長期にわたるマスク生活が一段落し、外出時にマスクをつけなくなった方が増えてきました。しかし「マスクをやめたら急に肌荒れした」「以前より肌の調子が悪くなった気がする」という声も多く聞かれます。マスクを外す生活に戻る過程で、肌にさまざまな変化が生じることは珍しくありません。本記事では、マスクをやめた後に起こりやすい肌トラブルの原因と、正しいスキンケアの方法について詳しく解説します。アイシークリニック上野院でも多くの患者様からご相談をいただいているテーマですので、ぜひ参考にしてください。
目次
- マスク生活が肌に与えた影響とは
- マスクをやめた後に起こりやすい肌トラブル
- 肌荒れ・ニキビが起きる仕組みを理解しよう
- 乾燥肌になる理由とそのメカニズム
- マスクをやめた後の正しい洗顔方法
- 保湿ケアの基本と選び方のポイント
- 紫外線対策を見直す重要性
- 食生活と生活習慣で肌を内側から整える
- クリニックで受けられる肌トラブルへの対処法
- まとめ
この記事のポイント
マスクをやめた後の肌荒れ・乾燥・ニキビは、長期着用によるバリア機能低下が主因。マイルドな洗顔・セラミド保湿・紫外線対策の3つが基本ケアで、改善しない場合はアイシークリニックでのピーリングや光治療が有効。
🎯 マスク生活が肌に与えた影響とは
マスクを長期間着用し続けることは、肌にとってさまざまな影響をもたらします。まず理解しておきたいのは、マスクをしている間の肌の環境がいかに特殊であったか、という点です。
マスクの内側は、呼吸によって温度と湿度が高まった状態になります。この高温多湿の環境は、一見すると肌にとって潤いがあって良いように思えるかもしれません。しかし実際には、蒸れた状態が続くことで肌の常在菌のバランスが崩れ、皮膚のバリア機能が低下する原因となっていました。
また、マスクの素材が直接肌に触れることによる摩擦も問題です。繰り返しこすれることで表皮が傷つき、炎症が生じやすい状態になります。特に鼻の両脇や頬、あごのラインなど、マスクのふちが当たりやすい部位では、摩擦刺激による肌トラブルが頻繁に見られました。
さらに、マスクをしている間は、呼吸による水蒸気が直接肌に当たり続けます。この状態では、皮膚の表面が一時的に湿った状態になりますが、マスクを外した瞬間に急激に水分が蒸発します。この乾湿を繰り返すことが、肌のバリア機能に徐々にダメージを与えていたのです。
もうひとつ見落とせないのが、マスクをしている間は紫外線が直接肌に当たらなかったという点です。鼻から口元にかけての部分は、マスクによって紫外線から保護されていたため、肌がいわば「紫外線に慣れていない」状態になっています。マスクをやめた後にこの部分が紫外線にさらされると、肌が対応しきれずにトラブルが生じることがあります。
