💬 「シャツの脇だけ黄ばむ…これってワキガ?」そんな悩み、実は多くの20〜30代が抱えています。
洗っても取れない臭い、茶色いシミ、脇の黄ばみ…これらはすべてワキガと深く関係している可能性があります。でも、正しい知識がないまま放置すると、シャツが次々ダメになるだけでなく、臭いの問題も悪化の一途をたどります。
💡 この記事を読むとわかること
✅ シャツが黄ばむ・臭う本当の原因
✅ 洗濯やケアで黄ばみ・臭いを軽減する具体的な方法
✅ デオドラントでは限界がある理由と医療治療の選択肢
🚨 こんな方は要注意!
「ただの汗の臭いだろう」と放置しているうちに、繊維に臭い・汚れが完全定着してシャツが使えなくなるケースが続出しています。
👩⚕️ 医師より
ワキガは正しいケアと適切な治療で根本から改善できます。まずは正しい知識を持つことが第一歩です!
目次
- 📌 ワキガとは?シャツが汚れる理由を知る
- 📌 ワキガによるシャツの黄ばみの原因と仕組み
- 📌 シャツの臭いがワキガかどうか判断する方法
- 📌 ワキガの人がシャツを守るための日常的なケア
- 📌 シャツの黄ばみ・臭いを落とす洗濯のコツ
- 📌 ワキガに適したシャツの選び方
- 📌 デオドラント製品の正しい使い方と限界
- 📌 医療機関での治療法:根本から改善するために
- 📌 まとめ
⚡ この記事のポイント
ワキガによるシャツの黄ばみ・臭いはアポクリン汗腺の有機成分が繊維に酸化定着することが原因で、日常ケアや洗濯の工夫で軽減できるが、根本改善にはミラドライ等の医療治療が有効。
💡 1. ワキガとは?シャツが汚れる理由を知る
ワキガ(腋臭症)とは、わきの下にあるアポクリン汗腺から分泌される汗が、皮膚表面に常在する細菌によって分解されることで、特有の刺激臭を発する状態を指します。日常的に「汗の臭い」と混同されることが多いですが、実はエクリン汗腺(全身に分布する一般的な汗腺)とアポクリン汗腺(わきの下・耳の中・乳輪周辺などに集中する汗腺)では、分泌する汗の成分がまったく異なります。
エクリン汗腺からの汗は99%以上が水分で、比較的さらさらしており、蒸発すれば臭いはほとんど残りません。一方、アポクリン汗腺からの汗には脂質・タンパク質・糖・アンモニア・鉄分など多くの有機成分が含まれています。この成分豊富な汗が皮膚の常在菌と反応することで、特有のツンとした刺激的な臭いが生まれるのです。
ワキガを持つ方のシャツが汚れやすい理由は、この分泌物の成分の豊富さにあります。有機物が多いため衣類の繊維に付着しやすく、繰り返し洗濯しても成分が繊維の奥まで染み込んでいることがあります。また、成分が酸化することで黄色や茶色のシミとして定着してしまうのです。
アポクリン汗腺の数や分泌能力には個人差があり、遺伝的な要素が強く関係しています。日本人ではワキガの方は少数派とされてきましたが、近年の生活習慣の変化や食生活の欧米化によって増加傾向にあるとも言われています。また、ワキガは自分では気づきにくい症状の一つでもあります。鼻が慣れてしまうため、自分の臭いを客観的に判断するのが難しいのです。
