「ダウンタイムがどのくらいか全然わからなくて不安…」
⚡ この記事でわかること
- ✅ 炭酸ガスレーザー後の傷跡がどう変化していくかステップごとに解説
- ✅ 赤み・色素沈着がいつ消えるかの目安がわかる
- ✅ 傷跡をきれいに治す正しいアフターケアがわかる
- ✅ 受診が必要なサインを見逃さなくなる
🚨 読まないとこんなリスクが…
間違ったアフターケアをしてしまうと、せっかくの施術が台無しになることも。傷跡が目立つまま定着してしまう前に、正しい知識を身につけておきましょう。
炭酸ガスレーザーは、いぼやほくろ・盛り上がった傷跡など、さまざまな皮膚トラブルの治療に使われる医療レーザーです。高い治療効果を持つ一方で、「施術後に傷跡が残るのでは」「経過がどうなるのか不安」という声も少なくありません。炭酸ガスレーザーを受ける前に、施術後の傷跡の経過やダウンタイムの実際を正しく理解しておくことは、治療の成功につながる大切なステップです。この記事では、炭酸ガスレーザー後の傷跡がどのように変化していくのか、経過の流れと適切なケア方法をわかりやすく解説します。
目次
- 📌 炭酸ガスレーザーとはどのような治療か
- 📌 炭酸ガスレーザー後に傷跡が残る理由
- 📌 施術後の傷跡の経過をステップごとに解説
- 📌 傷跡の経過に影響する要因
- 📌 赤みや色素沈着はいつ頃まで続くのか
- 📌 傷跡をきれいに治すためのアフターケア
- 📌 こんな傷跡の変化は受診が必要なサイン
- 📌 よくある疑問と回答
- 📌 まとめ

💡 炭酸ガスレーザーとはどのような治療か
炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は、10,600nmという波長の赤外線レーザーを皮膚に照射することで、組織内の水分に吸収させ、ターゲットとなる組織を蒸散・除去する医療機器です。メスによる切除と異なり、出血を最小限に抑えながら精密に病変を取り除けることが特徴です。
皮膚科や美容外科での主な適応は、ほくろ・いぼ・脂漏性角化症・汗管腫・稗粒腫(はいりゅうしゅ)・盛り上がった瘢痕(ケロイドなど)・タトゥー除去の補助・フラクショナル照射による毛穴改善やシワ治療など、幅広い用途があります。治療部位や照射の深さ・範囲によって、施術後の傷跡の大きさや経過期間は異なります。
炭酸ガスレーザーには、大きく分けて「アブレイティブ(剥削型)」と「フラクショナル(点状照射型)」の二つの使い方があります。アブレイティブは病変を直接蒸散させる方法で、ほくろやいぼの除去に用いられます。フラクショナルは皮膚に細かい格子状の穴をあけてコラーゲン生成を促す方法で、肌の質感改善や毛穴治療に使われます。それぞれダウンタイムや傷跡の経過が異なるため、自分が受ける施術がどちらのアプローチかを事前に確認しておくことが大切です。
📌 炭酸ガスレーザー後に傷跡が残る理由
炭酸ガスレーザーは組織を熱で蒸散させるため、照射した部位には必ず何らかの皮膚損傷が生じます。これは治療に伴う避けられない変化であり、傷跡のように見える状態が一定期間続くのは自然な経過です。
人間の皮膚は損傷を受けると、止血→炎症→増殖→リモデリングという四つの段階を経て修復されます。この過程でコラーゲンが過剰に産生されたり、メラニンが増加したりすることで、赤みや茶色い色素沈着として見える傷跡が形成されます。
