🍼 赤ちゃんのお顔や体に赤いあざを発見して、不安になっていませんか?
「これって大丈夫?」「病院に行くべき?」と悩むパパ・ママはとても多いです。
実は赤あざには自然に消えるものと、早めに治療しないと消えないものがあります。
治療のベストタイミングを逃すと、将来的に消えにくくなることも。
この記事を読めば、赤あざの種類・見分け方・治療が必要なケースがすべてわかります。専門医への相談が必要かどうか、この記事を読んでから判断してください。
🚨 これを知らないと後悔するかも!
⚡ 苺状血管腫は生後3〜6ヶ月が治療のゴールデンタイム。この時期を逃すと治療効果が大きく下がることがあります。「様子を見ようかな」はキケン!
これって消えるの?病院行った方がいい?😢
目次
- 赤ちゃんの赤あざとは何か
- 赤あざの種類と見た目の特徴
- サーモンパッチ(正中部母斑)の特徴と経過
- 苺状血管腫(乳児血管腫)の特徴と治療
- 単純性血管腫(ポートワイン母斑)の特徴と治療
- クモ状血管腫・毛細血管拡張症について
- 赤あざを見つけたらどうすればよいか
- 治療はいつ始めるべきか
- レーザー治療の流れと特徴
- 治療後のケアと注意点
- まとめ
💡 この記事のポイント
📌 赤ちゃんの赤あざはサーモンパッチ・苺状血管腫・単純性血管腫に大別され、種類により自然消退するものと早期治療が必要なものがある。
📌 苺状血管腫は増殖期前の早期受診が予後改善に重要で、単純性血管腫はレーザー治療が有効。
📌 自己判断せず専門医への相談が推奨される。
💡 赤ちゃんの赤あざとは何か
赤ちゃんの皮膚に現れる「赤あざ」は、医学的には血管腫や血管奇形と呼ばれるグループに分類されます。皮膚の浅い部分に存在する毛細血管が拡張したり増殖したりすることで、皮膚表面が赤く見える状態です。生後すぐから気づかれるものもあれば、生後数週間で急に現れてくるものもあります。
赤あざの原因はまだ完全には解明されていませんが、胎児期の血管形成に関わる遺伝的・環境的な要因が複合的に関係していると考えられています。遺伝による影響もあるものの、必ずしも親から子へ遺伝するわけではなく、突然現れるケースも少なくありません。
赤あざ全体に共通する大切なポイントは、「種類によって経過がまったく異なる」という点です。自然に薄くなって消えるものもあれば、成長とともに目立ってくるもの、早期に治療を開始することで効果が高まるものもあります。そのため、見た目だけで判断せず、専門医に相談することが大切です。
Q. サーモンパッチとはどのような赤あざですか?
サーモンパッチは新生児に最もよく見られる赤あざで、淡いオレンジがかったピンク~赤色が特徴です。額・上まぶた・うなじなどに現れ、泣いたり入浴後に赤みが増します。額や上まぶたのものは1~2歳ごろまでに自然に薄くなることが多いです。
📌 赤あざの種類と見た目の特徴
赤ちゃんに見られる赤あざには、大きく分けて次のような種類があります。それぞれ色・形・質感・場所・大きさなど、見た目の特徴がかなり異なります。実際の写真を見るような形で特徴を理解しておくと、医師への説明や相談もスムーズになります。
主な種類としては、サーモンパッチ(正中部母斑)、苺状血管腫(乳児血管腫)、単純性血管腫(ポートワイン母斑)の3つが代表的です。このほかにも、クモ状血管腫や毛細血管拡張症なども見られることがあります。
赤あざは良性の病変であることがほとんどですが、まれに内臓の血管腫を合併する場合や、症候群の一部として現れる場合もあります。場所や大きさ、増大のスピードなどによっては、皮膚科・小児科・形成外科・レーザー専門クリニックでの詳しい評価が必要になります。
✨ サーモンパッチ(正中部母斑)の特徴と経過
サーモンパッチは、新生児に最もよく見られる赤あざで、出生時にはすでに確認できることが多いです。名前の通り、サーモン(鮭)のような淡いオレンジがかったピンク〜赤色をしており、境界はやや不明瞭です。皮膚表面は平らで、触っても盛り上がりや硬さはありません。
出現しやすい場所は、額の中央から上まぶたにかけての「天使のキス」と呼ばれる部位、うなじや後頭部の「コウノトリのくちばし(コウノトリのかみ跡)」と呼ばれる部位です。特にうなじ・後頭部に見られるタイプは、新生児の約30〜50%に認められると言われており、非常に一般的な所見です。
サーモンパッチの大きな特徴は、泣いたときや入浴後など体が温まったときに赤みが増すことです。逆に落ち着いているときや冷えているときには薄く見えます。この変動性は、血管が拡張・収縮することによるものです。
経過については、額や上まぶたに出たサーモンパッチの多くは、1〜2歳ごろまでに自然に薄くなって目立たなくなります。一方、うなじ・後頭部に出たものは、成人になっても残ることが珍しくありません。ただし、うなじは髪の毛で隠れるため、日常生活への影響はほとんどない場合がほとんどです。
サーモンパッチ自体は健康上の問題を起こすものではなく、通常は経過観察のみで対応します。ただし、額や目の周りに大きく広がっているケースや、自然消退しないケースでは、レーザー治療を検討することもあります。