Q. ワキガによるシャツの黄ばみが落ちにくい理由は?
ワキガの原因であるアポクリン汗腺の汗には、脂質・タンパク質・鉄分などの有機成分が豊富に含まれています。これらが繊維に付着して酸化することで黄色や茶色のシミとして定着し、制汗剤のアルミニウム塩との化学反応も加わるため、通常の汗による黄ばみより頑固で落ちにくくなります。
📌 2. ワキガによるシャツの黄ばみの原因と仕組み
シャツの脇部分に現れる黄ばみは、多くの方が経験する悩みです。しかし、この黄ばみがワキガ由来の汗によるものか、一般的な汗や制汗剤の成分によるものかを理解することが、適切なケアをするうえで重要です。
ワキガによる黄ばみの主な原因の一つは、アポクリン汗腺から分泌される脂質やタンパク質です。これらの成分は繊維に付着したのち、時間をかけて酸化・変質します。この酸化反応によって、白いシャツが徐々に黄色や茶色に変色していくのです。特に長期間放置すると、この変色は非常に頑固なシミとなり、通常の洗濯では落ちにくくなります。
もう一つ注目すべき原因として、制汗・デオドラント製品の成分との反応があります。多くの制汗剤に含まれるアルミニウム塩(アルミニウムクロロハイドレートなど)が汗の成分と反応すると、黄色や白い残留物を生じることがあります。ワキガの方は制汗剤を多めに使用する傾向があるため、この化学反応による変色リスクも高まります。
さらに、アポクリン汗には鉄分が含まれており、これが酸化することで赤褐色のシミになることもあります。これはワキガ特有の現象であり、一般的な汗による黄ばみとは異なる色調を示します。
また、ワキガの方の汗は通常の汗と比べて皮膚表面のpH値に影響を与えることがあり、繊維の染料に影響を与えることで変色が生じるケースもあります。このような複合的な要因が重なることで、ワキガによるシャツの黄ばみは通常の汗によるものよりも落としにくいという特徴があるのです。
✨ 3. シャツの臭いがワキガかどうか判断する方法
シャツについた臭いがワキガによるものかどうかを自己判断することは難しい部分もありますが、いくつかのポイントを参考にすることができます。
まず臭いの特徴について確認しましょう。ワキガ特有の臭いは、一般的に「酸っぱい」「スパイシー」「動物的」「ツンとした刺激臭」などと表現されることが多いです。単純な汗の臭い(アンモニア臭・すっぱい臭い)とは異なり、より複雑で独特の臭気成分(E-3-メチル-2-ヘキセン酸など)によるものです。洗濯しても臭いが残る場合は、繊維の奥深くに臭いの成分が浸透しているサインです。
次に黄ばみのパターンを確認してみましょう。ワキガによる黄ばみは、わきの下に密着する部分に集中して現れます。汗をあまりかいていない日でも変色が生じる場合や、黄色よりも茶色・オレンジ色に近い色調の場合は、アポクリン汗腺の分泌が関与している可能性が高いです。
自己チェックとして試してほしい方法として、「着用後のシャツの確認」があります。1日着用したシャツのわき部分を乾燥させた後(温めると臭いが立ちやすい)に確認する方法で、臭いの強さや質を確認できます。ただし、先述のとおり自分の臭いは嗅覚が慣れてしまっているため正確に判断するのが難しいケースも多く、信頼できる他者に確認してもらうか、医療機関での診断を受けることをおすすめします。
耳垢の種類もワキガの判断材料になります。日本人を含む東アジア人では、耳垢が乾燥してパラパラとした「乾性耳垢」の方が多いのですが、ワキガの方は「湿性耳垢(べたついた耳垢)」のことが多いとされています。これはアポクリン汗腺が外耳道にも存在するためで、遺伝的なワキガとの関連が指摘されています。ただし、この関連性はあくまで参考程度のものです。
自己判断に不安がある場合は、皮膚科や美容クリニックでの専門的な診断を受けることが最も確実です。医師が問診・視診・臭い検査などを行い、ワキガの程度(軽度・中等度・重度)を判定してくれます。
