甘酒の飲み過ぎで下痢になる原因と対処法|適切な摂取量を医師が解説

「飲む点滴」とも呼ばれ、健康や美容に良いとされる甘酒ですが、飲み過ぎると下痢を起こしてしまうことがあります。せっかく健康のために飲んでいるのに、お腹を壊してしまっては本末転倒です。甘酒で下痢になる原因は、含まれる糖質や食物繊維、酵素などが消化器官に影響を与えるためです。本記事では、甘酒の飲み過ぎで下痢が起こるメカニズムから、適切な摂取量、下痢を防ぐ飲み方のコツまで詳しく解説します。正しい知識を身につけて、甘酒の健康効果を上手に取り入れましょう。

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目次

  1. 甘酒とは?種類と特徴を理解しよう
  2. 甘酒の飲み過ぎで下痢が起こる5つの原因
  3. 甘酒の適切な摂取量とタイミング
  4. 下痢を防ぐ甘酒の飲み方のコツ
  5. 甘酒で下痢になったときの対処法
  6. 甘酒を避けたほうがよい人の特徴
  7. 甘酒の健康効果を上手に取り入れる方法
  8. よくある質問
  9. まとめ

この記事のポイント

甘酒の飲み過ぎによる下痢は、糖質・オリゴ糖・食物繊維・酵素・冷温が主な原因。1日100〜200mlを温めて食事と一緒に摂り、少量から始めることで消化器への負担を軽減できる。

🍶 甘酒とは?種類と特徴を理解しよう

甘酒は日本で古くから親しまれている伝統的な発酵飲料です。江戸時代には夏バテ防止の栄養ドリンクとして庶民に愛飲されており、現代でも「飲む点滴」として健康効果が注目されています。甘酒を正しく活用するためには、まずその種類と特徴を理解することが大切です。

⚖️ 米麹甘酒と酒粕甘酒の違い

甘酒には大きく分けて「米麹甘酒」「酒粕甘酒」の2種類があります。それぞれ原料や製法が異なり、含まれる成分や体への影響も違います。

米麹甘酒は、米と米麹を発酵させて作られます。アルコールを含まないため、お子さんや妊婦さん、運転前の方でも安心して飲むことができます。米麹の酵素がでんぷんを分解することで自然な甘みが生まれ、砂糖を加えなくても十分な甘さがあります。ブドウ糖やオリゴ糖、ビタミンB群、必須アミノ酸が豊富に含まれており、栄養価が高いのが特徴です。

一方、酒粕甘酒は日本酒を作る際に出る酒粕をお湯で溶かし、砂糖を加えて作られます。原料の酒粕にはアルコールが含まれているため、アルコールに弱い方は注意が必要です。酒粕には食物繊維やレジスタントプロテインという成分が含まれており、便通を促す作用があります。

🧬 甘酒に含まれる主な栄養成分

甘酒には様々な栄養成分が含まれています。主な成分を以下にまとめました:

  • ブドウ糖:エネルギー源となる
  • オリゴ糖:腸内環境を整える
  • ビタミンB群(ビタミンB1、B2、B6など):代謝を助ける
  • 必須アミノ酸:体の組織を作る
  • 酵素(アミラーゼ、プロテアーゼなど):消化を助ける
  • 食物繊維:便通を促す

これらの成分が豊富に含まれているため、甘酒は栄養補給や疲労回復、美肌効果、腸内環境の改善などに効果があるとされています。しかし、これらの成分が体に良い影響を与える一方で、摂取量によっては消化器系に負担をかけ、下痢などの症状を引き起こすこともあります。

Q. 甘酒を飲みすぎると下痢になるのはなぜ?

甘酒の飲みすぎによる下痢は主に5つの原因で起こります。①糖質の過剰摂取による浸透圧性下痢、②オリゴ糖による腸内発酵の促進、③食物繊維による腸への過剰刺激、④酵素による消化促進作用、⑤冷たい甘酒による胃腸の冷えです。これらの成分が消化器系に影響を与えることで下痢が引き起こされます。