Q. 苺状血管腫の増殖期に治療すべき理由は?
苺状血管腫は生後1~6か月ごろに急速に大きくなる増殖期があり、この時期に内服薬(プロプラノロール)やレーザー治療で早期介入することで増殖を抑制できます。増殖後に治療するより最終的なあざの大きさを小さく抑えられるため、気になった時点での早期受診が重要です。
🔍 苺状血管腫(乳児血管腫)の特徴と治療
苺状血管腫は、乳児血管腫とも呼ばれ、赤ちゃんの血管腫の中で最も頻度が高いものの一つです。生後すぐには気づかれないことが多く、生後1〜4週間ごろから急に現れはじめ、3〜6か月ごろにかけて急速に大きくなっていくのが特徴です。
見た目は、表面がでこぼことした鮮やかな赤色で、いちごの表面に似たテクスチャーをしています。これが「苺状血管腫」という名前の由来です。皮膚の表面から盛り上がることが多く、触ると柔らかくぷよぷよとした弾力があります。大きさはごく小さなものから数センチを超えるものまでさまざまで、顔・頭部・体幹・四肢などどこにでも現れます。
皮膚の深い部分(真皮〜皮下)にまで及ぶ深在性の苺状血管腫の場合は、表面の赤みより青みがかった色をしており、皮膚の盛り上がりが目立つことがあります。深在性と表在性が混在するタイプもあります。
増殖期・退縮期・退縮完了期という3段階の経過をたどるのが苺状血管腫の大きな特徴です。生後12か月ごろまでが増殖のピークで、その後1〜7歳ごろにかけてゆっくりと退縮していきます。7歳ごろには約70〜90%が自然に小さくなると言われています。
しかし、自然退縮してもすべての場合に跡が残らないわけではありません。退縮後に皮膚のたるみ・瘢痕・白い萎縮した皮膚が残ることがあります。また、増殖期に急速に大きくなることで潰瘍化(表面がただれる)したり、場所によっては視力・呼吸・授乳・排泄などの機能に影響を与えたりするリスクもあります。
こうした理由から、現在は「苺状血管腫は自然に消えるから待てばよい」という考え方から、「適切な時期に治療を開始することで予後が改善できる」という方向へと変わってきています。
治療の選択肢としては、内服薬(プロプラノロール)とレーザー治療(パルスダイレーザーなど)が主流です。プロプラノロールはもともと心臓の薬として使われていましたが、苺状血管腫の縮小に非常に効果的であることが分かり、現在では標準的な治療薬として広く使用されています。レーザー治療は表在性の病変や増殖抑制・色の改善に有効です。
治療の判断は、場所・大きさ・増大スピード・合併症リスクなどを考慮して専門医が行います。顔面・眼周囲・鼻・口周りに現れているものは特に早期の対応が推奨されます。
💪 単純性血管腫(ポートワイン母斑)の特徴と治療
単純性血管腫は、ポートワイン母斑とも呼ばれ、出生時から存在する平坦な赤あざです。ポートワイン(赤ワイン)を思わせるような、暗い赤〜赤紫色をしているのが特徴です。境界は比較的明瞭で、皮膚の表面は平らか、わずかに盛り上がる程度です。
顔に現れることが多く、特に三叉神経の支配領域(おでこ・目の周り・頬・鼻・口の周り)に沿って広がるパターンが知られています。体の片側に片寄って現れることが多いですが、両側性のケースもあります。
単純性血管腫はサーモンパッチや苺状血管腫と異なり、自然に消えることはありません。それどころか、年齢とともに色が濃くなり、成人以降には皮膚が肥厚(厚くなる)してでこぼこした質感になっていく傾向があります。これは毛細血管が少しずつ拡張・蛇行していくためです。
また、単純性血管腫は他の症状と関連することがあります。例えば、顔の三叉神経第1枝(おでこ・上まぶた付近)に血管腫がある場合、脳軟膜や眼の血管腫を合併するスタージ・ウェーバー症候群のリスクが指摘されています。この症候群では緑内障・てんかん・知的障害などを合併する可能性があるため、専門医による精密検査が必要です。
また、四肢の単純性血管腫が骨・軟部組織の過成長を伴うクリッペル・トレノネー症候群との関連が見られる場合もあります。
治療の第一選択はレーザー治療です。特にパルスダイレーザー(PDL)は、血管に選択的にダメージを与えることで赤みを薄くする効果があり、単純性血管腫の治療に広く使われています。早期に治療を始めるほど色素沈着や皮膚の肥厚が少ない段階で治療でき、効果も高い傾向があります。ただし、複数回のレーザー治療が必要であることがほとんどです。
