進学や就職、引っ越しなど、新生活が始まるこの季節は、生活環境や生活リズムが大きく変わるため、肌トラブルが起きやすい時期でもあります。「新生活が始まってからニキビが増えた」「以前はそれほど気にならなかったのに、急に肌荒れがひどくなった」と感じている方は少なくありません。ニキビは単なる肌の問題と思われがちですが、実は生活習慣や精神的な状態、環境の変化と深く結びついています。この記事では、新生活でニキビが増えやすい理由と、日常生活で取り組めるセルフケアの方法、さらに改善が難しい場合に頼れるクリニックでの治療についてわかりやすく解説していきます。
目次
- 新生活でニキビが増えやすい理由
- 新生活ニキビの種類と特徴
- 新生活ニキビの部位別の原因
- 日常生活でできるニキビ対策
- 正しいスキンケアの方法
- 食事・睡眠・運動とニキビの関係
- 市販薬と医療機関の治療の違い
- クリニックで受けられるニキビ治療
- ニキビ跡を残さないために大切なこと
- まとめ
この記事のポイント
新生活でニキビが増える主因はストレス・睡眠不足・食生活の乱れ・ホルモンバランスの変化であり、正しいスキンケアと生活習慣の改善が基本対策。市販薬で改善しない炎症性ニキビやニキビ跡には、アイシークリニックでの薬物療法・ピーリング・レーザー治療が有効。
🎯 新生活でニキビが増えやすい理由
毎年春になると、ニキビや肌荒れで悩む人が増える傾向があります。その背景には、新生活ならではのさまざまな要因が重なっています。
🦠 環境の変化によるストレス
新しい学校や職場への不安、人間関係の変化、引っ越しによる生活リズムの乱れなど、新生活にはさまざまなストレス要因があります。ストレスがかかると、体内では「コルチゾール」と呼ばれるストレスホルモンが分泌されます。このコルチゾールは皮脂腺を刺激して皮脂の分泌を増やすため、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができやすい状態を引き起こします。また、自律神経のバランスも乱れやすくなり、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が正常に機能しにくくなることも、肌トラブルが増える一因です。
👴 睡眠不足と生活リズムの乱れ
新生活が始まると、通学・通勤時間が変わったり、新しい環境に慣れるための準備や予習などで夜更かしが増えたりすることがあります。睡眠不足は成長ホルモンの分泌を低下させ、肌の修復力を弱める大きな要因です。本来、睡眠中に肌の細胞は活発に再生・修復されます。この時間が短くなると、肌のバリア機能が低下し、外部刺激を受けやすくなったり、ターンオーバーが乱れてニキビが治りにくくなったりします。
🔸 食生活の変化
一人暮らしを始めた方の場合、それまで家族が用意してくれていた食事が自炊や外食・コンビニ食に変わることが多く、栄養バランスが崩れやすくなります。脂質や糖質が多い食事が増えると、皮脂分泌が促進されてニキビが悪化しやすくなります。また、野菜や果物の摂取量が減ることで、ビタミンやミネラルが不足し、肌の健康を維持する力が弱まります。
💧 季節の変わり目による肌の変化
新生活が始まる春は、気温・湿度・花粉など、肌環境にとって変化の多い季節でもあります。冬から春にかけて気温が上がり始めると、皮脂分泌量が増加します。一方で、肌の水分量の変化や花粉・紫外線などの外的刺激によって肌のバリア機能が低下しやすく、ニキビができやすい条件がそろいやすいといえます。花粉症の方の場合は、鼻周りをよく触ってしまうことも肌への刺激となります。
✨ ホルモンバランスの乱れ
10代後半から20代前半にかけては、男女ともに性ホルモンの分泌が活発な時期です。特に男性ホルモン(アンドロゲン)は皮脂腺を刺激し、皮脂分泌を増加させる働きがあります。新生活のストレスや睡眠不足はホルモンバランスをさらに乱しやすく、ニキビが慢性化・悪化しやすい状況をつくりだします。女性の場合は月経周期に伴うホルモン変動も大きく影響するため、生理前にニキビが増えると感じている方も多いはずです。
