顔がほてる・急に熱くなる…それ、放置すると危険なサインかもしれません。
💬 「最近、顔だけ急に熱くなる…」
💬 「何度も繰り返すし、日常生活がつらい…」
そんなお悩みを抱えていませんか?
この記事を読めば、顔のほてりの原因・病気との関連・今すぐできる対処法がまるごとわかります。
読まずにいると、見逃してはいけない病気のサインを放置してしまう可能性があります。
- 🔸 顔のほてりが週に何度も繰り返す
- 🔸 ほてりと一緒に動悸・めまい・発汗がある
- 🔸 30〜40代なのに更年期みたいな症状が出ている
- 🔸 市販薬を飲んでも改善しない
⬆️ 当てはまるなら、この記事を最後まで読んでください。
目次
- 顔のほてりとはどのような状態か
- 顔のほてりの主な原因
- 更年期障害と顔のほてり
- 自律神経の乱れと顔のほてり
- 皮膚疾患が引き起こす顔のほてり
- 生活習慣・食生活が関係する顔のほてり
- 薬の副作用による顔のほてり
- 精神的なストレスと顔のほてり
- その他の病気との関連
- 顔のほてりの対処法・予防法
- どの診療科を受診すればよいか
- まとめ
💡 この記事のポイント
顔のほてりは更年期障害・自律神経の乱れ・皮膚疾患・薬の副作用など多彩な原因で生じる。規則正しい生活やストレス管理で改善できる場合もあるが、症状が続く際は皮膚科・婦人科・内科などへの受診が重要。
💡 顔のほてりとはどのような状態か
顔のほてりとは、顔に熱を感じたり、顔が赤くなったりする症状のことを指します。医学的には「顔面紅潮(こうちょう)」や「フラッシング」とも呼ばれ、顔の血管が拡張することによって引き起こされます。血管が拡張すると、皮膚の表面近くを流れる血液量が増加し、その結果として顔が赤く見えたり、熱感を感じたりするのです。
顔のほてりは単独で現れることもありますが、発汗、動悸、頭痛、めまいなどの症状を伴うことも少なくありません。一過性のものもあれば、慢性的に繰り返すものもあり、その背景にある原因によって症状の現れ方も異なります。
ほてりを感じやすい部位としては、頬、鼻、額、首など顔全体にわたることもあれば、特定の部位だけに集中することもあります。また、ほてりと赤みは必ずしもセットで起きるわけではなく、熱さだけを感じて見た目には変化がない場合もあります。
このような顔のほてりが起きるメカニズムとしては、自律神経の働きが大きく関与しています。自律神経は体温調節をはじめ、血管の収縮・拡張をコントロールしていますが、何らかの理由でこの調節機能が乱れると、顔の血管が不必要に拡張してしまい、ほてりが生じやすくなります。
Q. 顔のほてりが起きるメカニズムを教えてください
顔のほてりは、自律神経の働きによって顔の血管が拡張し、皮膚表面近くを流れる血液量が増加することで生じます。医学的には「顔面紅潮(フラッシング)」と呼ばれ、発汗・動悸・頭痛・めまいを伴うこともあります。
📌 顔のほてりの主な原因
顔のほてりを引き起こす原因は多岐にわたります。大きく分けると、ホルモンバランスの変化、自律神経の乱れ、皮膚疾患、生活習慣、薬の副作用、精神的ストレス、そして特定の病気などが挙げられます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
顔のほてりは一つの原因によって引き起こされる場合もありますが、複数の要因が重なって症状が出ることも珍しくありません。例えば、更年期を迎えた女性がストレスを抱えていると、ホルモンバランスの乱れと自律神経の乱れが相互作用して、より強いほてりを感じることがあります。原因を正確に把握するためには、症状の出方や生活習慣、既往歴などを総合的に考慮する必要があります。
✨ 更年期障害と顔のほてりの関係
顔のほてりの原因として最もよく知られているものの一つが、更年期障害です。更年期とは、卵巣の機能が低下し始める時期のことを指し、一般的に女性では45歳から55歳頃に迎えます。この時期には女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が急激に減少し、それに伴ってさまざまな体の変化が現れます。
更年期における顔のほてりは「ホットフラッシュ」と呼ばれ、更年期障害の中でも特に代表的な症状の一つです。突然顔や首、胸などが熱くなり、大量の発汗を伴うことが多いのが特徴です。症状は数秒から数分程度続くことが多く、夜間にも起こることがあるため、睡眠の質の低下につながることもあります。
