💬 「ニキビダニってうつるの?」「家族や恋人にうつしたらどうしよう…」
そんな不安、抱えていませんか?
実は、ニキビダニ(デモデックス)は成人の約80〜90%の肌にいる”常在ダニ”。でも、増えすぎると肌荒れや赤みの原因になります。
この記事を読めば、うつるかどうかの真実・症状・治療法までがまるごとわかります。
読まないまま放置すると、ニキビや肌荒れが慢性化するリスクも…⚠️
目次
- 📌 ニキビダニ(デモデックス)とは何か
- 📌 ニキビダニはうつるのか?感染経路を解説
- 📌 ニキビダニが増殖するとどんな症状が出る?
- 📌 ニキビダニが原因で起こる主な皮膚疾患
- 📌 ニキビダニが増えやすい人・増えにくい人の違い
- 📌 ニキビダニの検査方法
- 📌 ニキビダニの治療方法
- 📌 日常生活でできるニキビダニ対策・予防法
- 📌 まとめ
💡 この記事のポイント
ニキビダニ(デモデックス)は成人の80〜90%に常在し、直接接触や用具共有で移ることはあるが、免疫機能が正常なら症状は出にくい。皮脂過多や免疫低下で増殖すると酒さや眼瞼炎を引き起こすため、正しいスキンケアと生活習慣の維持が予防の基本となる。
💡 1. ニキビダニ(デモデックス)とは何か
ニキビダニとは、学名を「Demodex(デモデックス)」といい、ヒトの皮膚に寄生する非常に小さなダニの仲間です。体長はわずか0.1〜0.4ミリメートルほどで、肉眼ではほとんど見えないほど微小な生物です。ニキビダニという名前から「ニキビを引き起こすダニ」と思われがちですが、正確には毛穴(毛包)や皮脂腺に常在している微生物であり、健康な皮膚にも普通に存在しています。
ヒトに寄生するデモデックスには主に2種類あります。1つ目は「Demodex folliculorum(デモデックス・フォリキュロラム)」で、毛包の中に生息し、主に顔の毛穴に多く見られます。2つ目は「Demodex brevis(デモデックス・ブレビス)」で、皮脂腺の内部に寄生します。どちらも顔面、特に鼻・頬・額・あごなどのTゾーンに多く分布していることが知られています。
ニキビダニは生まれた瞬間から皮膚に存在するわけではなく、主に幼少期から成人にかけて徐々に皮膚に定着していきます。成人の約80〜90%の皮膚にはニキビダニが存在しているとも言われており、その数は個人差がありますが、1平方センチメートルあたり数十匹から数百匹に達することもあります。少数の存在であれば皮膚の健康に特段の影響を与えることはなく、「常在生物」の一種として共存しています。
問題となるのは、ニキビダニが何らかの原因で異常増殖してしまったときです。この状態になると、皮膚への炎症反応や様々な皮膚症状を引き起こすことがあります。ニキビダニの生態を正しく理解することが、適切な対策を取るための第一歩となります。
