アズノール軟膏はシミに効く?皮膚科医が解説する効果の真実と正しいシミ治療法

😨「アズノール軟膏がシミに効く」という情報を目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

インターネット上では「アズノール軟膏 シミ」「アズノール軟膏 美白」といったキーワードで多くの方が検索されています

アズノール軟膏は皮膚科で処方される非ステロイド性の抗炎症外用薬として知られていますが、実際にシミへの効果はあるのでしょうか?

本記事では、皮膚科専門の視点から、アズノール軟膏の本来の効能効果、シミができるメカニズム、そしてアズノール軟膏とシミの関係について科学的根拠に基づいて詳しく解説いたします。

💡シミでお悩みの方が正しい知識を身につけ、適切なケアや治療法を選択できるようサポートする内容となっておりますので、ぜひ最後までお読みください。


📚目次

  1. 💊アズノール軟膏とは?基本的な特徴と作用機序
  2. 🎯アズノール軟膏はシミに効くのか?皮膚科医の解説
  3. 🧬シミの種類とメカニズムを正しく理解する
  4. 🩹炎症後色素沈着とアズノール軟膏の関係
  5. ✨効果的なシミ治療法と美白成分
  6. 🛡️シミ予防のための正しいスキンケア方法
  7. 📋まとめ

この記事のポイント

アズノール軟膏は抗炎症薬であり、シミを消す美白効果はない。炎症後色素沈着の予防やレーザー後ケアには有用だが、既存のシミにはハイドロキノン・トレチノインなどの美白外用薬やレーザー治療が必要と、アイシークリニック上野院の皮膚科医が解説している。

💊アズノール軟膏とは?基本的な特徴と作用機序

アズノール軟膏は、日本新薬株式会社が製造販売する医療用医薬品で、正式名称は「アズノール軟膏0.033%」です。1958年から販売が開始された歴史ある外用薬であり、現在も皮膚科をはじめとする多くの医療機関で処方されています。

🌿主成分と特徴

アズノール軟膏の有効成分は「ジメチルイソプロピルアズレン」(一般名:グアイアズレン)です。

この成分は、西洋ハーブとして知られるカモミール(カミツレ)を水蒸気蒸留して得られる「アズレン」という成分をもとに合成された天然由来の成分です。アズレンはもともと民間薬として古くから炎症を抑える目的で使用されてきた歴史があり、その抗炎症作用が科学的に検証されて医薬品として開発されました。

アズノール軟膏は淡青色から淡青緑色を呈する特徴的な見た目を持っています。この美しい青紫色はアズレン成分由来のもので、軟膏を塗った際に一目で識別できる特徴となっています。基剤には精製ラノリンと白色ワセリンが使用されており、皮膚の保湿・保護作用も併せ持っています

📋添付文書に記載された効能効果

アズノール軟膏の添付文書には、効能効果として以下の項目が記載されています。

第一に「湿疹」です。湿疹とは皮膚に炎症が起きて赤み、かゆみ、ぶつぶつなどが生じる状態の総称であり、アズノール軟膏はこうした炎症症状を穏やかに鎮める目的で使用されます。

第二に「熱傷・その他の疾患によるびらん及び潰瘍」です。びらんとは皮膚の表面がただれた状態を指し、潰瘍は皮膚がさらに深く傷ついた状態を意味します。やけどや外傷後の皮膚の回復を助ける目的でも処方されます。

具体的な臨床での使用例としては、湿疹、皮膚炎、アトピー性皮膚炎、虫刺され、薬疹、外傷、日焼け、凍傷、褥瘡(床ずれ)、おむつかぶれ、あせもなど多岐にわたります。

⚙️作用機序と安全性

アズノール軟膏に含まれるジメチルイソプロピルアズレンは、主に以下のメカニズムで抗炎症作用を発揮します。

まず、白血球遊走阻止作用があります。炎症が起きると、白血球が炎症部位に集まってきて炎症反応を増幅させます。アズノール軟膏はこの白血球の集積を抑制することで、炎症の拡大を防ぎます。

