急に汗が吹き出る・手が震える原因と対処法|考えられる病気を解説

クリニックでカウンセリングを受ける患者と女性医師

突然、大量の汗+手の震え…それ、放置しないでください。

「なんか急に汗が吹き出た」「手が震えて止まらない」——そんな経験、実は重大な病気のサインである可能性があります。この記事を読めば、あなたの症状の原因と、今すぐ取るべき行動がわかります。

🗣️ こんな経験ありませんか?
「何もしてないのに急に汗がドバッと出てきた…」
「手が震えてスマホが持てなくなった」
「緊張してないのに動悸と冷や汗が止まらない…」
🚨 読まないとこんなリスクが…
  • 📌 低血糖・甲状腺疾患・パーキンソン病など、早期発見が命取りになる病気を見逃す
  • 📌 「ただの緊張」と自己判断して症状が悪化・慢性化するリスク
  • 📌 適切な診療科にたどり着けず、治療開始が遅れる
✅ この記事でわかること
  • 🔸 急な発汗+手の震えが起こるメカニズムと原因疾患8選
  • 🔸 今日からできる日常生活での対処法
  • 🔸 どの症状が出たら即受診すべきかの判断基準

目次

  1. 急に汗が吹き出る・手が震えるとはどのような状態か
  2. 発汗と手の震えが同時に起こる仕組み
  3. 考えられる原因・疾患①:低血糖
  4. 考えられる原因・疾患②:自律神経失調症
  5. 考えられる原因・疾患③:パニック障害・不安障害
  6. 考えられる原因・疾患④:甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
  7. 考えられる原因・疾患⑤:更年期障害
  8. 考えられる原因・疾患⑥:本態性振戦
  9. 考えられる原因・疾患⑦:パーキンソン病
  10. 考えられる原因・疾患⑧:褐色細胞腫
  11. 日常生活でできる対処法
  12. 受診すべき目安と診療科の選び方
  13. まとめ

この記事のポイント

急な発汗と手の震えは、低血糖・甲状腺機能亢進症・パニック障害・パーキンソン病・褐色細胞腫など多様な疾患が原因となりうる。自律神経・ホルモンの乱れが共通背景であり、症状が繰り返す場合は自己判断せず医療機関への受診が重要。

💡 1. 急に汗が吹き出る・手が震えるとはどのような状態か

「急に汗が吹き出る」という症状は医学的に発汗過多(多汗)と表現され、体温調節や情動反応などのコントロールが乱れたときに生じます。通常、人間は体温が上がりすぎたとき、あるいは強いストレスや恐怖を感じたときに汗をかきます。ところが、特に暑くもなく緊張するような場面でもないのに突然大量の汗が出る場合、何らかの生理的・病理的な異常が起きているサインである可能性が高いです。

一方「手が震える」という症状(手指振戦)は、意図せず手がブルブルと動いてしまう状態を指します。コップを持つと揺れる、字を書こうとするとうまく書けないといったかたちで日常生活に支障をきたすことがあります。振戦には大きく分けて「安静時振戦」と「動作時振戦」があり、どちらのタイプかによって原因疾患の絞り込みに役立てられます。

この二つの症状が同時に起こる場合、それぞれが独立した問題ではなく、共通の原因から派生している可能性が高くなります。そのため、どちらか一方だけに注目するのではなく、セットで考えることが診断・対処において非常に重要です。

Q. 急な発汗と手の震えが同時に起こる原因は?

急な発汗と手の震えが同時に現れる主な原因は、自律神経やホルモンの急激な乱れです。交感神経が過剰に活性化されるとアドレナリンが大量分泌され、発汗・振戦・動悸が同時に引き起こされます。低血糖・甲状腺機能亢進症・褐色細胞腫などが代表的な背景疾患です。

📌 2. 発汗と手の震えが同時に起こる仕組み

急激な発汗と手の震えが同時に現れる背景には、自律神経系と内分泌系(ホルモン)の深い関わりがあります。まず自律神経について理解しておきましょう。

自律神経は交感神経と副交感神経の二つに分けられます。交感神経は「戦うか逃げるか(fight or flight)」の反応を担い、危険を感じたり強いストレスを受けたりしたときに活性化します。交感神経が活性化すると、心拍数が上がり、血圧が上昇し、手のひらや脇など特定の部位で発汗が起こります。同時に筋肉への血流が増えてエネルギー動員が始まり、これが手などの筋肉の不随意収縮(震え)につながることがあります。

