「もしかして自分はワキガなのかも…」と気になりながらも、なかなか人に相談できずに悩んでいる方は少なくありません。ワキガは体質的なものであり、本人が気づきにくいという特徴があります。この記事では、自宅でできるセルフチェックの方法から、ワキガの原因・特徴・医療機関での診断方法まで、詳しくわかりやすく解説していきます。一人で抱え込まず、まずは正しい知識を持つことから始めてみましょう。
目次
- ワキガとは?基本的な知識を整理しよう
- 自分がワキガか調べる方法【セルフチェック一覧】
- ワキガのにおいの特徴とは
- ワキガになりやすい人の特徴と遺伝との関係
- ワキガと多汗症・加齢臭の違い
- セルフチェックだけでは判断しにくい理由
- クリニックでのワキガ診断について
- ワキガが気になったらどうすればいい?
- まとめ
この記事のポイント
ワキガのセルフチェックは衣類のにおい・耳垢の状態・家族歴などで確認できるが、嗅覚疲労により自己判断には限界がある。アイシークリニック上野院では専門医による客観的な診断と、軽症から重症まで段階に応じた治療法の提案が可能。
🎯 ワキガとは?基本的な知識を整理しよう
ワキガとは、医学的には「腋臭症(えきしゅうしょう)」と呼ばれる状態で、脇の下から独特の強いにおいが発生する体質のことを指します。においの原因となるのは、脇の下に多く存在する「アポクリン汗腺」という汗腺から分泌される汗です。
人間の体には主に2種類の汗腺があります。全身に分布している「エクリン汗腺」と、特定の部位にしか存在しない「アポクリン汗腺」です。エクリン汗腺からは、ほぼ無臭の透明な汗が分泌されます。一方、アポクリン汗腺からは、脂質やタンパク質・アンモニアなどを含んだ粘度の高い汗が分泌されます。
アポクリン汗腺から分泌された汗そのものは、最初は無臭またはほぼにおいがありません。しかし、この汗が皮膚に常在している細菌(皮膚常在菌)によって分解されることで、独特の強いにおいが発生するのです。このにおいがいわゆる「ワキガのにおい」と呼ばれるものです。
アポクリン汗腺は脇の下だけでなく、乳輪・へそ周辺・外陰部・耳の中などにも存在しています。しかし、脇の下はアポクリン汗腺の密度が特に高く、温度や湿度も高い環境であるため、においが最も強く出やすい部位となっています。
ワキガは病気ではなく体質の一つです。日本人の場合、人口の約10〜15%にワキガの体質があると言われており、決して珍しい状態ではありません。ただし、においによって日常生活や対人関係に影響を及ぼすことがあるため、多くの方が悩みを抱えています。
Q. ワキガのセルフチェック方法にはどんなものがある?
ワキガのセルフチェックには主に6つの方法があります。①着用後の衣類の脇部分のにおいを確認する、②衣類に落ちにくい黄ばみがないか確認する、③耳垢が湿型(ベタベタ)かどうか確認する、④脇を直接においで確認する、⑤家族にワキガの人がいるか確認する、⑥脇毛の量や発汗量を確認するという方法です。
📋 自分がワキガか調べる方法【セルフチェック一覧】
ワキガかどうかを自分で確認するためのセルフチェック方法はいくつかあります。以下に代表的なチェック方法を紹介しますので、一つひとつ確認してみてください。
🦠 ①衣類のにおいをチェックする
最もシンプルで手軽なセルフチェック方法が、着用した衣類のにおいを確認することです。特に綿や麻などの天然素材の下着やTシャツを一日着用した後、脇の部分のにおいを嗅いでみましょう。汗くさいにおいとは異なる、独特のスパイシーさや刺激的なにおいが感じられる場合は、ワキガの可能性があります。
ただし、自分の体臭には嗅覚が慣れてしまっていることが多いため、自分で確認することが難しい場合もあります。その場合は、信頼できる家族や友人にお願いしてみることも一つの手段です。
👴 ②衣類の脇部分の黄ばみや汚れをチェックする