Q. ニキビダニは家族や恋人にうつる可能性はありますか?
ニキビダニは長時間の皮膚接触や、タオル・枕カバー・メイクブラシなどの共有を通じて他者に移ることがあります。ただし、成人の約80〜90%はすでに皮膚にニキビダニが常在しているため、移ったとしても免疫機能が正常であれば症状が現れることはほとんどありません。
📌 2. ニキビダニはうつるのか?感染経路を解説
「ニキビダニはうつるのか?」というのは、この話題において最も気になる疑問の一つです。結論から言うと、ニキビダニはある程度の接触によって他者に移ることはあります。ただし、インフルエンザや風邪のように空気感染したり、ほんの少し触れただけで簡単にうつるような病原体ではありません。
ニキビダニが他者に移る主な経路は「直接的な皮膚接触」です。長時間にわたって皮膚と皮膚が接触する状況、たとえば親子間のスキンシップ、恋人や配偶者との密接な接触、授乳などが挙げられます。また、タオルや枕カバー、シーツなどの寝具を共有することでもニキビダニが移る可能性があると考えられています。ただし、これはあくまで「ニキビダニが移動する可能性がある」というだけであり、移ったとしても必ずしも症状が出るわけではありません。
なぜかというと、先述のとおり多くの成人はすでに自分の皮膚にニキビダニを持っているからです。つまり、「うつる」という表現よりも「もともといるダニが増殖する」という概念の方が正確に実態を表しています。ニキビダニが他者の皮膚に移っても、免疫機能が正常に働いていれば、ダニの増殖は抑えられ、症状が現れることはほとんどありません。
一方で、免疫力が低下しているとき、皮膚のバリア機能が弱まっているとき、あるいは皮脂分泌が過剰になっているときなどは、移ったニキビダニが増殖しやすくなることがあります。そのため、家族内や同居人の間でニキビダニが原因と思われる皮膚症状が複数人に見られることもあります。
感染経路としてよく挙げられるもう一つのポイントは「美容器具の共有」です。洗顔ブラシ・化粧パフ・メイクブラシ・まつ毛のビューラーなどを複数人で使い回すことで、ニキビダニが移動することがあります。特にまつ毛や眉毛の周辺はニキビダニが多く生息する場所でもあるため、アイメイク道具の共用には注意が必要です。
総括すると、ニキビダニは「うつる」可能性はありますが、移ったからといって必ず肌トラブルにつながるわけではなく、増殖を招く環境や要因がある場合にのみ問題となると理解しておくと良いでしょう。
✨ 3. ニキビダニが増殖するとどんな症状が出る?
ニキビダニの数が通常の範囲内であれば、ほとんどの場合は無症状です。しかし、さまざまな要因によってニキビダニが異常に増殖すると、皮膚にさまざまな不快な症状が現れることがあります。
代表的な症状の一つは、顔のかゆみや灼熱感です。特に夜間にかゆみが強くなる傾向があります。これはニキビダニが夜行性であり、皮膚の表面に出てきて活動するためと考えられています。また、毛穴の詰まりや皮膚のざらつきも見られます。ニキビダニは皮脂を栄養源とし、毛穴の内部に卵を産み付けるため、毛穴が詰まりやすくなるのです。
顔の赤みや炎症もニキビダニ増殖の代表的な症状です。特に鼻・頬・額などに赤みやニキビに似た丘疹(きゅうしん)が生じることがあります。これらはしばしば通常のニキビと混同されることがありますが、ニキビダニによる炎症は毛穴ごとに炎症が起きやすいという特徴があります。
まつ毛や眉毛の周囲に症状が出ることもあります。まつ毛の根元に白い鱗屑(うろこ状のかす)が付着したり、まつ毛が抜けやすくなったりすることがあります。これはデモデックス・フォリキュロラムがまつ毛の毛包に多く寄生するためです。目のかゆみや充血、眼瞼炎(まぶたの炎症)も引き起こされることがあり、眼科領域でも注目されている症状です。
また、皮膚のテクスチャーが変化することもあります。毛穴が目立つようになる、皮膚が粗くなる、化粧ノリが悪くなるといった変化がニキビダニの増殖によって生じることがあります。これは毛穴の拡大や皮脂分泌の乱れが関係しています。
さらに重要な点として、ニキビダニ自体が直接炎症を引き起こすだけでなく、ニキビダニの体内や表面に存在する細菌が炎症を悪化させることが研究によって示されています。つまり、ニキビダニが増えると、それに伴って皮膚の細菌環境も乱れ、複合的な皮膚トラブルにつながる可能性があります。
