
- 日常生活でできるケアと予防
- まとめ
この記事のポイント
指の付け根のしこりで押すと痛い症状の主な原因はガングリオンや腱鞘炎(ばね指)、関節リウマチ、粉瘤、痛風結節など多岐にわたる。原因によって治療法が異なるため自己判断せず、しこりの急激な増大・発熱・しびれがある場合は特に早急に整形外科や皮膚科を受診することが重要。
💡 指の付け根のしこりとはどんな状態?
指の付け根(指節間関節や中手指節関節のあたり)にしこりができるとは、皮膚の表面または皮下組織に何らかのかたまりが生じている状態を指します。しこりは大きさも質感もさまざまで、ぷにぷにと柔らかいもの、硬くて動かないもの、触れると痛みを感じるものなど、症状の出方も異なります。
指は日常的によく動かす部位であり、腱や靭帯、関節、皮膚、皮下脂肪、神経、血管など多くの組織が集まっています。そのため、さまざまな種類のしこりが生じやすい部位でもあります。特に「押すと痛い」という症状がある場合、炎症や神経への刺激が生じている可能性があり、単純な良性のこりとは区別して考える必要があります。
しこりが急に大きくなった場合や、痛みが強い場合、皮膚の色が変わっている場合などは、早めに医療機関を受診することが大切です。まずは自分の症状がどのような状態に近いのかを確認していきましょう。
Q. 指の付け根のしこりで最も多い原因は何ですか?
指の付け根にできるしこりで最も頻度が高いのはガングリオンです。関節液や滑液が袋状に溜まった良性腫瘤で、ぷにぷにとした弾力ある感触が特徴です。自然消失することもありますが、痛みが強い場合や拡大する場合は、注射による吸引や外科的手術が必要になります。
📌 押すと痛いしこりの主な原因・疾患一覧
指の付け根に生じるしこりには、多くの原因が考えられます。以下に代表的なものを挙げます。
- ガングリオン
- 腱鞘炎・腱鞘囊腫
- 変形性関節症(指節の変形)
- 関節リウマチ
- 粉瘤(アテローム)
- 痛風結節
- デュピュイトラン拘縮
- 悪性腫瘍(まれ)
これらはそれぞれ原因や治療法が異なります。以下で一つひとつくわしく見ていきましょう。
✨ ガングリオン:もっとも多いしこりの原因
指の付け根や手首のしこりの中でもっとも頻度が高いのが、ガングリオンです。ガングリオンとは、関節や腱鞘を包む組織(滑膜)から分泌される関節液や滑液が袋状に溜まったもので、良性の腫瘤です。ゼリー状の液体が詰まっているため、触ると弾力のあるぷにぷにした感触があることが多いのが特徴です。
ガングリオンは10代から40代の女性に多く見られますが、男性や高齢者にも発生します。手の甲や手首にできることが多いですが、指の付け根(中手指節関節)や指の関節(指節間関節)にもよく発生します。特に指の掌側(手のひら側)の付け根にできるガングリオンは、ごく小さくても神経や腱を圧迫して押すと痛みを感じることがあります。
ガングリオンは自然に消えることもありますが、サイズが大きくなったり、痛みが強くなったりする場合は治療が必要です。治療法としては、注射針で内容液を吸引する穿刺吸引や、外科的に摘出する手術があります。再発することも多いため、根治を目指すなら手術が選ばれることがあります。
🔍 腱鞘炎・腱鞘囊腫:指を使いすぎることで起こる
腱鞘炎は、腱(筋肉と骨をつなぐひも状の組織)を包む腱鞘(鞘状の膜)に炎症が起きた状態です。指の付け根部分の腱鞘が炎症を起こすと、その部分が腫れて硬いしこりのように感じられることがあります。押したときの痛みや、指を動かしたときに感じる痛みが特徴です。
よく知られているのが「ばね指(弾発指)」と呼ばれる状態です。指の付け根の手のひら側に炎症が起き、腱が通る腱鞘の入り口が狭くなることで腱がスムーズに動かなくなり、指が引っかかったり、カクッとした動きをしたりします。このときに指の付け根を押すと強い痛みを感じることが多く、しこりのような硬いふくらみが触れることもあります。
ばね指は中年以降の女性や、指をよく使う職業の方(楽器演奏者、パソコン作業が多い方、料理人など)に多く見られます。また、糖尿病や透析治療を受けている方にも発症しやすいことが知られています。
腱鞘囊腫はガングリオンの一種で、腱鞘の部分に液体が溜まって袋状になったものです。ガングリオンと同様の見た目と感触を持ちますが、腱鞘に関連して生じるという点で区別されます。治療は腱鞘炎に対しては安静や湿布、ステロイド注射、手術などが選択されます。
