皮膚の下にしこりのようなものができたとき、「これって粉瘤?それとも別の何か?」と不安になったことはありませんか?
💬 こんな経験、ありませんか?
「触るとコリコリしてる…」「だんだん大きくなってきた気がする」「痛みはないけど、なんか怖い」
この記事を読めば、粉瘤とほかのしこりの見分け方・治療法・受診すべきタイミングがすべてわかります。
逆に読まないと、放置して悪化・炎症・手術が大変になるリスクがあります。
目次
- しこりとは何か?皮膚にできるしこりの種類
- 粉瘤とは何か?基本的な特徴と仕組み
- 粉瘤とほかのしこりの違い:見分けるポイント
- 粉瘤ができやすい場所・年代・原因
- 粉瘤の症状と炎症について
- 粉瘤以外のしこり:脂肪腫・ガングリオン・リンパ節腫脹など
- 粉瘤の診断方法
- 粉瘤の治療法:手術で取り除くことが基本
- 放置するとどうなる?粉瘤を放っておくリスク
- こんな場合はすぐに受診を:注意すべきしこりのサイン
- アイシークリニック上野院での対応について
- まとめ
📌 この記事のポイント
粉瘤は皮下に袋状の嚢胞が形成される良性腫瘍で、自然治癒せず外科的摘出が唯一の根治法。脂肪腫やガングリオンなど類似のしこりと自己判断による区別は困難なため、気になるしこりは早めに専門医へ相談することが重要。
💡 1. しこりとは何か?皮膚にできるしこりの種類
「しこり」とは、皮膚の上や皮膚の下に触れる、周囲の組織よりも硬くなった塊のことを指します。医学的な正式な用語というよりも、患者さんが自覚する感覚的な表現として使われることが多い言葉です。
しこりができる原因はさまざまで、良性のものから悪性のものまで幅広く存在します。皮膚の表面近く(皮下)にできる代表的なしこりとしては、次のようなものがあります。
- 粉瘤(ふんりゅう):皮膚の下に袋状の構造ができ、老廃物が溜まる良性の腫瘍
- 脂肪腫(しぼうしゅ):脂肪細胞が増殖してできる良性の腫瘍
- ガングリオン:関節や腱の近くにできるゼリー状の内容物を持つ嚢腫
- リンパ節の腫れ:感染や炎症に伴ってリンパ節が腫大する状態
- 石灰化上皮腫:毛母細胞から発生する、石灰化を伴う良性の腫瘍
- 血管腫・血管奇形:血管が異常に増殖・拡張した状態
- 悪性腫瘍(皮膚がんなど):まれに悪性の場合もある
このように、「しこり」という表現でひとくくりにされていても、その中身はまったく異なることがあります。見た目だけで判断するのが難しいケースも多いため、正確な診断のためには医療機関での受診が必要です。
