🚨 「これ湿疹?蕁麻疹?」と迷ったまま放置していませんか?
実は、この2つは原因も治療法もまったく異なります。間違ったケアを続けると症状が悪化するリスクも。この記事を読めば、自分の症状がどちらなのか、今すぐ受診すべきかどうかがわかります。
💬 こんな経験ありませんか?
「かゆくて赤いけど、病院行くほどじゃないかな…」と市販薬でごまかし続けた結果、慢性化して何ヶ月も治らなかった、という方が非常に多いです。
目次
- 湿疹とは何か?基本的な定義と特徴
- 蕁麻疹とは何か?基本的な定義と特徴
- 湿疹と蕁麻疹の症状の違い
- 湿疹の主な原因と種類
- 蕁麻疹の主な原因と種類
- 湿疹と蕁麻疹のそれぞれの診断方法
- 湿疹の治療法と日常ケア
- 蕁麻疹の治療法と日常ケア
- 自己判断が難しいケースと受診の目安
- まとめ
📌 この記事のポイント
⚡ 湿疹は炎症が長引く慢性疾患、蕁麻疹は24時間以内に跡なく消える急性症状。症状の持続時間と消え方が見分けの鍵。
🚨 喉の腫れや呼吸困難はアナフィラキシーの可能性があり救急受診が必要。
💡 湿疹とは何か?基本的な定義と特徴
湿疹(しっしん)とは、皮膚の炎症を総称した言葉で、医学的には「皮膚炎(ひふえん)」とほぼ同じ意味で使われます。皮膚の表面や内部に何らかの刺激や免疫反応が起こることで、さまざまな症状が皮膚に現れる状態です。
湿疹の特徴のひとつは、症状の経過がいくつかの段階に分かれることです。まず初期段階では皮膚が赤くなり(紅斑)、ぶつぶつとした小さな盛り上がり(丘疹)が現れます。その後、水ぶくれ(水疱)ができたり、じゅくじゅくとした状態(滲出)になったりすることもあります。慢性化すると皮膚が厚くなり(苔癬化)、かさかさと乾燥したり皮がむけたりする状態に変わっていきます。
湿疹は一度発症すると症状が長引きやすく、数週間から数か月、場合によっては数年にわたって繰り返すこともあります。アトピー性皮膚炎はその代表的な例であり、かゆみを伴う湿疹が繰り返し現れる慢性的な皮膚疾患です。
湿疹は体のどこにでも現れる可能性がありますが、特定の部位に集中して発症することも多いです。たとえば手湿疹は手のひらや指の間に出やすく、接触皮膚炎(かぶれ)は特定の物質と接触した部位に限定して現れます。
Q. 湿疹と蕁麻疹の最も簡単な見分け方は?
湿疹と蕁麻疹を見分ける最大のポイントは「症状の持続時間」です。蕁麻疹は突然現れ、多くの場合24時間以内に跡を残さず消えます。一方、湿疹は数日から数週間以上続き、じゅくじゅくや皮むけなど見た目が段階的に変化していきます。
📌 蕁麻疹とは何か?基本的な定義と特徴
蕁麻疹(じんましん)は、皮膚の一部が突然赤く膨らみ、強いかゆみを伴う状態です。膨らんだ部分は「膨疹(ぼうしん)」と呼ばれ、蕁麻疹の最大の特徴は、この膨疹が数十分から数時間以内に跡を残さずに消えることです。ただし消えては別の場所に現れることを繰り返す場合もあります。
