指の腹を押すと痛い原因とは?考えられる病気と対処法を解説

🤔 指の腹を押すとズキッと痛い…それ、放置してませんか?

スマホ操作・タイピング・料理など、指先は毎日酷使されています。「少し触れただけで痛い」「何もしてないのにジンジンする」──そんな症状が続いているなら、早めに原因を知ることが大切です。

💬 こんな症状ありませんか?

  • 📌 指の腹をちょっと押しただけで激痛が走る
  • 📌 赤く腫れている・熱を持っている
  • 📌 膿が出ている・発熱もある
  • 📌 しびれや感覚の異常も一緒に起きている
🚨

放置すると悪化する可能性があります。指の腹の痛みは腱鞘炎・ひょう疽・ガングリオン・関節リウマチ・神経障害など、原因が8種類以上あり、それぞれ対処法がまったく異なります。

✅ この記事を読むとわかること

  • 🔸 痛みの原因となる8つの疾患とその特徴
  • 🔸 今すぐできるセルフケアの正しい方法
  • 🔸 絶対に病院へ行くべきサインと受診科の選び方

目次

  1. 指の腹が押すと痛い──その症状の特徴を整理する
  2. 指の腹が痛くなる主な原因
  3. 考えられる疾患① 腱鞘炎(けんしょうえん)
  4. 考えられる疾患② ひょう疽(爪周囲炎・化膿性爪囲炎)
  5. 考えられる疾患③ ガングリオン
  6. 考えられる疾患④ 関節リウマチ
  7. 考えられる疾患⑤ 末梢神経障害・絞扼性神経障害
  8. 考えられる疾患⑥ レイノー症候群・血行不良
  9. 考えられる疾患⑦ ヘルペス性ひょう疽(ヘルペティックウィットロー)
  10. 考えられる疾患⑧ 粉瘤・皮膚感染症
  11. 指の腹の痛みに対するセルフケアの方法
  12. 病院に行くべきタイミングと受診科の選び方
  13. まとめ

この記事のポイント

指の腹を押すと痛い原因は腱鞘炎・ひょう疽・ガングリオン・関節リウマチ・神経障害など多岐にわたる。赤み・腫れ・膿・発熱がある場合は速やかに医療機関を受診し、軽度なら安静・冷却・湿布などのセルフケアが有効。

💡 指の腹が押すと痛い──その症状の特徴を整理する

指の腹(指先の柔らかい部分)は皮膚・皮下組織・腱・神経・血管が複雑に絡み合っている繊細な部位です。この部分が押したときに痛む場合、その「痛み方」や「痛む状況」によって原因がある程度絞られます。まずは自分の症状がどのパターンに当てはまるかを確認してみましょう。

押したときだけ痛む場合は、皮下組織の炎症や嚢腫(のうしゅ)、感染症などが疑われます。一方で、何もしていないときでも常にズキズキと痛む場合は、感染症や炎症が進行している可能性があります。また、腫れや赤み、熱感を伴う場合は細菌感染が疑われ、早急に医療機関を受診する必要があります。

痛みが出た指や部位も重要な手がかりになります。親指や人差し指に集中している場合は使いすぎによる腱鞘炎が多く、複数の指に広がっている場合はリウマチや全身性の疾患を考えます。爪の周囲に痛みがある場合はひょう疽が代表的です。このように症状を細かく観察することが、正確な診断への第一歩となります。

Q. 指の腹が押すと痛い原因にはどんな種類がある?

指の腹を押すと痛い原因は大きく5つに分類される。①腱鞘炎などの過使用・外傷、②ひょう疽などの感染症・炎症、③末梢神経障害・血行不良などの神経・血管系、④ガングリオンや粉瘤などの嚢腫・腫瘤、⑤関節リウマチや痛風などの全身疾患。症状に合わせた対処が必要。

