💬 「粉瘤から血が出てる…これって大丈夫?」と焦っていませんか?
実は、粉瘤の出血を放置・自己処置すると、感染が広がって手術が大がかりになるリスクがあります。この記事を読めば、今すぐやるべき応急処置から、受診タイミング・治療の流れまですべて5分でわかります。
🚨 読まないと起きること
- ❌ 自己処置で感染が一気に拡大する
- ❌ 受診が遅れて手術範囲が広がる
- ❌ NG行動で再発リスクが跳ね上がる
✅ この記事でわかること
- 📌 粉瘤が出血する本当の原因
- 📌 今すぐできる正しい応急処置
- 📌 絶対NGな行動(やりがちミス)
- 📌 病院を受診すべきタイミング
- 📌 根本治療・再発を防ぐ方法
感染が広がって悪化します。まずは清潔なガーゼで押さえて、この記事を読んで正しく対処しましょう。
目次
- 粉瘤とはどんなもの?基本的な特徴を確認しよう
- 粉瘤が出血する主な原因
- 出血している粉瘤に見られる症状の種類
- 粉瘤が出血したときの応急処置
- 絶対にやってはいけないNG行動
- 病院を受診すべきタイミングはいつ?
- 医療機関での診察・検査の流れ
- 出血した粉瘤の治療方法
- 粉瘤の再発を防ぐために知っておきたいこと
- まとめ
この記事のポイント
粉瘤の出血は炎症・感染・自己処置が主因。応急処置は清潔なガーゼで圧迫止血し、膿・発熱・持続出血があれば即受診。根本治療は嚢腫壁ごとの摘出手術で、炎症静止後に行うことで再発リスクを最小化できる。
💡 粉瘤とはどんなもの?基本的な特徴を確認しよう
粉瘤(ふんりゅう)は、医学的には「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」とも呼ばれる皮膚の良性腫瘍です。皮膚の表面にある角質や皮脂などが、皮膚の内側に袋状の構造(嚢腫壁)を形成してその中に閉じ込められることで生じます。体のどこにでもできる可能性がありますが、特に顔(頬・額・耳の周り)、首、背中、頭皮、鼠径部などに多く見られます。
見た目は皮膚の下にある丸いしこりで、触るとぷっくりした弾力感があります。中心部分には「黒点」と呼ばれる小さな開口部(毛穴の変化したもの)が見られることがあり、これが粉瘤を他の腫瘍と区別する特徴のひとつです。
粉瘤の大きさは数ミリ程度の小さなものから、5センチ以上に成長するものまでさまざまです。成長速度は非常にゆっくりしていることが多く、何年も同じ大きさのまま存在することもあります。しかし、ある条件が重なると炎症を起こしたり、感染を伴ったりすることがあり、そのような状態になって初めて痛みや腫れ、出血などの症状が現れることがあります。
粉瘤そのものは悪性ではありませんが、稀に粉瘤の壁から皮膚がんが発生するケースも報告されているため、経過観察や適切な治療が必要です。特に急に大きくなった場合や出血を伴う場合は、専門的な診断を受けることが重要です。
