ピアスのしこり、放置すると手術が必要になることも…😨 「これって何のしこり?」「自分でケアできる?」そんな不安、この記事を読めば全部解決します!
⚠️ 2〜4週間たっても改善しない場合は、すぐに受診が必要なサインです。
しこりの種類によってケア方法はまったく違います。間違ったセルフケアが悪化の原因になることも。正しい知識でトラブルを防ぎ、安心してピアスライフを楽しみましょう🎀
🚨 この記事を読まないとこうなるかも…
- しこりがどんどん大きくなって手術が必要に
- 感染が広がって痛みが悪化
- ケロイドになって跡が残る
✅ この記事でわかること
- 📌 しこりの種類と見分け方
- 📌 自分でできるケアとNGなこと
- 📌 病院に行くべきタイミング
- 📌 治療方法と予防策
💬 こんな人に読んでほしい
目次
- ピアスの穴にしこりができる主な原因
- しこりの種類と特徴を知る
- ケロイドと肥厚性瘢痕の違い
- 粉瘤(アテローム)とは
- 膿腫・感染性しこりとは
- 肉芽腫とは
- 自分でできるケア方法とやってはいけないこと
- 病院・クリニックを受診すべきタイミング
- しこりの治療方法
- ピアスホールのしこりを予防するために
- まとめ
この記事のポイント
ピアスのしこりにはケロイド・粉瘤・膿腫・肉芽腫など種類があり、自己処置は禁物。2〜4週間改善しない場合や痛み・膿がある場合は皮膚科・形成外科を受診し、適切な治療を受けることが重要。
💡 ピアスの穴にしこりができる主な原因
ピアスの穴にしこりができる背景には、さまざまな要因が絡み合っています。ピアスは皮膚に人工的な穴を開ける行為であるため、身体にとっては「傷」と同じです。その傷が適切に回復しなかったり、外部からの刺激を受け続けたりすることで、さまざまな種類のしこりが形成されます。
まず最も多い原因のひとつが、ピアスホールのケア不足や不適切なケアです。穴を開けた直後は皮膚の組織が傷ついており、雑菌が侵入しやすい状態にあります。消毒を怠ったり、逆に消毒液を過剰に使用して皮膚のバリア機能を損なったりすると、感染や炎症が起こりやすくなります。
次に、素材によるアレルギー反応も重要な原因です。ニッケル、コバルト、クロムなどの金属を含むピアスは、金属アレルギーを引き起こすことがあります。アレルギー反応が起きると皮膚が炎症を起こし、その修復過程で異常な組織が形成されてしこりが生じる場合があります。
また、ピアスによる物理的な刺激も原因となります。サイズが合わないピアスや重いアクセサリーを長期間つけることで、穴の周囲に持続的な圧力がかかり、組織が過剰に増殖することがあります。さらに、ピアスホールを完全に閉じずに再度開けようとしたり、同じ場所に繰り返し穿孔したりすることも、しこり形成のリスクを高めます。
遺伝的な体質も無視できません。ケロイドになりやすい体質を持つ方は、軽微な刺激でも組織が過剰反応し、しこりが形成されやすい傾向があります。特にアフリカ系・アジア系の人々にこの傾向が見られることが知られています。