⚠️ 甘酒の飲み過ぎで下痢が起こる5つの原因

甘酒は健康に良いとされる飲み物ですが、飲み過ぎると下痢を引き起こすことがあります。その原因は複数あり、甘酒に含まれる成分が消化器系に様々な影響を与えることで起こります。

1️⃣ 原因1:糖質の過剰摂取による浸透圧性下痢

甘酒には100mlあたり約20g前後の糖質が含まれています。この糖質の大部分はブドウ糖で、体に吸収されやすいエネルギー源です。しかし、一度に大量の糖質を摂取すると、腸内の浸透圧のバランスが崩れてしまいます。

浸透圧性下痢とは、腸内に高濃度の糖分が存在することで、水分が腸管内に引き込まれて便が水っぽくなる現象です。甘酒を大量に飲むと、腸が処理しきれないほどの糖分が腸内に溜まり、水分を腸管内に引き寄せます。その結果、便の水分量が増加し、下痢が起こりやすくなります。

特に空腹時に一気に甘酒を飲むと、急激に血糖値が上昇するとともに、腸への負担も大きくなります。糖質の吸収には限界があるため、処理しきれない糖分が腸内に残ると、浸透圧性下痢を引き起こしやすくなるのです。

2️⃣ 原因2:オリゴ糖による腸内発酵の促進

甘酒にはオリゴ糖が含まれています。オリゴ糖は腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える作用があります。しかし、オリゴ糖を過剰に摂取すると、腸内細菌による発酵が活発になりすぎることがあります。

腸内細菌がオリゴ糖を分解する際に、ガスや短鎖脂肪酸が産生されます。適度な量であれば腸の健康に寄与しますが、過剰になると腸管内のガスが増加してお腹が張ったり、腸の蠕動運動が活発になりすぎて下痢を引き起こしたりします。

普段から腸内環境が整っている人や、腸が敏感な人は、少量のオリゴ糖でも腸内発酵が促進されやすく、下痢になりやすい傾向があります。甘酒を飲み始めたばかりの人も、腸がオリゴ糖に慣れていないため、下痢を起こしやすいことがあります。

3️⃣ 原因3:食物繊維による腸への刺激

特に酒粕甘酒には食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は便通を促進し、腸内環境を整える効果がありますが、摂りすぎると腸を刺激しすぎてしまうことがあります。

食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があります:

  • 水溶性食物繊維:水分を吸収してゲル状になり、便を柔らかくする
  • 不溶性食物繊維:腸を物理的に刺激して蠕動運動を促進

甘酒に含まれる食物繊維を大量に摂取すると、これらの作用が強く働きすぎて、便が軟らかくなりすぎたり、腸が過剰に動いたりして下痢につながります。

また、酒粕に含まれるレジスタントプロテインという成分も、腸内で消化されにくく、脂質を吸着して便として排出する作用があります。この作用も便を緩くする原因となりえます。

4️⃣ 原因4:酵素による消化促進作用

米麹甘酒には、アミラーゼやプロテアーゼなどの消化酵素が含まれています。これらの酵素は食べ物の消化を助ける作用があり、胃腸の負担を軽減する効果があります。

しかし、酵素を大量に摂取すると、消化が促進されすぎて腸の動きが活発になることがあります。また、加熱殺菌されていない生の甘酒には特に酵素が多く含まれており、胃腸が敏感な人は下痢を起こしやすくなります。

市販の甘酒の多くは加熱殺菌処理がされているため酵素の活性は低下していますが、手作りの甘酒や「生甘酒」として販売されているものは酵素が活きた状態で含まれています。これらは栄養価が高い反面、消化器系への影響も大きくなる可能性があります。

5️⃣ 原因5:冷たい甘酒による胃腸への刺激

冷蔵庫で冷やした甘酒を一気に飲むと、胃腸が冷えて機能が低下し、下痢を起こしやすくなります。特に夏場は冷たい甘酒が美味しく感じられますが、冷たい飲み物は胃腸の血流を悪くし、消化機能を低下させます。