Q. ばね指とはどのような病気ですか?
ばね指(弾発指)は、指の付け根の手のひら側の腱鞘に炎症が起き、腱がスムーズに動かなくなる状態です。指が引っかかりカクッとした動きをし、付け根を押すと強い痛みが生じます。中年以降の女性や指をよく使う職業の方、糖尿病患者に多く、治療は安静・ステロイド注射・手術から選択されます。
💪 手根骨や指節の変形性関節症
変形性関節症とは、関節の軟骨がすり減ることで骨が変形し、痛みや動きの制限が生じる病気です。指の関節にも起こり得る疾患で、加齢とともに発症しやすくなります。特に女性の更年期以降に多く見られ、ホルモンバランスの変化が関与していると考えられています。
指の変形性関節症で有名なのが、ヘバーデン結節とブシャール結節です。ヘバーデン結節は指の第一関節(DIP関節)にできる骨の変形で、関節が腫れて硬いこぶのような膨らみが生じます。ブシャール結節は第二関節(PIP関節)に生じる変形です。これらは押すと痛みを伴うことが多く、指が変形してきたと感じる方も少なくありません。
変形性関節症の治療は、痛みを和らげることが主な目的となります。消炎鎮痛薬の服用や湿布の使用、関節内へのステロイド注射、装具による固定などが行われます。完全に元の関節に戻すことは難しいですが、痛みのコントロールと機能の維持が治療の柱となります。
🎯 リウマチによる関節の腫れ
関節リウマチは、免疫の異常によって関節の滑膜に炎症が起き、関節が腫れたり痛んだりする自己免疫疾患です。進行すると関節が破壊されて変形することもあります。指の付け根(中手指節関節)や第二関節(PIP関節)に炎症が起きやすく、その部分が腫れてしこりのように感じられることがあります。
関節リウマチの特徴的な症状として、朝起きたときに指や手がこわばる「朝のこわばり」があります。このこわばりは30分以上続くことが多く、日中は動かすことで徐々に楽になっていく傾向があります。また、左右対称に複数の関節が同時に腫れるという特徴もあります。
関節リウマチは早期発見・早期治療が非常に重要です。現在では生物学的製剤など有効な薬が多く開発されており、適切な治療を行うことで関節の破壊を抑えることが可能になっています。指にしこりや腫れ、こわばりがある場合は、リウマチ科や整形外科を受診することをお勧めします。
💡 粉瘤(アテローム):皮膚の下にできる袋状のもの
粉瘤(ふんりゅう)とは、アテロームとも呼ばれる皮膚の良性腫瘍の一種です。皮膚の下に袋状の構造物が形成され、その中に老廃物(角質や皮脂など)が溜まっていきます。指の付け根を含む体のどこにでも発生する可能性があります。
