ワキガチェックリストで自己診断|臭いの原因と改善策を解説

ワキ汗を気にする女性

「もしかして自分はワキガ?」と気になりながらも、誰かに相談しにくくて悩んでいる方は少なくありません。ワキガは汗腺の一種であるアポクリン腺から分泌される汗が皮膚の細菌と混ざり合うことで独特の臭いを生じる状態です。体質的なものが大きく関係しているため、自分ではなかなか判断しにくいという特徴があります。この記事では、自分でできるワキガのチェックリストをはじめ、ワキガの原因・メカニズム・セルフケアの方法・医療機関での治療法まで、幅広く解説します。まずは正しい知識をもって自分の状態を把握することから始めてみましょう。


目次

  1. ワキガとは何か:定義と基礎知識
  2. ワキガ チェックリスト:セルフ診断で確認しよう
  3. チェック項目ごとの解説:どんな特徴がワキガと関係するのか
  4. ワキガの臭いの原因とメカニズム
  5. ワキガになりやすい人の特徴
  6. 自分でできるワキガのセルフケア方法
  7. セルフケアでは改善しない場合:医療機関での治療法
  8. ワキガの治療を受けるタイミングと受診の目安
  9. まとめ

この記事のポイント

ワキガはアポクリン腺の汗が皮膚細菌に分解されて生じる体質的な体臭で、耳あかが湿っている・衣類が黄ばみやすい・家族にワキガがいるなどがセルフチェックの重要指標。セルフケアで改善しない場合はミラドライや剪除法などの医療的治療が有効で、アイシークリニックでは専門相談に対応している。

🎯 1. ワキガとは何か:定義と基礎知識

ワキガとは、医学的には「腋臭症(えきしゅうしょう)」と呼ばれる状態のことです。脇の下には汗腺が2種類存在しています。一つはエクリン腺で、主に体温調節のための汗を分泌します。もう一つがアポクリン腺で、こちらは皮脂や脂肪酸・アンモニアなどを含む粘り気のある汗を分泌します。

ワキガが生じるのは、このアポクリン腺から分泌された汗が皮膚表面の細菌によって分解されることによります。分解の過程で揮発性の臭い物質が生成され、独特の強い体臭として感じられるようになります。アポクリン腺自体は誰にでも存在していますが、その数や大きさ、活動量には個人差があり、遺伝的な体質が大きく関係しています。

ワキガは病気ではなく体質的な特徴です。ただし、臭いが強い場合には本人の生活の質(QOL)に影響を与えたり、精神的なストレスの原因になったりすることもあります。正しく理解してケアや治療につなげることが大切です。

なお、ワキガと混同されることが多い「多汗症」とは異なります。多汗症はエクリン腺からの汗が過剰に分泌される状態で、臭いよりも発汗量の多さが問題になります。ワキガと多汗症は合併することもありますが、それぞれ原因が異なるため、対処法も違います。

Q. ワキガかどうか判断する最も信頼性の高いセルフチェック方法は?

ワキガの最も信頼性が高いセルフチェックは、耳あかが湿ってベタベタしているかどうかの確認です。湿性の耳あかはアポクリン腺が多く活発に機能している傾向と関連します。加えて、白い衣類の脇が黄ばみやすい、家族にワキガの人がいるといった項目も重要な判断材料となります。

📋 2. ワキガ チェックリスト:セルフ診断で確認しよう

以下のチェックリストを参考に、自分の状態を確認してみましょう。当てはまる項目が多いほど、ワキガの可能性が高くなります。ただし、あくまでセルフ診断の目安であり、正確な診断は医療機関での受診が必要です。

【ワキガ チェックリスト】

  • 耳あかが湿っている(ベタベタした耳あか)
  • 脇の下に黄ばみ・シミができやすい
  • 白い衣類の脇部分が黄色く変色しやすい
  • 脇の汗が他の部位より多いと感じる
  • 脇の皮膚が他の部位より色が濃い(黒ずんでいる)
  • 家族(特に父親や母親)がワキガと言われたことがある
  • 脇の毛が多い、または毛が太い
  • 緊張したときや運動後に脇の臭いが特に気になる
  • 自分では気づきにくいが、他人に臭いを指摘されたことがある
  • 脱いだ衣類や洗濯前の服に独特の臭いが残る
  • 入浴直後はあまり気にならないが、時間が経つと臭いが強くなる
  • 食事の内容によって臭いが変化すると感じる