治療回数は病変の色・大きさ・場所・肌の状態によって異なりますが、数回から十数回にわたることもあります。完全に消えることは難しいケースもありますが、色を薄くして目立ちにくくすることが目標となります。

🎯 クモ状血管腫・毛細血管拡張症について
乳幼児に見られる赤あざとして、クモ状血管腫(クモ状毛細血管拡張症)も知られています。皮膚の表面に中央の小さな赤い点(拡張した細動脈)から周囲に細い血管が放射状に広がる様子が、まるでクモの巣のように見えることからこの名前がつきました。
顔・頬・鼻周辺・腕などに現れやすく、中央の点を指で押すと周囲の赤みがいったん消える(離すと戻る)のが特徴です。子どもに現れるクモ状血管腫の多くは自然に消退することが多く、経過観察が基本となります。ただし、数が多い場合や消えない場合は、レーザー治療を行うこともあります。
毛細血管拡張症は皮膚の毛細血管が拡張して細い赤い線状・網目状に見える状態で、これも赤あざとして保護者が気にされることがあります。多くは経過観察でよいですが、原因疾患が潜んでいるケースもあるため、広範囲に及ぶ場合や他の症状を伴う場合は専門医への相談が重要です。
Q. 単純性血管腫を放置するとどうなりますか?
単純性血管腫(ポートワイン母斑)は自然に消えることはなく、年齢とともに色が濃くなり、成人以降は皮膚が肥厚してでこぼこした質感になる傾向があります。顔の特定部位に現れた場合はスタージ・ウェーバー症候群など合併症リスクもあるため、早期に専門医へ相談することが推奨されます。
💡 赤あざを見つけたらどうすればよいか
赤ちゃんに赤あざを発見した場合、まずは落ち着いて観察することが大切です。日々の様子を写真で記録しておくことをおすすめします。スマートフォンで定期的に同じ条件(自然光・同じ距離・同じ角度)で撮影しておくと、あざの大きさや色の変化を後から比較しやすくなります。
記録すると役立つ情報としては、あざに気づいた時期・場所・大きさ(定規などで測定)・色・表面の質感(平らか盛り上がっているか)・泣いたときや入浴後に変化するかどうか、などが挙げられます。
次に、以下のような状況では早めに医療機関に相談することをおすすめします。
生後数週間で急に現れ、急速に大きくなっていると感じる場合は苺状血管腫の可能性があります。増殖スピードが速い時期は特に専門医に診てもらうことが大切です。
目の周り・まぶた・鼻・唇・耳の近く・首・外陰部などの機能的な部位に赤あざがある場合は、視力・呼吸・授乳・排泄などへの影響が出る可能性があるため、早期の評価が必要です。
あざが潰瘍化(表面がただれて傷になる)している場合は、感染のリスクや痛みへの対処が必要です。
あざの色が出生時から濃い赤〜赤紫色で平坦な形をしており(単純性血管腫の特徴)、顔の広い範囲を占めている場合は、合併症のリスク評価のためにも専門医への受診が推奨されます。
受診先としては、小児科・皮膚科・形成外科・レーザー専門クリニックなどが選択肢になります。赤あざの治療に力を入れているクリニックや、乳幼児の血管腫を多く診ている医師への相談が理想的です。
📌 治療はいつ始めるべきか
赤あざの治療開始時期は、種類によって大きく異なります。また同じ種類でも、個々の状態によって最適なタイミングが変わります。
苺状血管腫については、増殖期(生後1〜6か月ごろ)に急速に大きくなるため、この時期に早期介入することで増殖を抑制し、最終的な大きさを小さくできる可能性があります。プロプラノロールによる内服治療は、生後5週〜5か月ごろを目安に開始することが多いです。レーザー治療も増殖期に並行して行われることがあります。「様子を見ましょう」と言われたまま時間が経過してしまうと、増殖してから治療を行うことになり、治療効果や最終的な仕上がりに差が出てしまう可能性があります。
単純性血管腫については、早期にレーザー治療を開始するほど皮膚の肥厚が進む前の段階で治療でき、反応が良い傾向があります。乳幼児期の皮膚はメラニンが少なく、レーザーが血管に届きやすい状態にあるため、理論上は早い時期からの治療が有利とされています。生後3〜6か月ごろからレーザー治療を検討するクリニックもあります。
サーモンパッチについては、多くが自然消退するため、まずは経過観察が基本です。2〜3歳になっても顔に目立って残っている場合に、レーザー治療を検討するという流れが一般的です。
いずれの場合も、治療を急ぐ必要があるかどうかは専門医の判断が不可欠です。「まだ小さいから大丈夫」と自己判断せず、気になった時点で一度相談することが、最善の治療機会を逃さないことにつながります。