粉瘤の特徴は、皮膚の下に丸いかたまりがあり、中央に小さな黒い点(開口部)が見られることがあります。通常は押しても大きな痛みはありませんが、細菌が感染して炎症を起こした場合(炎症性粉瘤)には、赤く腫れて強い痛みが出ることがあります。この状態になると、指の付け根のしこりが押すと非常に痛くなります。
粉瘤は自然に治ることはなく、根治するには手術で袋ごと摘出する必要があります。炎症を起こしている状態では切開排膿を行って炎症を落ち着かせてから、改めて根治手術を行うのが一般的です。粉瘤の治療は皮膚科や形成外科、美容外科で行われます。
📌 痛風結節:尿酸が結晶化してしこりに
痛風は、血液中の尿酸値が高くなることで尿酸塩の結晶が関節に溜まり、急激な炎症と激しい痛みを引き起こす病気です。足の親指の付け根に起こりやすいことで知られていますが、手の指の関節にも生じることがあります。
長期間にわたって尿酸値が高い状態が続くと、尿酸塩の結晶が皮膚の下に塊となって蓄積し、「痛風結節」と呼ばれるしこりを形成することがあります。痛風結節は白っぽい色をしていることが多く、触ると硬い感触があります。炎症を起こしているときは赤く腫れて強い痛みが出ます。
痛風の治療には、急性発作時の痛みを和らげる薬(コルヒチン、消炎鎮痛薬など)と、慢性期に尿酸値を下げる薬(尿酸降下薬)が使われます。また食事療法も重要で、プリン体を多く含む食品(肉類、内臓、アルコールなど)の過剰摂取を避けることが予防につながります。痛風の治療は内科や腎臓内科、リウマチ科などで行われます。
Q. 指のしこりで今すぐ受診すべき症状は?
指の付け根のしこりに以下の症状が伴う場合は早急な受診が必要です。短期間での急速な増大、発熱、指が赤く腫れて熱を持つ、しびれや感覚異常、安静時にも続く強い痛みが該当します。特に発熱と強い痛みが重なる場合、細菌感染による化膿性腱鞘炎の可能性があり、迅速な治療が求められます。

✨ デュピュイトラン拘縮:手のひら側にできる硬いしこり
デュピュイトラン拘縮(デュピュイトラン病)は、手のひらの皮膚の下にある線維性組織(手掌腱膜)が異常増殖して硬くなり、指が曲がったまま伸びにくくなる病気です。初期段階では手のひらや指の付け根にしこりや硬いコードのようなものを触れることがあり、押すと違和感や痛みを感じることがあります。
この病気は中高年の男性に多く、特に北欧系の人種に多い傾向があります。糖尿病、アルコール多飲、喫煙などがリスク因子とされています。両手に発症することもあります。
デュピュイトラン拘縮の初期では保存的治療が行われますが、指の変形が進んで日常生活に支障をきたすようになった場合は、手術や針で腱膜を切る「針腱膜切離術」、コラゲナーゼ注射などの治療が選択されます。整形外科や手外科が専門となります。
🔍 悪性腫瘍の可能性はあるのか?