特に炭酸ガスレーザーの場合、熱エネルギーによって表皮から真皮にかけての組織が除去されるため、治癒の過程でどうしても一時的な炎症反応が強くなりやすい側面があります。この炎症が落ち着くにつれて傷跡は目立たなくなっていきますが、完全に消えるまでには数ヶ月単位の時間が必要です。
また、ほくろや大きないぼを除去した場合、照射の深さが真皮層に達するため、浅い照射と比べてダウンタイムが長くなる傾向があります。一方で、深く削り取らないと再発リスクが高まることもあるため、治療の深さは施術を行う医師が症例ごとに判断します。
✨ 施術後の傷跡の経過をステップごとに解説
炭酸ガスレーザー後の傷跡の経過は、個人差はあるものの、おおよそ以下のような流れで変化していきます。治療部位の大きさや深さ、体質によって期間は変わりますが、一般的な目安として参考にしてください。
✅ 施術直後〜翌日:浸出液と結痂の形成
施術が終わると、照射部位は周囲よりやや凹んだ状態になります。表面は赤く、じわじわと透明または薄黄色の浸出液(滲出液)が出ることがあります。この浸出液はかさぶたの材料となるフィブリンを含んでおり、傷の修復に欠かせない成分です。施術直後から数時間は、軽い痛みや熱感・ヒリヒリ感が続くことがあります。
クリニックによっては施術後すぐに軟膏を塗布し、テープや人工皮膚で保護した状態でお帰りいただく場合があります。この初期の保護が、傷跡の仕上がりに大きく影響します。
📝 2〜5日目:かさぶた(痂皮)の形成
施術後2〜5日ほど経つと、浸出液が乾燥して茶色や黒褐色のかさぶたが形成されます。かさぶたは傷口を外部の刺激や細菌から守るバリアとして機能しています。この時期は特にかさぶたが気になりますが、無理に剥がすと色素沈着や瘢痕(凹み・盛り上がり)が残るリスクが高まるため、自然に剥がれるのを待つことが大切です。
かゆみを感じることもありますが、かいたり触ったりしないよう意識してください。入浴後に水分をそっと押さえて拭き取り、処方された軟膏を塗布して清潔を保つことが基本のケアです。
🔸 1〜2週間:かさぶたが自然に脱落し、新しい皮膚が現れる
かさぶたは平均して1〜2週間で自然に剥がれ落ちます。剥がれた後の皮膚は、周囲と比べてピンク色〜赤色に見えることが多く、これは新しく生まれた薄い皮膚(新生上皮)が透けているためです。
この時期はまだ皮膚が非常に敏感で、紫外線の影響を受けやすい状態です。外出時は日焼け止めをしっかり使用し、物理的な刺激(強くこする・摩擦など)を避けることが重要です。
⚡ 2週間〜1ヶ月:赤みが続く炎症後紅斑期
かさぶたが取れた後も、照射部位はしばらく赤みが続きます。これは「炎症後紅斑(PIE:Post-inflammatory Erythema)」と呼ばれ、皮膚の修復過程で新生血管が増えることによって生じる現象です。赤みは時間の経過とともに薄れていきますが、個人差があり、完全に消えるまでに数週間から数ヶ月かかることもあります。
赤みが強い間は特に紫外線対策を徹底してください。紫外線に当たると赤みが長引いたり、色素沈着に移行したりするリスクがあります。
🌟 1〜3ヶ月:色素沈着(炎症後色素沈着)が見られる場合も
炎症が落ち着いてくると、照射部位に茶色い色素沈着が現れることがあります。これは「炎症後色素沈着(PIH:Post-inflammatory Hyperpigmentation)」と呼ばれる状態で、炎症の刺激によってメラニン色素が過剰に産生されることで起こります。特に日本人を含むアジア人は、欧米人と比べてこの色素沈着が起こりやすい傾向があると言われています。
