ニキビが治った後に残る赤みや黒ずみ、クレーター状のへこみ。「ニキビ本体はなくなったのに、跡がなかなか消えない」と悩んでいる方は少なくありません。
ニキビ跡は種類によって原因がまったく異なり、間違ったケアを続けると悪化することも。この記事を読めば、自分のニキビ跡に合った正しい対処法がわかります。
💬 こんな悩み、ありませんか?
😔「スキンケアを続けてるのに跡が消えない…」
😔「クレーターが目立って外出が億劫になってきた」
😔「どの治療が自分に合うか全然わからない」
🚨 放置するとどうなる?
クレーター(陥凹性瘢痕)は時間が経つほど改善が難しくなります。早めの対処が、治療の選択肢と効果を大きく左右します。
📖 この記事でわかること
✅ ニキビ跡の4つの種類と発生メカニズム
✅ セルフケアで改善できること・できないこと
✅ クリニックで受けられる最新治療法の全メニュー
✅ 自分に合った治療法の選び方
目次
- ニキビ跡とは?なぜ残るのか
- ニキビ跡の種類と特徴
- 種類別の原因を知ろう
- ニキビ跡を悪化させるNG習慣
- セルフケアで改善できること・できないこと
- クリニックで受けられる治療法
- 治療法の選び方と注意点
- ニキビ跡を作らないための予防策
- まとめ
この記事のポイント
ニキビ跡は「赤み・色素沈着・クレーター・ケロイド」の4種類に分類され、種類により原因と対処法が異なる。初期の赤みや色素沈着はセルフケアで改善できるが、クレーターや深い色素沈着はクリニックでのレーザーやマイクロニードル治療が必要となる。
💡 ニキビ跡とは?なぜ残るのか
ニキビ跡とは、ニキビが治癒した後に皮膚に残ってしまった変色や凹凸のことを指します。「ニキビさえ治れば肌はきれいになる」と思っていた方にとっては、跡が残ることは驚きであり、大きなストレスにもなり得ます。では、なぜニキビは跡を残してしまうのでしょうか。
ニキビは毛穴に皮脂や角質が詰まり、そこにアクネ菌が繁殖して炎症が起きる皮膚トラブルです。炎症が表皮だけにとどまっている軽度のニキビであれば、時間の経過とともに自然に回復し、跡を残さないケースが多くあります。しかし炎症が深い真皮層にまで達したり、長期間にわたって炎症が続いたりすると、皮膚組織が損傷を受け、回復の過程でさまざまな変化が生じます。
皮膚は傷ついた部分を修復するためにメラニン色素を過剰に産生したり、コラーゲン繊維が正常に再生されずに線維化したりすることがあります。これがニキビ跡として皮膚表面に現れるのです。また、強い炎症によって皮脂腺や毛包が破壊されると、皮膚の構造そのものが変形し、凹みや盛り上がりが生じます。
ニキビ跡は肌の回復力が高い10代〜20代前半の若い世代では比較的薄くなりやすいとも言われますが、年齢を重ねるにつれてターンオーバーが遅くなり、色素沈着や凹凸が定着しやすくなります。早期に適切なケアを始めることが、改善への重要なポイントとなります。
