背中にできたニキビが治ったあと、茶色や赤みがかった跡が残ってしまった経験はありませんか。背中は自分では見えにくい部位でありながら、水着や露出度の高い服を着る際に気になりやすい場所です。
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✅ この記事でわかること
📌 色素沈着が起きる仕組みと種類の見分け方
📌 市販薬の効果と限界(買う前に必読!)
📌 クリニックで受けられる本格治療の種類と費用感
📌 市販薬 vs クリニック、自分はどっちを選ぶべき?の判断基準
⚡ この記事のポイント(30秒で読める!)
ビタミンC・トラネキサム酸などの市販薬は軽度の色素沈着に有効ですが、3〜6カ月改善がなければレーザー等の専門治療を検討するタイミングです。
目次
- 背中ニキビ跡の色素沈着とはどういう状態か
- 背中に色素沈着が残りやすい理由
- 色素沈着の種類と見分け方
- 市販薬(OTC医薬品)の種類と成分の特徴
- 市販薬を使う際の注意点と限界
- 市販薬以外のセルフケアで取り入れたいポイント
- クリニックで受けられる治療の種類
- 市販薬とクリニック治療を使い分けるタイミング
- 日常生活でできる再発予防のポイント
- まとめ
💡 1. 背中ニキビ跡の色素沈着とはどういう状態か
ニキビが治癒したあとに残る茶色や赤紫色の跡を「炎症後色素沈着(PIH:Post-Inflammatory Hyperpigmentation)」と呼びます。ニキビが炎症を起こすと、皮膚の防御反応としてメラノサイト(メラニン色素を作る細胞)が活性化されます。この過程で過剰に産生されたメラニンが皮膚の表皮層や真皮浅層に蓄積し、ニキビが消えたあとにも色素が残ってしまうのです。
なお、ニキビ跡と一口に言っても「色素沈着」「赤み(紅斑)」「ニキビ痕(クレーター)」の3種類に大別されます。色素沈着は皮膚の表面や浅い層にメラニンが沈んでいる状態であり、クレーターのように皮膚組織そのものが破壊されているわけではありません。そのため、適切なケアを続ければ時間の経過とともに改善できる可能性があります。ただし、放置すれば長期間残ることも多く、早めのアプローチが大切です。
Q. 背中ニキビ跡の色素沈着が顔より消えにくい理由は?
背中の皮膚ターンオーバーは40〜60日程度で、顔の約28日より遅いため、メラニンが排出されるまでに時間がかかります。加えて衣服による慢性的な摩擦がメラノサイトを刺激し、紫外線対策も行き届きにくいことが、色素沈着を長引かせる主な要因です。
📌 2. 背中に色素沈着が残りやすい理由
顔と比べて背中は特に色素沈着が残りやすいエリアです。その理由を知っておくことで、ケアの方向性が見えてきます。
✅ 皮脂腺が多く炎症が悪化しやすい
背中は顔に次いで皮脂腺の密度が高い部位です。皮脂の分泌量が多いため毛穴が詰まりやすく、アクネ菌が増殖しやすい環境が整っています。炎症の程度が強くなるほど色素沈着も濃くなりやすい傾向があります。
📝 摩擦・圧迫を受けやすい
衣服や下着のブラジャーのホック、リュックのショルダーベルトなどが背中に当たり、慢性的な摩擦や圧迫が起こります。摩擦はメラノサイトを刺激してメラニン産生を促すため、すでにある色素沈着を悪化させる要因になります。
🔸 ターンオーバーが顔より遅い
皮膚のターンオーバー(表皮の新陳代謝)のサイクルは部位によって異なります。顔は約28日前後とされる一方、背中は40〜60日程度とされており、メラニンが排出されるまでの時間が長くかかります。これが、背中の色素沈着がなかなか消えない大きな要因のひとつです。