Q. マスク着用中に肌のバリア機能が低下する理由は?
マスク内は呼吸により高温多湿になり、肌の常在菌バランスが崩れてバリア機能が低下します。また、マスクの素材による繰り返しの摩擦が表皮を傷つけ、乾湿の繰り返しがセラミドを失わせるため、水分保持能力が徐々に低下していきます。
📋 マスクをやめた後に起こりやすい肌トラブル
マスクをやめた後に多くの方が経験するのは、以下のような肌トラブルです。実際にアイシークリニック上野院にご来院される患者様からもよく相談いただくケースをご紹介します。
まず多いのが、乾燥と肌荒れです。マスクをしている間は高湿度の環境に慣れていた肌が、急に外気にさらされることで水分を急激に失います。これにより、肌のカサつきやひきつり感、赤みなどが生じることがあります。
次に、ニキビや吹き出物の増加があります。皮脂分泌が多くなったり、毛穴が詰まりやすくなったりするのは、マスク着用中にすでに始まっていた問題が表面化するケースと、マスクをやめた後のホルモンバランスや生活リズムの変化によるものが混在しています。
また、頬や鼻の周りに赤みが出るケースも見られます。これはマスクによる摩擦刺激で薄くなったバリア機能が外気の刺激に対応できなくなっているためで、軽度のかぶれのような状態になることもあります。
色素沈着や毛穴の目立ちも報告されています。マスクで覆われていた部位の肌は、外側の部分と比べてターンオーバーのリズムが変化していたり、紫外線ダメージの蓄積具合が異なったりするため、顔全体で肌の状態にムラが生じることがあります。
さらに、花粉や外気中の微粒子などのアレルゲンに直接さらされるようになることで、肌が過敏に反応するケースもあります。マスクが物理的なバリアとなって守っていた分、突然これらにさらされる状態になると、敏感肌の方はとくに注意が必要です。
💊 肌荒れ・ニキビが起きる仕組みを理解しよう
マスクをやめた後にニキビや肌荒れが増える背景には、いくつかのメカニズムがあります。理解しておくことで、より効果的なケアにつなげることができます。
ニキビの基本的な発生メカニズムは、毛穴に皮脂が詰まり、そこにアクネ菌が繁殖して炎症を起こすことです。マスクをしている間は、皮膚の温度が上がり皮脂分泌が促進されていました。この状態に、高湿度による角質の軟化が加わることで、毛穴が詰まりやすい状態になっていたのです。
マスクをやめた後も、この毛穴の詰まりはすぐに解消されるわけではありません。むしろ、バリア機能が低下したままの状態で外気にさらされることで、皮膚の保護機能がうまく働かず、細菌の侵入を受けやすい状態が続きます。
また、マスク着用中に使用していたスキンケア製品の選び方も影響します。マスクをしている間は「どうせ見えないから」と日焼け止めや化粧品の使用を省略していた方が多くいます。逆に、カバーするために厚めのファンデーションを使っていた方もいるでしょう。このような変化したスキンケア習慣を見直さないまま、マスクをやめてしまうと、肌への負担が増すことになります。
肌荒れについては、バリア機能の低下が中心的な原因です。健康な肌は表皮の角質層が水分を保持しながら、外部からの刺激を防ぐ役割を果たしています。マスクによる摩擦や蒸れで角質層が傷ついている状態では、通常は問題のない外気の刺激でも炎症が起きやすくなります。
とくに注意が必要なのが、マスクをやめた直後の季節による影響です。春は花粉、夏は紫外線と汗、秋冬は乾燥と寒風など、季節によって肌への負担となる環境因子が変わります。マスクをやめるタイミングの季節も考慮しながら、適切なスキンケアを行うことが大切です。
Q. マスクをやめた後の洗顔で正しい方法は?
マスクをやめた後の敏感な肌には、アミノ酸系の弱酸性洗顔料をしっかり泡立て、指が肌に直接触れないよう泡で包むように優しく洗うことが大切です。すすぎは33〜35度のぬるま湯で行い、タオルはこすらずそっと押し当てて水分を吸い取りましょう。
🏥 乾燥肌になる理由とそのメカニズム
マスクをやめた後に乾燥が進む理由は、単純に外気の乾燥にさらされるというだけではありません。もう少し深いメカニズムを理解しておくと、適切なケアの選択につながります。
人間の皮膚は、皮脂膜・天然保湿因子(NMF)・細胞間脂質という三層の保湿機能によって水分を保っています。マスク生活中は、高湿度の環境の中で肌が過剰な水分にさらされることで、この保湿機能のバランスが変化していました。