Q. シャツのワキガ臭を落とす効果的な洗濯方法は?
酵素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)をぬるま湯(40〜50℃)に溶かし、黄ばんだ部分を30分〜1時間つけ置きする方法が効果的です。重曹を洗濯時に加えることで酸性の臭い成分を中和する効果も得られます。最も重要なのは汚れが定着する前に着用当日中に洗濯することです。
🔍 4. ワキガの人がシャツを守るための日常的なケア
ワキガによるシャツのダメージを最小限に抑えるためには、日々のケアが非常に重要です。完全に汗の分泌を止めることはできませんが、適切なケアによってシャツへのダメージを大幅に軽減できます。
まずわきの清潔を保つことが基本です。シャワーや入浴の際にわきを丁寧に洗いましょう。ただし、ゴシゴシと強く擦ることで皮膚を傷つけると、かえって細菌が増殖しやすい環境を作ってしまいます。適度な力加減で、石けんやボディソープを使ってやさしく洗うことがポイントです。わきの毛についても、体毛が多いと汗や細菌が留まりやすくなるため、定期的な除毛・脱毛処理を行うことで臭いの発生を抑える効果が期待できます。
シャツへの対策として非常に効果的なのが、「汗取りパッド(脇汗パッド)」の使用です。使い捨てまたは洗えるタイプの脇汗パッドをシャツに貼ることで、汗や有機成分が直接シャツの繊維に触れるのを防ぐことができます。また、インナー(肌着)を着用することも同様の効果があります。ただし、ワキガの方の場合、インナー自体が汚染されてしまうため、インナーは毎日取り替えることが重要です。
着用後のシャツのケアも重要です。1日着用したシャツはできるだけ当日中に洗濯するか、少なくともすぐに乾燥した場所に吊るしておくことで、臭いや汚れが定着するのを防ぎます。ビニール袋に入れたり、湿った状態で放置したりすることは、細菌の繁殖を促すため避けましょう。
また、食生活の見直しもワキガ対策に一定の効果があるとされています。動物性脂肪の多い食事や香辛料の多い食事は、アポクリン汗腺からの分泌物の成分に影響を与えることがあります。野菜・果物を多く摂り、水分を十分に補給することで、体臭を抑制する助けになります。飲酒や喫煙もアポクリン汗腺の活動を活発にさせる要因として知られており、控えることで改善が見込める場合があります。
ストレス管理も見落とせないポイントです。精神的なストレスはアポクリン汗腺の活動を活発にします。適度な運動・十分な睡眠・リラクゼーションを取り入れることで、ストレスによる発汗を抑制することができます。

💪 5. シャツの黄ばみ・臭いを落とす洗濯のコツ
ワキガによるシャツの黄ばみや臭いは、通常の洗濯だけでは落ちにくいことがあります。しかし、適切な方法と洗剤の選択によって、かなりの改善が期待できます。
まず、黄ばみや臭いへの対処はできるだけ早めに行うことが大切です。長期間放置すると、有機成分の酸化が進み、繊維の奥深くまで浸透してしまいます。1日着用したシャツはその日のうちに洗濯することを習慣にしましょう。
通常の洗濯に加えて活用したいのが「重曹」です。重曹はアルカリ性の性質を持ち、酸性の臭い成分を中和する効果があります。洗濯前にシャツのわき部分に重曹を少量振りかけて30分ほど置いてから洗濯する、または洗濯機に重曹を大さじ2〜3杯程度加えて通常通り洗濯する方法が効果的です。
酵素系漂白剤(過炭酸ナトリウムを主成分とするもの)も非常に効果的です。塩素系漂白剤は白いシャツには使用できますが、色物・柄物には使えません。一方、酵素系漂白剤は色物にも使用でき、タンパク質や脂質の分解に優れているため、ワキガによる黄ばみに対して高い効果を発揮します。ぬるま湯(40〜50℃程度)に酵素系漂白剤を溶かし、黄ばんだ部分を30分〜1時間程度つけ置きしてから洗濯する方法をおすすめします。
食器用洗剤を使ったプレウォッシュも効果的な方法の一つです。食器用洗剤は油分の分解に優れており、アポクリン汗の脂質成分を分解するのに役立ちます。洗濯前にわき部分に少量の食器用洗剤を直接塗り込み、5〜10分置いてから洗濯する方法です。ただし、デリケートな素材には注意が必要です。
洗濯の水温も重要な要素です。ワキガによる黄ばみや臭いには、ぬるま湯(40℃前後)での洗濯が効果的です。ただし、素材によっては高温に対応していないものもあるため、洗濯表示を必ず確認しましょう。
頑固な臭いに対しては、「煮洗い」という方法も一部の素材では有効です。鍋にお湯を沸かし、粉石けんや重曹を加えてシャツのわき部分を煮込む方法ですが、これはコットン素材のシャツのみに適用できる方法で、ポリエステルや繊細な素材には使用できません。煮洗いによって繊維の奥の有機成分を分解・除去することができます。
洗濯後はしっかりと乾燥させることも忘れずに。特に部屋干しする場合は乾燥が遅くなるため、除湿機や扇風機を活用し、できるだけ早く乾かすことで雑菌の繁殖を防ぎます。乾燥が不十分だと、洗濯前よりもひどい臭いになることがあります。
