顔のほてりの治し方|原因別の対処法と受診すべき症状を解説

😔 「なんで顔だけこんなに熱くなるの…?」そのお悩み、放置すると悪化することも。

顔がほてる・赤くなる・熱く感じる症状は、更年期・自律神経の乱れ・皮膚疾患など原因が多岐にわたり、間違った対処をすると症状が悪化するケースも。この記事を読めば、あなたの顔のほてりの「本当の原因」と正しい対処法がわかります。

🚨 こんな人は要注意!

✅ 毎日のように顔がほてる
✅ 突然カーッと熱くなる
✅ 市販薬を試したが改善しない
✅ 顔の赤みが長期間続いている

「たかがほてり」と思って放置するのは危険です。原因を特定して、正しいアプローチを。


目次

  1. 顔のほてりとはどのような状態か
  2. 顔がほてる主な原因
  3. 更年期による顔のほてり(ホットフラッシュ)
  4. 自律神経の乱れと顔のほてり
  5. 皮膚疾患が引き起こす顔のほてり
  6. 生活習慣・環境が原因のほてり
  7. その他の病気や薬の影響
  8. 顔のほてりを和らげる自宅でできる対処法
  9. 医療機関で行う治療法
  10. こんな症状があるときはすぐに受診を
  11. まとめ

この記事のポイント

顔のほてりは更年期・自律神経の乱れ・酒さなど原因が多様で、原因別に婦人科・皮膚科・心療内科への受診とHRTやIPL治療など適切な対処が必要。生活習慣改善も有効。

💡 顔のほてりとはどのような状態か

顔のほてりとは、顔の皮膚が熱く感じられたり、赤くなったりする状態のことを指します。医学的には「顔面紅潮」とも呼ばれ、皮膚の血管が拡張して血流が増加することで起こります。ほてりは主観的な熱感であり、実際に皮膚温度が上昇している場合もあれば、体感として熱さを感じるだけの場合もあります。

ほてりは顔全体に及ぶこともあれば、頬や鼻の周囲など特定の部位に限定されることもあります。また、突然始まって数分で治まるものもあれば、長時間続くものもあり、症状のパターンもさまざまです。赤みとともに汗をかく、動悸がするといった症状を伴うケースもあり、日常生活に支障をきたすことも珍しくありません。

顔のほてりは「たいしたことではない」と放置されがちですが、背景に重篤な病気が隠れている可能性もあります。正しく原因を理解することが、適切な対処への第一歩となります。

Q. 顔のほてりとはどのような状態ですか?

顔のほてりとは、皮膚の血管が拡張して血流が増加することで、顔が熱く感じられたり赤くなったりする状態です。医学的には「顔面紅潮」と呼ばれ、顔全体や頬・鼻周囲など特定部位に現れます。汗や動悸を伴うこともあり、背景に重篤な病気が隠れている場合もあります。

📌 顔がほてる主な原因

顔のほてりを引き起こす原因は多岐にわたります。大きく分類すると、ホルモンバランスの変化、自律神経の乱れ、皮膚や血管の疾患、生活習慣の問題、内科的な病気、薬の副作用などが挙げられます。それぞれの原因によって症状の特徴や適切な対処法が異なるため、まずはどのパターンに当てはまるかを見極めることが重要です。

たとえば、更年期女性に多いホットフラッシュは突然の熱感と発汗が特徴的ですし、酒さ(ロザセア)などの皮膚疾患では慢性的な赤みと毛細血管の拡張が見られます。緊張やストレスによるほてりは一時的で感情と連動していることが多く、食事や飲酒が引き金になる場合は摂取直後に症状が現れる傾向があります。

原因が一つではなく複数が重なって症状が出ていることも多く、正確な診断には医療機関での問診や検査が欠かせません。以下では、主要な原因についてそれぞれ詳しく見ていきます。

✨ 更年期による顔のほてり(ホットフラッシュ)

顔のほてりの原因として最も広く知られているのが、更年期に伴うホットフラッシュです。ホットフラッシュとは、突然顔や上半身が熱くなり、発汗を伴う症状のことで、閉経前後の女性に多く見られます。個人差はありますが、一般的に40代後半から50代にかけて発症することが多く、症状の強さや頻度も人によって大きく異なります。