特に問題となるのは、細胞間脂質のひとつであるセラミドの低下です。セラミドは角質細胞の間を埋めるように存在し、水分の蒸発を防ぐとともに外部刺激から肌を守る働きをしています。マスクによる蒸れや摩擦が繰り返されることで、セラミドが失われやすくなり、結果的に肌の水分保持能力が下がっていたと考えられています。
また、マスクを外した直後は、呼吸によって高湿度に保たれていた肌表面の水分が急激に蒸発します。これをTEWL(経表皮水分散失量)の増加といいます。バリア機能が低下している状態では、この水分蒸発がより速く進み、肌の乾燥が加速します。
乾燥が進むと、肌はかえって皮脂を過剰に分泌しようとすることがあります。これが「インナードライ」と呼ばれる状態で、表面はベタついているにもかかわらず、肌の内側では水分が不足しているという状態です。マスクをやめた後に「べたつくのに肌荒れする」という方は、このインナードライの状態になっている可能性があります。
乾燥は単に見た目の問題だけでなく、バリア機能のさらなる低下を招き、炎症やニキビ、シワの原因にもつながります。マスクをやめた後のスキンケアでは、保湿を最優先に考えることが大切です。
⚠️ マスクをやめた後の正しい洗顔方法
スキンケアの基本は洗顔から始まります。マスクをやめた後の肌は敏感になっていることが多いため、洗顔のやり方を見直すことが重要です。
まず意識したいのは、洗いすぎないことです。肌が荒れているからといって、何度も洗顔したり、洗浄力の強いクレンジングや洗顔料を使いすぎたりすることは逆効果です。皮脂や汚れを落としすぎると、バリア機能がさらに低下し、乾燥や刺激への過敏さが増します。
洗顔料は、弱酸性でマイルドなタイプを選びましょう。アミノ酸系の界面活性剤を使用したものは、肌への刺激が少なく、必要な皮脂を過剰に取り除かないため、敏感になった肌に適しています。泡立ちの良い石けんタイプも使いやすいですが、アルカリ性のものは皮膚のpHバランスを乱す可能性があるため注意が必要です。
洗顔の際は、しっかりとした泡を作り、指が肌に直接触れないくらい泡を厚く乗せて、泡を転がすようにして洗うのが理想的です。ゴシゴシとこする洗い方は摩擦刺激になるため、避けてください。マスク生活中にできた摩擦ダメージが残っている可能性があることを念頭に置き、優しく丁寧に扱いましょう。
洗顔後のすすぎは、ぬるま湯を使いましょう。熱いお湯は皮脂を必要以上に落とし、乾燥を促進します。冷たい水はすっきりした感覚があるものの、毛穴を引き締める効果は一時的なもので、それほど大きなメリットはありません。33〜35度程度のぬるま湯がおすすめです。
すすぎ残しも肌荒れの原因になります。特に生え際や小鼻の周り、あごのラインなどは洗顔料が残りやすいので、丁寧にすすぐことを意識してください。
タオルで水分を拭き取る際も、ゴシゴシとこするのではなく、清潔なタオルをそっと当てて水分を吸い取るようにしましょう。可能であれば、毎日清潔なタオルやフェイスタオルを使用することで、雑菌による肌トラブルを防ぐことができます。
Q. インナードライとはどのような肌の状態ですか?
インナードライとは、肌の表面はベタついているにもかかわらず、内側では水分が不足している状態です。乾燥した肌が皮脂を過剰分泌しようとすることで生じます。マスクをやめた後に「べたつくのに肌荒れする」という場合、この状態になっている可能性があります。
🔍 保湿ケアの基本と選び方のポイント
洗顔後は時間を置かずに保湿ケアを行うことが大切です。洗顔後の肌は水分が蒸発しやすい状態にあるため、なるべく早く保湿剤を塗布するようにしましょう。
保湿ケアの基本的なステップは、化粧水で水分を与えた後、乳液やクリームで水分の蒸発を防ぐというものです。化粧水だけでは水分はすぐに蒸発してしまうため、必ず乳液やクリームなどの油分を含む製品でふたをすることが重要です。
成分の面では、ヒアルロン酸・グリセリン・セラミド・コラーゲンなどの保湿成分に注目しましょう。特にセラミドは先述の通り、バリア機能の回復に重要な成分です。マスクをやめた後の肌ケアには、セラミド配合の保湿剤を意識的に取り入れることをおすすめします。
ただし、保湿剤であれば何でも良いわけではありません。香料・アルコール・防腐剤(特にパラベンなど)が多く含まれる製品は、敏感になった肌には刺激となることがあります。成分表示を確認し、シンプルで刺激の少ない処方のものを選ぶことが大切です。
