💬 「頭皮のできもの、もう何週間も治らない…」そのまま放置していませんか?
頭皮のできものが長期間消えない場合、粉瘤・毛嚢炎・脂漏性角化症、最悪の場合は皮膚がんの可能性もあります。「毛髪で隠れているから大丈夫」は危険な思い込みです。
この記事を読めば、あなたの頭皮のできものが何なのか・今すぐ病院に行くべきかどうかがわかります。読まずに放置すると、症状が悪化して治療が大変になることも。⚡ まず30秒だけ読んでみてください。
目次
- 頭皮にできものができる原因とは
- 治らない頭皮のできもの|代表的な疾患と症状
- 粉瘤(アテローム)が頭皮にできたとき
- 脂漏性角化症(老人性疣贅)とは
- 毛嚢炎・頭部細菌感染症による頭皮のできもの
- 脂漏性皮膚炎とできもののような症状
- 石灰化上皮腫(毛母腫)とは
- 皮膚がん・悪性腫瘍の可能性はあるのか
- 放置が危険な症状のサイン
- 頭皮のできものを悪化させるNG行動
- 何科を受診すればよいか
- 治療法の種類と選択肢
- 日常生活でできる予防とケア
- まとめ
この記事のポイント
頭皮のできものが治らない原因には粉瘤・毛嚢炎・脂漏性角化症・皮膚がんなどがあり、自己処置は悪化を招くため、3〜4週間以上改善しない場合や急な変化があれば皮膚科専門医への早期受診が重要。
⚠️ こんな症状があるなら今すぐチェック!
頭皮のできもの、
3〜4週間以上治らないなら
皮膚科へ🏥
💡 頭皮にできものができる原因とは
頭皮は全身の皮膚のなかでも皮脂腺の密度が高く、毛包(毛根を包む組織)が多く集まっているという特徴があります。そのため、皮脂の分泌過多・毛穴の詰まり・細菌感染・摩擦などの刺激が加わると、できものが生じやすい環境になっています。
頭皮にできものができる主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
まず、毛穴の詰まりによる皮脂の蓄積です。シャンプーが十分に洗い流せていなかったり、整髪料が毛穴に残ったりすることで、皮脂が詰まって炎症を引き起こすことがあります。次に、細菌や真菌(カビ)の感染です。毛嚢(毛穴の内部)に黄色ブドウ球菌などが侵入すると、赤く腫れたできもの(毛嚢炎)が生じます。また、免疫機能の低下・睡眠不足・ストレスも皮膚の防御機能を弱め、感染症やさまざまな皮膚疾患を引き起こす誘因となります。
さらに、皮膚細胞の異常増殖や良性腫瘍の形成、加齢による皮膚の変性なども頭皮のできものの原因として知られています。症状が長引く場合は専門的な診断が重要です。
Q. 頭皮のできものが治らない主な原因は何ですか?
頭皮は皮脂腺と毛包が密集しており、皮脂の蓄積・細菌や真菌の感染・免疫機能の低下・皮膚細胞の異常増殖などが原因でできものが生じます。粉瘤・毛嚢炎・脂漏性角化症・皮膚がんなど複数の疾患が考えられ、複合的な要因が重なる場合も多いです。
—
📌 治らない頭皮のできもの|代表的な疾患と症状
頭皮のできものが数週間以上治らない場合、背景にある疾患はさまざまです。ここでは代表的なものを一覧で整理しておきます。
代表的な疾患には、粉瘤(アテローム)、脂漏性角化症、毛嚢炎、石灰化上皮腫(毛母腫)、脂漏性皮膚炎、ほかには毛細血管拡張性肉芽腫、まれに皮膚がんなどが挙げられます。それぞれ原因・見た目・治療法が異なるため、自己判断で対処しても改善しないことが少なくありません。治らないできものを放置することで、感染の悪化や炎症の広がり、さらに悪性化のリスクを見逃す可能性もあるため、注意が必要です。
✨ 粉瘤(アテローム)が頭皮にできたとき
粉瘤(ふんりゅう)は、正式には「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」とも呼ばれ、皮膚の下に袋状の組織が形成され、その中に角質や皮脂が溜まったものです。頭皮は粉瘤が生じやすい部位の一つとして知られており、外来診療でも非常に多く見られます。
