「自分のわきのにおいが気になる」「周りの人に気づかれていないか不安」——そんな悩みを抱えていても、なかなか人に相談しにくいのがわきがの特徴です。実は、わきがは体質によるものであり、日本人の約10〜15%に見られるとされています。決して珍しいものではありませんが、においが強くなりやすい季節や状況があるため、適切な知識とケアの方法を知っておくことがとても大切です。この記事では、わきがのにおいが生じるメカニズムから、自宅でできるセルフケア、さらには医療機関で受けられる治療法まで、幅広く解説していきます。
目次
- わきがとは?においの正体を知ろう
- わきがのにおいの原因となるアポクリン汗腺のしくみ
- わきがかどうかを確認する方法
- わきがのにおいが強くなる要因
- 自分でできるセルフケアの方法
- 市販のデオドラント製品の選び方
- 食生活や生活習慣がにおいに与える影響
- 医療機関での治療法の種類と特徴
- 治療を受けるタイミングと選び方
- まとめ
この記事のポイント
わきがはアポクリン汗腺由来の体質的な症状で、日本人の約10〜15%に見られる。毎日の入浴や制汗剤使用などのセルフケアで一定程度のにおい管理が可能だが、根本的な改善にはボトックス注射・ミラドライ・剪除法などの医療治療が有効であり、アイシークリニックでは患者の状態に合わせた治療法を提案している。
🎯 わきがとは?においの正体を知ろう
わきが(腋臭症)とは、脇の下から生じる独特のにおいを指す症状です。「汗くさい」と表現されることもありますが、わきがのにおいは一般的な汗のにおいとは異なります。わきがのにおいは、酸味のある刺激的な臭気や、動物性のムスクに似た香りなどと表現されることが多く、人によってその性質は多少異なりますが、衣服に黄色い汗じみができやすいことも特徴の一つです。
わきがは病気ではなく、体質によるものです。ただし、においが強い場合には日常生活や対人関係に影響を及ぼすことがあるため、適切な対策や治療を検討することが重要です。わきがのにおいは本人だけでなく、家族や職場の人にも気づかれる場合があり、精神的なストレスにつながることも少なくありません。そのため、においの原因をしっかりと理解したうえで、自分に合った対処法を見つけることが大切です。
また、わきがには遺伝的な要因が大きく関与していることがわかっています。両親のどちらかがわきがの場合、子どもに遺伝する確率は約50%、両親ともにわきがの場合は約80%とも言われています。このことからも、わきがは個人の衛生習慣や清潔感の問題ではなく、体質の問題であることが理解できます。
Q. わきがのにおいはなぜ発生するのか?
わきがのにおいは、アポクリン汗腺から分泌された汗に含まれるタンパク質・脂質・アンモニアなどの成分を、皮膚の常在菌(黄色ブドウ球菌やコリネバクテリウムなど)が分解することで生成されます。分泌直後の汗自体にほとんどにおいはなく、細菌による分解が原因です。
📋 わきがのにおいの原因となるアポクリン汗腺のしくみ
人の体には2種類の汗腺が存在します。一つは「エクリン汗腺」、もう一つは「アポクリン汗腺」です。全身に分布するエクリン汗腺から出る汗は、ほぼ水分で構成されており、においはほとんどありません。体温調節のために分泌されるこの汗は、皮膚の表面で蒸発する際に熱を奪い、体温を下げる役割を果たしています。
一方、わきがの原因となるのがアポクリン汗腺です。アポクリン汗腺は、脇の下・乳輪・外陰部・外耳道など、体の特定の部位にのみ存在します。このアポクリン汗腺から分泌される汗には、タンパク質・脂質・糖質・アンモニアなどの成分が豊富に含まれています。分泌直後のアポクリン汗自体はほとんどにおいがありませんが、皮膚の表面に存在する常在菌(主に黄色ブドウ球菌やコリネバクテリウムなど)によってこれらの成分が分解されると、独特の強いにおいを発する物質が生成されます。
わきがの人はアポクリン汗腺が発達しており、分泌される汗の量が多いため、においも強くなる傾向があります。アポクリン汗腺の大きさや数は遺伝によって決まるため、わきがは体質的なものと考えられています。また、アポクリン汗腺は思春期以降にホルモンの影響で活発になります。これが、わきがのにおいが思春期から目立ち始めることが多い理由の一つです。
