夏の海やアウトドア、日常の通勤・通学で蓄積した紫外線が、気づかないうちにシミとして肌に現れることがあります。
「去年はなかったのに、今年になって急に濃くなった」
「日焼け止めを使っているのにシミが増えた気がする」
🚨 放置するとどうなる?
シミは放っておくと年々濃く・広がりやすくなります。早めの対策が肌の将来を左右します。
✅ この記事を読むとわかること
- 📌 日焼けがシミになるメカニズム
- 📌 自宅でできるセルフケア
- 📌 医療機関で受けられる最新治療法
- 🔸 肝斑を誤ったケアで悪化させないための注意点
目次
- 日焼けのシミができるメカニズム
- 日焼けのシミの種類と特徴
- 日焼けのシミとほかの肌トラブルを見分けるポイント
- 日焼けのシミを悪化させるNG習慣
- 自宅でできる日焼けのシミへのセルフケア
- 紫外線対策の基本と正しい日焼け止めの使い方
- 医療機関で受けられる日焼けのシミの治療法
- シミ治療を受ける際の注意点とアフターケア
- まとめ
この記事のポイント
日焼けのシミは紫外線によるメラニン蓄積が原因で、種類により老人性色素斑・肝斑・そばかす等に分類される。セルフケアや日焼け止めで予防しつつ、定着したシミにはレーザー・IPL等の医療治療が有効。肝斑は誤治療で悪化するため専門医による正確な診断が不可欠。
💡 日焼けのシミができるメカニズム
シミができる仕組みを理解するためには、まず肌の構造と色素細胞の働きを知ることが大切です。人間の肌には「メラノサイト」と呼ばれる色素細胞が存在しており、紫外線を浴びることで活性化します。
紫外線が肌に当たると、肌細胞はダメージを受けます。この刺激に反応して、肌は自らを守るために「メラニン色素」を大量に生成します。メラニン色素はいわば肌の防御物質であり、紫外線のエネルギーを吸収して肌の奥にある細胞へのダメージを最小限に抑える役割を担っています。
通常、生成されたメラニン色素は肌のターンオーバー(新陳代謝)によって徐々に排出されます。健康な肌であれば、28日前後の周期で古い細胞が新しい細胞へと入れ替わり、メラニンも一緒に表面に押し上げられ、垢として自然に落ちていきます。
しかし、強い紫外線に繰り返しさらされたり、年齢とともにターンオーバーが乱れたりすると、メラニン色素が十分に排出されずに肌内部に蓄積してしまいます。この蓄積したメラニンが、茶色や黒色のシミとして肌表面に見えるようになるのです。
また、紫外線には大きく分けてUV-AとUV-Bという2種類があります。UV-Bは肌の表面に作用して赤みや炎症(いわゆる日焼け)を引き起こし、即座に黒くなる反応(サンバーン)を促します。一方、UV-Aはより肌の奥まで浸透し、長期的なシミやたるみの原因となります。曇りの日でも雲を透過して届くUV-Aは、日常生活の中で継続的に肌に蓄積されるため、特に注意が必要です。
Q. 日焼けのシミができるメカニズムを教えてください
紫外線を浴びると肌はダメージから守るためにメラニン色素を大量に生成します。通常はターンオーバー(約28日周期)で排出されますが、繰り返し日焼けをしたり加齢でターンオーバーが乱れたりすると、メラニンが肌内部に蓄積し、茶色や黒色のシミとして肌表面に現れます。
📌 日焼けのシミの種類と特徴
一口に「日焼けのシミ」と言っても、その種類は複数あります。それぞれの特徴を理解することで、適切なケアや治療につなげることができます。
✅ 老人性色素斑(日光黒子)
日焼けによるシミとして最もよく見られるのが老人性色素斑です。「日光黒子」とも呼ばれ、長年にわたる紫外線の蓄積によって生じます。頬骨の高い部分や額、手の甲など、日光が当たりやすい部位に多く現れ、境界線がはっきりした茶褐色のシミが特徴です。
名称に「老人性」という言葉が含まれているため、高齢者のみに生じると思われがちですが、実際には30代から増え始めることも珍しくありません。紫外線の蓄積量が多い人ほど若い年齢で現れる傾向があります。