色素沈着は多くの場合、適切なケアと時間の経過によって自然に薄くなっていきます。ただし、何もしないでいると改善に半年以上かかることもあるため、医師に相談して美白外用薬(ハイドロキノンやトレチノインなど)の使用を検討するのも一つの選択肢です。
💬 3〜6ヶ月以降:皮膚の成熟とリモデリング
3〜6ヶ月が経過すると、コラーゲンの再構成(リモデリング)が進み、傷跡が周囲の皮膚と馴染んでくる時期です。照射した部位の凹みが目立たなくなり、色も落ち着いてきます。照射の深さや個人の体質によっては、完全に馴染むまでに6〜12ヶ月かかることもあります。
この時期に改めて治療部位を評価し、追加治療が必要かどうかを医師と相談することが一般的です。特にほくろの除去後に若干の色素が残っている場合や、凹みが残っている場合は、追加照射が検討されます。
🔍 傷跡の経過に影響する要因
炭酸ガスレーザー後の傷跡の経過は、同じ施術を受けても人によって大きく異なります。その理由として、以下の要因が挙げられます。
✅ 照射の深さと範囲
病変を完全に除去するために真皮の深い部分まで照射した場合は、表皮のみの照射と比べてダウンタイムが長くなります。また、照射面積が広いほど回復に時間を要します。逆に、浅い照射(フラクショナル照射など)では数日程度のダウンタイムで済む場合もあります。
📝 治療部位の特性
顔は血流が豊富なため回復が比較的早い傾向がありますが、目の周りなど皮膚が薄い部位は腫れや色素沈着が出やすいことがあります。一方、体幹や手足は顔と比べて回復が遅い傾向があります。関節周囲など動く部位も、摩擦や引っ張りによって経過が長引くことがあります。
🔸 年齢と皮膚の状態
皮膚の再生能力は年齢とともに低下します。若い方は傷の治りが早い反面、過剰なコラーゲン産生によってケロイドや肥厚性瘢痕ができるリスクがやや高まる場合があります。高齢の方は再生速度が遅い分、傷跡が平坦になりやすい側面もあります。また、乾燥肌やアトピー素因がある方は、回復が遅れることがあります。
⚡ ケロイド体質
ケロイドや肥厚性瘢痕ができやすい体質の方は、炭酸ガスレーザー後に盛り上がった傷跡が形成されるリスクがあります。過去に傷跡が盛り上がった経験がある方は、施術前に必ず医師に伝えてください。体質によっては、炭酸ガスレーザーよりも別の治療法が適している場合があります。
🌟 アフターケアの徹底度
施術後のケアが傷跡の仕上がりに大きく影響します。保湿ケアを怠る、紫外線対策をしない、かさぶたを触ってしまうといったことが重なると、色素沈着や瘢痕のリスクが高まります。医師の指示に従った適切なアフターケアを続けることが、きれいな仕上がりへの近道です。
💬 生活習慣と全身の健康状態
喫煙は血流を低下させ、傷の治りを遅らせることが知られています。また、免疫機能が低下している状態や、糖尿病などの基礎疾患がある場合も、傷の回復に影響することがあります。施術前後の栄養状態(特にビタミンCや亜鉛などの摂取)も、コラーゲン産生に関わるため重要な要素です。

💪 赤みや色素沈着はいつ頃まで続くのか
炭酸ガスレーザー後の赤みや色素沈着は、多くの方が最も気にする点です。それぞれの目安についてまとめます。
赤み(炎症後紅斑)については、かさぶたが取れた直後から現れ、早い方では2〜4週間程度で落ち着きますが、照射が深かった場合や色白の方では3〜6ヶ月ほど続くこともあります。赤みが消えるペースは個人差が大きく、同じ施術を受けても明確な個人差が生じます。