📌 指の腹が痛くなる主な原因

指の腹が押すと痛くなる原因は大きく分けて、以下のカテゴリーに分類できます。それぞれの原因に応じた対処が必要になるため、まずは大まかな分類を理解しておきましょう。

一つ目は、過使用・外傷による原因です。スマートフォンの操作やパソコン入力、楽器の演奏など、指を繰り返し使うことで腱や関節に負担がかかります。また、ドアに指を挟んだ、何かにぶつけたといった外傷後の痛みもこのカテゴリーに含まれます。

二つ目は、感染症・炎症による原因です。細菌やウイルスが指先の組織に入り込むことで炎症が起き、強い痛みを伴います。ひょう疽やヘルペス性ひょう疽などがこれに当たります。

三つ目は、神経・血管系の原因です。末梢神経障害や血行不良、レイノー症候群など、指先への血液・神経の供給に異常が生じることで痛みやしびれが現れます。

四つ目は、嚢腫・腫瘤による原因です。ガングリオンや粉瘤など、指の中や皮膚の下にしこりが形成されることで、押したときに痛みを感じることがあります。

五つ目は、全身疾患に伴う原因です。関節リウマチや痛風など、全身に影響を及ぼす疾患が指の痛みとして現れることがあります。複数の指に痛みがある場合や、全身倦怠感・発熱などを伴う場合はこのカテゴリーを疑います。

✨ 考えられる疾患① 腱鞘炎(けんしょうえん)

腱鞘炎は、指を動かす腱とそれを包む腱鞘(けんしょう)という筒状の組織が摩擦を繰り返すことで炎症を起こす疾患です。指の腹を押すと痛い場合、この腱鞘炎が最も多い原因の一つです。スマートフォンやパソコンを長時間使う現代人に非常に多く見られます。

腱鞘炎の中でも特に有名なのが「ばね指(弾発指)」です。指を曲げ伸ばしするときに引っかかりやコキッという感覚が生じ、指の付け根から腹にかけて押すと痛みを感じます。朝起きたときに指がうまく伸ばせないといった症状も特徴的です。

また、「ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)」は親指の付け根から手首にかけての腱鞘に炎症が起き、親指の腹を押したり、親指を握り込んで手首を動かしたりすると強い痛みが走ります。産後の女性や更年期の女性、長時間のスマートフォン使用者に多く見られます。

腱鞘炎の治療としては、安静が最優先です。指を使う頻度を減らし、湿布やテーピングで固定することで炎症を和らげます。痛みが強い場合はステロイド注射が有効なこともあります。症状が長期化・重症化した場合は手術(腱鞘切開術)が検討されることもあります。

🔍 考えられる疾患② ひょう疽(爪周囲炎・化膿性爪囲炎)

ひょう疽とは、指先(特に爪の周囲)に細菌が感染して化膿した状態を指します。医学的には「化膿性爪囲炎」とも呼ばれ、黄色ブドウ球菌などの細菌が小さな傷口から侵入することで起こります。爪噛みのクセがある方、深爪をしている方、料理や農作業などで手を頻繁に水にさらす方に多く見られます。

症状としては、まず爪の周囲や指の腹が赤く腫れ、押すと鋭い痛みを感じます。進行すると膿がたまり、ズキズキとした拍動性の痛みが強くなります。発熱を伴うこともあります。膿がたまった状態を放置すると、骨髄炎(骨への感染)など深刻な合併症を引き起こす可能性があるため、早期の治療が必要です。

軽症の場合は抗生物質の内服と患部の清潔保持で改善しますが、膿がたまっている場合は切開排膿(膿を出す処置)が必要です。自己判断での針での処置は感染をかえって悪化させる可能性があるため、必ず医療機関を受診しましょう。

Q. ひょう疽を放置するとどんなリスクがある?

ひょう疽(化膿性爪囲炎)は、黄色ブドウ球菌などが指先に感染して化膿する疾患で、放置すると膿がたまり拍動性の激しい痛みが生じる。さらに進行すると骨髄炎など深刻な合併症を招く恐れがある。自己処置は感染悪化の危険があるため、赤み・腫れ・発熱があれば速やかに医療機関を受診すること。

