顎の赤みの原因とは?考えられる皮膚トラブルと対処法を解説

クリニックでカウンセリングを受ける患者と女性医師

顎が赤い…ニキビとは違う気がする」そんな不安、放置していませんか?🚨
顎の赤みは原因によってケア方法がまったく異なります。間違ったケアを続けると悪化する可能性も。
この記事を読めば、自分の赤みのタイプと正しい対処法がわかります。

💬 こんな経験ありませんか?

👤「顎だけ赤い…ファンデでも隠しきれない」

👤「市販薬を塗っても全然よくならない」

👤「ニキビとは何か違う感じがする…」

⚠️ 注意!

2週間以上改善しない赤みは、自己ケアの限界サイン。原因を特定せずにケアを続けると悪化するケースも多くあります。


目次

  1. 顎に赤みが出やすい理由
  2. 顎の赤みの主な原因①:ニキビ・毛嚢炎
  3. 顎の赤みの主な原因②:脂漏性皮膚炎
  4. 顎の赤みの主な原因③:接触性皮膚炎(かぶれ)
  5. 顎の赤みの主な原因④:酒さ(ロザセア)
  6. 顎の赤みの主な原因⑤:アトピー性皮膚炎
  7. 顎の赤みの主な原因⑥:口囲皮膚炎
  8. 顎の赤みの主な原因⑦:カミソリ負け・ひげそり後の刺激
  9. 顎の赤みの主な原因⑧:ホルモンバランスの乱れ
  10. 赤みを悪化させるNG習慣
  11. 自分でできる顎の赤みのケア方法
  12. 皮膚科・クリニックへの受診タイミング
  13. まとめ

この記事のポイント

顎の赤みはニキビ・脂漏性皮膚炎・酒さ・口囲皮膚炎など原因が多様で、2週間以上改善しない場合は自己ケアを続けず皮膚科受診が推奨される。

💡 顎に赤みが出やすい理由

顔の中でも顎は、特に赤みやトラブルが起きやすい部位として知られています。その理由にはいくつかの特徴があります。

まず、顎周りはTゾーン(額・鼻)と並んで皮脂腺が多く密集しており、皮脂の分泌が活発な部位です。毛穴が詰まりやすく、ニキビや炎症の温床になりやすい環境です。一方で、顎の下や顎のラインにかけてはUゾーンと呼ばれる乾燥しやすいエリアでもあり、保湿が不十分だとバリア機能が低下して外部刺激に敏感になります。

また、マスクを長時間着用する習慣が広まったことで、顎まわりの蒸れや摩擦によるトラブルが増えています。マスクの内側で湿気と熱がこもると、雑菌が繁殖しやすくなり、肌荒れや赤みが生じやすくなります。

さらに、顎はホルモンバランスの影響を受けやすい部位ともいわれています。月経前後や睡眠不足・ストレスが続いたときなどに、顎まわりに集中してニキビや赤みが出るというケースは多くの方が経験されているのではないでしょうか。

こうした解剖学的・生理的な特徴が重なることで、顎は顔のなかでも特にトラブルを起こしやすい部位となっています。

Q. 顎に赤みが出やすいのはなぜですか?

顎は皮脂腺が多く毛穴が詰まりやすい一方、顎ラインはUゾーンとして乾燥しやすく、バリア機能が低下しやすい部位です。またマスクによる蒸れや摩擦、ホルモンバランスの影響も受けやすいため、顔の中でも特に赤みやトラブルが集中しやすい場所となっています。

📌 顎の赤みの主な原因①:ニキビ・毛嚢炎

顎の赤みで最もよくみられる原因のひとつがニキビです。ニキビは医学的には「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」とも呼ばれ、毛穴に皮脂や角質が詰まり、アクネ菌が増殖することで炎症が起きる皮膚疾患です。

ニキビは白いコメド(白ニキビ)から始まり、炎症が進むと赤みを帯びた赤ニキビになります。さらに化膿が進むと黄ニキビ(膿疱)になり、放置すると色素沈着やクレーター状の瘢痕を残すこともあります