Q. 粉瘤が出血する主な原因は何ですか?
粉瘤の出血は主に4つの原因で起こります。①炎症・細菌感染による化膿と破裂、②衣服の摩擦や圧迫による表面の損傷、③自己処置(絞る・潰す行為)による袋の破損、④炎症進行による自然破裂です。稀に悪性腫瘍への変化も原因となるため、繰り返す出血は専門医への受診が必要です。
📌 粉瘤が出血する主な原因
粉瘤から出血が起きる場合、いくつかの原因が考えられます。それぞれの原因を理解しておくことで、自分の状態がどのような段階にあるのかを把握する手助けになります。
✅ 炎症・感染による出血
粉瘤の最も一般的な出血原因のひとつが、炎症や感染です。粉瘤の中に細菌が侵入すると、急速に赤く腫れ上がり、熱感や痛みを伴うようになります。この状態を「炎症性粉瘤」と呼びます。炎症が進行すると内部に膿が溜まり、粉瘤の壁が破れて膿と一緒に血液が滲み出ることがあります。
炎症が強い場合、粉瘤が自然に破裂して内容物(白や黄色の膿、血液、角質の塊)が外に出てきます。このような状態は「感染・膿瘍形成」と呼ばれ、早急な医療処置が必要な状態です。
📝 外的刺激(摩擦・圧迫)による出血
粉瘤がある部位を繰り返し擦ったり、強く圧迫したりすることで、粉瘤の表面を覆っている皮膚が傷ついて出血することがあります。衣服による摩擦、下着のゴムによる締め付け、ベルト、カバンのストラップなどが原因になることが多く、特に背中や腰回り、鼠径部にできた粉瘤では日常的な摩擦が加わりやすい環境にあります。
🔸 自己処置(絞る・潰す)による出血
粉瘤を自分で絞ったり潰したりしようとする行為によって出血が起きるケースも非常に多いです。粉瘤を無理に圧迫すると、内部の圧力が急上昇して袋が破れ、内容物と血液が噴き出すことがあります。また、皮膚表面を傷つけることで二次感染のリスクも高まります。
⚡ 粉瘤の自然破裂
炎症が進行した粉瘤は、外からの圧力がなくても内部の膿の溜まりが増加することで自然に破裂することがあります。破裂した際には白っぽい内容物に混じって血液が出てきます。破裂後は一時的に楽になったように感じることもありますが、袋(嚢腫壁)が残っている限り再発します。
🌟 悪性化の可能性
非常に稀なケースですが、粉瘤が悪性腫瘍(皮膚がんなど)に変化している場合にも出血が見られることがあります。特に、急に大きくなった、色が変わった、表面が崩れるように出血するといった変化がある場合は、悪性化の可能性も念頭に置いて専門医の診断を受けることが必要です。
✨ 出血している粉瘤に見られる症状の種類
粉瘤が出血する際には、出血だけでなく他のさまざまな症状が同時に現れることがあります。自分の状態を正確に把握するために、代表的な症状のパターンを確認しておきましょう。
💬 血液のみが滲む程度の軽い出血
粉瘤の表面の皮膚がわずかに傷ついた場合や、炎症の初期段階では、少量の血液が滲む程度の出血が見られます。このような場合は清潔なガーゼで優しく止血し、刺激を与えないようにすることが基本的な対応です。ただし、繰り返し出血する場合は医師への相談が必要です。
✅ 膿と血液が混じって出る
炎症が進んで感染を伴っている場合、白や黄色の膿に混じって血液が出てきます。この状態では強い痛み、腫れ、赤み、熱感なども伴うことが多く、触ると非常に痛みを感じます。膿と血液が出てきた場合は感染が起きているサインであるため、早めに医療機関を受診することが重要です。
📝 臭いのある内容物と出血
粉瘤の内容物(角質・皮脂の塊)は独特の強い臭いを持っています。出血とともにこのような臭いのある内容物が出てきた場合、粉瘤の袋が破れて内容物が排出された状態です。内容物が外に出ることで一時的に腫れが引くこともありますが、袋が残っている限り必ず再発します。
🔸 継続的・反復的な出血
同じ粉瘤から繰り返し出血が起きる場合は、何らかの継続的な刺激や炎症が加わっている可能性があります。また、稀ではありますが悪性変化の可能性もゼロではないため、継続的な出血が見られる場合は皮膚科や形成外科への受診を優先してください。