アポクリン汗腺から分泌される汗には脂質やタンパク質などの成分が多く含まれているため、衣類に付着すると黄ばみや油性の汚れとして残りやすい特徴があります。白い下着やTシャツの脇の部分が、洗濯しても落ちにくい黄ばみや変色が見られる場合は、アポクリン汗腺の分泌が活発であることを示している可能性があります。
ただし、黄ばみはエクリン汗と制汗剤の成分が反応して生じる場合もあるため、これだけでワキガと断定することはできません。あくまでも一つの目安として考えてください。
🔸 ③耳垢の状態をチェックする
耳の中にもアポクリン汗腺が存在しているため、耳垢の状態がワキガ体質の一つの指標になります。耳垢には大きく分けて「乾型(カサカサ)」と「湿型(ベタベタ・ネバネバ)」の2種類があります。
湿型の耳垢(べたつく・湿っている・黄色っぽい)は、アポクリン汗腺の活動が活発であることを示しており、ワキガ体質との関連性が高いと言われています。実際、ワキガの方の多くは湿型の耳垢を持っているとされています。
一方で、乾型の耳垢を持つ人がワキガでないかというと、必ずしもそうとは言えません。しかし、湿型耳垢はワキガ体質の判断においてかなり精度の高い指標とされています。耳垢の状態は日本人の場合、遺伝的要因によって決まることが多く、家族に湿型耳垢の人が多ければ、ワキガ体質を引き継いでいる可能性が高まります。
💧 ④脇の下を直接においてチェックする
入浴後や制汗剤を使用していない状態で、脇の下を直接においで確認する方法もあります。ガーゼやティッシュペーパーを脇の下に数分間挟んでから、そのにおいを確認するとわかりやすいことがあります。
ただし、繰り返しになりますが、自分自身のにおいには慣れてしまっていることが多く、正確に判断することが難しいケースがあります。においの判断には他者の協力を借りることが有効です。
✨ ⑤家族にワキガの人がいるか確認する
ワキガは遺伝的要因が非常に強い体質です。両親の一方がワキガ体質である場合は約50%、両親ともにワキガ体質である場合は約80%の確率で子どもに遺伝するとされています。そのため、親・兄弟・祖父母などにワキガの人がいるかどうかを確認することも、自分がワキガかどうかを調べる上での重要な手がかりになります。
📌 ⑥脇の下の毛の量・発汗量をチェックする
アポクリン汗腺は毛包(毛の根元)に隣接して存在しています。そのため、脇の下の毛の量が多い人ほど、アポクリン汗腺の数も多い傾向があります。また、脇の下の発汗量が多い場合も、においが強くなる要因となります。脇の毛が濃い・多い、また発汗量が特に多いと感じる場合は、ワキガ体質である可能性がやや高まります。
💊 ワキガのにおいの特徴とは
ワキガ特有のにおいとはどのようなものでしょうか。一般的な汗のにおいとは異なる、いくつかの特徴的な表現があります。
ワキガのにおいはよく「スパイシーなにおい」「刺激的なにおい」「酸っぱいにおい」「動物的なにおい」などと表現されます。一般的な汗のにおい(アンモニア系の酸っぱいにおいや、蒸れた感じのにおい)とは質が異なり、より複雑で個性的なにおいとして感じられることが多いです。
また、ワキガのにおいは汗をかいたときだけでなく、気温が高い日や緊張したときなど、汗の分泌が増えるタイミングで特に強くなる傾向があります。逆に、入浴後すぐや制汗剤を使用した直後はにおいが抑えられることが多いです。
においの強さには個人差があり、同じワキガ体質であっても、においが非常に強い人もいれば、比較的穏やかな人もいます。においの強さは、アポクリン汗腺の数・大きさ・活動量、皮膚常在菌の種類や量、生活習慣(食事・運動・ストレスなど)によっても左右されます。
なお、ワキガのにおいは本人が最も気づきにくいと言われています。これは「嗅覚疲労(においに慣れてしまう現象)」によるもので、常に同じにおいを嗅いでいると脳がにおいとして認識しにくくなってしまうためです。周囲の人から指摘された経験がある方は、自分では気づかなくてもワキガのにおいが出ている可能性があります。
