鏡を見たとき、首に縦に走る筋が以前より目立つようになったと感じることはありませんか。首の縦筋は「老けて見える」「やつれて見える」といった印象につながりやすく、気になっている方も多いことと思います。首の縦筋が目立つ原因は一つではなく、加齢による皮膚や皮下脂肪の変化、体重の減少、筋肉の状態、姿勢など、さまざまな要因が複合的に関わっています。この記事では、首の縦筋が目立つメカニズムをわかりやすく解説しながら、日常生活でできるセルフケアや美容医療での改善アプローチまで、幅広くご紹介します。
目次
- 首の縦筋とは何か
- 首の縦筋が目立つ主な原因
- 加齢が首の縦筋に与える影響
- 体型・体重変化と首の縦筋の関係
- 姿勢や生活習慣が与える影響
- 首の縦筋を目立たなくするセルフケア
- 美容医療による改善アプローチ
- 首のケアを始めるタイミングと心がけ
- まとめ
この記事のポイント
首の縦筋は広頸筋の繊維化・皮下脂肪減少・皮膚弾力低下・姿勢悪化が複合的に引き起こす。保湿・紫外線対策・姿勢改善などのセルフケアに加え、ボトックスやHIFUなどの美容医療も有効。アイシークリニック上野院では個別相談に対応している。
🎯 首の縦筋とは何か
首に現れる縦筋は、大きく分けて二種類に分類できます。一つは「広頸筋(こうけいきん)」と呼ばれる筋肉が浮き上がって見えるもの、もう一つは「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」の輪郭が際立って見えるものです。これらはいずれも、皮膚の下にある組織が透けて見えたり、皮膚が薄くなって表面に凹凸が生じたりすることで目立ちます。
広頸筋は首の前面から側面にかけて広がる薄い筋肉で、顎から鎖骨の上あたりまでを覆っています。若いうちは皮下脂肪や弾力のある皮膚によって表面から見えにくい状態ですが、年齢を重ねたり体重が落ちたりすると、この筋肉の輪郭が縦線として浮かび上がるようになります。特に広頸筋の縦のラインが目立つ状態は「ターキーネック(七面鳥の首)」とも呼ばれ、欧米でも首の老化サインとして注目されています。
胸鎖乳突筋は耳の後ろから鎖骨・胸骨にかけて斜めに走る比較的大きな筋肉ですが、首が細くなったり周囲の脂肪が減ったりすることで、この筋肉の両端のラインが縦の溝として目立ちやすくなります。首の縦筋の見え方は人によって異なりますが、こうした解剖学的な背景を理解しておくことが、適切なケアを選ぶ第一歩となります。
Q. 首の縦筋が目立つ主な原因は何ですか?
首の縦筋が目立つ主な原因は、広頸筋の繊維化、皮下脂肪の減少、皮膚のコラーゲン・エラスチン低下によるたるみ、姿勢の悪化、紫外線ダメージ、体重変化などが複合的に絡み合っています。特に40〜50代以降から症状が顕著になる傾向があります。
📋 首の縦筋が目立つ主な原因
首の縦筋が目立つようになる背景には、複数の要因が絡み合っています。代表的なものを順番に見ていきましょう。
🦠 広頸筋の変化
広頸筋は年齢を重ねるにつれて繊維化が進み、筋肉の束が分離した状態になっていきます。若い頃は一枚のシートのように首を均一に覆っていた広頸筋が、加齢とともに縦方向の線として分かれて見えるようになります。これが首の縦筋が目立つ大きな原因の一つです。
👴 皮下脂肪の減少
皮膚の下にある脂肪層は、若いうちは筋肉の凹凸を埋めてなだらかな輪郭をつくる役割を担っています。加齢や体重減少によってこの皮下脂肪が薄くなると、筋肉の形がそのまま表面に浮き出て縦筋として目立つようになります。特に頬やこめかみ、首などの脂肪は比較的早期に失われやすい部位です。
🔸 皮膚の弾力低下とたるみ
皮膚のハリを保つコラーゲンやエラスチンは、20代をピークに年々減少します。皮膚が薄くなり弾力を失うと、筋肉の動きや重力の影響を受けてしわや溝ができやすくなります。首の皮膚はもともと薄い部位であるため、こうした変化が比較的早く現れます。
💧 姿勢の悪さ・スマートフォンの使用
長時間にわたってうつむいた姿勢でスマートフォンを操作したり、デスクワークで前傾姿勢を続けたりすることで、首の前面に横じわが入りやすくなります。この横じわが深く刻まれると、縦方向のラインとも交差して首全体の老化印象を強める原因となります。また、首を前に突き出した姿勢は首周辺の筋肉バランスを崩し、特定の筋肉が緊張・収縮した状態を慢性化させることがあります。