Q. 粉瘤が出血したときの正しい応急処置は?
粉瘤が出血した場合、まず石鹸で手をよく洗い、清潔なガーゼを患部に当てて優しく押さえる圧迫止血を行います。止血後は流水で傷口を洗い流し、清潔なガーゼや絆創膏で保護してください。自分で絞ったり針で刺したりする行為は感染拡大を招くため絶対に避けることが重要です。
🔍 粉瘤が出血したときの応急処置
粉瘤から出血した場合、まず落ち着いて以下の手順で応急処置を行いましょう。自己処置の範囲はあくまでも応急的な止血と清潔の維持にとどめ、根本的な治療は必ず医療機関で受けてください。
⚡ ステップ1:清潔な手で対処する
まず手をしっかりと石鹸で洗ってください。汚れた手で触ることで二次感染が起きるリスクが高まります。可能であれば使い捨て手袋を着用することが望ましいです。
🌟 ステップ2:清潔なガーゼや布で止血する
清潔なガーゼや清潔なタオルを出血部位に当て、優しく押さえて圧迫止血を行います。強く擦ったり、さらに刺激を加えたりしないよう注意してください。通常の傷であれば数分以内に止血できます。
💬 ステップ3:傷口を清潔に保つ
止血後は傷口を流水で軽く洗い流し、市販の抗菌ガーゼや絆創膏で保護します。ただし、ガーゼや絆創膏は毎日交換し、傷口の様子を確認してください。市販の消毒液については、刺激が強すぎて皮膚の回復を遅らせる可能性があるため、流水による洗浄が推奨されます(詳しくは医師の指示に従ってください)。
✅ ステップ4:医療機関への受診を検討する
応急処置を行った後、出血の程度や他の症状(痛み・腫れ・発熱など)を確認し、必要に応じて医療機関を受診します。特に膿が出ている場合や、痛みが強い場合、発熱がある場合は早急に受診してください。
💪 絶対にやってはいけないNG行動
粉瘤が出血した際に、「なんとかしよう」と思ってやってしまいがちなNG行動があります。これらの行動は症状を悪化させる可能性があるため、必ず避けてください。
📝 自分で絞ったり潰したりする
粉瘤を自分で絞ったり潰そうとする行為は、最も危険なNG行動のひとつです。強い力で圧迫すると、内部の細菌や膿が周囲の組織に広がり、感染が拡大するリスクがあります。また、出血がひどくなるだけでなく、粉瘤の袋(嚢腫壁)が破裂して炎症が周囲に広がると、治療がより困難になります。
🔸 ハサミや針などで自己切開を試みる
自分で針やハサミを使って粉瘤を切開しようとする行為は絶対に避けてください。清潔な環境でない場所での切開は重篤な感染症(蜂窩織炎・敗血症など)の原因となります。また、適切な麻酔なしに切開を行うと激しい痛みを伴い、適切な処置が困難になります。
⚡ 市販の「にきびケア」商品を使用する
粉瘤は一見するとにきびに似て見えることもありますが、その構造は全く異なります。にきびケア用の市販薬や過酸化ベンゾイルなどを含む製品を粉瘤に使用しても効果はなく、皮膚への刺激が増して症状が悪化する可能性があります。
🌟 放置して様子を見続ける
出血した粉瘤を「そのうち治るだろう」と長期間放置するのも危険です。特に感染を伴っている場合は、放置することで細菌が周辺組織に広がり、より広範囲の感染症に発展する可能性があります。「膿が少し出たら楽になった」という状態でも、粉瘤の袋が残っている限り必ず再発するため、根本的な治療が必要です。
💬 強力な消毒薬を大量に使用する
イソジンや高濃度のアルコールなど、刺激の強い消毒薬を傷口に多量に使用することは、正常な皮膚細胞や組織修復に必要な細胞まで傷つける可能性があります。消毒については、医師の指示に従うことが基本です。
Q. 粉瘤が出血したとき、すぐに受診すべき状況は?
以下の場合は速やかに皮膚科または形成外科を受診してください。38度以上の発熱を伴う場合、圧迫止血をしても15〜20分以上出血が止まらない場合、膿が出ている場合、粉瘤周囲に赤みが広がっている場合です。これらは感染が周囲組織へ拡大しているサインであり、早急な医療処置が必要な状態です。

🎯 病院を受診すべきタイミングはいつ?