また、油分の多いクリームを使いすぎることも、ニキビが気になる方には逆効果になることがあります。ニキビ肌には、ノンコメドジェニックテスト済みの製品(毛穴詰まりを起こしにくい処方の製品)を選ぶと安心です。
マスクをやめた直後は特に、乾燥が気になる部分(頬や口の周りなど)に重点的に保湿剤を塗る「重ね塗り」も効果的です。ただし、鼻や額などテカリが気になる部分は薄めに塗るなど、部位によって量を調整することが望ましいです。
週に1〜2回程度のスペシャルケアとして、保湿マスク(シートマスクや洗い流しタイプのパック)を取り入れることも効果的です。肌に十分な水分と栄養を与えることで、バリア機能の回復を助けます。ただし、やりすぎは逆効果になることもあるため、頻度は適切に保ちましょう。
📝 紫外線対策を見直す重要性
マスクをやめた後に多くの方が見落としがちなのが、紫外線対策の再構築です。マスク着用中は、口元から鼻にかけての部分は紫外線から守られていました。その結果、マスクで覆われていた部分の肌は、紫外線への抵抗力がある意味で「リセット」された状態になっている可能性があります。
紫外線はUV-AとUV-Bの2種類に大別されます。UV-Bは肌を赤くする日焼けの原因となりますが、UV-Aは肌の奥まで届いてコラーゲンを破壊し、シミやシワの原因となります。マスクをしていた期間中、これらの紫外線をほとんど浴びていなかった部分の肌は、突然強い紫外線にさらされると大きなダメージを受けやすくなります。
日焼け止めはマスクをやめた後から改めて全顔に塗布する習慣を取り戻すことが不可欠です。日常使いにはSPF30以上、PA+++以上のものを選ぶと良いでしょう。外出時間が長い場合や、海・山など紫外線が強い環境ではSPF50以上、PA++++のものを使用することをおすすめします。
また、日焼け止めは汗や皮脂で落ちるため、2〜3時間ごとに塗り直すことが理想的です。ただし、メイクをしている場合に塗り直しが難しいことも多いため、日焼け止め効果のあるパウダーやスプレータイプの製品を活用することも一つの方法です。
敏感になった肌には、紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)の日焼け止めが刺激が少なくおすすめです。紫外線散乱剤として酸化チタンや酸化亜鉛を使用したタイプで、肌への負担が比較的少ないとされています。白浮きが気になる場合は、ナノ化処理された散乱剤を使用した製品を選ぶと使い心地が改善されます。
日焼け止め以外にも、帽子やサングラス、日傘なども有効な紫外線対策です。物理的に紫外線を遮ることで、スキンケアへの負担も軽減されます。特にマスクをやめたばかりの時期は、こうした物理的な対策と組み合わせて、段階的に肌を紫外線に慣らしていくことが望ましいです。
Q. クリニックではマスクをやめた後の肌にどんな治療ができる?
アイシークリニックでは、繰り返すニキビには抗生物質などの薬物療法、毛穴・赤みには光治療(IPL)、角質ケアにはケミカルピーリング、ニキビ跡の凹みにはフラクショナルレーザーなどを提供しています。肌状態に応じた最適な治療計画を医師が個別に提案します。
💡 食生活と生活習慣で肌を内側から整える
外から行うスキンケアと同様に、内側からのアプローチも肌の状態を改善するために重要です。マスクをやめた後の肌トラブルを解消するためには、日常の食生活や生活習慣を見直すことも必要です。
肌の材料となるタンパク質を十分に摂ることが基本です。皮膚を構成するコラーゲンや角質タンパク質は、食事から摂取したタンパク質を材料として作られます。肉・魚・大豆食品・卵・乳製品などを毎日の食事にバランスよく取り入れましょう。
ビタミン類も肌の健康に不可欠です。特に重要なのは以下のものです。ビタミンCはコラーゲンの合成を助け、抗酸化作用によって肌のダメージを修復する働きがあります。柑橘類・キウイ・パプリカ・ブロッコリーなどに多く含まれています。ビタミンAは皮膚の細胞の成長と分化を調節し、バリア機能の維持に重要な役割を担います。レバー・にんじん・ほうれん草などに含まれています。ビタミンEは抗酸化ビタミンとして紫外線ダメージから肌を守る働きがあります。ナッツ類・植物油・緑黄色野菜などから摂取できます。