内分泌系では、アドレナリン(エピネフリン)やノルアドレナリン、甲状腺ホルモンなどが発汗や振戦に深く関わっています。アドレナリンは交感神経の作用を強める働きを持ち、低血糖や強い不安、褐色細胞腫(副腎髄質の腫瘍)などが原因で過剰分泌されると、突然の発汗と手の震えが同時に引き起こされます。甲状腺ホルモンが過剰になると全身の代謝が異常に亢進し、やはり多汗・振戦が起こりやすくなります。

このように、急な発汗と手の震えの同時出現は「自律神経・ホルモンの急激な乱れ」というシグナルである場合が多く、放置すると重篤な病態に進展する可能性もあります。

✨ 3. 考えられる原因・疾患①:低血糖

急な発汗と手の震えが組み合わさる代表的な原因の一つが低血糖です。血糖値が正常範囲(空腹時70mg/dL以上)を下回ると、脳や全身の細胞がエネルギー不足に陥ります。するとこれを回避するために身体はアドレナリンを大量に分泌し、肝臓に蓄えたグリコーゲンを分解して血糖を上げようとします。このアドレナリンの急激な上昇が、冷や汗・手の震え・動悸・顔面蒼白といった低血糖特有の症状を引き起こします。

低血糖が起きやすいのは、糖尿病の治療でインスリンや血糖降下薬を使用している方ですが、それ以外でも長時間の絶食、激しい運動後、過度のアルコール摂取などによっても起こります。また、膵臓にインスリノーマ(インスリン産生腫瘍)がある場合も低血糖を繰り返すことがあり、注意が必要です。

低血糖の応急処置は、意識があればブドウ糖や砂糖を含む飲み物・食べ物をすぐに摂ることです。ただし頻繁に繰り返す場合や原因がわからない場合は、医療機関で血糖値の測定や原因検索を受けることが大切です。

🔍 4. 考えられる原因・疾患②:自律神経失調症

自律神経失調症は、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることでさまざまな不調が現れる状態です。明確な器質的異常(臓器や組織の損傷など)が見つからないにもかかわらず、急な発汗・手の震え・動悸・めまい・倦怠感・不眠・頭痛など多彩な症状が慢性的に続くのが特徴です。

現代社会ではストレスの慢性化、睡眠不足、不規則な生活リズム、デジタルデバイスの過度な使用などが自律神経のバランスを乱す主な要因とされています。特にテレワークの普及で運動量が減り、生活リズムが乱れやすくなった現代人にとって、自律神経失調症はけっして珍しくない状態になっています。

自律神経失調症の診断は他の疾患を除外したうえで行われます。血液検査や心電図、ホルター心電図(24時間心電図)などの検査で異常が見つからない場合に、症状の経過や問診の内容から診断されます。治療には生活習慣の改善、漢方薬、抗不安薬、精神療法(認知行動療法など)などが組み合わせて用いられます。

Q. 褐色細胞腫の典型的な症状と受診の目安は?

褐色細胞腫はアドレナリン等を過剰分泌する副腎腫瘍で、「頭痛・動悸・発汗」が3大症状です。手の震えを伴う発作が繰り返される場合も強く疑われます。見落とすと命に関わる高血圧クリーゼを招くため、繰り返す発作症状がある場合は内科・内分泌科への早急な受診が必要です。

💪 5. 考えられる原因・疾患③:パニック障害・不安障害

パニック障害は、突然強烈な恐怖感や不安感とともに身体症状が一気に押し寄せる「パニック発作」を繰り返す疾患です。発作中には、激しい動悸・息切れ・冷や汗・手の震え・胸の締め付け感・「このまま死んでしまうのではないか」という強い恐怖感などが一度に出現します。発作は通常10〜20分で自然に治まりますが、その間の苦しさは非常に強く、救急搬送されるケースも珍しくありません。

パニック障害では発作そのものの苦しさだけでなく、「また発作が起きるのではないか」という予期不安が生じ、外出を避けるようになるなど生活の質が著しく低下することがあります。また、社交不安障害(人前で強く緊張する)や全般性不安障害(さまざまなことへの過剰な心配が続く)なども、発汗・振戦を伴うことがあります。