📝 炎症後色素沈着
日焼けによって肌に炎症が起きたあと、その治癒過程でメラニンが過剰に生成されて残ってしまうタイプのシミです。真っ赤に焼けた肌が治まった後に、茶色い色素沈着として残ることがあります。これを「炎症後色素沈着」と呼びます。
日焼け後の赤みが長引いたり、強い紫外線に繰り返しさらされたりするとこのタイプのシミが生じやすくなります。時間とともに薄くなることもありますが、繰り返し日焼けをすると定着してしまう場合もあります。
🔸 雀卵斑(そばかす)
そばかすは遺伝的な素因が強く関係しており、主に白色人種や肌が白い日本人に多く見られます。鼻周辺や頬に小さな点状のシミが散在するのが特徴で、紫外線を浴びると濃くなり、冬になると薄くなる傾向があります。
完全に遺伝性のものですが、紫外線が色素を濃くする引き金になるため、日焼け対策によって目立ちにくくすることはできます。
⚡ 肝斑(かんぱん)
肝斑は両頬にほぼ対称的に現れる灰褐色のシミで、30〜50代の女性に多く見られます。厳密には日焼けだけが原因ではなく、女性ホルモンのバランスの乱れや紫外線、ストレスなどが複合的に関与しているとされています。
肝斑は紫外線によって悪化しやすいという特徴があり、日焼けのシミと一緒に語られることが多いです。また、肝斑に対して誤ったレーザー治療を行うと悪化する可能性があるため、専門医による正確な診断が特に重要です。
✨ 日焼けのシミとほかの肌トラブルを見分けるポイント
シミのように見えても、すべてが日焼けによるものとは限りません。中には医療的な対応が必要なものもあるため、正しく見分けることが大切です。
脂漏性角化症(しみとも呼ばれるイボの一種)は、表面がざらざらしていたり盛り上がっていたりするのが特徴です。老人性色素斑に似ていますが、触れると違いがわかることがあります。レーザー治療などで改善できますが、シミと同じ治療法が適用されないこともあります。
また、まれにシミのように見える皮膚がんが存在します。「ABCDEルール」と呼ばれる確認方法があり、形が非対称(Asymmetry)、境界線が不規則(Border)、色が不均一(Color)、直径が6mm以上(Diameter)、変化している(Evolution)という特徴がある場合は早めに皮膚科を受診することが推奨されます。
自己判断でシミと決めつけてケアを続けるよりも、まず医療機関で診察を受けることが、安全で効果的なシミ対策への近道です。
Q. 肝斑はほかのシミと何が違いますか?
肝斑は両頬にほぼ対称的に現れる灰褐色のシミで、30〜50代の女性に多く見られます。日焼けだけでなく女性ホルモンの乱れやストレスも関与します。最大の特徴は、通常のシミに有効なレーザー治療を誤って行うと悪化するリスクがある点で、専門医による正確な診断が不可欠です。
🔍 日焼けのシミを悪化させるNG習慣
日々の何気ない習慣が、日焼けのシミを悪化させている可能性があります。シミ対策を始める前に、まず自分がNG習慣に陥っていないかチェックしてみましょう。
🌟 紫外線対策の不徹底
日焼け止めを使っているつもりでも、塗る量が少なかったり、塗り直しをしていなかったりすると十分な効果が得られません。また、日焼け止めの成分によってはUV-Aをほとんどカットできないものもあるため、PA値もあわせて確認することが大切です。
💬 肌への摩擦や刺激
洗顔の際に肌をゴシゴシとこすることや、拭く際にタオルで強く擦ることは、肌への摩擦となり色素沈着を促す原因になります。肌に刺激を与えると炎症が起き、その炎症後にメラニンが生成されやすくなるためです。目の周りを強くこするのも、シミを悪化させる要因となります。
✅ 睡眠不足や不規則な生活習慣
肌のターンオーバーは睡眠中に最も活発になります。睡眠が不足すると成長ホルモンの分泌が減少し、ターンオーバーのサイクルが乱れます。その結果、メラニンが排出されにくくなり、シミが定着しやすい肌環境になってしまいます。