粉瘤の特徴として、まず表面に「黒点(へそ)」と呼ばれる小さな点が見えることがあります。これは毛穴が詰まった跡であり、粉瘤の目印となります。しこりは皮膚の下にあり、押すと白〜黄色っぽい臭いのある内容物が出てくることもあります。粉瘤そのものは良性腫瘍であり、痛みがないことも多いですが、細菌が感染して「炎症性粉瘤」になると赤く腫れ上がり、強い痛みや発熱を伴うこともあります。
重要なのは、粉瘤は自然に消えることがほとんどないという点です。内容物を自分で絞り出しても、袋状の組織が残っている限り再発します。根本的な治療には、袋ごと摘出する外科的手術が必要です。炎症がひどい状態では一時的に切開して膿を排出してから、炎症が落ち着いた後に正式な手術を行うことが多いです。
頭皮は毛髪があるため手術の跡が目立ちにくい部位ですが、頭皮は血流が豊富なため術中の出血が多くなることもあります。経験豊富な専門医による処置が大切です。
🔍 脂漏性角化症(老人性疣贅)とは
脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)は、「老人性いぼ」とも呼ばれる良性の皮膚腫瘍です。中高年以降に増加する傾向がありますが、30代以降から発症することも珍しくありません。頭皮を含む顔・頭・体のさまざまな部位に生じます。
見た目の特徴としては、表面がザラザラしており、薄茶色〜黒褐色に色づいていることが多いです。盛り上がりが見られ、「貼り付けたような」形状をしているものもあります。大きさは数ミリから数センチまでさまざまで、時間をかけて少しずつ大きくなる傾向があります。
脂漏性角化症は基本的に悪性化することはなく、痛みやかゆみが少ない場合は経過観察になることもあります。ただし、見た目の問題や、かゆみ・出血を繰り返す場合は治療の対象となります。治療法としては、液体窒素による冷凍療法、炭酸ガス(CO2)レーザー、電気メスによる焼灼、外科的切除などが行われます。
なお、悪性黒色腫(メラノーマ)などの悪性腫瘍と見分けがつきにくい場合もあるため、急激に大きくなったり色が変化したりする場合には専門医による診断が必要です。
Q. 粉瘤は自然に治りますか?
粉瘤(アテローム)は自然に消えることはほとんどありません。内容物を絞り出しても皮膚下の袋状組織が残る限り再発します。根本治療には袋ごと摘出する外科的手術が必要です。炎症が強い場合はまず切開排膿を行い、炎症鎮静後に正式な手術を行うのが一般的な流れです。
—
💪 毛嚢炎・頭部細菌感染症による頭皮のできもの
毛嚢炎(もうのうえん)とは、毛穴(毛嚢)に細菌が侵入して炎症を起こした状態です。頭皮は毛穴が多いため、毛嚢炎が生じやすい部位のひとつです。原因となる細菌は主に黄色ブドウ球菌ですが、真菌(ニキビダニや白癬菌)によるものもあります。
毛嚢炎の典型的な症状は、毛穴を中心とした赤い小さな丘疹(きゅうしん)や膿疱(のうほう)です。ひどくなると複数の毛嚢が感染して融合し、「よう(癰)」と呼ばれる深い感染症に発展することもあります。頭皮に生じた毛嚢炎は、シャンプーの際に痛みを感じたり、触れると膿が出てくることがあります。
一般的な毛嚢炎は抗菌薬(内服・外用)で治療しますが、再発を繰り返す場合や、深部まで感染が及んでいる場合は、切開排膿が必要になることもあります。また、真菌性の毛嚢炎(白癬による頭部白癬など)は抗真菌薬で治療する必要があり、細菌性と真菌性では治療法が異なるため、自己判断での薬の使用は慎んでください。
また、頭皮の毛嚢炎が慢性化した場合、「頭部乳頭状皮膚炎」や「頭部膿皮症」と呼ばれる難治性の炎症性疾患に進展することがあります。これらは治療が長期にわたる場合があり、頭皮の瘢痕形成(傷跡が残ること)によって永久的な脱毛を引き起こすリスクもあります。
🎯 脂漏性皮膚炎とできもののような症状