✨ 遺伝的な体質
皮膚の厚さや脂肪のつきやすさ、筋肉の形状などは遺伝的な要素も関わっています。もともと首が細くて筋肉が目立ちやすい体質の方は、比較的若い年齢から縦筋が気になるケースもあります。
💊 加齢が首の縦筋に与える影響
首の縦筋が目立つ原因として、加齢は最も大きな要因の一つです。加齢によって皮膚・皮下脂肪・筋肉の三層すべてに変化が生じるため、その影響は複合的かつ進行的です。
皮膚の観点から見ると、コラーゲンの産生量は25歳ごろから徐々に減少し始め、40代以降には急激に低下するとされています。コラーゲンが減ると皮膚の真皮層が薄くなり、表面から筋肉の形が透けやすくなります。また、エラスチンの減少によって皮膚の弾性も失われ、重力に引っ張られてたるみが生じます。首の前面では皮膚がたるんで下に引っ張られることで、縦方向の溝が深まります。
皮下脂肪については、顔や首の脂肪は加齢とともに位置が移動したり量が減少したりします。若い頃は首全体に均等に分布していた脂肪が、年齢を重ねるにつれて特定の部位に偏ったり全体的に薄くなったりします。脂肪が減少した部分では筋肉の凹凸がより際立って見えるようになります。
筋肉については、加齢とともに広頸筋自体の状態が変化します。若い頃は全体的に均一な薄いシート状だった筋肉が、年齢を重ねると繊維化や収縮によって帯状の束が分離し、縦のラインとして浮き上がります。この変化は個人差がありますが、一般的には40〜50代以降から目立ち始めることが多いとされています。
さらに、紫外線の長年にわたる影響も見逃せません。首は顔に比べてUVケアが不十分になりがちな部位です。紫外線によるダメージはコラーゲン・エラスチンの分解を促進し、皮膚の老化を加速させます。日焼け止めを顔にしか塗らない習慣がある方は、首の皮膚老化が顔に比べて早く進んでいる可能性があります。
Q. 急激なダイエットは首の縦筋に影響しますか?
急激なダイエットで体重が大幅に減少すると、皮下脂肪が失われるスピードに皮膚の収縮が追いつかず、首にたるみが生じて縦筋が目立ちやすくなります。体重の増減を繰り返すことも皮膚のハリにダメージを与えるため、長期的視点でゆっくりと体重管理を行うことが推奨されます。
🏥 体型・体重変化と首の縦筋の関係
首の縦筋が目立つもう一つの大きな要因として、体型や体重の変化があります。特に体重が大幅に減少した場合、首周りの変化が顕著に現れることがあります。
ダイエットや病気、体力の低下などによって体重が急激に減少すると、皮下脂肪が失われるスピードに皮膚の収縮が追いつかず、皮膚がたるんだ状態になります。首は皮膚が薄く、しかも常に露出しているため、こうした変化が特に目立つ部位です。脂肪が減ることで筋肉の輪郭がダイレクトに浮かび上がり、縦筋が際立って見えるようになります。
一方、体重が増加して首周りに脂肪がつく場合は、一時的に縦筋が目立ちにくくなることもありますが、その後に体重が落ちると皮膚が伸びた状態でたるみが残るため、かえって縦筋が目立ちやすくなることがあります。体重の増減を繰り返すことは、首の皮膚のハリに大きなダメージを与える原因となります。
また、もともと細身の体型で首が細い方は、皮下脂肪が少ないために筋肉の形が外から見えやすい傾向があります。このような場合、年齢に関係なく首の縦筋が目立つことがあり、若い世代でも気になるケースが見られます。
体重管理においては、急激な増減を避けてゆっくりと体重を変化させることが皮膚へのダメージを最小限にするポイントです。栄養バランスの取れた食事を心がけながら、皮膚のコラーゲン産生に必要なビタミンCやタンパク質を十分に摂取することも大切です。
⚠️ 姿勢や生活習慣が与える影響
首の縦筋が目立つ原因として、日常の姿勢や生活習慣も深く関わっています。特に現代社会ではスマートフォンやパソコンの長時間使用が普及しており、これが首の外見に影響を与えることが増えています。
📌 スマートフォン使用と「テックネック」
