💬 「あれ、このほくろ…前より膨らんでない?」
そう気づいた瞬間、不安になりますよね。ほくろの変化を放置するのは危険なケースがあります。でも、正しい知識があれば悪性かどうかを早期に見極めることができます。
この記事を読めば、自宅でできるABCDEチェック法や、すぐに受診すべき危険なサインがわかります。読まずに放置して手遅れになる前に、まずチェックを。
🚨 こんな人はすぐ読んでください
✅ ほくろが最近膨らんできた・大きくなった
✅ ほくろの色・形・輪郭が変わってきた
✅ ほくろが痛い・かゆい・出血する
✅ 「悪性かも」と気になってずっとモヤモヤしている
💬 実際にこんな声が届いています
「膨らんできたほくろが気になって検索してここにたどり着きました。記事を読んで受診したら早期発見できました…!」
— 28歳・女性
「ずっと放置してたのが怖くなって来院。良性とわかってスッキリしました!」
— 32歳・男性
目次
- 📌 そもそもほくろとは何か
- 📌 ほくろが膨らんでくる原因
- 📌 良性のほくろと悪性のメラノーマの違い
- 📌 自宅でできるABCDEチェック法
- 📌 こんな変化には注意が必要
- 📌 ほくろが膨らんできたときに受診すべきタイミング
- 📌 クリニックでの診断方法
- 📌 ほくろの治療法と選び方
- 📌 ほくろの膨らみを予防するためにできること
- 📌 まとめ
💡 この記事のポイント
ほくろの膨らみは加齢・ホルモン・紫外線などによる良性変化が多いが、悪性黒色腫の可能性もあるため、ABCDEルールで自己チェックし、変化を感じたら皮膚科専門医への早期受診が重要。
💡 そもそもほくろとは何か
ほくろとは、医学的には「色素性母斑(しきそせいぼはん)」や「メラノサイティックネバス」と呼ばれる皮膚の変化のことです。皮膚の中にあるメラノサイト(色素細胞)が一か所に集まって増殖することでできます。多くの場合、茶色や黒色の色素沈着として現れ、平らなものから盛り上がりのあるものまで形はさまざまです。
ほくろは生まれつきある先天性のものと、生後に環境的な影響で生じる後天性のものに大きく分けられます。先天性のほくろは比較的大きいことが多く、後天性のほくろは思春期以降に増えていく傾向があります。日本人を含む東アジア系の人々には比較的ほくろが多いとされており、一人当たり数個から数十個のほくろを持つことが一般的です。
また、ほくろの構造としては、色素細胞が皮膚のどの層に位置するかによって「接合部母斑」「複合母斑」「皮内母斑」の3種類に分類されます。このうち皮内母斑は色素細胞が真皮内に深く存在するため、ドーム状に盛り上がることが多いという特徴があります。膨らんでいるほくろの多くはこの皮内母斑に当たります。