においを生成する化学物質としては、3-メチル-2-ヘキセン酸(3M2H)や3-ヒドロキシ-3-メチルヘキサン酸(HMHA)などが挙げられます。これらの物質がわきがの特徴的なにおいを作り出していると考えられており、近年の研究でそのメカニズムが徐々に解明されてきています。
💊 わきがかどうかを確認する方法
「自分はわきがなのかどうか」と気になっている方も多いと思います。以下にセルフチェックの目安をご紹介します。ただし、これらはあくまで参考であり、正確な診断は医療機関で行ってもらうことが大切です。
まず、耳垢の状態を確認することが一つの手がかりになります。アポクリン汗腺は外耳道にも存在するため、わきがの人は耳垢が湿っていることが多いとされています。日本人の多くは乾いた耳垢(乾性耳垢)ですが、湿った耳垢(湿性耳垢)の人はアポクリン汗腺が発達している可能性が高く、わきがのリスクが高いと言われています。
次に、衣服への影響も確認ポイントの一つです。白い衣服の脇の部分が黄色や茶色に変色しやすい場合、アポクリン汗腺から分泌される成分が原因である可能性があります。特に洗濯しても落ちにくいにおいや色がついている場合は、わきがのサインかもしれません。
また、家族にわきがの人がいる場合も、自分もわきがである可能性が高まります。前述のとおり、わきがには遺伝的な要因が強く関わっているためです。
さらに、自分のにおいを客観的に確認する方法として、起床後に入浴する前に清潔なティッシュや綿棒で脇の下を軽く拭き取り、そのにおいを確認するという方法があります。ただし、自分自身のにおいには慣れてしまっているため、正確に判断しにくいことも多く、信頼できる人に確認してもらうか、医療機関で診察を受けることが最も確実な方法です。
Q. わきがかどうか自分で確認する方法は?
わきがのセルフチェックには主に3つの目安があります。①耳垢が湿っている(湿性耳垢)、②白い衣服の脇が黄色く変色しやすい、③家族にわきがの人がいる、という点が該当する場合、アポクリン汗腺が発達している可能性があります。正確な診断には医療機関への受診が確実です。
🏥 わきがのにおいが強くなる要因
わきがのにおいは常に一定ではなく、さまざまな要因によって強くなることがあります。においのコントロールのためには、これらの要因を理解しておくことが大切です。
まず、発汗量が増えると、においも強くなる傾向があります。運動や気温の高い環境では汗をかきやすくなるため、においも顕著になります。ただし、汗そのものよりも、汗が皮膚の表面で細菌によって分解されることがにおいの本質的な原因であるため、汗をかいたらなるべく早く拭き取るか洗い流すことが効果的です。
次に、精神的なストレスもにおいを強くする要因として知られています。緊張や不安を感じると、交感神経が刺激され、アポクリン汗腺の分泌が活発になります。試験や面接など、緊張する場面でにおいが強くなると感じる方は、このメカニズムが関係している可能性があります。
ホルモンバランスの変化も、においに影響を与えます。思春期には性ホルモンの分泌が増加し、アポクリン汗腺が活発になります。女性では月経周期や妊娠、更年期などのホルモン変動によって、においが変化することがあります。また、男性ホルモン(テストステロン)はアポクリン汗腺の活動を活発にするため、男性は女性に比べてわきがのにおいが強くなりやすい傾向があると言われています。
食生活もにおいに密接に関係しています。肉類・乳製品・脂肪分の多い食事はにおいを強くすることがあるとされています。また、ニンニクやネギ、カレーなどのスパイスを多く含む食事も、一時的ににおいを強める可能性があります。さらに、飲酒もにおいに影響します。アルコールが体内で分解される過程で生じる物質が汗に混じって排出されることがあるためです。
衣服の素材も見落とせないポイントです。ポリエステルなどの化学繊維は通気性が低く、蒸れやすいため、細菌が繁殖しやすい環境を作り出します。一方、綿や麻などの天然繊維は吸湿性・通気性が高く、においが出にくい傾向があります。