上記のうち、1〜2個しか当てはまらない場合はワキガの可能性が低いと考えられます。3〜5個当てはまる場合は、ワキガの可能性が中程度あると言えます。6個以上当てはまる場合は、ワキガの可能性が高い状態と考えられますので、医療機関に相談することをおすすめします。

このチェックリストの中でも特に信頼性が高いとされるのが「耳あかが湿っているかどうか」です。これはアポクリン腺の活動量と密接に関連しているとされており、ワキガの可能性を判断するうえで重要なサインの一つとされています。

💊 3. チェック項目ごとの解説:どんな特徴がワキガと関係するのか

🦠 耳あかが湿っている

耳あかの状態はアポクリン腺の活動と関係が深いとされています。日本人の場合、耳あかが乾いているタイプ(乾性)が多く、湿っているタイプ(湿性)は少数派です。湿性の耳あかを持つ人は、アポクリン腺の数が多く活発に機能している傾向があり、ワキガと関連しやすいとされています。遺伝的な背景も関係しており、耳あかが湿っているという体質が家族の間で共通していることも多いです。

👴 衣類への黄ばみ・変色

アポクリン腺から分泌される汗には、脂質・タンパク質・鉄分などが含まれており、皮膚の細菌によって分解されたり酸化したりすることで黄色い色素が生成されます。この色素が繊維に染み込むことで、白い衣類の脇部分が黄ばんで見えるようになります。一般的な汗(エクリン腺由来)でも変色が起こることがありますが、アポクリン腺の汗は成分が異なるため変色がより目立ちやすい傾向があります。

🔸 家族にワキガの人がいる

ワキガは遺伝的な体質が大きく関わっています。両親のどちらか一方がワキガの場合、子どもがワキガになる確率は約50%、両親ともにワキガの場合は約80%と言われています。直接的に「遺伝する」というよりも、アポクリン腺の数や活動量・分泌される汗の成分などが遺伝的に受け継がれることによると考えられています。

💧 脇の毛が多い・毛が太い

脇毛はアポクリン腺から分泌された汗が蒸発するのを防ぎ、皮膚の表面に留まる時間を長くします。その間に細菌による分解が進むため、脇毛が多い・太い場合は臭いが発生しやすくなります。また、毛の一本一本に細菌が付着しやすく、臭いの原因物質が蓄積しやすい環境になります。

✨ 他人に臭いを指摘された経験がある

ワキガの臭いは本人が最も気づきにくいという特徴があります。これは嗅覚の慣れ(嗅覚疲労)によるもので、自分の体臭に対して鼻が慣れてしまうためです。他人に指摘されたことがある場合は、それ自体が非常に重要なサインとなります。逆に、自分では強く臭うと感じていても、他人には気にならないレベルということもあります。

📌 入浴後しばらくすると臭いが強くなる

入浴直後は皮膚の細菌が洗い流されているため臭いがしにくい状態です。しかし時間が経つにつれて細菌が繁殖し、アポクリン腺からの汗が分解されて臭いが強くなります。この「時間とともに臭いが増す」というパターンはワキガの典型的な特徴の一つです。

Q. ワキガの臭いはどのようなメカニズムで発生するのか?

ワキガの臭いは、アポクリン腺から分泌された汗に含まれる脂肪酸やタンパク質などの成分を皮膚の常在菌が分解することで発生します。この過程で生成される「3-メチル-2-ヘキセン酸(3M2H)」が主要な臭い原因物質です。ストレスや緊張はアポクリン腺の活動を活発にするため、臭いが強まる要因となります。

🏥 4. ワキガの臭いの原因とメカニズム

ワキガの臭いはどのようにして生じるのでしょうか。そのメカニズムを詳しく見ていきましょう。

アポクリン腺から分泌される汗の主な成分には、脂肪酸・タンパク質・アンモニア・鉄分・コレステロールなどが含まれています。これらの成分自体は無臭か非常に微弱な臭いしかありません。しかし、皮膚の表面には常在菌と呼ばれる細菌が存在しており、これらの細菌がアポクリン腺の汗の成分を餌として分解していきます。

