昔からあるほくろがかゆい原因と受診すべきサインを徹底解説

顔のほくろを鏡で確認する女性

💬 ずっとあったほくろが、最近なんだかかゆい気がする…
💬 「昔からあるほくろを掻いてしまったけど、大丈夫?

そんな不安、放置していませんか?
ほくろのかゆみは乾燥や摩擦が原因のことが多いですが、まれにメラノーマ(悪性黒色腫)のサインである可能性も。この記事を読めば、「受診すべきかどうか」が自分で判断できるようになります。

⚠️ この記事を読まずに放置すると、早期発見のチャンスを逃すかもしれません。


目次

  1. 📌 ほくろとはどんな組織?基本から理解しよう
  2. 📌 昔からあるほくろがかゆくなる主な原因
  3. 📌 かゆみ以外に注意すべきほくろの変化とは
  4. 📌 メラノーマ(悪性黒色腫)との見分け方:ABCDEルール
  5. 📌 こんなサインがあったら早めに受診を
  6. 📌 ほくろのかゆみを放置するリスク
  7. 📌 日常生活でできるほくろのケア方法
  8. 📌 病院では何をする?受診の流れと検査方法
  9. 📌 ほくろの治療・除去について
  10. 📌 まとめ

💡 この記事のポイント

昔からあるほくろのかゆみは乾燥・摩擦・紫外線が主因だが、ABCDEルールに該当する大きさ・形・色の変化や出血を伴う場合はメラノーマの疑いがあるため、早めに皮膚科を受診することが重要である。

💡 ほくろとはどんな組織?基本から理解しよう

ほくろは医学的に「色素性母斑(しきそせいぼはん)」あるいは「母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)」と呼ばれる良性の皮膚腫瘍です。皮膚の中にある「母斑細胞」と呼ばれる色素産生細胞が集まることで、黒や茶褐色の小さな点として皮膚に現れます。

ほくろは生まれたときから存在するものと、成長するにつれて後天的に現れてくるものの2種類があります。多くの場合は乳幼児期から学童期にかけて増え始め、思春期を経て成人になるまでの間に数が増えていくことが一般的です。一般的な成人では、体のどこかに10〜40個程度のほくろを持っているとも言われています。

ほくろは皮膚の中でどの層に母斑細胞が存在するかによっても分類されます。皮膚表面に近い「表皮内母斑」、皮膚の中間層である「複合母斑」、より深い層にある「真皮内母斑」といった種類があり、それぞれ見た目や触感に違いがあります。子どもの頃は平らで黒っぽいほくろでも、年齢を重ねるにつれてやや盛り上がり、色が薄くなることもあります。これは母斑細胞が皮膚の深部へ移動することによって自然に起こる変化です。

このようにほくろは皮膚の構造と深く関わっており、単なる「しみ」とは異なる組織です。だからこそ、かゆみや形の変化といった異変が生じたときには、その原因をしっかりと把握しておくことが大切です。

Q. ほくろがかゆくなる主な原因は何ですか?

昔からあるほくろがかゆくなる主な原因は、皮膚の乾燥、衣類との摩擦、紫外線による炎症、汗による蒸れ、化粧品や金属による接触性皮膚炎などです。多くは外的要因によるものであり、保湿ケアや生活習慣の見直しで改善できる場合があります。

📌 昔からあるほくろがかゆくなる主な原因

長年存在しているほくろにかゆみを感じる原因は、さまざまなものが考えられます。以下に主な原因を一つひとつ確認していきましょう。

✅ 皮膚の乾燥

かゆみの最も一般的な原因の一つが皮膚の乾燥です。秋冬など空気が乾燥する季節や、加齢によって皮脂の分泌が減少すると、肌全体の水分が失われやすくなります。ほくろの周囲の皮膚も例外ではなく、乾燥によってかゆみが生じることがあります。入浴後や暖房の効いた部屋で特にかゆさを感じる場合は、乾燥が原因である可能性が高いでしょう。