Q. ニキビダニが増殖すると皮膚にどんな症状が出ますか?
ニキビダニが異常増殖すると、顔のかゆみや灼熱感(特に夜間に強くなる)、毛穴の詰まり、鼻や頬・額などの赤みやニキビに似た丘疹が現れることがあります。また、まつ毛の根元に白いかすが付着したり、まぶたの炎症(眼瞼炎)を引き起こすこともあります。
🔍 4. ニキビダニが原因で起こる主な皮膚疾患
ニキビダニの増殖が関与する皮膚疾患の中で、最も有名なものの一つが「酒さ(しゅさ)」です。酒さはロザセアとも呼ばれ、顔の中心部(鼻・頬・額・あご)に持続的な赤みや毛細血管の拡張、丘疹・膿疱などが現れる慢性炎症性疾患です。研究によって、酒さの患者さんの皮膚にはニキビダニが通常よりも多く存在していることが確認されており、ニキビダニとの関連性が注目されています。
次に「毛包虫症(デモデシス)」という疾患があります。これはニキビダニが毛包内で過剰増殖することによって引き起こされる炎症性疾患で、主に顔面に皮疹が出現します。酒さに似た症状を示すことが多く、専門家でも鑑別が難しい場合があります。免疫が低下した患者さんに発症しやすいことが知られています。
「眼瞼炎(がんけんえん)」もニキビダニと関連する疾患の一つです。まぶたの縁が赤くなり、かゆみや不快感を生じる眼瞼炎の中には、デモデックスが原因となっているケースがあることが明らかになっています。眼科の領域でもデモデックスへの対処が治療の一部として取り入れられるようになってきています。
また、「脂漏性皮膚炎」との関連も指摘されています。脂漏性皮膚炎は顔や頭皮などの皮脂分泌が多い部位に湿疹や皮脂の塊が生じる疾患で、増殖した場合に脂漏性皮膚炎を悪化させる要因になる可能性があるとされています。
通常のニキビ(尋常性ざ瘡)との関係については、現時点では直接的な因果関係はまだ完全には解明されていませんが、ニキビダニが毛穴に詰まることで皮脂の排出が妨げられ、ニキビの悪化につながる可能性が指摘されています。ニキビが繰り返す方の中には、ニキビダニの増殖が一因となっているケースも考えられます。

💪 5. ニキビダニが増えやすい人・増えにくい人の違い
ニキビダニは多くの成人の皮膚に存在していますが、増殖しやすい人とそうでない人がいます。その違いはどこにあるのでしょうか。
まず「皮脂分泌量」が大きく関係しています。ニキビダニは皮脂を主な栄養源としているため、皮脂分泌が多い人ほどニキビダニの栄養環境が豊かになり、増殖しやすくなります。思春期や成人のオイリー肌の方、ホルモンバランスが乱れている方などは皮脂分泌が多くなりやすいため、注意が必要です。
次に「免疫機能の状態」が重要です。免疫が正常に機能している場合、ニキビダニの増殖は自然と抑制されます。しかし、病気や薬物治療(ステロイドの長期使用など)、加齢、強いストレス、過労などによって免疫力が低下すると、ニキビダニのコントロールが難しくなり、増殖が促進されることがあります。
「スキンケアの習慣」も影響します。洗顔が不十分で毛穴に汚れや皮脂が残っていたり、逆に洗いすぎて皮膚のバリア機能が低下していたりすると、ニキビダニが増殖しやすい環境が整ってしまいます。また、油分の多い化粧品やスキンケア製品を長時間使用することも、ニキビダニの栄養源を増やすことにつながります。
「年齢」も関係しています。ニキビダニは年齢とともに皮膚への定着が進むため、高齢者では若い人に比べてニキビダニの存在率・密度が高くなる傾向があります。ただし、高齢者では皮脂分泌が減少することもあるため、一概に「高齢者ほどトラブルが多い」とは言えません。
「生活習慣」との関連も見逃せません。睡眠不足、偏った食生活、過度の飲酒、喫煙などはすべて免疫機能や皮膚の健康に影響を与えます。これらが複合的に重なると、ニキビダニが増殖しやすい皮膚環境を作り出す可能性があります。