Q. ワキガかどうか耳垢で判断できますか?
耳垢の種類はワキガの判断材料の一つになります。アポクリン汗腺は外耳道にも存在するため、ワキガの方はべたついた「湿性耳垢」であることが多いとされています。ただしこれはあくまで参考情報であり、正確な診断には皮膚科や美容クリニックでの専門的な検査を受けることが推奨されます。
🎯 6. ワキガに適したシャツの選び方
ワキガの方がシャツを選ぶ際には、素材・色・デザインの観点から工夫することで、臭いや黄ばみが目立ちにくくなり、快適に過ごしやすくなります。
素材の選び方について、最も重要なポイントは吸湿速乾性と抗菌性です。ポリエステルなどの化学繊維は速乾性には優れていますが、通気性が低く臭いがこもりやすい面があります。一方、コットン(綿)素材は吸湿性が高く肌に優しいですが、乾きが遅いため細菌が繁殖しやすい環境になることもあります。
ワキガの方におすすめの素材として注目されているのが、麻(リネン)素材です。麻は吸湿性・通気性が非常に高く、天然の抗菌・防臭効果を持っています。ただし、しわになりやすいというデメリットもあります。また、近年は抗菌・防臭加工が施されたシャツも多く販売されており、こうした機能性シャツを選ぶことも一つの手段です。
銀イオン(Ag+)を繊維に練り込んだ抗菌素材も効果的です。銀イオンは細菌の繁殖を抑制する効果があり、臭いの発生源となる細菌を減らすことができます。スポーツウェアなどで多く採用されている素材で、普段使いのシャツにも応用されるようになってきています。
色の選び方も工夫できます。白いシャツは黄ばみが非常に目立ちやすいため、ワキガの方にはグレー・ネイビー・ブラックなどの濃い色味のシャツか、柄物のシャツを選ぶことで汚れが目立ちにくくなります。ただし、黒いシャツは制汗剤の白い跡が目立ちやすいというデメリットもあります。グレーはその中間として比較的使いやすい色です。
デザインの面では、わきの部分にマチ(ゴアパネル)が付いたシャツや、わきの下に通気口が設けられたシャツが汗の乾燥を促すために効果的です。また、袖なしのシャツ(ノースリーブ)はわきに生地が密着しないため、汗とシャツの接触を減らすことができますが、臭いが直接外に漏れやすいというトレードオフもあります。
洗濯のしやすさも考慮に入れましょう。「手洗いのみ」や「ドライクリーニング不可」などの取り扱いが難しいシャツは、ワキガの方には特に不便です。家庭で気軽に洗濯できるシャツを選ぶことで、こまめな洗濯が習慣化しやすくなります。
💡 7. デオドラント製品の正しい使い方と限界
ドラッグストアや薬局には数多くのデオドラント製品が並んでいます。しかし、ワキガに対するデオドラント製品の効果には一定の限界があることも理解しておく必要があります。
デオドラント製品には大きく分けて「制汗剤」と「防臭剤」の2種類があります。制汗剤は汗腺の出口を一時的に塞いで発汗量を抑える効果があり、防臭剤は臭いをマスキングしたり、細菌の繁殖を抑制したりすることで臭いを抑えます。多くの市販製品はこれらの効果を組み合わせたものです。
制汗剤に含まれるアルミニウム塩は、汗腺の出口に作用して一時的に汗の分泌を抑制します。塗布した後に汗をかくと効果が薄れるため、汗をかく前の乾燥した状態の肌に塗布することが大切です。また、入浴後など汗腺が開いた状態よりも、しっかりと乾燥した肌に塗布した方が吸収されやすく、効果が長続きします。
製品のタイプ(ロールオン・スプレー・スティック・クリームなど)によっても使い方が異なります。ロールオンやスティックタイプは皮膚に直接塗布するため、成分がしっかり届きやすい反面、刺激を感じやすい場合があります。スプレータイプは広範囲に均一に塗布できますが、皮膚への密着度はやや低い傾向があります。
ワキガの方には、一般的な市販品よりも「医薬部外品」として認可された有効成分が高濃度に配合された製品が適していることがあります。また、医療機関では「塩化アルミニウム製剤」などの処方薬が用いられることもあり、市販品よりも高い制汗効果が期待できます。
ただし、デオドラント製品にはいくつかの注意点があります。制汗剤を毎日使用し続けると、汗腺が塞がれた状態が続くことで皮膚への刺激・かぶれが生じることがあります。また、衣類への付着によって黄ばみが悪化するケースもあります。制汗剤を塗布した後は、完全に乾いてからシャツを着ることで、衣類への付着を最小限にできます。
最も重要な点として、デオドラント製品はあくまでも一時的な対処法であり、ワキガの根本的な原因であるアポクリン汗腺そのものには作用しないという点を理解しておきましょう。臭いや汗を一時的に抑えることはできますが、ワキガを「治す」ものではありません。ワキガを根本的に改善したい場合は、医療機関での治療を検討することが必要です。