💪 考えられる疾患③ ガングリオン

ガングリオンは、関節や腱鞘の周囲にゼリー状の液体が詰まった嚢腫(のうしゅ)が形成される良性の腫瘤です。手首の甲側に最もよく見られますが、指の関節や腱の周囲にも発生します。指の腹の皮下にガングリオンができると、触れたときや押したときに痛みを感じることがあります。

ガングリオンは比較的柔らかく、押すとやや弾力があります。大きさは数ミリから数センチとさまざまで、消えたり大きくなったりを繰り返すことが特徴です。症状がない場合は経過観察で問題ありませんが、痛みが強い場合や日常生活に支障をきたす場合は治療が必要です。

治療法としては、注射針でゼリー状の内容物を吸引する方法や、手術で摘出する方法があります。再発しやすい特徴があるため、根治を目指すなら手術摘出が確実とされています。ただし、指先のガングリオンは「粘液嚢腫(ミューカスシスト)」と呼ばれる特殊なタイプのことが多く、爪の変形を伴う場合もあります。

🎯 考えられる疾患④ 関節リウマチ

関節リウマチは、自己免疫の異常によって関節が慢性的に炎症を起こす疾患です。手の指の関節、特に第2・第3関節(指の付け根に近い関節)に症状が出やすく、指の腹を押すと関節の痛みとして感じられることがあります。

関節リウマチの特徴的な症状は、朝に指がこわばって動かしにくくなる「朝のこわばり」です。これが1時間以上続く場合は関節リウマチを疑うべきとされています。また、左右対称に複数の関節が腫れる、全身倦怠感・微熱を伴うといった特徴も見られます。

進行すると関節が変形してしまい、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。関節リウマチは早期に発見して治療を開始することが非常に重要です。現在は生物学的製剤をはじめとした有効な治療薬が多く開発されており、早期治療によって関節変形を防ぐことが可能になっています。

複数の指の痛みが続いている方、朝のこわばりを感じる方は、リウマチ科や整形外科、内科を受診し、血液検査(リウマチ因子・抗CCP抗体など)を受けることをお勧めします。

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💡 考えられる疾患⑤ 末梢神経障害・絞扼性神経障害

指の腹の痛みには、神経の異常が関係していることがあります。末梢神経障害とは、末梢神経が何らかの原因で傷つき、痛みやしびれ、感覚異常などを引き起こす状態です。糖尿病を患っている方では、血糖コントロールが不十分な場合に末梢神経障害が起こりやすく、指先のしびれや痛みとして現れます。

また、神経が骨や靭帯などに圧迫される「絞扼性神経障害」も指の痛みの原因になります。代表的なものとして、「手根管症候群」があります。これは手首の手根管というトンネルの中で正中神経が圧迫される疾患で、親指・人差し指・中指の腹にしびれや痛みが生じます。夜間や朝方に症状が強くなることが多く、手を振ると楽になる「振り現象」が特徴的です。

「肘部管症候群」は肘の内側で尺骨神経が圧迫されることで、小指・薬指の腹にしびれや痛みが出ます。肘を長時間曲げた姿勢を続ける仕事の方に多く見られます。

これらの神経障害は、保存療法(装具による固定、薬物療法)から手術まで幅広い治療法があります。症状が軽い場合はリハビリや生活習慣の改善で対応できますが、神経の障害が進行する前に専門医に相談することが大切です。

Q. 指の腹の痛みに自宅でできるセルフケアは?

指の腹の痛みが軽度の場合、①テーピングや市販サポーターによる安静・固定、②保冷剤をタオルに包んだアイシング(急性期)、③ロキソプロフェン含有湿布の使用、④ハンドクリームによる保湿が有効である。ただし赤み・腫れ・膿・発熱など感染の兆候がある場合はセルフケアを行わず、すぐに受診することが重要。

📌 考えられる疾患⑥ レイノー症候群・血行不良

レイノー症候群(レイノー現象)は、寒冷刺激やストレスにより指先の細い血管が過剰に収縮し、血流が著しく低下する状態です。発作的に指先が白色→青紫色→赤色と変化し、痛みやしびれ、灼熱感を伴います。この状態のときに指の腹を押すと強い痛みを感じることがあります。