📝 衣類や下着との摩擦

首回りや背中、脇の下、下着のゴム部分など、衣類が触れやすい場所にあるほくろは、日常的な摩擦によって刺激を受け続けています。特にほくろが盛り上がっている「隆起型」の場合、衣類の布地が繰り返し触れることで皮膚が擦れ、炎症やかゆみが引き起こされることがあります。

🔸 紫外線の影響

紫外線を浴びることで皮膚が軽い炎症状態になり、かゆみが生じることがあります。ほくろ自体はメラニン色素を含んでいるため紫外線を吸収しやすく、周囲の肌よりも強い刺激を受ける可能性があります。日焼けをした翌日にほくろ周辺がかゆくなるという経験をした方もいるのではないでしょうか。

⚡ 汗や蒸れによる刺激

夏場や運動時など、大量に汗をかく状況ではほくろの周囲が蒸れやすくなります。汗に含まれる成分が皮膚を刺激することで、かゆみが生じることがあります。また、汗をかいた後に清潔にしていないと、雑菌が増殖して皮膚トラブルにつながることもあります。

🌟 接触性皮膚炎(かぶれ)

化粧品・日焼け止め・洗剤・金属アクセサリーなど、特定の物質に接触することでアレルギー反応が起きる「接触性皮膚炎」も、ほくろ周辺にかゆみをもたらすことがあります。新しいスキンケア製品を使い始めた後にかゆみが出た場合は、この可能性を疑ってみることが大切です。

💬 アトピー性皮膚炎や湿疹

もともとアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を持っている方の場合、ほくろの部位に限らず全身に湿疹やかゆみが出やすい状態にあります。体の特定の部位に湿疹が出た際に、たまたまほくろの上や周辺に症状が現れることもあります。

✅ ほくろ自体の変化(注意が必要なケース)

上記のような外的要因ではなく、ほくろそのものに変化が起きているためにかゆみが生じることもあります。ほくろの細胞が何らかの理由で増殖し始めたり、炎症を起こしたりしている場合には、かゆみや痛みが伴うことがあります。このような場合は、皮膚科での診察が必要です。

✨ かゆみ以外に注意すべきほくろの変化とは

ほくろのかゆみそのものはよくある症状ですが、かゆみと同時に以下のような変化が見られる場合は特に注意が必要です。

📝 大きさの変化

ほくろは通常、大人になると大きさがほぼ安定します。短期間のうちにほくろが目に見えて大きくなっていると感じる場合は、専門家に診てもらうことを検討してください。特に直径が6mmを超えるほくろには注意が必要です。

🔸 形・輪郭の変化

もともと丸くて整った形をしていたほくろが、いびつな形になってきたり、輪郭がギザギザになってきたりする変化も見逃せません。境界線が不明瞭になってきた場合も同様です。

⚡ 色の不均一化

均一な茶色や黒色だったほくろに、赤・白・青・黒などの複数の色が混在してきた場合は要注意です。特に色ムラが出てきたほくろは、皮膚科での評価が推奨されます。

🌟 出血・じくじく感

ほくろが自然に出血したり、触れると液体がにじんでくるような状態は、良性のほくろではあまり見られない変化です。掻きむしった後の出血とは異なり、触れていないのに出血する場合は特に注意が必要です。

💬 周囲の皮膚の変化

ほくろの周囲の皮膚が赤くなっていたり、腫れていたり、皮がめくれてくるような変化も見逃せないサインです。これらはほくろに炎症が起きているサインである可能性があります。

Q. メラノーマを疑うABCDEルールとは何ですか?

ABCDEルールはほくろの悪性化を評価する基準で、A(非対称性)・B(境界の不整)・C(色の不均一)・D(直径6mm以上)・E(変化・進行)の5項目を指します。これはあくまで参考基準であり、該当する場合は自己判断せず皮膚科専門医への受診が重要です。

🔍 メラノーマ(悪性黒色腫)との見分け方:ABCDEルール

ほくろのかゆみや変化について話すとき、多くの方が最も心配されるのが「メラノーマ(悪性黒色腫)」との鑑別です。メラノーマは皮膚のメラノサイト(色素細胞)が悪性化した皮膚がんの一種で、早期発見・早期治療が非常に重要とされています。