Q. ニキビ跡が消えにくい理由は何ですか?
ニキビの炎症が真皮層まで達すると、皮膚組織が損傷を受けます。修復の過程でメラニン色素が過剰産生されたり、コラーゲン繊維が正常に再生されなかったりすることで、赤みや黒ずみ・凹凸が残ります。加齢によるターンオーバーの遅れも、色素沈着や凹凸が定着する一因です。
📌 ニキビ跡の種類と特徴
ニキビ跡は大きく分けると「色素系」と「凹凸系」に分類されます。それぞれの特徴を理解することで、自分のニキビ跡がどのタイプなのかを把握し、適切なケアにつなげることができます。
✅ 赤みタイプ(紅斑)
炎症が起きた後に毛細血管が拡張・増生し、赤みが残った状態です。触るとやや熱感を感じることもあります。比較的新しい跡(ニキビが治ってから数週間〜数ヶ月以内)に多く見られ、時間とともに自然に薄くなるケースもありますが、毛細血管が皮膚表面に定着してしまうと消えにくくなります。
📝 茶色・黒ずみタイプ(色素沈着)
炎症によってメラニン色素が過剰に産生され、その色素が皮膚に沈着した状態です。専門的には「炎症後色素沈着(PIH:Post Inflammatory Hyperpigmentation)」と呼ばれます。UV(紫外線)の影響を受けると色素沈着がより深くなりやすく、長期間残ることがあります。肌のターンオーバーが正常に機能していれば、数ヶ月〜1年程度で改善することもありますが、紫外線対策が不十分だと悪化する一方です。
🔸 クレーター・凹みタイプ(陥凹性瘢痕)
深い炎症によって皮膚のコラーゲン組織が失われ、皮膚がへこんでしまった状態です。「アイスピック型(針で刺したような細く深い凹み)」「ボックス型(四角っぽい輪郭のはっきりした凹み)」「ローリング型(なだらかな波状の凹み)」の3つに細分されます。セルフケアでは改善が難しく、クリニックでの治療が必要となることがほとんどです。
⚡ 盛り上がりタイプ(肥厚性瘢痕・ケロイド)
皮膚が修復される過程でコラーゲンが過剰に産生され、傷跡が盛り上がってしまった状態です。肥厚性瘢痕は傷の範囲内に盛り上がりがとどまっているのに対し、ケロイドは周囲の正常な皮膚にまで広がって赤みを帯びた硬い盛り上がりを形成します。ケロイド体質の方は特に注意が必要で、専門的な治療が求められます。
✨ 種類別の原因を知ろう
ニキビ跡ができる原因は、ニキビそのものの状態や、その後の対処・環境によって大きく左右されます。
🌟 炎症の深さと期間
ニキビには「白ニキビ(閉鎖面皰)」「黒ニキビ(開放面皰)」「赤ニキビ(丘疹)」「黄色いニキビ(膿疱)」「しこりニキビ(結節・嚢腫)」など複数の段階があります。白ニキビや黒ニキビは炎症を伴わないため、跡が残ることはほとんどありません。しかし赤ニキビ以降の炎症性ニキビが悪化すると、皮膚の深部にある真皮のコラーゲン繊維まで損傷を受けてしまいます。とくに結節・嚢腫タイプは真皮層への炎症ダメージが大きく、クレーターや瘢痕が生じやすいとされています。
💬 ニキビを触ったり潰したりする行為
手で触ること、無理に膿を押し出すこと、掻き破ることは、炎症を悪化させ、皮膚組織を傷つける大きな原因となります。不衛生な状態で潰すと細菌感染が拡大し、より深部への炎症を招くこともあります。これがクレーター形成や瘢痕につながるリスクを大幅に高めます。
✅ 紫外線の影響
紫外線はメラノサイト(色素細胞)を刺激し、メラニン色素の産生を促進します。ニキビ跡の赤みや色素沈着は、紫外線を浴びることで濃く・深くなりやすく、回復が遅れます。また、紫外線はコラーゲンの生成を妨げるとも言われており、皮膚の修復力を低下させる要因にもなります。
📝 肌のターンオーバーの乱れ
正常な肌のターンオーバー(皮膚細胞の生まれ変わり)は約28日周期とされています。しかし睡眠不足、栄養不足、ストレス、加齢などによってターンオーバーが乱れると、メラニン色素が表皮に滞留しやすくなり、色素沈着が長引く原因となります。
🔸 体質・遺伝的素因
ケロイド体質は遺伝的な傾向があると考えられており、家族にケロイドができやすい人がいる場合は注意が必要です。また、メラニン色素が多い肌(色黒な肌)は色素沈着が起きやすいとも言われています。