蕁麻疹のメカニズムは、皮膚の中にある「肥満細胞(マスト細胞)」から「ヒスタミン」という物質が大量に放出されることによります。ヒスタミンが血管に作用すると、血管が拡張して赤みが出るとともに、血管の透過性が高まることで組織に液体が染み出し、皮膚が盛り上がった状態になります。これが膨疹です。またヒスタミンは皮膚の神経を刺激するため、強いかゆみが引き起こされます。
蕁麻疹は発症のタイミングが急であることも特徴です。食べ物や薬、虫刺されなどのきっかけから数分〜数十分以内に症状が現れることがほとんどです。また、発症してから1か月以内に治まるものを「急性蕁麻疹」、1か月以上続くものを「慢性蕁麻疹」と分類します。
蕁麻疹は全身のどこにでも現れる可能性があり、ひどい場合には口や喉の粘膜にまで及ぶことがあります。口唇や喉が腫れると、呼吸困難を引き起こすアナフィラキシーという重篤な状態になることがあるため、注意が必要です。
✨ 湿疹と蕁麻疹の症状の違い
湿疹と蕁麻疹は、どちらも赤みとかゆみを伴うため混同されやすいのですが、いくつかの点で明確に異なります。ここでは症状の特徴を比較してみましょう。
まず、症状が現れる速さと消える速さが大きく異なります。蕁麻疹は突然発症し、多くの場合24時間以内(多くは数時間以内)に消えてしまいます。一方、湿疹は徐々に症状が進行し、慢性化すると何週間も何か月も続きます。「今朝なかったのに急に出てきた」という場合は蕁麻疹の可能性が高く、「じわじわと悪化してきた」という場合は湿疹を疑います。
次に、皮膚の変化の様子が異なります。蕁麻疹の膨疹はミミズ腫れのように盛り上がっており、皮膚がぷっくりと膨れています。一方、湿疹は赤みや小さなぶつぶつから始まり、症状の段階によってはじゅくじゅくしたり、かさぶたができたり、皮膚が厚くなったりとさまざまな見た目に変化します。
跡が残るかどうかという点も違います。蕁麻疹は消えた後に跡が残らないのが一般的です。掻きすぎて傷になった場合は別ですが、膨疹自体は消えると元の皮膚に戻ります。これに対して湿疹は、長く続くと色素沈着や皮膚の変質を引き起こすことがあります。
かゆみの性質にも違いがあります。蕁麻疹のかゆみは発症と同時に強烈に現れ、膨疹が消えるとかゆみも収まることが多いです。湿疹のかゆみは波があり、夜間や入浴後など体温が上がったときに特に強くなる傾向があります。
Q. 蕁麻疹の症状が起きる仕組みを教えてください
蕁麻疹は、皮膚内の肥満細胞(マスト細胞)からヒスタミンが大量放出されることで起きます。ヒスタミンが血管を拡張させて赤みを引き起こし、血管の透過性を高めることで皮膚が盛り上がった膨疹が形成されます。同時に皮膚の神経も刺激されるため、強いかゆみが生じます。
🔍 湿疹の主な原因と種類
湿疹の原因は非常に多様であり、一種類の原因だけで発症するとは限りません。さまざまな要因が複雑に絡み合って発症することも珍しくないため、原因の特定が難しい場合もあります。
外からの刺激によって引き起こされる湿疹として代表的なのが接触皮膚炎です。特定の物質が皮膚に触れることで炎症が起きる状態で、金属(ニッケル、コバルトなど)、ゴム製品、化粧品、洗剤、植物など、さまざまなものが原因になります。接触皮膚炎には、刺激物質が皮膚を直接傷つけることで起きる「刺激性接触皮膚炎」と、アレルギー反応によって起きる「アレルギー性接触皮膚炎」があります。
