Vビームの効果と仕組みを医師が解説|赤ら顔・毛細血管拡張症の治療法

🌟顔の赤みや毛細血管の拡張、ニキビ跡の赤みなどでお悩みではありませんか。これらの症状に対して効果的な治療法として注目されているのが「Vビーム」というレーザー治療です。Vビームは、血管に含まれるヘモグロビンに選択的に作用する特殊なレーザーで、周囲の組織へのダメージを最小限に抑えながら、赤みの原因となる血管を治療することができます。本記事では、アイシークリニック上野院の医師監修のもと、Vビームの効果と仕組みについて詳しく解説します。治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

図3 13.38.12

📋目次

  1. 🎯Vビームとは?基本的な特徴を解説
  2. ⚡Vビームの仕組み|なぜ赤みに効くのか
  3. ✨Vビームで改善が期待できる症状
  4. 💪Vビームの効果を高めるポイント
  5. 🏥Vビームの施術の流れ
  6. ⏰Vビームのダウンタイムと副作用
  7. 🔍Vビームと他の赤み治療との違い
  8. 📝Vビームを受ける前に確認すべきこと
  9. ❓よくある質問
  10. 📌まとめ

この記事のポイント

Vビームは波長595nmのレーザーでヘモグロビンに選択的に作用し、赤ら顔・毛細血管拡張症・ニキビ跡の赤みを改善する治療法。冷却システムにより痛みとダウンタイムを軽減し、一部疾患は保険適用。アイシークリニック上野院では経験豊富な医師が対応。

🎯Vビームとは?基本的な特徴を解説

このセクションでは、Vビームの基本的な特徴と仕組みについて詳しく解説します。歴史から最新機種、保険適用の情報まで、治療を検討する上で知っておきたい重要なポイントをまとめました。

Vビームは、アメリカのキャンデラ社が開発したパルスダイレーザーの一種です。波長595nmのレーザー光を照射することで、血管内のヘモグロビンに選択的に吸収され、熱エネルギーに変換されることで血管を収縮・閉塞させる効果があります。従来のダイレーザーと比較して、より安全性が高く、ダウンタイムも短いことが特徴です。

📚Vビームの歴史と開発背景

Vビームは、1990年代に開発されたパルスダイレーザーの進化形として誕生しました。初代のパルスダイレーザーは、血管病変の治療に画期的な効果を発揮しましたが、照射後に紫斑(内出血のようなあざ)が生じやすいという課題がありました。この問題を解決するために開発されたのが、より長いパルス幅を持つVビームです。パルス幅を調整することで、血管を効果的に治療しながらも、周囲の組織へのダメージと紫斑の発生を大幅に軽減することに成功しました。現在では世界中の医療機関で使用されており、血管性病変の治療におけるゴールドスタンダードとして位置づけられています。

🆕Vビームの種類と最新機種

Vビームには複数の世代があり、現在最も広く使用されているのは「Vビームプリマ(VBeam Prima)」です。Vビームプリマは、従来のVビームパーフェクタの後継機種として2019年に登場しました。最大の特徴は、より大きなスポットサイズと高いピーク出力を実現したことで、深部の血管にもアプローチできるようになった点です。また、冷却システムも進化しており、患者様の痛みや不快感をさらに軽減することが可能になりました。医療機関によって導入している機種は異なりますが、いずれも高い安全性と効果が確認されています。

💴保険適用について

Vビームは、一部の疾患に対して保険適用が認められています。具体的には、単純性血管腫、苺状血管腫、毛細血管拡張症などが保険適用の対象となります。ただし、保険適用の条件や範囲は医療機関によって異なる場合がありますので、事前に確認することをおすすめします。美容目的での使用(赤ら顔の改善やニキビ跡の赤み治療など)は、基本的に自費診療となります。治療費用については、症状の程度や治療範囲によって異なりますので、カウンセリング時にご相談ください。

