🪞 ある日ふと鏡を見たとき、「以前より大きくなっている気がする」「なんだか盛り上がってきた」と感じるほくろに気づいたことはありませんか?
ほとんどのほくろは良性ですが、中にはメラノーマ(悪性黒色腫)と見分けがつきにくいものも存在します。変化に気づいたのに放置していると、発見が遅れて取り返しのつかない事態になるリスクがあります。
💬 こんな不安、ありませんか?
✅ 「ほくろが大きくなってきた気がする…」
✅ 「盛り上がってきたけど病院に行くべき?」
✅ 「メラノーマと普通のほくろ、どう見分けるの?」
📌 この記事を読めば、ほくろが大きくなる原因・危険なサインの見分け方・クリニックでの治療法まで、すべてわかります。
🚨 読まないとこんなリスクが…
「様子を見ていたら手遅れに」「自分で取ろうとして悪化」といったケースは珍しくありません。正しい知識がないまま放置するのが一番危険です。
目次
- 📌 そもそもほくろとは?その正体を知ろう
- 🔸 ほくろが大きくなる・盛り上がる主な原因
- ⚡ 良性のほくろと悪性黒色腫の見分け方「ABCDEルール」
- 🚨 こんなほくろは要注意!受診すべきサイン
- 🔸 ほくろが大きくなりやすい部位と年齢による変化
- ⚠️ ほくろを自分で取るのは危険?セルフケアの注意点
- ✅ クリニックでのほくろ除去方法と選び方
- 💡 ほくろ除去後のケアと再発について
- 📌 まとめ
💡 この記事のポイント
ほくろの変化は紫外線・ホルモン・加齢が主因で多くは良性だが、ABCDEルール(非対称・境界不明瞭・色ムラ・6mm以上・急変化)に該当する場合は悪性黒色腫の可能性あり。早期受診が重要。自己処置は危険なため、皮膚科専門医への相談を推奨する。
💡 そもそもほくろとは?その正体を知ろう
ほくろは医学的には「色素性母斑(しきそせいぼはん)」または「母斑細胞性母斑(ぼはんさいぼうせいぼはん)」と呼ばれます。皮膚の中にある「メラノサイト(色素細胞)」が変化した「母斑細胞」という細胞が集まってできたものです。メラノサイトはもともと紫外線から皮膚を守るためにメラニン色素を作る役割を担っていますが、何らかのきっかけで母斑細胞へと変化し、一定の場所に集積するとほくろとして見えるようになります。
ほくろには大きく分けて先天性のものと後天性のものがあります。先天性のほくろは生まれたときからあるもので、サイズが大きくなりやすい傾向があります。後天性のほくろは成長とともに徐々に現れてくるもので、多くの人が持っているタイプです。一般的に成人になるまでに数十個から数百個のほくろができるといわれており、年齢を重ねるにつれてその数が増えることもあります。
ほくろの色は黒や茶色が多いですが、薄い茶色や赤みがかったもの、まれに肌色に近いものまでさまざまです。形も平らなものから盛り上がったもの、毛が生えているものなど多種多様です。これらの違いは母斑細胞が皮膚のどの層に存在するかによって決まります。表皮と真皮の境界部分にある「接合部母斑」は平らで色が濃い傾向があり、真皮内にある「真皮内母斑」は盛り上がっていて色が薄くなりやすい特徴があります。両方にまたがる「複合母斑」はその中間の性質を示します。