📝 過度なダイエットや栄養の偏り
急激なダイエットや偏った食事は、肌に必要な栄養素の不足を招きます。ビタミンCやビタミンEは抗酸化作用を持ち、メラニンの生成を抑える働きがあるため、これらが不足するとシミができやすくなります。バランスのよい食事を継続することも、シミ対策の一つと言えます。
🔸 日焼け後の適切なケア不足
強い日差しを浴びた後に何もケアをしないと、肌の炎症が長引き、色素沈着が生じやすくなります。日焼け直後に正しいアフターケアを行うことが、その後のシミ形成を予防するうえで非常に重要です。

💪 自宅でできる日焼けのシミへのセルフケア
シミに対して自宅でできるケアにはいくつかのアプローチがあります。ただし、セルフケアはあくまでも補助的な手段であり、すでに定着してしまった濃いシミには医療機関での治療が必要なケースがほとんどです。
⚡ 日焼け直後のアフターケア
日焼けした直後は肌が炎症を起こしている状態です。まずは冷たい水や保冷剤(タオルに包んで)で患部を冷やし、炎症を和らげることが先決です。その後、たっぷりの保湿剤で肌を乾燥から守りましょう。
炎症がある状態でスクラブや角質ケアを行うと、さらに肌を傷つけてしまうため避けてください。また、日焼けした直後にビタミンC配合の化粧水などを使うことで、メラニンの生成を一定程度抑制できる可能性があります。
🌟 美白成分を含むスキンケアの活用
市販の化粧品や医薬部外品には、メラニンの生成を抑制したり、すでにできたシミを薄くしたりする成分が配合されているものがあります。代表的な成分として以下のようなものが知られています。
ビタミンC(アスコルビン酸)誘導体は、メラニンの合成を抑制し、すでに生成されたメラニンを還元して色を薄くする作用があります。ただし、安定性が低いため、誘導体の形で配合されることが多いです。
トラネキサム酸は、肝斑に対して特に有効とされている成分で、メラノサイトを活性化する働きを持つプラスミンの作用を抑制することでメラニン生成を抑えます。
アルブチンやコウジ酸はメラニンを合成する酵素(チロシナーゼ)の働きを阻害する成分で、日本の薬事法において美白有効成分として認可されています。
これらの成分が配合された製品を継続的に使用することで、薄いシミや色素沈着に一定の改善効果が期待できますが、深く定着したシミには効果が限定的なことも理解しておく必要があります。
💬 食事による内側からのケア
抗酸化作用を持つ食材を積極的に取り入れることも、シミ対策として有効です。ビタミンCはブロッコリー、パプリカ、キウイフルーツ、イチゴなどに豊富に含まれています。ビタミンEはアーモンドやひまわり油などに多く含まれており、ビタミンCと組み合わせることで相乗効果が期待できます。
また、ポリフェノールを含む緑茶やブルーベリーなども酸化ストレスから肌を守るのに役立つとされています。食事は即効性はありませんが、長期的な肌の健康維持に欠かせない要素です。
Q. 日焼け止めの正しい使い方を教えてください
日焼け止めはSPF値とPA値の両方を確認して選び、顔全体への使用量はクリームタイプで約0.5g(1円玉大)が目安です。外出15〜30分前に塗布し、汗や皮脂で効果が低下するため2〜3時間ごとに塗り直すことが重要です。日常使いはSPF30・PA++、屋外活動時はSPF50+・PA++++が推奨されます。
🎯 紫外線対策の基本と正しい日焼け止めの使い方
シミ対策において、何よりも優先すべきは紫外線への曝露を減らすことです。すでにあるシミを改善しながら新しいシミを作らないためにも、紫外線対策は年間を通じて継続することが大切です。
✅ 日焼け止めの正しい選び方
日焼け止めを選ぶ際は、SPF値とPA値の両方を確認しましょう。SPFはUV-Bを防ぐ指標で、数値が高いほど防御効果が高くなります。PA値はUV-Aを防ぐ指標で、+から++++の4段階で表示されています。