Q. Vビームはどんな仕組みで赤みを治療するのですか?

Vビームは波長595nmのレーザーを照射し、血液中のヘモグロビンに選択的に吸収させることで血管を加熱・収縮させるレーザー治療です。「選択的光熱融解理論」に基づき、周囲の正常組織にダメージを与えずに拡張した血管だけを閉塞・消失させることで赤みを改善します。

⚡Vビームの仕組み|なぜ赤みに効くのか

ここでは、Vビームが赤みを改善する科学的なメカニズムについて詳しく解説します。選択的光熱融解理論から冷却システムまで、効果と安全性を支える技術を理解しましょう。

Vビームが赤みに効果を発揮する仕組みを理解するためには、まず赤みの原因について知る必要があります。顔の赤みは、主に皮膚の浅い層にある毛細血管が拡張したり、増生したりすることで生じます。この拡張した血管をターゲットにして治療するのがVビームです。

🔬選択的光熱融解理論

Vビームの作用原理は「選択的光熱融解理論(Selective Photothermolysis)」に基づいています。これは、特定の波長の光が特定の組織に選択的に吸収されるという原理を利用したものです。Vビームが発する波長595nmの光は、血液中のヘモグロビン(赤血球に含まれる赤い色素)に非常に効率よく吸収されます。この波長は、ヘモグロビンの吸収スペクトルのピークに近い位置にあるため、周囲の組織にはほとんど影響を与えずに、血管だけを選択的に加熱することができます

🩸血管への作用メカニズム

Vビームのレーザー光が血管に照射されると、血液中のヘモグロビンがエネルギーを吸収して熱に変換されます。この熱が血管壁に伝わることで、血管内皮細胞がダメージを受け、血管が収縮・凝固します。やがて損傷を受けた血管は体内で自然に吸収され、赤みが軽減されていきます。重要なのは、この過程が血管だけに限定されていることです。周囲の表皮や真皮組織は、595nmの波長をほとんど吸収しないため、熱ダメージを受けにくく、安全に治療を行うことができます。

⏱パルス幅の重要性

Vビームの効果と安全性を左右する重要な要素のひとつが「パルス幅」です。パルス幅とは、レーザー光を照射する時間の長さのことです。血管のサイズに応じて適切なパルス幅を設定することで、効果的かつ安全な治療が可能になります。細い毛細血管には短いパルス幅、太い血管には長いパルス幅が適しています。Vビームは0.45msから40msまで幅広いパルス幅を設定できるため、さまざまな太さの血管に対応することができます。医師は患者様の症状に合わせて最適なパルス幅を選択し、効果的な治療を提供します。

❄️冷却システム(DCD)の役割

Vビームには、DCD(Dynamic Cooling Device)という独自の冷却システムが搭載されています。これは、レーザー照射の直前に冷却ガス(クリオジェン)を噴射して皮膚表面を瞬間的に冷却するシステムです。この冷却により、表皮が保護され、やけどのリスクが大幅に低減されます。また、冷却効果によって痛みも軽減されるため、患者様の負担も少なくなります。DCDの噴射時間は細かく調整できるため、治療部位や症状に応じて最適な冷却を行うことができます。


❄️冷却システム(DCD)の役割

✨Vビームで改善が期待できる症状

Vビームは血管性の病変に対して幅広く効果を発揮します。赤ら顔から血管腫、ニキビ跡まで、具体的にどのような症状が改善するのか詳しく見ていきましょう。

Vビームは血管性の病変に対して幅広く効果を発揮します。ここでは、Vビームで改善が期待できる主な症状について詳しく解説します。

🔴赤ら顔(酒さ・酒さ様皮膚炎)

赤ら顔は、顔全体または頬や鼻などに慢性的な赤みが生じる状態です。原因はさまざまですが、毛細血管の拡張が主な要因となっていることが多いです。特に「酒さ」と呼ばれる疾患では、顔面の持続的な紅斑や毛細血管拡張が特徴的に見られます。Vビームは、この拡張した毛細血管を選択的に治療することで、赤みを軽減する効果が期待できます。複数回の治療を重ねることで、徐々に赤みが薄くなっていくケースが多いです。ただし、酒さは慢性的な疾患であるため、生活習慣の改善や内服薬・外用薬との併用が重要になることもあります。