ホットフラッシュが起こるメカニズムは、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少によって、脳の視床下部が体温調節を誤って認識することにあります。体が「熱い」と勘違いして体温を下げようとするため、血管が拡張し、顔や胸、首などに熱感と紅潮が現れます。このとき大量の汗をかくことも多く、症状が数分間続いたあと自然に治まるのが典型的なパターンです。

ホットフラッシュは昼夜を問わず起こるため、夜中に目が覚めてしまう「寝汗」として現れることもあります。日常生活はもちろん、睡眠の質にも影響を与えるため、更年期症状の中でも特につらい症状の一つとして挙げられることが多いです。

ホットフラッシュの治療には、ホルモン補充療法(HRT)が有効とされています。エストロゲンを補充することで、ホルモン低下による症状を緩和させる治療法です。ただし、乳がんや血栓症などのリスクがあるため、すべての方に適用できるわけではなく、医師と十分に相談したうえで判断する必要があります。HRTが難しい場合には、漢方薬(加味逍遙散や桂枝茯苓丸など)や抗うつ薬の一部が症状の緩和に使われることもあります。

男性も更年期(男性更年期障害)として男性ホルモン(テストステロン)の減少により顔のほてりや発汗が起こることがありますが、女性ほど急激なホルモン変化ではないため、症状が出ても気づかれにくいことがあります。

Q. 更年期のホットフラッシュはなぜ起こりますか?

ホットフラッシュは、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少により、脳の視床下部が体温調節を誤って認識することで起こります。体が「熱い」と勘違いして血管を拡張させ、顔や胸に熱感と紅潮が現れます。40代後半〜50代の女性に多く、夜中の寝汗として現れることもあります。

🔍 自律神経の乱れと顔のほてり

自律神経とは、心臓の拍動、血圧、体温調節、消化など、意識とは無関係に体の機能を調節している神経系のことです。交感神経と副交感神経の二つが拮抗しながらバランスを保っており、このバランスが崩れると全身にさまざまな不調が現れます。顔のほてりもその一つで、自律神経の乱れによって血管の収縮・拡張がうまくコントロールできなくなることで引き起こされます。

現代社会において自律神経の乱れはとても身近な問題です。過度なストレス、睡眠不足、不規則な生活リズム、過労、精神的なプレッシャーなどが積み重なると、自律神経のバランスが崩れやすくなります。特に、仕事や人間関係のストレスを長期間抱えている方、夜型の生活を続けている方、食事が不規則な方に多く見られます。

自律神経の乱れによるほてりは、緊張したときや不安を感じたときに突然顔が赤くなるという形で現れることが多く、「赤面症」として悩んでいる方も少なくありません。また、入浴後や食後、気温が急に変わったときにほてりが出やすいのも、自律神経の関与を示す特徴の一つです。

自律神経の乱れを改善するためには、生活習慣の見直しが基本となります。規則正しい睡眠、バランスのとれた食事、適度な運動、リラクゼーションの実践などが効果的です。また、深呼吸や腹式呼吸は副交感神経を優位にする働きがあり、ほてりが出そうなときに実践するだけで症状を和らげる効果が期待できます。

重度の自律神経失調症では、医療機関での治療が必要になります。心療内科や神経内科で自律神経の検査を行い、症状に応じて薬物療法や心理療法(認知行動療法など)が行われることもあります。

💪 皮膚疾患が引き起こす顔のほてり

顔のほてりや赤みが慢性的に続いている場合、皮膚疾患が原因となっている可能性があります。代表的なものとしては、酒さ(ロザセア)、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、多形性紅斑などが挙げられます。

酒さ(ロザセア)は、顔面の慢性的な赤み、毛細血管の拡張、ニキビのような丘疹や膿疱を特徴とする皮膚疾患です。特に鼻・頬・額・あごにかけての中心部に症状が現れやすく、30〜50代の女性に多いとされています。原因は完全には解明されていませんが、紫外線、アルコール、辛い食べ物、急激な温度変化、ストレスなどが悪化要因として知られています。治療には、抗生剤(外用・内服)、メトロニダゾール外用薬、アゼライン酸などが用いられます。また、レーザー治療によって拡張した毛細血管を直接処置することも有効な選択肢の一つです。