Q. ニキビ跡の種類にはどんなものがありますか?
ニキビ跡は主に4種類に分類されます。①毛細血管の拡張による「赤みタイプ」、②メラニン色素が沈着した「茶色・黒ずみタイプ」、③皮膚がへこんだ「クレータータイプ(陥凹性瘢痕)」、④コラーゲンが過剰産生された「肥厚性瘢痕・ケロイドタイプ」です。種類ごとに原因と対処法が異なります。
🔍 ニキビ跡を悪化させるNG習慣
ニキビ跡の改善を妨げたり、状態をさらに悪化させたりしてしまう日常習慣があります。心当たりがある方は今すぐ見直してみましょう。
⚡ 日焼け止めを塗らない
ニキビ跡の色素沈着に対して、紫外線は最大の敵です。室内にいても窓から紫外線は入ってきますし、曇りの日でも地表に届く紫外線量は晴れの日の約60〜80%とも言われています。毎日の日焼け止めの使用は、ニキビ跡ケアの基本中の基本です。
🌟 過剰なスキンケア・刺激の強いケア
「早く治したい」という気持ちから、洗顔を何度も繰り返したり、ピーリング剤を過剰に使用したりすることは逆効果です。皮膚のバリア機能を破壊し、炎症を悪化させたり乾燥を招いたりすることで、ニキビ跡の回復を遅らせてしまいます。
💬 睡眠不足・不規則な生活
皮膚の修復は主に睡眠中に行われます。成長ホルモンが分泌される深い眠りの時間帯に、細胞の再生やコラーゲンの合成が促進されます。慢性的な睡眠不足はターンオーバーを乱し、ニキビ跡の回復を妨げます。
✅ 糖質・脂質の多い食生活
高血糖状態はインスリン分泌を促し、皮脂の過剰産生につながります。また、脂質の酸化も皮膚の炎症を助長することがあります。野菜や良質なタンパク質、抗酸化成分を多く含む食品を積極的に摂取することが、肌の健康と修復力の維持に役立ちます。
📝 喫煙
タバコに含まれる有害物質は血行を悪化させ、皮膚への酸素・栄養供給を妨げます。また、コラーゲンの合成を阻害し、皮膚の回復力を大きく低下させることが知られています。ニキビ跡の改善を目指すのであれば、禁煙は非常に重要です。
💪 セルフケアで改善できること・できないこと
ニキビ跡のケアは、種類によってセルフケアが有効な場合とそうでない場合があります。どこまでをセルフケアで対応し、どこからクリニックへ相談するべきかを知ることが大切です。
🔸 セルフケアで改善が期待できること
炎症後の赤みや初期段階の色素沈着(茶色い跡)は、適切なセルフケアの継続によって薄くなることが期待できます。以下のようなアプローチが有効です。
まず日焼け止めの毎日使用は最重要です。SPF30以上・PA++以上のものを使用し、外出する場合はこまめに塗り直す習慣をつけましょう。室内でも窓際にいる場合は使用することをおすすめします。
次に、ビタミンC誘導体を含む化粧品の使用です。ビタミンCはメラニンの生成を抑制する働きがあり、美白化粧品の有効成分として広く使用されています。継続的に使用することで、色素沈着の改善が期待できます。ただし、濃度や誘導体の種類によって効果や安定性が異なるため、医薬部外品として認可されたものを選ぶとよいでしょう。
また、保湿ケアの徹底も重要です。乾燥した皮膚はバリア機能が低下し、炎症が起きやすくなります。セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分を含む化粧品で、肌をしっかり保湿することがニキビ跡の回復を助けます。
さらに、ターンオーバーを促すアプローチとして、低濃度のレチノールを含む市販のスキンケア製品の活用も選択肢になります。レチノールはビタミンAの一種で、細胞の新陳代謝を活性化する効果があります。ただし、刺激が強いと感じる場合は使用を控え、皮膚科や美容クリニックで相談することが賢明です。
⚡ セルフケアでは改善が難しいこと
クレーター(凹み)タイプのニキビ跡は、皮膚組織が物理的に失われている状態です。いくら良いスキンケア商品を使い続けても、失われたコラーゲンを表面から補うことには限界があります。深い色素沈着(茶色を超えて灰色・青みがかった色調のもの)も、真皮層にまで色素が沈んでいる場合はセルフケアでの改善が非常に困難です。ケロイドや肥厚性瘢痕に至っては、医療の介入なくして改善することはほぼありません。