エストロゲンの減少が体温調節中枢に影響を与えることで、わずかな体温変化にも過剰に反応してしまい、血管の拡張が起きやすくなると考えられています。具体的には、エストロゲンが減少すると視床下部(体温調節の中枢)の機能が不安定になり、少しの刺激で「体が熱い」と誤認識してしまい、熱を発散しようとして血管を急激に拡張させるのです。
男性の場合も、加齢とともに男性ホルモン(テストステロン)の分泌が低下する「男性更年期障害(LOH症候群)」によって顔のほてりが起きることがあります。ただし、女性の更年期障害と比較すると症状が緩やかに進行することが多く、気づかずに過ごしてしまう方も多いとされています。
更年期障害によるほてりには、ホルモン補充療法(HRT)や漢方薬による治療が有効とされています。ただし、治療方法には個人差があるため、専門医に相談して自分に適した方法を選ぶことが大切です。
Q. 更年期のホットフラッシュはなぜ起きますか
更年期にエストロゲンが急減すると、体温調節の中枢である視床下部が不安定になり、わずかな刺激で「体が熱い」と誤認識して血管を急拡張させます。顔・首・胸が突然熱くなり大量発汗を伴い、夜間にも起こるため睡眠の質が低下することもあります。
🔍 自律神経の乱れと顔のほてり
自律神経は、体のさまざまな機能を意識とは無関係に調整する神経系です。交感神経と副交感神経の二つから成り立っており、これらがバランスよく働くことで体温調節、血圧、心拍数、消化機能などが正常に保たれています。
何らかの理由で自律神経のバランスが乱れると、血管の収縮・拡張の調節がうまくいかなくなり、顔の血管が不必要に拡張してほてりが起きやすくなります。これを「自律神経失調症」と呼ぶことがあり、顔のほてりはその典型的な症状の一つです。
自律神経が乱れる原因としては、過度なストレス、睡眠不足、不規則な生活リズム、過労、季節の変わり目の気温変化などが挙げられます。現代社会においてはストレスや生活の乱れが自律神経に与える影響は大きく、顔のほてりを訴える方の中にも自律神経の乱れが背景にある場合は少なくありません。
自律神経失調症によるほてりの特徴としては、特定の時間帯や状況に関係なく突然起きることが多く、動悸、めまい、頭痛、倦怠感、不眠などを伴うケースが多いことが挙げられます。症状が多岐にわたるため、診断が難しいこともあります。
自律神経の乱れを改善するためには、規則正しい生活習慣の維持、適度な運動、十分な睡眠、ストレスの軽減などが有効です。また、重症の場合には薬物療法や心理療法なども選択肢となります。
💪 皮膚疾患が引き起こす顔のほてり
顔のほてりや赤みが皮膚疾患によって引き起こされている場合もあります。皮膚の問題が原因の場合、ほてりだけでなく、かゆみ、乾燥、発疹、ブツブツなどの症状を伴うことが多いため、比較的原因を特定しやすいこともあります。
顔のほてりに関連する代表的な皮膚疾患の一つが「酒さ(しゅさ)」です。酒さは、顔の中心部(鼻や頬など)に持続的な赤みやほてりが現れる慢性の皮膚疾患で、毛細血管が拡張することで引き起こされます。30代から50代の女性に多く見られますが、男性にも起こります。酒さは紫外線、アルコール、香辛料、極端な気温変化などによって悪化することが知られています。治療には外用薬や抗生物質、レーザー治療などが用いられます。
アトピー性皮膚炎も顔のほてりや赤みの原因となることがあります。アトピー性皮膚炎は皮膚のバリア機能が低下することで、外部の刺激に過敏に反応しやすくなる慢性の炎症性疾患です。顔に症状が現れやすく、ほてりとともに強いかゆみを伴うことが特徴です。
接触性皮膚炎(かぶれ)も顔のほてりを引き起こすことがあります。化粧品、洗顔料、花粉、金属などのアレルゲンや刺激物質に皮膚が接触することで炎症が起き、ほてりや赤み、かゆみが現れます。原因物質を特定して接触を避けることが基本的な対処法となります。
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い部位(鼻周り、眉間、額など)に赤みや炎症が起きる疾患で、顔のほてりを伴うこともあります。皮膚に常在するマラセチアというカビが関与していると考えられており、抗真菌薬などで治療を行います。
