💬 「レーザーを受けたら酒さが悪化した…」そんな経験や不安、ありませんか?
実は、酒さへのレーザー治療は症状の種類や炎症の状態によって、効果にも悪化リスクにも大きな差があります。正しい知識なしに治療を受けると、赤みがさらにひどくなる危険性も。
この記事を読めば、「自分の酒さにレーザーが使えるのか」「どんな治療が正解なのか」がわかります。読まずに治療を進めると、悪化・後悔のリスクが高まります。⚡ まず3分、読んでみてください。
目次
- 酒さとはどのような皮膚疾患か
- 酒さの症状と分類
- 酒さにレーザー治療が悪化を招くとされる理由
- レーザー治療が向く酒さの症状・向かない症状
- 酒さに使用されるレーザーの種類と特徴
- 酒さの悪化を防ぐために知っておくべき刺激要因
- 酒さの標準的な治療法とアプローチ
- 治療前に確認すべき重要なポイント
- アイシークリニック上野院での酒さ治療について
- まとめ
📌 この記事のポイント
酒さへのレーザー治療は症状タイプと炎症状態によって効果が異なり、急性期の照射は悪化を招くが、安定期の毛細血管拡張型にはパルス色素レーザーが有効。アイシークリニックでは薬物療法で皮膚を安定させてから適切なレーザー治療を実施する方針を徹底している。
💡 酒さとはどのような皮膚疾患か
酒さ(ロザセア)は、顔面の中心部、特に鼻・頬・額・顎などに慢性的な赤みや炎症が生じる皮膚疾患です。日本では「赤ら顔」と混同されることも多いのですが、酒さは単純な体質的な赤みとは異なり、明確な病態を持った疾患として位置づけられています。
酒さの有病率は人種によって差があり、ヨーロッパ系白人に多いとされていますが、アジア人にも決して珍しくなく、日本でも多くの患者さんが悩んでいます。年齢的には30代から50代に多く見られ、女性の方が罹患率は高い傾向がありますが、男性でも発症します。なお、男性の場合は鼻瘤(びりゅう)と呼ばれる皮膚の肥厚が起こりやすい特徴があります。
酒さの原因はまだ完全には解明されていませんが、以下のような複数の要因が関与していると考えられています。遺伝的素因、皮膚の自然免疫系の異常、皮膚常在菌(特にデモデックスと呼ばれるニキビダニ)の増殖、日光紫外線への過剰反応、血管の過反応性などが複雑に絡み合って発症・悪化すると考えられています。
酒さは慢性疾患であるため、完全に「治す」というよりも、症状をコントロールしながら悪化を防ぐという視点が治療の基本になります。そのため、治療方針を誤ると症状が悪化したり、長期にわたって不快な状態が続いてしまうことがあります。
Q. 酒さにレーザー治療を行うと必ず悪化しますか?
酒さへのレーザー治療が必ず悪化を招くわけではありません。使用するレーザーの種類、酒さのサブタイプ、施術時の皮膚の炎症状態によって結果は大きく異なります。炎症が活発な急性期に照射すると悪化リスクが高まりますが、安定期であれば改善効果が期待できます。
📌 酒さの症状と分類
酒さの症状はひとくちに言っても多岐にわたります。国際的にはいくつかの分類方法が存在しますが、代表的なものとして以下の4つのサブタイプに分けられることが多いです。
まず、紅斑毛細血管拡張型(エリスロテランジェクタシア型)は、最も一般的な酒さのタイプです。顔の中央部に持続的な赤みが生じ、毛細血管が透けて見える状態(毛細血管拡張)が特徴的です。日光、寒暖差、アルコール、辛い食べ物などのトリガーに反応してフラッシング(一時的な紅潮)が起こりやすく、皮膚がほてったり、灼熱感や刺激感を伴うこともあります。
次に、丘疹膿疱型(パピュロプスチュラー型)は、赤みに加えてニキビに似た丘疹や膿疱が現れるタイプです。ニキビと見た目が似ているため、「大人ニキビ」として誤認されることも少なくありません。しかし、酒さによる丘疹・膿疱は毛穴のつまりが原因ではなく、炎症のメカニズムが異なるため、ニキビの治療法をそのまま当てはめることはできません。