このような場合は、早めに皮膚科または美容皮膚科・美容クリニックへ相談することをおすすめします。
Q. ニキビ跡のセルフケアで有効な方法は何ですか?
初期段階の赤みや色素沈着には、SPF30以上の日焼け止めを毎日使用することが最も重要です。加えて、ビタミンC誘導体配合の美白化粧品でメラニン生成を抑制し、セラミドやヒアルロン酸による保湿ケアでバリア機能を維持することが、ニキビ跡の回復を促す基本的なアプローチとなります。
🎯 クリニックで受けられる治療法
クリニックではニキビ跡の種類や深さに応じて、さまざまな治療法が提供されています。以下に主な治療法と、それぞれの特徴・適応を詳しくご説明します。
🌟 レーザー治療
レーザー治療は、特定の波長の光を皮膚に照射することでさまざまな効果をもたらす治療法です。ニキビ跡の治療には複数種類のレーザーが使用されます。
フラクショナルレーザー(フラクセル・CO2フラクショナルレーザーなど)は、皮膚に細かい穴を無数に開けることで、皮膚の自然治癒力を利用してコラーゲンの再生を促す治療法です。クレーター型のニキビ跡に対して特に高い効果が期待でき、複数回の治療によって凹凸が改善されていきます。照射後は赤みや皮むけが数日〜1週間程度続きますが、ダウンタイムと引き換えに高い改善効果が得られます。
Qスイッチレーザー・ピコレーザーは、メラニン色素を選択的に破壊することで色素沈着を改善するレーザーです。従来のQスイッチレーザーに比べ、ピコレーザーはより短いパルス幅で照射できるため、周囲の組織へのダメージが少なく、色素沈着の改善効果が高いとされています。色素沈着が主な悩みの方に適しています。
ロングパルスNd:YAGレーザーやVビームなどは、血管を標的とするレーザーで、赤みタイプのニキビ跡(毛細血管拡張)に効果的です。
💬 IPL(光治療)
IPL(Intense Pulsed Light)は、複数の波長を持つ光を使って皮膚に作用する治療法です。単一波長のレーザーとは異なり、広範囲に対してアプローチできます。赤みの改善、色素沈着の改善、肌質の改善など複合的な効果が期待でき、ダウンタイムが比較的少ないことが特徴です。「フォトフェイシャル」「フォトRF」などがこのカテゴリに含まれます。効果がやや穏やかな分、複数回の施術が必要となることが多いです。
✅ ケミカルピーリング
グリコール酸・乳酸・サリチル酸などの酸を用いて皮膚の表面を剥離し、ターンオーバーを促進する治療法です。古い角質を除去することで、色素沈着の改善や肌のトーンアップ効果が期待できます。医療機関では市販品よりも高濃度の薬剤を使用できるため、より高い効果が期待できます。継続的に受けることで、表皮レベルのニキビ跡に対して徐々に改善が見込まれます。ただし、深いクレーターには効果が限定的です。
📝 マイクロニードル治療(ダーマペン・ヴェルベットスキンなど)
極細の針を皮膚に多数刺すことで微細な傷をつけ、皮膚の自然治癒力を引き出してコラーゲン再生を促す治療法です。針の深さを調整することで、さまざまな深さのニキビ跡にアプローチできます。施術後に成長因子や美容成分を導入することで、より高い効果が期待できます。(「ヴェルベットスキン」はマイクロニードルとケアピールを組み合わせた複合治療の一例です)。ダウンタイムは赤みが1〜3日程度と比較的短いのが特徴です。
🔸 HIFU・ラジオ波(高周波治療)
超音波エネルギー(HIFU)や高周波(ラジオ波)を皮膚深部に届けることで、真皮層でのコラーゲン生成を促す治療法です。表面への直接的なダメージが少なく、ダウンタイムが非常に短い(ほぼない場合も多い)のが特徴です。クレーターの改善よりも、全体的な肌質向上や引き締め効果をメインとした治療ですが、他の治療と組み合わせることでニキビ跡のアプローチに活用されることもあります。
⚡ サブシジョン(皮下剥離術)