日常的な外出であればSPF30・PA++程度で十分ですが、長時間の屋外活動や海水浴などではSPF50+・PA++++を選ぶことが推奨されます。ただし、高い数値の製品は肌への負担も大きい場合があるため、肌の状態や使用シーンに合わせて選ぶことが重要です。
📝 日焼け止めの正しい使用量と塗り方
日焼け止めは多くの人が推奨量よりも少ない量しか使っていないと言われています。顔全体に使う場合は、クリームタイプであれば1円玉大程度(約0.5g)、ローションタイプであれば1mlが目安とされています。
塗布後すぐにSPFの効果が発揮されるわけではないため、外出15〜30分前に塗ることが理想的です。また、汗や皮脂によって効果が薄れるため、2〜3時間ごとに塗り直すことが効果的です。
🔸 日焼け止め以外の紫外線対策
日焼け止めだけに頼らず、複数の対策を組み合わせることが理想的です。UVカット加工の施された帽子や長袖の衣類、サングラスなどのアイテムを活用することで、物理的に紫外線を遮断できます。
また、紫外線が最も強い時間帯(日本では概ね10〜14時ごろ)の外出をできる限り避けることや、日陰を積極的に活用することも有効な対策です。紫外線は雲を通過し、アスファルトや砂などにも反射するため、曇りの日や屋外でも継続的なケアが必要です。
💡 医療機関で受けられる日焼けのシミの治療法
セルフケアで改善が難しい日焼けのシミには、医療機関での治療が有効な選択肢となります。皮膚科やクリニックでは、シミの種類や状態に合わせたさまざまな治療法が提供されています。
⚡ レーザー治療
日焼けのシミに対して最もよく用いられる治療法の一つがレーザー治療です。特定の波長の光をシミに照射することで、メラニン色素を選択的に破壊します。
Qスイッチレーザー(QスイッチルビーレーザーやQスイッチNd:YAGレーザーなど)は、短いパルス幅で高エネルギーの光を照射し、メラニン色素を細かく破壊する方法です。老人性色素斑やそばかすに対して高い効果を持ち、比較的少ない回数での改善が期待できます。
ピコ秒レーザー(ピコレーザー)は、従来のQスイッチレーザーよりもさらに短いパルス幅でエネルギーを照射する技術です。メラニンをより細かく粉砕できるため、少ない回数での改善や肌へのダメージ軽減が期待されています。老人性色素斑だけでなく、肝斑や炎症後色素沈着にも適応できる場合があります。
フラクショナルレーザーは、極細のレーザーを格子状に照射して皮膚の再生を促す方法です。シミだけでなく、肌質改善やハリの向上にも効果があるとされています。
🌟 フォトフェイシャル(IPL治療)
IPL(Intense Pulsed Light)と呼ばれる特定の波長域の光を肌全体に照射する治療法です。シミの色素を薄くするだけでなく、毛穴の目立ちや赤みの改善にも効果があるとされています。
レーザー治療と比べると1回あたりの効果は穏やかですが、ダウンタイムが少なく、複数のシミや肌トラブルを同時にアプローチできるため、定期的なメンテナンスとして取り入れる方も多いです。複数回の施術を重ねることで効果が蓄積されていきます。
💬 ケミカルピーリング

グリコール酸やサリチル酸などの酸を肌に塗布し、古い角質を除去することで肌のターンオーバーを促進する治療法です。薄いシミや色素沈着に対して効果があり、繰り返し施術を受けることで肌のくすみやトーンアップも期待できます。
単独での使用よりも、レーザー治療と組み合わせて行うことで相乗効果が得られることもあります。施術後は肌が敏感になるため、徹底した紫外線対策が必要です。
✅ 内服薬・外用薬による治療
医療機関では処方薬によるシミ治療も行われています。内服薬としてはトラネキサム酸やビタミンC、ビタミンEの高用量処方が用いられることがあります。特に肝斑に対してはトラネキサム酸内服が高い有効性を示すことが知られています。
