指の横を押すと痛い原因と対処法|腱鞘炎・骨折・関節炎を解説

クリニックで診察を受ける患者と女性医師

「指の横を押すと痛いけど、これって放っておいて大丈夫なの?」と思ったことはありませんか?指の横側に痛みを感じると、骨に問題があるのか、腱や関節が傷んでいるのかなど、さまざまなことが気になってしまいますよね。指は日常的に酷使する部位であるため、痛みが出ても「たいしたことはないだろう」と放置してしまう方も少なくありません。しかし、原因によっては早めの対処が必要なケースもあります。本記事では、指の横を押すと痛みが生じる主な原因と、それぞれの特徴・対処法・受診のタイミングについてわかりやすく解説します。


目次

  1. 指の横を押すと痛い:症状の特徴を整理する
  2. 腱鞘炎(けんしょうえん)
  3. 指の疲労骨折・ひび割れ
  4. 突き指・靭帯損傷
  5. 変形性関節症(ヘバーデン結節・ブシャール結節)
  6. 関節リウマチ
  7. 痛風・偽痛風
  8. 腱の炎症(屈筋腱・伸筋腱)
  9. ガングリオン・粘液嚢腫
  10. 蜂窩織炎・感染症
  11. 自宅でできるセルフケアと注意点
  12. 病院・クリニックを受診すべきタイミング
  13. まとめ

この記事のポイント

指の横を押すと痛い原因には腱鞘炎・骨折・靭帯損傷・関節リウマチ・感染症など多岐にわたる疾患が考えられる。1〜2週間以上症状が続く場合や腫れ・変形を伴う場合は整形外科などへの早期受診が重要

🎯 1. 指の横を押すと痛い:症状の特徴を整理する

「指の横を押すと痛い」という訴えは、実は非常に多くの異なる疾患で見られます。まずは自分の症状がどのような特徴を持っているかを整理することが、原因を絞り込むための大切な第一歩です。

押した場所はどこか(爪の横、関節の横、骨の横など)、どのような状況で痛みが出るか(押した時だけ痛い、動かすと痛い、安静時も痛い)、いつから痛いか(突然か、じわじわ始まったか)、腫れや赤み・熱感はあるか、手を使う仕事やスポーツをしているかなど、これらの情報が診断の手がかりになります。

指は構造が複雑で、皮膚・骨・関節・腱・靭帯・神経・血管・爪といった多くの組織が密集しています。そのため、同じ「横を押すと痛い」という症状でも、その背景にある疾患はさまざまです。以下では、よくある原因を一つひとつ説明していきます。

Q. 腱鞘炎で指の横が痛む場合の特徴は?

腱鞘炎は指の横を押すと特定のポイントに鋭い圧痛があり、使いすぎると悪化して安静にすると軽快する傾向があります。腫れや熱感を伴うこともあります。初期であれば安静・アイシング・湿布で改善することが多いですが、長引く場合はステロイド注射や手術が必要になることもあります

📋 2. 腱鞘炎(けんしょうえん)

腱鞘炎は、指の横を押したときに痛みを感じる原因として非常に頻度が高い疾患の一つです。腱は筋肉と骨をつなぐひも状の組織で、腱鞘はその腱を包むトンネルのような組織です。指を繰り返し動かすことで腱と腱鞘の間に摩擦が生じ、炎症が起きると腱鞘炎になります。

代表的なものとして「ばね指(弾発指)」があります。ばね指は、腱が腱鞘の中で引っかかるようになり、指がばねのように急に伸びたり曲がったりする現象が起きる状態です。押すと痛い箇所は手のひら側の指の付け根付近が多いですが、腱は指の側面に沿って走っているため、横から押しても痛みが出ることがあります。

また、親指の付け根から手首にかけての外側(橈側)に痛みが出るドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)も腱鞘炎の一種で、親指を動かしたときや手首を動かしたときに鋭い痛みが走ります。抱っこが多い育児中の女性やパソコン作業が多い方に多く見られます。

腱鞘炎の特徴としては、使いすぎると悪化し安静にすると軽快すること、押すと特定のポイントに鋭い圧痛があること、腫れや熱感を伴うことがあることなどが挙げられます。初期であれば安静・アイシング・湿布などで改善することも多いですが、症状が長引く場合はステロイド注射や手術(腱鞘切開術)が必要になることもあります

💊 3. 指の疲労骨折・ひび割れ

「骨折というほどではないし…」と思っていても、指の骨にひびが入っている(不全骨折)ことは意外と多いです。特定の部位を押すと強い痛みがあり、腫れを伴う場合は骨折の可能性があります