ローリング型のクレーターに対して特に有効とされる治療法です。皮膚の下に専用の針を刺し入れ、凹みを皮膚表面に引き下げている線維組織(瘢痕組織)を切り離すことで、凹みを持ち上げる効果が期待できます。他のレーザー治療や注入療法と組み合わせることで、より高い効果が得られます。
🌟 ヒアルロン酸・PRP注射
ヒアルロン酸をクレーター部分に直接注入して凹みを持ち上げる治療や、自己血液から採取した多血小板血漿(PRP)を注入して組織の修復を促す治療法です。PRPには成長因子が豊富に含まれており、コラーゲン産生の促進や組織修復の加速が期待できます。ヒアルロン酸は時間の経過とともに吸収されるため、効果は一時的ですが、PRPは自己成分のため定期的に受けることで長期的な肌質改善に役立てられます。
💬 TCA クロスまたはTCAピーリング
トリクロロ酢酸(TCA)を高濃度でアイスピック型の細い凹みに直接塗布し、凹みの内壁に意図的な炎症反応を起こしてコラーゲン増生を促す治療法(TCA CROSS法)です。細く深いクレーターに対して効果的とされており、数回の治療で改善が期待できます。施術後は一時的に赤みや痂皮(かさぶた)が形成されますが、剥がれた後に皮膚が引き締まるメカニズムを利用しています。
✅ 外用薬・内服薬による治療
皮膚科では、色素沈着に対してハイドロキノン(漂白剤として知られる美白成分)やトレチノインの外用薬を処方することがあります。ハイドロキノンはメラニン合成酵素の働きを抑制することで色素沈着を薄くする効果があり、医療機関で処方される高濃度品は市販品に比べて高い効果が期待できます。ただし、皮膚への刺激が強いため、専門家の指導のもとで使用することが重要です。
また、ビタミンCやトラネキサム酸の内服も、色素沈着の改善・予防に役立てられます。ニキビそのものの炎症を早期に抑えることがニキビ跡の予防につながるため、ニキビ治療と並行してアプローチすることも重要です。
💡 治療法の選び方と注意点

ニキビ跡の治療法は非常に多岐にわたるため、「どの治療が自分に合っているのか」と迷う方も多いでしょう。治療法を選ぶ際のポイントと注意点をまとめます。
📝 ニキビ跡の種類と程度で選ぶ
まずは自分のニキビ跡がどのタイプなのかを把握することが大前提です。色素沈着(赤み・茶色)なのか、凹みなのか、あるいは両方が混在しているのかによって、最適な治療法は大きく異なります。クリニックでカウンセリングを受け、専門家に診断してもらうことが最善の第一歩です。
🔸 ダウンタイムを考慮する
治療法によって、施術後の赤み・腫れ・皮むけなどのダウンタイムの程度が異なります。仕事や生活スタイルに合わせて、ダウンタイムが許容できる治療を選ぶことが現実的です。効果が高い治療ほどダウンタイムも長い傾向がありますが、複数の治療を組み合わせることで効果を担保しつつダウンタイムを分散させる方法もあります。
⚡ 複数回・複数種類の治療が必要な場合が多い
1回の治療で劇的な改善を期待することは難しく、多くの場合は複数回の施術が必要です。また、一種類の治療だけでなく、複数の治療を組み合わせることでより高い効果が得られることもあります。治療期間とトータルコストについて事前に確認しておくことが大切です。
🌟 活動性のニキビがある場合は先にニキビ治療を
現在もニキビが出ている状態(活動性のニキビ)がある場合は、まずニキビの治療を優先することが重要です。ニキビが続いていると新たなニキビ跡ができてしまい、ニキビ跡治療の効果が得られにくくなります。皮膚科でニキビのコントロールを行いながら、安定した段階でニキビ跡の治療に進むというステップが基本です。
💬 信頼できるクリニックを選ぶ
美容医療の分野では、クリニックによって提供している機器の種類や医師の技術、アフターケアの体制が大きく異なります。カウンセリングの丁寧さ、リスクの説明がきちんとなされるかどうか、料金体系が明確かどうかなどを確認したうえで、信頼できるクリニックを選びましょう。複数のクリニックでカウンセリングを受けて比較検討することも一つの方法です。