Q. ピアスのしこりができる主な原因は何ですか?
ピアスのしこりは主に4つの原因で生じます。①ケア不足や過剰消毒による感染・炎症、②ニッケルなどを含むピアスへの金属アレルギー反応、③サイズの合わないピアスによる持続的な物理的刺激、④ケロイドになりやすい遺伝的体質です。特にアジア系・アフリカ系の方はケロイド体質の傾向があるため注意が必要です。
📌 しこりの種類と特徴を知る
ピアスの穴にできるしこりは、一種類だけではありません。見た目や触感が似ていても、原因や性質が異なるため、種類を正確に把握することが適切な対処への第一歩です。代表的なしこりの種類には、ケロイド、肥厚性瘢痕、粉瘤(アテローム)、膿腫(感染性しこり)、肉芽腫などがあります。
それぞれに異なる特徴があり、触れたときの感触、色、大きさの変化、痛みの有無などで区別することができます。ただし、素人目には判断が難しいケースも多く、自己診断だけに頼るのは危険です。特にしこりが大きくなっている、痛みや熱感が強い、膿が出ているなどの場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。
以下では、主要なしこりの種類についてそれぞれ詳しく解説します。
✨ ケロイドと肥厚性瘢痕の違い
ピアスのしこりの中でも特によく知られているのが「ケロイド」と「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」です。この2つは混同されがちですが、医学的には異なるものです。
肥厚性瘢痕は、傷の修復過程でコラーゲンが過剰に産生されることによって生じる隆起したしこりです。傷の範囲内にとどまり、時間の経過とともに自然に小さくなることが多いです。色は赤みを帯びており、触るとかたく感じられます。ピアスホールに沿って形成され、痒みや軽い痛みを伴うこともあります。
一方、ケロイドは傷の範囲を超えて周囲の正常な皮膚にまで広がる点が大きな特徴です。コラーゲンの産生が際限なく続くため、しこりは時間が経つほど大きくなる傾向があります。色は赤から暗紫色、または茶色みがかった色をしており、表面はなめらかで光沢があります。強い痒みや灼熱感、痛みを伴うことが多く、自然に消えることはほとんどありません。
ケロイドは遺伝的な素因が強く関係しており、家族にケロイドができやすい人がいる場合は注意が必要です。また、ケロイドは胸部、肩、耳たぶなどの部位に生じやすいとされており、耳たぶへのピアスは特にリスクが高いとされています。
ケロイドの治療は容易ではなく、単に切除するだけでは再発することが多いため、ステロイド注射、圧迫療法、放射線療法、レーザー治療などを組み合わせた集学的な治療が必要です。肥厚性瘢痕は比較的治療しやすく、ステロイドの外用薬や注射で改善が見込める場合があります。
自分がケロイド体質かどうかわからない場合は、過去に傷が治った後に傷跡が赤く盛り上がったままになった経験があるかどうかを振り返ってみましょう。そのような経験があればケロイド体質の可能性があり、ピアスを開ける前に医師に相談することをおすすめします。
Q. ケロイドと肥厚性瘢痕の違いを教えてください。
肥厚性瘢痕は傷の範囲内にとどまり、時間とともに自然に縮小することがあります。一方ケロイドは傷の範囲を超えて正常な皮膚にまで広がり、放置するほど大きくなる点が大きな違いです。ケロイドは自然に消えることがほとんどなく、ステロイド注射・圧迫療法・レーザー治療などを組み合わせた専門的な治療が必要になります。
🔍 粉瘤(アテローム)とは
粉瘤は「アテローム」とも呼ばれる良性の皮膚腫瘍で、皮膚の下に角質や皮脂などが袋状に蓄積したものです。ピアスホールの内部や周囲の皮膚が内側に巻き込まれ、角質がうまく排出されずに蓄積されることで形成されます。
粉瘤の特徴は、皮膚の下にまるまった塊のようなしこりがあり、押すと動く感触があることです。表面には中央に小さな黒い点(開口部)が見られることがあります。通常は痛みがなく、感染していない状態では炎症もありません。しかし、細菌が侵入して感染が起こると、しこりが赤く腫れ、痛みや熱感を伴い、膿が排出されることもあります。
粉瘤は自然に消えることはほとんどなく、放置すると徐々に大きくなることが多いです。治療は外科的な切除が基本で、袋ごと完全に取り除かないと再発します。感染を起こした状態で切開排膿(膿を出す処置)をしても、感染が落ち着いてから再度切除手術が必要になる場合があります。