また、全身性エリテマトーデス(SLE)という自己免疫疾患では、蝶が羽を広げたような形の赤み(蝶形紅斑)が顔に現れることがあります。SLEは関節痛、倦怠感、発熱などを伴う全身疾患であり、顔の赤みだけでなく全身の症状がある場合には早急に医療機関を受診することが重要です。
🎯 生活習慣・食生活が関係する顔のほてり
日常の生活習慣や食べ物・飲み物が顔のほてりを引き起こすことも非常に多くあります。これらの原因による顔のほてりは、原因を取り除くことで比較的改善しやすいという特徴があります。
アルコールの摂取は顔のほてりを引き起こす代表的な原因の一つです。アルコールは血管を拡張させる作用があるため、飲酒後に顔が赤くなりほてりを感じる方は多いでしょう。特に日本人はアセトアルデヒドを分解する酵素(ALDH2)の活性が低い方の割合が高く、アルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドが体内に蓄積することで血管拡張が起きやすい体質の方が多いとされています。このような体質(フラッシング反応)を持つ方が飲酒をすると顔が赤くなりやすく、頭痛や吐き気を伴うこともあります。
香辛料(カプサイシンを多く含む唐辛子など)や熱い飲食物も、顔の血管を一時的に拡張させ、ほてりを引き起こすことがあります。辛いものを食べた後に顔が赤くなる「グスタトリー・フラッシング(味覚性紅潮)」と呼ばれる現象もあります。これは主に食物が口腔内の神経を刺激することで反射的に起きるものです。
カフェインを多く含むコーヒーや紅茶、エナジードリンクなども、敏感な方では血管拡張作用によってほてりを誘発することがあります。
日焼け(紫外線による皮膚へのダメージ)も顔のほてりの原因になります。紫外線を大量に浴びると皮膚が炎症を起こし、ほてりや赤みが生じます。これは皮膚が紫外線によってダメージを受けた際の炎症反応であり、繰り返すことで皮膚の老化や皮膚がんのリスクにもつながるため、日焼け対策は非常に重要です。
運動や入浴後など、体温が上昇した場合にも顔がほてります。これは体が体温を下げようとして皮膚の血管を拡張させる正常な生理反応であり、多くの場合は時間とともに自然に治まります。ただし、運動中や入浴中に顔だけが異常に赤くなる場合や、めまいや動悸を伴う場合には注意が必要です。
睡眠不足や疲労も自律神経のバランスを乱し、顔のほてりを引き起こすことがあります。また、喫煙は血管に悪影響を及ぼし、皮膚の血行や機能に影響を与えるため、顔のほてりや赤みが起きやすくなることがあります。
Q. 飲酒後に顔が赤くなりやすい人の特徴は
日本人はアルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドを分解する酵素(ALDH2)の活性が低い方の割合が高く、アセトアルデヒドが体内に蓄積しやすい傾向があります。これが血管拡張を引き起こし、顔の赤みや頭痛・吐き気を伴う「フラッシング反応」が現れます。
💡 薬の副作用による顔のほてり
特定の薬の服用が顔のほてりを引き起こすことがあります。薬による顔のほてりは「薬剤性フラッシング」とも呼ばれ、薬が血管に作用することで起きるものが多いです。
カルシウム拮抗薬は高血圧の治療に広く使われる薬ですが、血管を拡張させる作用があるため、服用後に顔のほてりや赤みを感じる方がいます。特に服用開始直後に出やすい副作用ですが、継続することで徐々に改善する場合もあります。
ニトログリセリン(狭心症の治療薬)や硝酸薬も血管を強力に拡張させる作用を持つため、顔のほてりを引き起こすことがあります。これらの薬を使用している方が顔のほてりを感じた場合には、担当医に相談することをお勧めします。
ステロイド薬の長期使用や急な中断も皮膚の血管に影響を与え、顔のほてりや赤みを引き起こすことがあります。特に顔にステロイド外用薬を長期間使用した後に中断すると、「ステロイド酒さ」や「酒さ様皮膚炎」と呼ばれる状態になり、顔の赤みやほてりが現れることがあります。
ナイアシン(ビタミンB3)のサプリメントを高用量で摂取した場合も、顔のほてりを引き起こすことが知られています。ナイアシンには血管拡張作用があり、服用後30分ほどで顔や体のほてり、かゆみなどが現れることがあります。
抗がん剤や一部の抗生物質、バニコマイシンなどの薬も副作用として顔のほてりを引き起こすことがあります。また、血圧を下げる薬(ACE阻害薬、ARBなど)も顔のほてりの原因となることがあります。