メラノーマは日本人では欧米と比べると発症頻度は低いものの、決して珍しくない疾患です。足の裏や手のひら、爪の下など、紫外線が当たりにくい部位にも発生することがあり、見落とされやすい点が特徴のひとつです。

皮膚科の現場では、ほくろの悪性化を評価する際に「ABCDEルール」と呼ばれる基準が用いられることがあります。それぞれのアルファベットが意味するポイントを確認していきましょう。

✅ A:Asymmetry(非対称性)

良性のほくろは形が左右対称であることが多いです。ほくろを仮に半分に分けたときに、形が左右でアンバランスな場合は注意が必要です。

📝 B:Border(境界の不整)

ほくろの縁(ふち)がギザギザしていたり、境界線がぼやけていたりする場合は要注意です。良性のほくろは境界がはっきりしているのが一般的です。

🔸 C:Color(色の不均一)

ひとつのほくろの中に黒・茶・赤・白・青など複数の色が混在している場合は注意が必要です。単色で均一な色のほくろは比較的良性である可能性が高いとされています。

⚡ D:Diameter(直径6mm以上)

直径6mm以上(鉛筆の消しゴム程度の大きさ)のほくろは、メラノーマを疑う要素のひとつとされています。もちろん6mm以下でも悪性のものはありますが、大きさが一つの目安となります。

🌟 E:Evolution(変化・進行)

大きさ・形・色・高さのいずれかが、短期間のうちに変化している場合はリスクの高いサインです。数週間〜数ヶ月の間でほくろの外観が変わってきていると感じたら、早めに専門家に相談することが大切です。

ただし、ABCDEルールはあくまで参考の基準であり、これらの項目に当てはまらなければ必ずしも安全とは言い切れません。また、当てはまったからといって必ずしもメラノーマであるわけでもありません。自己判断で結論を出すのではなく、変化が気になる場合は皮膚科を受診することを強く推奨します。

💪 こんなサインがあったら早めに受診を

日常生活の中でほくろを毎日意識して観察することは難しいですが、以下のようなサインに気づいたときは早めに皮膚科を受診することをお勧めします。

まず、かゆみが数日以上続いている場合です。乾燥や摩擦による一時的なかゆみであれば、保湿や衣類の見直しで比較的早めに治まることが多いです。しかし、保湿ケアをしても、衣類の刺激をなくしても、1週間以上かゆみが続く場合は皮膚科に相談しましょう。

次に、かゆみと同時にほくろの見た目が変わってきた場合です。前述のABCDEルールに照らし合わせて気になる変化があれば、時間をおかずに受診することが重要です。

ほくろが潰れたり、出血したりした場合も受診の対象です。掻きすぎて傷になった場合も清潔にして経過を見ることが基本ですが、治りが遅い・繰り返す出血がある・ほくろの中心がえぐれてきたような場合はすぐに診察を受けてください。

足の裏・手のひら・爪の付近のほくろは特に注意が必要です。これらの部位は紫外線が当たりにくいにもかかわらず、日本人のメラノーマが発生しやすい場所として知られています。このような部位にあるほくろが変化した場合は、優先して受診することをお勧めします。

さらに、家族にメラノーマや皮膚がんの既往がある方、免疫抑制剤を使用している方、紫外線を大量に浴びる機会が多い職業の方なども、ほくろの変化に対して特に注意が必要なグループです。

Q. ほくろのかゆみを放置するとどんなリスクがありますか?

ほくろのかゆみを放置すると、掻き傷からの細菌感染、接触性皮膚炎の慢性化による色素沈着や苔癬化、さらにメラノーマなど悪性疾患の発見遅れといった深刻なリスクが生じます。「昔からあるほくろだから安全」という思い込みが受診を遅らせる原因になりえます。