一方、適切なスキンケアを行い、免疫力を維持している人、皮脂分泌が比較的少ないドライ〜ノーマル肌の人は、ニキビダニが増殖しにくい環境を保ちやすいと言えます。
Q. ニキビダニが増殖しやすい人にはどんな特徴がありますか?
皮脂分泌が多いオイリー肌の方、病気・ステロイドの長期使用・過労・強いストレスなどで免疫力が低下している方は、ニキビダニが増殖しやすい傾向があります。また、洗顔が不十分または洗いすぎによる皮膚バリア機能の低下、睡眠不足や偏った食生活もリスクを高める要因です。
🎯 6. ニキビダニの検査方法
自分の肌のトラブルがニキビダニによるものかどうかを知りたい場合、どのような検査を受ければよいのでしょうか。ニキビダニの診断はいくつかの方法で行われます。
最も一般的な方法は「皮膚表面のサンプル採取と顕微鏡検査」です。医師が皮膚の表面を専用のテープや刃などで採取し、顕微鏡下でニキビダニの数を確認します。1平方センチメートルあたり5匹以上のニキビダニが確認されると、臨床的に意味のある増殖と判断されることが多いです。
「毛包絞り出し法(スキンスクレイピング)」も使われる手法です。皮膚を絞り出すようにして毛包内容物を採取し、顕微鏡で観察します。この方法は特にデモデックスの検出感度が高いとされています。
「ダーモスコピー」と呼ばれる拡大鏡を使った観察も行われます。ダーモスコピーは皮膚科専門医が皮膚の毛穴や微細な構造を拡大して観察するための器具で、ニキビダニが毛穴の入り口付近に尾を出している様子を確認することができます。
最近では「反射型共焦点レーザー顕微鏡(RCM)」という高精度な非侵襲的検査方法も使われるようになっています。皮膚を切除することなく、リアルタイムで皮膚の内部構造を観察できるため、ニキビダニの存在を高精度で確認することが可能です。ただし、この装置を持っている施設はまだ限られています。
自宅でニキビダニの存在を確認する方法は現時点では一般的なものがなく、自己診断は困難です。「ニキビが繰り返す」「顔の赤みやかゆみが続く」「通常の治療に反応しない」などの症状がある場合は、皮膚科専門医を受診して適切な検査を受けることをおすすめします。
💡 7. ニキビダニの治療方法
ニキビダニの増殖が原因と判断された場合、さまざまな治療方法が選択肢として挙げられます。治療は症状の程度や個人の皮膚状態によって異なりますが、ここでは代表的なものを紹介します。
薬物療法として最も広く使われているのは「メトロニダゾール(外用薬)」です。メトロニダゾールは抗原虫薬・抗菌薬として知られており、ニキビダニの増殖を抑えるとともに、炎症を軽減する効果があります。酒さの治療にも使われることが多く、外用クリームやゲルとして顔に塗布します。
「イベルメクチン(外用薬)」もニキビダニの治療に用いられます。もともとは寄生虫感染症の治療薬として知られていますが、外用クリームとして皮膚科領域で使用されており、特に酒さとニキビダニの治療において有効性が示されています。日本では使用できる施設・状況が限られていることもありますが、世界的には標準的な選択肢の一つとなっています。
「硫黄(いおう)成分を含むスキンケア製品や外用薬」もニキビダニに対して効果があるとされています。硫黄には抗寄生虫・抗菌作用があり、ニキビダニの増殖を抑える働きが期待できます。医療機関での処方のほか、一部の皮膚科向け化粧品にも配合されています。
「ティーツリーオイル(メラルーカオイル)」を含む洗顔料やスキンケア製品も、ニキビダニへの効果が研究されています。ティーツリーオイルに含まれるターピネン-4-オールという成分がニキビダニに対して有効であることが実験的に示されており、特にまつ毛のダニ対策として眼科や皮膚科で活用されることがあります。ただし、濃度が高すぎると皮膚刺激を生じる可能性があるため、適切な製品を選ぶことが大切です。
クリニックで行われる医療的なアプローチとしては、「ケミカルピーリング」や「レーザー治療」なども選択肢に含まれます。これらは毛穴の詰まりを解消し、皮膚環境を整えることでニキビダニが増殖しにくい環境を作る目的で行われることがあります。また、酒さや炎症が強い場合は、経口薬(ドキシサイクリンなどの抗生物質)が処方されることもあります。