胃腸が冷えると、消化液の分泌が減少し、腸の蠕動運動のリズムが乱れます。その結果、食べ物が十分に消化されないまま腸を通過し、下痢や腹痛を引き起こすことがあります。

もともと冷え性の人や胃腸が弱い人は、冷たい甘酒を飲むと特に影響を受けやすくなります。また、エアコンの効いた部屋で冷たい飲み物を摂ると、体の内外から冷えてしまい、胃腸機能がさらに低下しやすくなります。

高桑康太 医師・当院治療責任者

甘酒による下痢は、主に糖質やオリゴ糖、食物繊維の過剰摂取が原因となります。これらの成分は適量であれば健康に良い影響をもたらしますが、個人の腸の状態によって耐容量が異なります。特に過敏性腸症候群の方や普段から腸が敏感な方は、少量から始めて体の反応を見ながら調整することが大切です。症状が続く場合は他の原因も考えられるため、気になることがあれば医師にご相談ください。

Q. 甘酒の1日の適切な摂取量と飲むタイミングは?

甘酒の1日の推奨摂取量はコップ1杯分にあたる100〜200ml程度です。初めて飲む場合や胃腸が弱い場合は50mlから始め、徐々に増やすことが推奨されます。飲むタイミングは朝食時や運動後が効果的で、空腹時に一気飲みすると腸への負担が大きくなるため、食事と一緒に摂ることが重要です。

📏 甘酒の適切な摂取量とタイミング

甘酒の健康効果を得ながら下痢を防ぐためには、適切な摂取量とタイミングを守ることが重要です。個人差はありますが、一般的な目安を知っておくことで、自分に合った飲み方を見つけることができます。

🥛 1日の推奨摂取量は100〜200ml

甘酒の1日の推奨摂取量は100〜200ml程度とされています。これはコップ1杯程度の量に相当します。甘酒は栄養価が高い反面、糖質も多く含まれているため、飲みすぎには注意が必要です。

100mlの甘酒には約80kcalのエネルギーと約20gの糖質が含まれています。これは白米のご飯約50g分に相当する糖質量です。健康に良いからといって大量に飲むと、糖質の過剰摂取につながり、下痢だけでなく体重増加や血糖値の上昇を招く可能性があります。

初めて甘酒を飲む場合や胃腸が弱い場合は、50ml程度の少量から始めて、体調を見ながら徐々に量を増やしていくことをおすすめします。体が慣れてきたら、1日200mlまで増やしても問題ないでしょう。

⏰ 飲むのに最適なタイミング

甘酒を飲むタイミングも、消化器系への影響を左右する重要な要素です。目的に合わせて最適なタイミングを選びましょう。

  • 朝食時:エネルギー補給と代謝アップに効果的(他の食べ物と一緒に摂る)
  • 運動前:30分〜1時間前に飲むとエネルギー補給に効果的
  • 運動後:疲労回復にビタミンB群やアミノ酸が筋肉の回復を助ける
  • :就寝の2〜3時間前まで(糖質摂取直後の就寝は避ける)

空腹の状態で一気に飲むと血糖値が急上昇し、腸への負担も大きくなるため、他の食べ物と一緒に摂ることをおすすめします。

🍴 一度に飲まず分けて摂取する

1日の摂取量が200mlであっても、一度に飲むのではなく、数回に分けて飲むことで消化器系への負担を軽減できます。例えば、朝100ml、夕方100mlというように分けて飲むと良いでしょう。

一度に大量の糖質を摂取すると、血糖値が急激に上昇し、腸への負担も大きくなります。分けて摂取することで、血糖値の急上昇を防ぎ、腸がゆっくりと糖質を処理できるようになります。

また、ゆっくりと少しずつ飲むことも大切です。一気飲みは胃腸への刺激が強く、消化不良や下痢の原因になります。味わいながらゆっくり飲むことで、満足感も得られ、飲みすぎを防ぐことができます。