アトピー性皮膚炎は湿疹の中でも特によく知られた疾患です。遺伝的な素因(アトピー素因)を持つ人に多く、皮膚のバリア機能の低下とアレルギー反応が組み合わさって発症します。かゆみを伴う湿疹が繰り返し現れ、悪化と改善を繰り返す慢性的な経過をたどります。乳幼児から成人まで幅広い年齢層で発症します。
脂漏性皮膚炎は頭皮や顔面(眉間、鼻の周囲など)に現れやすい湿疹で、皮脂の分泌が多い部位に「マラセチア」という真菌(カビ)が増殖することで炎症が起きると考えられています。フケが増えたり、皮膚が赤くなってかゆくなったりします。
貨幣状湿疹(かへいじょうしっしん)は、硬貨のように丸い形の湿疹が体幹や四肢に現れるタイプです。原因が特定しにくいことが多く、乾燥や皮膚のバリア機能低下が関係していると考えられています。
手湿疹(手荒れ)は、頻繁な手洗いや洗剤への接触、乾燥などが原因で手に起こる湿疹です。医療従事者や飲食業従事者など、手をよく使う仕事の方に多く見られます。
このほかにも、静脈瘤がある部位の皮膚に起こるうっ滞性皮膚炎、ストレスや体の疲労が引き金になる湿疹、薬に対する皮膚反応(薬疹)など、原因はさまざまです。
💪 蕁麻疹の主な原因と種類
蕁麻疹の原因もさまざまですが、実は原因が特定できないケースが全体の7〜8割を占めるといわれています。特に慢性蕁麻疹では原因不明のことが多く、「特発性蕁麻疹」と呼ばれます。
食べ物が原因となる蕁麻疹は比較的よく知られています。エビ・カニなどの甲殻類、小麦、卵、牛乳、ナッツ類、魚介類などがアレルゲンとなることがあります。食後に症状が出た場合は直前に食べたものを記録しておくと、受診時の参考になります。また、食べ物に含まれる「ヒスタミン」や「ヒスタミン遊離物質」が豊富な食材(タコ、イカ、チーズ、アルコールなど)も症状を悪化させることがあります。
薬剤が原因となる蕁麻疹もあります。解熱鎮痛薬(アスピリン、NSAIDsなど)、抗生物質、造影剤などが特に原因となりやすい薬として知られています。市販薬でも起こりうるため注意が必要です。
物理的な刺激によって引き起こされる「物理性蕁麻疹」という種類もあります。皮膚を強くこすると膨疹ができる「人工蕁麻疹(皮膚描記症)」、寒さや温かさの刺激で起きる「寒冷蕁麻疹」「温熱蕁麻疹」、日光への曝露で起きる「日光蕁麻疹」、圧迫によって起きる「圧迫蕁麻疹」、運動や入浴などで体温が上がると起きる「コリン性蕁麻疹」などがあります。
感染症が引き金になる蕁麻疹もあります。風邪などのウイルス感染や、細菌・真菌感染をきっかけに蕁麻疹が発症することがあります。特に子どもでは感染症と関連した蕁麻疹が多いとされています。
精神的なストレスや過労も蕁麻疹を悪化させる要因となりえます。また、甲状腺疾患などの内科的な疾患が慢性蕁麻疹の背景にあることもあるため、繰り返す場合には全身の状態を調べることが大切です。