レイノー症候群には、原因が特定できない「一次性(特発性)」と、膠原病(こうげんびょう)など他の疾患が背景にある「二次性」があります。二次性レイノーは強皮症や全身性エリテマトーデス(SLE)などの自己免疫疾患に伴うことが多く、より重篤な経過をたどる可能性があります。

また、職業的に振動工具(チェーンソーや削岩機など)を長期間使用している方では「振動病(白ろう病)」による末梢循環障害が起こることもあります。

血行不良による指の痛みは、防寒対策(手袋の着用、体を温める)や禁煙(喫煙は末梢血管を収縮させます)が有効です。症状が強い場合は血管拡張薬などを用いた薬物療法が行われます。

✨ 考えられる疾患⑦ ヘルペス性ひょう疽(ヘルペティックウィットロー)

ヘルペス性ひょう疽(ヘルペティックウィットロー)は、単純ヘルペスウイルス(HSV)が指先に感染することで起こる疾患です。細菌性のひょう疽と混同されやすいですが、原因がウイルスであるため治療法が全く異なります。

症状としては、指の腹や爪周囲に灼熱感・ズキズキとした痛みが先行し、その後に小水疱(小さな水ぶくれ)が集簇(しゅうぞく)して現れます。水疱は破れてただれ(びらん)になることがあります。発熱やリンパ節の腫れを伴うこともあります。

医療従事者(歯科医師、看護師など)やヘルペスを持つ患者を介護する方が感染しやすいとされていましたが、日常的な接触でも感染が起こり得ます。一度感染するとウイルスが神経節に潜伏し、免疫力が低下したときに再発することがあります。

治療には抗ウイルス薬(アシクロビルなど)が用いられます。細菌性のひょう疽と異なり、切開排膿は行いません。誤った処置をすると症状が悪化したり、他部位へのウイルス拡散を招いたりする可能性があるため、必ず医療機関を受診して適切な診断を受けることが重要です。

🔍 考えられる疾患⑧ 粉瘤・皮膚感染症

粉瘤(ふんりゅう、アテローマ)は、皮膚の下に角質や皮脂が袋状に蓄積する良性の嚢腫です。指の腹を含む全身どこにでも発生する可能性があります。通常は痛みがありませんが、細菌に感染して炎症を起こすと赤く腫れ上がり、押したときに強い痛みが生じます。

炎症を起こした粉瘤は、見た目や痛みがひょう疽と似ているため混同されることがあります。感染が強い場合は切開排膿が必要です。根治を目指すには感染が落ち着いてから袋ごと摘出する手術が必要になります。

また、指先の皮膚には接触性皮膚炎や湿疹が起こることもあります。洗剤や金属、植物などへの接触によって皮膚が炎症を起こし、触れると痛む状態になることがあります。慢性的な水仕事による「主婦湿疹(手荒れ)」も指の腹の痛みや亀裂の原因となります。

皮膚の表面に明らかな異常(水疱、ただれ、亀裂など)が見られる場合は皮膚科を受診し、適切なスキンケアや薬物療法を受けましょう。

Q. 複数の指が痛む場合、関節リウマチを疑うべき?

複数の指に痛みがあり、朝に1時間以上指のこわばりが続く「朝のこわばり」を伴う場合、関節リウマチが疑われる。左右対称の関節の腫れや全身倦怠感・微熱も特徴的な症状である。関節リウマチは早期治療が関節変形の予防に直結するため、リウマチ科や整形外科でリウマチ因子・抗CCP抗体などの血液検査を受けることが推奨される。

💪 指の腹の痛みに対するセルフケアの方法

指の腹の痛みが軽度の場合、いくつかのセルフケアを試みることで症状が改善することがあります。ただし、セルフケアはあくまでも軽症・初期段階での対応です。感染の兆候(赤み・腫れ・熱感・膿)がある場合や痛みが強い場合は、速やかに医療機関を受診してください。