スマートフォンを操作するとき、多くの人は首を前に曲げた姿勢をとります。この姿勢が長時間続くと、首の前面に横じわが入るだけでなく、首周辺の筋肉に偏ったストレスがかかります。「テックネック」とも呼ばれるこの状態では、首の前方にある筋肉が常に収縮した状態になり、後方の筋肉が伸びきった状態になります。このアンバランスが続くと、首の輪郭に変化をもたらし、縦筋を含む老化のサインが早まるリスクがあります。
▶️ 睡眠姿勢の影響
睡眠中の姿勢も首の皮膚に影響を与えることがあります。横向きで寝る習慣がある方は、首の皮膚が折り重なった状態で長時間圧迫されるため、しわや溝が形成されやすくなります。仰向けで寝ることが首の皮膚にとっては理想的とされており、低めの枕を使用することで首の自然なカーブを保ちやすくなります。
🔹 紫外線対策の不足
前述のとおり、日焼け止めを顔にだけ塗って首を紫外線から守らない習慣は、首の皮膚老化を促進します。特に首の前面から側面は紫外線が当たりやすい部位にもかかわらず、ケアが後回しになりがちです。紫外線によるダメージは蓄積していくため、若い頃からの日常的なケアが重要です。
📍 保湿ケアの不足
スキンケアで顔のケアには熱心でも、首まで丁寧にケアしている方は多くありません。保湿不足は皮膚の乾燥を招き、コラーゲンの産生低下や皮膚バリア機能の低下につながります。乾燥した皮膚はしわや溝が目立ちやすく、縦筋の印象をより強くしてしまいます。
💫 喫煙の影響
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、皮膚への栄養供給を妨げます。また、喫煙によって生じる活性酸素はコラーゲンやエラスチンを分解し、皮膚の老化を促進します。喫煙習慣がある方は非喫煙者と比べて皮膚の老化が早く進む傾向があり、首の縦筋や横じわも目立ちやすくなることが知られています。
Q. 首の縦筋を改善するセルフケアを教えてください
首の縦筋には、化粧水や乳液を首まで丁寧に塗る保湿ケア、SPF30以上の日焼け止めを首にも塗布する紫外線対策、スマートフォン使用時の姿勢改善、首のストレッチが有効です。食事ではタンパク質とビタミンCを意識的に摂取し、睡眠は仰向けが皮膚への負担を軽減します。
🔍 首の縦筋を目立たなくするセルフケア
首の縦筋を改善・予防するために、日常生活の中で取り組めるセルフケアは数多くあります。継続的に行うことで一定の効果が期待できるものをご紹介します。
🦠 保湿スキンケアを首まで広げる
顔に使っている化粧水や乳液、美容液を首にも丁寧に塗るようにしましょう。洗顔後や入浴後など、毎日のスキンケアの流れの中で首への保湿を習慣化することが大切です。特にヒアルロン酸やセラミド、レチノール配合のスキンケアアイテムは、皮膚の水分保持や弾力維持に役立つとされています。首は摩擦に弱い部位でもあるため、マッサージするときは上から下へ、または下から上へと一方向にやさしく滑らせるように塗ることが大切です。
👴 紫外線対策を首にも徹底する
日焼け止めは顔だけでなく、首の前面・側面・うなじにも塗ることを習慣にしましょう。SPF30以上のものを選び、2〜3時間おきに塗り直すとより効果的です。帽子やスカーフ、UVカット機能のあるアパレルを活用することも、物理的に紫外線から首を守る有効な手段です。
🔸 姿勢の改善
スマートフォンやパソコンを使用するときは、画面を目の高さに近い位置に持ち上げるか、モニタースタンドなどを使って目線を上げることで、首を前傾させる習慣を改善できます。長時間同じ姿勢を続けず、1時間に一度は首を軽くストレッチして筋肉の緊張を和らげることも有効です。
💧 首のストレッチとエクササイズ
首周辺の筋肉を適度に動かすストレッチは、血流促進や筋肉の柔軟性維持に役立ちます。ゆっくりと首を左右・前後に傾けるストレッチや、あごを引いてから上に向けるような動きを取り入れることで、広頸筋や胸鎖乳突筋の状態を整えることができます。ただし、勢いをつけたり過度に力を入れたりすると首を痛めるリスクがあるため、ゆっくりと無理なく行うことが重要です。
✨ 表情筋・頸部筋の維持のための食事管理