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)は、皮脂の分泌が多い部位に生じる慢性の炎症性皮膚疾患です。頭皮・顔・耳の周囲・胸の前部などによく見られます。マラセチアという常在真菌が皮脂を分解する際に生じる物質が炎症を引き起こすと考えられています。
脂漏性皮膚炎の症状は、赤み・かゆみ・フケ(鱗屑)が主ですが、皮膚が局所的に厚く盛り上がって「できもの」のように見えることもあります。特に頭皮に生じた場合は、クリーム色〜黄色っぽいフケが付着し、フケを取り除いた後に赤い皮膚が露出していることが特徴です。
治療は抗真菌剤(ニゾラールシャンプーなど)や、ステロイド外用薬が中心となります。一度治っても再発しやすい疾患であるため、日常的なスキンケアや生活習慣の改善も重要です。過度なストレス・睡眠不足・脂っこい食事は悪化要因となるため、注意が必要です。
💡 石灰化上皮腫(毛母腫)とは
石灰化上皮腫(せっかいかじょうひしゅ)は「毛母腫(もうぼしゅ)」とも呼ばれ、毛包の毛母細胞から発生する良性腫瘍です。頭部・頸部・上肢などに多く見られ、子どもや若い年代に比較的多い疾患ですが、成人にも発症します。
見た目の特徴は、皮膚の下に硬いしこりとして触れることです。表面の皮膚は正常に見えることが多いですが、しこりを押すと皮膚の色が変化(赤みや青紫色)したり、「テント徴候」と呼ばれる独特の形状変化が見られることがあります。石灰化が進んでいるため非常に硬く、「石ころ」のように感じることがあります。
石灰化上皮腫は自然に消えることはなく、治療には外科的切除が必要です。良性腫瘍であり悪性化のリスクは低いですが、放置すると大きくなったり、皮膚に穿孔(穴が開く)したりすることがあります。頭皮に生じた場合は毛髪の中に隠れていることも多く、発見が遅れるケースもあります。
Q. 頭皮のできもので放置が危険なサインは何ですか?
数週間で急速に大きくなる・出血や潰瘍がある・形や色が変化する・発熱を伴う炎症がある・耳後部や頸部のリンパ節が腫れているなどの症状は悪性腫瘍や重篤な感染症のサインです。また3〜4週間以上改善しない場合も、早急に皮膚科専門医を受診することが推奨されます。
—

📌 皮膚がん・悪性腫瘍の可能性はあるのか
頭皮のできものがなかなか治らない場合、多くは良性疾患ですが、ごく一部に皮膚がんの可能性もあります。頭皮に生じる可能性のある悪性腫瘍には、以下のようなものがあります。
まず、基底細胞がん(きていさいぼうがん)です。皮膚がんの中でも最も多い種類で、光線性角化症から進展することがあります。頭皮や顔面など日光に曝露されやすい部位に多く見られます。はじめは小さな光沢のある丘疹として現れ、ゆっくりと大きくなります。転移は少ないものの、局所での浸潤性増殖が問題となります。
次に、有棘細胞がん(ゆうきょくさいぼうがん)です。慢性的な紫外線ダメージや慢性潰瘍、瘢痕部などから発生することがあります。ただれ・潰瘍・かさぶたを伴うことが多く、基底細胞がんより転移リスクが高い腫瘍です。
また、悪性黒色腫(メラノーマ)は皮膚がんの中でも最も悪性度が高い腫瘍のひとつです。頭皮にも発症することがあります。非常に急速に進行することがあり、早期発見・早期治療が予後を大きく左右します。黒〜褐色のシミ・いぼが急に大きくなる、形が非対称になる、縁が不整、色が均一でないといった変化に注意が必要です。
これらの悪性腫瘍は、初期段階では良性疾患と区別がつきにくいことがあります。頭皮は毛髪に隠れているため発見が遅れやすく、気づいたときにはある程度進行していることもあります。異変を感じたら速やかに専門医を受診することが大切です。
✨ 放置が危険な症状のサイン
頭皮のできものはすべてが危険なわけではありませんが、以下のような症状や変化がある場合には、特に注意が必要です。放置せず早めに医療機関を受診することを強くお勧めします。
