シミ取りレーザーで癌になる?安全性と正しい知識を解説

肩から背中にかけてしみ(花弁状色素斑)がある女性

💬 「シミ取りレーザーって、癌になるって聞いたけど…本当?」

その不安、この記事を読めば5分で解決できます。
反対に読まないまま施術を受けると、本当に危険なシミを見逃すリスクがあります。

📌 シミ取りレーザーで癌になる科学的証拠はゼロ

📌 でも「本物の癌(悪性黒色腫)」をシミと間違えて照射するのは超危険

📌 この記事を読めば正しい知識+安全な受け方が全部わかる

🙋‍♀️
ネットで調べたら怖い情報ばかり出てきて、施術を受けるか迷ってる…
👩‍⚕️
大丈夫!医学的には「レーザー=発がん」という根拠はありません。ただし、施術前に専門医の診察を受けることが絶対条件です。正しく知れば怖くない✨

💡 この記事を読むとわかること

✅ シミ取りレーザーと癌の関係(医学的な真実)
✅ 本当に危険な「悪性黒色腫」の見分け方
✅ 安全に施術を受けるための具体的なチェックリスト


目次

  1. シミ取りレーザーとはどんな施術か
  2. シミ取りレーザーで癌になるという噂の真相
  3. レーザー光線と発癌性の関係を医学的に解説
  4. シミが癌に関係するケースとは?悪性黒色腫について
  5. シミ取りレーザーを受ける前に確認すべきこと
  6. 施術後のケアと注意点
  7. 安全にシミ取りレーザーを受けるためのポイント
  8. こんなシミは要注意!皮膚科受診が必要なサイン
  9. まとめ

この記事のポイント

シミ取りレーザーが癌を引き起こすという科学的証拠はなく、使用する光はDNAを損傷しない非電離放射線である。ただし施術前に専門医がダーモスコピーで悪性黒色腫を除外する診察が不可欠。

💡 シミ取りレーザーとはどんな施術か

シミ取りレーザーは、肌のシミや色素沈着にレーザー光を照射し、メラニン色素を破壊することでシミを薄くしたり除去したりする美容医療の施術です。メラニン色素は、紫外線などの刺激によって皮膚の表皮や真皮に過剰に沈着することでシミとして見えるようになります。レーザーはこのメラニン色素に選択的に吸収される特定の波長を持っており、周囲の正常な皮膚組織にはほとんどダメージを与えずにシミだけをターゲットとして処置できるのが大きな特徴です。

シミ取りに使用されるレーザーにはいくつかの種類があります。代表的なものとしては、Qスイッチルビーレーザー、Qスイッチアレキサンドライトレーザー、Qスイッチ・ピコ秒レーザー(ピコレーザー)、炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)、エルビウムヤグレーザーなどがあります。それぞれ波長や照射のしくみが異なり、シミの種類や深さ、患者さんの肌質に応じて使い分けられます。

シミの種類によっても適応するレーザーは変わってきます。表皮性のシミ(老人性色素斑や雀卵斑など)と、より深い真皮層のシミ(太田母斑や遅発性太田母斑様色素斑など)では、それぞれに対応したレーザーを選択することが重要です。医師がシミの種類を正確に診断したうえで、最適な機器と照射条件を決定します。

施術の流れとしては、まず医師による診察とカウンセリングを行い、シミの種類・深さ・大きさなどを確認します。次に施術当日は洗顔後に麻酔クリームや局所麻酔を使用することがあり、レーザー照射を行います。照射後は赤みや軽度の腫れが生じることがありますが、これは一時的な反応です。かさぶたが形成され、数日から1〜2週間程度で自然に剥がれ落ちることでシミが薄くなっていきます。

Q. シミ取りレーザーで癌になるリスクはある?

シミ取りレーザーに使用される光は可視光から近赤外線の波長域に属する非電離放射線であり、DNAを直接損傷するX線や紫外線とは根本的に性質が異なります。現在の医学的見解では、適切に施術されたシミ取りレーザーが癌を引き起こすという科学的証拠は存在しません。 —

📌 シミ取りレーザーで癌になるという噂の真相

「シミ取りレーザーで癌になる」という話は、インターネット上で目にすることがあります。しかし、この噂に医学的根拠はありません。現在の医学的見解では、シミ取りレーザーの照射によって皮膚癌や他の癌が発生するリスクは認められていません。