コラーゲンの材料となるタンパク質(肉・魚・大豆製品など)や、コラーゲン合成を助けるビタミンC(柑橘類・ブロッコリー・パプリカなど)を意識して摂取しましょう。また、抗酸化作用のあるビタミンEやポリフェノール類を含む食材(ナッツ類・緑黄色野菜・ベリー類など)も皮膚の老化防止に役立つとされています。急激なダイエットは避け、体重管理は長期的な視点でゆっくりと行うことが皮膚へのダメージを軽減します。
📌 良質な睡眠と仰向け寝の習慣
睡眠中は成長ホルモンが分泌され、皮膚の修復や再生が行われます。質の良い睡眠をしっかりと確保することは、皮膚の健康維持に不可欠です。また、横向きよりも仰向けで寝ることで、首の皮膚への折り目がつきにくくなります。低反発枕や首のカーブに合わせた枕を選ぶことで、仰向けの姿勢をとりやすくなります。
📝 美容医療による改善アプローチ
セルフケアでは改善が難しい場合や、より早く・確実な効果を求める場合には、美容医療による治療を検討する選択肢もあります。首の縦筋に対して現在行われている代表的な美容医療アプローチをご紹介します。
▶️ ボツリヌストキシン注射(ボトックス)
広頸筋に対してボツリヌストキシンを注射することで、筋肉の過剰な収縮を抑制し、縦筋を目立たなくする治療法です。「ネックリフト注射」や「ネフェルティティリフト」とも呼ばれ、広頸筋の縦筋を改善するだけでなく、顎のラインを引き締める効果も期待できます。効果は一般的に3〜6か月程度持続し、繰り返し施術を行うことで長期的な改善が期待できます。ダウンタイムがほとんどなく、短時間で施術が完了するため、忙しい方にも取り入れやすい治療です。
🔹 ヒアルロン酸注射

首の縦筋が深い溝状になっている場合、ヒアルロン酸を注入して凹みを埋めることで滑らかな表面を作る治療法があります。ヒアルロン酸は体内に元々存在する物質であるため、アレルギーリスクが低く、比較的安全性が高いとされています。効果の持続期間は部位や製剤によって異なりますが、一般的に6か月〜1年半程度とされています。なお、首への注射は血管や神経が集中している部位でもあるため、解剖学的知識が豊富な経験ある医師のもとで施術を受けることが重要です。
📍 HIFU(高密度焦点式超音波)
「ウルセラ」「ウルトラセル」などの名称で知られるHIFU治療は、超音波エネルギーを皮膚の深層部に集中させてコラーゲンの産生を促す治療法です。皮膚の引き締めや弾力向上に効果があり、首のたるみや縦筋の改善にも活用されています。施術後から数か月かけて徐々に効果が現れる点が特徴で、ダウンタイムが少なく自然な仕上がりが期待できます。効果の持続期間は一般的に6か月〜1年程度とされており、定期的なメンテナンス施術によって状態を維持することができます。
💫 レーザー・高周波治療
フラクショナルレーザーや高周波(RF)治療は、熱エネルギーを皮膚に加えることでコラーゲンのリモデリングを促し、皮膚のハリや弾力を改善する治療法です。首の皮膚のたるみや細かいしわ、縦筋の目立ちを軽減する効果が期待できます。複数回の施術を組み合わせることで効果が高まるケースが多く、医師と相談しながら治療プランを決めることが大切です。
🦠 スレッドリフト(糸リフト)
溶ける糸を皮膚の下に挿入して皮膚を物理的に引き上げる治療法で、顔だけでなく首のたるみ改善にも応用されています。即効性があり、施術後すぐに引き上がった印象を確認できる点が特長です。糸がコラーゲン産生を促す作用もあるため、引き上げ効果だけでなく皮膚のハリ改善も期待できます。効果は1〜2年程度持続するとされていますが、個人差があります。
👴 水光注射・メソセラピー
ヒアルロン酸やビタミン類、成長因子などを含む美容成分を皮膚の浅い層に細かく注入する治療法で、首の皮膚の保湿・ハリ・弾力を改善する効果が期待できます。即効性と長期的な皮膚質改善の両方を狙えるアプローチとして人気があります。
なお、美容医療を検討する際は、クリニック選びが非常に重要です。医師の経験・実績、使用する機器や薬剤の安全性、アフターフォローの体制などを事前に確認し、複数のクリニックでカウンセリングを受けたうえで判断することをおすすめします。アイシークリニック上野院では、首のエイジングサインに関するご相談に丁寧に対応しておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。