3つ目は、鼻瘤型(フィマ型)で、皮脂腺の増殖や皮膚の肥厚により、鼻が大きく変形したような状態になるタイプです。「酒さ鼻」とも呼ばれ、中年以降の男性に多く見られます。進行すると外見的な変化が大きくなり、手術やレーザー治療が検討されることがあります。
4つ目は、眼型(オキュラー型)で、目や目の周辺に症状が現れるタイプです。目がゴロゴロする、充血する、まぶたが赤くなるといった症状が出ます。他のサブタイプと合併することもあり、眼科的な管理も必要になります。
酒さの治療を検討する際には、自分がどのサブタイプに該当するかを正確に把握することが非常に重要です。なぜなら、サブタイプによって有効な治療法が異なり、あるタイプに効果的な治療が別のタイプには逆効果になることもあるからです。これはレーザー治療においても同様です。
✨ 酒さにレーザー治療が悪化を招くとされる理由
「酒さにレーザーを当てると悪化する」という話を聞いたことがある方も多いと思います。これは完全に正しいとも言えず、完全に誤りとも言えません。レーザーが酒さに対して悪影響を及ぼすかどうかは、使用するレーザーの種類、酒さのサブタイプ、そして施術時の皮膚の状態によって大きく異なります。
まず、酒さの皮膚は健常な皮膚に比べて非常に敏感で、外部刺激に対して過剰に反応しやすい状態にあります。これは皮膚のバリア機能が低下していることと関係しており、レーザー照射のような物理的・熱的刺激が炎症を引き起こすきっかけになりやすいのです。
特に問題になるのは、酒さの炎症が活発な急性期にレーザー照射を行った場合です。炎症が進行している状態でレーザーを当てると、熱ダメージが既存の炎症をさらに悪化させ、赤みや丘疹・膿疱が増えるケースがあります。これがいわゆる「レーザーで酒さが悪化した」と言われる状況の多くを占めていると考えられます。
また、フラクショナルレーザーやアブレイティブ(剥離型)レーザーなど、皮膚に一定の損傷を与えるタイプのレーザーは、酒さの皮膚には特に注意が必要です。これらのレーザーは皮膚の再生を促すことを目的としていますが、酒さの過敏な皮膚では想定以上の炎症反応が起きることがあり、施術後に症状が悪化したように感じられるケースがあります。
さらに、酒さの患者さんの中には、日常的に使用しているスキンケア製品や外用薬が刺激となっている場合もあります。レーザー施術前後のスキンケア管理が不十分だと、レーザー自体の問題ではなくスキンケアが原因で悪化することもあるため、この点も混同されることがあります。
加えて、酒さの診断が正確でないまま治療が行われるケースも悪化の原因となり得ます。例えば、脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎などが合併していたり、酒さではなく別の疾患であったりする場合、酒さに対する治療が逆に症状を増悪させることがあります。
Q. 酒さに効果的なレーザーの種類は何ですか?
毛細血管拡張を主症状とする酒さには、パルス色素レーザー(PDL)が最も広く使用されています。585nmまたは595nmの波長がヘモグロビンに選択的に吸収され、拡張した毛細血管を閉塞させて赤みを改善します。一方、フラクショナルレーザーやアブレイティブレーザーは酒さの敏感な皮膚への刺激が強く、使用には慎重な判断が必要です。
🔍 レーザー治療が向く酒さの症状・向かない症状
酒さのすべての症状にレーザー治療が適していないわけではありません。レーザーが有効な場面と、使用を避けるべき場面を理解することが重要です。