粉瘤が疑われる場合は、自分で針などを刺して中身を出そうとするのは絶対に避けてください。感染が広がるリスクがあり、症状が悪化することがあります。皮膚科や形成外科などの医療機関を受診して、適切な処置を受けることが重要です。
💪 膿腫・感染性しこりとは
ピアスホールに細菌感染が起きると、膿が溜まった「膿腫(のうしゅ)」と呼ばれるしこりが形成されることがあります。これは感染症の一種であり、迅速な対処が必要です。
膿腫の典型的な症状は、赤み、腫れ、熱感、痛みの四徴です。ピアスホールの周辺が急速に腫れ、触ると痛みがあり、黄色や白色の膿が出てくることがあります。発熱が伴う場合は、感染が皮膚の深部や全身に広がっている可能性があり、特に緊急性が高いと言えます。
感染の原因として最も多いのは、黄色ブドウ球菌などの一般的な皮膚常在菌です。不衛生な道具でピアスを開けたり、穿孔後の適切なアフターケアを怠ったりすることで感染リスクが高まります。また、免疫力が低下しているときや、糖尿病などの基礎疾患がある場合は感染しやすく、重症化しやすい傾向があります。
感染が疑われる場合は、まずピアスを外してホールを清潔に保ち、速やかに医療機関を受診することが重要です。軽度の感染では抗生物質の外用薬や内服薬で対処できますが、膿腫が大きい場合は切開して膿を排出する処置が必要になることもあります。
感染症は放置すると悪化するリスクがあるため、「様子を見よう」と思って長期間放置することは避けるべきです。特に赤みや腫れが急速に広がっている場合や、全身症状(発熱、倦怠感など)が出ている場合は、迷わず医療機関を受診してください。
🎯 肉芽腫とは
肉芽腫(にくがしゅ)は、異物に対する身体の免疫反応として形成されるしこりです。ピアスの素材が身体にとって異物と認識されたとき、免疫細胞が集まってその異物を取り囲もうとする過程で形成されます。
ピアスホールにできる肉芽腫は、赤みがかったり、ピンク色だったりする柔らかい組織の塊で、出血しやすいのが特徴です。しこりというよりも、プルプルとした柔らかい突起物のように見えることが多く、肉芽(にくが)とも呼ばれます。表面が湿っており、少し触れただけでも出血することがあります。
肉芽腫が形成されやすい状況としては、ピアスホールが完全に安定していない段階で過剰な摩擦や刺激が加わった場合、ピアスの素材に対するアレルギーや過敏反応がある場合、長期間にわたって炎症が続いている場合などが挙げられます。
小さな肉芽腫は、ピアスの素材を変えたり(外科用ステンレス、チタン、14〜18金ゴールドなどへ変更)、適切なアフターケアを継続したりすることで改善することもあります。ただし、大きな肉芽腫や長期間持続するものは、医療機関での処置が必要です。治療法としては、ステロイドの局所注射や外科的切除などがあります。
Q. ピアスのしこりに対して自分でやってはいけないことは?
ピアスのしこりに対して絶対に避けるべき行為が3つあります。①針や爪でしこりをつぶすこと(感染が広がり悪化するリスクがあります)、②アルコール等の強い消毒液を過剰使用して皮膚のバリア機能を損なうこと、③ステロイド軟膏を医師の指示なく自己判断で使用することです。粉瘤は特に自己処置すると袋が残り再発しやすくなります。
💡 自分でできるケア方法とやってはいけないこと
ピアスホールにしこりができたとき、まず自分でできるケアを適切に行うことが大切です。ただし、状況によっては自己処置が逆効果になることもあるため、やってはいけないことも合わせて確認しておきましょう。
自分でできるケアとして最も基本的なのは、ホールを清潔に保つことです。1日1〜2回、生理食塩水や専用のピアスケア用の洗浄液でやさしく洗浄します。石鹸を使う場合は、低刺激の無香料・無着色のものを選び、しっかりとすすぎ落としてください。洗浄後は清潔なガーゼやティッシュで水分を丁切り拭き取り、湿った状態を長く続けないようにしましょう。
素材の見直しも重要なケアのひとつです。金属アレルギーが疑われる場合は、ニッケルフリーのチタン製や外科用ステンレス製、あるいは純金に近いゴールド製のピアスに変更してみましょう。素材を変えるだけで症状が改善するケースもあります。
また、ピアスホールが完全に安定するまでは、必要以上にピアスを触ったり、くるくると回したりしないことが大切です。かつては「ピアスを毎日動かしてケアする」という情報が広まっていましたが、現在の医療的見解では、不必要に動かすことは摩擦を増やし、刺激が加わるため逆効果とされています。