Q. 首の縦筋に対応できる美容医療にはどんな種類がありますか?
首の縦筋に対する美容医療には、広頸筋の収縮を抑えるボツリヌストキシン注射(ネフェルティティリフト)、深い溝を埋めるヒアルロン酸注射、コラーゲン産生を促すHIFUやレーザー治療、皮膚を引き上げる糸リフトなどがあります。アイシークリニック上野院では個人の皮膚状態に応じた治療プランを相談できます。
💡 首のケアを始めるタイミングと心がけ
首のエイジングケアを始めるのに「遅すぎる」ということはありませんが、早い段階から習慣化するほど予防効果は高くなります。特に以下のようなタイミングで意識を向けるとよいでしょう。
🔸 20代からの予防的ケア
20代はまだ皮膚のコラーゲン量も多く、見た目の変化はほとんど感じられない時期ですが、紫外線ダメージや乾燥の蓄積はすでに始まっています。この時期から日焼け止めと保湿を首まで行う習慣をつけることが、将来の縦筋予防にもっとも効果的な投資といえます。
💧 30代からは積極的なケアへ
30代になると皮膚のコラーゲン産生が目に見えて低下し始め、首の皮膚の変化を感じる方も増えてきます。保湿に加えて、レチノールやビタミンC誘導体、ペプチドなど皮膚の再生を助ける成分を含むスキンケアアイテムを取り入れることが効果的です。また、首の縦筋が気になり始めた場合には、この段階から美容医療のカウンセリングを受けることで、より適切なケアプランを立てることができます。
✨ 40代・50代以降の集中ケア
40代以降は皮膚老化が加速する時期であり、すでに縦筋が目立ち始めている方も多い年代です。この時期からセルフケアを強化するとともに、美容医療を組み合わせることで総合的な改善を図ることが現実的なアプローチです。一度にすべてを解決しようとするのではなく、医師と相談しながら自分の状態や希望に合ったプランを少しずつ実践していくことが長続きするコツです。
📌 継続することの重要性
どのようなケアも、継続しないと効果は得られません。難しい方法ではなく、毎日の習慣の中に無理なく取り入れられる方法を選ぶことが長続きのポイントです。スキンケアの最後に首まで伸ばすだけ、日焼け止めを顔と同時に首にも塗るだけ、という小さな工夫の積み重ねが大きな違いを生みます。
また、首のケアと同時に全身の健康管理を意識することも大切です。適度な運動、バランスの取れた食事、質の良い睡眠、禁煙など、全身の健康に良い習慣はすべて皮膚の健康にもプラスに働きます。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、首の縦筋が気になるというご相談が30〜50代の幅広い年齢層から寄せられており、加齢による広頸筋の変化や皮下脂肪の減少が複合的に関わっているケースがほとんどです。最近の傾向として、スマートフォンの長時間使用による姿勢の悪化が若い世代の首の老化サインを早める一因となっており、セルフケアと並行して早めにご相談いただくことで、より多くの選択肢をご提案できます。首のお悩みは繊細な部位だからこそ、お一人おひとりの皮膚状態や生活習慣を丁寧に確認したうえで、安全で納得のいく治療プランをご提案することを大切にしています。」
✨ よくある質問
首の縦筋が目立つ原因は一つではなく、広頸筋の繊維化・皮下脂肪の減少・皮膚の弾力低下・姿勢の悪化・紫外線ダメージ・体重変化などが複合的に関わっています。特に加齢によって皮膚・皮下脂肪・筋肉の三層すべてに変化が生じるため、40〜50代以降から目立ち始めることが多いとされています。