Q. ほくろが大きくなる主な原因は何ですか?
ほくろが大きくなる主な原因は、紫外線・ホルモンバランスの変化・加齢・摩擦・遺伝的要因の5つです。紫外線はメラノサイトを活性化し、妊娠や思春期などホルモン変動期にも変化が起きやすくなります。多くは良性の変化ですが、気になる場合は皮膚科専門医への相談が推奨されます。
📌 ほくろが大きくなる・盛り上がる主な原因
ほくろが変化する原因はいくつか考えられます。多くの場合は良性の変化ですが、その背景にある要因を理解しておくことが大切です。
✅ 紫外線の影響
紫外線はほくろの変化に大きく関係しています。紫外線を浴びると皮膚内のメラノサイトが活性化され、メラニン色素の産生が促進されます。その結果、既存のほくろが濃くなったり、大きくなったりすることがあります。また、紫外線の蓄積によって新しいほくろが増えることもわかっています。子どもの頃から日焼けを繰り返している方は、成人後にほくろが増えたり変化しやすい傾向があります。日頃から日焼け止めや帽子などでUV対策を行うことは、ほくろの変化を抑えるためにも重要です。
📝 ホルモンバランスの変化
思春期や妊娠中、出産後などホルモンバランスが大きく変化する時期には、ほくろが濃くなったり大きくなったりすることが知られています。これはエストロゲンなどの女性ホルモンがメラノサイトの活性に影響を与えるためと考えられています。妊娠中にほくろが変化した場合も、多くはホルモンの影響による一時的なものですが、変化が著しい場合は皮膚科を受診することをおすすめします。
🔸 加齢による変化
年齢を重ねるにつれてほくろが盛り上がってくることがあります。これは先ほど説明した母斑細胞の位置の変化に関係しています。若い頃は皮膚表面に近い場所(接合部)にあった母斑細胞が、年齢とともに真皮内へと移動していく過程で盛り上がりが生じることがあります。この変化は悪性化とは無関係であることがほとんどですが、肉眼だけでは判断が難しいため、気になる場合は専門医に診てもらうと安心です。
⚡ 摩擦や刺激
衣服や下着、アクセサリーなどが繰り返しほくろに当たる部位では、摩擦によって炎症が起き、ほくろが変化することがあります。首元や脇の下、下着のラインにあるほくろなどは特に注意が必要です。慢性的な刺激が加わることで、色が変わったり形が変化したりすることがあります。ただし、摩擦がほくろをがん化させるという科学的な証拠は現時点では不十分とされています。それでも、刺激を与え続けることは好ましくないため、ほくろが衣類などと擦れる場合は早めに対処することをおすすめします。
🌟 遺伝的な要因
ほくろの数や大きさには遺伝的な要素も関わっています。家族にほくろが多い方は、自分もほくろが多かったり、大きなほくろができやすい体質である可能性があります。また、「異型母斑(いけいぼはん)」と呼ばれる形が不規則で色調が均一でないほくろが多い家族では、悪性黒色腫のリスクがやや高まるという報告もあります。家族歴がある方は定期的な皮膚の観察を心がけることが大切です。
✨ 良性のほくろと悪性黒色腫の見分け方「ABCDEルール」
ほくろの変化で最も気になるのは、悪性黒色腫(メラノーマ)との区別ではないでしょうか。悪性黒色腫はメラノサイトが悪性化した皮膚がんの一種で、早期発見・早期治療が予後に大きく影響します。皮膚科の専門医が使用する「ABCDEルール」は、ほくろが悪性化している可能性を評価するための目安として国際的に知られているチェック法です。ただし、これはあくまで目安であり、最終的な診断は皮膚科専門医にしかできません。
💬 A:Asymmetry(非対称性)
良性のほくろは通常、中心から見てほぼ左右・上下が対称な形をしています。一方、悪性黒色腫では一方が張り出しているなど、形が非対称になることが多いです。ほくろを仮に半分に折ったとき、両側がぴったり重ならないような形の場合は注意が必要です。
✅ B:Border(境界の不明瞭さ)
良性のほくろは周囲との境界がくっきりしていることが多いです。しかし悪性黒色腫では、境界がギザギザになっていたり、ぼんやりして不明瞭になっていたりすることがあります。まるでインクがにじんでいるように見える場合は、専門医への受診を検討してください。
📝 C:Color(色のムラ)
良性のほくろは全体的に均一な色をしていることが多いですが、悪性黒色腫では黒・茶・赤・白・青など複数の色が混在していることがあります。一つのほくろの中に複数の色調がある場合は要注意です。特に白や青みがかった部分が現れた場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
🔸 D:Diameter(直径)
一般的に直径6mm以上のほくろは注意が必要とされています。6mmは鉛筆の消しゴム部分の直径とほぼ同じです。ただし、悪性黒色腫でも初期段階では6mm未満のこともあるため、サイズだけで安心しないことが大切です。逆に、6mm以上であっても良性のほくろである場合も多いため、総合的な判断が必要です。
⚡ E:Evolution(変化)
ほくろの変化の速さも重要なポイントです。短期間で急速に大きくなった、色が変わった、形が変わった、盛り上がってきた、出血するようになったなど、変化がある場合は要注意です。「以前と比べて何か変わった」と感じたら、それだけで受診する十分な理由になります。変化のスピードと内容を覚えておき、受診時に医師に伝えると診断の助けになります。