一つ目は、急速に大きくなっている場合です。数週間で明らかにサイズが大きくなっている場合は、悪性腫瘍の可能性を否定できません。二つ目は、形・色・境界が変化している場合です。特に色素性病変(黒〜褐色)が変化している場合は、メラノーマの可能性を考慮する必要があります。
三つ目は、出血・潰瘍化している場合です。できものが自然に出血したり、ただれて潰瘍状になっている場合は要注意です。四つ目は、炎症がひどく発熱を伴っている場合です。感染の広がりによって全身症状が出ている可能性があります。五つ目は、リンパ節の腫れがある場合です。耳の後ろや頸部のリンパ節が腫れている場合は、感染や悪性腫瘍の転移の可能性があります。
六つ目として、複数のできものが広がっている場合も注意が必要です。単発だったものが増えている場合は、感染の拡大や全身性の皮膚疾患の可能性があります。そして七つ目、3〜4週間以上経過しても改善しない場合です。軽微なできものでも1ヶ月以上治らない場合は、何らかの疾患が背景にあると考えられます。
🔍 頭皮のできものを悪化させるNG行動
頭皮のできものを発見したとき、ついやってしまいがちな行動の中には、症状を悪化させるものがあります。以下のNG行動は避けるようにしましょう。
まず、できものを自分で潰す・絞る行為は厳禁です。粉瘤や膿疱を自分で潰すと、皮膚内部に細菌が押し込まれて感染が深部に広がったり、袋状の組織が破れて内容物が周囲に漏れ出し、炎症が悪化することがあります。また、傷跡が残るリスクも高まります。
次に、強くこすったり掻いたりすることも避けてください。かゆみがある場合でも、爪で掻くと皮膚表面に傷がつき、そこから細菌感染が生じることがあります。シャンプーの際も、爪を立ててゴシゴシ洗うのではなく、指の腹を使ってやさしく洗いましょう。
また、市販の塗り薬を自己判断で使い続けることも問題です。できものの原因によって必要な薬は異なります。細菌性に対して抗真菌薬を使っても効果がなく、かえって悪化させることがあります。長期間市販薬を使っても改善がない場合は、医療機関での診断を受けましょう。
さらに、整髪料の過度な使用も頭皮のできものを悪化させる要因となります。整髪料が毛穴に詰まって皮脂の排出を妨げることで、炎症が促進されることがあります。できものが生じている期間はなるべく整髪料の使用を控え、毎日丁寧なシャンプーを心がけましょう。
Q. 頭皮のできものを予防するための日常ケアを教えてください。
頭皮のできもの予防には、指の腹で優しく洗いシャンプーを丁寧にすすぐこと、洗髪後はドライヤーで根元からしっかり乾かすことが重要です。加えて脂質・糖質を控えたバランスの良い食事・十分な睡眠・紫外線対策(帽子や頭皮用日焼け止め)・シャンプー時の定期的な頭皮チェックも効果的です。
💪 何科を受診すればよいか
頭皮のできものが気になる場合、まず受診すべきは皮膚科です。皮膚科では、皮膚の疾患全般を専門に診療しており、頭皮のできものの原因を適切に診断する体制が整っています。ダーモスコープと呼ばれる特殊な拡大鏡を使って、色素性病変の良悪性を判断したり、必要に応じて組織生検(一部を採取して顕微鏡で検査する)を行ったりすることで、正確な診断につながります。
なお、粉瘤などの良性腫瘍の外科的切除を希望する場合は、外科的処置を積極的に行っているクリニックを選ぶとよいでしょう。美容皮膚科・形成外科でも対応している場合があります。頭皮の手術は毛髪の処理や傷跡のケアなど特有の配慮が必要なため、経験豊富な医師への相談をお勧めします。
また、小さなお子さんの頭皮のできものについては、小児皮膚科や小児科に相談する選択肢もあります。石灰化上皮腫など、子どもに多い疾患もあるため、適切な専門科への受診が大切です。
受診の際には、いつごろできものができたか、大きさや形の変化があったか、痛みやかゆみはあるか、出血や膿はあるか、既往症や内服薬があるかなどを事前にまとめておくと、診察がスムーズに進みます。