色素沈着(炎症後色素沈着)については、一般的に施術後1〜2ヶ月頃から出始め、適切なケアをしていれば3〜6ヶ月で目立たなくなってくることが多いです。ただし、ケアが不十分だったり、紫外線に多く当たってしまった場合は、1年以上残ることもあります。
なお、色素沈着には「過色素沈着(茶色くなる)」だけでなく、「脱色素沈着(白っぽくなる)」が起きるケースもあります。脱色素沈着は色素細胞(メラノサイト)がレーザーのダメージを受けて機能低下することで生じ、改善に時間がかかったり、完全には戻らない場合もあるため注意が必要です。
炭酸ガスレーザー後の赤みや色素沈着が気になる場合は、自己判断でケアを変更するのではなく、定期的な経過観察のためにクリニックを受診することが大切です。施術を受けたクリニックの医師が状態を確認し、必要に応じて外用薬の変更や追加処置を提案してくれます。
🎯 傷跡をきれいに治すためのアフターケア
炭酸ガスレーザー後の傷跡をできるだけきれいに仕上げるためには、日々のアフターケアが非常に重要です。クリニックごとに細かい指示が異なる場合がありますが、一般的に重要とされるポイントを以下に紹介します。
✅ 軟膏の塗布と創傷被覆材の使用
施術後はクリニックから処方された抗生物質軟膏や白色ワセリンなどを、傷が乾燥しないようにこまめに塗布します。「湿潤療法(モイストヒーリング)」という考え方に基づき、傷を乾燥させずに適度に湿った環境に保つことで、新しい皮膚細胞が移動しやすくなり、きれいな回復が期待できます。
創傷被覆材(ハイドロコロイドドレッシングなど)を使用するように指示される場合もあります。この場合は自己判断でテープを剥がしたり貼り替えたりせず、指定の方法に従ってください。
📝 日焼け止めの徹底使用
炭酸ガスレーザー後の皮膚は、通常より紫外線ダメージを受けやすい状態です。紫外線が当たると炎症が長引き、色素沈着がひどくなるリスクがあります。かさぶたが取れた後は必ずSPF30以上・PA+++以上の日焼け止めを使用し、外出時は帽子や日傘なども活用して紫外線を防ぐようにしましょう。日焼け止めは雨天でも使用することをおすすめします。
🔸 保湿ケアの継続
かさぶたが取れた後も、新生皮膚はバリア機能がまだ不完全で乾燥しやすい状態です。刺激の少ない保湿剤(セラミド配合のものやワセリンなど)を使って、皮膚の水分を保つよう心がけましょう。乾燥するとかゆみが出やすくなり、無意識に触ってしまうリスクも高まります。
⚡ 摩擦・刺激を避ける
かさぶたが形成されている期間は、タオルで強くこすったり、化粧品を塗り込んだりすることは避けてください。洗顔は指の腹でやさしく洗い、すすぎは流水で静かに行います。メイクについては、かさぶたが完全に取れた後から可能になる場合がほとんどですが、クリニックの指示に従いましょう。
🌟 生活習慣の見直し
喫煙は傷の治りを明確に遅らせるため、施術後は禁煙を心がけることを強くおすすめします。また、過度の飲酒も血管を拡張させ炎症を悪化させることがあります。食事では、ビタミンC(コラーゲン産生を助ける)・ビタミンA(皮膚の再生を促す)・亜鉛(細胞修復に関わる)などを意識して摂ることが回復をサポートします。十分な睡眠も成長ホルモンの分泌を促し、皮膚再生を助けます。
💬 色素沈着が出た場合の対処
色素沈着が現れた場合は、自己判断でレモン汁や市販の濃度の高いピーリング剤などを使用することは避けてください。刺激が強すぎると逆効果になることがあります。医師に相談した上で、ハイドロキノン(美白外用薬)やトレチノイン(ビタミンA誘導体)などを処方してもらうのが適切な対処法です。ハイドロキノンはメラニン産生を抑制する効果があり、炎症後色素沈着の改善に広く用いられています。