粉瘤が出血した場合、すべてのケースで緊急受診が必要というわけではありませんが、以下のような状況では早めに医療機関を受診することを強く推奨します。
✅ すぐに受診が必要なケース
粉瘤が急激に大きくなり、強い痛みと出血を伴う場合は、できるだけ早く受診してください。38度以上の発熱が出血に伴って現れた場合も、感染が全身に及びつつある可能性があるため、速やかに医療機関へ向かいましょう。圧迫止血をしても15〜20分以上出血が続く場合も同様です。また、粉瘤の周囲に赤みが広がっている(炎症が周囲組織に拡大している)場合も緊急性があります。
📝 数日以内に受診すべきケース
応急処置で一旦止血できた場合でも、以下のような状況では数日以内に受診することをお勧めします。出血に加えて膿が出ている場合、粉瘤の部位に痛みや腫れが続いている場合、出血が数日にわたって繰り返される場合、粉瘤が以前より明らかに大きくなっている場合などが該当します。
🔸 落ち着いたタイミングで受診すべきケース
出血は少量で既に止まっており、痛みや腫れもほとんどない場合でも、粉瘤そのものが存在する限りは根本的な治療を検討するために医療機関を受診することをお勧めします。粉瘤は自然には消失しないため、出血したという事実は治療を検討するよい機会といえます。
⚡ 受診する診療科
粉瘤の治療は、皮膚科または形成外科が対応しています。どちらの科でも粉瘤の診断・治療を行っていますが、手術的な摘出を希望する場合は形成外科や、粉瘤治療を得意とするクリニックを選ぶと安心です。アイシークリニック上野院でも粉瘤に関する診察・治療を行っていますので、お気軽にご相談ください。
💡 医療機関での診察・検査の流れ
実際に医療機関を受診した際に、どのような流れで診察が進むのかを事前に知っておくと、安心して受診できます。
🌟 問診
まず医師が患者さんの症状について詳しく確認します。粉瘤に気づいたのはいつか、どのくらいの大きさか、出血が始まったのはいつか、痛みや発熱などの症状があるか、自己処置を行ったかどうかなど、さまざまな情報を聞かれます。正確な情報を伝えることで、適切な診断と治療計画につながります。
💬 視診・触診

医師が粉瘤の状態を目で確認し、手で触れて大きさや硬さ、周囲の炎症の程度などを評価します。粉瘤の典型的な特徴(黒点の有無、弾力感、動き方など)を確認することで、他の皮膚疾患との鑑別を行います。
✅ 必要に応じた検査
感染が疑われる場合は、血液検査(炎症の指標であるCRPや白血球数の確認)が行われることがあります。腫瘤が深部にある場合や、性状の評価が必要な場合には超音波検査(エコー検査)が行われることもあります。また、悪性腫瘍の可能性が否定できない場合は、手術後に摘出した検体を病理検査に提出して詳しく調べます。
📝 治療方針の説明
診察の結果に基づいて、医師から治療方針の説明があります。炎症が強い場合はまず抗生物質などで炎症を抑えてから手術を行うケースもあれば、そのまま切開排膿や摘出手術に進む場合もあります。疑問に思うことは遠慮なく質問し、自分が納得した上で治療を受けることが大切です。
Q. 粉瘤の手術後に再発しないようにするには?
粉瘤の再発予防で最も重要なのは、手術で嚢腫壁(粉瘤の袋)を完全に摘出することです。炎症が強い時期の手術は取り残しが生じやすいため、切開排膿で炎症を鎮静化させてから改めて摘出手術を行う二段階治療が有効です。経験豊富な医師による確実な摘出と、術後の紫外線ケアや皮膚の清潔維持も再発予防に役立ちます。
📌 出血した粉瘤の治療方法
粉瘤が出血している状態・炎症を起こしている状態によって、治療方法が異なります。それぞれの治療法の特徴を理解しておきましょう。
🔸 抗生物質による保存療法
炎症の程度が軽度〜中等度であり、まだ膿が十分に形成されていない段階では、抗生物質(内服薬)を使って感染を抑える保存療法が選択されることがあります。抗生物質によって細菌の増殖を抑えることで、炎症が軽快するケースもありますが、粉瘤そのものの袋(嚢腫壁)は残るため、根本的な解決にはなりません。
⚡ 切開排膿(せっかいはいのう)