Q. ほくろの悪性黒色腫を見分けるABCDEルールとは?
ABCDEルールとは、悪性黒色腫(メラノーマ)の可能性を評価する国際的なチェック法です。A(非対称)・B(境界不明瞭)・C(色のムラ)・D(直径6mm以上)・E(短期間での変化)の5項目が基準です。ただし最終診断は皮膚科専門医にしかできないため、該当する場合は早期受診が重要です。
🔍 こんなほくろは要注意!受診すべきサイン
ABCDEルールを踏まえた上で、特に皮膚科や専門クリニックへの受診を検討すべきサインをまとめます。これらに当てはまるほくろがある場合は、自己判断せず必ず専門医に診てもらうことをおすすめします。
まず、数週間から数ヶ月の短期間で急速に大きくなっているほくろは要注意です。良性のほくろも成長することはありますが、その速度は非常に緩やかです。急激な変化は何らかの異常が起きている可能性があります。
次に、ほくろが自然に出血している場合も見逃せません。普通のほくろは刺激がなければ出血しません。触れていないのに出血していたり、傷ついたわけでもないのに滲むように血が出る場合は、すぐに皮膚科を受診してください。
また、ほくろの周囲が赤く炎症を起こしている、かゆみや痛みが続く場合も受診の目安になります。良性のほくろは通常、かゆみや痛みを伴うことはありません。これらの症状がある場合は、炎症や感染のほか、悪性化の可能性も否定できないため専門的な検査が必要です。
さらに、ほくろの表面がただれていたり、かさぶたのようになっていたり、じゅくじゅくしている場合も注意が必要です。表面の質感の変化も悪性化のサインである可能性があります。
爪の下や足の裏、手のひらにできているほくろも特別な注意が必要です。日本人の悪性黒色腫は、欧米人と比べて手のひら・足の裏・爪に発生することが多いという特徴があります。これらの部位にあるほくろが変化した場合は、特に早めの受診が重要です。

💪 ほくろが大きくなりやすい部位と年齢による変化
ほくろが大きくなったり変化しやすい部位はいくつかあります。顔、特に頬や鼻の周り、目元などは紫外線を受けやすく、またホルモンの影響を受けやすいため、変化が起きやすい部位です。首元や腋の下、胸元などは衣類による摩擦を受けやすいため、刺激による変化が起きやすいといわれています。
年齢とともにほくろがどのように変化するかについても知っておくと安心です。幼少期に平らだったほくろが、思春期から成人にかけて少しずつ盛り上がってくることがあります。これは先に説明したように、母斑細胞が皮膚の深い層へと移動することで起きる自然な変化です。一般的に、年齢とともに盛り上がったほくろは色が薄くなっていく傾向もあります。
40代以降になると、ほくろと見間違えやすい「脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)」と呼ばれる老人性いぼも増えてきます。これは皮膚の良性腫瘍で、表面がざらざらしていて茶色から黒色を呈します。大きくなることも多く、盛り上がってくる特徴があります。ほくろとの区別は見た目だけでは難しいため、気になる場合は皮膚科で診断を受けることをおすすめします。
また、子どもの頃から大きいほくろがある場合、それが「先天性巨大色素性母斑」である可能性があります。直径20cm以上になることもあるこの種のほくろは、悪性黒色腫への移行リスクがやや高いとされているため、定期的な経過観察が勧められます。