顎ニキビは20代〜30代の女性に多く見られる傾向がありますが、男性や10代にも発症します。特に顎ライン沿いや顎の先端は毛穴が詰まりやすく、深部から炎症が起きるケースも多いため、痛みを伴うニキビになりやすいのが特徴です。

毛嚢炎(もうのうえん)は、毛穴の奥にある毛包に細菌(主に黄色ブドウ球菌)が感染して炎症を起こした状態です。赤みを帯びた小さなぶつぶつが顎や顎下にできることがあり、ニキビと見た目が似ているため混同されることがありますが、原因菌が異なるため治療法も変わってきます

✨ 顎の赤みの主な原因②:脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)は、皮脂腺の多い部位に起こりやすい慢性的な皮膚の炎症です。額・鼻周り・頬・顎など、いわゆる脂性ゾーンを中心に赤みやかゆみ、黄色みを帯びたフケ状のかさつきが現れます。

原因のひとつとしてマラセチアという皮膚常在菌(カビの一種)が関係しているとされています。皮脂を栄養源とするこの菌が過剰に増殖することで、皮膚に炎症を引き起こすと考えられています。

脂漏性皮膚炎の赤みは、ニキビのような盛り上がりとは異なり、皮膚が全体的に赤みがかってカサカサしているのが特徴です。かゆみを伴うことが多く、こすったり掻いたりすることでさらに悪化しやすいため注意が必要です。

脂漏性皮膚炎は慢性的に経過することが多く、季節の変わり目や免疫力が低下したときに悪化しやすい傾向があります。自己判断でのケアには限界があり、皮膚科での診断と治療が必要な場合がほとんどです。

🔍 顎の赤みの主な原因③:接触性皮膚炎(かぶれ)

接触性皮膚炎は、特定の物質が皮膚に触れることでアレルギー反応や刺激反応が起き、赤みや腫れ、かゆみが生じる状態です。原因物質(アレルゲンや刺激物質)との接触によって発症するため、顎に特定のものが触れる機会がある場合には注意が必要です。

顎周りでよく見られる接触性皮膚炎の原因としては、以下のものが挙げられます。

スキンケア製品や化粧品:新しいファンデーションや化粧下地、日焼け止めなどを使い始めたタイミングで赤みが出た場合は、成分へのアレルギー反応が疑われます

マスク:マスクの素材やゴムに含まれる成分に対してアレルギーを持っている場合、顎や耳周りに接触性皮膚炎が起きることがあります

金属:ピアスやネックレスのチェーンが顎に触れている場合、金属アレルギーによる赤みが出ることがあります

接触性皮膚炎は、原因物質の特定と接触の回避が治療の基本です。アレルギー性の場合はパッチテストで原因物質を調べることができます。皮膚科での診察を受けて適切な診断をもらうことが望ましいです。

Q. 酒さ(ロザセア)の特徴とニキビとの違いは何ですか?

酒さは30〜50代女性に多く、頬・鼻・顎などに慢性的な赤みや熱感、血管が透けて見える毛細血管拡張が現れる皮膚疾患です。ニキビと見た目が似ていますが、アクネ菌ではなく血管の炎症が主な原因のため、ニキビ治療を続けても改善しないケースが多く、皮膚科での正確な診断が必要です。

💪 顎の赤みの主な原因④:酒さ(ロザセア)

酒さ(しゅさ)は、顔面の慢性的な赤みや血管拡張、ニキビに似た丘疹や膿疱を特徴とする皮膚疾患です。英語名のロザセアという名称で呼ばれることもあります。日本ではまだ認知度が低いですが、欧米では多くの人が罹患している疾患で、近年日本でも報告が増えています。

酒さは主に30〜50代の女性に多く見られ、頬・鼻・額・顎を中心とした顔面に赤みが続くのが特徴です。血管が透けて見えるような赤みや、ほてり感・熱感を伴うことがあります。症状が進行すると、顎や顔全体に赤みが広がり、炎症性の丘疹も出てきます。