Q. ワキガのにおいにはどんな特徴がある?
ワキガのにおいは「スパイシー」「動物的」「刺激的」などと表現されることが多く、一般的な汗臭さとは質が異なります。アポクリン汗腺の分泌物が皮膚常在菌によって分解されることで発生します。本人は嗅覚疲労によって気づきにくく、気温が高い日や緊張時に特に強くなる傾向があります。
🏥 ワキガになりやすい人の特徴と遺伝との関係
ワキガはどのような人になりやすいのでしょうか。体質的な要因と生活習慣的な要因に分けて見ていきましょう。
▶️ 遺伝的要因
先にも触れましたが、ワキガは非常に遺伝性が高い体質です。両親や祖父母などにワキガの方がいる場合、ワキガ体質を引き継ぐ可能性が高くなります。遺伝子によってアポクリン汗腺の数や大きさが決まるため、体質的な部分は生活習慣だけでは根本的に変えることができません。
🔹 性別・年齢的要因
ワキガは男女ともに発症しますが、一般的に男性のほうがにおいが強くなりやすい傾向があります。これは、男性ホルモン(アンドロゲン)がアポクリン汗腺の活動を促進するためです。また、ワキガのにおいは思春期に発症・強くなることが多いです。これは、思春期になると性ホルモンの分泌が活発になり、アポクリン汗腺の活動が高まるためです。年齢を重ねると、ホルモンバランスの変化とともににおいが変化することもあります。
📍 生活習慣的要因
体質そのものは遺伝で決まりますが、生活習慣によってにおいの強さが変化することがあります。
食事内容はにおいに大きく影響します。動物性脂肪や動物性タンパク質を多く含む食事(肉類・乳製品など)を多く摂取すると、アポクリン汗腺から分泌される汗の成分が変化し、においが強くなりやすいと言われています。逆に、野菜・果物・大豆製品を中心とした食事はにおいを抑える効果が期待できます。
また、ストレスや緊張状態もアポクリン汗腺の活動を高めます。精神的な緊張や興奮状態になると汗の分泌が増え、においが強くなることがあります。睡眠不足や過労なども体臭に影響することがあるため、生活習慣を整えることがにおいのケアにつながります。
さらに、脇の毛の処理状況も関係します。脇の毛があると汗が毛に付着して蒸発しにくくなり、細菌が増殖しやすい環境を作ってしまいます。定期的に脇の毛を処理することは、においを抑える上で効果的なケアの一つです。
⚠️ ワキガと多汗症・加齢臭の違い
「ワキガ」「多汗症」「加齢臭」は混同されやすいですが、それぞれ原因や特徴が異なります。自分の状態を正しく把握するために、それぞれの違いを理解しておきましょう。
💫 ワキガ(腋臭症)
原因はアポクリン汗腺からの分泌物と皮膚常在菌の作用による独特のにおいです。においの質が特徴的で、スパイシーまたは動物的なにおいとして表現されることが多いです。発汗量が少なくてもにおいが発生することがあり、特定の体質によるものです。
🦠 多汗症
多汗症はエクリン汗腺から過剰に汗が分泌される状態です。においの問題よりも、汗の量が多いこと自体が主な悩みとなります。エクリン汗腺からの汗はほぼ無臭ですが、大量の汗が長時間皮膚に残ることで雑菌が繁殖し、一般的な汗臭さが生じることがあります。ワキガと多汗症が同時に存在するケースもあるため、どちらの症状が強いかを把握することが重要です。
👴 加齢臭
加齢臭は40代以降に多く見られる体臭で、「ノネナール」という物質が主な原因です。皮脂の酸化によって生じるもので、「枯れ草のようなにおい」「古い油のようなにおい」として表現されることが多いです。加齢臭はワキガとは全く異なる原因による体臭で、頭部・首・耳の後ろ・胸などから発生しやすいという特徴があります。
自分のにおいがどのタイプに当てはまるのかを把握することで、適切なケアや治療法を選ぶことができます。においの種類や部位によってアプローチが変わるため、正確な理解が重要です。