Q. ほくろが膨らんでくる主な原因は何ですか?
ほくろが膨らむ主な原因は、加齢による色素細胞の真皮への移動、妊娠・思春期などのホルモンバランスの変化、紫外線による長期的な刺激、衣服やアクセサリーによる摩擦の4つです。多くは良性の変化ですが、悪性黒色腫の可能性もあるため自己判断は禁物です。
📌 ほくろが膨らんでくる原因
ほくろが膨らんでくる原因はいくつかあります。すべてが危険なサインというわけではありませんが、それぞれの原因を理解しておくことで適切な対処ができるようになります。
✅ 加齢による自然な変化
ほくろは年齢とともに変化することがあります。若い頃は平らだったほくろが、年を重ねるうちに少しずつ盛り上がってくることは珍しくありません。これは色素細胞が皮膚の浅い層から深い層(真皮)へと移動していく過程で起こる自然な現象です。このような変化は基本的に良性であり、見た目が変わっても悪性化のリスクが高まるわけではありません。
📝 ホルモンバランスの変化
思春期・妊娠中・更年期など、ホルモンバランスが大きく変わる時期には、ほくろが濃くなったり、大きくなったり、膨らんだりすることがあります。女性ホルモン(エストロゲン)はメラノサイトの活性に影響を与えるため、ホルモン量が増加する妊娠中などには既存のほくろが変化することがあります。これも多くの場合は良性の変化です。
🔸 紫外線の影響
紫外線(UV)はメラノサイトを刺激し、メラニン色素の産生を促します。長期的に紫外線を浴び続けることで、既存のほくろが刺激を受けて大きくなったり膨らんだりすることがあります。特に日焼けを繰り返している部位にあるほくろは変化が起きやすいとされています。紫外線はほくろの変化だけでなく、悪性黒色腫(メラノーマ)のリスクとも関連していることから、日常的な紫外線対策は非常に重要です。
⚡ 摩擦や刺激
衣服やアクセサリー、かみそりなどによる継続的な摩擦や刺激が加わることで、ほくろが炎症を起こして腫れたり、膨らんでみえることがあります。首元や脇の下など、衣類が繰り返し触れやすい部位にあるほくろに多く見られます。刺激による変化は一時的なことも多いですが、慢性的に刺激が続くことで組織が変化するリスクもゼロではありません。
🌟 脂漏性角化症との混同
年齢とともに現れる「脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)」は、ほくろと混同されやすい皮膚病変のひとつです。茶色から黒色のいぼ状の盛り上がりが特徴で、「老人性いぼ」とも呼ばれます。これはほくろとは異なる良性の皮膚病変ですが、見た目が似ているため自分では区別が難しいことがあります。加齢とともに数が増える傾向があり、放置しても問題はありませんが、気になる場合は治療で除去することも可能です。
💬 悪性の可能性
上記のような良性の原因の一方で、ほくろの膨らみが悪性黒色腫(メラノーマ)の初期症状である可能性もゼロではありません。メラノーマは皮膚がんの一種で、早期発見が治療成績を大きく左右します。後の章で詳しく説明しますが、形・色・大きさ・表面の状態などをよく観察し、気になる変化があれば早めに受診することが重要です。
✨ 良性のほくろと悪性のメラノーマの違い
ほくろの変化を見極めるうえで、良性の母斑と悪性黒色腫(メラノーマ)の違いを理解しておくことはとても重要です。
悪性黒色腫は、メラノサイトが悪性化した皮膚がんの一種です。日本では年間約2,000〜3,000人が新たに診断されているとされており、欧米ほど多くはありませんが、決して珍しい疾患ではありません。また、メラノーマは転移しやすいがんであるため、早期発見・早期治療が生命予後に大きく関わります。
良性のほくろの特徴としては、左右対称であること、境界が明瞭で整っていること、色が均一であること、大きさが6mm未満であること、そして長期間にわたって変化が少ないことが挙げられます。これらの特徴を複数もつほくろは、基本的に良性である可能性が高いと考えられています。
一方、メラノーマは初期の段階では平らなシミのように見えることもありますが、進行するにつれて不規則な形、複数の色が混在した色調、境界の不明瞭さなどを示すようになります。膨らんでくる段階ではすでにある程度進行していることもあるため、変化に気づいたら早めに皮膚科専門医を受診することが大切です。
なお、メラノーマが発生しやすい部位として、日本人では足の裏や手のひら、爪の下(爪甲下)といった紫外線があまり当たらない部位が多いという特徴があります。これは欧米人とは異なる傾向であり、日常的に見落としやすい部位でもあるため、注意が必要です。