💡 こんな傷跡の変化は受診が必要なサイン
傷跡の経過を見守る中で、以下のような変化が現れた場合は、自然な経過ではない可能性があります。自己判断せず、早めに施術を受けたクリニックに相談してください。
まず、感染の兆候として挙げられるのが、傷口からの膿(黄色や緑色のどろっとした液体)の排出、強い痛みと熱感の増強、周囲の皮膚が急速に赤く腫れ上がる、発熱などです。炭酸ガスレーザー後の傷口は感染リスクを伴うため、清潔を保つことが重要ですが、万が一感染が疑われる場合は速やかに受診してください。
次に、傷跡が盛り上がって硬くなってくる場合は、肥厚性瘢痕やケロイドの形成が疑われます。特に胸や肩・上腕などはケロイドができやすい部位とされており、施術後1〜2ヶ月頃から症状が現れることがあります。早期に対処することで症状の悪化を防げる可能性があるため、盛り上がりを感じたら早めに相談しましょう。
また、照射部位の色が明らかに白く抜けて周囲と色調が異なる場合(脱色素)も、医師に確認が必要です。完全には戻らないこともあるため、早期発見・早期対応が望ましいです。
さらに、数ヶ月が経過しても赤みや色素沈着が全く改善していない、むしろ悪化しているように感じる場合も受診のサインです。医師がレーザー治療やその他の治療で対処できる場合があります。
📌 よくある疑問と回答
✅ かさぶたはいつ頃取れますか?
一般的には施術後7〜14日程度で自然に取れることが多いですが、照射の深さや部位によって異なります。顔の薄い皮膚では早く、体幹や手足では遅くなる傾向があります。無理に剥がすと傷跡が残るリスクがあるため、必ず自然に取れるのを待ってください。
📝 施術後にメイクはいつからできますか?
かさぶたが完全に取れ、新しい皮膚が安定してきた段階でメイクを開始できるのが一般的です。クリニックの指示により異なりますが、多くの場合は施術後1〜2週間後が目安となります。ただし、最初のうちは刺激の少ないミネラルメイクなど低刺激のものを選ぶと安心です。
🔸 お風呂やプールに入っても大丈夫ですか?
かさぶたが取れるまでの期間は、患部を湯船に浸けることは避けてください。シャワーは翌日から可能なことが多いですが、患部に直接強い流水を当てることは控えましょう。プールや海水浴は、傷が完全に閉じるまで(約2〜4週間)は避けることが推奨されます。塩素や菌が傷口から感染するリスクがあるためです。詳しい制限についてはクリニックの指示に従ってください。
⚡ 炭酸ガスレーザー後に傷跡が凹んでしまいました。改善しますか?
施術直後は照射部位が凹んで見えることがありますが、多くの場合は皮膚のリモデリングが進むにつれて周囲と同じ高さに戻っていきます。ただし、完全に平坦になるまでには3〜6ヶ月かかることもあります。数ヶ月経過しても凹みが気になる場合は、医師に相談してください。ヒアルロン酸注入や別のレーザー治療で改善できることがあります。
🌟 再発した場合、再度炭酸ガスレーザーを受けられますか?
施術した部位が完全に回復し、皮膚が安定した状態であれば、追加照射を行うことが可能です。一般的には初回の施術から3〜6ヶ月以上経過してから、医師が状態を評価した上で判断します。再発の可能性は病変の種類によって異なり、ほくろでは根が深い場合に再発することがあります。
💬 施術後に日焼けをしてしまいました。どうすればいいですか?