治療においては、自己判断で市販薬を使い続けることは避け、必ず皮膚科専門医の指導のもとで適切な治療を受けることが重要です。誤ったスキンケアや不適切な薬剤の使用は、症状をかえって悪化させることがあります。
Q. 日常生活でできるニキビダニの予防対策を教えてください
ニキビダニ対策の基本は、1日2回の適切な洗顔と保湿、枕カバーの週1〜2回の交換、タオルや美容用具の個人使用です。加えて、油分の多いスキンケア製品を控えること、十分な睡眠・バランスの良い食事・適度な運動で免疫力を維持することが、増殖を抑える上で重要です。
📌 8. 日常生活でできるニキビダニ対策・予防法

ニキビダニによる肌トラブルを予防・軽減するために、日常生活の中で取り組める対策がいくつかあります。すでに症状が出ている方には補助的なケアとして、症状がない方には予防として参考にしてください。
まず「正しい洗顔の習慣」が基本となります。洗顔は一日2回(朝・夜)を目安に、適切なクレンジング剤・洗顔料を使用して丁寧に行いましょう。毛穴に皮脂や汚れが蓄積するとニキビダニの栄養源となるため、清潔な状態を保つことが重要です。ただし、洗いすぎは皮膚のバリア機能を損なうため逆効果になることもあります。ぬるま湯で優しく洗い、洗顔後はしっかり保湿することを意識してください。
次に「タオルや寝具の清潔維持」が大切です。ニキビダニは皮膚接触によって移ることがあるため、タオルや枕カバーは定期的に洗濯し、清潔に保つことをおすすめします。特に枕カバーは顔と長時間接触するため、週に1〜2回は交換することが理想的です。
「美容用具の個人使用と定期的なクリーニング」も有効です。洗顔ブラシ・化粧パフ・メイクブラシ・ビューラーなどは他者と共有しないことが原則です。また、これらの用具は使用後に汚れを落とし、乾燥させる習慣をつけることでニキビダニの繁殖を抑えられます。
「皮脂のコントロール」もニキビダニ対策に効果的です。油分の多いスキンケア製品は皮脂分泌が多い部位への使用を控え、肌のタイプに合った製品選びを心がけましょう。特にTゾーンなどの皮脂が多い部位には、ノンコメドジェニック(毛穴を塞ぎにくい)と表示された製品を選ぶことをおすすめします。
「免疫力を高める生活習慣」の維持も、ニキビダニの増殖を抑える上で欠かせない要素です。十分な睡眠を取る、バランスの取れた食事を心がける、適度な運動を続ける、ストレスを溜め込まないようにするといった基本的な生活習慣の見直しが、皮膚の健康を守ることにつながります。
「ステロイド外用薬の使いすぎに注意する」ことも重要です。ステロイド外用薬を顔面に長期間使用すると、免疫機能が局所的に低下し、ニキビダニが増殖しやすくなることがあります。医師の指示なく顔にステロイド剤を使い続けることは避けましょう。
「紫外線対策」もニキビダニ対策の観点から見ておく価値があります。紫外線によって皮膚が乾燥・損傷を受けると、バリア機能が低下してニキビダニが増殖しやすくなることがあります。日焼け止めの適切な使用と、日傘や帽子などの物理的な紫外線対策を組み合わせて、皮膚を守るようにしましょう。
「アイメイクの丁寧なクレンジング」も大切です。まつ毛の周辺はニキビダニが多く住む場所であるため、アイメイクを毎日しっかり落とすことが重要です。クレンジング残りや化粧品の蓄積が、ニキビダニの増殖を招く可能性があります。目元専用のクレンジング剤を使って、優しく丁寧にオフしましょう。
「サプリメントや食事によるアプローチ」として、ビタミンAやビタミンC、亜鉛などは皮膚の健康維持に関わる栄養素です。バランスの取れた食事でこれらを十分に摂取することが皮膚環境の改善に役立つと考えられています。ただし、栄養補給はあくまでもサポート的な役割であり、医療的な治療の代替にはなりません。