現在服用中の薬が顔のほてりの原因となっている可能性がある場合には、自己判断で薬の服用を中止せず、必ず担当医や薬剤師に相談してください。薬の変更や用量の調整によって症状が改善することがあります。
📌 精神的なストレスと顔のほてり
緊張や不安、恥ずかしさといった精神的な状態も、顔のほてりを引き起こす重要な原因の一つです。多くの方が経験したことがあるように、人前に出て緊張した際や恥ずかしい思いをした際などに顔が赤くなることがありますが、これは精神的な刺激が自律神経を介して顔の血管を拡張させることで起きます。
このような反応が強く、日常生活に支障をきたすほどになると「赤面症」と呼ばれる状態になることがあります。赤面症は社交不安障害(社会不安症)の一種としても位置づけられており、人前に出ることへの強い恐怖感と相まって、外出や人との交流を避けるようになるケースもあります。
また、慢性的なストレスは自律神経のバランスを乱すため、顔のほてりが常態化してしまうこともあります。現代社会では職場でのプレッシャー、人間関係のストレス、家庭環境の問題など、さまざまなストレス要因が存在します。これらに長期間さらされることで、自律神経の調節機能が低下し、顔のほてりが慢性化するケースがあります。
うつ病や不安障害などの精神疾患でも顔のほてりが現れることがあります。精神的な問題が背景にある場合には、心療内科や精神科での専門的な治療が必要となることもあります。
ストレスによるほてりに対しては、ストレスの原因を取り除くことが根本的な解決策となりますが、それが難しい場合にはストレスを上手に管理する方法(ストレスコーピング)を身につけることも重要です。ヨガや瞑想、深呼吸などのリラクゼーション技法、趣味や運動などを通じたストレス発散なども有効です。
✨ その他の病気との関連
顔のほてりは、前述した原因のほかにも、さまざまな全身疾患や病気のサインであることがあります。顔のほてりが長期間続いたり、他の気になる症状を伴う場合には注意が必要です。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される疾患です。甲状腺ホルモンには代謝を促進させる作用があるため、体全体の代謝が上がりすぎて体温上昇や発汗、顔のほてりが起きることがあります。動悸、体重減少、手の震えなどを伴う場合には甲状腺疾患を疑い、内分泌科や内科を受診することをお勧めします。
カルチノイド症候群は、消化管や肺などにできたカルチノイド腫瘍(神経内分泌腫瘍)がセロトニンやその他のホルモン物質を分泌することで起きる症候群です。顔や体のほてり(フラッシング)、下痢、喘息様症状などが特徴で、特発性のほてりとして治療を受けても改善しない場合には可能性として考慮する必要があります。
褐色細胞腫は、副腎髄質や傍神経節に発生する腫瘍で、アドレナリンやノルアドレナリンを過剰に分泌します。高血圧の発作、動悸、発汗、顔のほてりや蒼白化などが突発的に起きることが特徴です。治療せずに放置すると生命の危険を伴うこともあるため、このような症状がある場合には速やかな受診が必要です。
糖尿病も顔のほてりと関係することがあります。血糖値の急激な変動が自律神経に影響を与えることで顔のほてりを生じることがあります。また、糖尿病の合併症として自律神経障害が起きると、体温調節機能が低下して顔のほてりが現れやすくなります。
高血圧も顔のほてりと関連することがあります。血圧が上昇すると血管に対する圧力が高まり、顔の血管が拡張してほてりを感じることがあります。ただし、高血圧は「沈黙の病気」とも呼ばれるように、多くの場合自覚症状が乏しいため、顔のほてりが高血圧のサインであるかどうかは、血圧測定を行ってみるまでわからないことが多いです。
花粉症などのアレルギー疾患でも、顔のほてりが起きることがあります。アレルゲンに体が反応してヒスタミンが放出されると、血管が拡張して顔のほてりや赤みが現れることがあります。
Q. 顔のほてりは何科を受診すればよいですか
皮膚の赤みやかゆみがあれば皮膚科、更年期障害が疑われる40〜50代女性は婦人科、自律神経の乱れやストレスが原因と考えられる場合は内科または心療内科が適しています。どの科か迷う場合はかかりつけ医や内科にまず相談し、専門科への紹介を受けることをお勧めします。
🔍 顔のほてりの対処法・予防法