疲労骨折は、一度の強い外力ではなく、繰り返しのストレスが骨に加わることで小さなひびが入るものです。スポーツ選手や楽器を弾く方、手仕事の多い方などに起こりやすい傾向があります。外見上はあまり変化がなく、押したときだけ痛むという形で現れることもあるため、見逃しやすいのが特徴です。

骨折の場合、X線(レントゲン)検査で確認できることが多いですが、疲労骨折の初期はレントゲンに写らないこともあり、MRI検査が必要になる場合もあります。治療は基本的には固定(テーピングやシーネ固定)と安静です。骨折を疑う場合は、自己判断せず整形外科を受診することを強くお勧めします。

🏥 4. 突き指・靭帯損傷

スポーツや転倒などで指先に強い力が加わると、突き指を起こすことがあります。突き指は医学的には「指の関節や靭帯への外傷」を指し、軽症から重症まで幅があります。

特に指の関節の横(側副靭帯)が傷つくと、関節の横を押すと強い痛みが出ます。靭帯損傷の程度によって、グレード1(微細な断裂)・グレード2(部分断裂)・グレード3(完全断裂)に分類されます。完全断裂では関節が不安定になり、指が横方向にぐらつくことがあります。

「突き指は引っ張れば治る」という話を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、これは誤りです。引っ張ることで骨折や靭帯損傷を悪化させる危険があります。突き指をした後に指の横が腫れて押すと痛い場合は、まず整形外科でレントゲン検査を受けて骨折の有無を確認することが重要です。

治療は程度によって異なりますが、軽症であれば隣の指とのテーピング固定(バディーテーピング)、重症や腱の断裂を伴う場合は手術が必要なこともあります。

Q. 突き指後に指の横が痛むときの対処法は?

突き指後に指の横が腫れて痛む場合、まず整形外科でレントゲン検査を受け骨折や靭帯損傷の有無を確認することが重要です。「引っ張れば治る」という対処法は誤りで、骨折や靭帯損傷を悪化させる危険があります。軽症であればテーピング固定、重症や腱断裂を伴う場合は手術が必要になることもあります。

⚠️ 5. 変形性関節症(ヘバーデン結節・ブシャール結節)

指の関節が変形し、押すと痛みが出る疾患として、ヘバーデン結節とブシャール結節があります。これらは変形性関節症の一種で、関節軟骨が摩耗・変性することで関節が変形し、炎症や痛みを引き起こします。

ヘバーデン結節は指の第1関節(DIP関節:指先に最も近い関節)に起こります。関節の横が腫れて硬くなり、押すと痛みがあります。進行すると関節が変形して横方向に曲がったり、結節(コブ)が形成されたりします。40〜60代以降の女性に多く見られ、更年期との関連が指摘されています

ブシャール結節は指の第2関節(PIP関節:指の真ん中の関節)に同様の変化が起こるものです。ヘバーデン結節に比べるとやや少ない疾患ですが、症状の特徴はよく似ています。関節の両横が腫れ、押すと痛みがあり、進行すると関節の動きが制限されます。

これらは完治が難しい疾患ですが、痛みが強い時期はアイシング、湿布、消炎鎮痛薬の服用、関節の保護などで対症療法を行います。変形が高度で日常生活に支障がある場合は手術(関節固定術など)が検討されることもあります。

🔍 6. 関節リウマチ

関節リウマチは、免疫の異常によって関節の内側(滑膜)に炎症が起こり、骨や軟骨が破壊されていく自己免疫疾患です。指の関節の横が腫れて押すと痛む症状が、複数の関節に左右対称に現れることが特徴的です

特に指の第2関節(PIP関節)や指の付け根の関節(MP関節)が好発部位で、朝に関節がこわばる「朝のこわばり」が30分以上続くことが典型的な症状です。進行すると関節が変形し、指がZ字型やボタン穴変形、白鳥の首変形などをきたします。

関節リウマチは早期診断・早期治療が非常に重要です。現在は生物学的製剤やJAK阻害薬などの有効な治療薬があり、早期から適切な治療を行えば関節破壊を抑制できることが多くなっています。複数の指の横が腫れて痛む、朝のこわばりがある、などの症状がある場合は、リウマチ科または整形外科を受診することをお勧めします。