粉瘤に膿が溜まって膿瘍を形成している状態(炎症性粉瘤の急性期)では、まず切開して膿を外に出す「切開排膿」が行われます。局所麻酔を施してから粉瘤の上の皮膚を小さく切開し、内部に溜まった膿と内容物を排出させます。この処置によって痛みや腫れが急速に楽になりますが、嚢腫壁が残るため再発します。炎症が落ち着いた後に、改めて摘出手術を行う必要があります。
🌟 粉瘤摘出手術(根治的治療)
粉瘤の根本的な治療は、嚢腫壁ごと摘出する手術です。炎症が起きていない落ち着いた状態(非炎症時)での手術が最も理想的で、この時期であれば嚢腫壁を完全な形で取り出しやすく、再発リスクが低くなります。
手術は基本的に局所麻酔で行われ、外来手術として当日に完結します。切開の方法には従来の紡錘形切開法と、傷が小さくて済む「くり抜き法(ヘソ抜き法)」があります。くり抜き法は特殊な円形のメスを使って粉瘤の開口部(黒点部分)から内容物と袋を取り出す方法で、傷跡が目立ちにくいメリットがあります。ただし、炎症が強い場合や大きな粉瘤では従来の切開法が適していることもあります。
手術後は縫合が行われ(くり抜き法では縫合不要のケースもある)、抜糸まで定期的な通院が必要です。手術で摘出した組織は病理検査に提出し、良性であることを確認するのが一般的です。
💬 炎症時の治療の順序について
出血を伴う炎症性粉瘤の場合、多くのケースでは「炎症期→切開排膿→炎症の沈静化→摘出手術」という二段階の治療が必要になります。炎症が強い時期に摘出手術を行うと、組織の境界がわかりにくく、嚢腫壁の取り残しが生じやすくなるためです。また、炎症のある組織は局所麻酔が効きにくく、手術中の痛みが強くなる場合があります。
医師から「まず炎症を落ち着かせましょう」と説明された場合は、医師の判断に従って治療を進めることが大切です。
✨ 粉瘤の再発を防ぐために知っておきたいこと
粉瘤の治療を受けた後も、再発を防ぐための知識を持っておくことは重要です。また、新たな粉瘤の発生を予防するための生活習慣についても把握しておきましょう。
✅ 手術後の再発について
粉瘤の摘出手術において最も重要なのは、嚢腫壁を完全に取り除くことです。嚢腫壁が残ってしまうと、残存した組織から再び粉瘤が形成されて再発します。炎症が強い状態での手術や、技術的に困難な部位での手術では取り残しが生じやすくなります。
再発した粉瘤に対しては、再手術が必要になることがほとんどです。再手術では、前回の手術による瘢痕組織の中から嚢腫壁を取り出す必要があり、初回手術より技術的な難易度が上がることがあります。そのため、初回の手術で経験豊富な医師に確実に摘出してもらうことが最善の再発予防策です。
📝 日常生活での注意点
粉瘤ができやすい体質の方(皮脂分泌が多い方、毛穴が詰まりやすい方)では、生活習慣の見直しが新たな粉瘤の発生予防につながる可能性があります。規則正しい洗顔・入浴習慣を維持して皮膚を清潔に保つこと、油分の多い食事を控えてバランスのよい食生活を心がけること、また粉瘤がある部位への過度な摩擦や圧迫を避けることも重要です。
手術後の傷跡については、紫外線ケア(傷跡に直射日光が当たらないよう保護する)が傷跡の色素沈着予防に役立ちます。テープ固定や保湿ケアについても、担当医の指示に従って行ってください。
🔸 粉瘤の早期発見・早期治療の重要性
粉瘤は小さいうちに発見して治療を受けると、手術の傷が小さく、回復も早く、合併症のリスクも低くなります。出血や炎症が起きていない静止期の粉瘤であれば、比較的簡単な手術で完全に取り除くことができます。
一方、炎症・感染・出血が起きてから治療を受けると、治療が二段階になり、通院回数が増え、治癒までの期間も長くなります。皮膚に気になるしこりを発見したら、出血や痛みが起きる前に皮膚科や形成外科を受診することを強くお勧めします。
⚡ 定期的な皮膚チェックを習慣に