最後に、「症状が気になる場合は早めに受診する」ことを強調したいと思います。ニキビダニによる皮膚トラブルは、放置すると症状が慢性化したり悪化したりすることがあります。繰り返すニキビ、顔の慢性的な赤みやかゆみ、まつ毛の異常など、気になる症状がある場合は自己判断で対処しようとするよりも、早めに皮膚科を受診して適切な診断を受けることが最善の対策です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、繰り返すニキビや顔の赤み・かゆみにお悩みの患者さんの中に、ニキビダニの増殖が関与しているケースが一定数見られます。ニキビダニはほとんどの成人の皮膚に常在しているため、「うつったらどうしよう」と過度に心配される必要はありませんが、免疫力の低下や皮脂分泌の乱れをきっかけに増殖し、酒さや眼瞼炎など思わぬ皮膚疾患につながることもあるため、通常の治療でなかなか改善しない肌トラブルがある場合はお気軽にご相談ください。一人ひとりの皮膚の状態を丁寧に確認した上で、適切な診断と治療をご提案いたします。」
✨ よくある質問
ニキビダニは直接的な皮膚接触や、タオル・枕カバー・美容用具の共有を通じて他者に移ることがあります。ただし、成人の約80〜90%はすでに皮膚にニキビダニが常在しているため、移ったとしても免疫機能が正常であれば症状が出ることはほとんどありません。過度な心配よりも、皮膚環境を整えることが大切です。
主な症状として、顔のかゆみや灼熱感(特に夜間)、毛穴の詰まりや皮膚のざらつき、鼻・頬・額などの赤みやニキビに似た丘疹が挙げられます。また、まつ毛の根元に白いかすが付着したり、まぶたの炎症(眼瞼炎)が起きることもあります。症状が続く場合は皮膚科への受診をおすすめします。
皮脂分泌が多いオイリー肌の方、免疫力が低下している方(病気・ステロイド長期使用・過労・強いストレスなど)、洗顔が不十分または洗いすぎている方は、ニキビダニが増殖しやすい傾向があります。睡眠不足や偏った食生活といった生活習慣の乱れも、リスクを高める要因となります。
はい、皮膚科専門医で検査を受けることができます。皮膚表面のサンプルを採取して顕微鏡で確認する方法や、ダーモスコピーによる拡大観察などが一般的です。「繰り返すニキビ」「顔の慢性的な赤みやかゆみ」「通常の治療に反応しない肌トラブル」がある場合は、アイシークリニックへお気軽にご相談ください。
主な対策として、①1日2回の適切な洗顔と保湿、②枕カバーを週1〜2回交換するなど寝具の清潔維持、③タオルや美容用具の個人使用、④油分の多いスキンケア製品を控える、⑤十分な睡眠・バランスの良い食事・適度な運動による免疫力維持が挙げられます。顔へのステロイド外用薬の長期使用も避けましょう。
🔍 まとめ
ニキビダニ(デモデックス)は成人のほとんどの皮膚に常在する微小なダニで、少量であれば問題ありません。ただし、直接的な皮膚接触やタオル・美容用具の共有を通じて他者に移ることはあり、皮脂の多さや免疫力の低下などによって増殖した場合に、様々な皮膚症状や疾患を引き起こすことがあります。
「うつる」という側面では過度に心配する必要はなく、むしろ自分の皮膚環境を整え、増殖を招く要因をできるだけ取り除くことが重要です。正しいスキンケア、清潔な生活習慣、免疫力の維持がニキビダニ対策の基本となります。症状が続く・悪化するといった場合は専門医への相談を検討してください。
アイシークリニック上野院では、ニキビや肌荒れ、顔の赤みなどの皮膚トラブルに関する診療を行っております。「もしかしてニキビダニのせい?」と気になる方も、ぜひお気軽にご相談ください。正確な診断と患者さん一人ひとりの皮膚状態に合った治療をご提案いたします。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – ニキビダニ(デモデックス)の常在性・増殖と酒さ・眼瞼炎・毛包虫症など関連皮膚疾患の診断・治療に関する医学的根拠として参照
- PubMed – デモデックス・フォリキュロラム/ブレビスの感染経路・増殖要因・治療法(メトロニダゾール・イベルメクチン・ティーツリーオイル等)に関する国際的な査読済み研究論文の根拠として参照
- 厚生労働省 – 皮膚疾患全般における予防・日常生活でのスキンケア指導および免疫力維持に関する公衆衛生上の推奨事項の根拠として参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務