亜鉛は皮膚の再生を助け、ニキビの原因となるアクネ菌の増殖を抑える効果があるとされています。牡蠣・赤身の肉・ナッツ類・豆類などに含まれています。
腸内環境と肌の状態には密接な関係があることが近年の研究で明らかになっています。腸内細菌のバランスが整っていると、免疫機能が正常に働き、肌の炎症が起きにくくなります。発酵食品(ヨーグルト・納豆・みそ・ぬか漬けなど)を日常的に摂取することで、腸内環境を整えることができます。
水分補給も忘れずに行いましょう。体内の水分が不足すると、肌の水分保持能力も低下します。1日に1.5〜2リットルを目安に水や麦茶などを摂取することが推奨されています。
生活習慣については、睡眠の質が肌再生に大きく影響します。睡眠中は成長ホルモンが分泌され、肌の修復と再生が行われます。良質な睡眠を1日7〜8時間確保することを目指しましょう。就寝前のスマートフォンやパソコンの使用は、ブルーライトによる睡眠の質の低下につながるため、できるだけ控えることが望ましいです。
ストレスは肌荒れの大きな要因のひとつです。ストレスホルモンであるコルチゾールが増加すると、皮脂分泌が促進され、ニキビができやすくなります。適度な運動・趣味の時間・リラクゼーションなどを取り入れて、ストレスをうまく発散させることも肌ケアの一部と考えましょう。
喫煙はビタミンCを大量に消費し、血管を収縮させることで肌への血流を悪化させます。肌の老化を加速させる大きなリスク要因のひとつですので、禁煙することが肌にとっても最善の選択です。飲酒も過度になると利尿作用によって肌の乾燥を招くほか、ビタミンB群の吸収を妨げることがあるため、適量を心がけることが大切です。
✨ クリニックで受けられる肌トラブルへの対処法

セルフケアを続けても肌の状態が改善しない場合や、肌トラブルが深刻な場合は、医療機関での治療を検討することが重要です。アイシークリニック上野院では、マスクをやめた後の肌悩みに対して、さまざまな医療的アプローチを提供しています。
まず、ニキビが繰り返し起きる場合や、炎症が強いニキビ・ニキビ跡が気になる場合には、皮膚科的な治療が必要です。抗生物質の外用薬や内服薬、ビタミンA誘導体(レチノイド)の外用薬など、医師が処方する薬物療法が効果的です。セルフケアのみでは改善が難しいケースでも、適切な医療的治療を行うことで改善が期待できます。
光治療(フォトフェイシャルやIPL治療)は、毛穴の引き締めや皮脂分泌の抑制、ニキビ菌の殺菌などに効果があります。また、赤みや色素沈着、毛穴の目立ちなど、複数の肌悩みをまとめてアプローチできる治療法として多くの方に選ばれています。
ケミカルピーリングは、グリコール酸・サリチル酸などの酸を使って古い角質を除去し、肌のターンオーバーを促進する治療法です。毛穴の詰まりや黒ずみ、ニキビ跡の改善に効果的で、マスクで荒れた肌のリセットにも適しています。施術後は一時的に赤みや乾燥が生じることがあるため、アフターケアをしっかり行うことが大切です。
レーザー治療には、ニキビ跡の色素沈着やクレーター状の凹みに対応できるものがあります。フラクショナルレーザーはコラーゲンの生成を促し、クレーター状のニキビ跡を改善するのに効果的です。色素沈着に対してはQスイッチレーザーなどが使用されます。
ヒアルロン酸注射やボトックス注射などの注射治療も、肌の質感改善や毛穴の目立ちの改善に用いられることがあります。
水光注射(スキンブースター)は、ヒアルロン酸や各種美容成分を極細の針で肌の真皮層に直接注入する治療法です。深部からの保湿効果が長続きし、肌のハリや透明感を改善します。マスクをやめた後の乾燥が気になる方や、肌の質感をアップしたい方に適しています。
医療機関での治療は、一般のスキンケアよりも高い効果が期待できますが、肌の状態や体質によって適切な治療法は異なります。まずは専門の医師によるカウンセリングを受け、自分の肌の状態に合った治療計画を立てることが大切です。アイシークリニック上野院では、患者様お一人おひとりの肌の状態を丁寧に診察し、最適な治療法をご提案しています。