虫刺されによって起きる反応も、急性蕁麻疹の一因となります。ハチ、アリ、ガ、蚊などに刺された際のアレルギー反応として膨疹が生じることがあります。
Q. 慢性蕁麻疹は原因不明でも治療できますか?
慢性蕁麻疹は原因が特定できないケースが全体の7〜8割を占めますが、治療は可能です。抗ヒスタミン薬を症状の有無にかかわらず継続服用することで症状をコントロールできることが多く、効果が不十分な難治性の場合はオマリズマブという生物学的製剤が保険適用で使用できる場合もあります。

🎯 湿疹と蕁麻疹のそれぞれの診断方法
湿疹と蕁麻疹はいずれも皮膚科・アレルギー科で診察を受けることができます。診断に際しては、視診(皮膚の状態を目で確認すること)と問診(症状の経緯や生活習慣などを詳しく聞くこと)が基本となります。
湿疹の診断では、症状の見た目や分布、発症の経緯が重要な情報になります。接触皮膚炎が疑われる場合には、原因物質を特定するための「パッチテスト」が行われることがあります。パッチテストは疑わしい物質を背中や腕に貼り付けて、皮膚の反応を調べる検査です。アトピー性皮膚炎の診断では、血液中のIgE(免疫グロブリンE)抗体の量や特異的IgE抗体(特定のアレルゲンに対する抗体)の検査が行われることもあります。
蕁麻疹の診断も基本は問診と視診ですが、原因を探るためにさまざまな検査が追加されることがあります。血液検査では、アレルギーに関連する項目(IgE値、好酸球数など)や感染症の有無、甲状腺機能などを調べます。食物アレルギーが疑われる場合にはプリックテスト(皮膚に少量のアレルゲンを刺して反応を見る検査)が行われることもあります。物理性蕁麻疹の診断では、寒冷刺激や圧迫などを実際に皮膚に加えて反応を確認するテストが行われます。
受診の際には、症状が出たときの写真をスマートフォンで撮影しておくと、受診時に消えてしまっていても医師が症状を確認できて有益です。また、症状が出たタイミングや食べたもの、使用した薬、接触したものなどをメモしておくと診断の助けになります。
💡 湿疹の治療法と日常ケア
湿疹の治療では、炎症を抑えることと原因を取り除くことの両方が重要です。
薬物療法の中心となるのはステロイド外用薬(塗り薬)です。皮膚の炎症を抑える効果があり、症状の程度や皮膚の部位に応じて強さの異なるものが処方されます。ステロイドと聞くと副作用を心配される方もいますが、適切な強さのものを適切な量・期間使用すれば安全に用いることができます。医師の指示に従って使用することが大切です。
かゆみが強い場合には、内服の抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)が処方されることもあります。かゆみを和らげることで掻き壊しを防ぎ、皮膚のバリア機能を守ることにつながります。
アトピー性皮膚炎に対しては、ステロイド外用薬に加えて、タクロリムス(プロトピック)などの非ステロイド系の免疫抑制外用薬も使われます。近年では、デュピルマブ(デュピクセント)などの生物学的製剤や、ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬など新しい治療薬も登場しており、症状が重い方の治療の選択肢が広がっています。
日常ケアとして最も重要なのは保湿です。湿疹のある皮膚はバリア機能が低下しているため、保湿剤を用いて皮膚の乾燥を防ぐことが炎症の悪化を抑えることにつながります。入浴後は早めに保湿剤を塗ることが効果的です。
原因物質を避けることも大切です。接触皮膚炎であれば原因となる物質(金属、洗剤など)を避けることが根本的な対策になります。手袋や衣類の素材に気をつけることも予防につながります。
入浴時は熱すぎるお湯を避け、ナイロンタオルなどの刺激の強いものは使わないようにしましょう。石けんは低刺激なものを選び、十分にすすぐことが大切です。衣類は皮膚への刺激が少ない綿素材を選ぶとよいでしょう。