Q. ABCDEルールとはどのようなチェック方法ですか?
ABCDEルールはほくろの異常を自宅で早期発見するためのセルフチェック法です。A(非対称)・B(境界の不明瞭さ)・C(色の不均一)・D(直径6mm以上)・E(最近の変化)の5項目で観察します。あくまで目安であり、1つでも該当する場合は皮膚科専門医への受診が推奨されます。
🔍 自宅でできるABCDEチェック法
ほくろの異常を早期に気づくためのセルフチェック法として、皮膚科学の分野では「ABCDEルール」が広く用いられています。これは5つの観察ポイントの頭文字をとったもので、悪性の可能性があるほくろを見分けるための目安として使われています。
✅ A:Asymmetry(非対称性)
ほくろを縦と横に半分に分けたとき、左右・上下の形が対称であるかどうかを確認します。良性のほくろは比較的対称的な形をしています。片側だけが盛り上がっていたり、形が不規則に広がっていたりする場合は注意が必要です。
📝 B:Border(境界)
ほくろの縁(ふち)がはっきりしているかどうかを確認します。良性のほくろは境界が明確で、周囲の皮膚との区別がはっきりしていることが多いです。境界がにじんでいたり、ギザギザしていたり、不規則な場合は要注意です。
🔸 C:Color(色)
ほくろの色が均一かどうかを見ます。良性のほくろは茶色や黒色などの単一の色調を示すことが多いです。黒・茶・赤・白・灰色など複数の色が混在している場合、または色の濃さが部分によって大きく異なる場合は悪性の可能性を疑います。
⚡ D:Diameter(大きさ)
ほくろの直径が6mm以上あるかどうかを確認します。6mmはちょうど消しゴムほどの大きさです。これ以上の大きさは注意が必要とされていますが、6mm以下であっても他の要素を複合的に判断することが重要です。また、以前より大きくなってきたという変化も見逃せないポイントです。
🌟 E:Evolution(変化)
ほくろの形・大きさ・色・高さが最近変化していないかどうかを確認します。良性のほくろは長期間にわたって変化が少ないことが多いです。数週間〜数カ月の間に明らかな変化があった場合、特に急速に膨らんできた場合は早急に受診を検討してください。
このABCDEルールはあくまでも目安であり、これに当てはまらないからといって必ずしも安全というわけではありません。また、これらのすべてに当てはまっても良性のことがあります。自己判断だけに頼らず、気になる変化があれば専門医に相談することが重要です。
💪 こんな変化には注意が必要
ABCDEチェックに加えて、以下のような変化が見られた場合は特に注意が必要です。早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
💬 出血や滲出液(しんしゅつえき)が見られる
ほくろから自然に出血したり、液体が染み出してくる場合は要注意のサインです。特に何もしていないのに出血する、または軽く触れただけで出血する場合は、早急に受診が必要です。ただし、爪などで引っかいてしまった後の出血は必ずしも悪性を意味するわけではありません。
✅ かゆみや痛みがある
通常、ほくろ自体はかゆみや痛みを感じることはほとんどありません。特定のほくろにかゆみや刺すような痛みが続く場合は、何らかの変化が起きているサインかもしれません。摩擦などによる炎症の可能性もありますが、それが原因でない場合は受診を検討してください。
📝 表面が硬くなったりカサカサしている
ほくろの表面が突然硬くなった、ザラザラしてきた、またはかさぶたのようになってきた場合も注意が必要です。これらは脂漏性角化症の特徴でもありますが、悪性の変化の初期にも見られることがあります。
🔸 周囲に衛星病変が現れる
メインのほくろの周囲に、小さな点状の色素沈着(衛星病変)が出てきた場合は、悪性化のサインである可能性があります。これはがん細胞が近くのリンパ管や皮膚内を伝わって広がっている可能性を示す所見です。
⚡ 急速に変化が進んでいる
数週間〜数カ月という短期間で明らかに大きくなった、急に膨らんできたという場合は特に注意が必要です。良性のほくろが急激に変化することは通常少なく、急速な変化は何らかの異常が起きているサインである可能性があります。