⚡ 紫外線対策が後回しになりやすい
顔には日焼け止めを塗る習慣がある方でも、背中はケアが行き届きにくい部位です。紫外線はメラニンの産生を促進するため、色素沈着を長引かせる大きな原因となります。さらに、衣服で覆われていると「日焼けしない」と思いがちですが、薄い素材の衣服では紫外線が透過することもあります。
🌟 ニキビを自分でつぶしてしまう
背中ニキビは自分では見えにくいため、つい爪や指で触ったり、物理的に圧迫してしまったりすることがあります。このような行為はニキビの炎症を強め、色素沈着や瘢痕(クレーター)を引き起こすリスクを高めます。
✨ 3. 色素沈着の種類と見分け方
市販薬や治療を選ぶ前に、自分の跡がどのタイプなのかを確認することが重要です。
💬 赤みタイプ(紅斑性のニキビ跡)
ニキビが治癒した直後に残る赤みは、厳密には「色素沈着」ではなく「毛細血管の拡張」による炎症後紅斑です。メラニンの蓄積ではないため、市販の美白薬や美白成分の効果が限定的な場合があります。時間の経過(数週間〜数カ月)とともに自然に薄れることが多いですが、紫外線や摩擦によって悪化することがあります。
✅ 茶色・褐色タイプ(炎症後色素沈着)
メラニンが表皮〜真皮浅層に蓄積したもので、いわゆる「色素沈着」と呼ばれる状態です。光に当てると褐色〜黒褐色に見えます。市販の美白成分はこのタイプに対して最もアプローチしやすいとされています。
📝 クレーター(ニキビ痕)
強い炎症が真皮層のコラーゲンを破壊した結果、皮膚がへこんだ状態です。色素沈着とは異なり、市販薬での改善は難しく、クリニックでの治療が必要になります。クレーターに色素沈着が合併している場合も多くあります。
色素沈着かどうかを確かめる簡単な方法として、跡に光を当てたり、皮膚を軽く引っ張ったりすることが挙げられます。引っ張ると少し薄く見えるのが色素沈着の特徴です。クレーターはへこみがあるため触れれば凹凸がわかります。
Q. 色素沈着ケアに使える市販薬の成分にはどんなものがある?
背中ニキビ跡の色素沈着に有効な市販薬成分として、メラニン生成を抑制・還元するビタミンC誘導体、メラノサイトの活性化を抑えるトラネキサム酸、メラニン転送を阻害するナイアシンアミド、チロシナーゼを強力に阻害するハイドロキノン(4%以下)などが挙げられます。成分特性を理解した上で選ぶことが重要です。
🔍 4. 市販薬(OTC医薬品)の種類と成分の特徴
ドラッグストアや薬局で購入できる市販薬の中には、ニキビ跡の色素沈着に効果が期待できる成分を含む医薬品・医薬部外品があります。それぞれの成分と特徴を理解した上で選ぶことが大切です。
🔸 ビタミンC(アスコルビン酸)
ビタミンCはメラニンの生成を抑制するとともに、すでに生成されたメラニンを還元(色を薄くする)する働きがあります。医薬部外品として多くのローションやクリームに配合されており、比較的入手しやすい成分です。ただし、ビタミンCは不安定な成分であり、光や熱で変質しやすい点が課題です。安定化されたビタミンC誘導体(アスコルビン酸グルコシド、リン酸アスコルビルマグネシウムなど)を配合したものを選ぶと効果が持続しやすくなります。
⚡ トラネキサム酸
もともと止血薬として開発された成分ですが、メラノサイトの活性化を抑える働きが認められ、シミや肝斑の改善を目的とした医薬部外品に広く使われています。抗炎症作用もあるため、ニキビの炎症を抑えながら色素沈着の予防にもつながると考えられています。飲み薬(内服薬)としても市販されており、全身からアプローチできる点が特徴です。
🌟 ハイドロキノン(4%以下のOTC品)