Q. 赤あざのレーザー治療後に必要なケアは?
レーザー治療後は保湿と紫外線対策が基本です。照射後の皮膚は色素沈着が起きやすいため、乳幼児用日焼け止めや帽子で紫外線を防ぐことが重要です。紫斑や腫れは正常な反応ですが、水ぶくれや化膿が生じた場合は速やかにクリニックへ連絡し、医師の指示に従って定期受診を継続してください。
✨ レーザー治療の流れと特徴
赤あざに対するレーザー治療で最も多く用いられるのが、パルスダイレーザー(PDL:Pulsed Dye Laser)です。このレーザーは波長585〜595nm付近の光を使用しており、血液中のヘモグロビンに選択的に吸収される性質があります。周囲の正常な皮膚に与えるダメージを最小限に抑えながら、拡張した血管に集中してダメージを与えることができるため、赤あざの治療に非常に適しています。
レーザー治療の一般的な流れとしては、まず初診でのカウンセリング・診察が行われます。あざの種類・大きさ・深さ・治療方針について医師が説明し、保護者の方と合意の上で治療スケジュールを組みます。
治療当日は、麻酔クリームを皮膚に塗布して一定時間置くことが多いです。乳幼児の場合はじっとしていることが難しいため、静脈麻酔(全身麻酔)を用いて治療を行う施設もあります。静脈麻酔を使う場合は術前の絶飲食が必要になるなど、事前の準備が必要になります。
治療時間はあざの大きさにもよりますが、数分から十数分程度です。照射後は皮膚が紫色に変色する「紫斑」が出ることがありますが、これは治療が効いているサインであり、通常1〜2週間で消えます。
治療の間隔は、一般的に2〜3か月に1回程度です。苺状血管腫の増殖期には1〜2か月に1回、積極的に行うこともあります。単純性血管腫では、3か月程度の間隔で複数回にわたって継続していくことが多いです。
治療効果には個人差があり、あざの種類・色の濃さ・皮膚の厚さ・部位などによって反応が変わります。効果が出やすいものと出にくいものがあるため、治療前に医師から十分な説明を受けることが重要です。
近年ではパルスダイレーザー以外にも、Nd:YAGレーザーやアレキサンドライトレーザーなどが赤あざの治療に使われることもあります。複数の波長のレーザーを組み合わせることで、より深い部分の血管にも対応できる場合があります。
🔍 治療後のケアと注意点

レーザー治療後のケアは、治療効果を最大化し、肌トラブルを防ぐためにとても重要です。治療直後から治療部位をしっかりと保湿することが基本となります。乳幼児の皮膚はバリア機能が未発達なため、保湿ケアを欠かさないようにしましょう。
紫外線対策も非常に重要です。レーザー照射後の皮膚は日焼けによる色素沈着が起きやすい状態になっています。外出時には日焼け止め(赤ちゃん・乳幼児用のもの)を使用し、帽子や衣類で物理的に紫外線を遮ることも有効です。紫外線が強い季節(春〜夏)は特に注意が必要です。
治療後に照射部位が腫れたり、赤くなったり、紫斑が出たりすることは正常な反応です。ただし、水ぶくれ・強い痛み・化膿などの症状が出た場合は速やかにクリニックへ連絡してください。
入浴については、治療当日は控え、翌日以降は医師の指示に従います。治療部位をこすらないようにし、低刺激のベビーソープや石けんを使った優しい洗浄を心がけましょう。
乳幼児のレーザー治療では、保護者の方が治療に付き添い、経過を一緒に見守ることが基本です。治療後の皮膚の様子を定期的に写真で記録しておくと、次の受診時に医師が変化を把握しやすくなります。
また、治療は一度で完了するものではなく、複数回の通院が必要になります。治療スケジュールを守って定期的に受診することが、満足のいく結果につながります。治療の途中で「あまり変化がない」と感じても自己判断で中断せず、医師と相談しながら治療を継続することが大切です。