🌐毛細血管拡張症

毛細血管拡張症は、皮膚の表面近くにある毛細血管が拡張して、赤い線や網目状のパターンとして見える状態です。鼻の周りや頬に生じることが多く、加齢、紫外線、アルコール摂取、温度変化などが悪化要因となります。Vビームは毛細血管拡張症に対して非常に効果的な治療法のひとつです。拡張した血管にレーザーを照射することで、血管を収縮・閉塞させ、赤みを目立たなくすることができます。浅い部分の細い血管であれば、1〜2回の治療で改善が見られることもあります。

🍷単純性血管腫(ポートワイン母斑)

単純性血管腫は、生まれつき存在する赤あざの一種で、「ポートワイン母斑」とも呼ばれます。皮膚の毛細血管が先天的に拡張・増生しており、赤紫色の平坦な斑として現れます。自然に消えることはなく、加齢とともに色調が濃くなったり、盛り上がってくることもあります。Vビームは単純性血管腫の治療において第一選択となるレーザー治療です。複数回の治療を要することが多いですが、早期から治療を開始することで良好な結果が得られやすいとされています。この疾患に対するVビーム治療は保険適用が認められています

🍓苺状血管腫(乳児血管腫)

苺状血管腫は、生後まもなく出現する赤い腫瘤で、表面が苺のようにぶつぶつしていることからこの名前がついています。生後数ヶ月で急速に増大しますが、その後は自然に退縮していくことが多いです。ただし、完全に消えずに痕が残ることもあり、また眼や口の周り、気道などに発生した場合は機能障害を引き起こす可能性があるため、早期の治療が推奨されることがあります。Vビームは苺状血管腫の増大を抑制し、退縮を促進する効果が期待できます。内服薬(プロプラノロール)との併用で治療されることもあります。

🩹ニキビ跡の赤み

ニキビが治った後に残る赤みは、多くの方を悩ませる症状です。この赤みは、炎症によって生じた新生血管や拡張した毛細血管が原因となっています。時間の経過とともに自然に薄くなることもありますが、数ヶ月から数年かかることもあり、中には消えにくいものもあります。Vビームは、このニキビ跡の赤みに対しても効果を発揮します。拡張した血管を治療することで、赤みの改善が期待できます。また、レーザーの熱刺激によってコラーゲン産生が促進され、肌のターンオーバーが活性化することで、さらなる改善効果も期待できます。

🩸傷跡・ケロイド・肥厚性瘢痕の赤み

傷跡やケロイド、肥厚性瘢痕には、しばしば赤みを伴います。これは、傷の治癒過程で新しい血管が形成され、その血管が拡張していることが原因です。Vビームは、この赤みを軽減する効果があるだけでなく、瘢痕組織のコラーゲンリモデリングを促進することで、傷跡自体の改善にも寄与するとされています。ケロイドや肥厚性瘢痕の治療では、ステロイド注射など他の治療法と併用されることもあります。

💜静脈湖

静脈湖は、唇や耳などに生じる青紫色の柔らかい腫瘤です。拡張した静脈が原因で、加齢とともに増えることがあります。外観上の問題から治療を希望される方が多いです。Vビームは静脈湖の治療にも使用されることがありますが、深い位置にある場合や太い血管の場合は、他の治療法(Nd:YAGレーザーなど)が選択されることもあります。

🍒老人性血管腫

老人性血管腫は、体幹部を中心に現れる小さな赤いドーム状の丘疹です。「チェリー血管腫」とも呼ばれ、成人に多く見られます。良性の病変であり、医学的には治療の必要はありませんが、美容的な観点から除去を希望される方もいます。Vビームは老人性血管腫の治療に適しており、多くの場合、少ない回数で除去することができます