次に、肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制作用があります。ヒスタミンはアレルギー反応やかゆみの原因となる物質であり、この遊離を抑えることでかゆみや腫れを軽減します。

アズノール軟膏は非常に安全性が高い薬剤とされており、副作用の発現頻度は極めて低いです。添付文書によると、0.1~1%未満の頻度で皮膚刺激感などの皮膚過敏症状が報告されており、頻度不明ながら接触性皮膚炎が起こる可能性もあります。


⚙️作用機序と安全性

Q. アズノール軟膏にシミを消す効果はありますか?

アズノール軟膏にはシミを消す美白効果はありません。有効成分のジメチルイソプロピルアズレンは抗炎症作用を持つ成分であり、メラニン生成を抑制したりメラニンを分解・排出したりする作用は確認されていません。添付文書にもシミや色素沈着の治療に関する記載は一切なく、皮膚科医もシミ改善目的での使用は推奨していません。

🎯アズノール軟膏はシミに効くのか?皮膚科医の解説

ここまでアズノール軟膏の特性について解説してきました。それでは本題である「アズノール軟膏はシミに効く?皮膚科医が解」する疑問について、明確にお答えします。

❌結論:アズノール軟膏に直接的な美白・シミ改善効果はない

結論から申し上げますと、アズノール軟膏自体には「シミを薄くする(美白する)」作用はありません。これは科学的な根拠に基づいた事実です。

アズノール軟膏の添付文書に記載されている効能効果は「湿疹」「熱傷・その他の疾患によるびらん及び潰瘍」のみであり、シミや色素沈着の治療・改善については一切記載されていません

また、アズノール軟膏に含まれるジメチルイソプロピルアズレンには、厚生労働省が認可している美白有効成分(ビタミンC誘導体、トラネキサム酸、アルブチン、ハイドロキノンなど)のような「メラニン生成を抑制する作用」や「メラニンを還元して淡色化する作用」は確認されていません

🤔なぜ「アズノール軟膏がシミに効く」という情報があるのか

では、なぜインターネット上で「アズノール軟膏 シミに効く」といった情報が検索されているのでしょうか。これにはいくつかの理由が考えられます。

第一に、アズノール軟膏が「炎症後色素沈着の予防」目的で使用されることがあるためです。炎症後色素沈着は、皮膚の炎症が原因で起こるシミの一種です。アズノール軟膏は抗炎症作用を持つため、炎症を早く鎮めることで、結果的に炎症後色素沈着の発生を予防する効果が期待できます。ただし、これは「シミを消す」効果ではなく「シミになりにくくするための初期ケア」としての役割です。

第二に、シミ取りレーザー治療後のアフターケアとしてアズノール軟膏が処方されることがあるためです。レーザー治療後の皮膚は一時的に炎症を起こした状態となります。この炎症を適切にケアしないと、炎症後色素沈着(いわゆる「戻りシミ」)が発生するリスクがあります。

✅アズノール軟膏の「シミへの効果」の正しい理解

アズノール軟膏のシミに対する役割を正しく整理すると、以下のようになります。

🟢アズノール軟膏ができること:
炎症を鎮めることで、炎症後色素沈着の発生を「予防」する可能性がある
皮膚を保護・保湿することで、外部刺激から皮膚を守る

🔴アズノール軟膏ができないこと:
すでにできてしまったシミを薄くする、消す、美白する
メラニンの生成を抑制する
メラニンを分解・排出する

したがって、すでに定着しているシミに対してアズノール軟膏を塗っても、シミが薄くなることは期待できません。シミの改善を目指す場合は、後述する美白成分を含む外用薬や、レーザー治療などの専門的な治療を検討する必要があります。

Q. アズノール軟膏の主な成分と効能を教えてください。

アズノール軟膏の有効成分はジメチルイソプロピルアズレン(グアイアズレン)で、カモミールを原料とする天然由来の成分です。1958年から販売される歴史ある外用薬で、白血球遊走阻止作用やヒスタミン遊離抑制作用により、湿疹・皮膚炎・やけど・びらんなどの炎症症状を緩和します。基剤のラノリンとワセリンによる保湿・保護作用も持ちます。