睡眠をしっかりとり、バランスのよい食事をとることも皮膚の健康維持に欠かせません。ストレスは症状を悪化させることがあるため、適度な気分転換も取り入れましょう。
Q. 蕁麻疹で救急受診が必要な症状は何ですか?
蕁麻疹に伴いのど・口唇・まぶたの腫れや呼吸困難が生じた場合は、アナフィラキシーの可能性があるため、ためらわず救急外来を受診する必要があります。これは命に関わる重篤な状態になりうるためです。アイシークリニックでも皮膚トラブルのご相談をお受けしていますが、この症状は救急対応が優先されます。
📌 蕁麻疹の治療法と日常ケア
蕁麻疹の治療では、症状を抑える対症療法が中心となります。原因が特定できた場合はその原因を避けることが最も重要ですが、慢性蕁麻疹では原因が特定できないことも多く、薬で症状をコントロールすることが治療の主軸となります。
第一選択薬は抗ヒスタミン薬(内服)です。蕁麻疹の症状の主役であるヒスタミンの働きをブロックすることで、かゆみや膨疹を抑えます。現在は眠気が少なく、1日1〜2回の服用で効果が持続する第2世代抗ヒスタミン薬が多く使われています。症状が続く場合は毎日継続して服用することが効果的であり、「症状が出たときだけ飲む」よりも予防的に継続服用する方がコントロールしやすいことがあります。
抗ヒスタミン薬で効果が不十分な場合には、抗ヒスタミン薬を増量したり、異なる種類を組み合わせたりすることがあります。さらに効果が得られない難治性の慢性蕁麻疹に対しては、オマリズマブ(ゾレア)という生物学的製剤が保険適用となっており、使用されることがあります。
重篤なアレルギー反応(アナフィラキシー)を伴う場合には、アドレナリンの筋肉注射が必要となることがあります。アナフィラキシーを起こしたことがある方は、携帯型のエピネフリン自己注射薬(エピペン)を処方されることがあります。
日常ケアとしては、原因や悪化因子を特定して避けることが重要です。食物が原因と考えられる場合は原因食物を除去します。物理性蕁麻疹の場合は、寒冷刺激を避ける、皮膚への摩擦を避けるなど、日常生活での工夫が必要です。
アルコールや辛い食べ物は血管を拡張させてかゆみを増強することがあるため、症状が出やすい時期は控えることをおすすめします。疲労や睡眠不足、強いストレスも蕁麻疹を悪化させる要因となりえます。規則正しい生活リズムを保つことが症状の安定につながります。
体を温めすぎるとかゆみが出やすくなる場合があるため、熱いお風呂を避けたり、就寝時の室温を快適に保つことも有効です。かゆみが強い場合には保冷剤などで患部を冷やすと一時的に楽になることがあります。
✨ 自己判断が難しいケースと受診の目安

湿疹と蕁麻疹の区別が難しいケースは少なくありません。たとえば、湿疹の一種である「急性湿疹」は蕁麻疹と似た症状が急に現れることがあります。また、慢性蕁麻疹が繰り返されることで皮膚がざらついたり色が変わったりすることがあり、これを湿疹と混同しやすいこともあります。
一般的に、症状が24時間以内に消える場合は蕁麻疹を疑い、症状が長続きして変化しない場合は湿疹を疑うというのが基本的な考え方ですが、実際には自己判断で確実に区別することは難しいため、気になる症状が続く場合は皮膚科を受診することを強くおすすめします。
以下のような場合は特に早めに受診することが大切です。まず、のどや口唇、まぶたが腫れている場合、または呼吸がしにくい感じがある場合は、アナフィラキシーの可能性があるため救急外来を受診する必要があります。これは命に関わる状態になりうるため、ためらわずに対応してください。
症状が全身に広がっている場合や、発熱を伴っている場合も早めの受診が必要です。皮膚が広範囲にわたって赤くなっている場合は、薬疹や感染症など別の疾患が隠れている可能性もあります。
市販の薬(抗ヒスタミン薬入りの飲み薬や塗り薬)を使っても症状が改善しない場合、または悪化している場合も受診のタイミングです。自己判断でステロイド入りの市販薬を使い続けることは、症状の悪化や副作用のリスクがあるため避けることが望ましいです。
また、原因がわからないまま繰り返す場合や、日常生活に支障をきたすほどかゆみが続く場合は、専門医によるしっかりとした診断と治療を受けることで、症状をよりよくコントロールできる可能性があります。