Q. 新生活でニキビが増えやすい主な原因は何ですか?
新生活でニキビが増えやすい主な原因は、ストレスによるコルチゾール分泌増加・睡眠不足・食生活の乱れ・ホルモンバランスの変化の4つです。これらが複合的に作用して皮脂分泌が増加し、毛穴が詰まりやすくなることでニキビが発生・悪化します。
📋 新生活ニキビの種類と特徴
ニキビには段階があり、それぞれ見た目や状態が異なります。正しいケアをするためには、自分のニキビがどの状態にあるかを把握しておくことが大切です。
📌 白ニキビ(閉鎖面皰)
毛穴が皮脂や古い角質で詰まり、毛穴が閉じた状態のニキビです。白っぽいプツプツとして見え、まだ炎症を起こしていない初期段階です。この段階であれば、適切なスキンケアや生活習慣の見直しで改善できることもありますが、放置すると黒ニキビや炎症を起こした赤ニキビへと進行することがあります。
▶️ 黒ニキビ(開放面皰)
毛穴が開いた状態で皮脂が酸化し、黒く見えるニキビです。詰まりそのものは白ニキビと同様ですが、空気に触れることで色が変化しています。毛穴の汚れに見えるため、強く押し出したくなりますが、無理に触ると炎症を引き起こすリスクがあるため注意が必要です。
🔹 赤ニキビ(紅色丘疹・膿疱)
詰まった毛穴にアクネ菌が増殖し、炎症を起こした状態です。赤く腫れて痛みや熱感を伴うことがあります。膿がたまると黄色くなった膿疱の状態になります。この段階ではセルフケアのみで対処するのは難しく、皮膚科やクリニックでの治療が推奨されます。
📍 硬いしこりニキビ(嚢腫・結節)
炎症が皮膚の深部まで及んだ状態で、触ると硬くしこりのように感じられるニキビです。痛みが強く、自然に治癒しにくいため、ニキビ跡(凹みや色素沈着)として残りやすいタイプです。このタイプは早めにクリニックを受診することが重要です。
💊 新生活ニキビの部位別の原因
ニキビができる部位によって、原因や背景が異なることがあります。自分のニキビの位置を確認してみましょう。
💫 おでこのニキビ
おでこは皮脂腺が多く、前髪が触れることでの刺激や整髪料の成分が原因になることがあります。新生活で整髪料を使い始めた方は、成分がおでこの毛穴を詰まらせている可能性があります。また、前髪を触る習慣も刺激となります。睡眠不足やストレスによるホルモンバランスの乱れも、おでこのニキビに影響します。
🦠 頬のニキビ
頬は比較的乾燥しやすい部位であるにもかかわらず、スマートフォンや手が触れることで細菌が付着しやすい場所でもあります。新生活で長時間スマートフォンを使う機会が増えている場合、スマートフォンの画面に付着した雑菌が原因になることもあります。また、マスクの着用による摩擦や蒸れも頬のニキビの一因です。
👴 あごのニキビ
あごや口周りのニキビは、ホルモンバランスの乱れと深く関連しているといわれています。女性では生理周期に伴う女性ホルモンの変動が影響することが多く、ストレスが多い時期には特に悪化しやすい傾向があります。また、頬杖をつく習慣がある方は、手の雑菌があごに移るため注意が必要です。
🔸 鼻周り・Tゾーンのニキビ
鼻やTゾーンは皮脂腺が特に多く、皮脂分泌量が多い部位です。毛穴が詰まりやすく、黒ニキビや白ニキビができやすい場所です。季節の変わり目で皮脂分泌が増加する春は、特にTゾーンのニキビが増えやすくなります。
💧 背中・デコルテのニキビ
背中は自分で確認しにくいため、気づかないうちにひどくなっていることがあります。汗をかいたままの状態が続く、衣類の素材による摩擦、シャンプーやコンディショナーの成分が肌に残ること、ストレスや食生活の乱れなどが原因として考えられます。新生活で運動を始めた方は、運動後のシャワーを丁寧に行うことが大切です。