Q. クリニックでのニキビ跡治療にはどんな選択肢がありますか?
クリニックではニキビ跡の種類に応じた治療が受けられます。クレーターにはフラクショナルレーザーやマイクロニードル治療・サブシジョン、色素沈着にはピコレーザーやケミカルピーリング・ハイドロキノン外用薬、赤みには血管レーザーやIPL光治療が主な選択肢です。アイシークリニックでは症状を診断のうえ、最適な治療プランを提案しています。
📌 ニキビ跡を作らないための予防策
ニキビ跡は一度できてしまうと改善に時間と費用がかかります。そのため、ニキビ跡ができないように予防することが最も効率的なアプローチです。
✅ ニキビを早期治療する
ニキビができたら、できるだけ早期に適切な治療を始めることが大切です。炎症が長引けば長引くほど、皮膚ダメージが蓄積してニキビ跡になりやすくなります。市販の薬で改善しない場合や、しこり・膿を伴うニキビが出ている場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
📝 ニキビを触らない・潰さない
どんなにかゆくても、気になっても、ニキビに手を触れることは最小限に抑えましょう。手には多くの細菌が付着しており、ニキビを触ることで感染が広がり、炎症を悪化させる可能性があります。自分でニキビを潰すことは、特に深部へのダメージや細菌感染のリスクがあるため、非常に危険です。
🔸 毎日の紫外線対策を徹底する
既存のニキビ跡への悪影響だけでなく、ニキビによる炎症後に紫外線を浴びると色素沈着が生じやすくなります。ニキビがある状態でも日焼け止めを忘れずに使用し、帽子や日傘なども活用して紫外線対策を行いましょう。
⚡ 肌のバリア機能を守る洗顔・保湿ケア
必要以上の洗顔は皮膚のバリア機能を傷めます。洗顔は1日2回(朝・夜)を目安に、刺激の少ないやさしい洗顔料を泡立てて行いましょう。洗顔後はすぐに保湿ケアを行い、肌の乾燥を防ぐことが重要です。バリア機能が整った肌は炎症が起きにくく、ニキビそのものの予防にもつながります。
🌟 生活習慣の改善
十分な睡眠(7〜8時間が目安)、バランスの良い食事(野菜・タンパク質・発酵食品など)、適度な運動、そしてストレス管理は、肌の健康を内側から支える基盤です。これらの生活習慣が整うことでホルモンバランスが安定し、皮脂の過剰分泌が抑えられ、ニキビができにくい体質へと近づくことができます。
💬 ニキビ跡が気になり始めたら早めに相談する
「まだ薄いから」「もう少し様子を見てから」と思っているうちに、色素沈着が定着したりクレーターが深くなったりしてしまうことがあります。ニキビ跡が気になり始めたら、早い段階でクリニックに相談することが改善への近道です。初期のうちであれば、比較的シンプルなアプローチで改善できるケースも多くあります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、ニキビ跡のご相談で来院される患者様の多くが「ニキビが治れば自然に消えると思っていた」とおっしゃいます。実際には、ニキビ跡は種類によって原因も最適なアプローチも大きく異なるため、早い段階で正確に見極めることが改善への重要な第一歩となります。特にクレーターや深い色素沈着はセルフケアの限界がありますので、「もう少し様子を見てから」と迷われる前に、まず一度専門家にご相談いただくことで、より早く、より効果的な改善を目指していただけます。」
✨ よくある質問