この分解の過程で生成される揮発性の物質がワキガ特有の臭いを引き起こします。特に重要とされているのが以下の成分です。

3-メチル-2-ヘキセン酸(3M2H)は、ワキガの臭いの主要な原因物質として特定されています。アポクリン腺から分泌された汗に含まれる前駆体物質が、皮膚の常在菌によって分解されることで生成されます。この物質は非常に揮発性が高く、少量でも強い臭いを放ちます。

また、アンドロステノンやアンドロステノールといったステロイド系の物質もワキガの臭いに関与しています。これらはホルモンに関連した物質で、男性ホルモンの影響を受けることから、思春期以降に臭いが強くなりやすいこととも関係しています。

臭いの強さに影響する要因としては、アポクリン腺の数と大きさ・汗の分泌量・皮膚の細菌の種類と量・温度や湿度・ストレスや緊張・食事の内容などが挙げられます。特にストレスや緊張はアポクリン腺の活動を活発にするため、精神的な緊張時に臭いが強くなる傾向があります。

食事との関係では、肉食や脂質の多い食事・アルコール・ニンニクや玉ねぎなど刺激の強い食品を多く摂取すると、汗の成分が変化して臭いが強くなることがあります。一方で、野菜や発酵食品・食物繊維を多く摂ることで腸内環境が整い、体臭が和らぐことも報告されています。

⚠️ 5. ワキガになりやすい人の特徴

ワキガの発症や臭いの強さには、いくつかの要因が関係しています。自分がワキガになりやすい体質かどうかを知るためにも、以下の特徴を確認してみましょう。

▶️ 遺伝的な体質

先ほども触れたように、ワキガには強い遺伝性があります。アポクリン腺の数・大きさ・活動量は遺伝的に決まる部分が大きく、家族にワキガの人がいる場合は自分もワキガになる可能性が高まります。遺伝は最も重要な要因の一つであり、体質を根本的に変えることは難しいですが、適切なケアや治療で臭いを抑えることは可能です。

🔹 思春期以降に症状が現れる

アポクリン腺は思春期になるとホルモンの影響で活動が活発になります。そのため、小学校高学年から中学生くらいの時期にワキガの臭いが現れ始めることが多いです。男性ホルモンはアポクリン腺の活動を特に活発にするため、男性のほうが臭いが強くなりやすい傾向があります。ただし女性でもワキガになることはあり、特に生理周期や妊娠・授乳期など、ホルモンバランスが変化する時期に臭いが変わることがあります。

📍 ストレスが多い・緊張しやすい

精神的なストレスや緊張は、自律神経を介してアポクリン腺の活動に影響します。緊張したときに脇の臭いが強くなると感じる場合、ストレスによってアポクリン腺の分泌が促進されている可能性があります。現代社会においてストレスとは無縁な生活を送ることは難しいですが、適切なストレス管理がワキガの症状を和らげるうえでも重要です。

💫 肥満傾向にある

体脂肪が多い場合、皮膚の常在菌が繁殖しやすい環境が整いやすくなります。また、汗をかきやすく蒸発しにくいため、臭いが発生しやすい状態になります。体重管理は体臭対策の観点からも有効です。

🦠 動物性食品を多く摂る食習慣

欧米型の食生活(肉・乳製品・脂質の多い食品を多く摂る)は、汗の成分に影響し体臭を強くする可能性があります。日本人がワキガになりやすくなってきた背景の一つとして、食の欧米化が関係していると指摘する専門家もいます。

Q. ワキガのセルフケアとして日常的に有効な方法を教えてください

ワキガのセルフケアには、1日1回以上の入浴で脇を優しく洗う清潔保持、脇毛の定期的な処理による通気性の向上、塩化アルミニウムを含む制汗剤の活用が効果的です。また、肉類や脂質の多い食事・アルコールを控え、野菜や発酵食品を積極的に摂ることで体臭を和らげる効果が期待できます。