粉瘤は体のどこにでもできる可能性があり、背中など自分で確認しにくい場所にできることも少なくありません。定期的に全身の皮膚をチェックする習慣をつけ、気になるしこりや皮膚の変化を発見したら早めに医師に相談する習慣をつけることが、重篤な状態になる前の早期対応につながります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、粉瘤からの出血をきっかけに受診される患者様の多くが、炎症が進行した状態でいらっしゃるケースが見受けられます。出血や膿が出ると「自分で処置しよう」と試みてしまう方もいらっしゃいますが、それにより感染が拡大してしまうことがあるため、まずは清潔なガーゼで止血し、速やかにご相談いただくことをお勧めします。粉瘤は炎症が落ち着いた時期に嚢腫壁ごと丁寧に摘出することが再発予防の要となりますので、気になるしこりを早い段階でご相談いただけると、患者様ご自身の負担を最小限に抑えた治療が可能です。」
🔍 よくある質問
まず石鹸で手をしっかり洗い、清潔なガーゼを出血部位に当てて優しく押さえる圧迫止血を行ってください。止血後は流水で傷口を軽く洗い流し、清潔なガーゼや絆創膏で保護します。自分で絞ったり潰したりする行為は感染拡大につながるため、絶対に避けてください。
38度以上の発熱がある、膿が出ている、15〜20分以上出血が止まらない、周囲に赤みが広がっているといった場合はすぐに受診が必要です。一方、少量の出血で既に止まっており、痛みや腫れもない場合は、数日以内に皮膚科または形成外科への受診を検討してください。
自分で絞ったり潰したりすると、内部の細菌や膿が周囲の組織に広がり、感染が拡大するリスクがあります。また、粉瘤の袋(嚢腫壁)が残る限り必ず再発するため、自己処置は根本的な解決にならず、むしろ治療を困難にする可能性があります。必ず医療機関での適切な処置を受けてください。
嚢腫壁(粉瘤の袋)が完全に摘出できれば再発リスクは低くなりますが、取り残しがあると再発します。炎症が強い状態での手術は取り残しが生じやすいため、当院では炎症を落ち着かせてから摘出手術を行うケースが多くあります。経験豊富な医師による確実な摘出が、最善の再発予防策です。
非常に稀なケースですが、粉瘤が悪性化している場合にも出血が見られることがあります。急に大きくなった、色が変わった、表面が崩れるように繰り返し出血するといった変化がある場合は、悪性化の可能性も否定できません。このような症状がある場合は早めに皮膚科または形成外科を受診し、専門医の診断を受けることが重要です。
💪 まとめ
粉瘤が出血する原因は、炎症・感染、外的刺激、自己処置による破損、自然破裂など様々です。出血した場合の応急処置は、清潔な手で清潔なガーゼを当てて止血し、傷口を保護することが基本です。自分で絞ったり潰したりする行為は、感染の拡大や症状の悪化を招くため絶対に避けてください。
膿が出ている、強い痛みや腫れがある、発熱がある、出血がなかなか止まらないといった場合は早急に医療機関を受診してください。出血が軽度であっても、粉瘤は自然には消失しないため、落ち着いたタイミングで根本的な治療(手術による摘出)を検討することをお勧めします。
粉瘤の治療において最も重要なのは、嚢腫壁を完全に摘出することです。炎症が起きていない静止期に手術を受けることで、再発リスクを最小限に抑えることができます。皮膚のしこりや気になる変化を感じたら、アイシークリニック上野院をはじめとする皮膚科・形成外科にお気軽にご相談ください。早期の診断と適切な治療が、皮膚の健康を守る最善の方法です。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 粉瘤(表皮嚢腫)の定義・特徴・診断基準・治療方針に関する公式情報。粉瘤の良性腫瘍としての分類、炎症性粉瘤の病態、および摘出手術の適応に関する記述の根拠として参照。
- 日本形成外科学会 – 皮膚腫瘍(粉瘤を含む)の外科的治療法(切開排膿・嚢腫壁摘出術・くり抜き法)および術後管理・再発予防に関する情報。治療方法の解説および手術の流れに関する記述の根拠として参照。
- 厚生労働省 – 感染症予防・創傷管理における清潔操作の重要性、および医療機関受診の目安に関する情報。応急処置の手順・受診タイミング・自己処置による感染リスクに関する記述の根拠として参照。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務