Q. ニキビ肌に保湿ケアは必要ですか?
ニキビ肌でも保湿ケアは必要です。乾燥すると肌が皮脂を過剰に分泌しようとするため、かえってニキビが悪化する場合があります。洗顔後は時間を空けずに保湿を行い、毛穴を詰まらせにくい「ノンコメドジェニック」表記のオイルフリー化粧水や乳液を選ぶことが重要です。
🏥 日常生活でできるニキビ対策
新生活でのニキビに対して、まず取り組みたいのは日常生活の見直しです。生活習慣を整えることが、肌の状態を改善する基本となります。
✨ 規則正しい生活リズムを意識する
新しい環境に慣れるまでは生活リズムが乱れがちですが、できるだけ毎日同じ時間に起床・就寝することを心がけましょう。睡眠時間は成人で7〜8時間程度を目安に確保することが理想です。就寝前のスマートフォンやパソコンの使用は、ブルーライトの影響で睡眠の質を下げるため、就寝30分〜1時間前には使用を控えるようにしましょう。
📌 ストレスを上手に発散する
ストレスをゼロにするのは難しいですが、上手に発散する方法を見つけることが大切です。軽い運動(ウォーキングやストレッチなど)、好きな音楽を聴く、友人と話す、趣味の時間を設けるなど、自分に合ったストレス解消法を日常に取り入れてみましょう。深呼吸や瞑想なども、自律神経を整えるのに効果的です。
▶️ 肌を清潔に保つ(触り過ぎに注意)
ニキビが気になると触りたくなりますが、手には雑菌が多いため、触るたびに細菌を移してしまうリスクがあります。また、無理に潰そうとすると炎症が悪化し、ニキビ跡が残りやすくなります。スマートフォンの画面は定期的に除菌シートで拭く、枕カバーをこまめに洗替えるなど、肌が触れるものの衛生管理も大切です。
🔹 マスクの着用による肌荒れへの対応
マスクを長時間着用すると、内側が蒸れて雑菌が繁殖しやすくなります。また、マスクの縁が肌に当たる摩擦も刺激となります。マスクは毎日清潔なものを使用し、素材は肌当たりの柔らかい素材を選ぶとよいでしょう。在宅時や外出不要なタイミングでは、肌を休ませる時間を確保することも効果的です。
⚠️ 正しいスキンケアの方法
ニキビケアにおいて、スキンケアの方法は非常に重要です。間違ったケアをしているとニキビを悪化させる原因になるため、基本をしっかり押さえましょう。
📍 洗顔の方法を見直す
洗顔は1日2回(朝・夜)が基本です。皮脂が気になるからといって、1日に何度も洗顔するのは逆効果です。洗いすぎると肌のバリア機能が低下し、かえって皮脂分泌が増加する可能性があります。洗顔料はよく泡立ててから使い、泡で顔を包み込むように優しく洗いましょう。ゴシゴシこするのは摩擦刺激になるため禁物です。洗い流しは、ぬるま湯(32〜38℃程度)を使って洗顔料が残らないよう丁寧に行います。洗顔後はタオルで優しく押さえるように水気を取りましょう。
💫 保湿を徹底する
「ニキビ肌は保湿しなくていい」と思っている方もいますが、これは誤解です。乾燥すると肌が皮脂を過剰に分泌しようとするため、かえってニキビが悪化することがあります。洗顔後は時間を空けずに保湿を行い、肌の水分を補いましょう。ニキビ肌には、オイルフリー(ノンコメドジェニック)と表記された化粧水・乳液・保湿クリームを選ぶのがポイントです。「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載された製品は、毛穴を詰まらせにくい処方になっています。
🦠 紫外線対策もニキビに関係する
春から夏にかけては紫外線量が増加します。紫外線は肌のバリア機能を低下させ、炎症を悪化させる原因になるため、ニキビ肌でも日焼け止めの使用が推奨されます。ただし、紫外線吸収剤が肌への刺激となることがあるため、敏感肌・ニキビ肌向けの紫外線散乱剤タイプの日焼け止めを選ぶとよいでしょう。また、日焼け止めは洗顔でしっかり落とし、毛穴に残さないことが大切です。
👴 化粧品の選び方と落とし方
ニキビがある時期は、できるだけシンプルなスキンケアを心がけましょう。使用するアイテム数が多いほど、肌への負担や毛穴詰まりのリスクが上がります。メイクをする際は、ニキビ肌でも使えるとされているファンデーションやコンシーラーを選び、毎晩丁寧にクレンジングを行うことが重要です。ただし、クレンジングも落としすぎは禁物なので、マイルドなタイプを選びましょう。