🔍 6. 自分でできるワキガのセルフケア方法

ワキガの臭いを抑えるためには、日常的なセルフケアが重要です。臭いの原因となる「アポクリン腺の汗」「皮膚の細菌」「汗が皮膚に留まる時間」を意識したケアを行いましょう。

👴 こまめな清潔保持

最も基本的なケアは、脇を清潔に保つことです。1日1回以上の入浴・シャワーを心がけ、脇の下を丁寧に洗いましょう。石けんやボディソープを使って脇の皮膚を優しく洗うことで、細菌の数を減らし臭いの発生を抑えることができます。ただし、強くこすりすぎると皮膚にダメージを与えて逆に細菌が繁殖しやすくなることがあるため、優しく洗うことが大切です。

また、運動後や汗をかいたあとは、できるだけ早めにシャワーを浴びるか、濡れタオルや除菌シートで脇をふき取ることが効果的です。汗が皮膚に長時間留まると、その間に細菌による分解が進んで臭いが強くなります。

🔸 脇毛の処理

脇毛を剃ることで、汗が毛に付着して細菌が繁殖する環境を減らすことができます。また、脇毛がないことで脇の皮膚の通気性が向上し、汗が蒸発しやすくなります。カミソリや電気シェーバー・除毛クリームなどを使って定期的に処理しましょう。ただし、皮膚を傷つけないように注意が必要です。

💧 制汗剤・デオドラント製品の活用

市販の制汗剤やデオドラント製品は、ワキガのセルフケアにおいて広く使われています。これらには主に以下の働きがあります。

制汗成分(塩化アルミニウムなど)は汗腺の開口部を一時的にふさぐことで発汗量を抑えます。殺菌・抗菌成分は皮膚の細菌の繁殖を抑えることで臭いの発生を防ぎます。消臭成分は既に発生した臭いを化学的に吸収・中和します。香料は臭いをマスキングする効果があります。

ロールオンタイプやスプレータイプ・クリームタイプなど様々な形状があります。含まれる成分や濃度によって効果の強さも異なるため、自分の状態に合った製品を選ぶことが大切です。特に塩化アルミニウムを高濃度で含む製品は制汗効果が高いとされています。

✨ 衣類の選び方と管理

衣類の素材や管理方法もワキガ対策に影響します。通気性の良い素材(綿・麻など)を選ぶことで、蒸れを防いで臭いの発生を抑えられます。一方で、化学繊維は通気性が低く細菌が繁殖しやすいため、できれば避けるか、速乾性・抗菌加工がされた素材を選びましょう。

着用した衣類は毎日洗濯することが基本です。臭いが染み込んだまま放置すると細菌が繁殖し、洗濯後も臭いが取れにくくなることがあります。また、脇汗パッドを活用することで衣類への汗の浸透を防ぎ、黄ばみや臭い残りを軽減することができます。

📌 食生活・生活習慣の見直し

食事内容も体臭に影響します。肉類・乳製品・脂っこい食品・アルコール・ニンニクなどは体臭を強くする可能性があるため、摂りすぎに注意しましょう。一方で、野菜・果物・海藻・発酵食品などを積極的に摂ることで腸内環境が整い、体臭が改善されることがあります。

また、十分な睡眠とストレス管理も重要です。睡眠不足やストレスは自律神経のバランスを乱し、汗の分泌に影響することがあります。規則正しい生活リズムを心がけることが、全身の健康とともに体臭対策にもつながります。

📝 7. セルフケアでは改善しない場合:医療機関での治療法

セルフケアを続けても臭いが気になる場合や、ワキガの症状が強い場合には、医療機関での治療を検討することが大切です。現在、ワキガに対する医療的な治療法はいくつか確立されています。

▶️ ミラドライ(マイクロ波治療)

ミラドライは、マイクロ波(電磁波)のエネルギーを皮膚の外から照射することで、アポクリン腺とエクリン腺を同時に破壊する治療法です。切開を行わないため傷跡が残りにくく、ダウンタイムが比較的短いという特徴があります。局所麻酔を使用して行われ、1回の治療で一定の効果が期待できます。皮膚表面の熱を冷却しながら照射するため、皮膚へのダメージを最小限に抑えながら汗腺を減少させることができます。