🎯 治療法の種類と選択肢

頭皮のできものの治療法は、原因となる疾患によって異なります。ここでは代表的な治療方法を整理します。
まず、薬物療法についてです。毛嚢炎・感染症に対しては、抗菌薬の外用薬(軟膏・クリーム)や内服薬が使用されます。真菌感染に対しては抗真菌薬が必要です。脂漏性皮膚炎には抗真菌成分を含むシャンプーやステロイド外用薬が用いられます。これらは医師の処方に基づいて使用することが基本です。
次に、外科的治療です。粉瘤や石灰化上皮腫などは、手術で摘出する必要があります。粉瘤の手術には、メスで皮膚を切開して袋ごと取り出す方法と、最小限の切開で内容物と袋を取り出す「くりぬき法(へそ抜き法)」があります。くりぬき法は傷が小さく済む利点がありますが、すべての粉瘤に適しているわけではありません。炎症が激しい場合は、まず切開排膿を行い、炎症が治まってから根治手術を行うことが一般的です。
レーザー治療・冷凍療法については、脂漏性角化症やいぼなどに対して、炭酸ガス(CO2)レーザーや液体窒素による冷凍療法が行われます。比較的侵襲が少なく、傷跡が目立ちにくいというメリットがある一方、再発することもあります。
悪性腫瘍が疑われる場合、あるいは確定診断された場合は、外科的広範切除・放射線療法・化学療法・免疫療法など、専門的な治療が行われます。早期発見であれば治療の選択肢も広がり、予後も良好になる場合が多いため、やはり早めの受診が重要です。
💡 日常生活でできる予防とケア
頭皮のできものを予防したり、できてしまったものを悪化させないためには、日常的なケアが大切です。以下のポイントを意識してみましょう。
シャンプーの方法を見直すことは非常に重要です。洗い残しや洗いすぎはどちらも頭皮の環境を乱します。洗いすぎると皮脂が過剰分泌されてかえって毛穴が詰まりやすくなります。適切な洗浄頻度(一般的には毎日または1日おき)で、指の腹を使って優しくマッサージするように洗いましょう。シャンプー後はしっかりすすぎ、シャンプーや洗浄剤が残らないように注意してください。
ドライヤーで頭皮をしっかり乾かすことも大切です。濡れた状態の頭皮は真菌が繁殖しやすい環境になります。シャンプー後はタオルで水分を取り、ドライヤーで根元から乾かしましょう。ただし高温で近づけすぎると頭皮が乾燥しすぎるため、適切な距離と温度で使用してください。
食生活・生活習慣の改善も頭皮環境に影響します。脂質・糖質の多い食事は皮脂分泌を増やし、頭皮のトラブルを引き起こしやすくなります。野菜や魚を中心としたバランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレス管理が頭皮の健康維持につながります。
紫外線対策も忘れずに行いましょう。頭皮は紫外線に直接さらされやすい部位です。帽子をかぶったり、頭皮用の日焼け止めスプレーを活用したりして、過剰な紫外線ダメージを避けることで、慢性的な皮膚の変性や皮膚がんのリスクを下げることができます。
また、定期的に頭皮の状態を確認することも重要です。シャンプーの際に指で頭皮を触れて、硬いしこりや痛みのある場所がないかを確認する習慣をつけましょう。異変を早期に発見することで、治療が早期から始められます。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、頭皮のできものを長期間放置した後にご来院される患者様が少なくなく、毛髪に隠れているがゆえに発見や受診が遅れてしまうケースを多く経験しております。粉瘤や毛嚢炎などの良性疾患であっても、自己処置による悪化や炎症の慢性化を招くことがあるため、気になる症状があれば早めに皮膚科専門医へご相談いただくことが、結果として治療の負担を小さく抑えることにつながります。頭皮の異変をひとりで抱え込まず、どうぞお気軽にご来院ください。」