保護者の方自身のメンタルケアも大切です。赤あざのある赤ちゃんを育てる中で、周囲の視線が気になったり、将来のことを心配したりする気持ちは自然なことです。専門医やクリニックのスタッフに積極的に相談し、疑問や不安を解消しながら治療に取り組むことが、赤ちゃんにとっても保護者にとっても良い方向につながります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、生後間もない赤ちゃんの赤あざを心配されてご来院される保護者の方が多く、中でも苺状血管腫は増殖期を過ぎてからご相談いただくケースも少なくないため、気になった時点でお早めにご受診いただくことをおすすめしています。赤あざは種類によって経過や治療のタイミングが大きく異なりますので、「自然に消えるかもしれないから」と様子を見続けるのではなく、専門医による正確な診断をまず受けていただくことが、お子さんにとって最善の選択につながります。保護者の方の不安なお気持ちに寄り添いながら、一人ひとりのお子さんの状態に合わせた丁寧なご説明と治療計画をご提案してまいりますので、どうぞお気軽にご相談ください。」
💪 よくある質問
種類によって異なります。サーモンパッチ(特に額・まぶた部分)は1〜2歳ごろまでに自然に薄くなることが多く、苺状血管腫も7歳ごろまでに約70〜90%が自然退縮します。一方、単純性血管腫(ポートワイン母斑)は自然に消えることはなく、年齢とともに色が濃くなる傾向があります。自己判断せず、専門医への相談をおすすめします。
苺状血管腫は生後1〜6か月ごろに急速に大きくなる増殖期があるため、この時期より前に治療を開始することが重要です。内服薬(プロプラノロール)は生後5週〜5か月ごろを目安に開始することが多く、増殖を抑制することで最終的なあざの大きさを小さくできる可能性があります。気になった時点で早めにご受診ください。
パルスダイレーザー(PDL)は血管に選択的にダメージを与え、周囲の正常な皮膚へのダメージを最小限に抑えられるため、乳幼児期から安全に行われています。ただし、赤ちゃんはじっとしていることが難しいため、静脈麻酔を使用する施設もあります。治療の安全性や方針については、専門医から十分な説明を受けた上でご判断ください。
放置すると年齢とともに色が濃くなり、成人以降は皮膚が肥厚してでこぼこした質感になる傾向があります。また、顔の特定部位に現れた場合はスタージ・ウェーバー症候群など合併症のリスクもあるため、専門医による評価が必要です。早期にレーザー治療を始めるほど効果が高い傾向があるため、早めのご相談をおすすめします。
まずはあざの場所・大きさ・色・質感を観察し、スマートフォンで定期的に写真記録をつけておくことをおすすめします。急速に大きくなっている、目や鼻・口周りなど機能的な部位にある、表面がただれているといった場合は早めに医療機関を受診してください。アイシークリニック上野院でも赤あざのご相談を受け付けております。
🎯 まとめ
赤ちゃんの赤あざには、サーモンパッチ・苺状血管腫・単純性血管腫など複数の種類があり、それぞれ見た目の特徴・経過・治療のタイミングが大きく異なります。自然に消えるものもある一方で、早期に治療を始めることで予後が改善するものもあるため、種類の正しい見極めと専門医への早期相談が重要です。
特に苺状血管腫は増殖期に急速に大きくなるため、生後早い段階での受診が推奨されます。単純性血管腫も早期からレーザー治療を行うことで、より効果的な治療が期待できます。
レーザー治療は赤あざに対して有効な治療法であり、乳幼児期から安全に行われています。ただし、複数回の治療が必要なケースがほとんどであり、個人差もあります。治療を検討される際は、赤あざの治療経験が豊富な専門クリニックで、丁寧なカウンセリングと診察を受けた上で判断することをおすすめします。
アイシークリニック上野院では、赤あざを含む皮膚のお悩みに対する相談を受け付けています。赤ちゃんのあざについて気になることがあれば、ひとりで悩まずにお気軽にご相談ください。専門スタッフが丁寧に対応いたします。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 血管腫・血管奇形(サーモンパッチ・苺状血管腫・単純性血管腫など)の診断基準・治療ガイドラインに関する情報
- 日本形成外科学会 – 赤あざ(血管腫・血管奇形)の種類・経過・レーザー治療を含む治療方針に関する患者向け解説情報
- PubMed – 乳児血管腫に対するプロプラノロール治療の有効性・安全性・治療開始時期に関する国際的な臨床研究文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務