Q. 粉瘤の見た目の特徴は何ですか?
粉瘤は皮膚の下にある丸みを帯びたしこりで、中央に黒い点(開口部)が見られることがあります。皮膚と一体となって動く感覚があり、強く押すとチーズ状で独特の強い臭いを持つ白〜黄白色の内容物が出ることがあります。炎症がなければ基本的に痛みはありません。
📌 2. 粉瘤とは何か?基本的な特徴と仕組み
粉瘤は、医学的には「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」または「アテローム」とも呼ばれる良性の嚢腫です。皮膚の下に袋状の構造(嚢胞:のうほう)が形成され、その中に角質(皮膚の垢)や皮脂などの老廃物が溜まることで生じます。
正常な皮膚では、皮膚の最表面にある表皮細胞は一定のサイクルで角質になり、外側へ押し出されて剥がれ落ちていきます。しかし何らかの原因で皮膚が皮下に入り込んでしまうと、その部分に袋状の構造が作られてしまいます。本来なら外に出るはずの角質や皮脂がこの袋の中に閉じ込められ、年月をかけて少しずつ溜まっていくのが粉瘤です。
粉瘤の外見的な特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
- 皮膚の下にある丸みを帯びたしこり
- 表面の皮膚を動かすとしこりも一緒に動くような感覚(皮膚との連続性がある)
- 中央部分に黒い点(黒点、いわゆる「開口部」または「臍:へそ」)が見られることがある
- 押すと臭いのある白っぽいチーズ状の内容物が出てくることがある
- 炎症がなければ、基本的に痛みはない
サイズは数ミリ程度の小さなものから、数センチを超えるものまでさまざまです。成長速度は非常にゆっくりであることが多く、長年にわたって同じ場所に存在し続けることもあります。
✨ 3. 粉瘤とほかのしこりの違い:見分けるポイント
粉瘤と他のしこりをどのように見分ければよいのでしょうか。自己判断で確定診断を下すことは難しいですが、いくつかの特徴を比較することで、ある程度の傾向を把握することができます。
粉瘤の最も特徴的なサインのひとつが「中央の黒い点(開口部)」の存在です。これは皮膚の毛穴が袋の開口部となっているものです。すべての粉瘤にみられるわけではありませんが、もしこの黒点が確認できれば、粉瘤である可能性が高まります。
また、粉瘤は皮膚とひとつながりになっており、皮膚の表面を指で動かすとしこりも一緒に動くように感じられます。これは粉瘤の袋が真皮(皮膚の深い層)に接着しているためです。一方で、脂肪腫などは皮膚の下でやや独立しており、皮膚の上から触ってもしこりが別々に動く感じがすることがあります。
次に、粉瘤の内容物を確認することも見分けに役立ちます。粉瘤を強く圧迫すると、チーズや練りわさびのような白~黄白色の内容物が出てくることがあります。これは角質や皮脂の塊であり、独特の強い臭いを伴うことが多いです。ただし、自分で押し出そうとすることは炎症や感染を悪化させる可能性があるため、医療機関での処置に任せることを強くおすすめします。
一方、脂肪腫は内容物が液体や固体の脂肪組織であり、臭いはほとんどありません。ガングリオンは関節や腱の近くに発生することが多く、透明なゼリー状の内容物を含みます。リンパ節の腫れは感染症や風邪などと並行して現れることが多く、発熱や全身症状を伴う場合があります。
Q. 炎症性粉瘤になったときの対処法は?
粉瘤が赤く腫れて強い痛みが生じた場合は、細菌感染による炎症性粉瘤の可能性があります。自分で押し出そうとすると炎症や感染が悪化するリスクがあるため避けてください。医療機関では切開して膿を排出し、抗生物質で炎症を鎮めた後、根治手術で袋を摘出するのが一般的な治療の流れです。
🔍 4. 粉瘤ができやすい場所・年代・原因
粉瘤は全身のどこにでもできる可能性がありますが、特にできやすい場所があります。代表的な好発部位としては、顔(特に耳の周囲・頬・額)、首、背中、頭皮、脇の下、陰部周辺などが挙げられます。これらの部位は皮脂腺が多く、皮膚のターンオーバーが活発なためと考えられています。
年代別にみると、粉瘤は10代後半から40代にかけての比較的若い世代に多く見られますが、年齢を問わず発症することがあります。性別による大きな差はないとされています。
粉瘤の原因については、まだ完全には解明されていない部分もありますが、以下のような要因が関与していると考えられています。