Q. ニキビを自分で潰すとどんなリスクがありますか?
ニキビを自分で無理に潰すと、炎症が周囲の皮膚に広がり、色素沈着や凹みのあるニキビ跡として残りやすくなります。特に赤く腫れた炎症性のニキビは触らないことが重要です。どうしても処置が必要な場合は、アイシークリニックなどの医療機関で医師に安全に対応してもらうことを推奨します。
🔍 食事・睡眠・運動とニキビの関係
肌は体の内側の状態を映す鏡ともいわれます。食事・睡眠・運動という生活の基本を整えることが、ニキビ改善への大きな近道となります。
🔸 ニキビに影響する食事の選び方
糖質が多い食品(白米、パン、麺類、お菓子、清涼飲料水など)を過剰に摂取すると、血糖値が急激に上昇し、インスリンの分泌が促されます。インスリンは皮脂腺を刺激するため、ニキビが増えやすくなるといわれています。また、脂質が多いファストフードや揚げ物の食べすぎも同様に皮脂分泌を増やす原因となります。
一方、ニキビに良いとされる栄養素には以下のものがあります。ビタミンAはレバー、にんじん、ほうれん草などに含まれ、皮膚の健康維持に関与します。ビタミンB2・B6は肌の代謝を助ける栄養素で、乳製品や魚、卵などに豊富です。ビタミンCはコラーゲンの生成を助けて肌のバリア機能を高め、柑橘類やブロッコリーなどに多く含まれます。亜鉛は皮脂の分泌をコントロールする働きがあるとされており、牡蠣・牛肉・豆類などに含まれています。食物繊維は腸内環境を整えてホルモンバランスや免疫機能に良い影響を与えるため、野菜・豆類・海藻などを積極的に摂りましょう。
💧 睡眠とニキビの関係
前述の通り、睡眠中には肌の修復・再生が行われています。特に入眠から3〜4時間の間は成長ホルモンの分泌が多く、肌の細胞が活発に再生されます。この時間帯にしっかり眠れているかどうかが、肌の回復力に大きく影響します。また、睡眠不足はストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を増やし、皮脂分泌を促進するという悪循環にもつながります。
✨ 運動がニキビに与える影響
適度な運動は血行を促進し、老廃物の排出を助けるため、肌の新陳代謝にも良い影響を与えます。また、ストレス解消にも効果的で、自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。ただし、運動後は汗をそのままにしておくと雑菌が繁殖しやすくなるため、できるだけ早くシャワーを浴びて肌を清潔に保つことが大切です。また、ヘルメットや帽子など肌に密着するものは、蒸れや摩擦でニキビを悪化させることがあるため注意しましょう。
📝 市販薬と医療機関の治療の違い
ニキビが気になったとき、まずドラッグストアで市販薬を試す方も多いと思います。市販薬と医療機関での治療には、どのような違いがあるのでしょうか。
📌 市販のニキビ薬の特徴
市販のニキビ薬には、イブプロフェンピコノール(炎症を抑える)、イオウ(皮脂を吸着し殺菌する)、グリチルリチン酸(炎症を鎮静させる)、サリチル酸(古い角質を除去する)などの成分が含まれているものがあります。軽度の白ニキビや軽い炎症であれば効果を感じることがありますが、成分の濃度が医療用より低く設定されているため、中等度〜重度のニキビには効果が不十分なことがあります。
▶️ 医療機関での治療の優位性

皮膚科やクリニックでは、ニキビの状態に合わせた処方薬が使えます。医療機関でのニキビ治療に使われる薬には、市販薬より高濃度・高効果のものが多く含まれます。例えば、過酸化ベンゾイル(アクネ菌への殺菌作用・角質剥離作用)、アダパレン(レチノイド系の外用薬で毛穴詰まりを改善)、抗生物質の外用薬や内服薬(炎症を起こしたニキビへの殺菌効果)などが代表的です。また、ニキビの種類・程度・体質に応じた適切な治療プランを医師が立てるため、市販薬でなかなか改善しない方には特に有効です。
🔹 いつクリニックを受診すべきか
以下のような状況では、早めにクリニックの受診を検討しましょう。市販薬を1〜2か月使用しても改善がみられない場合、赤く腫れた炎症性のニキビや痛みを伴うニキビが多い場合、ニキビ跡(赤み・色素沈着・凹み)が残り始めている場合、顔全体や背中など広範囲にニキビが広がっている場合、これらに当てはまる場合は、セルフケアのみで対処するには限界があることが多く、医師による適切な治療が必要です。