セルフケアで一定の改善・予防効果は期待できます。具体的には、化粧水や乳液を首まで丁寧に塗る保湿ケア、首への日焼け止め塗布、スマートフォン使用時の姿勢改善、首のストレッチ、タンパク質やビタミンCを意識した食事管理などが有効です。ただし、すでに目立つ縦筋には美容医療との併用が効果的な場合があります。
代表的な治療法として、広頸筋の収縮を抑えるボツリヌストキシン注射(ネフェルティティリフト)、深い溝を埋めるヒアルロン酸注射、コラーゲン産生を促すHIFUやレーザー・高周波治療、皮膚を物理的に引き上げる糸リフトなどがあります。どの治療が適しているかは皮膚の状態や縦筋の原因によって異なるため、医師への相談が重要です。
ケアを始めるのに遅すぎることはありませんが、早いほど予防効果は高まります。20代から日焼け止めと保湿を首まで行う習慣をつけることが理想的です。30代以降はコラーゲン産生が低下し始めるため、レチノールやビタミンC誘導体配合のスキンケアの導入も効果的です。縦筋が気になり始めたら、早めに専門医への相談をおすすめします。
はい、影響します。スマートフォン操作時の前傾姿勢(テックネック)が長時間続くと、首前面の筋肉が慢性的に収縮した状態になり、筋肉バランスが崩れます。これが縦筋を含む首の老化サインを早める一因となります。画面を目の高さに近づける、1時間に一度ストレッチをするなど、日常的な姿勢改善が予防につながります。
📌 まとめ
首の縦筋が目立つ原因は、広頸筋の変化・皮下脂肪の減少・皮膚の弾力低下・姿勢の悪化・紫外線ダメージ・体重変化など、複数の要因が絡み合っています。加齢とともに変化が生じやすい部位ではありますが、早期からの適切なケアによって進行を遅らせたり、見た目の改善を図ったりすることは十分に可能です。
日常生活では、保湿ケアと紫外線対策を首まで丁寧に行うこと、姿勢を改善してスマートフォンの使いすぎを意識すること、バランスの良い食事と良質な睡眠を確保すること、急激なダイエットを避けることなどが基本的な予防策となります。これらのセルフケアを継続しながら、気になる変化が出てきた場合には早めに美容医療の専門家に相談することをおすすめします。
美容医療の分野では、ボツリヌストキシン注射・ヒアルロン酸注射・HIFU・レーザー・糸リフトなど、さまざまな治療法が首の縦筋に対して有効なアプローチとして活用されています。どの治療が自分に合っているかは、皮膚の状態・縦筋の原因・希望する仕上がりなどによって異なるため、カウンセリングで医師にしっかりと相談したうえで選択することが大切です。
首は顔と同様に常に外から見られる部位であり、見た目の印象に大きく影響します。適切なケアで首のエイジングサインと向き合い、いつまでも自信を持って過ごせるよう、今日から少しずつ始めてみてください。アイシークリニック上野院では、首のお悩みに関するご相談を随時受け付けておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 皮膚の加齢変化(コラーゲン・エラスチンの減少、皮膚弾力の低下)や紫外線ダメージによる光老化に関する医学的根拠、およびスキンケアの推奨事項の参照
- 日本美容外科学会 – ボツリヌストキシン注射・ヒアルロン酸注射・HIFUなど首の縦筋改善に用いられる美容医療施術の安全性・適応・効果に関する情報の参照
- PubMed – 広頸筋の加齢変化、皮下脂肪の減少と体表形態への影響、テックネック(スマートフォン使用による頸部姿勢変化)に関する国際的な医学文献・研究データの参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務