この噂が生まれた背景としては、いくつかの誤解が考えられます。一つ目は「レーザー=放射線」という誤解です。放射線(X線やγ線など)は、DNAに直接損傷を与えることで発癌リスクをもたらすことが知られています。一方で、シミ取りレーザーに使用される光は非電離放射線であり、DNAを直接損傷するエネルギーをもちません。

二つ目は「シミが刺激されることで悪性化するのではないか」という誤解です。確かに、皮膚のほくろやシミのような色素性病変の中には、まれに悪性黒色腫などの皮膚癌が隠れているケースがあります。しかし、これはレーザー施術をすることで癌になるのではなく、施術前からすでに悪性の可能性があったものが見落とされてしまうという問題です。適切な医師の診察のもとで良性であることを確認したうえで施術を行えば、癌化のリスクを心配する必要はありません。

三つ目は、シミ取りレーザーと紫外線を混同しているケースです。紫外線(特にUV-B)は、皮膚のDNAを損傷させることで皮膚癌のリスクを高めることが科学的に証明されています。しかし、シミ取りレーザーに使用される光は紫外線ではなく、可視光から近赤外線の領域の波長です。紫外線と同様の発癌メカニズムは存在しません。

以上の観点から、シミ取りレーザーで癌になるという噂は、科学的・医学的根拠に乏しい誤解に基づくものと言えます。ただし、施術前の診察で医師がシミの性質を正確に評価することは非常に重要であり、これが安全性を担保するうえで最も大切なステップとなります。

✨ レーザー光線と発癌性の関係を医学的に解説

レーザーと癌の関係について、もう少し詳しく医学的な観点から見ていきましょう。まず「光」と一口に言っても、その種類はさまざまです。光は電磁波の一種であり、波長によって性質が異なります。波長が短いほどエネルギーが高く、物質への影響力が強くなります。

発癌性が問題となるのは主に、電離放射線と呼ばれる種類の光や粒子線です。X線やγ線(ガンマ線)、中性子線などが代表例で、これらは細胞のDNAを直接切断・損傷させることができます。このDNA損傷が修復されないまま蓄積されると、癌細胞が生まれる原因となります。また、紫外線(特にUV-B:波長280〜315nm)もDNAに特有の損傷(ピリミジンダイマー)を引き起こすことで発癌リスクに関与することが知られています。

一方、シミ取りレーザーに使用される光はどうでしょうか。Qスイッチルビーレーザーは波長694nm、アレキサンドライトレーザーは755nm、Nd:YAGレーザーは1064nmという波長を持ちます。これらはすべて可視光から近赤外線の領域に属しており、電離放射線や紫外線とはまったく異なる種類の光です。これらの波長の光は、電離作用(DNAを直接切断するほどのエネルギー)を持たないため、細胞のDNAに直接的な損傷を与えることができません。

シミ取りレーザーの作用メカニズムは「選択的光熱融解(Selective Photothermolysis)」と呼ばれる原理に基づいています。これは、特定の波長の光が特定のターゲット(この場合はメラニン色素)に選択的に吸収され、熱エネルギーに変換されることでそのターゲットのみを破壊するという仕組みです。レーザーが皮膚に与える作用は「熱による組織への働きかけ」であり、DNAを変異させる電離作用とは根本的に異なります。

また、照射される時間も非常に短く、Qスイッチ型レーザーではナノ秒(1ナノ秒=10億分の1秒)単位、ピコ秒レーザーではさらに短い時間でパルス照射が行われます。この極めて短い照射時間により、照射部位の温度上昇も極めて局所的に留まり、周囲組織への熱拡散が最小限に抑えられます。

これらの医学的・物理学的な観点から、シミ取りレーザーが直接的な発癌リスクを持つという根拠は現時点では存在しないと言えます。世界各国の皮膚科学会や美容医療学会においても、適切に施術されたシミ取りレーザーが発癌の原因となるという報告はなされていません。

Q. 悪性黒色腫をシミと見分けるサインは?

悪性黒色腫の早期発見には「ABCDE基準」が有効です。形の非対称性(A)・境界の不明瞭さ(B)・色調の不均一(C)・直径6mm以上(D)・最近の変化(E)が目安となります。足の裏や爪の下など紫外線が当たりにくい部位の色素斑も要注意で、皮膚科への受診が推奨されます。 —