🔹 ボトックス注射(ボツリヌストキシン注射)

ボツリヌストキシンを脇の皮膚に複数か所注射することで、汗腺への神経信号を一時的にブロックし、発汗を抑える治療法です。主にエクリン腺への効果が高く、多汗症の治療として広く知られていますが、アポクリン腺にも一定の効果があります。注射の効果は一時的で、通常4〜6か月程度持続します。効果を維持するには定期的な注射が必要です。

📍 剪除法(せんじょほう)・吸引法

剪除法は、脇の皮膚を数センチ切開し、直接アポクリン腺を確認しながら切除・破壊する手術的な方法です。根治性が高く、長期的な効果が期待できることが特徴です。吸引法は専用の器具を使ってアポクリン腺を吸引して取り除く方法で、傷が小さくて済むという利点があります。いずれも手術的な処置が必要なため、ダウンタイムがある程度かかります。

💫 レーザー治療

レーザーのエネルギーを使ってアポクリン腺を熱凝固・破壊する方法です。皮膚への負担が比較的少なく、切開を行わない低侵襲な治療として注目されています。使用するレーザーの種類によって治療の特性が異なります。

各治療法にはそれぞれ特徴・メリット・デメリット・費用があります。どの治療が自分に適しているかは、ワキガの程度・生活スタイル・体質などによって異なるため、専門の医師に相談して決定することが重要です。

Q. ワキガで医療機関を受診すべき目安と主な治療法は?

セルフケアを3〜6か月続けても改善しない場合、他人から臭いを指摘された場合、社会生活や精神面に影響が出ている場合は医療機関への受診を検討してください。主な治療法には、切開不要でアポクリン腺をマイクロ波で破壊する「ミラドライ」、外科的に切除する「剪除法」、発汗を一時的に抑える「ボトックス注射」などがあります。

💡 8. ワキガの治療を受けるタイミングと受診の目安

「どのくらい臭いが強ければ医療機関を受診すべきか」と迷っている方も多いと思います。受診の目安として、以下のような状況が挙げられます。

セルフケアを続けても臭いが改善しない場合は、専門医に相談する価値があります。市販の制汗剤や日常的なケアを3〜6か月継続しても変化を感じられない場合は、医療的なアプローチが有効な可能性があります。

他人から臭いを指摘されたことがある場合は、臭いが他者に影響を与えるレベルに達している可能性があります。このような場合は、セルフケアの限界を超えていることが多いため、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

臭いが気になって社会生活や精神面に影響が出ている場合も受診の重要なタイミングです。人前での発汗を過度に恐れる・脇が気になって日常的に不安を感じる・外出や人との接触を避けるようになっているといった状況は、ワキガが精神的な健康にも影響を及ぼしているサインです。

思春期に入って初めてワキガの臭いが気になり始めた場合も、早めに専門家に相談することで適切なケア方法を教えてもらえます。特に若い年齢層の場合、適切なケアの知識がないまま放置するより、早期に正しい対処法を知ることが重要です。

医療機関ではまず問診と視診・嗅診を行い、ワキガの程度を診断します。その後、患者さんの状態や希望に合わせて最適な治療法を提案してもらえます。ワキガに対応できる医療機関には、皮膚科・美容外科・美容皮膚科などがあります。受診前には「ワキガの診察・治療を行っているか」を事前に確認しておくとスムーズです。

受診の際には、いつ頃から臭いが気になり始めたか・臭いが強くなるタイミング・これまで試したセルフケアの内容・家族にワキガの人がいるかどうかなどを整理しておくと、医師が状況を把握しやすくなります。

なお、ワキガの医療的な治療は保険適用となる場合と自由診療となる場合があります。剪除法などの外科的手術は保険が適用されることがありますが、ミラドライやレーザー治療などは自由診療となるケースが多いため、費用についても事前に確認することが大切です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、ワキガについて「自分では判断できず長年悩んでいた」という患者様が多くご来院されます。記事でも紹介されている「耳あかが湿っている」「衣類が黄ばみやすい」といったチェック項目は診察時にも重要な判断材料となりますので、まずは気軽にセルフチェックしてみてください。最近の傾向として、セルフケアへの関心が高まる一方で、適切なタイミングで医療機関を受診することで治療の選択肢が広がり、生活の質が大きく改善されるケースも多いため、一人で抱え込まずにお気軽にご相談いただければと思います。」

✨ よくある質問

ワキガかどうか自分で確認できる簡単な方法はありますか?