ハイドロキノンはメラニンを産生するチロシナーゼ酵素を強力に阻害する成分です。日本では医薬品として2%または4%濃度のものが一部市販されており、シミや色素沈着への効果が高いとされています。ただし、皮膚刺激性(かぶれ・赤み)があるため、事前にパッチテストを行うことが推奨されます。また、長期間の使用は白斑(脱色)のリスクがあるため、使用期間と濃度に注意が必要です。
💬 ビタミンE(トコフェロール)
ビタミンEは強力な抗酸化作用を持ち、皮膚の酸化ストレスを軽減する働きがあります。ビタミンCと組み合わせると相乗効果が期待できます。また、血行促進作用もあるため、炎症後の皮膚の回復を助ける働きも期待されています。
✅ ニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)
ビタミンB3の一種であるナイアシンアミドは、メラニンが皮膚の表皮細胞へ転送されるのを抑える働きがあります。また、皮膚のバリア機能を高めて炎症を抑える作用もあり、ニキビ跡のケアに向いた成分です。刺激性が低く、敏感肌の方にも比較的使いやすいとされています。
📝 グリシルグリシン・アゼライン酸配合品
アゼライン酸はもともとニキビ治療薬として使われる成分で、チロシナーゼ阻害作用によりメラニンの生成を抑えます。欧米では処方薬として普及していますが、日本ではOTC品としての流通はまだ限られています。グリシルグリシンはニキビの菌への抗菌作用が報告されており、ニキビ自体の予防に役立ちます。
🔸 市販の塗り薬(軟膏・クリーム・ローション)の選び方のポイント
市販薬を選ぶ際は、医薬品(第1類・第2類・第3類)と医薬部外品の違いを理解しておくことが大切です。医薬品は効能・効果が認められているもので、薬剤師への相談が推奨されます。医薬部外品は予防・衛生目的が主であり、有効成分の濃度が医薬品よりも低い場合があります。背中は広い面積に塗るため、使用量が増えやすい点も念頭に置いて選びましょう。また、背中に自分で塗るのが難しい場合は、ポンプ式やスプレータイプの商品が使いやすいことがあります。
💪 5. 市販薬を使う際の注意点と限界
市販薬はアクセスしやすく費用も比較的抑えられるメリットがありますが、使い方を誤ると効果が出なかったり、肌トラブルを招いたりすることがあります。
⚡ 継続使用が必要
色素沈着への効果は短期間では現れにくく、最低でも2〜3カ月程度の継続使用が必要と言われています。背中のターンオーバーが遅いことを考えると、さらに長い期間が必要な場合もあります。「使ったのに変わらない」と感じて途中でやめてしまうケースが多いですが、一定期間は根気よく続けることが重要です。
🌟 色素沈着の深さによっては効果が限定的
市販の塗り薬が届くのは主に皮膚の表皮層までです。メラニンが真皮層の深いところまで沈着している場合、外用薬の効果は限られます。また、クレーター(凹み)には美白成分は効果を発揮しません。
💬 刺激による悪化リスク
ハイドロキノンなど効果の強い成分は、使い方を誤ると肌荒れや炎症を引き起こすことがあります。炎症が起きると再び色素沈着が悪化する可能性があるため、使用量・頻度・濃度の指示を守ることが必要です。かぶれや異常な赤みが出た場合は使用を中止して皮膚科や美容クリニックに相談しましょう。
✅ 市販薬では対応しきれない状態もある
色素沈着の濃さや範囲が広い場合、またクレーターが合併している場合は、市販薬だけでは改善が難しいことがほとんどです。こうした状態にはクリニックでの専門的な治療が有効です。3〜6カ月セルフケアを試みても改善が見られない場合は専門機関への受診を検討してください。