まず、毛穴の詰まりが主な原因のひとつとして挙げられます。ニキビのように毛穴が皮脂や角質で塞がれると、その部分で嚢胞が形成されることがあります。ニキビ(尋常性ざ瘡)の後から粉瘤が発生するケースも報告されています。
次に、外傷(けが)も原因になることがあります。皮膚が深く傷ついたときに、表皮細胞が皮下に押し込まれて袋を形成することがあります。これは「外傷性粉瘤」と呼ばれます。
また、遺伝的な素因も関係していると考えられており、「多発性粉瘤」として複数の粉瘤が体のあちこちにできる場合は、遺伝性の疾患(たとえばガードナー症候群など)が背景にあることもあります。紫外線や慢性的な皮膚の刺激、HPV(ヒトパピローマウイルス)感染なども関連要因として挙げられることがあります。
💪 5. 粉瘤の症状と炎症について
炎症を起こしていない状態の粉瘤(非炎症性粉瘤)は、痛みやかゆみなどの自覚症状がほとんどなく、ゆっくりと大きくなっていくだけのことが多いです。このため「長い間気にしていなかった」「いつの間にか大きくなっていた」と気づく方も少なくありません。
しかし、粉瘤の袋の中は細菌が増殖しやすい環境でもあり、何らかのきっかけ(外からの圧力や摩擦、免疫力の低下など)で細菌が侵入・増殖すると、炎症を起こすことがあります。これを「炎症性粉瘤」または「感染性粉瘤」と呼びます。
炎症性粉瘤の主な症状は次の通りです。
- しこりが急に赤くなる、熱を持つ
- 強い痛みや圧痛(触ると痛い)が生じる
- しこりが急速に大きくなる
- 膿が溜まり、しこりが柔らかくなる(波動感)
- 皮膚が破れて膿が自然に排出されることもある
炎症を起こした粉瘤は、見た目や痛みの強さから「おでき(疖:せつ)」や「ニキビの悪化」と勘違いされることがあります。しかし原因が異なるため、対応も変わってきます。炎症性粉瘤の場合、まず膿を排出して炎症を鎮めることが先決となり、炎症が落ち着いた後に根治的な手術(袋ごと摘出する手術)を行うことが多いです。
なお、炎症が繰り返されると粉瘤の袋と周囲の組織が癒着し、手術の難易度が上がる場合があります。そのため、炎症を繰り返すようになってきたと感じたら、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
🎯 6. 粉瘤以外のしこり:脂肪腫・ガングリオン・リンパ節腫脹など
粉瘤と混同されやすい代表的なしこりについて、それぞれの特徴を整理しておきましょう。
✅ 脂肪腫(しぼうしゅ)
脂肪腫は、皮下の脂肪細胞が増殖してできる良性の腫瘍で、粉瘤の次に多く見られる皮膚のしこりのひとつです。触った感じは柔らかく、ゴムまりのような弾力性があります。粉瘤と違って中央の黒い点はなく、押しても臭いのある内容物は出てきません。皮膚の上から触ると、しこりが皮膚とは別に動く感じがすることが特徴的です。
脂肪腫は背中・肩・腕・太ももなどに多く、単発のことも複数できることもあります。大きくなっても自然に消えることはなく、治療が必要な場合は外科的な摘出が行われます。
📝 ガングリオン
ガングリオンは、関節包や腱鞘(けんしょう)から生じる嚢腫で、手首の背側(手の甲側)や足の甲によく見られます。中身は透明から半透明のゼリー状の粘液であり、表面はつるつるとして硬く感じることが多いです。
関節の動きによって大きさが変わることがあり、押すと痛みを感じる場合もあります。治療は経過観察から始まり、症状が強い場合は注射での吸引や外科的切除が検討されます。
🔸 リンパ節腫脹(りんぱせつしゅちょう)
首・脇の下・鼠径部(足の付け根)など、リンパ節が集まっている部位にしこりを感じる場合、リンパ節の腫れである可能性があります。風邪や感染症による炎症性の腫れが最も多く、通常は感染が治まると自然に縮小します。
ただし、数週間以上経っても縮小しない、どんどん大きくなる、痛みがない、複数のリンパ節が腫れているといった場合には、悪性リンパ腫や転移性リンパ節など、より深刻な疾患が隠れている可能性もあるため、早めの受診が必要です。
⚡ 石灰化上皮腫(せっかいかじょうひしゅ)
石灰化上皮腫(毛母腫:もうぼしゅとも呼ばれる)は、毛母細胞から発生する良性の腫瘍で、石灰化(カルシウムの沈着)を伴うため、触ると非常に硬い石のように感じられるのが特徴です。顔・頸部・上肢などに多く見られ、子どもや若い女性に比較的多いとされています。皮膚の上から見ると青白く透けて見えることもあります。
Q. 粉瘤と脂肪腫の違いを教えてください