診断には血液検査(リウマチ因子、抗CCP抗体など)やMRI・超音波検査などが用いられます。

📝 7. 痛風・偽痛風

痛風は、血液中の尿酸が高い状態(高尿酸血症)が続くことで、関節内に尿酸の結晶が沈着し、突然激しい炎症と痛みを引き起こす疾患です。「風が吹いただけで痛い」という名前の由来通り、触れるだけで強い痛みを感じることがあります

痛風の好発部位は足の親指の付け根(第1MTP関節)が最も多いですが、足首・ひざ・手首・指の関節にも起こることがあります。指の横を押すと強烈に痛む場合、特に赤く腫れて熱感がある場合は痛風発作の可能性も考えられます。中年以降の男性に多く見られ、アルコール多飲・肉類・魚卵などのプリン体が多い食事との関連があります

偽痛風はピロリン酸カルシウム結晶が関節に沈着することで起こる疾患で、痛風と似た炎症症状を示しますが、原因となる結晶が異なります。高齢者に多く、ひざ関節への発症が最も多いですが、手指の関節に生じることもあります。

いずれも関節液の検査(結晶の確認)や血液検査(尿酸値など)で診断されます。治療は消炎鎮痛薬やコルヒチン(痛風の場合)などで急性発作を鎮め、長期的には生活習慣の改善や尿酸降下薬の使用を行います。

Q. ヘバーデン結節と関節リウマチはどう見分けるの?

ヘバーデン結節は40〜60代以降の女性に多く、指先に最も近い第1関節(DIP関節)に変形やコブが生じます。関節リウマチは複数の関節に左右対称に腫れが現れ、朝のこわばりが30分以上続くことが特徴です。正確な鑑別には血液検査や画像検査が必要なため、整形外科やリウマチ科への受診が推奨されます。

💡 8. 腱の炎症(屈筋腱・伸筋腱)

指には屈筋腱(指を曲げるための腱)と伸筋腱(指を伸ばすための腱)が走っており、これらに炎症や損傷が起きると、指の横を押したときに痛みが生じることがあります。

伸筋腱に関連した疾患として「マレット指(槌指)」があります。これは指先に強い力が加わって伸筋腱が断裂し、指先が曲がったまま伸ばせなくなる状態です。バレーボールや野球などの球技で起こりやすく、指の第1関節の背側(甲側)が腫れて押すと痛みます。骨折を伴う場合もあるため、整形外科での評価が必要です。

屈筋腱断裂は切り傷などの外傷で起こることが多く、指が曲げられなくなる症状とともに痛みを伴います。手術による腱の修復が必要になることが多い疾患です

また、腱そのものの炎症(腱炎)は使いすぎや繰り返しの動作によって起こり、腱に沿った圧痛として現れます。安静・アイシング・消炎鎮痛薬などの保存療法が基本ですが、改善が乏しい場合はステロイド注射やリハビリが検討されます。

✨ 9. ガングリオン・粘液嚢腫

ガングリオンは関節や腱鞘から発生するゼリー状の液体が入った嚢腫(袋)です。指や手首によく見られ、指の横に小さなしこりとして触れることがあります。ガングリオン自体は良性ですが、神経や腱を圧迫することで痛みや違和感を生じることがあります。押すと痛みを感じる場合もあります。

粘液嚢腫(ミューカスシスト)はヘバーデン結節に関連して生じることが多く、指の第1関節の横や背側に発生します。関節液が溜まった小さな嚢腫で、押すと痛みがある場合があります。大きくなると皮膚が薄くなって破れるリスクがあり、また爪の根元に近い場所に生じると爪の変形を引き起こすこともあります

治療としては、小さくて症状が軽い場合は経過観察、大きくて症状が強い場合は注射器で中の液体を吸引する処置や手術による摘出が行われます。自分でつぶそうとすると感染のリスクがあるため、医療機関での処置をお勧めします

📌 10. 蜂窩織炎・感染症

指に細菌感染が起きると、赤み・腫れ・熱感・痛みが急速に出現します。特に皮膚の下の組織(皮下組織)に感染が広がる蜂窩織炎や、爪の周囲に膿がたまる爪囲炎(ひょうそ)は、指の横を押すと激しく痛むことがあります

ひょうそ(ひょうそう、爪囲炎とも呼ばれる)は爪の周囲に黄色ブドウ球菌などが感染し、赤く腫れて触るだけで強い痛みを感じる状態です。小さな傷口や甘皮の処理、かみむしりなどをきっかけに起こることがあります。