酒さを悪化させる要因としては、紫外線・飲酒・辛い食べ物・過度な温熱(サウナや熱いシャワーなど)・精神的ストレスなどが挙げられます。また、ステロイドを長期使用した後に症状が悪化するケースも報告されています。

酒さはニキビと見た目が似ているため、ニキビ治療を続けていても改善しないという経験をした方もいらっしゃいます。皮膚科での正確な診断が必要であり、治療には抗生物質の内服や外用薬、レーザー治療などが用いられます。

🎯 顎の赤みの主な原因⑤:アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能の低下とアレルギー素因が重なって起こる慢性の湿疹性疾患です。乳幼児期に多く見られますが、成人になってから発症したり、子どもの頃に症状があった人が大人になって再び悪化するケースもあります。

顔への症状は成人のアトピー性皮膚炎でよく見られ、特に顎・口周り・目周りに赤みやカサつき、かゆみが現れやすいとされています。皮膚が乾燥し、かゆみを感じて掻くことで炎症が広がり、症状が悪化するという悪循環に陥りやすいです。

アトピー性皮膚炎の赤みは、皮膚全体がぼんやりと赤くなり、カサカサとした質感があるのが特徴です。ニキビのように点状に赤くなるのではなく、面状に広がる傾向があります。

治療にはステロイド外用薬やタクロリムス外用薬、抗ヒスタミン薬のほか、近年では生物学的製剤も選択肢として広がっています。セルフケアではスキンケアと保湿が基本であり、刺激となりうる食品や環境因子を避けることも重要です。

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💡 顎の赤みの主な原因⑥:口囲皮膚炎

口囲皮膚炎(こうい皮膚炎)は、口の周囲に赤みや小さなぶつぶつ(丘疹)・膿疱が集中して現れる皮膚疾患です。顎や口元を中心に発症することが多く、ニキビや脂漏性皮膚炎と混同されやすいですが、別の疾患です。

口囲皮膚炎は20〜45歳の女性に多く見られるとされており、ステロイド外用薬を顔に長期使用したことが一因となるケースが多いと報告されています。また、フッ素入りの歯磨き粉や日焼け止め・保湿クリームなどのスキンケア製品が誘因になることもあります。

症状の特徴としては、唇の周囲(上唇の上・下唇の下・顎など)に赤みや小さなぶつぶつが集まって現れ、軽いかゆみや灼熱感を伴うことがあります。ステロイドを使うと一時的に改善するものの、中止するとリバウンドして悪化するという特徴があり、使い続けることで症状が固定化してしまう場合もあります。

治療はまずステロイドの使用を中止することが基本ですが、急にやめると一時的に悪化することがあるため、医師の指導のもとで段階的に減量することが必要です。抗生物質の内服や外用が有効とされています。

Q. 口囲皮膚炎とはどのような病気ですか?

口囲皮膚炎は口の周囲や顎に赤みや小さなぶつぶつが集中して現れる皮膚疾患で、20〜45歳の女性に多く見られます。顔へのステロイド外用薬の長期使用が主な原因とされ、ステロイドを中止すると一時的に悪化するリバウンドが特徴です。治療は医師の指導のもと段階的にステロイドを減量し、抗生物質を使用します。

📌 顎の赤みの主な原因⑦:カミソリ負け・ひげそり後の刺激

男性の場合、顎の赤みの原因としてひげそりによる刺激が大きな役割を果たしていることがあります。カミソリや電気シェーバーで毎日ひげを剃ると、皮膚表面のバリア層が削られ、刺激に対して敏感な状態になります。これがカミソリ負けと呼ばれる状態で、顎・頬・首に赤みや小さな傷、ヒリヒリ感が生じます。

また、埋没毛(まいぼつもう)もひげそり後に顎が赤くなる原因になります。ひげを剃った後、毛が皮膚の中に埋もれてしまい、そこに炎症が起きる状態です。顎や顎下にぼこぼことした赤みや硬いしこりができることがあります。