Q. 日本人のメラノーマの発生部位に特徴はありますか?
日本人のメラノーマは、欧米人と異なり足の裏・手のひら・爪の下(爪甲下)など紫外線があまり当たらない部位に多く発生する特徴があります。これらは日常的に見落としやすい部位のため、定期的な確認が重要です。アイシークリニックでも見えにくい部位の定期的な全身チェックを推奨しています。
🎯 ほくろが膨らんできたときに受診すべきタイミング
「少し気になるけど、すぐに病院に行くほどでもないかな」と思う方も多いかもしれません。しかし、皮膚のがんは早期発見が非常に重要です。以下のような状況に当てはまる場合は、できるだけ早めに皮膚科または美容皮膚科・形成外科を受診することをおすすめします。
まず、ABCDEチェックで一つでも気になる点がある場合は受診の目安になります。特に急に膨らんできた、色が変わった、出血するといった変化は早急な受診が必要です。また、足の裏・手のひら・爪の下にほくろがある方も、定期的な受診をおすすめします。日本人に多いメラノーマの発生部位であるため、見えにくい場所であっても定期的にチェックする習慣をつけることが大切です。
一方で、見た目に変化がなくても、長年気になっていたほくろがある場合や、数が増えてきた場合も、一度専門医に診てもらうことで安心につながります。「大丈夫だと思うけど念のため」という気持ちで受診することは決して恥ずかしいことではなく、むしろ自分の健康を守るための賢明な選択です。
また、ほくろの変化が気になりながらも仕事や育児で忙しく、なかなか受診できないという方もいるかもしれません。そのような場合でも、まずはオンライン相談や電話問い合わせを利用して、受診の必要性を確認するという方法もあります。
💡 クリニックでの診断方法
クリニックを受診した際、医師はどのようにしてほくろを診断するのでしょうか。主な診断方法を紹介します。
🌟 視診(目視による観察)
まず医師が肉眼でほくろの形・色・大きさ・表面の状態などを丁寧に観察します。問診では、いつから変化に気づいたか、どのように変わってきたか、家族に皮膚がんの既往歴があるかなどを確認します。
💬 ダーモスコピー検査
ダーモスコープという専用の拡大鏡を使って、ほくろの表面構造を詳しく観察する検査です。偏光フィルターや液体を使うことで、皮膚表面の反射を抑え、色素の分布・血管パターン・特有の構造を確認することができます。この検査は肉眼では見えにくい特徴を捉えることができ、良性と悪性の判別に非常に有効です。痛みもなく、短時間で行えます。
ダーモスコピーによる診断は、熟練した皮膚科専門医が行うことで診断精度が大きく向上します。肉眼のみによる診断と比較して、メラノーマの検出感度が有意に向上することが研究で示されています。
✅ 病理組織検査(生検)
視診やダーモスコピーで悪性の可能性が否定できない場合、または確定診断が必要な場合は、ほくろの組織の一部または全体を切除して顕微鏡で詳しく調べる病理組織検査が行われます。局所麻酔をかけてから行うため、処置中の痛みは最小限です。結果が出るまでは通常1〜2週間かかります。
病理組織検査は最も確実な診断方法であり、悪性か良性かを確定的に判断するためのゴールドスタンダードとなっています。メラノーマが疑われる場合は、最終的にこの検査による確定診断が必要となります。
📝 リフレクタンス・コンフォーカル顕微鏡(RCM)
一部の専門施設では、皮膚を切除せずに細胞レベルで観察できるリフレクタンス・コンフォーカル顕微鏡という先進的な機器も使用されています。非侵襲的でリアルタイムに皮膚の断面像を得られるため、患者への負担が少ない検査法として注目されています。ただし、まだすべての施設で利用できるわけではありません。