これらの不安障害は、心療内科や精神科で適切な治療(SSRIなどの薬物療法、認知行動療法)を受けることで多くの場合改善が見込めます。「精神的な問題と思われたくない」という気持ちから受診をためらう方も多いですが、早期治療が回復への近道です。

🎯 6. 考えられる原因・疾患④:甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

甲状腺ホルモンが過剰に分泌される甲状腺機能亢進症、その代表であるバセドウ病は、急な発汗と手の震えが典型的な症状として現れる疾患の一つです。甲状腺ホルモンには全身の代謝を活性化させる働きがあり、過剰になると「エンジンをかけすぎた状態」のように体中がオーバーヒートします。

バセドウ病の主な症状としては、多汗・手の細かい震え(微細振戦)・動悸・体重減少・疲れやすさ・暑がり・下痢・眼球突出(一部の患者)などが挙げられます。若い女性に多い疾患ですが、男性や中高年にも発症します。自己免疫疾患であり、甲状腺を刺激する抗体(TSH受容体抗体)が産生されることで甲状腺ホルモンが過剰に作られるようになります。

診断は血液検査で甲状腺ホルモン(FT3、FT4)とTSH(甲状腺刺激ホルモン)の値を測ることで比較的簡単にできます。甲状腺機能亢進症が確認された場合、内科や内分泌科・甲状腺専門外来での治療(抗甲状腺薬・放射性ヨード療法・手術)が必要になります。早期に治療を開始することで症状は改善できます。

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💡 7. 考えられる原因・疾患⑤:更年期障害

女性の場合、40代後半から50代にかけての閉経前後(更年期)に、急な発汗(ほてり・のぼせ)と手の震えが現れることがあります。更年期障害はエストロゲン(女性ホルモン)の急激な減少によって自律神経が乱れ、多彩な症状が現れる状態です。

特に代表的な症状として知られるのが「ホットフラッシュ」です。突然顔や上半身がカーッと熱くなり、大量の汗が吹き出す現象で、夜間に繰り返し起きると睡眠が妨げられ日中の疲労感にもつながります。手の震えは更年期障害の直接的な症状として出ることもありますが、ホットフラッシュに伴う自律神経の乱れや不眠・慢性的なストレスが積み重なった結果として現れるケースもあります。

更年期障害の治療にはホルモン補充療法(HRT)が有効で、エストロゲンを補うことで症状が大幅に改善する場合があります。漢方薬(加味逍遙散、桂枝茯苓丸など)が有効なケースもあります。婦人科や更年期外来で相談することをおすすめします。男性でも40〜60代に男性ホルモン(テストステロン)が低下し、同様の症状(LOH症候群)が出ることがあり、泌尿器科や男性更年期外来での受診が勧められます。

Q. 更年期障害による急な発汗と震えの治療法は?

更年期障害による急な発汗(ホットフラッシュ)や手の震えには、エストロゲンを補うホルモン補充療法(HRT)が有効で、症状が大幅に改善するケースがあります。漢方薬(加味逍遙散・桂枝茯苓丸)が効果的な場合もあります。婦人科や更年期外来への相談が最初のステップです。

📌 8. 考えられる原因・疾患⑥:本態性振戦

本態性振戦は、手・頭・声などが震える症状を呈する最も一般的な運動障害の一つです。「本態性」という名前が示すように、特定の明確な原因疾患がなく、震えそのものが主体の疾患です。手が震えるという症状に関しては、パーキンソン病と混同されることがありますが、本態性振戦は安静にしているときではなく、手を伸ばしたときや動作中に震えが強くなるのが特徴(姿勢時振戦・動作時振戦)です。

発汗との直接的な関連は低いですが、震えが気になって緊張しやすくなり、それが発汗を引き起こすこともあります。また本態性振戦患者は自律神経機能の乱れを合併しやすいともいわれており、発汗異常を伴うケースも報告されています。

本態性振戦の原因はまだ完全には解明されていませんが、遺伝的要因が関与することが多く、家族歴がある場合も少なくありません。アルコールを少量飲むと一時的に震えが軽減するという特徴があります(ただし依存に注意)。治療にはβ遮断薬(プロプラノロールなど)や抗てんかん薬(プリミドン)などが用いられます。