Q. 足の裏や爪の下のほくろが特に危険な理由は?
日本人の悪性黒色腫は、欧米人と異なり足の裏・手のひら・爪の下に発生しやすい特徴があります。これらの部位は自分では変化に気づきにくく、発見が遅れるリスクがあります。アイシークリニック上野院ではダーモスコピーを用いた精密診察を行っており、これらの部位のほくろに変化があれば早めの受診が重要です。
🎯 ほくろを自分で取るのは危険?セルフケアの注意点
インターネット上には「ほくろを自分で取る方法」として、市販のほくろ取り専用クリームや針での処置などの情報が見られることがありますが、これらを自分で行うことは医学的に推奨されません。その理由をいくつか説明します。
まず、自己処置では悪性かどうかの判断ができません。見た目では良性に見えても、実際に悪性である場合があります。専門医の診断を受けずに処置を行うと、悪性のほくろを適切に治療する機会を逃してしまう危険があります。
市販のほくろ取りクリームに含まれる成分(多くはカンタリジンなどの強酸・強アルカリ性物質)は、皮膚を強く刺激し、炎症ややけど、ケロイドなどの瘢痕(傷跡)を残すリスクがあります。特に顔などの目立つ部位での使用は大きな後悔につながる可能性があります。
また、ほくろを針などで傷つけたり、無理に取り除こうとすることも危険です。母斑細胞が皮膚の深い層にまで達している場合、表面だけを処置しても根が残ってしまい、再発することがほとんどです。それだけでなく、中途半端な処置で悪性黒色腫を刺激して進行を早める可能性も否定できないとされています。
爪でほくろを引っかいたり、テープで無理に取ろうとすることも避けてください。出血や感染のリスクがあるほか、傷跡が残る可能性があります。
ほくろを除去したい場合や気になる変化がある場合は、必ず皮膚科または皮膚科専門医が在籍するクリニックを受診し、適切な診断と治療を受けるようにしてください。専門的な処置であれば、安全で綺麗な仕上がりを期待できます。
💡 クリニックでのほくろ除去方法と選び方
クリニックでのほくろ除去にはいくつかの方法があります。ほくろの種類、大きさ、深さ、部位などによって最適な方法が異なります。それぞれの方法の特徴を知っておくと、受診時に医師との話し合いがスムーズになります。
🌟 レーザー(炭酸ガスレーザー・Qスイッチレーザーなど)
現在最もポピュラーなほくろ除去方法の一つがレーザー治療です。炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は皮膚組織を蒸散させてほくろを除去するもので、比較的浅いほくろに適しています。出血が少なく、ダウンタイムが短いのがメリットです。Qスイッチレーザーはメラニン色素に選択的に作用するレーザーで、色素を破壊することでほくろを薄くしたり除去したりします。
ただし、レーザー治療は悪性が疑われるほくろには適応できません。また、ほくろが深い場合や大きい場合は1回の照射で取りきれず、複数回の治療が必要になることがあります。さらに、レーザーで除去したほくろは組織を採取して病理検査を行うことが難しい場合があるため、悪性の可能性が低いと判断されたほくろに限られます。
💬 切除縫合法
メスでほくろとその周囲の皮膚を切り取り、縫い合わせる方法です。この方法の最大のメリットは、切除した組織をそのまま病理検査に提出できることです。そのため、悪性の可能性が否定できないほくろや、大きくて深いほくろには切除縫合法が選択されることが多いです。縫合後は縫い目の跡が残りますが、数ヶ月から1年程度で目立たなくなることがほとんどです。局所麻酔を使用するため、処置中の痛みは基本的にありません。
✅ くり抜き法(パンチ法)
円形のメスを使ってほくろをくり抜く方法で、比較的小さく深いほくろに適しています。縫合が必要ない場合もあり、傷が小さく目立ちにくいことがメリットです。くり抜いた組織は病理検査に提出することができます。
📝 電気焼灼法