かゆみの強い皮膚症状は、日常生活の質(QOL)を大きく低下させます。「皮膚のことだから」と我慢せず、適切なタイミングで受診することが大切です。アイシークリニック上野院では皮膚トラブルに関するご相談をお受けしておりますので、お気軽にご来院ください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「湿疹と蕁麻疹のどちらか自分では判断できない」とおっしゃって受診される患者さんが多く、見た目の似た症状でも原因や治療の方針が大きく異なるため、早めに専門医に診ていただくことをお勧めしています。特に蕁麻疹では、のどや口唇の腫れを伴うアナフィラキシーに進展するケースもあるため、症状が出た際はためらわず受診いただくことが大切です。最近の傾向として、市販薬で対処を続けた結果、症状が慢性化してから来院される方も見受けられますので、かゆみや皮膚の異常が繰り返す場合はお気軽にご相談ください。」
🔍 よくある質問
最もわかりやすい判断のポイントは「症状がどのくらい続くか」です。蕁麻疹は突然現れ、多くの場合24時間以内に跡を残さず消えます。一方、湿疹は症状が数日〜数週間以上続き、じゅくじゅくや皮むけなど見た目が変化していきます。ただし自己判断には限界があるため、気になる場合は皮膚科への受診をおすすめします。
のどや口唇・まぶたの腫れ、呼吸のしにくさを伴う場合は、アナフィラキシーの可能性があるため、ためらわず救急外来を受診してください。これらの症状がなくても、全身に広がる・発熱を伴う・市販薬で改善しないといった場合は早めに皮膚科へご相談ください。当院でも皮膚トラブルのご相談をお受けしています。
慢性蕁麻疹では原因が特定できないケースが全体の7〜8割を占めますが、治療は可能です。抗ヒスタミン薬を症状の有無にかかわらず継続服用することで、症状をコントロールできることが多いです。効果が不十分な難治性の場合は、オマリズマブ(ゾレア)という生物学的製剤が保険適用で使用できる場合もあります。
ステロイド外用薬は副作用を心配される方も多いですが、症状の程度や部位に合った強さのものを、適切な量・期間で使用すれば安全に用いることができます。重要なのは医師の指示に従って使用することです。自己判断で市販のステロイド薬を長期間使い続けることは症状悪化や副作用のリスクがあるため、専門医への相談をおすすめします。
日常ケアで最も重要なのは保湿です。入浴後は早めに保湿剤を塗り、皮膚の乾燥を防ぎましょう。また、熱すぎるお湯や刺激の強いタオルの使用を避け、低刺激の石けんを使うことも大切です。接触皮膚炎の場合は原因物質(金属・洗剤など)を避け、衣類は綿素材を選ぶと良いでしょう。十分な睡眠とストレス管理も症状の安定に役立ちます。
💪 まとめ
湿疹と蕁麻疹はどちらも皮膚のかゆみを伴う症状ですが、そのメカニズムや原因、経過、治療の方向性は大きく異なります。
湿疹は皮膚の炎症が長引きやすく、慢性化することが多い疾患です。接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎など多くの種類があり、原因に応じた治療と日常ケアが必要です。ステロイド外用薬や保湿ケアが治療の中心となります。
蕁麻疹は突然発症し、症状が24時間以内に消えることが多い疾患です。食べ物、薬、物理的刺激など原因はさまざまですが、慢性蕁麻疹では原因が特定できないことも多く、抗ヒスタミン薬による継続的な治療が効果的です。
両者の違いを理解するうえで最も重要なポイントは、症状の持続時間と消え方です。短時間で跡なく消えるなら蕁麻疹、長く続いて変化するなら湿疹の可能性が高いと覚えておくと、受診時の参考になります。
自分では判断が難しい場合や、症状が繰り返される場合、市販薬で改善しない場合は、ためらわずに専門医(皮膚科・アレルギー科)を受診することをおすすめします。特にのどや口の腫れ、呼吸困難などの症状がある場合は、すぐに救急対応が必要です。正しい診断と適切な治療によって、皮膚トラブルを上手にコントロールしていきましょう。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 日本皮膚科学会が公開するアトピー性皮膚炎や蕁麻疹の診療ガイドラインとして、湿疹・蕁麻疹の定義・診断基準・治療方針(ステロイド外用薬、抗ヒスタミン薬、生物学的製剤など)の根拠として参照
- 日本皮膚科学会 – 蕁麻疹診療ガイドラインとして、蕁麻疹の分類(急性・慢性・物理性)、ヒスタミンのメカニズム、オマリズマブの保険適用、アナフィラキシー対応など記事内の蕁麻疹に関する医療情報の根拠として参照
- 厚生労働省 – 厚生労働省のアレルギー疾患対策に関する公式情報として、アレルギーと湿疹・蕁麻疹の関連性、受診の目安、日常生活における予防・ケアに関する記述の公的根拠として参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務