安静と過使用の回避は最も基本的なセルフケアです。痛みのある指をなるべく使わないようにし、テーピングや市販のサポーターで固定することも効果的です。スマートフォンの操作方法を変えたり、パソコン入力の頻度を減らしたりといった生活習慣の見直しも重要です。

冷却(アイシング)は急性期の炎症を抑えるのに有効です。痛みが出始めた直後は、保冷剤や氷をタオルに包んで患部に当てます。ただし、直接皮膚に氷を当てると凍傷の原因になるため注意が必要です。一方で、慢性的な痛みや血行不良による痛みには温熱療法(温める)が効果的なことがあります。

市販の湿布(ロキソプロフェン含有のもの、またはインドメタシン含有のもの)は、腱鞘炎などの炎症性の痛みに対して一時的な効果が期待できます。ただし、湿布はあくまで対症療法であり、根本的な治療にはなりません。

保湿ケアは、主婦湿疹や乾燥による皮膚の亀裂からくる痛みに対して有効です。ハンドクリームや尿素含有クリームを使って指先の乾燥を防ぎましょう。洗剤を使う際はゴム手袋を着用すると皮膚への刺激を軽減できます。

ストレッチは腱鞘炎の予防と回復に役立ちます。痛みがない範囲で指を優しく曲げ伸ばしし、手首や指の関節をほぐすことで血行を促進し、腱の滑りをよくします。ただし、痛みが強いときに無理にストレッチを行うと悪化する可能性があるため、無理は禁物です。

また、全身的な健康管理も重要です。十分な睡眠や栄養バランスのよい食事、適度な運動は免疫機能を高め、感染症のリスクを下げるとともに、炎症の回復を早める効果があります。

🎯 病院に行くべきタイミングと受診科の選び方

指の腹の痛みは、自然に治ることもありますが、放置すると重篤な状態になる場合もあります。以下に該当する症状がある場合は、早めに医療機関を受診することをお勧めします。

すぐに受診すべき症状としては、指先が赤く腫れており、触れると非常に強い痛みがある、膿が出ている・膿がたまっているように見える、発熱がある、指の感覚が急になくなった・著しく低下した、指先の色が白・青紫・黒く変色している、外傷後に強い痛みと腫れがある(骨折の可能性)などが挙げられます。

数日以内に受診すべき症状としては、セルフケアをしても痛みが1週間以上改善しない、複数の指に同様の痛みがある、朝のこわばりが強く30分以上続く、小さな水疱(水ぶくれ)が指先に現れている、しこりや腫れが指の腹に触れるなどがあります。

受診する診療科の選び方については、原因によって異なります。腱鞘炎やガングリオン、骨折などの整形外科的な疾患が疑われる場合は整形外科または手外科(手の専門外来)を受診しましょう。ひょう疽や粉瘤など皮膚の感染症・皮膚科疾患が疑われる場合は、皮膚科や形成外科が適しています。関節リウマチが疑われる場合はリウマチ科(内科系)が専門です。どの科に行けばよいかわからない場合は、かかりつけの内科や総合診療科に相談し、適切な専門科を紹介してもらうのがよいでしょう。

手外科専門医は指や手首・肘の疾患を専門的に診る医師であり、腱鞘炎・ガングリオン・手根管症候群・ひょう疽など指の問題を幅広くカバーしています。もし近くに手外科専門医がいる施設があれば、そちらを選ぶと一度で適切な診断・治療を受けられる可能性が高くなります。

受診の際には、痛みが始まった時期、痛みの性質(ズキズキ・ジンジン・鋭い痛みなど)、痛みが出やすい状況、発熱など他の症状の有無、普段の仕事や生活で指をどのように使うか、を事前に整理しておくとスムーズに診察が進みます。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、指の腹の痛みを訴えて受診される患者様の中で、スマートフォンやパソコンの長時間使用による腱鞘炎や、爪まわりの感染によるひょう疽のケースが多く見受けられます。「たいしたことないだろう」と様子を見ているうちに感染が深部まで及んでしまうケースもあるため、赤みや腫れ・ズキズキとした拍動性の痛みを感じたら早めにご相談いただくことを強くお勧めします。指先は日常生活で欠かせない部位だからこそ、痛みのサインを見逃さず、適切な診断と治療で早期回復を目指しましょう。」

💡 よくある質問

指の腹が押すと痛い原因として最も多いものは何ですか?