ひげそり後の顎の赤みを防ぐためには、毛の流れに沿って剃る、シェービングフォームやジェルを使って摩擦を減らす、剃刀は清潔なものを使う、剃った後はしっかりと保湿するといった対策が有効です。

赤みが長引く場合や、毛嚢炎や感染が疑われる場合は皮膚科に相談することをおすすめします。

✨ 顎の赤みの主な原因⑧:ホルモンバランスの乱れ

顎まわりはホルモンバランスの影響を特に受けやすい部位とされており、月経周期・妊娠・更年期などのホルモン変動が顎の赤みやニキビに直接関係することが多いです。

月経前になると黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増加し、皮脂の分泌も増えます。これが毛穴詰まりやニキビ・炎症を招き、顎ラインに集中して赤みやぶつぶつが出やすくなります。「生理前になると顎にニキビができる」という経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

また、睡眠不足・過度なストレス・不規則な食生活なども、ホルモンバランスを崩す要因となります。副腎からコルチゾールというストレスホルモンが分泌されると、皮脂腺が刺激されて皮脂分泌が増加し、顎まわりのトラブルを引き起こしやすくなります

生活習慣の改善に加え、症状が重い場合やホルモン異常が疑われる場合(多嚢胞性卵巣症候群など)は、婦人科や皮膚科での検査・治療を検討することが大切です。ニキビの治療では、低用量ピルがホルモン調整に有効な場合があります

🔍 赤みを悪化させるNG習慣

顎の赤みをケアしようとして逆に悪化させてしまう習慣がいくつかあります。以下のような行為は控えることが望ましいです。

ニキビや赤みを触ったり潰したりする行為は、細菌を広げるリスクがあり、炎症を悪化させるだけでなく、瘢痕や色素沈着を残す原因になります。自分でニキビを絞るのはやめましょう。

過剰なスキンケアも逆効果になることがあります。赤みが気になるあまり、洗顔を何度も行ったり、複数のスキンケアアイテムを重ねて使ったりすると、皮膚への刺激が増えてバリア機能がさらに低下することがあります

ピーリングや角質ケアを頻繁に行うことも、赤みのある皮膚には刺激が強すぎる場合があります。炎症があるときはピーリング系のアイテムは避けましょう。

市販のステロイド含有外用薬を自己判断で顔に長期使用することも注意が必要です。短期的には赤みが治まるように見えても、長期使用によって皮膚が薄くなる、毛細血管が拡張するなどの副作用が現れることがあります。

また、熱いお湯での洗顔や、タオルでゴシゴシと顎をこするといった行為も皮膚への摩擦刺激となり、赤みを助長します。洗顔はぬるま湯で行い、タオルはやさしく押さえるように水気を取ることが基本です。

食生活においては、脂質や糖分の多い食事・アルコールの過剰摂取・辛い食べ物なども皮脂分泌を促したり、血管拡張を促したりして赤みに影響を与えることがあります。バランスのよい食事を心がけることも重要です。

Q. 顎の赤みで皮膚科を受診すべきタイミングはいつですか?

セルフケアを2〜3週間続けても赤みが改善しない場合や悪化している場合は、皮膚科の受診が推奨されます。強いかゆみ・痛み・腫れを伴う場合や、新しいスキンケア製品使用後に急に赤みが出た場合は2週間を待たず早めに受診しましょう。自己判断でのケアを続けると症状が長引くリスクがあります。

💪 自分でできる顎の赤みのケア方法

軽度の赤みやニキビであれば、日常のスキンケアを見直すことで改善が見込めることもあります。以下に、自分でできる基本的なケア方法をご紹介します。

洗顔は一日2回(朝・夜)を基本とし、刺激の少ない低刺激性・無香料の洗顔料を使いましょう。洗顔料をよく泡立てて、顎をゴシゴシとこすらずに泡で包み込むように洗うことがポイントです。ぬるま湯でしっかりすすぎ、すすぎ残しがないようにしましょう。