💡 下痢を防ぐ甘酒の飲み方のコツ

甘酒を飲んで下痢を起こさないためには、いくつかのコツがあります。自分の体質に合った飲み方を見つけることで、甘酒の健康効果を安心して享受することができます。

🔥 温めて飲むことで胃腸への負担を軽減

甘酒は温めて飲むことで、胃腸への負担を軽減できます。人肌程度(35〜40℃)に温めると、胃腸が冷えることなく、スムーズに消化吸収が行われます。

温める際は、電子レンジや鍋で少しずつ温めてください。沸騰させると、甘酒に含まれる酵素やビタミンが壊れてしまうため、加熱しすぎには注意が必要です。特に米麹甘酒は60℃以上で酵素が失活し始めるため、温めすぎないようにしましょう。

冬場や冷え性の人は、温かい甘酒を飲むことで体を内側から温めることができ、代謝アップにも効果的です。生姜を少し加えると、さらに体を温める効果が高まります。

💧 水や牛乳で薄めて飲む

甘酒が濃すぎると感じる場合や、胃腸が敏感な人は、水や牛乳で薄めて飲むのも効果的です。濃度を薄めることで、糖質やオリゴ糖の濃度が下がり、腸への刺激を軽減できます。

  • 牛乳で薄める:まろやかな味わいになり、カルシウムやたんぱく質も摂取
  • 豆乳で割る:イソフラボンも摂れて美容効果がアップ
  • 水で薄める:シンプルに濃度を下げる

薄める割合は、甘酒と同量程度の水や牛乳を加えるのが一般的です。甘さが物足りなく感じる場合は、薄める量を調整してください。

🍽️ 食事と一緒に摂取する

空腹時に甘酒だけを飲むと、血糖値が急上昇し、腸への負担も大きくなります。食事と一緒に、またはデザート感覚で食後に飲むことで、血糖値の急上昇を防ぎ、消化器系への負担を軽減できます。

食事に含まれる食物繊維やたんぱく質、脂質が糖質の吸収をゆるやかにする効果があります。甘酒を朝食のお供として、パンやご飯と一緒に摂るのも良い方法です。

また、間食として甘酒を飲む場合も、ナッツやチーズなど、たんぱく質や脂質を含む食品と一緒に摂ると、血糖値の急上昇を防げます。

🔄 米麹甘酒と酒粕甘酒を使い分ける

甘酒の種類によって成分が異なるため、自分の体質に合ったものを選ぶことが大切です。胃腸が敏感な人は、食物繊維が少ない米麹甘酒の方が消化器系への負担が少なく、おすすめです。

酒粕甘酒は食物繊維やレジスタントプロテインが豊富で、便秘解消には効果的ですが、下痢を起こしやすい人は避けた方が良いでしょう。また、酒粕甘酒にはアルコールが含まれているため、アルコールに敏感な人も注意が必要です。

どちらの甘酒が自分に合っているかは、少量から試してみて、体調の変化を観察することで判断できます。

📈 少量から始めて徐々に増やす

甘酒を飲み始めたばかりの人は、腸内環境が甘酒の成分に慣れていないため、下痢を起こしやすい傾向があります。最初は50ml程度の少量から始めて、1〜2週間かけて体を慣らしていくことをおすすめします。

体調に問題がなければ、徐々に量を増やしていき、最終的に1日100〜200ml程度を目安にしましょう。増やすペースは、1週間に50ml程度ずつが目安です。焦らずゆっくりと体を慣らしていくことが大切です。

毎日飲み続けることで、腸内細菌叢がオリゴ糖に適応し、お腹のゴロゴロや下痢が起きにくくなることがあります。

Q. 下痢を防ぐ甘酒の飲み方のコツを教えてください

下痢を防ぐ甘酒の飲み方には5つのコツがあります。①35〜40℃に温めて胃腸への負担を軽減する、②水や牛乳で薄めて糖質濃度を下げる、③食事と一緒に摂り血糖値の急上昇を防ぐ、④胃腸が敏感な人は食物繊維が少ない米麹甘酒を選ぶ、⑤最初は50ml程度から始め1〜2週間かけて慣らしていくことが大切です。

🩺 甘酒で下痢になったときの対処法

甘酒を飲んで下痢になってしまった場合は、適切な対処を行うことで早期回復が期待できます。症状が軽い場合は自宅でのケアで改善することが多いですが、重症の場合は医療機関への受診が必要です。