📌 よくある質問
目安として、3〜4週間以上経過しても改善が見られない場合は、何らかの疾患が背景にある可能性があります。また、期間にかかわらず、急に大きくなった・出血している・強い痛みや発熱がある場合は早急に皮膚科を受診してください。自己判断での放置は症状悪化につながる恐れがあります。
自分で潰す行為は厳禁です。粉瘤や膿疱を自己処置で潰すと、細菌が皮膚内部に押し込まれて感染が深部に広がったり、炎症が悪化したりする危険があります。また、傷跡が残るリスクも高まります。できものが気になる場合は、アイシークリニックなど皮膚科専門医にご相談ください。
粉瘤は自然に消えることはほとんどありません。内容物を絞り出しても、袋状の組織が残る限り再発します。根本的な治療には、袋ごと摘出する外科的手術が必要です。炎症がひどい場合は、まず切開して膿を排出し、炎症が落ち着いた後に正式な手術を行うことが一般的です。
まず皮膚科への受診をお勧めします。皮膚科ではダーモスコープによる詳細な観察や、必要に応じた組織生検など、正確な診断が可能です。粉瘤など外科的切除が必要な場合は、処置に対応しているクリニックを選ぶとよいでしょう。アイシークリニック上野院でも診断から治療まで対応しております。
以下の習慣が予防に効果的です。①指の腹で優しく洗い、シャンプーをしっかりすすぐ、②シャンプー後はドライヤーで根元から乾かす、③脂質・糖質を控えたバランスの良い食事と十分な睡眠を心がける、④帽子や日焼け止めスプレーで紫外線対策をする、⑤シャンプー時に定期的に頭皮の状態を確認する。
✨ まとめ
頭皮のできものが治らない原因はひとつではなく、粉瘤・脂漏性角化症・毛嚢炎・石灰化上皮腫・脂漏性皮膚炎、さらにまれなケースでは皮膚がんなど、さまざまな疾患が考えられます。それぞれ原因・症状・治療法が異なるため、自己判断での対処は限界があり、症状が長引く場合には皮膚科専門医への受診が最も適切な対応です。
特に、できものが急に大きくなった・出血している・形や色が変化した・痛みや炎症が強い・リンパ節が腫れているといった症状がある場合は、悪性腫瘍のサインである可能性もあるため、早急に受診してください。
日常のシャンプーや生活習慣を整えることで、頭皮のトラブルを予防することはできますが、すでに生じてしまったできものを自然治癒させることは難しいケースも多くあります。「もう少し様子を見よう」という判断が、症状の悪化や治療の遅れにつながることがあるため、気になる症状があれば早めに専門医への相談を検討してみてください。
アイシークリニック上野院では、頭皮を含む皮膚のできものに関するご相談を承っております。診断から治療まで丁寧に対応しておりますので、頭皮の気になる症状がある方はお気軽にご来院ください。
📚 関連記事
- 頭皮のできもので痛くない場合の原因と対処法を解説
- 粉瘤から黒い塊が取れた!その正体と正しい対処法を解説
- 粉瘤が腫れたとき冷やすのは正しい?正しい対処法と受診のタイミング
- 脂漏性皮膚炎が口周りに出る原因と症状・治療法を解説
- 異常なほくろが多い場合の見分け方と対処法|早期発見のポイントを解説
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 頭皮のできもの(粉瘤・脂漏性角化症・毛嚢炎・脂漏性皮膚炎・皮膚がんなど)の診断基準・治療ガイドラインに関する情報
- 厚生労働省 – 皮膚がん(基底細胞がん・有棘細胞がん・悪性黒色腫)に関する疾患情報および早期受診の重要性に関する情報
- 日本形成外科学会 – 粉瘤(表皮嚢腫)・石灰化上皮腫(毛母腫)などの良性皮膚腫瘍に対する外科的治療法(摘出手術・くりぬき法など)に関する情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務