指のしこりが悪性腫瘍(がん)である可能性はゼロではありませんが、全体的にはまれです。手や指に発生する悪性腫瘍としては、上皮性腫瘍(扁平上皮がんなど)や軟部腫瘍(悪性末梢神経鞘腫瘍、滑膜肉腫など)があります。
悪性腫瘍のしこりは、以下のような特徴を示すことがあります。
- 短期間で急速に大きくなる
- 硬くて動かない(固定されている感じ)
- 皮膚の色の変化(赤み、紫色、黒など)を伴う
- 安静にしていても痛みがある
- 周囲の組織に浸潤している様子がある
- リンパ節の腫れを伴う
これらの特徴が一つでも当てはまる場合は、できるだけ早く整形外科や皮膚科、形成外科などを受診してください。悪性腫瘍の早期発見は治療成績に大きく影響します。「なんとなく大丈夫だろう」と自己判断して放置することは避けましょう。
💪 しこりに伴うこんな症状には注意
指の付け根にしこりがある場合でも、それが単独の症状なのか、他の症状を伴っているのかによって、緊急性や疾患の種類が異なります。以下のような症状が同時に見られる場合は、早めの受診が必要です。
発熱を伴う場合は、化膿性腱鞘炎や感染症など、細菌感染による炎症が起きている可能性があります。化膿性腱鞘炎は、指の腱鞘に細菌が感染して強い炎症を起こすもので、早急に抗菌薬や手術による治療が必要な場合もあります。指が赤く腫れて熱を持ち、動かすと激痛がある場合は特に注意が必要です。
しびれや感覚異常が伴う場合は、しこりによって神経が圧迫されている可能性があります。指先のしびれや感覚が鈍くなる症状が出ている場合は、神経の損傷が進む前に対処することが大切です。
関節の変形や動きの制限が生じている場合は、関節リウマチや変形性関節症、デュピュイトラン拘縮などが進行している可能性があります。関節の可動域が狭くなることで日常生活への影響が大きくなるため、早期に治療を始めることが重要です。
急激な痛みの増悪がある場合も注意が必要です。特に夜間も痛みが続く、安静にしていても痛い、という場合は、炎症が強くなっていたり、他の深刻な原因が隠れていたりする可能性があります。
🎯 受診するべきタイミングと診療科
指の付け根のしこりは、すべてが緊急を要するわけではありませんが、以下のような場合には医療機関を受診することをお勧めします。
まず、しこりが2〜3週間以上続いている場合です。自然に消えることが期待できるガングリオンでも、長期間続く場合や生活に支障が出る場合は治療を検討する必要があります。また、しこりが明らかに大きくなってきている場合も受診の目安となります。
痛みが強くなってきた場合や、押すと激しい痛みがある場合も受診が必要です。炎症が進行している可能性があります。指の動きが制限されてきた場合も、早めに原因を確認し、適切な治療を受けることが大切です。
受診する診療科については、症状によって異なります。整形外科は指や関節の問題全般に対応しており、ガングリオン、腱鞘炎、変形性関節症、デュピュイトラン拘縮などを診ることができます。皮膚科や形成外科は粉瘤など皮膚・皮下組織のしこりに適しています。リウマチ科は関節リウマチが疑われる場合に専門的な診療を受けられます。内科(代謝内科)は痛風が疑われる場合に受診します。
迷った場合は整形外科か皮膚科を最初の受診先として選ぶと、適切に振り分けてもらえることが多いでしょう。アイシークリニック上野院では、しこりや皮膚の腫れなどに関する相談・診察に対応しています。
Q. 指のしこりの診断にはどんな検査が行われますか?
指のしこりの診断では、問診・視診・触診に加え、複数の検査が行われます。レントゲンで骨や関節の状態を確認し、超音波検査でしこり内部が液体か固体かを判別します。MRIは軟部組織の詳細評価に有用です。リウマチが疑われる場合はRFや抗CCP抗体、痛風では血清尿酸値を血液検査で調べます。
💡 診察・検査の流れ

医療機関を受診した際には、まず問診として症状がいつから始まったか、どのように変化してきたか、痛みの程度、日常生活での使用状況(仕事や趣味など)、既往歴(糖尿病、リウマチ、痛風など)を確認します。
続いて視診・触診が行われます。しこりの位置、大きさ、硬さ、可動性、皮膚の変化、圧痛の有無などを確認します。これだけで診断がつくことも少なくありませんが、必要に応じてさらなる検査が行われます。