レーザー治療が比較的適しているのは、毛細血管拡張が主な症状となっている紅斑毛細血管拡張型の酒さです。特に炎症が落ち着いている安定期において、拡張した血管そのものをターゲットにするレーザーは有効とされています。拡張した毛細血管を閉塞させることで、赤みや血管の透けを目立たなくする効果が期待できます。
また、鼻瘤型の酒さに対しては、皮膚の肥厚や増殖した皮脂腺を除去する目的でレーザーが使用されることがあります。この場合は皮膚を削るアブレイティブレーザーが検討されることもありますが、皮膚科専門医による慎重な判断のもとで行われる必要があります。
一方、レーザー治療が推奨されない状況としては、まず丘疹膿疱型の酒さが挙げられます。炎症性の丘疹や膿疱が多数存在している急性期には、レーザーの熱刺激が炎症をさらに悪化させるリスクが高く、まず抗生物質や外用薬などで炎症を抑えることを優先すべきです。
また、酒さによる赤みが急性期・活動期にある場合も同様です。皮膚が敏感になっており、免疫系が活性化している状態でのレーザー照射は炎症カスケードをトリガーするリスクがあります。このような場合は、まず内服薬や外用薬による治療でコントロールを図り、皮膚が安定してからレーザー治療を検討するのが適切です。
さらに、過去にレーザー照射後に著しい炎症を起こした経験がある場合も、慎重に対応する必要があります。こうした方には、よりマイルドな施術から段階的に試していく方法や、レーザー以外の治療法を優先することが推奨されます。
💪 酒さに使用されるレーザーの種類と特徴
酒さの治療に使用されるレーザーにはいくつかの種類があります。それぞれの特徴と酒さへの適用について理解しておきましょう。
パルス色素レーザー(PDL)は、酒さの治療において最も広く使用されているレーザーのひとつです。585nmまたは595nmの波長を持ち、ヘモグロビン(血液中の赤い色素)に選択的に吸収される性質があります。これにより拡張した毛細血管を選択的に閉塞させ、赤みや血管拡張を改善する効果が期待できます。周囲の組織へのダメージが比較的少なく、酒さの安定期における毛細血管拡張の改善に有効とされています。
Nd:YAGレーザー(1064nm)は、パルス色素レーザーよりも深い組織まで到達できる波長を持つレーザーです。肌の深い部分にある太い血管にもアプローチでき、パルス色素レーザーで効果が不十分な場合の補助的な治療として使われることがあります。ただし、比較的強いエネルギーを持つため、出力設定や照射方法の管理が重要です。
IPL(インテンス・パルスト・ライト)は、厳密にはレーザーではなく広帯域の光を照射する機器ですが、酒さの赤みや毛細血管拡張の改善に使用されることがあります。複数の波長を同時に照射できるため、赤みだけでなくシミなどにも同時にアプローチできるのが特徴ですが、酒さの敏感な皮膚には出力設定に十分な注意が必要です。
フラクショナルレーザーは、皮膚にマイクロ単位の微細な穴をあけることで皮膚の再生を促すレーザーです。酒さの赤みや炎症に対してはリスクが高く、基本的には安定期であり、かつ特定の適応がある場合に限って慎重に行われます。
炭酸ガス(CO2)レーザーやエルビウムYAGレーザーなどのアブレイティブレーザーは、皮膚を削る作用を持ちます。鼻瘤型の酒さで皮膚の肥厚が著しい場合には有効な選択肢となりますが、一般的な酒さの赤みや毛細血管拡張に対しては使用しません。施術後のダウンタイムが長く、酒さの皮膚への刺激も大きいため、適切な症例選択と丁寧な術後管理が必要です。
これらのレーザーや光治療を酒さに用いる際には、施術者の経験・知識と機器の適切な設定が非常に重要です。同じレーザー機器であっても、パラメーターの設定次第で効果と安全性は大きく変わります。