🧬シミの種類とメカニズムを正しく理解する

アズノール軟膏とシミの関係を正しく理解するためには、まずシミがどのようにしてできるのか、そのメカニズムを知ることが重要です。ここでは、シミの定義や種類、発生メカニズムについて詳しく解説します。

🔍シミの定義とメラニン色素の役割

シミとは、医学的には「色素沈着」の一種であり、皮膚に褐色や茶色の斑点として現れる状態を指します。その正体は「メラニン色素」が皮膚内に過剰に蓄積したものです。

メラニンは本来、私たちの体を紫外線から守るために存在する色素です。皮膚の表皮層の最下部(基底層)には「メラノサイト」と呼ばれる色素細胞が存在し、紫外線などの刺激を受けるとメラニンを生成します。

⚡シミができるメカニズム

シミが形成される主な原因は、メラニンの生成と排出のバランスが崩れることにあります。

第一に、紫外線を過剰に浴びることでメラニンが大量に生成され、ターンオーバーによる排出が追いつかなくなるケースです。長年の紫外線ダメージが蓄積することで、シミとして現れてきます。

第二に、加齢や生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの変化などによってターンオーバーのサイクルが遅くなり、メラニンが排出されにくくなるケースです。

📊主要なシミの種類

🟤老人性色素斑(日光黒子)は最も一般的なシミで、長年の紫外線曝露によって形成されます。30代以降に顔、手の甲、腕など日光に当たりやすい部位に現れる茶色い斑点で、境界がはっきりしているのが特徴です。

🟫肝斑30代~40代の女性に多く見られ、両頬骨の上に左右対称にぼんやりと広がる薄茶色のシミです。女性ホルモンの影響が大きいと考えられており、妊娠中やピルの服用中に悪化することがあります。

🟠そばかす(雀卵斑)遺伝的な要因が強く、幼児期から思春期にかけて両頬や鼻を中心に小さな褐色の斑点が多数現れます。紫外線で悪化しやすい特徴があります。

🩹炎症後色素沈着とアズノール軟膏の関係

前述の通り、アズノール軟膏が「シミ」に関連して使用されるケースとして最も多いのが「炎症後色素沈着(PIH:Post-Inflammatory Hyperpigmentation)」への対応です。

🔍炎症後色素沈着とは

炎症後色素沈着とは、ニキビ、虫刺され、やけど、外傷、湿疹、かぶれなど、あらゆる皮膚の炎症が治った後に茶色い色素沈着として残ってしまう状態を指します。年齢や性別を問わず誰にでも起こる可能性があり、炎症が起きた場所であれば顔だけでなく体のどこにでも現れます。

💊アズノール軟膏が炎症後色素沈着の予防に役立つ理由

アズノール軟膏が炎症後色素沈着の予防に役立つとされる理由は、その抗炎症作用にあります。炎症後色素沈着の原因は「炎症」であるため、炎症を早く鎮めることができれば、メラノサイトが過剰に刺激される時間を短縮でき、結果的に色素沈着の発生や程度を軽減できる可能性があります

具体的な使用場面としては:
🔥軽度のやけどや外傷の初期ケア
💊ニキビが治りかけの段階での保護
🦟虫刺されや軽度の湿疹のケア
⚡レーザー治療後の皮膚保護

⚠️重要な注意点

ただし、繰り返しになりますが、これはあくまでも「予防」の観点であり、すでに定着してしまった炎症後色素沈着をアズノール軟膏で改善することはできません。すでに色素沈着が残ってしまった場合は、美白外用薬やレーザー治療など、別のアプローチが必要となります。

Q. アズノール軟膏が炎症後色素沈着の予防に使われる理由は?

炎症後色素沈着はニキビ・虫刺され・やけどなどの皮膚炎症が原因で生じるシミの一種です。アズノール軟膏は抗炎症作用によって炎症を早期に鎮め、メラノサイトが過剰刺激される時間を短縮することで色素沈着の発生を予防する効果が期待できます。ただしこれは予防であり、すでに定着した色素沈着を改善する効果はありません。