⚠️ 自分でできるセルフケアの方法
わきがのにおいを軽減するために、日常生活の中でできるセルフケアは多数あります。医療機関での治療を受ける前に、まずこれらの基本的なケアをしっかり行うことが大切です。
毎日の入浴が最も基本的なケアです。アポクリン汗腺から分泌された汗を皮膚の上で細菌が分解することでにおいが生じるため、皮膚を清潔に保つことがにおいの抑制につながります。脇の下は特に丁寧に洗うことが重要ですが、ゴシゴシこすりすぎると皮膚を傷つける可能性があるため、石けんを泡立てて優しく洗うようにしましょう。また、ボディーソープよりも固形石けんの方が洗浄力が高く、においの原因となる細菌をより効果的に除去できる場合があります。
入浴後は脇の下を十分に乾かしてからデオドラント製品を使用することも大切です。湿った状態のままでは細菌が繁殖しやすくなってしまいます。ドライヤーの冷風を使って乾かす方法も効果的です。
脇の毛の処理も効果的なセルフケアの一つです。脇毛はにおいの原因となる細菌が付着しやすく、汗が蒸発しにくい環境を作ります。脇毛を剃るか、短く整えることで、においの軽減につながります。ただし、脇毛の処理後は肌が敏感になっていることがあるため、刺激の少ないデオドラント製品を選ぶようにしましょう。
衣服の管理も重要です。通気性の高い素材(綿・麻など)の衣服を選ぶことで、蒸れを防ぎ、においの発生を抑えることができます。また、汗をかいたら早めに着替えることも有効です。わきの下にわき汗パッドを使用することで、衣服への汗の染み込みを防ぎ、においの拡散を抑えることができます。
精神的なストレスがにおいを強くすることを前述しましたが、ストレス管理もセルフケアの一環として重要です。適度な運動・十分な睡眠・趣味や気分転換など、自分に合ったストレス解消法を見つけることが大切です。
Q. わきがのにおいを悪化させる日常習慣とは?
わきがのにおいは複数の要因で強くなります。精神的なストレスは交感神経を刺激しアポクリン汗腺の分泌を促進します。肉類・乳製品・脂肪分の多い食事や飲酒もにおいを強める可能性があります。また、ポリエステル素材の衣服は通気性が低く細菌が繁殖しやすいため注意が必要です。
🔍 市販のデオドラント製品の選び方
市販されているデオドラント製品にはさまざまな種類があります。それぞれの成分や特性を理解したうえで、自分の肌質やにおいの程度に合った製品を選ぶことが大切です。
デオドラント製品の剤形には、スプレー・スティック・ロールオン・クリーム・シートなど多くの種類があります。スプレータイプは使いやすく広範囲に塗布できますが、液だれしにくく密着性の高いスティックやロールオンタイプの方が持続効果を得やすい場合があります。
成分面では、制汗成分として塩化アルミニウム・クロルヒドロキシアルミニウム(ACH)などが一般的に使用されています。これらの成分は汗腺の開口部を一時的に塞ぐことで汗の分泌量を減らし、においの発生を抑える効果があります。塩化アルミニウムの濃度が高いほど効果が高い傾向がありますが、肌への刺激も強くなるため、敏感肌の方は低濃度のものから試すことをおすすめします。
抗菌・殺菌成分としては、トリクロサン・イソプロピルメチルフェノール(IPMP)・塩化ベンザルコニウムなどが含まれている製品があります。これらはにおいの原因となる細菌の繁殖を抑える効果があります。ただし、肌への刺激を考慮し、成分表を確認したうえで使用することが大切です。
また、においを直接マスキングする香料が含まれている製品も多くありますが、においの根本的な対策としては、制汗・抗菌成分の効果が重要です。香料のみで対処しようとすると、においと香料が混合してかえって不快なにおいになることもあるため注意が必要です。
デオドラント製品を使用するタイミングとしては、入浴後に清潔な状態で乾いた肌に使用することが最も効果的です。また、就寝前に使用することで、汗の少ない就寝中に成分が浸透しやすくなり、翌日の効果が高まるとも言われています。