予約バナー

🎯 ほくろのかゆみを放置するリスク

「たかがかゆみ」と放置してしまうことで、いくつかのリスクが生じる可能性があります。ここでは、放置することで考えられる問題点を確認しておきましょう。

💬 掻き傷から感染症へ

かゆみがあるとついつい掻いてしまいがちです。しかしほくろを繰り返し掻くことで、皮膚に傷ができ、その傷口から細菌が侵入して感染症を引き起こすリスクがあります。傷が化膿してしまうと、ほくろ自体の状態を評価することも難しくなってしまいます。

✅ 接触性皮膚炎の悪化

特定のアレルゲンや刺激物によるかぶれが原因でかゆみが出ている場合、原因に気づかないまま放置していると炎症が広がる可能性があります。炎症が慢性化すると、色素沈着が残ったり皮膚が厚くなる「苔癬化」と呼ばれる状態になったりすることもあります。

📝 悪性疾患の発見が遅れるリスク

最も重大なリスクは、かゆみがメラノーマなどの悪性疾患の初期症状であった場合に、発見が遅れてしまうことです。皮膚がんは一般的に早期に発見すれば予後が良好とされていますが、進行するにつれてリンパ節や他の臓器へ転移するリスクが高まります。「昔からあるほくろだから大丈夫」という思い込みで受診を先延ばしにすることは、健康上のリスクにつながる可能性があります。

🔸 精神的なストレス

かゆみや変化が気になりながらも受診しないでいると、「もしかして悪性なのでは」という不安が続き、精神的なストレスになることも少なくありません。受診して専門家に診てもらうことで、仮に良性だったとしても安心感を得られるというメリットがあります。

💡 日常生活でできるほくろのケア方法

ほくろのかゆみを防いだり、ほくろを良い状態に保つために、日常生活の中でできるケアについて紹介します。

⚡ 保湿ケアをこまめに行う

皮膚の乾燥がかゆみの原因となっている場合、保湿が最も基本的なケアです。入浴後はなるべく早めに(10分以内を目安に)保湿クリームやローションを全身に塗るようにしましょう。ほくろの部分だけを強く擦らないよう、優しくなじませることがポイントです。

🌟 ほくろへの摩擦を減らす

衣類との摩擦が原因でかゆみが出ている場合は、刺激の少ない素材の衣類を選ぶことや、タグが直接皮膚に当たらないよう工夫することが有効です。首元や背中など特定の部位にほくろがある場合は、その箇所への物理的な刺激を意識して減らしてみましょう。

💬 紫外線対策をしっかり行う

紫外線はメラノーマのリスク因子のひとつとも言われています。外出時には日焼け止めクリーム(SPF30以上のものが推奨)を塗り、帽子や日傘、UVカット素材の衣類なども活用して紫外線から皮膚を守りましょう。日焼け止めはほくろの上にも丁寧に塗るようにしてください。

✅ スキンケア製品は低刺激のものを選ぶ

敏感肌の方やほくろ周辺に刺激を感じやすい方は、なるべくアルコールや香料、防腐剤などの含有量が少ない、低刺激のスキンケア製品を使うことをお勧めします。新しい製品を使い始める前には、パッチテストを行うと安心です。

📝 掻かないように努める

かゆみを感じたとき、反射的にほくろを掻いてしまうことは避けましょう。掻くことで傷ができ、感染や炎症の原因になるだけでなく、ほくろの状態を悪化させる可能性があります。かゆみがつらい場合は保冷剤などで患部を冷やす(皮膚を傷つけないようタオルに包んで使用)か、市販のかゆみ止めの使用について薬剤師に相談してみましょう。

🔸 ほくろの定期的なセルフチェック

月に一度程度、全身のほくろを確認する習慣をつけましょう。背中や足の裏など自分では見えにくい部分は、家族に確認してもらうか、手鏡を使って観察することができます。スマートフォンで写真を撮っておくと、過去との比較がしやすくなり、変化に気づきやすくなります。

Q. 皮膚科ではほくろをどのように検査しますか?

皮膚科ではまず問診・視診を行い、次に「ダーモスコピー」という特殊な拡大鏡で皮膚内部の色素パターンを痛みなく詳細に観察します。さらに悪性が疑われる場合は、組織を採取して顕微鏡で調べる「生検」が実施されることがあります。アイシークリニックでもダーモスコピー検査に対応しています。