Q. ワキガと多汗症・加齢臭の違いは何ですか?
ワキガはアポクリン汗腺の分泌物が細菌に分解されてスパイシーな独特のにおいを生じます。多汗症はエクリン汗腺から汗が過剰に分泌される状態で、においよりも汗の量が主な問題です。加齢臭は皮脂の酸化で生じる「ノネナール」が原因で、枯れ草のようなにおいが特徴です。それぞれ原因が異なるため、適切な対処法も変わります。
🔍 セルフチェックだけでは判断しにくい理由
セルフチェックはワキガを疑う上での一つの手がかりになりますが、セルフチェックだけで確実にワキガかどうかを判断することには限界があります。その主な理由を説明します。
🔸 嗅覚疲労による自己判断の困難さ
前述の通り、人は自分のにおいには慣れやすく、嗅覚疲労によって正確に判断することが難しくなります。自分では全くにおわないと思っていても、周囲の人には気になるにおいとして感じられていることがあります。逆に、過剰に気にしすぎて、実際にはそれほどにおいがない状態を「ひどいワキガだ」と思い込んでしまうケースもあります。
💧 判断基準が主観的になりやすい
においの強さや種類の判断は非常に主観的なものです。衣類の黄ばみや耳垢の状態もワキガの目安にはなりますが、これらはワキガ以外の要因でも生じる場合があります。たとえば、衣類の黄ばみは制汗スプレーの成分や洗濯不足によっても起こりますし、湿型耳垢であっても必ずしも強いワキガのにおいが出るとは限りません。
✨ ワキガに似た別の体臭との区別が難しい
ワキガのにおいと一般的な汗臭さ、多汗症に伴うにおい、加齢臭などは素人が区別することが難しいケースがあります。適切な対処法が異なるため、においの原因を正確に特定することが重要です。
📌 精神的なストレスを避けるために
セルフチェックに固執しすぎることで、過度に体臭を気にする「自臭症(じしゅうしょう)」に近い状態になってしまう方もいます。自臭症は実際には他者が気になるほどのにおいはないにもかかわらず、自分のにおいを強く意識してしまい、日常生活に支障をきたしてしまう状態です。正しい診断を受けることで、過度な不安を解消することも大切です。
📝 クリニックでのワキガ診断について
セルフチェックに限界を感じた場合や、より正確に自分がワキガかどうかを知りたい場合は、クリニックを受診することをおすすめします。医療機関では、より客観的かつ専門的な診断が受けられます。
▶️ どこに受診すればいい?
ワキガの診断・治療は、形成外科・美容外科・皮膚科・美容皮膚科で行われています。「ワキガ 診断」で検索して近くのクリニックを探す方法のほか、まずかかりつけ医に相談して紹介してもらう方法もあります。
🔹 クリニックでの診断の流れ

クリニックでのワキガ診断では、まず問診が行われます。いつからにおいが気になるか、家族にワキガの方がいるかどうか、日常的なケア方法、においが強くなるタイミングなどについて確認されます。
続いて視診・嗅診が行われます。医師が脇の下の状態を直接確認し、においを判定します。医師は多くのワキガ症例を診ているため、においの特徴からワキガかどうかをある程度判断することができます。
クリニックによっては、ワキガの重症度を評価するための検査(においの強さを段階的に評価するスコアリング)を行うこともあります。診断結果をもとに、治療が必要かどうか、どのような治療法が適しているかについて説明を受けることができます。
📍 ワキガの重症度の分類
ワキガの重症度は一般的に軽症・中等症・重症の3段階で評価されることが多く、重症度によって適切な治療法が異なります。
軽症の場合は、ディオドラント剤(制汗・消臭剤)や生活習慣の改善などで対応できることが多いです。中等症の場合は、ミラドライ(電磁波治療)やボトックス注射などの保存的治療が選択されることがあります。重症の場合は、外科的手術(皮弁法・剪除法など)によるアポクリン汗腺の除去が検討されます。
💫 ワキガの主な治療法
ワキガの治療法にはいくつかの選択肢があります。それぞれの特徴を簡単に紹介します。
制汗・消臭剤による対症療法は、医療機関で処方される塩化アルミニウム製剤や市販の制汗剤を使用する方法です。においを一時的に抑えることができますが、根本的な治療にはなりません。
ボトックス注射は、ボツリヌストキシンを脇の下に注射することで汗腺の活動を抑える方法です。痛みが少なく、ダウンタイムもほぼないため、手軽に受けられる治療として人気があります。ただし、効果は半年〜1年程度で持続するため、定期的な治療が必要です。
ミラドライはマイクロ波(電磁波)を照射することでアポクリン汗腺を破壊する治療法です。切開が不要で、ダウンタイムも比較的短いのが特徴です。長期的な効果が期待できるため、外科手術を避けたい方に選択されることが多い方法です。
外科的手術(剪除法・皮弁法)は、外科的にアポクリン汗腺を直接除去する方法で、最も確実な治療法とされています。手術後にしばらくのダウンタイムが必要ですが、根本的な治療が期待できます。