📝 食生活や生活習慣がにおいに与える影響
わきがのにおいは、日常の食生活や生活習慣によっても影響を受けます。体の内側からのアプローチとして、食事内容や生活習慣の見直しも有効な対策の一つです。
食事面では、動物性脂肪の多い食事がにおいを強くすることがあるとされています。肉類・乳製品・揚げ物などを多く摂取すると、腸内環境が乱れ、老廃物や毒素が体内に蓄積されやすくなります。これらが汗と一緒に排出されることで、においが強くなる可能性があります。逆に、野菜・果物・発酵食品などを積極的に摂ることで腸内環境を整え、においを改善できる可能性があります。
特に注目されているのが、腸内細菌叢(腸内フローラ)とにおいの関係です。腸内環境が乱れると、悪玉菌が増殖し、アンモニア・インドール・スカトールなどのにおい物質が産生されやすくなります。これらの物質が腸壁から吸収され、血液を通じて全身に運ばれ、最終的に汗として排出されることでにおいにつながることがあります。ヨーグルト・納豆・味噌・キムチなどの発酵食品や、野菜・豆類などの食物繊維を積極的に摂取することが、腸内環境の改善に役立つとされています。
水分補給も大切です。十分な水分を摂ることで老廃物の排出が促され、においの軽減につながる場合があります。ただし、アルコールは体内で分解される際に独特のにおいを発することがあり、においを強くする可能性があるため、過度の飲酒は控えることが望ましいです。
睡眠不足や過度のストレスも、自律神経のバランスを乱し、発汗量を増やすことでにおいに影響します。規則正しい生活リズムを保ち、十分な睡眠を確保することがにおいの管理にも効果的です。
また、喫煙は体内でニコチンやその他の化学物質が代謝され、汗として排出されることがあり、においを強める可能性があります。禁煙や節煙も、におい対策の観点から有益と考えられています。
Q. わきがの医療治療にはどんな選択肢があるか?
わきがの主な医療治療には、汗腺の活動を一時的に抑えるボトックス注射(効果持続6〜12か月)、マイクロ波で汗腺を破壊し傷跡が残らないミラドライ、そしてアポクリン汗腺を直接除去する剪除法(保険適用の場合あり)があります。アイシークリニックでは患者の状態に合わせた治療法を提案しています。
💡 医療機関での治療法の種類と特徴
セルフケアや市販品での対応に限界を感じる場合や、根本的ににおいを解決したい場合には、医療機関での治療が有効な選択肢となります。わきがの治療法にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴・メリット・デメリットがあります。医師と相談しながら、自分に合った治療法を選択することが大切です。
🦠 ボトックス注射(ボツリヌス毒素注射)
ボトックス注射は、ボツリヌス毒素を脇の下に注射することで、汗腺(主にエクリン汗腺)の活動を一時的に抑制し、発汗量を減少させる治療法です。アポクリン汗腺にも一定の効果があるとされており、わきがのにおいを軽減するために用いられることがあります。施術時間が短く(通常15〜30分程度)、ダウンタイムがほとんどないことが特徴です。ただし、効果は半年〜1年程度で徐々に薄れるため、定期的な治療が必要になります。
👴 ミラドライ(マイクロ波治療)
ミラドライは、マイクロ波のエネルギーを使って脇の下の汗腺(エクリン汗腺・アポクリン汗腺の両方)を破壊する非侵襲的な治療法です。皮膚を切開することなく施術が行えるため、傷が残らないことが大きなメリットです。一度の施術で永続的な効果が期待でき、多くの場合、1〜2回の施術で満足のいく結果が得られると言われています。施術後に腫れや痛みを感じることがありますが、通常1〜2週間程度で軽快します。費用は他の治療法に比べて高めになることが多いです。
🔸 超音波治療(ベイザーリポゼクション)
超音波を用いて脂肪とともにアポクリン汗腺を吸引・除去する方法です。脂肪吸引の技術を応用したもので、比較的精度の高いアポクリン汗腺の除去が期待できます。局所麻酔下で行われ、小さな切開のみで施術できることが特徴です。術後のダウンタイムはある程度必要ですが、外科的手術に比べると回復期間が短い傾向があります。