外用薬としては、ハイドロキノン(美白剤)やレチノイン酸(ビタミンA誘導体)が処方されることがあります。ハイドロキノンはメラニン合成を抑制する作用が強力で、日本では4%以上の濃度のものは医師の処方が必要です。レチノイン酸は肌のターンオーバーを促進し、シミを含む古い細胞の排出を助けます。
これらの薬剤は使い方を誤ると副作用が生じることもあるため、必ず医師の指示に従って使用することが大切です。
📝 ターンオーバーを促す導入治療(イオン導入・エレクトロポレーション)
イオン導入とは、微弱な電流を利用してビタミンCやトラネキサム酸などの有効成分を肌の深部まで浸透させる技術です。塗布だけでは肌の深層に届きにくい成分を効率よく届けることができます。
エレクトロポレーションは、電気パルスで一時的に細胞膜に孔を開け、より大きな分子も肌内部に取り込みやすくする技術です。ダウンタイムがほとんどなく、痛みも少ないため、定期的なメンテナンス施術として受ける方も増えています。
Q. シミのレーザー治療後に気をつけることは何ですか?
レーザー治療後は肌が非常に敏感になるため、高SPF・高PA値の日焼け止めを毎日使用し、帽子や日傘も併用した徹底的な紫外線対策が最重要です。治療後にできるかさぶたは無理にはがすとシミの再発や傷跡の原因になるため、自然に取れるまで待ちましょう。アイシークリニックでは治療後のアフターケアについても丁寧にご案内しています。
📌 シミ治療を受ける際の注意点とアフターケア
医療機関でシミ治療を受ける際は、いくつかの重要な注意点があります。治療の効果を最大限に引き出し、副作用やトラブルを防ぐためにも、事前に確認しておきましょう。
🔸 カウンセリングと診断の重要性
シミの治療を始める前に、医師による正確な診断が欠かせません。シミの種類によって最適な治療法が異なるため、自己判断で治療を選んでしまうと期待した効果が得られなかったり、かえって悪化してしまったりすることがあります。
特に肝斑は、通常のシミに有効なレーザー治療を行うと逆に濃くなることがあるため、専門医による診断と適切な治療計画が重要です。カウンセリングでは、現在のシミの状態、治療の期待できる効果と限界、ダウンタイム、費用などについて詳しく確認することをお勧めします。
⚡ 治療後のアフターケアと紫外線対策
レーザー治療やピーリングの後は、肌が非常に敏感な状態になっています。治療後の肌は紫外線の影響を受けやすく、十分なケアを怠ると色素沈着(炎症後色素沈着)が生じるリスクがあります。
治療直後から高SPF・高PA値の日焼け止めを毎日欠かさず使用すること、帽子や日傘などの物理的な遮断も組み合わせること、そして処方された外用薬を正しく使用することが重要です。
また、治療後はかさぶた(痂皮)ができることがありますが、無理にはがすとシミが再発したり傷跡が残ったりする可能性があるため、自然に取れるまで待つことが大切です。
🌟 複数回の治療が必要な場合
シミの種類や深さ、広さによっては、1回の治療では十分な改善が得られないことがあります。複数回の施術を計画的に行うことで効果が高まるケースが多いため、治療を始める前に全体的なスケジュールと費用感を確認しておくと安心です。
また、治療によってシミが改善した後も、紫外線対策を継続しなければ新たなシミが形成されてしまいます。治療後のケアと日常的な予防習慣は、治療と同じくらい重要な要素です。
💬 妊娠中・授乳中の注意事項
妊娠中や授乳中は、使用できる薬剤や施術が制限されることがあります。例えば、レチノイン酸は妊娠中には使用できません。また、ホルモンバランスの変化によって肝斑が悪化しやすい時期でもあります。妊娠中や授乳中にシミが気になる場合は、必ず担当医に相談したうえで適切なケアを選択することが重要です。
✅ シミ治療のコストについて
シミ治療の多くは美容目的として保険適用外(自由診療)となります。費用は治療法や施術範囲、クリニックによって大きく異なるため、事前に見積もりを確認することをお勧めします。