Q. クリニックではニキビにどのような治療が受けられますか?
アイシークリニックでは、ニキビの状態に応じて複数の治療を提供しています。外用薬・内服薬による薬物療法を基本とし、毛穴詰まりを改善するケミカルピーリング、炎症やニキビ跡の色素沈着に対応するレーザー・光治療、クレーター状のニキビ跡改善に有効なダーマペンなど、多様な治療プランが選択可能です。
💡 クリニックで受けられるニキビ治療
アイシークリニック上野院をはじめとする美容皮膚科・皮膚科クリニックでは、ニキビの状態に合わせたさまざまな治療が受けられます。代表的な治療法を紹介します。
📍 外用薬・内服薬による治療
ニキビ治療の基本となるのが薬物療法です。外用薬では、アダパレン(ディフェリン)や過酸化ベンゾイル(ベピオゲル)、またはその配合剤(エピデュオゲル)などが保険適用で処方されます。炎症が強い場合は抗菌薬の外用薬や内服薬(テトラサイクリン系など)が使われることがあります。漢方薬を組み合わせた治療を行うクリニックもあります。薬物療法は継続することが重要で、医師の指示に従って正しく使用しましょう。
💫 ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、グリコール酸やサリチル酸などの酸を使って、古い角質や毛穴の詰まりを取り除くことでニキビを改善する治療法です。肌のターンオーバーを促進し、毛穴の詰まりを改善する効果があります。ニキビそのものの治療だけでなく、ニキビ跡の改善にも有効とされています。施術後は少し赤みが出ることがありますが、通常は数日で落ち着きます。定期的に行うことでより高い効果が期待できます。
🦠 レーザー・光治療
炎症性のニキビや、ニキビ跡の赤み・色素沈着・凹み(クレーター)には、レーザーや光を使った治療が有効なことがあります。フォトフェイシャルやIPL(インテンス・パルス・ライト)は肌全体に光を照射して炎症を鎮め、ニキビ跡の色素沈着を改善する効果があります。フラクショナルレーザーはクレーター状のニキビ跡(凹み)の改善に有効で、肌の深部にアプローチしてコラーゲン産生を促します。Qスイッチレーザーは色素沈着(茶色のシミ状のニキビ跡)に対して有効です。
👴 イオン導入・エレクトロポレーション
電気の力を使って美容成分を肌の深部に導入する施術です。ビタミンCやトランサミンなどを肌の奥まで浸透させることで、ニキビ跡の色素沈着を改善したり、肌の透明感を高めたりする効果が期待できます。ダウンタイムがほとんどなく、気軽に受けられる施術として人気があります。
🔸 ダーマペン・スキンペン
微細な針で肌に細かい穴を開けることで肌の自己再生力を高め、ニキビ跡のクレーター(凹み)や肌の質感改善に効果がある施術です。成長因子などを組み合わせることでより高い効果が期待できます。施術後1〜2日程度の赤みやダウンタイムがありますが、クレーター状のニキビ跡には効果的な治療法のひとつです。
💧 コメド圧出(面皰圧出)
白ニキビや黒ニキビ(面皰)を医療器具を使って安全に除去する処置です。自分で無理に潰すのとは異なり、正しい方法で行うことで炎症を引き起こすリスクが少なく、毛穴の詰まりを解消できます。ニキビの初期段階である面皰のうちに対処することで、炎症性ニキビへの進行を防ぐ効果があります。
✨ ニキビ跡を残さないために大切なこと
ニキビ治療において、「ニキビそのものをなくすこと」と同じくらい重要なのが「ニキビ跡を残さないこと」です。ニキビ跡は一度定着してしまうと改善に時間がかかるため、できるだけ早い段階からの対策が求められます。
✨ ニキビを潰さない
ニキビを自分で無理に潰すと、炎症が周囲の皮膚に広がり、色素沈着や瘢痕(かんこん:凹みや盛り上がり)として残りやすくなります。特に赤く腫れた炎症性のニキビは絶対に触らないことが重要です。どうしても気になる場合は、クリニックで医師に処置してもらいましょう。
📌 紫外線対策でニキビ跡を悪化させない
ニキビが炎症を起こした後の肌は、メラニン色素が産生されやすい状態になっています。この状態で紫外線を浴びると、色素沈着が強くなり、ニキビ跡が目立ちやすくなります。日焼け止めや帽子・日傘などで紫外線対策を徹底しましょう。
▶️ 炎症期に適切な治療を受ける
ニキビ跡のリスクを下げるには、炎症が起きている段階で適切な治療を行うことが大切です。炎症が長引くほど、真皮層にダメージが及びクレーターや肥厚性瘢痕として残りやすくなります。赤く腫れたニキビが多い場合は、早めにクリニックを受診して適切な治療を受けることを検討してください。