Q. ワキガの治療法にはどのような種類がある?
ワキガの治療法は重症度に応じて選択されます。軽症では制汗・消臭剤の使用が中心です。中等症ではボトックス注射(効果は半年〜1年程度)やミラドライ(マイクロ波でアポクリン汗腺を破壊)が用いられます。重症では外科手術によるアポクリン汗腺の直接除去が検討されます。アイシークリニック上野院では重症度に応じた治療法を提案しています。
💡 ワキガが気になったらどうすればいい?
セルフチェックをして「もしかしてワキガかも」と思ったら、まずどのような行動を取ればよいでしょうか。ここでは、段階的に対処する方法をお伝えします。
🦠 日常的なケアを見直す
まずは日常的なにおいケアを丁寧に行うことから始めましょう。毎日入浴して脇の下を石けんでしっかりと洗うこと、入浴後は清潔な状態を保つこと、制汗剤や消臭剤を適切に使用することが基本のケアになります。
脇の毛の処理もにおいを抑える上で効果的です。毛を剃ることで汗が毛に付着して蒸れる環境を防ぎ、細菌の繁殖を抑えることができます。
食事については、肉類や脂肪分の多い食品を控え、野菜・果物・海藻・豆類などを積極的に取り入れると体臭が改善されることがあります。アルコールやニンニクなど刺激の強い食品もにおいに影響するため、摂りすぎに注意しましょう。
👴 衣類・素材を工夫する
汗を吸収しやすく通気性の高い天然素材(綿・麻など)の衣類を選ぶことも、においを抑える上で効果的です。通気性が悪いと蒸れやすく、細菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。また、汗をかいた衣類はこまめに洗濯し、清潔な状態を保つことが重要です。
🔸 信頼できる人に確認してもらう
自分では判断しにくい場合は、信頼できる家族や友人に率直に確認してもらうことも一つの方法です。「最近体臭が気になっているんだけど、どう?」と聞いてみることで、客観的な意見をもらうことができます。相手に遠慮なく答えてもらえる環境を作ることが大切です。
💧 専門のクリニックを受診する
日常的なケアを行っても改善しない場合や、周囲から体臭を指摘されたことがある場合、またはセルフチェックで複数の項目に当てはまる場合は、専門のクリニックを受診することをおすすめします。
クリニックでは正確な診断を受けることができ、自分の状態に合った適切な治療法を提案してもらえます。「受診するほどでもないかな」と思わず、においに関する悩みは一人で抱え込まずに相談することが大切です。医療機関では守秘義務がありますので、プライバシーが守られた環境で安心して相談できます。
✨ 精神的な側面にも注意する
体臭への過度な不安や心配は、生活の質に大きな影響を与えることがあります。「においが気になって人と会えない」「電車に乗れない」「仕事に集中できない」といった状態になっている場合は、においそのものの問題だけでなく、精神的なサポートも必要になることがあります。
実際にはほとんどにおいがないにもかかわらず、強くにおいを気にしてしまう「自臭症」の場合は、皮膚科や精神科・心療内科でのアプローチが有効なこともあります。クリニックで診断を受けることで、「実際にはにおいがなかった」という事実が確認できれば、不安が解消されるケースも多くあります。
📌 アイシークリニック上野院への相談
アイシークリニック上野院では、ワキガ・多汗症に関するご相談・診断・治療を行っています。「自分がワキガかどうかはっきり知りたい」「においのケアをどうしたらいいかわからない」という方も、お気軽にご相談ください。専門のスタッフが丁寧に対応いたします。初めての受診で緊張される方も、カウンセリングの段階から丁寧にご説明しますので、まずは気軽にお問い合わせください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「自分がワキガかどうか確信が持てない」という不安を抱えたままご来院される方が多く、そのような場合こそ専門医による客観的な診断が大きな安心につながります。腋臭症は体質によるものであり、恥ずかしいことでは決してありませんが、セルフチェックだけでは嗅覚疲労の影響で正確な判断が難しいケースも少なくありません。重症度に応じて生活習慣の改善から外科的治療まで幅広い選択肢をご提案できますので、一人で抱え込まず、どうぞお気軽にご相談ください。」