Q. 酒さにステロイド外用薬を使っても大丈夫ですか?
酒さにステロイド外用薬は原則として使用してはいけません。短期間は赤みが改善したように見えますが、長期使用によって酒さを著しく悪化させ、「ステロイド酒さ」と呼ばれる難治性の状態を引き起こす危険があります。市販のステロイド外用薬を自己判断で使用することは絶対に避け、必ず皮膚科専門医に相談してください。

🎯 酒さの悪化を防ぐために知っておくべき刺激要因
酒さの治療を考える際、レーザーを含む医療的アプローチと並行して、日常生活における刺激要因の管理が欠かせません。これらのトリガーを知り、できる限り回避することが症状の安定化と治療効果の維持につながります。
紫外線は酒さを悪化させる最も重要な環境因子のひとつです。日光に当たるとフラッシング(紅潮)が誘発され、炎症が悪化することがあります。酒さの患者さんは日焼け止めを毎日使用することが推奨されますが、化学合成系の紫外線吸収剤は刺激になることがあるため、酸化チタンや酸化亜鉛を使用した物理的な遮蔽剤(ノンケミカルタイプ)を選ぶと良いでしょう。
温度変化も大きなトリガーです。高温の環境(サウナ、熱い風呂、炎天下など)や急激な寒暖差は血管の拡張を促し、赤みやほてりを引き起こします。季節の変わり目や冷暖房の利いた環境への出入りには注意が必要です。
食生活においては、アルコール(特に赤ワイン)、辛い食べ物、熱い飲み物、シナモンなどのスパイスが酒さを悪化させるトリガーとして知られています。すべての人に当てはまるわけではありませんが、自分にとって何がトリガーになるかを把握しておくことが重要です。食事日記をつけて、症状が悪化したときの食事内容を記録していくと役立ちます。
精神的なストレスも酒さの悪化因子として報告されています。ストレスが神経系を通じて血管の反応性を高め、炎症を促進すると考えられています。十分な睡眠、適度な運動、リラクゼーション法などを取り入れることが、酒さのコントロールにも役立ちます。
スキンケア製品も刺激因子になりえます。アルコール(エタノール)、メントール、ハッカ、ユーカリ、ウィッチヘーゼル、レチノール(高濃度のもの)、α-ヒドロキシ酸(AHA)、β-ヒドロキシ酸(BHA)などの成分は酒さの皮膚に刺激となる場合があります。洗顔は摩擦を避けてやさしく行い、刺激の少ない低刺激性・無香料の製品を選ぶことが大切です。
激しい運動も血流を増加させ、顔の赤みを一時的に増強させます。酒さを完全に悪化させるわけではありませんが、涼しい環境での運動や、適度な強度に調整するといった工夫が助けになります。
💡 酒さの標準的な治療法とアプローチ
酒さの治療は、症状のサブタイプと重症度に応じて複数のアプローチを組み合わせることが基本です。治療の大きな柱は、外用薬(塗り薬)による治療、内服薬(飲み薬)による治療、レーザー・光治療、そして日常生活管理(スキンケアとトリガー回避)です。
外用薬として最も広く使用されているのは、アゼライン酸、メトロニダゾール、イベルメクチンです。アゼライン酸は抗炎症作用と抗菌作用を持ち、丘疹膿疱型の酒さに対して有効性が確立されています。メトロニダゾールは抗炎症・抗菌作用を持つ外用薬で、日本では皮膚科医から処方されることがあります。イベルメクチンはデモデックス(ニキビダニ)に対する駆虫作用を持ち、丘疹膿疱型の酒さに対して高い有効性が報告されています。
また、ブリモニジン(α2作動薬)やオキシメタゾリンを含む外用薬は、血管を一時的に収縮させることで赤みを短時間で減少させる効果があります。持続的な赤みに悩む患者さんにとって即効性のある選択肢ですが、使用を中止すると元の状態に戻るため、根本的な治療ではなく症状を一時的にコントロールする目的で使用されます。
内服薬としては、抗生物質(テトラサイクリン系、特にドキシサイクリン)が丘疹膿疱型の酒さに対して使用されます。ここで注意したいのは、抗生物質は酒さに対して抗菌作用ではなく抗炎症作用として機能しているという点です。低用量の抗菌薬抵抗性を生じない量で、炎症を抑える目的で使用されます。
なお、ステロイド外用薬については、酒さには原則として使用してはいけません。ステロイドは短期間は赤みを抑えるように見えますが、長期使用すると酒さを著しく悪化させ、「ステロイド酒さ」と呼ばれる難治性の状態を引き起こすことが知られています。市販の外用ステロイドを自己判断で酒さに使用することは絶対に避けてください。
レーザー・光治療は、上述の通り、特に毛細血管拡張や持続的な赤みに対して有効な選択肢です。ただし、薬物治療と組み合わせて行われることが多く、炎症が落ち着いた安定期に実施することが原則です。一度の施術で完全に改善するものではなく、複数回の施術が必要なケースがほとんどです。
これらの治療法を組み合わせて個々の患者さんの状態に合ったプランを立てることが、酒さ治療の成功につながります。自己判断で市販薬やスキンケア製品を使用して悪化させてしまうケースも多いため、専門医への相談が不可欠です。