保湿はとても重要なステップです。「赤みがあるから保湿はしなくていい」と考える方もいますが、保湿が不十分だと皮膚のバリア機能が低下し、炎症が悪化しやすくなります。化粧水・乳液・クリームなどを使って、顎周りもしっかりと保湿しましょう。ただし、複数のアイテムを重ねすぎることは避け、シンプルなスキンケアを続けることが大切です。

紫外線対策も忘れずに行いましょう。紫外線は炎症を悪化させ、色素沈着の原因にもなります。日焼け止めは毎日使用することが望ましいですが、肌への負担が少ないノンコメドジェニックタイプ(毛穴を詰まらせにくい処方)を選ぶと安心です。

生活習慣の改善も欠かせません。十分な睡眠(7〜8時間程度)を確保し、ストレスを上手に発散することが、ホルモンバランスを整えることにつながります。また、食物繊維を多く含む野菜・果物・発酵食品を積極的に取り入れることで、腸内環境を整えると肌の状態が改善されるケースもあります。

マスクによる刺激が気になる場合は、マスクの素材を肌に優しいものに変えたり、マスクを外せる環境では意識的に外す時間を作ったりすることも有効です。また、マスクに直接触れる顎・口まわりのスキンケアを丁寧に行い、肌のバリア機能を保つことが大切です

市販薬としては、ニキビに対してはアダパレン(ディフェリン)を含む市販薬や、過酸化ベンゾイルを含む製品が利用できる場合があります。ただし、自分の赤みの原因がニキビ以外の場合には効果がないばかりか、刺激になることもあるため、症状が改善しない場合は医療機関での診察を優先するようにしましょう

🎯 皮膚科・クリニックへの受診タイミング

顎の赤みは自己ケアで改善することもありますが、以下のようなケースでは早めに皮膚科や医療機関を受診することをおすすめします。

2〜3週間以上ケアを続けても赤みが改善しない場合や、むしろ悪化している場合は、医師による診断が必要です。自己判断でのケアを続けることで症状が固定化してしまうリスクがあります。

赤みと同時に強いかゆみ・痛み・腫れ・熱感が伴う場合は、感染や重篤なアレルギー反応の可能性があるため、速やかに受診しましょう

新しいスキンケア製品を使い始めた後や、特定のものに触れた後に急に赤みが出た場合は、接触性皮膚炎やアレルギーが疑われます。原因物質を特定するためにパッチテストを行う必要があるため、皮膚科へ相談しましょう

赤みが顎だけでなく頬・鼻・額にも広がっている場合や、血管が透けて見えるような赤み(毛細血管拡張)がある場合は、酒さや脂漏性皮膚炎の可能性があります。これらは自己ケアでの改善が難しいため、専門的な治療が必要です。

市販のステロイド外用薬を使用しても改善が見られない場合、あるいはステロイドをやめると悪化する場合は、口囲皮膚炎や酒さの可能性を考えて皮膚科を受診しましょう

皮膚科では症状の原因を正確に診断したうえで、処方薬による治療を行います。ニキビに対しては、抗生物質の内服・外用、アダパレンや過酸化ベンゾイルを含む外用薬、重症例ではイソトレチノインの内服なども選択肢となります。酒さや脂漏性皮膚炎・アトピー性皮膚炎に対してはそれぞれに応じた治療法があります。

また、美容クリニックではニキビ跡の赤みや色素沈着に対してレーザー治療・ケミカルピーリング・光治療(IPL)などが行われています。赤みそのものの治療だけでなく、ニキビ跡のケアや肌質改善を希望する方は、美容皮膚科への相談も選択肢に入れてみてください。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、顎の赤みを主訴にご来院される患者様の多くが、ニキビと思って長期間セルフケアを続けていたものの、実際には酒さや口囲皮膚炎など別の疾患であったというケースを多く経験しています。原因によって治療法が大きく異なるため、赤みが2週間以上続く場合は自己判断でのケアを続けず、早めにご相談いただくことが症状の長期化を防ぐうえでとても大切です。一人ひとりの肌状態や生活背景をしっかりと伺いながら、最適な治療法をご提案してまいりますので、どうぞお気軽にご来院ください。」

💡 よくある質問

顎の赤みはニキビと何が違うのですか?