Q. 市販薬による色素沈着ケアの限界と注意点は?
市販の塗り薬が届くのは主に表皮層までのため、メラニンが真皮深層に沈着している場合は効果が限定的です。ハイドロキノンは刺激性があり、使用前のパッチテストが必須です。また最低2〜3カ月の継続使用が必要で、紫外線対策を必ずセットで行わないと美白効果が打ち消されてしまいます。

🎯 6. 市販薬以外のセルフケアで取り入れたいポイント
市販薬と並行して日常のセルフケアを組み合わせることで、色素沈着の改善スピードを高めることが期待できます。
📝 紫外線対策を徹底する
色素沈着のケアにおいて、紫外線対策は市販薬と同じかそれ以上に重要と言われています。紫外線はメラニンの産生を促進するため、せっかく美白成分を塗っていても日焼けしてしまうと効果が打ち消されてしまいます。背中が露出する水着や薄着の季節には、露出部位に日焼け止め(SPF30以上、PA++以上が目安)を塗る習慣をつけましょう。UVカット機能のある衣服を活用することも効果的です。
🔸 正しい洗い方を意識する
背中を洗う際にナイロンタオルや硬いボディタオルで強くこするのは禁物です。摩擦がメラノサイトを刺激して色素沈着を悪化させます。泡立てた石鹸を手のひらや柔らかいタオルで優しくなじませるように洗い、しっかりすすぐことが大切です。シャンプーやトリートメントが背中に流れて残ってしまうとニキビの原因にもなるため、背中を最後に洗い流すか、シャンプー後にしっかり洗い流す順序を意識しましょう。
⚡ 保湿ケアを欠かさない
皮膚のバリア機能を高めることで、外的刺激からの防御力が上がり、炎症が起きにくくなります。背中もシャワー後や入浴後にボディローションやクリームで保湿することを習慣にしましょう。セラミドやヒアルロン酸を配合した保湿剤は、肌のバリア機能を整えながら潤いを保つ効果があります。
🌟 食事・生活習慣を整える
ビタミンCを多く含む食品(柑橘類、ブロッコリー、いちごなど)を積極的に摂取することは、内側から美白をサポートします。また、糖質・脂質の過剰摂取は皮脂分泌を促し、ニキビを増やす原因となります。睡眠不足やストレスはホルモンバランスを乱し、皮脂分泌を増やすため、規則正しい生活リズムを維持することも大切です。
💬 衣類・寝具の素材と清潔さに気を配る
肌に直接触れる衣類や寝具は、吸湿性のよい綿素材を選ぶと摩擦や蒸れを軽減できます。また、寝具やタオルは定期的に洗濯・交換し、清潔に保つことでニキビの再発予防につながります。
💡 7. クリニックで受けられる治療の種類
市販薬やセルフケアで思うような改善が得られない場合、美容クリニックや皮膚科での治療が選択肢になります。近年では背中のニキビ跡に対応した治療メニューが充実しています。
✅ レーザー治療
レーザーはニキビ跡の色素沈着に対して高い効果が期待できる治療法のひとつです。代表的なものとして以下があります。
ピコレーザー(ピコトーニング・ピコフラクショナル)は超短パルスのレーザーを照射することで、メラニン色素を微細に破壊します。従来のQスイッチレーザーに比べて熱による皮膚ダメージが少なく、色素沈着や炎症後色素沈着に効果的とされています。また、フラクショナルモードを使用するとクレーターの改善にも対応できます。
Qスイッチレーザー(Nd:YAGレーザーなど)は従来型のレーザーで、メラニンに選択的に反応して色素沈着を改善します。ピコレーザーと比べると照射パワーが強く、効果が出やすい反面、適切な出力設定が重要です。
フラクショナルレーザー(アファームなど)は皮膚に微細な穴を開け、コラーゲンの産生を促しながら色素を排出するよう促します。色素沈着とクレーターの両方に対応できるため、複合的なニキビ跡に向いています。
📝 ケミカルピーリング
グリコール酸や乳酸などの酸を皮膚に塗布し、古い角質を剥がすことでターンオーバーを促進する治療です。表皮に蓄積したメラニンを排出しやすくする効果があります。背中は広い面積を一度にピーリングできるため、全体的な色素沈着の改善に向いています。定期的な施術が推奨されます。
🔸 光治療(IPL・フォトフェイシャル)

IPL(Intense Pulsed Light)は広い波長域の光を照射することで、メラニンや毛細血管に作用します。色素沈着の改善だけでなく、赤みや毛穴の目立ちにもアプローチできるため、複合的な肌悩みに対応できます。顔だけでなく背中への照射にも対応しているクリニックが増えています。
⚡ ハイドロキノンやトレチノインの処方
クリニックでは市販品より高濃度のハイドロキノン(5〜10%程度)や、皮膚のターンオーバーを促進するトレチノイン(レチノイン酸)を処方してもらえます。これらは個人の肌状態に合わせた濃度・使用方法で処方されるため、市販品より高い効果が期待できます。ただし副作用(赤み・乾燥・刺激感)もあるため、医師の指導のもとで使用することが必要です。
🌟 イオン導入・エレクトロポレーション
イオン導入はビタミンCなどの美白有効成分を電流を使って皮膚の深層まで浸透させる方法です。エレクトロポレーションは電気パルスを使って皮膚の一時的な透過性を高め、より高分子の成分を導入できます。どちらも単独ではなく、レーザーやピーリングと組み合わせて行われることが多いです。
💬 ダーマペン・マイクロニードリング
微細な針を皮膚に刺すことでコラーゲンの産生を促す治療です。色素沈着だけでなくクレーターの改善にも効果があるとされ、成長因子や美白成分と組み合わせることが多いです。施術後は赤みや乾燥が生じることがありますが、ダウンタイムはレーザーに比べて短い傾向があります。