Q. ほくろの除去にはどのような治療法がありますか?
ほくろの除去法には、外科的切除・レーザー治療(炭酸ガスレーザーなど)・電気メス・くりぬき法(パンチ法)があります。悪性が疑われる場合は病理検査が可能な外科的切除が優先されます。良性と確認されたほくろを美容目的で除去する場合は、大きさや部位に応じて最適な方法を専門医と相談して選びます。
📌 ほくろの治療法と選び方

ほくろが良性と確認された場合でも、美容的な観点から除去を希望する方は多くいます。また、悪性または悪性疑いの場合は医療的な観点から切除が必要です。主な治療法を以下に紹介します。
🔸 外科的切除(メス切除)
メスを使ってほくろとその周囲の皮膚を切り取り、縫合する方法です。確実にほくろを除去でき、切除した組織を病理検査に出すことができるため、悪性の疑いがある場合に特に適しています。縫合が必要なため、術後は抜糸まで数日〜1週間程度かかります。切除の大きさによっては線状の傷跡が残ることがあります。
メラノーマと確定診断された場合は、安全域(マージン)を十分に確保して広く切除する必要があります。腫瘍の厚さによって切除範囲が決まります。
⚡ レーザー治療(炭酸ガスレーザー・Qスイッチレーザーなど)
レーザーのエネルギーを使ってほくろの色素細胞を破壊・蒸散させる方法です。傷跡が比較的目立ちにくく、ダウンタイムも短いことから美容クリニックで広く行われています。炭酸ガス(CO2)レーザーは蒸散効果が高く、比較的平らになりやすいとされています。
ただし、レーザー治療は組織を破壊してしまうため、病理検査ができません。そのため、悪性が疑われるほくろへの使用は適切ではありません。美容目的で良性が確認されているほくろを取り除く場合に向いている方法です。また、深いほくろや大きいほくろは複数回の治療が必要になることがあります。
🌟 電気メス(高周波治療)
高周波電流を利用してほくろを焼き取る方法です。レーザーと同様に比較的手軽に行える処置ですが、こちらも組織が破壊されるため病理検査への提出は困難です。小さくて良性と判断されたほくろに対して使われることが多い方法です。
💬 くりぬき法(パンチ法)
円筒状の専用器具(パンチ)を使い、ほくろをくり抜く方法です。比較的小さく、まるい傷口になりやすく、縫合が不要なことも多いため美容的観点でも選ばれやすい方法です。くり抜いた組織は病理検査に出すことができます。小さいほくろに適しており、大きいほくろには向かない場合があります。
✅ 治療法の選び方
治療法の選び方は、ほくろの大きさ・部位・良性か悪性かの可能性・患者さんの希望などによって異なります。悪性の疑いがある場合は外科的切除と病理検査が最優先となります。良性と確認されたうえで美容的に除去したい場合は、レーザーや電気メス、くりぬき法なども選択肢になります。
重要なのは、自己判断で選ぶのではなく、まず医師に診てもらい、適切な診断を受けたうえで治療法を相談することです。特に膨らんできたほくろは、見た目だけでは判断が難しいことも多いため、専門医の診察が欠かせません。
✨ ほくろの膨らみを予防するためにできること
ほくろの変化を完全に防ぐことは難しいですが、日常生活の中でリスクを減らすためにできることはあります。
📝 紫外線対策を徹底する
紫外線はほくろの変化やメラノーマのリスクと密接に関連しています。日常的にSPFとPAが高い日焼け止めを使用し、外出時は帽子や長袖、UVカット素材の衣類などでしっかり紫外線を防ぎましょう。日差しの強い時間帯(10時〜14時ごろ)の外出を避けることも有効です。
日焼け止めは顔や腕だけでなく、足の甲、耳の後ろ、首元など忘れがちな部位にも塗ることが大切です。汗や水で落ちやすいため、こまめな塗り直しも心がけましょう。
🔸 ほくろへの摩擦・刺激を避ける
ほくろを繰り返し引っかいたり、こすったりすることは避けましょう。衣服やアクセサリーが特定のほくろに当たりやすい場合は、衣類の素材や着方を工夫することも一つの方法です。また、剃刀でひげを剃る際や除毛する際に、ほくろに刃が当たらないよう注意が必要です。
⚡ 定期的に自己チェックを行う
月に一度程度、自分の皮膚を鏡でチェックする習慣をつけましょう。特に背中や頭皮など自分では見えにくい部位は、家族にチェックしてもらうとよいでしょう。スマートフォンのカメラを使って写真を撮っておき、定期的に比較することで変化に気づきやすくなります。
🌟 定期的な皮膚科受診
家族にメラノーマの既往歴がある方、多発性のほくろがある方、紫外線を浴びる機会が多い方などはリスクが高いとされています。このような方は年に一度程度、皮膚科での定期チェックを受けることをおすすめします。専門医の目で全身の皮膚を確認してもらうことで、自己チェックでは気づきにくい変化も早期に発見できる可能性があります。