✨効果的なシミ治療法と美白成分

アズノール軟膏にはシミを改善する効果がないことがわかりましたが、それでは実際にシミを改善したい場合はどのような成分や治療法が効果的なのでしょうか。

💊美白有効成分による外用治療

🍊ビタミンC誘導体は、壊れやすいビタミンCを改良して安定性と浸透力を高めた成分です。メラニンの生成抑制に加え、できてしまったメラニンを還元して淡色化する作用、ターンオーバーを促進してメラニンの排出を助ける作用など、複数のアプローチでシミに働きかけます。

💉トラネキサム酸は、アミノ酸の一種で抗炎症作用を持つ成分です。メラノサイトを活性化させる物質「プラスミン」「プロスタグランジン」の働きを抑制し、メラニン生成の指令自体をブロックするという独自のメカニズムを持ちます。特に肝斑の治療に効果的とされ、内服薬としても皮膚科で処方されることがあります。

🏥医療機関で処方される美白外用薬

ハイドロキノンは「肌の漂白剤」とも呼ばれるほど強力な美白作用を持つ成分です。チロシナーゼの働きを阻害してメラニン生成を抑制するとともに、メラニン自体を還元して淡色化する作用、メラノサイトの機能を低下させる作用があり、これからできるシミの予防とすでにできてしまったシミの改善の両方に働きかけます。

🟡トレチノインはビタミンA誘導体で、ビタミンAの50~100倍の活性を持つ成分です。肌のターンオーバーを強力に促進し、古い角質とともにメラニンを排出する効果があります。

⚡レーザー治療・光治療

💥Qスイッチレーザーピコレーザーは、シミのメラニン色素をピンポイントで破壊する治療法です。特に老人性色素斑(日光黒子)に対して高い効果を発揮し、多くの場合1回の治療でシミを除去することができます

🎯レーザートーニングは、弱い出力のレーザーを繰り返し照射することで、徐々にメラニンを排出させる治療法です。従来レーザー治療が困難とされてきた肝斑にも適用でき、痛みやダウンタイムが少ないのが特徴です。

🛡️シミ予防のための正しいスキンケア方法

シミは「治療」だけでなく「予防」も非常に重要です。日常のスキンケアを見直すことで、新たなシミの発生を防ぎ、既存のシミの悪化を防ぐことができます。

☀️紫外線対策の徹底

シミ予防において最も重要なのは紫外線対策です。紫外線はメラニン生成の最大の刺激要因であり、長年の紫外線ダメージの蓄積がシミとして現れます。

日焼け止めは365日、季節や天気を問わず毎日使用することが推奨されます。紫外線は曇りの日でも晴れの日の60~80%程度は地表に届いており、室内でも窓ガラスを通して入ってきます。SPF30以上、PA+++以上の日焼け止めを選び、2~3時間ごとに塗り直すのが理想的です。

🤲摩擦を避けるスキンケア

肌への摩擦は、目に見えない小さな炎症を引き起こし、色素沈着の原因となることがあります。洗顔やクレンジングの際に肌をゴシゴシこすったり、タオルで強く拭いたりすることは避けましょう。

🚨炎症への適切な対応

ニキビ、虫刺され、かぶれなどの皮膚トラブルが起きた場合は、放置せずに適切なケアを行うことが炎症後色素沈着の予防につながります。炎症を長引かせないことが重要で、症状が軽い場合でも適切な外用薬(場合によってはアズノール軟膏などの抗炎症薬)を使用し、早めに炎症を鎮めることを心がけましょう。


🚨炎症への適切な対応

🏥専門医への相談が大切な理由

シミの種類を正確に診断することは、適切な治療を行うための第一歩です。例えば、肝斑と老人性色素斑では治療法が大きく異なり、肝斑に対して強いレーザー治療を行うと悪化することがあります。また、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)は肝斑と間違われやすいですが、治療アプローチが全く異なります。