アトピー性皮膚炎はかゆみを伴う湿疹を繰り返す慢性疾患で、顔に症状が出ると赤みやほてりを伴うことがあります。皮膚のバリア機能が低下しているため、刺激に敏感で外的要因によって症状が悪化しやすいのが特徴です。ステロイド外用薬、タクロリムス外用薬、保湿剤などを組み合わせた治療が行われます。近年では生物学的製剤(デュピルマブなど)の登場により、重症例の治療成績も大きく改善しています。

接触性皮膚炎は、特定の物質が皮膚に触れることでアレルギー反応や刺激反応が起こる疾患です。化粧品、金属、洗剤、植物などが原因となることが多く、顔に使用するスキンケア製品や化粧品が原因で顔のほてりや赤みが出ることもあります。原因となる物質を特定してそれを避けることが根本的な対処になります。

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🎯 生活習慣・環境が原因のほてり

日常の生活習慣や環境も、顔のほてりに大きく影響します。特に以下のような要因は、症状を引き起こしたり悪化させたりすることが知られています。

アルコールの摂取は顔のほてりを引き起こす代表的な原因の一つです。アルコールを分解する過程で生じるアセトアルデヒドという物質が血管を拡張させるため、飲酒直後から顔が赤くなります。特に、アルコール代謝に関わる酵素(ALDH2)の働きが弱い体質の方(いわゆる「フラッシャー」)はこの反応が強く出ます。日本人を含む東アジア人にはこの体質の方が比較的多く、少量のアルコールで顔が真っ赤になる方も珍しくありません。

食事の内容もほてりに影響することがあります。辛い食べ物(カプサイシン)、熱い飲み物、カフェイン、香辛料などは血管拡張作用があり、食後に顔がほてる原因になります。ヒスタミンを多く含む食品(赤ワイン、熟成チーズ、発酵食品など)もほてりを誘発することがあります。

温度環境の変化も重要な因子です。寒い屋外から暖かい室内に入ったとき、入浴後、暖房の強い部屋にいるときなど、急激な温度変化や高温環境に身をおくことで顔の血管が拡張してほてりが起こります。

紫外線への長時間の暴露も顔のほてりを引き起こします。日焼けによる皮膚の炎症は赤みと熱感を伴い、何度も繰り返すことで皮膚の状態を慢性的に悪化させます。日焼け止めをこまめに塗り直したり、帽子や日傘を使ったりする日焼け対策が大切です。

睡眠不足や過労も自律神経のバランスを崩し、ほてりの原因となります。現代人に多いスマートフォンの長時間使用による眼精疲労や、長時間のデスクワークによる首・肩のこりも血行不良や自律神経の乱れを通じて症状に影響します。

Q. 酒さ(ロザセア)による赤みの治療法は?

酒さによる慢性的な赤みや毛細血管の拡張には、抗生剤外用薬やメトロニダゾール外用薬による薬物療法のほか、IPL(光治療)やVビームレーザーによる治療が有効です。IPL治療は拡張した毛細血管を収縮させ赤みを改善します。アイシークリニックでは皮膚の状態を評価したうえで最適なプランを提案しています。

💡 その他の病気や薬の影響

顔のほてりの原因としては、さまざまな内科的な病気も挙げられます。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される疾患で、代謝が亢進するため体が熱く感じられ、発汗、動悸、手の震えなどとともに顔のほてりが現れることがあります。血液検査で甲状腺ホルモン値を確認することで診断できます。

高血圧は、血圧が慢性的に高い状態が続く病気です。高血圧によって顔の血管に過剰な圧力がかかり、ほてりや赤みが出ることがあります。特に血圧が急上昇したときに頭痛や顔のほてりが現れることがあります。