感染症は早期に適切な治療(抗菌薬の投与や切開・排膿)を行わないと悪化して、骨髄炎(骨の感染症)や腱鞘滑膜炎(腱のトンネルへの感染)などに進展する危険があります。発熱を伴う場合や、急速に腫れが広がる場合は、速やかに医療機関を受診してください。

また、猫や犬に噛まれた後に指が腫れて痛む場合も感染症のリスクが高く、早急な受診が必要です。動物咬傷による感染は特殊な細菌が原因となることがあり、適切な抗菌薬の選択が重要です。

Q. 指の横の痛みですぐ病院に行くべき症状は?

外傷による強い痛みと腫れ、指の変形、赤く腫れて発熱を伴う場合(感染症の疑い)、指が動かせなくなった場合などは緊急性が高いサインです。また1〜2週間以上痛みが続く場合や、複数の関節が腫れて朝のこわばりがある場合も早めに整形外科やリウマチ科を受診することが重要です。

🎯 11. 自宅でできるセルフケアと注意点

指の横を押すと痛い場合、症状の程度や原因によってはまず自宅でのセルフケアを試みることができます。ただし、骨折・感染症・靭帯の完全断裂などが疑われる場合は、セルフケアより先に医療機関を受診することが重要です

安静にする:痛みの原因が使いすぎや炎症であることが多いため、まず患部を安静に保つことが基本です。スポーツや重い仕事は一時的に控えましょう。テーピングや市販の指サポーターを使うと、日常生活での患部への負担を軽減できます。

アイシング(冷却):急性期(受傷後48〜72時間以内)は冷やすことが効果的です。氷をタオルに包んで患部に当て、1回15〜20分を目安に行います。凍傷予防のため、氷を直接皮膚に当てないように注意してください。慢性的な炎症の場合は温めることが有効な場合もありますが、腫れや熱感がある時期は冷却を優先します。

市販薬の活用:ロキソプロフェンやイブプロフェンなどの消炎鎮痛薬(内服)や、ジクロフェナクナトリウムなどを含む湿布・外用薬を使用することで、炎症と痛みを軽減できます。ただし、胃腸障害などの副作用に注意し、用法・用量を守って使用してください。腎機能が低下している方や妊婦の方は事前に薬剤師や医師に相談することをお勧めします。

患部を高く保つ:腫れが強い場合は、患部を心臓より高い位置に保つことで血流が改善し、腫れの軽減につながります。夜間就寝時も枕などを使って手を高く保てるとより効果的です。

以下の場合はセルフケアを行わず、速やかに医療機関を受診してください。急に強い力が加わって受傷した、関節が大きく変形している、発熱・強い赤み・急激な腫れがある、皮膚の色が変わって感覚がなくなってきた、数日のセルフケアで改善しないまたは悪化している、などの状態は、専門医の診察が必要なサインです。

📋 12. 病院・クリニックを受診すべきタイミング

「どのくらい症状が続いたら病院に行くべきか」という疑問は多くの方が持っています。以下に、受診を検討すべき目安をまとめます。

すぐに受診が必要な場合:外傷による強い痛みと腫れ(骨折・脱臼の可能性)、指が変形している、赤く腫れて強い熱感があり発熱もある(感染症の可能性)、痛みが非常に強くて我慢できない、指が動かせなくなった、などの場合は緊急性が高い可能性があります。

早めに受診が必要な場合:1〜2週間以上痛みが続いている、腫れがなかなか引かない、痛みが徐々に悪化している、複数の関節が腫れて痛む(リウマチの可能性)、朝に関節がこわばる症状がある、仕事や日常生活に支障が出ている、などの場合は早めの受診をお勧めします。

どの科を受診すればよいか:指の外傷(骨折・靭帯損傷など)や腱鞘炎、変形性関節症などは整形外科が適しています。感染症が疑われる場合は整形外科または皮膚科・外科でも対応可能です。関節リウマチが疑われる場合はリウマチ科(または膠原病内科)を受診してください。痛風の場合は内科または整形外科で対応できます。

受診の際は、いつから痛いか、きっかけとなる出来事はあったか、どんな動作で痛むか、他の関節にも症状があるか、既往歴や内服薬などをあらかじめまとめておくと、スムーズな診察につながります。また、手の形が変形してきたと感じる場合や、ガングリオンや粘液嚢腫など形のある腫れがある場合は、手外科(手を専門とする整形外科)への受診が特に有益です。