顔のほてりが起きた場合や、繰り返すほてりを予防するためのセルフケア方法を紹介します。ただし、病気が原因のほてりには適切な医療機関での治療が必要なため、セルフケアだけで対処しようとせず、気になる場合は受診することも大切です。
ほてりを感じた際の即時対処法としては、まず涼しい場所に移動することが有効です。冷たいタオルや保冷剤(タオルに包んで)を顔に当てることで、血管を収縮させてほてりを和らげることができます。ただし、あまりに冷たいものを長時間当てるのは皮膚への刺激になるため、適度な時間にとどめましょう。
ゆっくりと深呼吸することも自律神経を整えるのに効果的です。腹式呼吸を意識して、ゆっくりと息を吸い込み、さらにゆっくりと吐き出すことで、副交感神経が優位になり血管の緊張がほぐれやすくなります。
日常生活での予防策としては、規則正しい生活リズムを保つことが基本となります。毎日同じ時間に起床・就寝し、食事も規則的にとることで自律神経のバランスを整えやすくなります。十分な睡眠(成人では一般的に7〜8時間が目安)をとることも重要です。
食生活においては、アルコールや香辛料、カフェインなど、顔のほてりを誘発しやすいものを控えることが有効です。特に自分がほてりやすいと感じるものを把握して意識的に避けるようにしましょう。また、熱い食べ物や飲み物もほてりを誘発しやすいため、適度な温度のものを摂取するよう心がけましょう。
適度な運動は自律神経のバランスを整え、ストレス発散にもつながるため、顔のほてりの予防に役立ちます。ウォーキングや軽いジョギング、水泳、ヨガなどの有酸素運動が特におすすめです。ただし、過度な運動は体に負担をかけるため、自分の体力に合った運動量を選ぶことが大切です。
ストレス管理も非常に重要です。趣味の時間を設けること、リラクゼーション技法を取り入れること、必要に応じて専門家のサポートを受けることなど、自分に合ったストレス解消法を見つけることが大切です。
紫外線対策として、日焼け止めを塗ること、直射日光を避けること、帽子や日傘を使用することなどが皮膚への刺激を防ぎ、顔のほてりを予防するのに役立ちます。
スキンケアにおいては、自分の肌質に合った洗顔料や化粧品を選び、刺激の強いものを避けることが大切です。肌のバリア機能を維持するために保湿を心がけることも重要です。摩擦刺激(強くこすること)も皮膚の炎症を招くため、洗顔や化粧落としは優しく行いましょう。
室温管理も顔のほてり予防に役立ちます。極端な温度変化(暑い場所から急に冷房の効いた部屋に入るなど)は血管の急激な収縮・拡張を招きやすいため、緩やかな温度変化を心がけると良いでしょう。
💪 どの診療科を受診すればよいか
顔のほてりが続いたり、日常生活に支障をきたすほどの症状がある場合には、医療機関を受診することをお勧めします。どの診療科を受診すればよいかは、症状の内容や原因によって異なります。
顔の赤みやかゆみ、発疹などの皮膚症状を伴う場合には、まず皮膚科を受診することをお勧めします。皮膚科では、酒さ、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、脂漏性皮膚炎などの皮膚疾患の診断と治療を受けることができます。
更年期障害が疑われる場合(特に40代後半〜50代の女性で、ほてりとともに月経不順や発汗、不眠などの症状がある場合)には、婦人科または更年期外来を受診することが適切です。ホルモン補充療法や漢方薬などの治療を受けることができます。
自律神経の乱れや精神的ストレスが原因と考えられる場合には、内科や心療内科を受診するとよいでしょう。自律神経失調症の診断と治療を受けることができます。赤面症や社交不安障害が疑われる場合には、精神科や心療内科での治療が有効です。
甲状腺疾患や糖尿病、高血圧などの内科的疾患が疑われる場合には内科を受診し、必要に応じて内分泌科などの専門科に紹介してもらうと良いでしょう。
褐色細胞腫やカルチノイド症候群のような特殊な疾患が疑われる場合には、内科や内分泌科を受診して詳しい検査を受けることが重要です。
どの科を受診すればよいかわからない場合には、まずかかりつけ医や内科を受診して相談することをお勧めします。症状の経過や生活習慣などを詳しく伝えることで、適切な科への紹介を受けることができます。