ニキビの炎症が真皮層まで達すると、皮膚組織が損傷を受けます。修復の過程でメラニン色素が過剰に産生されたり、コラーゲン繊維が正常に再生されなかったりすることで、赤みや黒ずみ、凹凸が残ります。また年齢とともにターンオーバーが遅くなるため、色素沈着や凹凸が定着しやすくなります。
ニキビ跡は大きく4種類に分類されます。①毛細血管の拡張による「赤みタイプ」、②メラニン色素の沈着による「茶色・黒ずみタイプ」、③皮膚がへこんだ「クレータータイプ」、④コラーゲンが過剰産生されて盛り上がる「肥厚性瘢痕・ケロイドタイプ」です。種類によって原因と適切な対処法が異なります。
初期段階の赤みや色素沈着(茶色い跡)は、毎日の日焼け止め使用・ビタミンC誘導体配合の美白化粧品・十分な保湿ケアを継続することで改善が期待できます。一方、クレーター(凹み)・深い色素沈着・ケロイドはセルフケアでの改善が難しく、クリニックへの相談をおすすめします。
ニキビ跡の種類に応じてさまざまな治療法があります。クレーターにはフラクショナルレーザーやマイクロニードル治療・サブシジョン、色素沈着にはピコレーザーやケミカルピーリング・外用薬(ハイドロキノンなど)、赤みには血管レーザーやIPL光治療などが選択肢として挙げられます。当院では症状を丁寧に診断したうえで最適な治療プランをご提案しています。
主に5つのポイントが重要です。①ニキビを早期に治療する、②ニキビを手で触ったり潰したりしない、③毎日日焼け止めを使用して紫外線対策を徹底する、④刺激の少ない洗顔と十分な保湿ケアでバリア機能を守る、⑤十分な睡眠・バランスの良い食事・ストレス管理など生活習慣を整える、以上を意識することが予防につながります。
🔍 まとめ
ニキビ跡は「赤み(紅斑)」「色素沈着(茶色・黒ずみ)」「クレーター(陥凹性瘢痕)」「盛り上がり(肥厚性瘢痕・ケロイド)」の4種類に大別され、それぞれ原因と適切なアプローチが異なります。セルフケアで対処できるものもありますが、深い色素沈着やクレーター、盛り上がりなどはクリニックでの治療が必要です。
クリニックで受けられる治療法には、フラクショナルレーザー・ピコレーザー・IPL・ケミカルピーリング・マイクロニードル・サブシジョン・ヒアルロン酸注入・外用薬など多岐にわたる選択肢があります。それぞれのニキビ跡の種類や程度、ライフスタイルに合わせた治療法を専門家と相談しながら選ぶことが大切です。
アイシークリニック上野院では、ニキビ跡の種類や程度を丁寧に診断したうえで、一人ひとりに適した治療プランをご提案しています。「自分のニキビ跡はどのタイプなのか」「どんな治療が合っているのか」とお悩みの方は、まずはカウンセリングからお気軽にご相談ください。ニキビ跡の悩みを抱えたまま時間を過ごすことなく、一歩踏み出して理想の肌を目指しましょう。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – ニキビ(尋常性痤瘡)の炎症メカニズム、炎症後色素沈着(PIH)、瘢痕の分類(陥凹性瘢痕・肥厚性瘢痕・ケロイド)に関する診療ガイドラインおよび治療方針
- 日本形成外科学会 – ケロイド・肥厚性瘢痕・陥凹性瘢痕の定義・分類・治療法(サブシジョン・レーザー治療・注射療法など)に関する専門的解説
- PubMed – ニキビ跡の種類別治療法(フラクショナルレーザー・ピコレーザー・ケミカルピーリング・マイクロニードル・TCA CROSS法・PRP療法など)の有効性・安全性に関する国際的な臨床研究・エビデンス
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務