電気メスを使って高周波でほくろを焼いて除去する方法です。盛り上がったほくろや小さなほくろに適しています。出血が少ないのが特徴ですが、組織が焼かれてしまうため病理検査は困難です。
🔸 クリニック選びのポイント
ほくろ除去を検討する際のクリニック選びでは、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。まず、皮膚科専門医が在籍しているかどうかを確認しましょう。皮膚科専門医は皮膚疾患について深い知識を持っており、悪性か良性かの適切な判断ができます。
次に、処置前にしっかりとしたカウンセリングと診察を行っているかどうかも重要です。ダーモスコピー(特殊な拡大鏡)を使用してほくろを詳細に観察してくれるクリニックは、悪性黒色腫との鑑別にも力を入れていると判断できます。悪性が疑われるほくろに対して「すぐにレーザーで取れます」と言うクリニックは避けた方が安全です。
また、費用や術後のアフターケアについて事前に十分な説明があるかも確認しましょう。アイシークリニック上野院では、患者さん一人一人に合わせた丁寧なカウンセリングと適切なほくろ除去治療を提供しています。気になるほくろがある方はぜひご相談ください。
Q. ほくろ除去後に再発することはありますか?
ほくろ除去後の再発は、特にレーザー治療で起こりやすく、ほくろが皮膚深部まで達していた場合に母斑細胞が残り再発することがあります。切除縫合法は根こそぎ取り除くため再発リスクは低いですが、切除範囲が小さいと再発する場合もあります。除去後も紫外線対策と定期的な皮膚セルフチェックを継続することが大切です。
📌 ほくろ除去後のケアと再発について
ほくろを除去した後のケアは、きれいに治すためにとても重要です。処置後のアフターケアについて知っておきましょう。
⚡ 処置直後から治癒までの経過
レーザー治療の場合、処置後は患部に軟膏を塗り、テープや絆創膏で保護します。かさぶたが形成され、自然に剥がれ落ちるまでの1〜2週間が最初の回復期間です。この間、患部を清潔に保ち、処置したクリニックから指示された軟膏塗布を続けることが大切です。かさぶたを無理に剥がしてしまうと傷跡が残りやすくなるため、自然に取れるのを待ちましょう。
切除縫合法の場合は、縫合部の抜糸が1〜2週間後に行われます。抜糸後も赤みが残ることがありますが、数ヶ月から1年程度で徐々に目立たなくなっていきます。傷跡を早く目立たなくするためのテーピングや保湿ケアについて、担当医に相談するとよいでしょう。
🌟 紫外線対策の重要性
処置後の皮膚は非常にデリケートで、紫外線に対して敏感になっています。処置後の部位が日光にさらされると、色素沈着(シミ)が起きやすくなります。処置後は少なくとも数ヶ月間、日焼け止めや遮光テープで患部を紫外線から守ることが重要です。特に夏場や屋外での活動が多い場合は念入りな対策を心がけましょう。
💬 再発について
ほくろは除去後に再発する可能性があります。特にレーザー治療では、ほくろが皮膚の深い部分にまで達していた場合、表面は除去できても深部の母斑細胞が残ってしまい、再発することがあります。この場合は再度の処置が必要になります。切除縫合法は根こそぎ取り除く方法であるため、再発リスクは低いですが、切除範囲が小さかった場合には再発することもあります。
ほくろを除去した後も、周囲の皮膚に新たなほくろができることはあります。これは再発ではなく新しいほくろの発生であり、紫外線対策やホルモン管理など、ほくろができにくい生活習慣を心がけることで予防につながります。
✅ 除去後も定期的な皮膚チェックを
ほくろを一つ除去したからといって、他のほくろへの注意をやめてはいけません。悪性黒色腫は新たな部位にも発生することがあるため、定期的に全身の皮膚をセルフチェックする習慣を持つことが大切です。セルフチェックでは、ABCDEルールを念頭に置きながら、変化があるほくろがないかを月に一度程度確認しましょう。背中など自分では見えない部位は家族に確認してもらうか、鏡を使って観察するとよいでしょう。