なお、アイシークリニック上野院では皮膚に関する相談や美容皮膚科的なアプローチによるケアも行っています。顔の赤みやほてりが気になる方は、お気軽にご相談ください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、顔のほてりを主訴にご来院される患者様の中で、更年期障害や自律神経の乱れ、酒さなど複数の要因が重なり合っているケースを多く拝見しており、原因を丁寧に見極めたうえで一人ひとりに合った治療をご提案することが大切だと感じています。最近の傾向として、ストレスや生活習慣の乱れを背景とした若い世代の患者様も増えており、セルフケアの指導と並行して適切な治療を組み合わせることで、多くの方に症状の改善を実感していただいています。顔のほてりは「たいしたことない」と我慢されてしまいがちですが、背景に見逃せない疾患が隠れていることもありますので、気になる症状があればどうぞお気軽にご相談ください。」
🎯 よくある質問
顔のほてりは、自律神経の働きによって顔の血管が拡張し、皮膚表面近くを流れる血液量が増えることで起こります。医学的には「顔面紅潮(フラッシング)」とも呼ばれます。更年期障害・自律神経の乱れ・皮膚疾患・アルコールなど、原因は多岐にわたります。
ホットフラッシュは更年期障害に特有の症状で、エストロゲンの急激な減少により視床下部(体温調節の中枢)が不安定になることで起こります。顔や首・胸が突然熱くなり大量の発汗を伴うのが特徴です。一般的な顔のほてりより症状が強く、夜間にも起こることがあります。
アルコールには血管を拡張させる作用があるうえ、日本人はアルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドを分解する酵素(ALDH2)の活性が低い方が多く、アセトアルデヒドが体内に蓄積しやすい傾向があります。これにより顔が赤くなりやすく、頭痛や吐き気を伴うこともあります。
症状によって受診科が異なります。皮膚の赤みやかゆみがある場合は皮膚科、更年期障害が疑われる場合は婦人科、自律神経の乱れやストレスが原因と考えられる場合は内科・心療内科が適しています。どこに行けばよいか迷う場合は、まずかかりつけ医や内科に相談することをお勧めします。
ほてりを感じたら涼しい場所に移動し、タオルに包んだ保冷剤を顔に当てると効果的です。日常的な予防としては、規則正しい生活リズムの維持・十分な睡眠・適度な運動・アルコールや香辛料の摂取を控えることが有効です。ただし症状が長引く場合は自己判断せず、医療機関への受診をお勧めします。
💡 まとめ
顔のほてりは、更年期障害、自律神経の乱れ、皮膚疾患、生活習慣、薬の副作用、精神的ストレス、内科的疾患など、実にさまざまな原因によって引き起こされます。一時的なものであれば大きな心配は不要なことも多いですが、繰り返しほてりが起きる場合や、他の症状を伴う場合には何らかの病気が背景にある可能性があります。
顔のほてりの原因を正確に把握するためには、いつ・どのような状況でほてりが起きるか、どのような症状を伴うか、生活習慣や服用中の薬はどうかなどを整理してみることが助けになります。セルフケアとして、規則正しい生活習慣の維持、適度な運動、ストレス管理、刺激物の回避などを心がけることで改善が期待できるケースもあります。
しかし、症状が長引いたり、日常生活に支障が出るほどであれば、早めに適切な医療機関を受診することが大切です。顔のほてりを軽視せず、自分の体のサインに耳を傾けるようにしましょう。適切な診断と治療によって、症状の改善とQOL(生活の質)の向上が期待できます。
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📚 参考文献
- 厚生労働省 – 更年期障害(ホットフラッシュ・ほてり)に関する症状や治療法(ホルモン補充療法・漢方薬など)についての公式情報、および自律神経の乱れや生活習慣改善に関する指針
- 日本皮膚科学会 – 酒さ(慢性顔面紅斑)・アトピー性皮膚炎・接触性皮膚炎・脂漏性皮膚炎など、顔のほてりや赤みを引き起こす皮膚疾患の診断基準・治療ガイドラインに関する情報
- PubMed – 顔面紅潮(フラッシング)のメカニズム・原因疾患(カルチノイド症候群・褐色細胞腫・甲状腺機能亢進症など)および薬剤性フラッシングに関する国際的な医学的エビデンス・研究論文
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務