🔍 シミが癌に関係するケースとは?悪性黒色腫について

シミ取りレーザーで癌になるのではなく、むしろ知っておくべき重要な点は、シミのように見える病変の中に癌が潜んでいる可能性があるということです。その代表的なものが悪性黒色腫(メラノーマ)です。

悪性黒色腫は皮膚のメラニン色素を産生するメラノサイトが悪性化した腫瘍で、皮膚癌の中でも特に悪性度が高いものとして知られています。日本では欧米に比べて発生頻度は低いものの、年間約2000〜3000人が新たに診断されるとされており、決して珍しい疾患ではありません。足の裏や爪の下など、紫外線があまり当たらない部位にも発生するという点が欧米とは異なる特徴です。

悪性黒色腫の早期発見に役立つのが「ABCDE基準」と呼ばれる評価法です。Aは「Asymmetry(非対称性)」で、形が左右非対称であること。Bは「Border(境界不明瞭)」で、縁がぼやけていたりギザギザしていること。Cは「Color(色調の不均一)」で、複数の色が混在していること。Dは「Diameter(直径)」で、6mm以上の大きさがあること。Eは「Evolution(変化)」で、形・大きさ・色に変化が生じていること。これらの特徴が見られる場合は皮膚科への受診が推奨されます。

問題となるのは、悪性黒色腫の早期病変が一般的なシミやほくろと非常に見分けにくい場合があるということです。仮に悪性黒色腫をシミと誤診してレーザー照射を行った場合、レーザーが癌化を引き起こすわけではありませんが、適切な治療(手術的切除など)が遅れる可能性があります。また、レーザーで表面的に病変が見えにくくなることで、その後の診断がより困難になるリスクも指摘されています。

この点から、「シミ取りレーザーで癌になる」という表現は正確ではないものの、「癌であるシミにレーザーを当ててしまう危険性がある」という意味での注意は必要です。これを防ぐためには、施術前に専門の医師が十分な問診・視診・必要に応じたダーモスコピー検査などを行い、病変の性質を適切に評価することが不可欠です。

なお、良性のシミやほくろにレーザーを照射することで、それが悪性化するという医学的証拠は現在のところ存在しません。ダーモスコピーなどの専門的な検査でしっかりと良性であることを確認したうえであれば、シミ取りレーザーの施術は安全に行うことができます。

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💪 シミ取りレーザーを受ける前に確認すべきこと

シミ取りレーザーを安全に受けるためには、施術前にいくつかの重要な確認を行うことが大切です。ここでは施術前に必ず押さえておきたいポイントを詳しく解説します。

まず最も重要なのは、医師による診察と診断を受けることです。シミのように見えても、その種類や性質はさまざまです。老人性色素斑(いわゆる「しみ」)、雀卵斑(そばかす)、肝斑、脂漏性角化症(老人性疣贅)など、良性のものがほとんどですが、前述のとおりまれに悪性の病変が含まれることもあります。自己判断で「これはシミだからレーザーを当ててほしい」と施術を依頼するのではなく、必ず医師が診察した上で適応を判断してもらいましょう。

次に、クリニック選びも非常に重要です。シミ取りレーザーは美容皮膚科や形成外科などで実施されますが、施設によって使用している機器の種類や医師の専門性に差があります。皮膚科専門医や形成外科専門医など、皮膚に関する専門的な知識と技術を持つ医師が在籍しているクリニックを選ぶことで、より安全・確実な施術を受けることができます。

カウンセリングの内容も確認しておきましょう。施術前のカウンセリングでは、シミの種類や状態の説明、使用するレーザーの種類とその理由、期待できる効果と限界、ダウンタイムと注意事項、リスクや副作用、施術後のケア方法などについて、丁寧に説明を受けることが重要です。不明な点があれば遠慮なく質問し、納得したうえで施術を受けるようにしましょう。

内服薬・外用薬の確認も必要です。一部の薬剤(光線過敏症を引き起こすもの)を使用中の場合、レーザー照射によって皮膚への悪影響が生じる可能性があります。また、抗凝固薬を服用している場合は出血リスクが高まることもあります。現在使用中の薬がある場合は、事前に必ず医師に伝えましょう。