皮膚科専門医は、視診に加えてダーモスコピー(拡大鏡)や専用の画像解析装置などを用いて正確な診断を行います。シミの種類や状態、合併の有無を的確に判断し、一人ひとりの肌質や生活スタイルに合わせた最適な治療計画を提案することができます。

✨アイシークリニック上野院でのシミ治療

アイシークリニック上野院では、シミでお悩みの方に対して、丁寧なカウンセリングと正確な診断に基づいた治療をご提供しています。

「このシミはアズノール軟膏で治りますか?」「市販の美白化粧品を使っているけど効果がない」「どの治療法が自分に合っているかわからない」など、シミに関するあらゆるご相談に対応いたします。

レーザー治療、外用薬処方、内服薬処方など、様々な治療オプションの中から、患者様のシミの種類や肌質、ご希望、ライフスタイルに合わせた最適な治療法をご提案いたします。また、治療後の炎症後色素沈着予防のためのケア方法についても、丁寧にご説明いたします。

シミは適切な治療を行えば改善が期待できます。長年悩んでいたシミが解消され、明るい印象のお肌を取り戻された患者様も多くいらっしゃいます。一人で悩まず、まずは専門医にご相談ください。

シミ治療に関連して、当院ではシミのレーザー治療の種類と特徴についても詳しく解説しております。また、Qスイッチレーザーでのシミ治療についても詳細な情報をご提供していますので、ぜひご参考ください。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太医師(当院治療責任者)より

「当院では、アズノール軟膏とシミの関係について多くのご相談をいただきます。特に最近は、インターネットで『アズノール軟膏がシミに効く』という情報を見て来院される患者様が昨年より約30%増加している印象です。診察では、アズノール軟膏の正しい効果と限界について丁寧にご説明し、患者様のシミの種類に応じた適切な治療法をご提案しています。炎症後色素沈着の予防目的でアズノール軟膏を処方することはありますが、既存のシミ治療には美白外用薬やレーザー治療など、エビデンスに基づいた治療法をおすすめしております。」

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

Q. シミの種類ごとに効果的な治療法を教えてください。

シミの種類によって適切な治療法は異なります。老人性色素斑にはQスイッチレーザーやピコレーザーが有効で、1回の治療で除去できることが多いです。ホルモンの影響が大きい肝斑にはトラネキサム酸の内服やレーザートーニングが適しており、強いレーザーは悪化の原因になります。いずれも皮膚科専門医による正確な診断のもと、適切な治療法を選択することが重要です。

❔よくある質問

アズノール軟膏でシミは消えますか?

アズノール軟膏にはシミを消す美白成分は含まれていないため、すでにできてしまったシミを薄くしたり消したりする効果はありません。アズノール軟膏は抗炎症作用を持つ外用薬であり、湿疹や皮膚炎、やけどなどの炎症症状を緩和する目的で使用されます。シミの改善を希望される場合は、ハイドロキノンやトレチノインなどの美白外用薬、またはレーザー治療など、シミ治療に効果が認められた方法をご検討ください。

アズノール軟膏を顔に塗っても大丈夫ですか?

はい、アズノール軟膏は顔を含むデリケートな部位にも使用できる安全性の高い薬剤です。非ステロイド性の外用薬であり、ステロイド外用薬のような皮膚萎縮や毛細血管拡張などの副作用リスクが低いため、赤ちゃんから高齢者まで幅広く使用されています。ただし、目の中には入れないよう注意が必要です。また、アズノール軟膏の成分に対してアレルギーがある方は使用できませんので、初めて使用される際は医師にご相談ください。

炎症後色素沈着はどのくらいで消えますか?

炎症後色素沈着は、多くの場合、半年から1年程度で自然に薄くなっていきます。ただし、炎症の程度や深さ、部位、個人の肌質、紫外線対策やスキンケアの状況によって大きく異なります。真皮にまでメラニンが落ち込んでしまった深い色素沈着の場合は、数年かかることもあり、自然消退が難しいケースではレーザー治療が必要になることもあります。早く改善したい場合は、美白外用薬やビタミンC・トラネキサム酸の内服など、積極的な治療を行うことで期間を短縮できる可能性があります。

アズノール軟膏はニキビ跡に効きますか?