Q. Vビームで治療できる症状にはどんなものがありますか?

Vビームは赤ら顔(酒さ)、毛細血管拡張症、単純性血管腫(ポートワイン母斑)、苺状血管腫、ニキビ跡の赤み、ケロイド・肥厚性瘢痕の赤み、老人性血管腫など、血管性病変に幅広く対応しています。単純性血管腫や毛細血管拡張症など一部の疾患は保険適用となる場合があります。

💪Vビームの効果を高めるポイント

Vビーム治療の効果を最大化するための秘訣をご紹介します。適切な治療計画から生活習慣の改善まで、より良い結果を得るための実践的なアドバイスを解説します。

Vビーム治療の効果を最大限に引き出すためには、いくつかのポイントがあります。ここでは、治療効果を高めるための重要な要素について解説します。

📅適切な治療回数と間隔

Vビーム治療は、多くの場合、複数回の施術が必要です。1回の治療で劇的な改善が見られることもありますが、症状の程度や種類によっては、3〜5回以上の治療を要することもあります。治療間隔は通常4〜8週間程度あけることが推奨されます。これは、前回の治療で損傷を受けた血管が吸収され、組織が回復するための時間が必要だからです。焦って短い間隔で治療を重ねても、効果が上がるわけではなく、むしろ副作用のリスクが高まる可能性があります。医師と相談しながら、適切なスケジュールで治療を継続することが大切です。

🛡治療前の準備

Vビーム治療の効果を高め、副作用のリスクを減らすためには、治療前の準備も重要です。日焼けをしている状態では、メラニン色素がレーザー光を吸収してしまい、効果が低下したり、やけどのリスクが高まったりします。治療の2〜4週間前からは日焼けを避け、日焼け止めをしっかり塗るようにしましょう。また、治療前に過度な飲酒をすると、血管が拡張した状態になり、治療効果に影響を与える可能性があります。治療前日からはアルコールを控えることをおすすめします。

💆治療後のケア

治療後のケアも、効果を最大化し、副作用を最小限に抑えるために重要です。治療直後は皮膚が敏感になっているため、紫外線対策を徹底してください。日焼け止めを塗り、帽子や日傘を使用するなど、できる限り紫外線を避けるようにしましょう。また、治療部位を強くこすったり、刺激の強いスキンケア製品を使用したりすることは避けてください。保湿ケアをしっかり行い、肌を清潔に保つことが大切です。入浴は当日から可能ですが、長時間の入浴やサウナ、激しい運動など、体温が上昇する行為は数日間控えることをおすすめします。

🏃生活習慣の改善

赤ら顔や酒さなどの症状に対してVビーム治療を受ける場合、治療効果を維持するためには生活習慣の改善も重要です。アルコール、香辛料、熱い飲み物などは血管を拡張させる作用があるため、摂取を控えめにすることで症状の悪化を防ぐことができます。また、極端な温度変化(熱い風呂、サウナ、寒冷な環境など)も血管拡張の原因となります。ストレスや睡眠不足も赤みを悪化させる要因となることがありますので、適度なストレス解消と十分な睡眠を心がけましょう。

🏥Vビームの施術の流れ

実際にVビーム治療を受ける際の流れを詳しくご紹介します。カウンセリングから施術後のケアまで、各ステップで何が行われるのか、不安なく治療に臨めるよう解説します。

Vビーム治療を受ける際の一般的な流れについて説明します。クリニックによって多少の違いはありますが、基本的な流れは共通しています。

👩‍⚕️カウンセリングと診察

まず、医師によるカウンセリングと診察が行われます。症状の確認、肌の状態のチェック、これまでの治療歴や既往歴の確認などが行われます。Vビーム治療が適しているかどうか、期待できる効果、必要な治療回数の目安、リスクや副作用などについて説明を受けます。疑問点があれば、この段階でしっかり質問しておきましょう。治療を受けることが決まれば、同意書にサインをします。