カルチノイド症候群は、消化管や肺などにできるカルチノイド腫瘍から分泌されるセロトニンやヒスタミンなどの物質が顔の血管拡張を引き起こす比較的まれな疾患です。顔や首のほてりが突発的に繰り返される場合には、この疾患の可能性も考慮する必要があります。

糖尿病も神経障害を通じて自律神経機能に影響を与え、ほてりの原因になることがあります。また、腎臓病や肝臓病でも皮膚の血管に影響が出ることがあります。

薬の副作用として顔のほてりが起こることもあります。特に代表的なものとして、カルシウム拮抗薬(降圧薬の一種)、ニトログリセリン(狭心症の薬)、ナイアシン(ビタミンB3の一種)、一部の抗がん剤、ED治療薬などが挙げられます。服薬後に顔のほてりが始まった場合は、担当医や薬剤師に相談することが大切です。

📌 顔のほてりを和らげる自宅でできる対処法

顔のほてりが出たときや予防のために、日常生活の中でできる対処法はいくつかあります。ただし、これらはあくまで症状の緩和を目的としたものであり、根本的な原因の治療とは別に考える必要があります。

まず、ほてりが起きたときの即時対処法として、冷やすという方法があります。冷たいタオルや保冷剤を薄いガーゼやハンカチで包んで、ほてっている部分に当てることで血管を収縮させ、熱感を和らげる効果があります。ただし、直接肌に氷をあてることは凍傷のリスクがあるため避けてください。また、冷たい水を飲むことで内側から体温を下げることも助けになります。

深呼吸も効果的な対処法の一つです。鼻からゆっくりと息を吸って、口からゆっくりと長く吐く腹式呼吸を繰り返すことで、副交感神経が優位になり、血管の拡張が落ち着いてきます。緊張やストレスによってほてりが出るときに特に有効です。

生活習慣の改善も中長期的な予防に重要です。規則正しい生活リズムを保ち、毎日同じ時間に起床・就寝するよう心がけましょう。睡眠の質を上げるために、寝る前のスマートフォンやパソコンの使用を控え、リラックスできる環境を整えることが大切です。

適度な運動習慣も自律神経のバランスを整えるうえで効果的です。ウォーキング、ヨガ、ストレッチなどの有酸素運動を週に数回取り入れることで、血管の柔軟性が改善され、ほてりが出にくい体質に近づけます。ただし、激しすぎる運動は逆に体への負荷となることがあるため、無理のない範囲で続けることが大切です。

食事の面では、ほてりを誘発する食品(辛いもの、アルコール、カフェイン、熱い飲み物など)をできるだけ控えることが有効です。特に酒さの方や、食後にほてりが出やすいと感じている方は、自分の体に合わない食品を把握して意識的に避けることをおすすめします。一方で、ポリフェノール(緑茶、ブルーベリーなど)やビタミンC(柑橘類、パプリカなど)は毛細血管を強化する働きがあるとされており、積極的に取り入れると良いでしょう。

スキンケアの見直しも重要です。顔のほてりがある肌は敏感になっていることが多く、刺激の少ない低刺激性のスキンケア製品を選ぶことが大切です。洗顔の際は熱すぎるお湯や力を入れたこすり洗いを避け、ぬるめのお湯でやさしく洗うようにしましょう。また、日焼け止めは欠かさずに使用し、紫外線から肌を守ることがほてりや赤みの悪化防止につながります。

ストレス管理も重要な対処法の一つです。趣味の時間を確保する、友人と過ごす、マインドフルネス瞑想を試みるなど、自分に合ったストレス解消法を見つけて実践することが、自律神経のバランスを保つことに役立ちます。

Q. 顔のほてりで今すぐ受診すべき症状は?

顔のほてりに加え、激しい頭痛・動悸・息切れ・胸の痛みを伴う場合は速やかに受診が必要です。突然の激しい頭痛は脳出血のサインの可能性があります。また、繰り返す下痢や喘鳴を伴う場合はカルチノイド症候群、皮膚の赤みが急拡大して発熱がある場合は蜂窩織炎が疑われます。

✨ 医療機関で行う治療法

自宅でのケアでは改善が見られない場合や、症状が強い場合には、医療機関での治療を検討することが必要です。顔のほてりの原因によって受診すべき診療科や治療法が異なります。