⏸️ まずは甘酒を中止して様子を見る

下痢が起きたら、まずは甘酒の摂取を一時的に中止してください。原因となっている甘酒を引き続き飲むと、症状が長引いたり悪化したりする可能性があります。

甘酒が原因の下痢であれば、摂取を中止してから通常は数時間〜1日程度で症状が改善することが多いです。下痢が続く場合は、甘酒以外の原因も考えられるため、他に食べたものや体調の変化を振り返ってみましょう。

💧 水分と電解質の補給を行う

下痢になると、体から水分と電解質(ナトリウム、カリウムなど)が失われます。脱水を防ぐために、こまめに水分を補給することが大切です。

  • 経口補水液やスポーツドリンク:水分と電解質を効率よく補給
  • 白湯やほうじ茶:カフェインが少なく胃腸に優しい
  • 常温か温かい飲み物:冷たい飲み物は胃腸を刺激

また、一度に大量に飲むのではなく、少量ずつこまめに飲むことで、胃腸への負担を軽減できます。

🍚 消化に良い食事を心がける

下痢の症状がある間は、消化に良い食事を心がけましょう。

おすすめの食べ物:

  • おかゆ
  • うどん
  • 白身魚
  • 豆腐

避けた方が良い食べ物:

  • 脂っこい食べ物
  • 香辛料の強い食べ物
  • 食物繊維の多い野菜
  • 乳製品(人によっては消化しにくい)
  • カフェインやアルコール

食事は少量ずつ、回数を分けて摂ることで、消化器系への負担を減らすことができます。症状が改善してきたら、徐々に通常の食事に戻していきましょう。

💊 整腸剤の活用

市販の整腸剤を活用することで、腸内環境を整え、下痢の症状を和らげることができます。ビフィズス菌や乳酸菌を含む整腸剤は、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境のバランスを整える効果があります。

ただし、下痢止め薬(止瀉薬)は、腸内の有害物質を体外に排出する働きを阻害してしまう可能性があるため、安易に使用することは避けた方が良いでしょう。特に発熱や血便を伴う場合は、下痢止めを使わずに医療機関を受診してください。

🏥 症状が重い場合や長引く場合は医療機関へ

以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします:

  • 下痢が3日以上続く場合
  • 発熱(38℃以上)を伴う場合
  • 激しい腹痛がある場合
  • 血便が見られる場合
  • 嘔吐が続いて水分が摂れない場合
  • 脱水症状(口渇、尿量減少、めまいなど)がある場合

これらの症状は、甘酒以外の原因(感染性腸炎など)による可能性や、重度の脱水状態を示している可能性があります。自己判断で様子を見るのではなく、医師の診察を受けることが大切です。

Q. 甘酒を飲んで下痢になったときの対処法は?

甘酒による下痢が起きたら、まず甘酒の摂取を一時中止してください。多くの場合、数時間〜1日程度で改善します。下痢中は脱水を防ぐため経口補水液などで水分と電解質をこまめに補給し、おかゆやうどんなど消化に良い食事を少量ずつ摂りましょう。下痢が3日以上続く場合や発熱・血便・激しい腹痛を伴う場合は、速やかに医療機関を受診してください。

⚠️ 甘酒を避けたほうがよい人の特徴

甘酒は多くの人にとって健康的な飲み物ですが、体質や健康状態によっては飲むのを控えた方が良い場合があります。自分が該当するかどうか確認してみましょう。

😣 過敏性腸症候群(IBS)の人

過敏性腸症候群は、ストレスや食事などをきっかけに腹痛や下痢、便秘などの症状を繰り返す疾患です。この疾患を持つ人は、腸が刺激に対して敏感であるため、甘酒に含まれるオリゴ糖や食物繊維によって症状が悪化する可能性があります。

特に下痢型の過敏性腸症候群の人は、甘酒を飲むと腸が過敏に反応して下痢を起こしやすくなります。甘酒を試す場合は、少量から始めて症状の変化を注意深く観察してください。