妊娠中・授乳中の方も注意が必要です。妊娠中はホルモンバランスの変化によって肝斑などのシミが生じやすくなりますが、妊娠中・授乳中のレーザー施術は安全性が十分に確認されていないため、基本的には推奨されません。産後に状態が落ち着いてから改めて相談することをお勧めします。

日焼けの状態も確認しておきましょう。施術前後の日焼けは、色素沈着(炎症後色素沈着)のリスクを高めます。施術の1〜2ヶ月前から日焼け止めをしっかり使用し、施術当日の肌が日焼けしていない状態であることを確認します。夏場はこうした点に特に注意が必要です。

Q. 肝斑に通常のシミ取りレーザーは使えますか?

肝斑に通常のQスイッチレーザーを高出力で照射すると、かえって症状が悪化するケースがあるため注意が必要です。肝斑には低出力のレーザートーニング治療や内服薬との併用が効果的な場合があります。シミの種類によって最適な治療法が異なるため、専門医による正確な診断が治療成功の前提となります。 —

🎯 施術後のケアと注意点

シミ取りレーザーを受けた後のケアは、施術の効果を最大限に引き出し、副作用のリスクを最小限に抑えるうえで非常に重要です。施術後には適切なアフターケアを行うようにしましょう。

レーザー照射後、多くの場合、施術部位に軽度の赤みや腫れ、熱感が生じます。これらは正常な反応であり、通常は数時間から1〜2日程度で落ち着いてきます。医師から処方された保湿剤や外用薬(軟膏など)を指示通りに使用し、施術部位を清潔に保つことが大切です。

施術後にかさぶた(痂皮)が形成されることがありますが、これは皮膚の自然な修復プロセスの一部です。かさぶたは自然に剥がれ落ちるまで、絶対に無理に剥がしてはいけません。無理に剥がすと傷跡が残ったり、色素沈着を招いたりする原因となります。

施術後の紫外線対策は特に重要です。レーザー照射後の皮膚は非常に紫外線に対して敏感になっており、日焼けによる炎症後色素沈着(PIH)のリスクが高まっています。外出時は日焼け止めをしっかり塗り、帽子や日傘なども活用して紫外線から肌を守りましょう。SPF30以上、PA++以上の日焼け止めを使用することが推奨されます。

施術後のメイクについては、クリニックの指示に従うようにしてください。一般的には、施術直後はメイクを控えるよう指示されることが多く、翌日からゆっくりとメイクを再開することが多いです。ただし、かさぶたが残っている部位へのファンデーションなどの使用は、できるだけ控えるようにしましょう。

洗顔やスキンケアについても注意が必要です。施術後数日間は、洗顔の際に施術部位をこすらないよう優しく洗い、刺激の強い洗顔料やスクラブ、ピーリング成分を含む化粧品は避けましょう。保湿を十分に行い、皮膚の回復を促すことが大切です。

施術後の経過観察も忘れずに行いましょう。レーザー施術後は定期的に経過を確認することが重要です。異常な痛み、強い腫れ、感染の兆候(発赤、熱感、化膿など)が見られた場合は、速やかにクリニックに連絡してください。また、指定されたアフターケアのための再診日には必ず受診しましょう。

なお、炎症後色素沈着(PIH)はシミ取りレーザーの代表的な副作用の一つです。特に肌色が濃い方や日焼けしている状態で施術を受けた場合に生じやすく、施術部位が一時的に黒ずんで見えることがあります。多くの場合は数ヶ月かけて自然に改善しますが、適切なスキンケアと紫外線対策を続けることで、回復を助けることができます。

💡 安全にシミ取りレーザーを受けるためのポイント

シミ取りレーザーを安全に受けるためには、いくつかの大切なポイントがあります。これらをしっかり理解したうえで施術に臨むことで、より安心して施術を受けることができます。

第一に、信頼できるクリニック・医師を選ぶことです。シミ取りレーザーは医療行為であり、医師が行う必要があります。皮膚科専門医や形成外科専門医、あるいは美容皮膚科領域の経験が豊富な医師が在籍し、ダーモスコピーなどの診断機器を備えたクリニックを選ぶことが重要です。医師の経歴や専門資格、クリニックの設備なども事前に確認しておきましょう。