💧 剪除法(せんじょほう)
剪除法は、脇の皮膚を小さく切開してめくり、アポクリン汗腺を直接目視で確認しながら除去する外科的な治療法です。アポクリン汗腺を直接除去するため、根本的なわきがの治療として高い効果が期待できます。保険適用になる場合があること(症状の程度や医療機関によって異なります)も特徴の一つです。一方で、外科的な手術であるため、術後に一定期間の安静が必要であり、傷跡が残ることもあります。感染リスクなどの術後合併症のリスクも考慮する必要があります。
✨ 皮弁法・切除法

皮弁法や切除法は、アポクリン汗腺を含む皮膚ごと切除・再配置する方法です。重度のわきがに対して行われることがあり、確実な効果が期待できますが、外科的手術であるため傷跡や瘢痕(はんこん)が残ることがあります。術後のケアやリハビリも必要となるため、治療を受ける前にしっかりとリスクについて説明を受けることが大切です。
📌 塩化アルミニウム外用薬(処方薬)
医療機関で処方される高濃度の塩化アルミニウム外用薬は、市販品よりも高い制汗効果が期待できます。外科的な治療を希望しない方や、軽度〜中程度のわきがに対して用いられることがあります。使用方法や注意点については医師の指示に従って正しく使用することが大切です。
✨ 治療を受けるタイミングと選び方
医療機関での治療を検討する際には、どのタイミングで受診すべきか、どのような基準でクリニックや治療法を選べばよいかについて理解しておくことが大切です。
受診のタイミングとしては、「セルフケアや市販品では効果が十分に得られない」「においが強く、日常生活や対人関係に支障をきたしている」「精神的なストレスが大きい」と感じたときが一つの目安です。わきがは体質によるものであり、医療機関への受診は恥ずかしいことではありません。においで悩んでいるのであれば、早めに専門家に相談することをおすすめします。
クリニック選びの際には、いくつかのポイントを確認することが大切です。まず、わきがの治療に関する実績や経験が豊富な医師・クリニックを選ぶことが重要です。複数の治療法に対応しており、患者の状態に合わせた治療法を提案できるクリニックが望ましいです。
初診時のカウンセリングが丁寧であるかどうかも判断基準の一つです。わきがの状態をしっかりと確認したうえで、各治療法のメリット・デメリット・費用・ダウンタイムなどについて詳しく説明してくれるクリニックを選ぶようにしましょう。また、治療後のアフターケアやフォローアップ体制が整っているかどうかも重要なポイントです。
費用については、外科的な手術(剪除法など)が保険適用になる場合があります。保険適用の条件は医療機関や症状の程度によって異なるため、受診前に確認しておくことをおすすめします。一方、ミラドライなどの自由診療(保険適用外)の治療は費用が高くなる傾向がありますが、傷跡が残らない・ダウンタイムが短いなどのメリットがあります。費用と効果・リスクのバランスを考慮したうえで、自分に合った治療法を選択することが大切です。
なお、治療を受ける前には必ず術前検査や問診を受け、アレルギーや既往症などについて正直に申告することが大切です。治療後の注意事項についても事前にしっかりと確認しておきましょう。
また、インターネット上にはさまざまなわきがに関する情報が溢れていますが、すべての情報が正確であるとは限りません。信頼できる医療機関での診察を通じて、自分の状態に合った正確な情報と適切な治療法の提案を受けることが最も重要です。
アイシークリニック上野院では、わきがのにおいに関するお悩みに対して、専門の医師が丁寧にカウンセリングを行い、患者さんの状態や希望に合わせた治療法をご提案しています。「自分はわきがかどうかわからない」「どの治療法が自分に合っているか知りたい」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「わきがでお悩みの方の多くは、長期間一人で抱え込まれてから来院される傾向があり、当院では「もっと早く相談すればよかった」とおっしゃる患者さんが多くいらっしゃいます。わきがは遺伝的な体質によるものであり、セルフケアで改善が難しい場合でも、ボトックス注射やミラドライ、剪除法など、患者さんのライフスタイルや症状の程度に合わせた治療法をご提案できますので、においが気になり始めたら、まずはお気軽にご相談いただければ幸いです。」