Q. ワキガの医療治療にはどんな選択肢がありますか?
ワキガの主な医療治療には、アポクリン汗腺を直接切除する「剪除法」、マイクロウェーブで汗腺を破壊する「ミラドライ」、高周波を用いた「ビューホット」、レーザー治療、ボツリヌス毒素注射などがあります。デオドラント製品と異なり根本改善が期待でき、症状や生活スタイルに応じて最適な方法を専門医が提案します。
📌 8. 医療機関での治療法:根本から改善するために

ワキガを根本から改善するためには、医療機関での専門的な治療が有効です。近年は治療法の選択肢が広がり、患者さんのライフスタイルや症状の程度に合わせた治療が可能になっています。
ワキガの治療法は大きく「外科的治療」と「非外科的治療(保存的治療)」に分けられます。
外科的治療の中で最も古くから行われているのが「皮弁法(剪除法)」です。わきの下に小さな切開を加え、アポクリン汗腺を直接切除・破壊する方法で、ワキガに対する確実な治療効果が得られます。効果は高い一方で、手術を伴うため術後の回復期間が必要であり、傷跡が残る可能性もあります。
近年注目されているのが「マイクロウェーブ(電磁波)を用いた治療」です。皮膚の外側からマイクロウェーブを照射し、アポクリン汗腺を熱エネルギーによって破壊する方法で、切開を必要としないため傷跡が残りにくく、ダウンタイムが比較的短いという特徴があります。代表的な装置として「miraDry(ミラドライ)」があります。
ミラドライは米国FDAに認可された医療機器で、マイクロウェーブのエネルギーによってアポクリン汗腺・エクリン汗腺を同時に破壊します。局所麻酔下で行われるため処置中の痛みは最小限に抑えられ、切開を必要とせず、多くの場合1〜2回の治療で効果が得られます。術後は一定期間のケアが必要ですが、日常生活への影響は外科的治療に比べて小さい傾向があります。
「レーザー治療」もワキガ治療に用いられています。レーザーのエネルギーを利用してアポクリン汗腺を破壊する方法で、皮膚の内側からアプローチするタイプと外側からアプローチするタイプがあります。皮膚の内側からアプローチする「皮下レーザー」は、細いファイバーを挿入してレーザーを照射するもので、比較的低侵襲な治療です。
「ビューホット(VH)」などの高周波を利用した治療も選択肢の一つです。高周波のエネルギーによってアポクリン汗腺を破壊するもので、日本の医療機関でも広く採用されています。
ボツリヌス毒素(神経毒素の一種)を用いた注射療法は、汗腺への神経伝達を一時的にブロックすることで発汗を抑制する方法です。外科的治療ではなく、注射による治療のため比較的手軽に受けられますが、効果は永続的ではなく、数ヵ月〜1年程度で効果が薄れるため、定期的な再投与が必要です。
どの治療法が最も適しているかは、ワキガの程度・個人の体質・ライフスタイル・希望するダウンタイムなどによって異なります。アイシークリニック上野院では、患者さん一人ひとりの状態を丁寧に診断し、最適な治療法をご提案しています。「シャツの黄ばみや臭いでもう悩みたくない」「根本的に改善したい」とお考えの方は、まずは専門医への相談から始めることをおすすめします。
治療を検討される際には、以下のような点を医師に確認するとよいでしょう。治療にかかる費用と回数、ダウンタイムの期間と内容、期待できる効果の持続期間、手術を伴う場合の傷跡の残り方、術後のケアと注意事項など、疑問に思うことは遠慮なく質問することが大切です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、シャツの黄ばみや頑固な臭いを長年気にしながらも「自分はワキガではないかもしれない」と受診をためらっていた方が、診察を機に初めてワキガと診断されるケースも少なくありません。アポクリン汗腺の分泌物は繊維に浸透・酸化しやすいため、どれだけ丁寧に洗濯しても限界があり、日常ケアだけでは根本的な解決には至らないことをぜひ知っていただきたいと思います。「衣類へのダメージや周囲への臭いが気になって行動を制限してしまっている」という方は、一人で抱え込まず、まず専門医にご相談いただくことで、ご自身に合った治療の選択肢を一緒に見つけていきましょう。」