スマートフォンやパソコンの長時間使用による腱鞘炎が最も多い原因の一つです。当院でも同様の傾向が見られます。指を繰り返し使うことで腱と腱鞘に摩擦が生じ炎症を起こします。まずは安静・テーピング・湿布などで対処し、改善しない場合は整形外科や手外科を受診しましょう。

指先が赤く腫れてズキズキ痛む場合、何が疑われますか?

細菌感染によるひょう疽(化膿性爪囲炎)が疑われます。放置すると膿がたまり、骨髄炎などの深刻な合併症に進行する可能性があります。自己判断で針を刺すなどの処置は感染を悪化させる危険があるため、赤み・腫れ・拍動性の痛みを感じたら早めに医療機関を受診してください。

指の腹の痛みに対して自宅でできるセルフケアを教えてください。

軽度の場合は、①安静とテーピングによる固定、②保冷剤をタオルに包んだアイシング(急性期)、③市販の湿布(ロキソプロフェン含有など)の使用、④保湿クリームによる乾燥予防が有効です。ただし感染の兆候(赤み・腫れ・膿・発熱)がある場合はセルフケアを行わず、速やかに受診してください。

複数の指が痛む場合、関節リウマチの可能性はありますか?

複数の指に痛みがあり、朝に指がこわばって1時間以上動かしにくい「朝のこわばり」を伴う場合は、関節リウマチの可能性があります。左右対称に関節が腫れる、全身倦怠感や微熱を伴うといった症状も特徴です。早期治療が関節変形の予防に重要なため、リウマチ科や整形外科で血液検査を受けることをお勧めします。

指の腹の痛みは何科を受診すればよいですか?

原因によって受診科が異なります。腱鞘炎やガングリオンが疑われる場合は整形外科・手外科、ひょう疽や粉瘤などの皮膚感染症は皮膚科・形成外科、関節リウマチはリウマチ科が適しています。判断が難しい場合はかかりつけ内科や総合診療科に相談し、専門科を紹介してもらうのがスムーズです。

📌 まとめ

指の腹を押すと痛い症状は、腱鞘炎・ひょう疽・ガングリオン・関節リウマチ・神経障害・血行不良・ヘルペス感染・粉瘤など、実に多様な原因によって引き起こされます。それぞれに適した治療法や対処法が存在するため、「どのような痛みか」「どの指に出ているか」「他にどんな症状を伴うか」をよく観察することが重要です。

赤み・腫れ・膿・発熱などの感染の兆候がある場合は、放置すると重篤化する可能性があるため、ためらわず医療機関を受診することをお勧めします。また、軽度の痛みであっても1週間以上続く場合や、日常生活に支障が出ている場合は早めに診察を受けることが大切です。

セルフケアとして安静・冷却・湿布・保湿などは有効な場合もありますが、あくまで補助的な手段です。適切な診断のもとで正しい治療を受けることが、根本的な改善への近道です。指の痛みを「たいしたことない」と見過ごさず、気になる症状があれば専門医に相談しましょう。

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📚 参考文献

  • 厚生労働省 – 腱鞘炎・関節リウマチ・末梢神経障害など指の痛みに関連する疾患の基本情報、および受診の目安・医療機関の選び方に関する公的医療情報の参照
  • 日本皮膚科学会 – ひょう疽(化膿性爪囲炎)・ヘルペス性ひょう疽・粉瘤・接触性皮膚炎など、指の腹の痛みに関連する皮膚疾患の診断基準・治療方針に関する学会公式情報の参照
  • 国立感染症研究所 – ヘルペス性ひょう疽(単純ヘルペスウイルス感染症)および細菌性ひょう疽の原因ウイルス・細菌の感染経路、感染予防・治療に関する専門的情報の参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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