画像検査としては、まずレントゲン(X線)検査が行われることが多いです。骨の変形や関節の状態を確認するのに役立ちます。超音波(エコー)検査は、しこりの内部が液体か固体かを確認するのに有用で、ガングリオンの診断などに使われます。MRI検査は、軟部組織の詳細な評価ができ、腫瘍の性質や神経・腱への影響を調べるのに適しています。
血液検査は、関節リウマチが疑われる場合にはリウマトイド因子(RF)や抗CCP抗体、炎症反応(CRP、ESR)などを調べます。痛風が疑われる場合は血清尿酸値を確認します。感染が疑われる場合には白血球数やCRPなどの炎症マーカーを確認します。
これらの検査結果を総合して、しこりの原因を特定し、最適な治療方針を決定します。
📌 治療法の種類と選択肢
指の付け根のしこりに対する治療法は、原因によって大きく異なります。ここでは代表的な治療法をご紹介します。
保存的治療(手術をしない治療)としては、まず安静が基本となります。指を使いすぎることで悪化する腱鞘炎やガングリオンなどでは、患部を休ませることが重要です。スプリント(装具)を使って指を固定することもあります。消炎鎮痛薬(NSAIDs)の内服や湿布の使用は、炎症や痛みを和らげるために広く用いられます。ステロイド注射は、腱鞘炎や関節炎、ガングリオンなどに対して行われ、強力な抗炎症作用が期待できます。ただし、繰り返し行うことで副作用のリスクがあるため、回数には制限があります。
穿刺吸引はガングリオンや腱鞘囊腫に対して行われる処置で、注射針でしこりの中の液体を吸い出す方法です。外来で簡単に行えるという利点がありますが、再発率がやや高いという側面があります。
手術(外科的治療)は、保存的治療で改善しない場合や、症状が強い場合、悪性腫瘍が疑われる場合などに選択されます。ガングリオンや粉瘤の根治的摘出、腱鞘の切開(ばね指の手術)、デュピュイトラン拘縮に対する腱膜切除などが含まれます。手術の内容によって局所麻酔で行えるものから全身麻酔が必要なものまでさまざまです。
関節リウマチに対しては、疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)や生物学的製剤、JAK阻害薬などの薬物治療が中心となります。これらは炎症を抑え、関節の破壊を防ぐために使用します。リハビリテーションも機能維持に重要な役割を果たします。
痛風に対しては、尿酸値を下げる薬(アロプリノール、フェブキソスタット、ベンズブロマロンなど)を長期的に服用するとともに、食事内容の見直し、飲酒制限、十分な水分摂取が重要です。
✨ 日常生活でできるケアと予防
指の付け根のしこりを悪化させないため、また予防のために、日常生活でできることをご紹介します。
まず、指を使いすぎないことが大切です。特に腱鞘炎やガングリオンは、指の酷使によって悪化することがあります。仕事や趣味で指をよく使う方は、適宜休憩を取り、指を休めることを意識しましょう。スマートフォンやパソコンの使用が長時間にわたる場合も注意が必要です。
指のストレッチや体操も効果的です。ただし、痛みがある場合に無理に動かすことは禁物です。まず炎症が落ち着いてから、医師や理学療法士の指導のもとで行うようにしましょう。指を温めて血行を改善することが助けになることもありますが、炎症が強い急性期には冷やす方が適切な場合もあります。
関節リウマチや痛風の予防・管理には、生活習慣の改善が重要です。バランスの取れた食事、適度な運動、禁煙、節酒などが基本となります。特に痛風は食事内容と密接な関係があるため、プリン体の多い食品(レバー、魚卵、イワシなど)の過剰摂取を控えることが大切です。
粉瘤に関しては、特定の予防法はありませんが、皮膚を清潔に保つこと、傷を作らないようにすること、皮膚への刺激を避けることが一定の予防につながります。すでに粉瘤がある場合は、無理に絞ったり傷つけたりすることで炎症を引き起こすリスクがあるため、そのような行為は避けてください。