ニキビ跡には「赤み」「茶色い色素沈着(炎症後色素沈着)」「凹凸(クレーター)」などの種類があります。アズノール軟膏は抗炎症作用を持つため、ニキビが治りかけの段階で炎症を鎮め、炎症後色素沈着を「予防」する目的では有効性が期待できます。しかし、すでに定着してしまった茶色いニキビ跡や凹凸のあるニキビ跡を改善する効果はありません。既存のニキビ跡には、美白外用薬やピーリング、レーザー治療など、ニキビ跡に適した治療をご検討ください。

アズノール軟膏は市販で買えますか?

アズノール軟膏は医療用医薬品に指定されているため、原則として医師の処方箋がなければ購入できません。ただし、アズノール軟膏は「処方箋以外の医療用医薬品」(非処方箋医薬品)に分類されるため、一部の薬局では「零売」という形で購入できる場合があります。また、アズノール軟膏と同成分のジメチルイソプロピルアズレンを含む市販薬(例:タナールAZ軟膏など)も販売されていますが、配合成分や濃度が異なる場合があります。症状に応じた適切な薬を使用するためにも、医療機関を受診されることをおすすめします。

シミ取りレーザー後にアズノール軟膏を塗る理由は何ですか?

シミ取りレーザー治療後の皮膚は、一時的にやけどに似た状態となり炎症を起こしています。この炎症に対して適切なケアを行わないと、炎症後色素沈着(いわゆる戻りシミ)が発生するリスクがあります。アズノール軟膏は穏やかな抗炎症作用と皮膚保護作用を持ち、刺激も少ないため、レーザー治療後のデリケートな皮膚を保護し、炎症を鎮める目的で処方されることがあります。ただし、レーザー治療後のケア方法は施術内容や医療機関によって異なりますので、担当医の指示に従ってください。

ハイドロキノンとアズノール軟膏の違いは何ですか?

ハイドロキノンとアズノール軟膏は、目的と作用が全く異なる外用薬です。ハイドロキノンはメラニン生成を強力に抑制する美白成分で、シミを薄くする・消す目的で使用されます。「肌の漂白剤」と呼ばれるほど高い美白効果がありますが、刺激性があるため医師の指導のもとで使用します。一方、アズノール軟膏は抗炎症作用を持つ外用薬で、湿疹や炎症を鎮める目的で使用されます。美白成分は含まれておらず、シミを薄くする効果はありません。シミの改善を目指すならハイドロキノン、皮膚の炎症を鎮めたいならアズノール軟膏と、目的に応じて使い分けます。


📚まとめ

本記事では、「アズノール軟膏はシミに効く?皮膚科医が解説」するテーマで、アズノール軟膏とシミの関係について詳しく解説してきました。

重要なポイントをまとめると、アズノール軟膏には直接的なシミ改善効果はありません。アズノール軟膏は抗炎症薬であり、美白成分は含まれておらず、すでにできてしまったシミを薄くしたり消したりする作用はないのが事実です。

一方で、アズノール軟膏は炎症後色素沈着の予防という観点では役割を果たすことがあります。炎症を早期に鎮めることで、結果的にシミの一種である炎症後色素沈着の発生を予防することが期待できます。

シミの改善を目指す場合は、ハイドロキノンやトレチノインなどの美白外用薬、レーザー治療、光治療など、科学的根拠のある治療法を検討することが重要です。また、日々の紫外線対策や正しいスキンケアによる予防も欠かせません。

シミにはさまざまな種類があり、それぞれに適した治療法が異なるため、皮膚科専門医による正確な診断と治療計画の立案が最も重要です。自己判断で間違ったケアを続けるよりも、まずは専門医にご相談いただくことをお勧めいたします。

📚参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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