日焼けをしてしまった場合は、まず施術を受けたクリニックに連絡して状況を報告してください。日焼け直後の対処(冷却・保湿など)と合わせて、色素沈着が出た場合の対応についてアドバイスを受けることが大切です。施術後半年程度は特に紫外線対策を意識することが重要です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、炭酸ガスレーザー後の経過についてご不安を感じる患者様が多くいらっしゃいますが、傷跡の変化は治癒の自然なプロセスであり、適切なアフターケアを継続していただくことで多くの場合きれいに落ち着いていきます。特に日本人の肌は炎症後色素沈着が生じやすい傾向があるため、かさぶたが取れた後の紫外線対策と保湿ケアを丁寧に行っていただくことを強くお勧めしています。気になる変化があれば自己判断せず、いつでも遠慮なくご相談ください。施術後のフォローアップも含めて、患者様一人ひとりに寄り添ったサポートを心がけています。」
✨ よくある質問
一般的に施術後7〜14日程度で自然に剥がれ落ちます。顔など皮膚が薄い部位は早く、体幹や手足では遅くなる傾向があります。無理に剥がすと色素沈着や凹み・盛り上がりなどの傷跡が残るリスクがあるため、自然に取れるのを待つことが大切です。
赤みは早い方で2〜4週間、深い照射の場合は3〜6ヶ月続くこともあります。色素沈着は施術後1〜2ヶ月頃から現れ、適切なケアを行えば3〜6ヶ月で目立たなくなることが多いです。ただし紫外線対策が不十分な場合、1年以上残ることもあるため注意が必要です。
メイクはかさぶたが完全に取れた後、一般的に施術後1〜2週間が目安です。シャワーは翌日から可能な場合が多いですが、患部への直接の水流は避けてください。湯船への入浴やプール・海水浴は、傷が完全に閉じる2〜4週間後まで控えることが推奨されます。詳細はクリニックの指示に従ってください。
主に4つのポイントが重要です。①処方された軟膏をこまめに塗布して傷を乾燥させない、②かさぶたが取れた後はSPF30以上の日焼け止めで紫外線対策を徹底する、③刺激の少ない保湿剤で保湿を継続する、④かさぶたを触ったりこすったりしない。これらを守ることで色素沈着や瘢痕のリスクを抑えられます。
以下の症状が現れた場合は早めにクリニックへご相談ください。①傷口から膿が出る・強い痛みや熱感がある(感染の疑い)、②傷跡が盛り上がって硬くなってくる(肥厚性瘢痕・ケロイドの疑い)、③照射部位が白く抜けてくる(脱色素)、④数ヶ月経過しても赤みや色素沈着が改善しない、もしくは悪化している場合です。

🔍 まとめ
炭酸ガスレーザー後の傷跡の経過は、施術直後のかさぶた形成から始まり、赤みの時期・色素沈着の時期を経て、最終的に周囲の皮膚と馴染んでいくという流れをたどります。完全な回復には照射の深さや体質によって異なりますが、数ヶ月単位の時間を要することを理解した上で施術を受けることが大切です。
傷跡の仕上がりを左右するのは、施術の質だけでなく、その後のアフターケアの丁寧さが非常に重要な役割を果たします。軟膏の塗布・日焼け止めの使用・保湿の継続・かさぶたを触らないという基本を守ることで、色素沈着や瘢痕のリスクを最小限に抑えることができます。
また、経過中に感染の兆候や予期しない変化(盛り上がり・脱色素・悪化する色素沈着など)が現れた場合は、自己判断せず早めに医師に相談することが重要です。定期的な経過観察のためにクリニックを受診することも、安心して治療を進めるために役立ちます。
アイシークリニック上野院では、炭酸ガスレーザーによる治療の計画段階から施術後のアフターフォローまで、患者様一人ひとりの状態に合わせた丁寧なサポートを提供しています。傷跡の経過についてご不安な点がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 炭酸ガスレーザーの適応疾患(ほくろ・いぼ・脂漏性角化症・瘢痕など)の診断基準および治療指針、炎症後色素沈着(PIH)のケアに関する皮膚科学的根拠
- 日本形成外科学会 – 瘢痕・ケロイド・肥厚性瘢痕の形成メカニズム、創傷治癒の4段階(止血・炎症・増殖・リモデリング)および湿潤療法を含むアフターケアの医学的根拠
- PubMed – 炭酸ガスレーザー照射後の創傷治癒経過・炎症後紅斑(PIE)・炎症後色素沈着(PIH)・脱色素に関する国際的な臨床研究および査読済み論文
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務