更年期障害によるホットフラッシュには、婦人科または更年期外来を受診します。ホルモン補充療法(HRT)が最も効果的な治療法の一つとして知られており、エストロゲンやプロゲステロンを補充することで症状を大幅に緩和できることが多いです。HRTが使えない方には、漢方薬や低用量の抗うつ薬・抗不安薬が選択肢となります。

皮膚疾患が原因の場合には、皮膚科または美容皮膚科を受診します。酒さ(ロザセア)の治療として最近注目されているのが、光治療(IPL:インテンス パルスド ライト)やレーザー治療です。IPL治療は、特定の波長の光を照射することで拡張した毛細血管を収縮させ、赤みやほてりを改善します。ダウンタイムが少なく、顔全体の色むらや毛穴ケアも同時に行えるため、美容皮膚科でも多く採用されている治療法です。

血管性病変に特化したレーザー治療としては、Vビームレーザー(パルス色素レーザー)があります。赤ヘモグロビンに選択的に反応するこのレーザーは、拡張した毛細血管を直接破壊することで赤みや赤い血管を目立たなくする効果があります。酒さや赤ら顔の治療に高い実績があります。

アトピー性皮膚炎には、外用ステロイドやタクロリムス外用薬のほか、近年では生物学的製剤や経口JAK阻害薬など新しい治療薬も登場しており、重症例でも高い治療効果が期待できるようになっています。

自律神経の乱れによるほてりが疑われる場合は、心療内科や神経内科に相談します。生活指導のほか、抗不安薬、漢方薬、場合によっては自律神経調整薬などが処方されることがあります。認知行動療法など心理的なアプローチが有効なケースもあります。

内科的な病気が原因の場合(甲状腺機能亢進症、高血圧、カルチノイド症候群など)は、内科または各専門科でそれぞれの疾患に対する治療が行われます。基礎疾患が改善されることで、顔のほてりも自然と落ち着いていくことが多いです。

なお、アイシークリニック上野院では、顔のほてりや赤みに悩む方に向けて、皮膚の状態を詳しく評価したうえで、IPL治療やレーザー治療などさまざまな治療法から最適なプランをご提案しています。

🔍 こんな症状があるときはすぐに受診を

顔のほてり自体は必ずしも重篤な病気のサインではありませんが、以下のような症状を伴う場合には、速やかに医療機関を受診することをおすすめします。

顔のほてりと同時に激しい頭痛が起こる場合は注意が必要です。高血圧の急激な上昇(高血圧性緊急症)や、まれに脳出血・くも膜下出血のサインであることがあります。特に「これまで経験したことのない激しい頭痛」が突然起きた場合には、すぐに救急を受診してください。

動悸(胸がドキドキする)、息切れ、胸の痛みなどを伴う場合も要注意です。心臓や血管の問題が関与している可能性があります。甲状腺機能亢進症でも動悸と発汗、顔のほてりが同時に現れることがあります。

顔のほてりと赤みが繰り返し起こり、下痢や腹痛、喘鳴(ヒューヒューした呼吸音)を伴う場合には、カルチノイド症候群や全身性肥満細胞症など、腫瘍性疾患の可能性があります。血液検査や画像検査で詳しく調べることが必要です。

皮膚の赤みが急速に広がり、熱感や痛みを伴い、発熱している場合には蜂窩織炎(ほうかしきえん)などの皮膚感染症が考えられます。抗生剤による早期治療が必要なため、迷わず受診してください。

また、顔のほてりが数週間以上改善しない、日常生活に支障をきたすほど頻繁に起こる、特定の薬を飲み始めてから症状が出た、などの場合にも、専門家に相談することが大切です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、顔のほてりや赤みを主訴にご来院される患者様の中に、更年期症状や自律神経の乱れと皮膚疾患が複合的に絡み合っているケースが少なくなく、原因を丁寧に見極めることが症状改善への大きな第一歩となっています。最近の傾向として、酒さ(ロザセア)による慢性的な赤みを単なる肌質の問題と思い込み、長年ケアを後回しにされていた方が、IPL治療やレーザー治療によって著しく改善されるケースも多く見受けられます。顔のほてりは「たいしたことではない」と一人で抱え込まず、ぜひお気軽にご相談いただければ、お一人おひとりの原因に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。」

💪 よくある質問

顔のほてりはなぜ起こるのですか?