適切なタイミングで受診することで、症状の悪化を防ぎ、より短い治療期間での回復が期待できます。「たかが指の痛み」と思わず、気になる症状があれば専門医に相談することをお勧めします。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、「指の横を押すと痛いけれど、たいしたことはないだろう」と数週間以上経過してから受診される患者様が少なくなく、実際に診察してみると腱鞘炎や靭帯損傷、なかにはヘバーデン結節や関節リウマチの初期症状であったケースも見られます。指の痛みは原因によって治療法が大きく異なりますので、セルフケアで改善しない場合や腫れ・変形を伴う場合は、早めに専門医を受診されることをお勧めします。患者様一人ひとりの症状や生活背景に合わせた丁寧な診察を心がけておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。」

💊 よくある質問

指の横を押すと痛い場合、まず何科を受診すればよいですか?

外傷(骨折・靭帯損傷)や腱鞘炎、変形性関節症などは整形外科が適しています。複数の関節が腫れて朝のこわばりがある場合はリウマチ科、感染症が疑われる場合は整形外科・皮膚科・外科でも対応可能です。症状に合わせて受診先を選びましょう。

突き指をしたら引っ張って治すのは正しいですか?

これは誤りです。引っ張ることで骨折や靭帯損傷を悪化させる危険があります。突き指後に指の横が腫れて押すと痛む場合は、まず整形外科でレントゲン検査を受け、骨折や靭帯損傷の有無を正確に確認することが重要です。

指の横の痛みに自宅でできるセルフケアは何ですか?

患部の安静、アイシング(1回15〜20分、タオルに包んだ氷を使用)、市販の消炎鎮痛薬・湿布の使用、患部を心臓より高く保つことが基本的なセルフケアです。ただし、骨折・感染症・靭帯断裂が疑われる場合は、セルフケアより先に医療機関を受診してください。

指の横の痛みで、すぐに病院へ行くべき症状はどれですか?

外傷による強い痛みと腫れ、指の変形、赤く腫れて発熱を伴う場合(感染症の疑い)、指が動かせなくなった場合などは緊急性が高いサインです。また、1〜2週間以上痛みが続く場合や日常生活に支障が出る場合も、早めに専門医を受診することをお勧めします。

ヘバーデン結節と関節リウマチの見分け方を教えてください。

ヘバーデン結節は40〜60代以降の女性に多く、指先に最も近い第1関節(DIP関節)に変形やコブが生じます。一方、関節リウマチは複数の関節に左右対称に腫れが現れ、朝のこわばりが30分以上続くことが特徴です。正確な診断には血液検査や画像検査が必要なため、当院のような専門医への受診をお勧めします。

🏥 まとめ

指の横を押すと痛い原因は多岐にわたります。腱鞘炎・疲労骨折・突き指・変形性関節症(ヘバーデン結節・ブシャール結節)・関節リウマチ・痛風・腱の炎症・ガングリオン・感染症など、さまざまな疾患が考えられます。症状の現れ方(腫れの有無、発症のきっかけ、痛む部位の詳細など)を観察することで、ある程度の原因を絞り込むことができます。

軽度の炎症や使いすぎによる腱鞘炎であれば、安静・アイシング・市販の消炎鎮痛薬などで改善することもありますが、骨折・感染症・靭帯断裂・リウマチなどを見逃してしまうと、症状が悪化したり、関節変形が進んだりするリスクがあります

1〜2週間以上症状が続く場合や、痛みが強くて日常生活に支障をきたす場合、急速に悪化する場合などは、早めに整形外科や専門医を受診することをお勧めします。指の痛みを放置せず、専門医の診断と適切な治療を受けることで、多くの場合は回復への近道となります。アイシークリニック上野院では手や指の痛みに関するご相談も承っていますので、お気軽にご相談ください。

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📚 参考文献

  • 厚生労働省 – 腱鞘炎・関節リウマチ・痛風などの整形外科・リウマチ疾患に関する医療情報、および受診のタイミングや適切な診療科の選択に関する公的ガイダンスの参照元として活用
  • 日本皮膚科学会 – 蜂窩織炎・爪囲炎(ひょうそ)・動物咬傷後の感染症など、指の皮膚・皮下組織に関わる感染症の診断・治療方針に関する学会公式情報の参照元として活用
  • PubMed – 腱鞘炎・関節リウマチ・変形性関節症(ヘバーデン結節・ブシャール結節)・靭帯損傷・痛風など、指の横の痛みに関連する各疾患の診断基準・治療エビデンスに関する国際的な医学文献の参照元として活用

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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