🩺 糖尿病や血糖値が気になる人

甘酒には多くの糖質が含まれており、血糖値を上昇させる可能性があります。糖尿病の人や血糖値が高めの人は、甘酒の摂取量に注意が必要です。

甘酒100mlあたりの糖質量は約20g程度で、これはかなりの量です。糖尿病の人が甘酒を飲む場合は、医師や管理栄養士に相談し、適切な摂取量を確認することをおすすめします。

血糖値の急上昇を防ぐためには、食事と一緒に少量を飲む、たんぱく質や脂質と一緒に摂るなどの工夫が効果的です。

🍺 アルコールに敏感な人(酒粕甘酒の場合)

酒粕甘酒には微量のアルコールが含まれています。市販品でも1%未満のアルコールが含まれていることがあり、アルコールに敏感な人やアルコール依存症の回復途中の人は注意が必要です。

アルコールに弱い人は、胃腸がアルコールに反応して下痢を起こすこともあります。妊婦さんや授乳中の方、お子さんには、アルコールを含まない米麹甘酒を選ぶことをおすすめします。

🥛 乳糖不耐症の傾向がある人

乳糖不耐症は、乳製品に含まれる乳糖を消化する酵素が不足している状態です。甘酒自体には乳糖は含まれていませんが、甘酒を牛乳で割って飲む場合は注意が必要です。

また、乳糖不耐症の人は腸が敏感なことが多く、甘酒のオリゴ糖にも反応して下痢を起こしやすい傾向があります。

🤧 胃腸の調子が悪いとき

以下のような状況では、普段は問題なく飲める甘酒でも下痢を起こしやすくなります:

  • 風邪や胃腸炎で胃腸が弱っているとき
  • ストレスで消化機能が低下しているとき
  • 抗生物質を服用中で腸内細菌叢が乱れているとき

体調が優れないときは甘酒の摂取を控えるか、いつもより少量にとどめておくことをおすすめします。

✨ 甘酒の健康効果を上手に取り入れる方法

甘酒には様々な健康効果がありますが、下痢を起こさずにその効果を得るためには、正しい取り入れ方を知っておくことが大切です。

🌟 期待できる甘酒の健康効果

甘酒には以下のような効果が期待できます:

  • 疲労回復効果:ブドウ糖が素早くエネルギーに変換、ビタミンB群が疲労物質の分解を助ける
  • 美肌効果:コウジ酸がメラニンの生成を抑制、ビタミンB群が肌のターンオーバーを促進
  • 腸内環境の改善:オリゴ糖が善玉菌のエサとなり便通改善
  • 免疫力アップ:腸内環境が整うことで腸管免疫が活性化
  • 代謝促進:ビタミンB群やアミノ酸が代謝を促進

🍳 甘酒を使ったおすすめレシピ

甘酒をそのまま飲むだけでなく、料理に活用することで、一度に摂取する量を抑えながら甘酒の栄養を取り入れることができます。

甘酒スムージー:
甘酒50ml、バナナ1/2本、ヨーグルト50g、牛乳または豆乳50mlをミキサーで混ぜるだけ。甘酒の濃度が薄まり、胃腸への負担が軽減されます。

甘酒ドレッシング:
甘酒大さじ2、酢大さじ1、オリーブオイル大さじ1、塩少々を混ぜ合わせます。サラダにかけることで、少量の甘酒を美味しく摂取できます。

砂糖代わりに使用:
煮物や照り焼きなどの料理に砂糖の代わりに甘酒を使うと、まろやかな甘みとコクが出ます。加熱することで消化しやすくなる効果もあります。

📅 毎日続けるためのコツ

甘酒の健康効果を得るためには、継続して摂取することが大切です。無理なく続けるためのコツをご紹介します:

  • 飲むタイミングを決める:朝食時に毎日飲む、運動後の栄養補給として飲むなど
  • 味に変化をつける:生姜を加える、きな粉を加える、牛乳や豆乳で割るなど
  • 体調に合わせて量を調整:体調が良くないときは量を減らす、調子が良いときは少し多めに飲む
📅 毎日続けるためのコツ

❓ よくある質問

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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