ニキビは毛穴に皮脂が詰まってアクネ菌が増殖する点状の炎症ですが、顎の赤みには脂漏性皮膚炎・酒さ・口囲皮膚炎など別の疾患も多く含まれます。ニキビは盛り上がりのある赤みが特徴ですが、他の疾患では面状に広がる赤みやカサつき、熱感を伴うことがあります。原因によって治療法が異なるため、自己判断は禁物です。

顎の赤みはどのくらい続いたら皮膚科を受診すべきですか?

セルフケアを続けても2〜3週間以上赤みが改善しない場合、または悪化している場合は早めに皮膚科を受診することをおすすめします。また、強いかゆみ・痛み・腫れを伴う場合や、新しいスキンケア製品を使い始めた後に急に赤みが出た場合は、2週間を待たず速やかに受診しましょう。

市販のステロイド外用薬を顎の赤みに使っても大丈夫ですか?

自己判断での顔への長期使用は注意が必要です。短期的に赤みが治まるように見えても、長期使用により皮膚が薄くなる・毛細血管が拡張するなどの副作用が生じるリスクがあります。また、口囲皮膚炎や酒さの場合はステロイドをやめるとリバウンドで悪化することもあるため、必ず医師の指導のもとで使用してください。

生理前になると顎に赤みやニキビが出るのはなぜですか?

月経前は黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増加し、皮脂の分泌量が増えることで毛穴が詰まりやすくなります。顎はホルモンバランスの影響を特に受けやすい部位であるため、炎症やニキビが集中して現れやすいとされています。症状が重い場合は皮膚科や婦人科で相談し、低用量ピルなどの治療を検討することも選択肢のひとつです。

顎の赤みに対して自分でできるケアを教えてください。

洗顔は1日2回・低刺激の洗顔料を泡立てて行い、ぬるま湯でしっかりすすぎましょう。洗顔後はシンプルなスキンケアで保湿を丁寧に行い、毎日の紫外線対策も欠かさず行うことが大切です。また、十分な睡眠・バランスのよい食事・ストレス管理など生活習慣の改善も有効です。ただし改善が見られない場合は、アイシークリニックへお気軽にご相談ください。

📌 まとめ

顎の赤みは、ニキビ・毛嚢炎・脂漏性皮膚炎・接触性皮膚炎・酒さ・アトピー性皮膚炎・口囲皮膚炎・ひげそりによる刺激・ホルモンバランスの乱れなど、実にさまざまな原因によって引き起こされます。それぞれ症状の特徴や悪化要因が異なり、適切なケアや治療も異なります。

日常のスキンケアや生活習慣の改善で対応できる場合もありますが、2週間以上赤みが続く・悪化している・強いかゆみや痛みがある・原因がよくわからないという場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。自己判断でのケアを続けることで、症状が長引いたり悪化したりするリスクもあります。

アイシークリニック上野院では、顎の赤みや肌トラブルについてのご相談を受け付けています。専門医による正確な診断のもと、一人ひとりの肌状態や生活環境に合わせた治療・ケアのご提案を行っています。顎の赤みでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 尋常性痤瘡(ニキビ)・アトピー性皮膚炎・脂漏性皮膚炎・酒さ(ロザセア)・接触性皮膚炎などの診断基準や治療ガイドラインに関する情報
  • 厚生労働省 – 皮膚疾患に関する一般向け健康情報、ステロイド外用薬の適正使用および医薬品の取り扱いに関する注意事項
  • PubMed – 酒さ(ロザセア)・口囲皮膚炎・脂漏性皮膚炎・ホルモンバランスと顎ニキビの関連性に関する国際的な査読済み医学文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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