✨ よくある質問
代表的なセルフチェック方法として、①着用後の衣類の脇部分のにおいを確認する、②衣類に黄ばみや落ちにくい汚れがないか確認する、③耳垢がベタベタした湿型かどうか確認する、④家族にワキガの方がいるか確認するといった方法があります。ただし、自分のにおいには慣れやすいため、セルフチェックだけで断定することは難しい場合があります。
湿型(ベタベタ・ネバネバ)の耳垢はアポクリン汗腺の活動が活発であることを示しており、ワキガ体質との関連性が高いとされています。ただし、湿型耳垢だからといって必ずしも強いにおいが出るわけではありません。あくまで判断材料の一つとして参考にし、気になる場合は専門クリニックでの診断をおすすめします。
ワキガは遺伝的要因が非常に強く、両親の一方がワキガ体質の場合は約50%、両親ともにワキガ体質の場合は約80%の確率で子どもに遺伝するとされています。家族にワキガの方が多い場合は、自分もワキガ体質である可能性が高まりますので、セルフチェックの重要な参考材料になります。
ワキガはアポクリン汗腺の分泌物が細菌によって分解されることで生じる、スパイシーで動物的な独特のにおいが特徴です。多汗症はエクリン汗腺から汗が過剰に分泌される状態で、においより汗の量が問題になります。加齢臭は皮脂の酸化で生じる「ノネナール」が原因で、枯れ草のようなにおいが特徴です。それぞれ原因が異なるため、適切なケアや治療法も変わります。
ワキガの診断・治療は、形成外科・美容外科・皮膚科・美容皮膚科で受けることができます。治療法は重症度によって異なり、軽症であれば制汗剤の使用、中等症ではボトックス注射やミラドライ(電磁波治療)、重症の場合は外科手術によるアポクリン汗腺の除去が検討されます。当院(アイシークリニック上野院)でもワキガの診断・治療のご相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
📌 まとめ
自分がワキガかどうかを調べる方法としては、衣類のにおいや汚れのチェック、耳垢の状態の確認、家族のワキガ体質の有無の確認、脇の直接嗅診などのセルフチェックが有効です。ただし、嗅覚疲労によって自分のにおいは気づきにくいため、セルフチェックだけで断定することには限界があります。
ワキガは体質的なものであり、病気ではありません。しかし、においによって日常生活や対人関係に影響を感じている場合は、適切なケアや治療によって改善することが可能です。セルフチェックで気になる点が複数あった場合や、周囲から指摘を受けたことがある場合は、ぜひ専門のクリニックを受診して正確な診断を受けることをおすすめします。
一人で悩まず、まずは正しい情報を集めること、そして必要であれば医療機関に相談することが、においの悩みを解決するための第一歩です。ワキガは正しいケアや治療で改善できる状態ですので、諦めずに前向きに対処していきましょう。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 腋臭症(ワキガ)の定義・原因・診断基準および皮膚科領域における治療方針に関する専門的情報
- 日本形成外科学会 – ワキガ(腋臭症)に対する外科的治療法(剪除法・皮弁法など)の適応・術式・重症度分類に関する情報
- PubMed – アポクリン汗腺の構造・機能、耳垢型との遺伝的関連性、腋臭症の病態に関する国際的な学術論文・研究データ
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務