変形性関節症の予防としては、関節に過度な負担をかけないようにすることが基本です。重い荷物を持つ際はなるべく負担を分散させる工夫をしましょう。また、適正体重の維持も関節への負担を減らすために重要です。
いずれの場合も、しこりに気づいたら早めに医療機関を受診して原因を特定することが、最善の予防・管理につながります。「たぶん大丈夫だろう」と放置していると、症状が進行して治療が難しくなることもあります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、指の付け根のしこりを主訴にご来院される患者様の多くが、ガングリオンや腱鞘炎(ばね指)によるものであり、適切な処置で症状が改善するケースが大半です。一方で、関節リウマチや痛風など全身的な管理が必要な疾患が隠れていることもあるため、「押すと痛い」しこりは自己判断で放置せず、早めにご相談いただくことをお勧めします。どのような原因であっても、早期に診断・治療を開始することが、日常生活の質を守るうえで何より大切です。」
🔍 よくある質問
指の付け根にできるしこりの中でもっとも頻度が高いのは「ガングリオン」です。関節液や滑液が袋状に溜まった良性の腫瘤で、ぷにぷにとした弾力のある感触が特徴です。自然に消えることもありますが、痛みが強い場合や大きくなる場合は、注射による吸引や手術などの治療が必要になります。
迷った場合は「整形外科」か「皮膚科」を最初の受診先にするのがおすすめです。ガングリオンや腱鞘炎は整形外科、粉瘤など皮膚・皮下のしこりは皮膚科・形成外科が適しています。関節リウマチが疑われる場合はリウマチ科、痛風が疑われる場合は内科を受診してください。アイシークリニック上野院でもしこりに関するご相談に対応しています。
以下の症状がある場合は早急な受診が必要です。①しこりが短期間で急速に大きくなる、②発熱を伴う、③指が赤く腫れて熱を持つ、④しびれや感覚異常がある、⑤安静にしていても強い痛みが続く。特に発熱と強い痛みを伴う場合は、細菌感染による化膿性腱鞘炎の可能性があり、早急な治療が必要です。
ばね指(弾発指)は、指の付け根の手のひら側に腱鞘炎が起き、腱がスムーズに動かなくなる状態です。指が引っかかったりカクッとした動きをしたりし、付け根を押すと強い痛みを感じます。中年以降の女性や指をよく使う職業の方に多く、糖尿病の方にも発症しやすいとされています。治療は安静・ステロイド注射・手術などが選択されます。
可能性はゼロではありませんが、全体的にはまれです。ただし、「短期間で急速に大きくなる」「硬くて動かない」「皮膚の色が変わる」「安静時にも痛みがある」「リンパ節の腫れを伴う」といった特徴が一つでも当てはまる場合は、早めに整形外科・皮膚科・形成外科を受診してください。自己判断での放置は避けることが大切です。
💪 まとめ
指の付け根にしこりができて押すと痛い症状には、ガングリオン、腱鞘炎・腱鞘囊腫(ばね指)、変形性関節症(ヘバーデン結節・ブシャール結節)、関節リウマチ、粉瘤、痛風結節、デュピュイトラン拘縮など、さまざまな原因が考えられます。いずれも原因によって治療法が大きく異なるため、自己判断せず医療機関を受診して正確な診断を受けることが大切です。
特に、しこりが急速に大きくなる、強い痛みがある、発熱を伴う、指が動かしにくい、しびれがあるといった場合は、早急な受診が必要です。また、悪性腫瘍を否定するためにも、長期間続くしこりは必ず専門家に診てもらいましょう。
アイシークリニック上野院では、しこりや皮膚の腫れに関するご相談を承っております。「大したことないかも」と思っていても、一度専門家に相談することで安心につながります。症状が気になる方はお気軽にご来院ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 粉瘤(アテローム)や皮膚腫瘍に関する診療ガイドライン・疾患情報の参照
- 厚生労働省 – 関節リウマチ・痛風などの生活習慣病・慢性疾患に関する公式情報および患者向け医療情報の参照
- 日本形成外科学会 – ガングリオン・腱鞘炎・しこりなど手指の良性腫瘤および軟部組織疾患に関する疾患情報の参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務