粉瘤には中央に黒い点があり、押すと臭いのある内容物が出る場合があります。脂肪腫は黒い点がなく、ゴムまりのような柔らかい弾力性があり、臭いのある内容物は出ません。また、粉瘤は皮膚と一緒に動く傾向があるのに対し、脂肪腫は皮膚とは独立して動く感じがする点も異なります。

💡 7. 粉瘤の診断方法
粉瘤の診断は、主に問診と視診・触診によって行われます。皮膚科や形成外科の医師が、しこりの場所・大きさ・硬さ・動き方・表面の色・黒い点の有無などを確認することで、多くの場合は臨床的に診断を下すことができます。
より詳しく調べる必要がある場合には、以下の検査が行われることがあります。
エコー検査(超音波検査)は、皮膚の下の構造を非侵襲的に可視化できる検査です。粉瘤の場合は袋状の嚢胞として確認されることが多く、内容物の性状や周囲との関係をある程度把握することができます。脂肪腫や他の腫瘤との鑑別にも役立ちます。
MRI検査やCT検査は、より大きなしこりや深い部位にある場合、あるいは悪性を疑う場合などに追加されることがあります。
病理組織検査(生検)は、腫瘍の一部または全部を摘出して顕微鏡で詳しく調べる検査です。悪性腫瘍との鑑別が必要な場合や、手術で摘出した組織の確認のために行われます。
日常的に多く見られる粉瘤であれば、専門医の視診・触診だけで診断がつくことがほとんどですが、見た目や触感が典型的でないしこりについては、追加の検査が行われることがあります。自己判断せず、気になるしこりがある場合は必ず医師に相談しましょう。
📌 8. 粉瘤の治療法:手術で取り除くことが基本
粉瘤の根本的な治療は、外科的手術による摘出です。薬を塗ったり飲んだりして粉瘤の袋を消失させる方法は現時点では存在しないため、粉瘤を完全に治すためには袋ごと切除する必要があります。
非炎症性粉瘤(炎症を起こしていない粉瘤)の主な手術法には以下のものがあります。
🌟 くり抜き法(トレパン法)
粉瘤の中央にある開口部(黒い点)を含む小さな円形の切開を行い、そこから内容物を押し出した後、袋を取り出す方法です。傷が小さく済む、縫合の必要がない(または縫合が簡単)などのメリットがあります。比較的小さな粉瘤や、開口部がはっきりしている粉瘤に適しています。
💬 切開摘出法

粉瘤の上の皮膚を紡錘形に切開し、袋を丸ごと摘出する方法です。比較的大きな粉瘤や、過去に炎症を繰り返して周囲と癒着している粉瘤に適しています。確実に袋ごと摘出できる反面、傷の長さはくり抜き法よりも大きくなります。
いずれの方法でも、局所麻酔を用いて日帰り(外来)手術として行われることが多く、手術自体は短時間で終わります。術後は傷の大きさや部位によって異なりますが、数日から数週間で日常生活に戻れることがほとんどです。
炎症を起こしている粉瘤(炎症性・感染性粉瘤)の場合は、まず切開排膿(きりひらいて膿を出す)処置を行い、抗生物質を使用して炎症を鎮めます。その後、炎症が落ち着いた状態で根治的な手術を行うことが一般的です。炎症が強い状態で袋の摘出を試みると、袋が破れてしまったり、周囲の組織への感染が広がるリスクがあるためです。
手術後の再発率は、袋を完全に摘出できれば非常に低いとされていますが、袋の一部が残ってしまった場合には再発することがあります。
✨ 9. 放置するとどうなる?粉瘤を放っておくリスク
粉瘤は良性の腫瘍であり、悪性化することは非常にまれです。そのため、医学的に緊急性の高い疾患ではありません。しかし、放置することにはいくつかのリスクが伴います。
まず、粉瘤は自然に消えることはないという点を知っておく必要があります。袋状の構造は一度形成されると、その中に角質や皮脂が溜まり続けるため、放置すれば少しずつ大きくなっていく傾向があります。小さいうちに取り除く方が、手術の傷も小さく、術後の回復も早いことが多いです。
次に、炎症・感染のリスクがあります。前述のように、粉瘤は何らかのきっかけで細菌感染を起こし、強い痛みや腫れを伴う炎症性粉瘤になることがあります。こうした急性の炎症は、日常生活や仕事に支障をきたすことがあり、緊急の処置が必要になることもあります。
また、炎症を繰り返すと粉瘤の袋が周囲の組織と強く癒着し、手術の難易度が上がります。場合によっては、以前より大きな傷が残る可能性があります。
さらに、粉瘤が皮膚がん(たとえば基底細胞がんや扁平上皮がん)などの悪性腫瘍と見た目が似ていることがあるため、自己判断で「粉瘤だから大丈夫」と思っていても、実際には別の病変である可能性も完全には排除できません。しこりが気になる場合は、早めに専門医の診察を受けることが安心につながります。