第二に、自分のシミの種類を正確に診断してもらうことです。シミと一口に言っても多種多様で、それぞれに適したレーザーの種類や照射条件が異なります。特に肝斑(かんぱん)は、通常のQスイッチレーザーで強く照射するとかえって悪化する場合があることが知られており、注意が必要です。肝斑には専用の低出力レーザートーニング治療や、内服薬との併用が効果的なケースがあります。医師による正確な診断があってこそ、適切な治療が選択できるのです。

第三に、施術のタイミングを選ぶことも重要です。夏場は紫外線が強く、施術後の色素沈着リスクが高まるため、できれば秋から冬にかけての時期に施術を受けることが推奨されます。また、生理周期や体調によっても肌の状態が変わるため、体調が良い時期を選ぶとよいでしょう。

第四に、事前のスキンケアも施術の効果を高めるうえで重要です。施術の数週間前からトレチノイン(レチノール)やビタミンC誘導体、トラネキサム酸などの美白成分を含むスキンケアを開始することが推奨されることがあります。ただし、これらは医師の指示のもとで行うようにしましょう。また、施術前の日焼け対策も非常に重要です。

第五に、施術後のアフターケアをしっかり行うことです。前述のとおり、施術後の紫外線対策と保湿は特に重要です。また、処方された薬やスキンケア用品は指示通りに使用し、決められた通院日には必ず受診するようにしましょう。

第六に、現実的な期待値を持つことです。シミ取りレーザーは多くのシミに対して高い効果を発揮しますが、すべてのシミが1回の施術で完全に消えるわけではありません。シミの種類や深さ、大きさ、患者さんの肌質によって、必要な施術回数や得られる効果は異なります。また、一度シミが薄くなっても、紫外線対策を怠れば再びシミが形成される可能性があります。施術後も継続的なスキンケアと紫外線対策が重要であることを覚えておきましょう。

Q. シミ取りレーザー後のかさぶたは剥がしてよい?

シミ取りレーザー施術後に形成されるかさぶたは、皮膚の自然な修復プロセスの一部です。無理に剥がすと傷跡が残ったり、炎症後色素沈着を招いたりするリスクがあるため、絶対に避けてください。自然に剥がれ落ちるまで待ちながら、医師から処方された保湿剤や軟膏を指示通りに使用することが大切です。

📌 こんなシミは要注意!皮膚科受診が必要なサイン

シミ取りレーザーを検討している方だけでなく、すべての方に知っておいてほしいのが、皮膚科受診が必要なシミのサインです。前述のように、シミのように見えても悪性の病変が隠れている可能性があるため、次のような特徴があるシミや色素性病変には注意が必要です。

形が非対称であるもの、境界が不規則・不明瞭であるもの、色が均一でないもの、直径が6mm以上のもの、最近になって変化しているものは、前述のABCDE基準に当てはまり、悪性黒色腫の可能性を示唆するサインです。

その他にも、出血する、かゆみや痛みがある、周囲の皮膚が硬くなっているなどの症状がある場合も、早めに皮膚科を受診することをお勧めします。また、足の裏や爪の下など、紫外線が当たりにくい部位に色素斑が生じた場合も要注意です。日本人における悪性黒色腫は、これらの部位に発生するケースが多いことが知られています。

ほくろが急に大きくなった・複数のほくろが集合してきた・以前はなかった場所に新しく色素斑が現れたなども、受診のきっかけにしてください。「なんとなく気になる」という感覚も大切にしましょう。

美容クリニックでシミ取りレーザーを検討している場合でも、施術前に必ず医師が診察を行い、ダーモスコピー検査(皮膚鏡検査)や必要に応じて組織検査(皮膚生検)を行うことで、悪性病変を見落とすリスクを最小限にすることができます。「シミだから大丈夫」と自己判断せず、専門医の判断を仰ぐことが安全の第一歩です。

また、家族に皮膚癌の既往歴がある方や、長期にわたって強い紫外線を浴び続けてきた方(農業・漁業・アウトドア活動が多い方など)は、皮膚癌のリスクが比較的高いとされています。このような方は特に、気になる皮膚の変化があればためらわず皮膚科を受診するようにしましょう。

年齢を重ねるとともに皮膚の変化は増えてきます。40代以降は特に、定期的な皮膚科チェックを受けることを習慣にすることをお勧めします。早期発見・早期治療が皮膚疾患においても最も重要であることは言うまでもありません。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では「シミ取りレーザーで癌になるのでは?」というご不安を抱えてご相談にいらっしゃる患者様が少なくありませんが、使用するレーザー光はDNAを傷つける性質を持たないため、適切な診察のもとで行う施術が直接の発癌原因となることはありません。最も大切なのは施術前の医師による丁寧な診察であり、当院ではダーモスコピーを用いて色素性病変の性質をしっかり見極めたうえで施術の適応を判断しておりますので、まずはどうぞお気軽にご相談ください。」

✨ よくある質問

シミ取りレーザーを受けると本当に癌になるリスクがありますか?