Q. クリニックに相談すべきタイミングはいつ?
市販薬を3〜6カ月継続しても改善が見られない場合、色素沈着が濃く広範囲に及ぶ場合、またはクレーター(凹み)が合併している場合は、早めにクリニックへ相談することが推奨されます。アイシークリニックでは、個々の肌状態に応じてピコレーザーや高濃度ハイドロキノン処方など専門的な治療を提供しています。
📌 8. 市販薬とクリニック治療を使い分けるタイミング
市販薬かクリニック治療か迷った際の目安として、以下のような状況を参考にしてください。
✅ 市販薬・セルフケアが向いているケース
色素沈着ができてから日が浅い(3カ月以内程度)場合や、跡の色が薄めで範囲が限られている場合は、まず市販薬とセルフケアから始めるのが現実的です。また、クリニック受診が難しい時期やコスト面で制約がある場合も、まずは市販薬での対応が選択肢になります。ただしこの場合も、紫外線対策と生活習慣の改善は必ずセットで行いましょう。
📝 クリニック治療を検討すべきケース
以下に該当する場合は、なるべく早めにクリニックへ相談することをお勧めします。
- 市販薬を3〜6カ月試しても改善が見られない
- 色素沈着が濃く、広範囲に及んでいる
- クレーター(凹み)が合併している
- ニキビが繰り返し発生していて色素沈着が増え続けている
- かぶれや刺激が出て市販薬が使えない
クリニック治療は費用がかかりますが、その分効果が出やすく、医師が肌の状態を診た上で最適な治療を選んでくれるため、遠回りをしなくて済むメリットがあります。アイシークリニック上野院では、個々の肌状態に合わせた背中ニキビ跡の治療相談に対応しています。
✨ 9. 日常生活でできる再発予防のポイント
色素沈着が薄くなっても、ニキビが再発すれば再び跡が残るリスクがあります。再発予防のための日常習慣を意識的に取り入れることが、長期的なケアには欠かせません。
🔸 体を洗う順番と洗い方を見直す
シャンプーやトリートメントを洗い流した後に背中を洗う習慣をつけると、整髪成分の残留によるニキビを防ぎやすくなります。また、洗う際はナイロンタオルや硬めのスポンジを避け、泡で優しく洗うことを徹底しましょう。
⚡ 衣類の素材と換気に気を配る
背中が蒸れやすい夏場は、吸湿性・通気性の高い素材の衣服を選ぶことが重要です。ポリエステルなどの合成繊維は蒸れやすく、皮脂汚れが落ちにくいため、綿素材のものを選ぶようにするとニキビの再発を防ぎやすくなります。
🌟 バッグや荷物が背中に当たらないよう工夫する
リュックを日常的に使う方は、ショルダーバッグや手提げと使い分けることで摩擦を減らすことができます。リュックを使う場合も、インナーに肌触りの良い素材を選ぶと背中への負担が軽減されます。
💬 ストレス管理と睡眠
ストレスはコルチゾールというホルモンの分泌を増やし、皮脂分泌を促進してニキビを悪化させます。十分な睡眠(7〜8時間を目安)と適度な運動でストレスを管理することが、ニキビの再発予防につながります。
✅ 食生活の改善
高GI食品(白米、甘いもの、揚げ物など)の過剰摂取はインスリン分泌を促し、皮脂腺を刺激することが研究から示唆されています。野菜・果物・魚・発酵食品を積極的に取り入れ、腸内環境を整えることもニキビの再発予防に役立ちます。
📝 ニキビを絶対につぶさない
背中にニキビができたとき、自分では見えないため家族や入浴グッズで刺激しがちです。ニキビをつぶすと炎症が悪化し、色素沈着やクレーターになるリスクが大きく高まります。早めにニキビ治療薬を使うか、クリニックで適切な処置を受けることが再発予防につながります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、背中のニキビ跡でお悩みの患者様が市販薬を長期間お使いになってから来院されるケースが多く、早めにご相談いただくことで治療の選択肢が広がることをお伝えしています。背中は顔に比べてターンオーバーが遅く、摩擦や紫外線の影響も受けやすいため、セルフケアと並行して色素沈着の深さや状態に合わせた専門的なアプローチが改善の近道になることも少なくありません。一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。」