Q. アイシークリニックでは酒さをどのように治療しますか?
アイシークリニック上野院では、まず専門医がサブタイプの判別と炎症状態を丁寧に評価し、外用薬・内服薬による薬物療法で皮膚を安定させることを優先します。炎症が活発な状態でのレーザー照射は行わない方針を徹底し、皮膚が安定した適切なタイミングでレーザー治療に移行することで、効果を最大化しながら悪化リスクを最小限に抑えています。
📌 治療前に確認すべき重要なポイント
酒さの治療、特にレーザー治療を検討する際に、事前に確認・準備しておくべき点がいくつかあります。これらを怠ると、治療効果が十分に得られなかったり、思わぬ悪化を招いたりすることがあります。
まず最初に、正確な診断を受けることが大前提です。顔の赤みや吹き出物は酒さ以外の疾患でも起こりえます。脂漏性皮膚炎、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、全身性エリテマトーデス(SLE)、毛包虫症、ニキビなど、酒さと見た目が似た疾患は複数あります。皮膚科専門医による診察と、必要に応じた検査で正しい診断を受けることが治療の第一歩です。
次に、現在の酒さの状態(急性期か安定期か)の評価が重要です。前述の通り、炎症が活発な急性期にはレーザー治療を行うべきではありません。まず薬物療法で炎症を十分に落ち着かせてから、レーザー治療に移行するというステップを踏むことが基本です。
使用中の薬剤の確認も欠かせません。光感受性を高める薬剤(一部の抗生物質、利尿剤、非ステロイド性抗炎症薬など)を服用している場合、レーザーや光治療への反応が通常と異なることがあります。治療前には担当医に使用中の薬剤(市販薬・サプリメントを含む)をすべて申告してください。
日焼けの状態も重要な確認事項です。レーザー治療は日焼けした皮膚には行えません。日焼けした状態でレーザーを照射すると、熱傷(やけど)や色素沈着(シミ)のリスクが高まります。施術の数週間前から日焼けを避け、外出時はしっかりと日焼け止めを使用してください。
スキンケアの見直しも事前に行うべき準備です。レチノール、AHA、BHA、アルコールを含む製品などは、担当医の指示に従って使用を控えてください。
施術後のダウンタイムへの理解と準備も大切です。レーザー治療後は一時的に赤みや腫れが生じることがあります。これは正常な反応ですが、外見上気になる場合もあるため、スケジュールに余裕を持って施術を受けることをお勧めします。施術後のケアについても担当医から詳しく説明を受け、指示をしっかりと守ることが回復を早め、悪化を防ぐ鍵となります。
また、治療に対する現実的な期待値を持つことも重要です。酒さは慢性疾患であり、一回の治療で完治するものではありません。複数回の治療と継続的なケアによって症状を管理していくという長期的な視点が必要です。担当医としっかりコミュニケーションをとり、治療の目標と経過について定期的に確認しましょう。
✨ アイシークリニック上野院での酒さ治療について

アイシークリニック上野院では、酒さをはじめとする皮膚疾患の治療において、一人ひとりの症状の種類や重症度を丁寧に評価したうえで、最適な治療プランをご提案しています。
酒さの治療においては、まず専門医による詳細な問診と診察を通じて、サブタイプの判別、現在の炎症の状態、生活習慣やトリガーの把握を行います。その結果をもとに、外用薬・内服薬による薬物療法の要否を判断し、レーザーや光治療が適応となる場合はその時期と種類を慎重に選択します。
特に、炎症が活発な状態でのレーザー照射は行わないという方針を徹底しています。まず薬物療法で皮膚の状態を安定させ、適切なタイミングでレーザー治療に移行することで、効果を最大化しながら悪化のリスクを最小限に抑えることを重視しています。
また、治療と並行してスキンケア指導や生活習慣のアドバイスも行います。日常のトリガーを減らし、皮膚バリア機能を整えることが治療効果の維持に不可欠だからです。患者さんが自宅でできるセルフケアについても、わかりやすく丁寧に説明しています。