現在の医学的見解では、シミ取りレーザーの照射によって癌が発生するリスクは認められていません。使用されるレーザー光は可視光から近赤外線の波長域に属しており、DNAを直接損傷させる電離放射線や紫外線とは根本的に性質が異なります。ただし、施術前に専門医による正確な診察を受けることが安全性を担保するうえで最も重要です。

シミと悪性黒色腫(メラノーマ)はどう見分けられますか?

「ABCDE基準」が目安になります。形の非対称性・境界の不明瞭さ・色調の不均一・直径6mm以上・最近の変化、これらに当てはまる場合は悪性の可能性があります。自己判断は危険なため、気になる色素斑があれば皮膚科を受診してください。当院ではダーモスコピー検査を用いて病変の性質を丁寧に見極めています。

シミ取りレーザーの施術前に準備しておくことはありますか?

施術の1〜2ヶ月前からSPF30以上の日焼け止めを使用し、日焼けを避けることが重要です。また、服用中の薬がある場合は事前に医師へ必ず伝えてください。妊娠中・授乳中の方は施術が推奨されないため、産後に改めて相談することをお勧めします。施術前のカウンセリングで不明点は遠慮なく確認しましょう。

施術後にかさぶたができましたが、剥がしても大丈夫ですか?

かさぶたを無理に剥がすことは絶対に避けてください。かさぶたは皮膚の自然な修復プロセスの一部であり、強制的に剥がすと傷跡が残ったり、炎症後色素沈着を招いたりする原因になります。自然に剥がれ落ちるまで待ち、医師から処方された保湿剤や軟膏を指示通りに使用して、丁寧にケアを続けることが大切です。

肝斑にも通常のシミ取りレーザーは使えますか?

肝斑には注意が必要です。通常のQスイッチレーザーで強く照射するとかえって悪化するケースがあることが知られています。肝斑には低出力のレーザートーニング治療や内服薬との併用が効果的な場合があります。シミの種類によって適切な治療法が異なるため、まず専門医による正確な診断を受けることが治療成功の第一歩です。

🔍 まとめ

この記事では、「シミ取りレーザーで癌になる」という噂の真相について、医学的な観点から詳しく解説しました。最後に重要なポイントをまとめます。

シミ取りレーザーに使用される光は、可視光から近赤外線の波長域に属する非電離放射線であり、DNAを直接損傷させる電離放射線や紫外線とは根本的に性質が異なります。現在の医学的見解では、適切に施術されたシミ取りレーザーが癌を引き起こすという科学的証拠は存在しません。

ただし、シミのように見える病変の中に悪性黒色腫などの皮膚癌が含まれている可能性がゼロではないため、施術前に専門医による診察・診断を受けることは絶対に欠かせません。ABCDE基準に当てはまるような特徴のある色素性病変には特に注意が必要です。

安全にシミ取りレーザーを受けるためには、信頼できるクリニック・医師を選ぶこと、正確な診断を受けること、施術前後の紫外線対策と適切なアフターケアを行うこと、そして現実的な期待値を持つことが大切です。

シミ取りレーザーは適切に行われれば非常に安全性の高い施術です。不安や疑問がある場合は、インターネットの情報だけに頼らず、ぜひ専門の医師に直接相談してみてください。アイシークリニック上野院では、皮膚のシミや色素性病変について専門的な診察・相談を承っております。お気軽にご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 皮膚科学会による皮膚腫瘍(悪性黒色腫を含む色素性病変)の診断基準・ABCDE基準・ダーモスコピー検査に関する患者向け情報
  • 日本美容外科学会 – シミ取りレーザー(Qスイッチレーザー・ピコレーザー等)の適応・安全性・施術上の注意事項に関する学会公式見解
  • PubMed – 選択的光熱融解理論に基づくレーザーの安全性・発癌リスクに関する査読済み医学論文群(Anderson & Parrish らによる原著論文を含む)

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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