📌 よくある質問
耳垢が湿っている(湿性耳垢)、白い衣服の脇が黄色く変色しやすい、家族にわきがの人がいる、といった点がセルフチェックの目安になります。また、入浴前に清潔なティッシュで脇を拭いてにおいを確認する方法もありますが、自分のにおいは慣れで判断しにくいため、正確な診断は医療機関への受診が確実です。
はい、わきがには強い遺伝的要因があります。両親のどちらかがわきがの場合、子どもに遺伝する確率は約50%、両親ともにわきがの場合は約80%とされています。そのため、わきがは個人の衛生習慣や清潔感の問題ではなく、体質の問題であることを理解しておくことが大切です。
毎日の入浴で脇を丁寧に洗う、脇毛を処理する、通気性の高い衣服を選ぶ、デオドラント製品を正しく使用するといったセルフケアで、においをある程度コントロールすることは可能です。ただし、体質的なアポクリン汗腺の発達が原因のため、根本的な解決には医療機関での治療が有効な場合があります。
主な治療法として、注射で汗腺の活動を一時的に抑えるボトックス注射、マイクロ波で汗腺を破壊するミラドライ、外科的にアポクリン汗腺を直接除去する剪除法などがあります。それぞれ効果の持続期間・費用・ダウンタイムが異なるため、アイシークリニックでは患者さんの状態や希望に合わせた治療法をご提案しています。
治療法によって異なります。剪除法などの外科的手術は、症状の程度や医療機関によって保険適用になる場合があります。一方、ミラドライなどは自由診療(保険適用外)となり費用は高めですが、傷跡が残らないなどのメリットがあります。保険適用の可否については、受診前にアイシークリニックへ事前に確認されることをおすすめします。
🎯 まとめ
わきがのにおいは、アポクリン汗腺から分泌される汗が皮膚の常在菌によって分解されることで生じます。体質的なものであるため、においが強くても決して恥ずかしいことではありませんが、日常生活の質を高めるために適切な対策を取ることが大切です。
毎日の入浴・衣服の管理・デオドラント製品の活用・食生活の改善など、日常生活の中でできるセルフケアは多数あります。これらを継続的に行うことで、においを一定程度コントロールすることが可能です。
一方で、セルフケアだけでは十分な効果が得られない場合や、においが強く精神的な負担になっている場合には、医療機関での治療を検討することをおすすめします。ボトックス注射・ミラドライ・剪除法など、さまざまな治療法があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。医師のカウンセリングを通じて、自分の状態や生活スタイルに合った最適な治療法を選択することが大切です。
わきがのにおいで悩んでいる方が、一人でも多く適切なケアや治療を受け、快適な日常生活を送れるようになることを願っています。においの悩みは一人で抱え込まず、まずは専門家に相談してみてください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – わきが(腋臭症)の診断基準・病態・治療法に関するガイドラインおよび皮膚科学的な解説(アポクリン汗腺の構造・機能・においのメカニズムに関する医学的根拠)
- 日本形成外科学会 – 剪除法・皮弁法など外科的治療法の適応・術式・保険適用条件に関する形成外科領域からの解説(治療法の種類と特徴の記述根拠)
- PubMed – わきがの原因臭気物質(3-メチル-2-ヘキセン酸・HMHAなど)の同定および腸内細菌・常在菌によるにおい生成メカニズムに関する国際的な査読済み研究論文群
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務