📌 病院では何をする?受診の流れと検査方法

ほくろが気になって病院を受診する場合、どのような流れで診察が行われるのか事前に知っておくと安心です。

⚡ 問診・視診

まず医師から「いつ頃からあるほくろか」「最近どのような変化があったか」「かゆみや出血はあるか」などの問診があります。その後、肉眼でほくろを観察する視診が行われます。

🌟 ダーモスコピー検査

皮膚科で多く使われる検査のひとつが「ダーモスコピー」です。ダーモスコープと呼ばれる特殊な拡大鏡を使って、皮膚の表面だけでなく皮膚内部の色素パターンを詳細に観察することができます。肉眼では判別しにくい微細な変化を確認できるため、良性・悪性の鑑別に非常に役立つ検査です。痛みや侵襲はなく、外来で短時間で行えます。

💬 生検(組織検査)

ダーモスコピーなどの評価でさらに詳しい検査が必要と判断された場合には、生検(バイオプシー)が行われることがあります。ほくろの一部または全体を切り取り、顕微鏡で組織を詳しく調べる検査です。局所麻酔を使用して行われるため、手術中の痛みは少ないですが、傷跡が残ることがあります。生検の結果が出るまでには通常1〜2週間程度かかります。

✅ 定期的な経過観察

現時点では特に問題のないほくろでも、定期的な経過観察を提案されることがあります。特に数が多い・サイズが大きい・色のムラがあるなど、完全に安心とは言い切れないほくろについては、3〜6ヶ月ごとの受診をすすめられる場合があります。

✨ ほくろの治療・除去について

ほくろの検査や診察の結果、除去が必要あるいは希望される場合には、いくつかの治療方法があります。

📝 外科的切除

メラノーマが疑われる場合や、悪性化のリスクが否定できない場合に行われるのが外科的切除です。ほくろとその周辺の組織を含めて切除し、縫合します。切除した組織は病理検査に提出され、詳しく調べられます。傷跡はどうしても残りますが、悪性を疑う場合に最も確実な治療法です。

🔸 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)

良性のほくろに対してよく行われる美容的な除去方法が、炭酸ガスレーザーによる治療です。レーザーのエネルギーでほくろの組織を蒸散させることで、比較的きれいに除去できます。傷跡が残りにくいメリットがありますが、悪性が疑われるほくろには適応とならない場合がほとんどです。そのため、悪性が疑われるほくろには適応とならない場合がほとんどです。

⚡ くりぬき法(パンチ法)

円形のメスを使ってほくろをくりぬくように除去する方法です。比較的小さな傷で除去が可能で、切除した組織を病理検査に提出することができます。傷の縫合が必要なこともあります。

🌟 電気メス・高周波治療

高周波の電気を使ってほくろの組織を除去する方法もあります。小さな盛り上がりのあるほくろなどに対して使用されることがあります。

どの除去方法が適しているかは、ほくろの性質・大きさ・部位・悪性の疑いの有無などによって異なります。自己判断で市販品を使ってほくろを取ろうとすることは、感染や悪化のリスクがあるため避けてください。除去を希望する場合は必ず医療機関に相談しましょう。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、「昔からあるほくろだから大丈夫」と思いながらも、かゆみや変化が気になって来院される患者様が多くいらっしゃいます。ほくろのかゆみの多くは乾燥や摩擦といった日常的な原因によるものですが、大きさ・形・色の変化を伴う場合はメラノーマを含む皮膚疾患のサインである可能性もあるため、自己判断せず早めに皮膚科へご相談いただくことを強くお勧めします。ダーモスコピーを用いた検査で短時間かつ痛みなく詳しく評価できますので、少しでも気になる変化があれば、どうぞお気軽にご来院ください。」

🔍 よくある質問

昔からあるほくろがかゆくなる原因は何ですか?

主な原因には、皮膚の乾燥、衣類との摩擦、紫外線の影響、汗による蒸れ、化粧品などによる接触性皮膚炎などが挙げられます。多くの場合はこれらの外的要因によるものであり、保湿ケアや生活習慣の見直しで改善できることがあります。ただし、ほくろ自体に変化が伴う場合は皮膚科への受診をお勧めします。

ほくろのかゆみで病院を受診すべきタイミングはいつですか?