🔍 よくある質問
軽度・浅い色素沈着であれば、ビタミンC誘導体・トラネキサム酸・ナイアシンアミドなどの美白成分を含む市販薬で一定の改善効果が期待できます。ただし、効果が現れるまで最低2〜3カ月の継続使用が必要です。色素沈着が濃い・広範囲の場合は市販薬では限界があり、クリニックへの相談をおすすめします。
背中は顔に比べてターンオーバー(皮膚の新陳代謝)が遅く、顔の約28日に対して背中は40〜60日程度とされています。そのためメラニンが排出されるまでに時間がかかります。加えて、衣服の摩擦や紫外線対策の不足も色素沈着を長引かせる主な要因です。
効果の強いハイドロキノンは使い方を誤ると肌荒れや炎症を起こし、色素沈着を悪化させるリスクがあります。使用前のパッチテストが必須です。また、塗り薬と並行して必ず紫外線対策(SPF30以上・PA++以上の日焼け止め)を行うことが重要です。かぶれや異常な赤みが出た場合はすぐに使用を中止してください。
市販薬を3〜6カ月継続しても改善が見られない場合、色素沈着が濃く広範囲に及ぶ場合、クレーター(凹み)が合併している場合は、早めにクリニックへ相談することをおすすめします。アイシークリニック上野院では、個々の肌状態に合わせた背中ニキビ跡の治療相談に対応しています。
主に3つのポイントが重要です。①紫外線対策として露出部位に日焼け止めを塗る、②ナイロンタオルでこすらず泡で優しく洗う、③シャワー後は保湿ケアを行いバリア機能を整える、これらを習慣化することで色素沈着の悪化を防ぎ、改善を促進することが期待できます。ニキビを自分でつぶさないことも非常に重要です。
💪 まとめ
背中ニキビ跡の色素沈着は、皮脂腺の多さや摩擦、ターンオーバーの遅さ、紫外線対策の不足など複数の要因が重なって生じます。市販薬にはビタミンC誘導体、トラネキサム酸、ハイドロキノン、ナイアシンアミドなどの美白・色素沈着改善成分を含む製品があり、軽度・浅い色素沈着であれば一定の効果が期待できます。ただし、成分の特性や限界を理解した上で選ぶことが重要であり、継続使用と紫外線対策を必ずセットで行うことが欠かせません。
3〜6カ月のセルフケアで改善が見られない場合、色素沈着が濃い・広範囲にある場合、クレーターが合併している場合はクリニックでの専門治療を検討するタイミングです。ピコレーザーやケミカルピーリング、高濃度ハイドロキノン・トレチノインの処方など、クリニックならではの治療法は市販薬に比べて高い改善効果が期待できます。
背中の状態は自分では確認しにくいため、家族に状態を見てもらったり、スマートフォンで撮影して経過を記録したりすることも有効です。色素沈着の状態や変化を把握しながら、市販薬・セルフケア・クリニック治療を適切に組み合わせて、背中のニキビ跡を少しずつ改善していきましょう。気になることがあれば、一人で悩まずに専門家に相談することをお勧めします。
📚 関連記事
- 背中ニキビが痛い原因と対処法|悪化させないためのケア方法
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- ケミカルピーリングの効果とは?肌悩み別に詳しく解説
- ニキビ対策に効果的な食べ物と避けるべき食事とは?原因から改善策まで解説
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 尋常性痤瘡(ニキビ)の診療ガイドラインに基づく、炎症後色素沈着のメカニズム、ニキビ跡の分類(色素沈着・紅斑・クレーター)、および治療方針に関する根拠情報
- PubMed – 炎症後色素沈着(PIH)に対するビタミンC・トラネキサム酸・ナイアシンアミド・ハイドロキノン・レーザー治療などの有効性に関する国際的な臨床研究・査読論文
- 厚生労働省 – 市販薬(OTC医薬品)と医薬部外品の区分・有効成分の承認基準、およびハイドロキノン等の成分に関する安全性・使用上の注意に関する公式情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務