耳あかが湿ってベタベタしているかどうかを確認するのが最も信頼性の高い方法です。また、白い衣類の脇部分が黄ばみやすい、家族にワキガの人がいるといった特徴も重要なサインです。記事内のチェックリストで6個以上当てはまる場合は、医療機関への相談をおすすめします。

ワキガは遺伝しますか?

ワキガには強い遺伝性があります。両親の一方がワキガの場合、子どもに遺伝する確率は約50%、両親ともにワキガの場合は約80%とされています。アポクリン腺の数や活動量が遺伝的に受け継がれることが原因と考えられています。ただし、適切なケアや治療で臭いを抑えることは可能です。

市販の制汗剤でワキガの臭いは抑えられますか?

市販の制汗剤には制汗・殺菌・消臭などの働きがあり、日常的なセルフケアとして有効です。特に塩化アルミニウムを高濃度で含む製品は制汗効果が高いとされています。ただし、臭いが強い場合やセルフケアを3〜6か月続けても改善しない場合は、医療機関での治療を検討することをおすすめします。

ワキガの治療にはどのような方法がありますか?

主な治療法として、マイクロ波でアポクリン腺を破壊する「ミラドライ」、発汗を一時的に抑える「ボトックス注射」、外科的にアポクリン腺を切除する「剪除法・吸引法」、レーザーを使った治療などがあります。どの治療が適しているかは症状や体質によって異なるため、専門医への相談が重要です。

ワキガで医療機関を受診すべきタイミングはいつですか?

セルフケアを3〜6か月続けても改善しない場合、他人から臭いを指摘されたことがある場合、または臭いが気になって社会生活や精神面に影響が出ている場合は受診の目安となります。アイシークリニック上野院でもワキガに関するご相談をいつでも受け付けておりますので、一人で抱え込まずお気軽にご相談ください。

📌 まとめ

ワキガは遺伝的な体質が大きく関係する体臭の状態で、アポクリン腺から分泌された汗が皮膚の細菌によって分解されることで独特の臭いが生じます。今回ご紹介したチェックリストを参考に、まずは自分の状態を確認してみましょう。特に「耳あかが湿っている」「衣類の脇部分が黄ばみやすい」「家族にワキガの人がいる」といった項目は、ワキガとの関連が高いサインとされています。

セルフケアとしては、日々の清潔保持・脇毛の処理・制汗剤の活用・食生活の見直しなどが基本となります。これらを継続的に行うことで臭いを抑えることは十分に可能です。しかし、セルフケアで改善が見られない場合や、臭いが他者に影響を与えるレベルの場合、精神的なストレスが大きい場合には、医療機関での治療を検討することをおすすめします。

ミラドライ・ボトックス注射・剪除法・レーザー治療など、現在はさまざまな医療的アプローチが確立されています。自分の状態や生活スタイルに合った治療法を専門の医師と相談しながら選ぶことが大切です。ワキガは適切なケアと治療によって症状を大幅に改善できる状態です。一人で悩まずに、まずは専門家に相談することを検討してみてください。アイシークリニック上野院では、ワキガに関するご相談をいつでも受け付けています。臭いや汗でお悩みの方は、お気軽にご来院ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – ワキガ(腋臭症)の定義・診断基準・治療ガイドラインに関する医学的根拠として参照
  • 日本美容外科学会 – ミラドライ・剪除法・レーザー治療など、ワキガに対する美容医療的アプローチの安全性・適応基準として参照
  • PubMed – 3-メチル-2-ヘキセン酸(3M2H)などワキガの臭い原因物質のメカニズムや遺伝的背景に関する国際的な研究論文として参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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