また、治療の効果を最大限に引き出すためには、クリニックでの治療と自宅でのスキンケアを組み合わせることが重要です。医師や専門スタッフからのアドバイスをもとに、日常のスキンケアルーティンも見直すことをおすすめします。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「最近の傾向として、マスク生活が一段落した後に「以前より肌の調子が悪くなった」とご相談にいらっしゃる患者様が増えており、長期間のマスク着用によるバリア機能の低下が主な原因として挙げられます。当院では、まずはマイルドな洗顔と丁寧な保湿・紫外線対策というセルフケアの見直しをご提案しつつ、ニキビ跡や色素沈着など改善が難しいケースにはケミカルピーリングや光治療などの医療的アプローチも組み合わせながら、お一人おひとりの肌状態に合った治療計画を立てるよう心がけています。肌の変化に戸惑われている方も多いかと思いますが、適切なケアを続けることで必ず改善に向かいますので、一人で悩まずぜひお気軽にご相談ください。」
📌 よくある質問
マスク着用中は高温多湿の環境により肌のバリア機能が低下していたため、マスクをやめて外気にさらされた際に肌が対応しきれず、乾燥・ニキビ・赤みなどのトラブルが起きやすくなります。また、マスクによる摩擦で角質層が傷ついている状態も、肌荒れを引き起こす一因です。
洗いすぎに注意することが最重要です。刺激の少ない弱酸性・アミノ酸系の洗顔料を使い、しっかり泡立てて泡で包むように優しく洗いましょう。すすぎは33〜35度のぬるま湯で行い、タオルはこすらずそっと押し当てて水分を吸い取るようにしてください。
セラミドを意識的に取り入れることがおすすめです。セラミドは角質細胞の間を埋めて水分蒸発を防ぎ、バリア機能の回復に重要な役割を果たします。ヒアルロン酸やグリセリンも効果的ですが、香料・アルコールが多い製品は敏感になった肌への刺激になる場合があるため、シンプルな処方の製品を選びましょう。
必要です。マスクで覆われていた部分の肌は紫外線への抵抗力が低下しており、突然強い紫外線にさらされると大きなダメージを受けやすい状態です。日常使いにはSPF30以上・PA+++以上の日焼け止めを全顔に塗布し、2〜3時間ごとに塗り直すことが理想的です。敏感肌にはノンケミカルタイプがおすすめです。
アイシークリニックでは、肌の状態に合わせてさまざまな治療を提供しています。繰り返すニキビには抗生物質などの薬物療法、毛穴・ニキビ・赤みには光治療(IPL)、角質ケアやターンオーバー促進にはケミカルピーリング、ニキビ跡の凹みにはフラクショナルレーザーなどが選択肢として挙げられます。まずは医師によるカウンセリングをご利用ください。
🎯 まとめ
マスクをやめた後の肌には、長期間のマスク着用によって蓄積したダメージや、急激な環境変化への対応として、さまざまなトラブルが生じることがあります。乾燥・ニキビ・肌荒れ・赤みなど、気になる症状の原因を正しく理解し、適切なケアを続けることが改善への近道です。
基本的なセルフケアとして大切なのは、マイルドな洗顔・十分な保湿・紫外線対策の3つです。これに加えて、バランスの取れた食事・良質な睡眠・ストレス管理など生活習慣の見直しも、肌の健康を内側から支えるために欠かせません。
セルフケアを試みても改善が見られない場合や、ニキビ跡・色素沈着などが深刻な場合は、医療機関での治療を検討することをおすすめします。アイシークリニック上野院では、マスクをやめた後の肌悩みに対して、医学的な観点から適切な治療とアドバイスを提供しています。肌の状態にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
マスクをやめた後の肌の変化は、適切なケアを続けることで必ず改善できます。焦らず、肌と向き合いながら、丁寧なスキンケアを継続していきましょう。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – ニキビ・肌荒れのメカニズム、バリア機能低下、乾燥肌(インナードライ)に関する皮膚科学的な根拠情報、およびスキンケア・保湿の基本的な考え方の参照
- 厚生労働省 – 紫外線対策・日焼け止めの選び方(SPF・PA値の基準)、生活習慣(睡眠・栄養・禁煙)と肌の健康に関する公式ガイドラインの参照
- PubMed – マスク長期着用による皮膚バリア機能への影響、TEWL(経表皮水分散失量)の変化、マスク関連ニキビ(マスクネ)に関する国際的な査読済み臨床研究の参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務