✨ 9. 考えられる原因・疾患⑦:パーキンソン病

パーキンソン病は脳内のドーパミン産生神経細胞が徐々に失われていく神経変性疾患です。安静時に手が震える(安静時振戦)のが特徴的で、手を膝の上に置いてリラックスしているときに丸薬を丸めるような動作(pill-rolling tremor)を示すことがあります。動き出そうとすると震えが一時的に止まることも特徴です。

パーキンソン病では、震えのほかに動作が遅くなる(動作緩慢)、筋肉がこわばる(筋固縮)、姿勢が前傾になりバランスを崩しやすくなる(姿勢反射障害)という4大症状があります。発汗異常(大量の発汗や逆に汗をかきにくいなど)もパーキンソン病の自律神経症状として知られており、急に汗が吹き出るという症状とパーキンソン病が関連していることもあります。

主に50〜60代以降に発症することが多いですが、若年性パーキンソン病(40歳未満)も存在します。神経内科での専門的な診察・検査(MRIなど)が必要で、L-ドーパを中心とした薬物療法により症状をコントロールします。早期に診断・治療を始めることで生活の質を長く保つことができます。

🔍 10. 考えられる原因・疾患⑧:褐色細胞腫

褐色細胞腫は副腎髄質(まれに副腎外)に生じる腫瘍で、カテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリンなど)を過剰に分泌します。有病率は10万人に数人程度と比較的まれな疾患ですが、見落とした場合に命に関わる高血圧クリーゼ(急激な血圧上昇)を引き起こすため、見逃してはいけない重要な疾患の一つです。

褐色細胞腫の典型的な3大症状は「頭痛・動悸・発汗」です。これらが同時に起きる発作的なエピソードを繰り返す場合、強く疑われます。手の震えも発作時に伴って現れることがあります。発作のタイミングは体位変換、運動、腫瘍への圧迫、特定の薬剤(一部の麻酔薬やステロイドなど)で誘発されることがあります。

血液・尿中のカテコールアミン値や代謝産物(メタネフリン)の測定、CT・MRIによる腫瘍の描出によって診断されます。治療は基本的に手術による腫瘍摘出ですが、術前の血圧コントロールが非常に重要です。繰り返す高血圧発作と発汗・震えの組み合わせがある場合は、内科・内分泌科への受診を急いでください。

Q. 発汗や手の震えに日常生活でできる対処法は?

急な発汗や手の震えへの日常的な対処として、規則正しい睡眠・食事リズムの維持、適度な有酸素運動、腹式呼吸やマインドフルネスの実践が有効です。またカフェインやアルコールの過剰摂取は交感神経を刺激し症状を悪化させるため控えることが推奨されます。ただし症状が繰り返す場合は医療機関の受診が必要です。

💪 11. 日常生活でできる対処法

急な発汗や手の震えに対して、医療機関を受診する前、あるいは治療と並行して日常生活の中でできることがあります。ただし、これらの対処法はあくまで症状の緩和や再発予防を目的とするものであり、原因疾患の治療にはなりません。症状が強い・繰り返す・日常生活に支障をきたす場合は必ず医師に相談してください。

✅ 規則正しい生活リズムを整える

自律神経は睡眠・覚醒のリズムと密接に関わっています。毎日同じ時間に起床・就寝し、食事も規則正しく摂ることで、自律神経のバランスが整いやすくなります。夜更かしや不規則な食事は交感神経を過剰に働かせ、発汗・震えを悪化させる原因になります。

📝 適度な有酸素運動を取り入れる

ウォーキング・軽いジョギング・水泳・サイクリングなどの有酸素運動は、自律神経の調整に効果的です。特に朝の適度な運動は交感神経を適切に活性化させ、一日のリズムを整える助けになります。ただし過度な運動は逆効果になることもあるため、自分の体調に合わせた無理のない範囲で行いましょう。

🔸 腹式呼吸・マインドフルネスを実践する

ゆっくりと深く腹式呼吸をすることは、副交感神経を優位にし、過剰に働いた交感神経を鎮める効果があります。1回の呼吸を「4秒吸って・7秒止めて・8秒で吐く」などのリズムで行うとリラクゼーション効果が高まります。マインドフルネス瞑想も、不安や緊張を和らげ自律神経のバランスを保つのに有用であることが研究で示されています。