Q. 粉瘤を放置するとどうなりますか?
粉瘤は自然に消えることはなく、放置すると角質や皮脂が溜まり続け少しずつ大きくなる傾向があります。また、細菌感染による炎症を繰り返すと、粉瘤の袋が周囲の組織と癒着し手術の難易度が上がります。アイシークリニック上野院では、小さいうちの早期受診が傷の縮小と回復の早さにつながるとお伝えしています。
🔍 10. こんな場合はすぐに受診を:注意すべきしこりのサイン
しこりの中には、早急に医療機関を受診すべき危険なサインを示すものがあります。以下のような症状や変化が見られる場合には、できる限り早めに受診してください。
- しこりが急に大きくなっている(数週間〜数ヶ月で明らかに増大している)
- しこりが硬くて固定されており、動かない
- 皮膚の表面がただれている、潰瘍化している、出血している
- しこりの周囲に皮膚の赤みや熱感・痛みが強い(炎症・感染を示す可能性)
- リンパ節のしこりが2〜4週間以上経っても縮小しない
- しこりと同時に原因不明の体重減少・発熱・倦怠感が続く
- 複数のしこりが同時にできている(多発している)
- 以前あったしこりが治療後に再発した
これらのサインがあるからといって必ずしも悪性ということではありませんが、早期発見・早期治療が大切な疾患もあるため、自己判断で様子見を続けることはおすすめできません。
また、「長年同じ大きさで変化がないから大丈夫」と思っていても、定期的に自分で状態を確認し、変化があれば受診する習慣をつけることが大切です。
💪 11. アイシークリニック上野院での対応について
アイシークリニック上野院では、粉瘤をはじめとする皮膚・皮下のしこりの診察・治療に対応しています。「しこりができているけれど、粉瘤かどうかわからない」「炎症を繰り返していて、根本的に治したい」「手術への不安があって、まずは相談したい」といったさまざまなご要望にお応えしています。
受診の流れとしては、まず問診・視診・触診による診察を行い、必要に応じてエコー検査などを実施します。その上で診断結果と治療の選択肢についてわかりやすくご説明し、患者さんと一緒に今後の方針を検討します。無理に手術を勧めることはなく、患者さんの不安やご希望を丁寧にお聞きした上で治療を進めていきます。
手術は局所麻酔を使用した日帰り手術として対応しており、できる限り傷が小さく、術後の日常生活への影響が少ない方法を選択します。術後のフォローアップも丁寧に行いますので、初めての方も安心してご相談ください。
「このしこりは粉瘤?それとも別の何か?」と疑問を感じた際は、ぜひアイシークリニック上野院へご相談ください。専門医が丁寧に診察し、最適な対応方法をご提案します。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「しこりができたけれど粉瘤かどうかわからない」と不安を抱えてご来院される患者さんが多く、実際に診察してみると脂肪腫やガングリオン、リンパ節の腫れなど、粉瘤以外のしこりであるケースも少なくありません。自己判断で様子を見続けた結果、炎症が繰り返されて手術の難易度が上がった状態でご来院される方もいらっしゃるため、気になるしこりは早めに専門医へご相談いただくことを強くお勧めします。どんな小さな不安でも丁寧にお答えしますので、どうぞお気軽にご来院ください。」
🎯 よくある質問