顔のほてりは、皮膚の血管が拡張して血流が増加することで起こります。原因は更年期障害、自律神経の乱れ、皮膚疾患、生活習慣など多岐にわたります。原因によって適切な対処法が異なるため、症状のパターンや生活背景をもとに原因を見極めることが改善への第一歩です。

更年期のホットフラッシュにはどんな治療がありますか?

ホットフラッシュにはホルモン補充療法(HRT)が有効とされており、エストロゲンを補充することで症状を緩和できます。ただし乳がんや血栓症のリスクがある方には使用できない場合もあります。HRTが難しい場合は、漢方薬(加味逍遙散など)や抗うつ薬が選択肢となります。婦人科への受診をおすすめします。

酒さ(ロザセア)による赤みはどう治療しますか?

酒さによる慢性的な赤みや毛細血管の拡張には、抗生剤外用薬やメトロニダゾール外用薬による薬物療法のほか、IPL(光治療)やVビームレーザーなどの医療機器による治療が有効です。アイシークリニックでは皮膚の状態を詳しく評価したうえで、最適な治療プランをご提案しています。

自宅でできる顔のほてりへの対処法はありますか?

冷たいタオルや保冷剤(ガーゼで包んで使用)をほてりのある部位に当てる、腹式呼吸でリラックスするといった即時対処が効果的です。また、規則正しい睡眠・食事・適度な運動など生活習慣の改善も予防に役立ちます。辛い食べ物やアルコール、カフェインなどほてりを誘発する食品を避けることも重要です。

どんな症状があればすぐに病院を受診すべきですか?

顔のほてりに加え、激しい頭痛、動悸・息切れ・胸の痛み、繰り返す下痢や喘鳴、皮膚の急速な赤みの拡大と発熱などを伴う場合はすぐに医療機関を受診してください。また、数週間以上症状が続く場合や、日常生活に支障が出るほど頻繁にほてりが起こる場合も、専門家への相談をおすすめします。

🎯 まとめ

顔のほてりは、更年期障害、自律神経の乱れ、皮膚疾患、生活習慣、内科的な病気、薬の副作用など、実に多様な原因によって引き起こされます。症状が似ていても原因によって適切な対処法はまったく異なるため、自己判断で対処し続けるのではなく、原因をしっかりと見極めることが改善への近道です。

生活習慣の見直し(規則正しい睡眠、バランスのとれた食事、適度な運動、ストレス管理)は、多くの原因に共通する基本的な対策として有効です。また、ほてりを誘発する食品や環境の変化を避けること、肌への刺激を減らしたスキンケアを心がけることも大切です。

一方で、症状が長引いたり、他の症状を伴ったりする場合には、専門家への相談が必要です。皮膚疾患が原因であれば皮膚科・美容皮膚科、更年期であれば婦人科、自律神経の乱れなら心療内科・神経内科、内科的な疾患が疑われれば内科というように、原因に応じた診療科を選んで受診しましょう。

顔のほてりは日常生活の質を下げるつらい症状ですが、適切な治療と生活改善によって多くの場合は改善が期待できます。長年悩んでいる方も、諦めずに専門家に相談してみることをおすすめします。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 厚生労働省 – 更年期障害・ホットフラッシュに関する情報、ホルモン補充療法(HRT)の適応と注意事項、自律神経の乱れに関連する健康情報の参照
  • 日本皮膚科学会 – 酒さ(ロザセア)・アトピー性皮膚炎・接触性皮膚炎など、顔のほてりを引き起こす皮膚疾患の診断基準および治療ガイドラインの参照
  • PubMed – ホットフラッシュ・酒さ・自律神経障害による顔面紅潮のメカニズムおよびIPL・レーザー治療の有効性に関する国際的な臨床研究・エビデンスの参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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