🧼治療前の準備

治療部位のメイクを落とし、肌を清潔にします。クリニックでクレンジングを行う場合と、事前にメイクを落としてから来院する場合があります。必要に応じて、治療部位の写真撮影が行われます。これは治療効果を確認するための記録として重要です。痛みに不安がある方には、表面麻酔(麻酔クリーム)を塗布することもあります。麻酔クリームを使用する場合は、塗布してから効果が出るまで30分〜1時間程度待つことになります。

💥レーザー照射

医師が患者様の症状や肌の状態に合わせて、レーザーの出力、パルス幅、スポットサイズなどを設定します。目を保護するためのアイシールドを装着してから、レーザー照射が開始されます。Vビームは照射直前に冷却ガスが噴射されるため、痛みは輪ゴムで弾かれるような程度に軽減されます。治療範囲によりますが、照射時間は通常5〜30分程度です。顔全体の場合は15〜20分程度かかることが多いです。

🧊治療後の処置

レーザー照射後は、治療部位を冷却します。これにより、腫れや赤みを軽減することができます。必要に応じて、保湿剤や消炎剤を塗布します。その後、医師からアフターケアについての説明を受けます。治療直後からメイクが可能な場合がほとんどですが、刺激の少ない化粧品を使用することをおすすめします。日焼け止めをしっかり塗ってから帰宅しましょう。

Q. Vビームのダウンタイムや副作用はどの程度ですか?

Vビームは従来のパルスダイレーザーよりダウンタイムが短く、治療直後の赤みや腫れは数時間〜1〜2日程度で落ち着くことが多いです。設定によっては紫斑(内出血)が1〜2週間残る場合があります。治療当日からメイクでカバーできるケースがほとんどで、日常生活への影響は比較的少ないです。

⏰Vビームのダウンタイムと副作用

治療後の経過や起こりうる副作用について詳しく説明します。ダウンタイムの期間や注意点を事前に知っておくことで、安心して治療を受けることができます。

Vビーム治療を検討する上で、ダウンタイムと副作用について知っておくことは重要です。ここでは、治療後に生じる可能性のある症状とその対処法について詳しく解説します。

📊一般的なダウンタイム

Vビームは、従来のパルスダイレーザーと比較してダウンタイムが短いことが特徴です。治療直後は一時的に赤みや腫れが生じることがありますが、多くの場合、数時間から1〜2日程度で落ち着きます。治療設定によっては、赤みが数日間続くこともあります。日常生活に大きな支障をきたすことは少なく、治療当日からメイクで隠すことが可能なケースがほとんどです。仕事や学校を休む必要はないことが多いですが、重要な予定がある直前の治療は避けたほうが無難かもしれません。

💜紫斑(内出血)について

Vビーム治療後に紫斑(紫色のあざのような内出血)が生じることがあります。これは、血管が破壊されたことによるもので、治療が効いている証拠でもあります。ただし、現在の標準的な治療設定では、紫斑が出ないようにコントロールすることが可能です。医師は患者様の希望や症状に応じて、紫斑が出る設定と出ない設定を使い分けます。紫斑が出る設定のほうが効果は高いとされていますが、ダウンタイムが長くなるため、ライフスタイルに合わせて選択することになります。紫斑が生じた場合は、通常1〜2週間程度で消失します。

⚠️その他の副作用

Vビーム治療には、赤みや腫れ、紫斑以外にも、まれに以下のような副作用が生じることがあります。水疱(水ぶくれ)やかさぶた、色素沈着(一時的に茶色くなる)、色素脱失(白っぽくなる)、瘢痕(傷跡)などです。これらの副作用は、適切な設定と技術で治療を行えば、発生リスクを最小限に抑えることができます。万が一副作用が生じた場合も、適切なケアを行えば、ほとんどの場合は時間とともに改善します。治療後に気になる症状があれば、早めにクリニックに相談することが大切です。

🚫治療を受けられない場合

Vビーム治療を受けられない、または注意が必要な場合があります。妊娠中または授乳中の方、治療部位に活動性の感染症がある方、光過敏症の方、ケロイド体質の方、日焼けをしている方などは、治療を受けられないか、延期が必要になることがあります。また、血液をサラサラにする薬(抗凝固薬、抗血小板薬)を服用している方は、紫斑が出やすくなる可能性があります。既往歴や服用中の薬については、カウンセリング時に必ず申告してください。