また、家族に悪性黒色腫の既往がある方や、異型母斑が多い方は、年に1〜2回程度、皮膚科で定期的な診察を受けることを検討してみてください。早期発見が最善の治療につながります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「ほくろが最近大きくなった気がする」「盛り上がってきた」といったご不安を抱えて来院される患者さんが多く、そのほとんどは加齢やホルモン変化による良性の変化であるケースが大半です。しかし、足の裏や爪の下など日本人に多い部位のほくろや、ABCDEルールに当てはまる変化が見られる場合には、ダーモスコピーを用いた精密な診察で悪性黒色腫との鑑別を丁寧に行うことが重要です。「気のせいかもしれない」と感じていても、変化に気づいた時点でお気軽にご相談いただくことが、早期発見・早期治療への一番の近道です。」
✨ よくある質問
「ABCDEルール」で確認しましょう。非対称・境界の不明瞭さ・色のムラ・直径6mm以上・短期間の変化という5つのポイントが判断の目安です。ただし自己判断には限界があるため、気になる変化があれば早めに皮膚科専門医への相談をおすすめします。
妊娠中はホルモンバランスの変化によりメラノサイトが活性化され、ほくろが濃くなったり大きくなったりすることがあります。多くは一時的な変化ですが、変化が著しい場合やABCDEルールに当てはまる変化がある場合は、皮膚科への受診をおすすめします。
自己処置は推奨されません。市販クリームの成分が炎症やケロイドを引き起こすリスクがあるほか、悪性かどうかの判断ができないまま処置すると、適切な治療の機会を逃す危険性もあります。除去を希望する場合は、皮膚科専門医のいるクリニックで診察を受けてください。
ほくろの大きさ・深さ・部位・悪性の可能性によって最適な方法が異なります。悪性の可能性がある場合や大きく深いほくろには、病理検査ができる切除縫合法が選ばれることが多いです。当院では診察・カウンセリングをもとに、患者さんの状態に合った方法をご提案しています。
はい、特に注意が必要です。日本人の悪性黒色腫は、欧米人と比べて足の裏・手のひら・爪の下に発生しやすい特徴があります。これらの部位にあるほくろに変化が見られた場合は、早めに皮膚科専門医を受診してください。当院ではダーモスコピーを用いた精密な診察を行っています。
🔍 まとめ
ほくろが大きくなったり盛り上がったりする原因は、紫外線の影響やホルモンバランスの変化、加齢、摩擦、遺伝的要因などさまざまです。多くの場合は良性の変化ですが、ABCDEルールを使って定期的にチェックし、気になる変化があれば早めに専門医に相談することが大切です。
悪性黒色腫との見分け方として、非対称性・境界の不明瞭さ・色のムラ・直径・変化の5つのポイントを覚えておきましょう。特に短期間での急激な変化、出血、かゆみや痛みがある場合は、すみやかに皮膚科を受診することをおすすめします。
ほくろの除去を希望する場合は、市販のクリームや自己処置は行わず、皮膚科専門医のいるクリニックで適切な診断と治療を受けてください。レーザー治療や切除縫合法など、ほくろの状態に合わせた最適な方法を選ぶことで、安全で綺麗な結果を得ることができます。アイシークリニック上野院では、丁寧なカウンセリングと安全なほくろ除去治療を行っています。ほくろの変化が気になる方、除去を検討されている方は、お気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 色素性母斑(ほくろ)の定義・分類・悪性黒色腫との鑑別診断(ABCDEルール)・ダーモスコピーによる診断基準に関する診療ガイドライン
- 厚生労働省 – 皮膚がん(悪性黒色腫)の早期発見・受診勧奨に関する情報および皮膚がん対策の基本方針
- PubMed – 悪性黒色腫のABCDEルール・ダーモスコピー診断・日本人における末端黒子型黒色腫の発生部位特性に関する国際的な査読済み医学文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務