🔹 保湿・ビタミンCで色素沈着を予防する
ビタミンCにはメラニンの生成を抑制する働きがあるため、ニキビ跡の色素沈着の予防・改善に役立つとされています。ビタミンCを含むスキンケアアイテムを取り入れることで、ニキビ跡が残りにくい肌づくりが期待できます。また、十分な保湿を行って肌のバリア機能を高めることも、ニキビ跡を軽減するために重要です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、春の新生活シーズンになると、環境の変化やストレスを背景にしたニキビのご相談が増える傾向にあります。セルフケアを丁寧に続けることは大切ですが、赤く腫れた炎症性のニキビや繰り返すニキビは、早めに受診していただくことでニキビ跡を残さずに改善できるケースも多くあります。新しい生活のスタートを健やかな肌で迎えられるよう、お一人おひとりの肌の状態に合わせた治療プランをご提案していますので、どうぞお気軽にご相談ください。」
📌 よくある質問
新生活では、環境の変化によるストレスでコルチゾール(ストレスホルモン)の分泌が増え、皮脂腺が刺激されて毛穴が詰まりやすくなります。さらに睡眠不足・食生活の乱れ・ホルモンバランスの変化が重なりやすく、これらが複合的に作用してニキビが増えやすい状態になります。
はい、必要です。「ニキビ肌は保湿しなくていい」は誤解で、乾燥すると肌が皮脂を過剰に分泌し、かえってニキビが悪化することがあります。洗顔後は時間を空けずに保湿を行い、オイルフリー(ノンコメドジェニック)と表記された化粧水・乳液を選ぶことをおすすめします。
自分でニキビを無理に潰すと、炎症が周囲の皮膚に広がり、色素沈着や凹みのあるニキビ跡として残りやすくなります。特に赤く腫れた炎症性のニキビは触らないことが重要です。どうしても気になる場合は、クリニックで医師に安全に処置してもらいましょう。
アイシークリニックでは、ニキビの状態に合わせて外用薬・内服薬による薬物療法をはじめ、古い角質を除去するケミカルピーリング、炎症やニキビ跡に対応するレーザー・光治療、クレーター改善に有効なダーマペンなど、多様な治療プランをご提案しています。
以下の場合は早めの受診をおすすめします。①市販薬を1〜2か月使っても改善しない、②赤く腫れた炎症性のニキビや痛みを伴うニキビが多い、③ニキビ跡(赤み・色素沈着・凹み)が残り始めている、④顔全体や背中など広範囲にニキビが広がっている場合です。早期治療がニキビ跡を残さない鍵になります。
🎯 まとめ
新生活という環境の大きな変化は、ストレス・睡眠不足・食生活の変化・ホルモンバランスの乱れなど、ニキビを引き起こすさまざまな要因が重なる時期でもあります。ニキビは放置すると悪化したり跡が残ったりすることがあるため、早めの対策と適切なケアが大切です。
日常生活では、規則正しい睡眠・栄養バランスのとれた食事・適度な運動・正しいスキンケアを心がけることが基本です。一方で、市販薬でなかなか改善しない場合や、炎症が強い場合・ニキビ跡が気になる場合は、クリニックでの治療が有効な選択肢となります。
アイシークリニック上野院では、ニキビの状態や肌質に合わせた治療プランをご提案しています。「セルフケアを頑張っているのに改善しない」「ニキビ跡が気になる」「何度も繰り返すニキビを根本から治したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。新生活のスタートを、自信を持って過ごせる肌づくりからはじめてみましょう。
📚 関連記事
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – ニキビ(尋常性痤瘡)の定義・種類・治療ガイドラインに関する情報。白ニキビ・黒ニキビ・炎症性ニキビの分類、アダパレンや過酸化ベンゾイルなどの保険適用治療薬の根拠として参照
- 厚生労働省 – ニキビ治療薬(アダパレン・過酸化ベンゾイル配合剤等)の承認・保険適用に関する情報、および医療機関での治療と市販薬の違いを説明する根拠として参照
- PubMed – ストレスホルモン(コルチゾール)と皮脂分泌・ニキビ悪化の関連性、睡眠不足と成長ホルモン分泌低下による肌修復力への影響、食事(高GI食・脂質)とニキビの関係に関する海外臨床研究・エビデンスの根拠として参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務