🔍Vビームと他の赤み治療との違い

赤み治療にはVビーム以外にも様々な選択肢があります。それぞれの特徴を比較し、どのような症状にはどの治療が適しているのか、分かりやすく解説します。

赤みの治療にはVビーム以外にもさまざまな方法があります。ここでは、Vビームと他の治療法の違いについて解説します。

💡IPL(光治療)との違い

IPL(Intense Pulsed Light)は、幅広い波長の光を照射する治療法で、赤みだけでなく、シミやくすみ、毛穴の開きなど複数の肌悩みに同時にアプローチできることが特徴です。一方、Vビームは595nmの単一波長を使用するため、血管性病変に対してより特異的かつ強力に作用します。軽度の赤みや複合的な肌悩みにはIPLが適している場合がありますが、毛細血管拡張症や血管腫など、明確な血管性病変に対してはVビームのほうが効果的です。医師の診断のもと、症状に合った治療法を選択することが重要です。

🔷Nd:YAGレーザーとの違い

Nd:YAGレーザー(波長1064nm)は、より深い位置にある血管にアプローチできる点がVビームとの大きな違いです。足の静脈瘤や深部の血管腫など、Vビームでは届きにくい病変に対して使用されることがあります。ただし、浅い位置にある毛細血管拡張症や赤ら顔に対しては、Vビームのほうが効果的で安全性も高いとされています。場合によっては、VビームとNd:YAGレーザーを組み合わせて使用することもあります。

💊外用薬・内服薬との違い

赤ら顔や酒さの治療には、外用薬(メトロニダゾール、アゼライン酸など)や内服薬(抗生物質など)が使用されることもあります。これらの薬物療法は、炎症を抑えたり、酒さの悪化因子に対処したりする効果がありますが、拡張した血管自体を治療することはできませんVビームは拡張した血管を直接治療できる点が強みです。ただし、酒さなど慢性的な疾患の場合は、薬物療法とレーザー治療を組み合わせることで、より良い結果が得られることがあります。

🧴スキンケアとの違い

赤みを改善する成分を含んだ化粧品やスキンケア製品も市販されています。ビタミンC誘導体、ナイアシンアミド、トラネキサム酸などは、赤みを軽減する効果があるとされています。ただし、これらのスキンケア製品の効果は穏やかであり、明確な血管性病変に対しては限界があります。日常的なスキンケアとして取り入れることで、レーザー治療の効果をサポートしたり、再発を予防したりする役割は期待できます。

Q. Vビーム治療の効果を高めるために大切なことは何ですか?

Vビームの効果を高めるには、4〜8週間の間隔で3〜5回程度の治療を継続することが重要です。治療前2〜4週間は日焼けを避け、前日からアルコールを控えましょう。治療後は紫外線対策と保湿ケアを徹底し、アルコールや香辛料など血管を拡張させる刺激物の摂取を控えることで効果が維持しやすくなります。

📝Vビームを受ける前に確認すべきこと

治療を成功させるために、事前に確認しておくべき重要なポイントをまとめました。クリニック選びから費用、タイミングまで、後悔しない選択をするためのガイドです。

Vビーム治療を検討されている方が、治療前に確認しておくべきポイントをまとめました。

🏢クリニック選びのポイント

Vビーム治療の効果と安全性は、医師の技術と経験に大きく左右されます。クリニックを選ぶ際は、Vビーム治療の実績が豊富かどうかを確認しましょう。また、最新機種を導入しているかどうかも重要なポイントです。カウンセリング時に、医師がきちんと症状を診察し、適切な治療計画を提案してくれるかどうかも見極めてください。治療費用についても、事前に明確な説明があるクリニックを選ぶことをおすすめします。