⚡ カフェイン・アルコールを控える

コーヒーや紅茶、エナジードリンクに含まれるカフェインは交感神経を刺激し、発汗や震えを悪化させる可能性があります。また、アルコールは一時的にリラックス効果をもたらしますが、体内で代謝される際にアドレナリンが分泌されやすくなるため、飲酒後に発汗や震えが出ることがあります。特に低血糖が疑われる場合、アルコールは血糖値を下げる作用があるため注意が必要です。

🌟 ストレスマネジメントを行う

慢性的なストレスは自律神経のバランスを崩す大きな要因です。趣味の時間を確保する、信頼できる人と話すなど、自分なりのストレス発散方法を見つけることが大切です。仕事や人間関係のストレスが深刻な場合は、産業医への相談や心療内科受診も選択肢に入れましょう。

💬 食事・栄養に気をつける

低血糖が原因で症状が出ている場合は、食事の間隔を空けすぎないこと・糖質の急激な摂取を避けること(血糖値スパイクの防止)が重要です。血糖値を安定させるためには、GI値の低い食品(野菜・豆類・全粒穀物など)を意識的に取り入れ、三食しっかり食べることが基本になります。また、マグネシウムやビタミンB群の不足は筋肉の震えや神経の乱れに関係するため、バランスの良い食事を心がけましょう。

🎯 12. 受診すべき目安と診療科の選び方

急な発汗と手の震えが起きたとき、どのタイミングで、どの診療科を受診すればよいか迷う方も多いと思います。以下を参考に受診の判断をしてください。

✅ すぐに救急・緊急受診が必要なケース

以下のような症状が伴う場合は、ためらわずに救急受診または119番通報をしてください。

  • 意識が朦朧とする・意識を失いそうになる
  • 激しい頭痛・胸痛・呼吸困難が同時に起きる
  • 血圧が異常に高い(200mmHg以上など)またはひどく低い
  • 顔・手足の片側がしびれたり動かなくなる(脳卒中の疑い)
  • 糖尿病の治療中で、甘いものを食べても症状が改善しない低血糖

📝 早めに受診したほうがよいケース

以下に該当する場合は、数日以内を目安に医療機関を受診しましょう。

  • 症状が繰り返し起きている(週に何度も発生する)
  • 震えや発汗が日常生活に支障をきたしている
  • 体重が急に減っている・動悸や疲れやすさが続いている
  • 40代以降で更年期症状(ほてり・のぼせ)を強く感じる
  • 精神的な強い不安感や恐怖感を伴うパニック発作様の症状がある

🔸 受診する診療科の目安

どの診療科を受診すべきかは症状の内容によって異なります。一つの目安として以下を参考にしてください。まず何科を受診すればよいか迷う場合は、内科(総合内科・かかりつけ医)に相談するのが最もシンプルで確実な選択肢です。

  • 内科・総合診療科:原因が不明なときの最初の窓口、低血糖・自律神経失調症の疑い
  • 内分泌内科・甲状腺専門外来:甲状腺機能亢進症・褐色細胞腫の疑い
  • 心療内科・精神科:パニック障害・不安障害・自律神経失調症(精神的背景)の疑い
  • 婦人科(男性は泌尿器科):更年期障害の疑い
  • 神経内科:本態性振戦・パーキンソン病などの神経疾患の疑い

アイシークリニック上野院では、内科的な観点から発汗や振戦に関する初期の相談・診察を行っています。複数の症状が重なっている場合や、どの科を受診すべきかわからない場合も、まずはお気軽にご相談ください。必要に応じて適切な専門科への紹介も行います。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、急な発汗や手の震えを主訴に来院される方の中に、甲状腺機能亢進症や低血糖、自律神経の乱れが背景にあるケースが少なくなく、「ただの緊張かと思っていた」とおっしゃる患者様も多くいらっしゃいます。最近の傾向として、ストレスや不規則な生活習慣を抱えた働き世代の方からのご相談が増えており、こうした症状は決して見過ごさず、まず原因をきちんと調べることが早期改善への第一歩です。気になる症状がある方は一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。」

💡 よくある質問

急に汗が出て手が震える症状は何科を受診すればいいですか?