💬 バランスの良い食事と生活習慣
直接ほくろの変化に影響するかどうかは明確ではありませんが、免疫機能を保つためにも、バランスのとれた食事・十分な睡眠・適度な運動・禁煙などの健康的な生活習慣を心がけることが大切です。免疫機能が低下すると、皮膚を含むさまざまな部位でがんが発生しやすくなるとも考えられています。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「以前は平らだったほくろが膨らんできた」というご相談を多くいただきますが、その多くは加齢による皮内母斑への変化や摩擦などが原因の良性の変化です。ただし、見た目だけでの自己判断は難しく、ABCDEルールで気になる点が一つでもある場合はもちろん、「なんとなく変わった気がする」という直感も大切にしていただき、どうぞ気軽にご相談ください。特に足の裏や爪の下など見えにくい部位のほくろは見落とされやすいため、最近の傾向として定期的な全身チェックをおすすめしており、ダーモスコピーを用いた丁寧な診察で患者様が安心して納得できる診断と治療をご提供できるよう努めています。」
🔍 よくある質問
ほくろが膨らむ原因は主に、加齢による色素細胞の真皮への移動、ホルモンバランスの変化(妊娠・思春期など)、紫外線の影響、衣服などによる摩擦・刺激が挙げられます。多くの場合は良性の変化ですが、悪性黒色腫(メラノーマ)の可能性もゼロではないため、自己判断せず気になる場合は専門医に相談することが大切です。
「ABCDEルール」によるセルフチェックが有効です。A(非対称)・B(境界の不明瞭さ)・C(色の不均一)・D(直径6mm以上)・E(最近の変化)の5つの観点で観察します。ただしこれはあくまで目安であり、自己判断だけに頼らず、気になる点が一つでもあれば皮膚科専門医への受診をおすすめします。
急激な膨らみ、出血、かゆみ・痛みの出現、色や形の変化など気になるサインがある場合は早めの受診を推奨します。また足の裏や爪の下など見えにくい部位のほくろは特に注意が必要です。アイシークリニックでは、「なんとなく変わった気がする」という段階でも気軽にご相談いただけます。
主に視診・ダーモスコピー検査・病理組織検査の3つの方法で診断します。ダーモスコピーは専用の拡大鏡で皮膚の構造を詳しく観察する検査で、痛みなく短時間で行えます。悪性が疑われる場合は組織を採取して顕微鏡で調べる病理組織検査を行い、確定診断します。
良性と確認された場合、レーザー治療(炭酸ガスレーザーなど)・電気メス・くりぬき法(パンチ法)・外科的切除などの選択肢があります。ほくろの大きさや部位・患者様の希望に応じて最適な方法が異なります。悪性の疑いがある場合は外科的切除と病理検査が優先されるため、まず専門医による正確な診断が重要です。
💪 まとめ
ほくろが膨らんでくる原因は、加齢・ホルモンバランスの変化・紫外線・摩擦などの良性のものから、悪性黒色腫(メラノーマ)の初期段階まで幅広くあります。多くの場合は良性の変化ですが、自己判断は禁物です。
ABCDEルールを活用したセルフチェックは有効なツールですが、あくまでも目安に過ぎません。ほくろの形・色・大きさ・表面状態に変化があった場合、特に急激な膨らみや出血・かゆみ・痛みなどの症状を伴う場合は、早めに皮膚科専門医を受診することが重要です。
クリニックでは視診・ダーモスコピー・病理組織検査などを通じて正確な診断が行われ、結果に応じて最適な治療法が提案されます。良性と確認されれば美容的除去の選択肢も広がりますし、万が一悪性であれば早期治療につなげることができます。
日頃から紫外線対策・刺激の回避・定期的な自己チェックを行い、気になる変化が生じた際には躊躇わずに受診する習慣を身につけることが、皮膚の健康を守るうえで何より大切です。アイシークリニック上野院では、ほくろに関するご相談を随時受け付けています。膨らんできたほくろや気になる皮膚の変化について、まずはお気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 色素性母斑(ほくろ)の定義・分類・悪性黒色腫(メラノーマ)との鑑別に関する情報、ABCDEルールや日本人のメラノーマ好発部位(足底・爪下など)の特徴についての根拠として参照
- 厚生労働省 – 皮膚がん(悪性黒色腫)の罹患数・疫学データ、早期発見の重要性、がん対策に関する公的情報の根拠として参照
- PubMed – ダーモスコピーによるメラノーマ診断精度の向上に関する研究論文群(肉眼診断との比較における感度・特異度の改善を示すエビデンス)の根拠として参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務