やってはいけないことについても確認しましょう。まず、しこりを自分で針や爪でつぶす行為は絶対に避けてください。感染が広がり、症状が悪化するリスクがあります。また、消毒液(特にイソプロピルアルコールや強い消毒剤)を過剰に使用することも、皮膚のバリア機能を損なうため避けるべきです。
ピアスを自分で無理やり外したり、逆に無理に入れ直したりすることも、傷口を広げる危険があります。しこりが大きくなっている、痛みがある、膿が出ているなどの状況では、自己処置ではなく医療機関への受診を優先してください。
なお、市販の軟膏(例えばステロイド入りのもの)を自己判断で塗布することも、種類や使用方法を誤ると症状を悪化させる可能性があるため、使用前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
📌 病院・クリニックを受診すべきタイミング
「少し様子を見てもいいかな」と思うこともあるかもしれませんが、以下のような状況に該当する場合は、速やかに医療機関を受診することをおすすめします。
まず、しこりが2〜4週間以上経っても改善しない場合や、日に日に大きくなっている場合は受診が必要です。自然に治る可能性が低く、放置すればするほど治療が難しくなることがあります。
次に、赤み・腫れ・熱感・痛みが強い、または急速に広がっている場合は感染が疑われます。特に膿が出ている場合や、発熱・悪寒などの全身症状がある場合は、感染症が重症化している可能性があるため、できるだけ早急に受診してください。
しこりから出血がある場合も、受診を検討すべきサインです。肉芽腫などは出血しやすい性質を持っており、繰り返し出血することで貧血になるわけではありませんが、感染リスクが高まります。また、出血が止まらない場合は特に注意が必要です。
しこりが急速に成長している場合や、皮膚の変色(青紫色、黒色など)がある場合も、悪性腫瘍との鑑別が必要なことがあるため、医師の診察を受けることが重要です。良性のしこりであることがほとんどですが、万が一のリスクを排除するためにも専門家の判断を仰ぎましょう。
受診する科としては、皮膚科、形成外科、美容皮膚科などが適しています。アイシークリニック上野院のような美容クリニックでも、ピアスホールのしこりに関するご相談を受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
Q. ピアスのしこりはどんな症状のとき病院に行くべきですか?
以下の症状がある場合は速やかに皮膚科・形成外科を受診してください。しこりが2〜4週間以上改善しない・日に日に大きくなる、赤み・腫れ・熱感・痛みが強い、膿が出ている、発熱などの全身症状がある、出血が繰り返されるなどです。しこりの種類によって治療法がまったく異なるため、早期受診が治療期間の短縮にもつながります。
✨ しこりの治療方法
ピアスホールのしこりに対する治療法は、しこりの種類や状態によって異なります。ここでは主な治療法をご紹介します。
ステロイド局所注射は、ケロイドや肥厚性瘢痕、大きな肉芽腫に対して行われる治療法です。ステロイド薬(主にトリアムシノロンアセトニド)をしこり内に直接注射することで、コラーゲンの産生を抑制し、しこりを縮小させます。複数回の注射が必要な場合が多く、4〜8週間ごとに繰り返します。副作用として、皮膚が薄くなったり、色素沈着が起きたりすることがあります。
外科的切除は、粉瘤、大きな膿腫、肉芽腫などに対して行われます。局所麻酔下でしこりを切除する手術です。粉瘤の場合は袋ごと完全に取り除くことが重要で、残ってしまうと再発します。切除後は縫合が必要な場合もあり、ダウンタイムが生じます。
レーザー治療は、ケロイドや肥厚性瘢痕、肉芽腫に対して有効な治療法のひとつです。Nd:YAGレーザーや炭酸ガスレーザーなどを使用して、異常な組織を焼灼・蒸散させます。ステロイド注射と組み合わせることで、より高い効果が期待できます。
抗生物質の投与は、感染性のしこり(膿腫)に対して行われます。内服薬や外用薬(塗り薬)で感染をコントロールします。膿が溜まっている場合は、切開して膿を排出する処置(切開排膿)が必要になることもあります。
圧迫療法は、ケロイドや肥厚性瘢痕に対して、専用の圧迫具(シリコンゲルシートや耳用の圧迫装具など)を使用して持続的な圧力をかける方法です。特に耳たぶのケロイドには、イヤリング型の圧迫装具が有効とされています。日常生活の中で継続して行う必要がありますが、副作用が少ない治療法です。
凍結療法(液体窒素を使ったクライオサージェリー)は、しこりを冷凍させて破壊する治療法で、ケロイドや肥厚性瘢痕に対して行われることがあります。複数回の施術が必要な場合が多いです。