✨ よくある質問
ワキガの原因であるアポクリン汗腺の汗には、脂質・タンパク質・鉄分などの有機成分が豊富に含まれています。これらが繊維に付着して酸化することで、黄色や茶色のシミが生じます。さらに制汗剤のアルミニウム塩との化学反応も重なるため、通常の汗による黄ばみより頑固で落ちにくい特徴があります。
耳垢の種類はワキガの判断材料の一つになります。アポクリン汗腺は外耳道にも存在するため、ワキガの方はべたついた「湿性耳垢」であることが多いとされています。ただし、これはあくまで参考程度の情報です。正確な診断には、皮膚科や美容クリニックでの専門的な検査を受けることをおすすめします。
酵素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)をぬるま湯(40〜50℃)に溶かし、黄ばんだ部分を30分〜1時間つけ置きする方法が効果的です。また、重曹を洗濯時に加えることで臭い成分を中和する効果も期待できます。なお、汚れが定着する前に着用当日中に洗濯することが最も重要なポイントです。
デオドラント製品はワキガを根本的に治すものではありません。制汗剤は汗腺を一時的に塞いで発汗を抑え、防臭剤は臭いをマスキングするものです。いずれもアポクリン汗腺そのものには作用しないため、あくまで一時的な対処法です。根本的な改善を希望される場合は、医療機関での専門的な治療をご検討ください。
主な治療法として、アポクリン汗腺を直接切除する「皮弁法(剪除法)」、マイクロウェーブで汗腺を破壊する「ミラドライ」、高周波を用いた「ビューホット」、レーザー治療、ボツリヌス毒素注射などがあります。最適な治療法は症状の程度やライフスタイルによって異なるため、アイシークリニック上野院では専門医が丁寧に診断したうえでご提案しています。
🔍 まとめ
ワキガとシャツの黄ばみ・臭いの問題は、多くの方が抱える悩みです。本記事では、ワキガの仕組みからシャツへの影響、日常的なケア方法、洗濯の工夫、シャツの選び方、デオドラント製品の活用法、そして医療機関での根本的な治療まで幅広くご紹介しました。
ワキガによるシャツへの影響は、アポクリン汗腺から分泌される成分が豊富な汗が繊維に付着・酸化することで生じます。日常的なケアとして、わきの清潔維持・汗取りパッドの活用・シャツの素材選び・適切な洗濯方法などは、シャツへのダメージを軽減するうえで重要です。しかし、これらの対策はあくまでも日常的な管理であり、ワキガの根本的な解決にはなりません。
ワキガそのものを根本から改善したい場合は、医療機関での専門的な治療が有効です。現在は外科的治療から非外科的治療まで多様な選択肢があり、患者さんの状態やご希望に合わせた治療を受けることができます。「シャツのケアに疲れた」「人前で腕を上げることへの不安を解消したい」という方は、ぜひ一度専門の医療機関に相談してみてください。
アイシークリニック上野院では、ワキガ・多汗症の治療について専門的な知識を持つ医師が丁寧に対応しています。日常のセルフケアに限界を感じている方、根本的な解決を目指したい方は、お気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – ワキガ(腋臭症)の定義・アポクリン汗腺の仕組み・診断基準・治療法に関する医学的根拠として参照
- 日本形成外科学会 – ワキガに対する外科的治療法(剪除法・皮弁法など)のガイドラインおよび手術適応・術後管理に関する根拠として参照
- PubMed – 腋臭症(axillary osmidrosis)におけるアポクリン汗腺の分泌成分・臭気物質(E-3-methyl-2-hexenoic acidなど)・miraDry等の非外科的治療効果に関する国際的な臨床研究論文の根拠として参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務