原因が不明な場合は、まず内科(総合内科・かかりつけ医)への受診が最もシンプルな選択肢です。甲状腺の異常が疑われる場合は内分泌内科、パニック障害などが疑われる場合は心療内科・精神科、更年期症状なら婦人科(男性は泌尿器科)、手の震えが強い場合は神経内科が目安になります。アイシークリニック上野院でも初期相談・診察を行っています。

急な発汗と手の震えが同時に起こるのはなぜですか?

自律神経やホルモンの急激な乱れが主な原因です。交感神経が過剰に活性化されると、アドレナリンが大量に分泌され、発汗・手の震え・動悸などが同時に引き起こされます。低血糖・甲状腺機能亢進症・褐色細胞腫など、複数の疾患がこのメカニズムに関係しています。二つの症状が同時に出る場合は共通の原因がある可能性が高く、早めの受診が勧められます。

低血糖による発汗と震えが起きたとき、まず何をすればいいですか?

意識がある場合は、ブドウ糖や砂糖を含む飲み物・食べ物をすぐに摂取することが応急処置の基本です。ただし、症状が頻繁に繰り返す場合や原因が不明な場合は、自己判断で対処するだけでなく、医療機関で血糖値の測定や原因の検索を受けることが大切です。糖尿病の治療中の方は特に注意が必要です。

更年期障害による急な発汗と手の震えには、どんな治療法がありますか?

更年期障害にはホルモン補充療法(HRT)が有効で、エストロゲンを補うことで症状が大幅に改善する場合があります。また、漢方薬(加味逍遙散・桂枝茯苓丸など)が効果的なケースもあります。男性の場合はテストステロン低下によるLOH症候群も考えられ、泌尿器科や男性更年期外来への受診が勧められます。婦人科や更年期外来でまず相談しましょう。

急な発汗と震えで、すぐに救急受診が必要なケースはどれですか?

以下の症状を伴う場合はすぐに救急受診または119番通報が必要です。①意識が朦朧とする・失いそうになる、②激しい頭痛・胸痛・呼吸困難が同時に起きる、③血圧が200mmHg以上など異常値を示す、④顔や手足の片側がしびれる・動かなくなる(脳卒中の疑い)、⑤糖尿病治療中で甘いものを摂っても低血糖症状が改善しない、などが目安です。

📌 まとめ

急に汗が吹き出る・手が震えるという症状は、緊張や疲れによる一時的なものから、低血糖・自律神経失調症・パニック障害・甲状腺機能亢進症・更年期障害・本態性振戦・パーキンソン病・褐色細胞腫などの疾患まで、原因が非常に幅広い症状です。二つの症状が同時に現れる場合は、自律神経やホルモンの急激な乱れが背景にあることが多く、単なる体質や気のせいで片付けてしまうと重要な疾患を見逃す可能性があります。

日常生活では規則正しいリズム・適度な運動・ストレスマネジメント・カフェインやアルコールの制限などが症状の緩和に役立ちます。しかし、症状が繰り返す、生活に支障がある、他の症状を伴うという場合は自己判断で様子を見続けるのではなく、医療機関を受診して原因を明らかにすることが大切です。

「なんとなく続いているだけだから…」と感じていても、早期に適切な診断・治療を受けることで症状の改善や重篤化の防止につながります。気になる症状がある方は、ぜひアイシークリニック上野院までご相談ください。あなたの体のサインを見逃さず、適切なサポートをご提供します。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 厚生労働省 – パニック障害・不安障害に関する症状・診断・治療の公式情報。記事内のパニック障害による急な発汗・手の震えの解説に対応する根拠として参照。
  • PubMed – 褐色細胞腫におけるカテコールアミン過剰分泌と発汗・振戦の関連に関する査読済み医学文献。記事内の褐色細胞腫・低血糖・甲状腺機能亢進症のメカニズム解説の科学的根拠として参照。
  • WHO(世界保健機関) – パーキンソン病の症状・自律神経障害(発汗異常含む)・診断・治療に関する国際的な公式情報。記事内のパーキンソン病および本態性振戦の解説の根拠として参照。

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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