保湿ケアや摩擦の除去などを行っても1週間以上かゆみが続く場合、またはかゆみと同時にほくろの大きさ・形・色に変化が現れた場合は早めの受診をお勧めします。出血やじくじく感を伴う場合も受診の対象です。「昔からあるほくろだから大丈夫」と自己判断せず、気になる変化があればお気軽にご相談ください。

ABCDEルールとは何ですか?どう活用すればいいですか?

ABCDEルールとは、ほくろの悪性化を評価する際の目安となる基準です。A(非対称性)・B(境界の不整)・C(色の不均一)・D(直径6mm以上)・E(変化・進行)の5項目をチェックします。ただし、これはあくまで参考基準であり、自己判断で結論を出さず、気になる項目があれば皮膚科専門医による診察を受けることが重要です。

病院でほくろを診てもらう場合、どんな検査をしますか?

まず問診・視診が行われ、その後「ダーモスコピー」と呼ばれる特殊な拡大鏡を使った検査で、皮膚内部の色素パターンを詳しく観察します。痛みがなく短時間で行える検査です。さらに詳しい評価が必要な場合は、組織を切り取って顕微鏡で調べる「生検」が行われることもあります。アイシークリニックでもダーモスコピーによる診察を行っております。

ほくろの除去方法にはどのような種類がありますか?

主な除去方法として、外科的切除・炭酸ガスレーザー・くりぬき法(パンチ法)・電気メスなどがあります。どの方法が適切かはほくろの性質・大きさ・悪性の疑いの有無によって異なります。なお、市販品を使った自己処置は感染や悪化のリスクがあるため避けてください。除去を希望される方はアイシークリニックへご相談ください。

💪 まとめ

昔からあるほくろがかゆくなる原因は、皮膚の乾燥・衣類との摩擦・紫外線・汗・接触性皮膚炎など、多岐にわたります。多くの場合はこれらの外的要因によるものであり、適切なスキンケアや生活習慣の見直しで改善することができます。

しかし一方で、ほくろのかゆみが大きさや形・色の変化とともに現れている場合や、出血・じくじく感を伴う場合には、メラノーマなどの悪性疾患の可能性を否定するためにも専門家に診てもらうことが重要です。ABCDEルールを参考に自分のほくろを観察する習慣を持ちながら、気になる変化があれば早めに皮膚科へ相談することをお勧めします。

「昔からあるほくろだから大丈夫」という思い込みは、受診を遅らせるリスクがあります。ほくろは見慣れた皮膚の一部だからこそ、変化に気づきにくいことも多いです。月に一度のセルフチェックと、変化が気になったときの素早い受診を心がけることが、皮膚の健康を守るための第一歩です。

アイシークリニック上野院では、ほくろの診察・検査・除去に関するご相談を承っております。ほくろの変化が気になる方、除去を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 日本皮膚科学会による色素性母斑(ほくろ)およびメラノーマ(悪性黒色腫)に関する診療ガイドライン・疾患情報。ABCDEルールの根拠やダーモスコピー検査の位置づけ、良性・悪性の鑑別基準など、記事の核心的内容の医学的根拠として参照。
  • 厚生労働省 – 厚生労働省のがん対策に関する公式情報ページ。皮膚がん(メラノーマを含む)の早期発見・受診推奨に関する公衆衛生上の指針として、記事中の「早めの受診」や「放置するリスク」に関する内容の根拠として参照。
  • PubMed – メラノーマのABCDEルールおよびダーモスコピーの有用性に関する国際的な査読済み医学文献データベース。記事中のABCDEルールの各項目説明・ダーモスコピー検査の精度・メラノーマの発生部位特性(足底・手掌など)に関する科学的根拠として参照。

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

プロフィールを見る

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

プロフィールを見る

電話予約
0120-000-702
1分で入力完了
簡単Web予約
LINE
運営:医療法人社団鉄結会