「赤みが長引いている」「ニキビのようなものが治らない」「レーザー治療を受けたいが怖い」「他院での治療でかえって悪化した」など、酒さに関するさまざまなお悩みに対応しています。まずはお気軽にご相談ください。カウンセリングでは治療の内容やリスク、費用についても丁寧にご説明し、患者さんが納得したうえで治療を進めることを大切にしています。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「他院でレーザー治療を受けたら赤みが悪化した」というご経験を持つ患者様が一定数いらっしゃいますが、多くの場合、炎症が活発な状態での施術や、サブタイプの評価が不十分なまま治療が行われていたことが原因と考えられます。酒さのレーザー治療は”行うかどうか”だけでなく“いつ・どのレーザーで行うか”が非常に重要であり、まず薬物療法で皮膚の状態を整えてから適切なタイミングで実施することで、安全に高い効果が期待できます。一人ひとりの症状と生活背景を丁寧に把握したうえで治療プランをご提案しておりますので、悪化への不安を抱えている方もどうぞ安心してご相談ください。」
🔍 よくある質問
必ずしも悪化するわけではありません。使用するレーザーの種類、酒さのサブタイプ、施術時の皮膚の状態によって結果は大きく異なります。炎症が活発な急性期に照射すると悪化リスクが高まりますが、炎症が落ち着いた安定期に適切なレーザーを選択すれば、毛細血管拡張による赤みの改善が期待できます。
炎症が落ち着いた「安定期」が基本です。丘疹や膿疱が多く出ている急性期はレーザー照射を避け、まず外用薬や内服薬による薬物療法で皮膚の状態を整えることが優先されます。アイシークリニックでも、炎症が活発な状態でのレーザー照射は行わないという方針を徹底しています。
酒さにステロイド外用薬は原則として使用してはいけません。短期間は赤みが改善したように見えますが、長期使用により酒さを著しく悪化させ、「ステロイド酒さ」と呼ばれる難治性の状態を引き起こす可能性があります。市販のステロイド外用薬を自己判断で使用することは絶対に避けてください。
毛細血管拡張を主な症状とする酒さには、ヘモグロビンに選択的に作用する「パルス色素レーザー(PDL)」が最も広く使用されています。拡張した毛細血管を閉塞させ、赤みを改善する効果が期待できます。一方、フラクショナルレーザーやアブレイティブレーザーは酒さの敏感な皮膚への刺激が強く、使用には慎重な判断が必要です。
主なトリガーとして、紫外線・アルコール・辛い食べ物・熱い飲み物・急激な寒暖差・精神的ストレスなどが挙げられます。スキンケア面では、アルコール(エタノール)・レチノール・AHA・BHAを含む製品が刺激になる場合があります。これらのトリガーを把握し日常的に回避することが、治療効果の維持にも重要です。
💪 まとめ
酒さとレーザー治療の関係は、「レーザーは酒さを必ず悪化させる」でも「レーザーで酒さは必ず改善する」でもなく、症状のタイプと状態によって結果が大きく異なるというのが正確な答えです。
酒さは慢性疾患であり、その治療には専門医による正確な診断と、症状に合わせた適切な治療法の選択が不可欠です。炎症が活発な時期に刺激の強い治療を行うことは悪化につながりますが、炎症が落ち着いた安定期に適切なレーザーを用いれば、毛細血管拡張による赤みの改善など、大きな効果が期待できます。
重要なポイントをまとめると以下の通りです。酒さは皮膚疾患のサブタイプによって治療法が異なります。炎症が活発な急性期にはレーザー治療を行わず、まず薬物療法で安定させることが原則です。毛細血管拡張を主体とした安定期の酒さには、パルス色素レーザーなどが有効な場合があります。ステロイド外用薬は酒さに使用してはいけません。紫外線、温度変化、アルコール、刺激性スキンケア製品などのトリガー管理が治療と並行して重要です。正確な診断と治療方針の決定には、皮膚科専門医への受診が不可欠です。
酒さに悩んでいる方は、自己判断で市販薬やスキンケア製品を試す前に、まず専門医に相談することを強くお勧めします。正しい知識と適切な治療によって、酒さの症状は必ずコントロールできます。アイシークリニック上野院では、一人ひとりの状態に寄り添った丁寧な診察と治療を提供していますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 酒さ(ロザセア)の診断基準・サブタイプ分類・標準的治療法(外用薬・内服薬・レーザー治療の適応)に関するガイドライン情報
- PubMed – 酒さに対するレーザー治療(PDL・Nd:YAG・IPL等)の有効性・安全性・悪化リスクに関する国際的な臨床研究・査読論文
- 日本美容外科学会 – 酒さに対するレーザー・光治療(パルス色素レーザー・フラクショナルレーザー・アブレイティブレーザー)の適応と注意点に関する美容医療領域の情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務