🎯期待値の調整

Vビームは優れた治療法ですが、1回の治療で完全に赤みがなくなるわけではありません。症状の程度によっては、複数回の治療が必要であり、完全には消えないケースもあります。治療前に医師から現実的な効果の見込みについて説明を受け、適切な期待値を持って治療に臨むことが大切です。また、酒さなど慢性的な疾患の場合は、治療後もメンテナンスが必要になることがあることを理解しておきましょう。

💰費用と保険適用

Vビーム治療の費用は、治療部位や範囲、回数によって異なります。単純性血管腫や毛細血管拡張症など一部の疾患は保険適用となりますが、美容目的の場合は自費診療となります。保険適用の有無や費用については、カウンセリング時に確認してください。また、複数回の治療が必要な場合は、総額でどの程度の費用がかかるのかも把握しておくことが大切です。

📆治療のタイミング

Vビーム治療を受けるタイミングも考慮すべきポイントです。紫外線が強い夏場は、治療後の色素沈着リスクが高まるため、秋から春にかけての時期がおすすめです。また、大切なイベント(結婚式、旅行など)の直前は避け、余裕を持ったスケジュールで治療を計画することをおすすめします。複数回の治療が必要な場合は、イベントの数ヶ月前から治療を開始するとよいでしょう。

📆治療のタイミング

❓よくある質問

Vビームは痛いですか?

Vビームには冷却システムが搭載されているため、痛みは輪ゴムで弾かれる程度に軽減されます。痛みの感じ方には個人差がありますが、多くの方が麻酔なしで治療を受けられます。痛みに不安がある方には、表面麻酔を使用することも可能ですので、カウンセリング時にご相談ください。

Vビームの効果はいつ頃から実感できますか?

効果の現れ方は症状によって異なります。毛細血管拡張症の場合、治療直後から血管が目立たなくなることもあります。赤ら顔の場合は、複数回の治療を経て徐々に改善が見られることが多いです。一般的には、3〜5回程度の治療で効果を実感される方が多いです。

Vビーム治療後、メイクはいつからできますか?

基本的には治療当日からメイクが可能です。ただし、治療直後は肌が敏感になっているため、刺激の少ない化粧品を使用することをおすすめします。また、日焼け止めをしっかり塗ることも重要です。紫斑が生じた場合は、コンシーラーなどで隠すことができます。

Vビームは何回くらい治療が必要ですか?

必要な治療回数は症状の種類や程度によって異なります。軽度の毛細血管拡張症であれば1〜2回で改善することもありますが、赤ら顔や酒さの場合は3〜5回以上必要なことが多いです。血管腫の場合は、さらに多くの回数が必要になることがあります。医師と相談しながら治療計画を立てましょう。

Vビームの効果は永久に持続しますか?

Vビームで治療した血管は、基本的には再発しにくいとされています。ただし、赤ら顔や酒さなど慢性的な疾患の場合は、新たな血管拡張が生じることがあり、定期的なメンテナンス治療が必要になることがあります。生活習慣の改善や適切なスキンケアを続けることで、効果を長く維持することができます。

📌まとめ

Vビームは、赤ら顔や毛細血管拡張症、血管腫、ニキビ跡の赤みなど、血管性の病変に対して優れた効果を発揮するレーザー治療です。波長595nmのレーザー光がヘモグロビンに選択的に吸収され、拡張した血管を収縮・閉塞させることで赤みを改善します。独自の冷却システムにより痛みやダウンタイムが軽減され、安全性の高い治療が可能です。効果を最大限に引き出すためには、適切な治療回数と間隔、治療前後のケア、生活習慣の改善が重要です。症状によっては保険適用となる場合もありますので、まずは専門医に相談することをおすすめします。アイシークリニック上野院では、経験豊富な医師がVビーム治療を提供しております。赤みでお悩みの方は、お気軽にカウンセリングにお越しください。


📚参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

プロフィールを見る

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

プロフィールを見る

電話予約
0120-000-702
1分で入力完了
簡単Web予約
運営:医療法人社団鉄結会