粉瘤には中央に黒い点(開口部)があり、押すと臭いのある白っぽい内容物が出ることがあります。一方、脂肪腫は黒い点がなく、触るとゴムまりのような柔らかい弾力性があり、臭いのある内容物は出ません。また、脂肪腫は皮膚とは別に動く感じがするのに対し、粉瘤は皮膚と一緒に動く傾向があります。ただし自己判断は難しいため、専門医への受診をおすすめします。
粉瘤は自然に消えることはありません。放置すると角質や皮脂が袋の中に溜まり続け、少しずつ大きくなる傾向があります。また、細菌感染による炎症を起こし、強い痛みや腫れが生じるリスクもあります。炎症を繰り返すと手術の難易度が上がるため、小さいうちに専門医へ相談し、適切な治療を受けることが望ましいです。
はい、粉瘤の手術は一般的に局所麻酔を使用した日帰り(外来)手術として行われます。手術自体は短時間で終わることがほとんどです。術後は傷の大きさや部位によって異なりますが、数日から数週間で日常生活に戻れることが多いです。アイシークリニック上野院でも日帰り手術に対応しており、術後のフォローアップも丁寧に行っています。
粉瘤が赤く腫れて痛む場合は、細菌感染による「炎症性粉瘤」の可能性があります。この状態では、まず切開して膿を排出し、抗生物質で炎症を抑える処置が必要です。自分で押し出そうとすると炎症や感染が悪化するリスクがあるため、できるだけ早めに皮膚科や外科などの医療機関を受診してください。炎症が落ち着いた後に根治手術を行うのが一般的な流れです。
自己判断での確定診断は難しく、危険を伴う場合もあります。粉瘤に見えても、脂肪腫・ガングリオン・リンパ節の腫れ、まれに悪性腫瘍である可能性もあります。アイシークリニック上野院でも、粉瘤と思って受診された方が実際には別のしこりであったケースは少なくありません。気になるしこりがある場合は、自己判断せず専門医による問診・視診・触診を受けることをおすすめします。
💡 まとめ
粉瘤としこりの違いについて、この記事では詳しく解説してきました。最後に要点を整理しておきます。
- 「しこり」は皮膚の下にできる硬い塊の総称であり、粉瘤・脂肪腫・ガングリオン・リンパ節腫脹など、さまざまな種類がある
- 粉瘤は皮膚の下に袋状の構造(嚢胞)が形成され、角質や皮脂などの老廃物が溜まる良性腫瘍である
- 粉瘤の特徴としては、中央の黒い点(開口部)、皮膚との連続性、独特の臭いのある内容物などが挙げられる
- 炎症を起こすと赤み・腫れ・痛みが生じる「炎症性粉瘤」になることがあり、この場合は早急な処置が必要
- 粉瘤の根本的な治療は外科的な袋の摘出であり、自然に消えることはない
- 放置すると大きくなったり、炎症を繰り返すリスクがある
- しこりが急激に大きくなる、硬い、動かない、出血するなどの変化があれば早めに受診を
粉瘤は比較的よく見られる疾患ですが、自己判断で決めつけず、専門医の診察を受けることが大切です。気になるしこりがある方は、早めにアイシークリニック上野院にご相談ください。適切な診断と治療で、不安を解消するお手伝いをいたします。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 粉瘤(表皮嚢腫)の定義・診断基準・治療方針に関する皮膚科学的ガイドラインおよび学会見解
- 日本形成外科学会 – 粉瘤・脂肪腫・石灰化上皮腫などの良性皮膚腫瘍の手術適応・術式(くり抜き法・切開摘出法)に関する形成外科的治療情報
- PubMed – 表皮嚢腫(粉瘤)の病態・炎症性粉瘤の管理・外科的摘出術の再発率等に関する国際的な査読済み医学文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務