ただし、悪性が疑われる病変の精査や、明らかに炎症性の病変に対する治療などは保険診療の対象となる場合があります。皮膚科への受診を検討している場合は、まずかかりつけの医師や皮膚科専門医に相談してみましょう。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「日焼け止めを毎日使っているのにシミが増えた」とお悩みの患者様が多くいらっしゃいますが、シミの種類によって適切な治療法は異なるため、まずは正確な診断が何より大切です。特に肝斑は誤ったレーザー治療で悪化するリスクがあることから、専門医によるしっかりとした見極めを行ったうえで治療計画をご提案しています。日焼けのシミは適切なケアと治療で改善できる可能性がありますので、一人で悩まずお気軽にご相談ください。」
✨ よくある質問
紫外線を浴びると肌を守るためにメラニン色素が大量に生成されます。通常はターンオーバーで排出されますが、繰り返し日焼けをしたり、加齢でターンオーバーが乱れたりすると、メラニンが肌内部に蓄積し、茶色や黒色のシミとして現れます。
塗る量が少なかったり、塗り直しが不十分だったりすると十分な効果が得られません。また、PA値が低い製品ではUV-Aをほとんど防げず、長期的なシミの原因になります。SPF値とPA値の両方を確認し、2〜3時間ごとの塗り直しを心がけましょう。
肝斑は紫外線や女性ホルモンの乱れなどが複合的に関わるシミで、一般的なシミとは原因が異なります。誤ったケアや治療で悪化するリスクがあるため、自己判断で対処するよりも、まず専門医による正確な診断を受けることをお勧めします。
シミの種類や深さ、広さによって異なります。老人性色素斑やそばかすは比較的少ない回数で改善が期待できる一方、炎症後色素沈着や肝斑は複数回の施術が必要なケースも多いです。当院では、患者様一人ひとりの肌状態に合わせた治療計画をご提案しています。
治療後は肌が非常に敏感になるため、徹底した紫外線対策が最重要です。高SPF・高PA値の日焼け止めを毎日使用し、帽子や日傘も併用しましょう。また、治療後にできるかさぶたは無理にはがさず自然に取れるまで待つことが、シミの再発や傷跡を防ぐために大切です。
🔍 まとめ
日焼けによるシミは、紫外線によって過剰に生成されたメラニン色素が肌に蓄積することで生じます。老人性色素斑、炎症後色素沈着、そばかす、肝斑など、シミにはさまざまな種類があり、それぞれに適した対処法が異なります。
セルフケアとしては、日焼け後の適切なアフターケア、美白成分を含むスキンケアの継続、抗酸化食材を取り入れた食事管理が効果的です。しかし何より大切なのは、シミを作らないための日常的な紫外線対策です。正しい方法で日焼け止めを使い、物理的な遮断も組み合わせることで、新たなシミの形成を予防できます。
すでに定着してしまったシミには、レーザー治療やIPL治療、ケミカルピーリング、内服・外用薬など医療機関での治療が有効な場合があります。ただし、治療効果を最大限に引き出すためには、専門医による正確な診断と、治療後の丁寧なアフターケアが欠かせません。
シミが気になり始めたら、自己流のケアを続ける前に一度専門家に相談することをお勧めします。アイシークリニック上野院では、患者様一人ひとりの肌状態に合わせたシミ治療のご提案を行っています。日焼けのシミでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 日本皮膚科学会によるシミ(老人性色素斑・肝斑・雀卵斑など)の種類・診断基準・治療ガイドラインに関する情報
- 厚生労働省 – ハイドロキノン・トラネキサム酸・アルブチンなど美白有効成分の承認・薬事規制に関する情報
- PubMed – 紫外線によるメラニン生成メカニズム・レーザー治療(Qスイッチ・ピコ秒)・IPL治療の有効性に関する国際的な臨床研究文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務