どの治療法が最適かは、しこりの種類、大きさ、部位、患者さんの体質などによって異なります。医師と十分に相談した上で、最適な治療計画を立てることが大切です。
🔍 ピアスホールのしこりを予防するために

しこりが形成された後に対処するよりも、そもそもしこりができないように予防することが最善です。適切な方法でピアスを開け、正しいアフターケアを続けることで、しこりのリスクを大幅に下げることができます。
最初の大切なポイントは、ピアスを開ける場所として、信頼できる医療機関または衛生管理が徹底されているピアスショップを選ぶことです。自分でセルフピアスをする方法もありますが、滅菌されていない器具を使用したり、不適切な角度や位置に穿孔したりすることで、感染やしこりのリスクが高まります。特に軟骨部分(ヘリックス、インダストリアルなど)は耳たぶよりも感染リスクが高く、治癒に時間がかかるため、医療機関での穿孔を強くおすすめします。
ファーストピアス(穴を開けた直後に入れるピアス)の素材選びも重要です。アレルギーを起こしにくい素材として、外科用ステンレス(サージカルスチール)、チタン、ニオビウム、14〜18金ゴールド、プラチナなどが推奨されています。ニッケルを含む素材は金属アレルギーを引き起こしやすいため、避けましょう。
アフターケアの期間と方法も予防において非常に重要です。耳たぶのピアスホールが安定するまでには通常6〜8週間かかりますが、完全に安定するまでには数ヶ月かかることもあります。軟骨部分はさらに長く、6ヶ月〜1年以上かかることもあります。この間は毎日の洗浄を怠らず、不必要な刺激を避けましょう。
ピアスホールが安定する前に、重いアクセサリーや大ぶりのピアスをつけることも避けてください。重みで穴が引き伸ばされ、組織に余分な負担がかかります。また、服を着替えるときにピアスが引っかかることが多いため、ホールが新しいうちは着替えの際に注意しましょう。
睡眠中のピアスの扱いにも注意が必要です。特に穴を開けたばかりの頃は、枕に顔を押し付けた状態でピアスが圧迫されないよう気をつけてください。ドーナツ型の枕(トラベルピロー)を利用することで、耳への圧迫を軽減できます。
すでにケロイドができやすい体質であることがわかっている場合は、ピアスを開けること自体を慎重に考える必要があります。皮膚科や形成外科の医師に事前に相談し、リスクを十分に理解した上で判断することをおすすめします。どうしてもピアスをしたい場合は、医師の指導のもとで適切な予防策を講じながら行うことが大切です。
また、既存のピアスホールで異常を感じたときには、我慢しないことが大切です。少しでも気になる変化があれば早めに専門家に相談することで、小さな問題が大きなトラブルに発展することを防ぐことができます。
ピアスは正しく扱えば長く楽しめるアクセサリーです。適切な知識を持ち、適切なケアを行うことが、安全にピアスを楽しむための基本です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、ピアスホールのしこりでご相談いただく患者様の多くが、自己判断で対処しようとして症状を悪化させてしまったケースです。しこりの種類によって適切な治療法がまったく異なるため、気になる変化があれば早めにご相談いただくことが、結果的に治療期間の短縮にもつながります。特にケロイド体質の方は放置するほど治療が複雑になりやすいため、どうぞ一人で抱え込まず、お気軽に専門家へご相談ください。」
💪 よくある質問
しこりの種類によって異なります。肥厚性瘢痕は時間とともに改善することがありますが、ケロイドや粉瘤は自然に消えることはほとんどなく、放置すると大きくなる傾向があります。2〜4週間経っても改善しない場合や、痛み・腫れが続く場合は、皮膚科や形成外科への受診をおすすめします。
最大の違いは「広がり方」です。肥厚性瘢痕は傷の範囲内にとどまり、時間とともに縮小することがあります。一方、ケロイドは傷の範囲を超えて周囲の正常な皮膚にまで広がり、時間が経つほど大きくなります。ただし素人判断は難しいため、正確な診断は医療機関で受けることが重要です。
絶対に避けてください。針や爪でしこりをつぶすと、細菌感染が広がり症状が悪化するリスクがあります。特に粉瘤は袋が残ると再発するため、自己処置は逆効果です。しこりが気になる場合は、皮膚科や形成外科などの医療機関を受診し、適切な処置を受けることが大切です。
主な予防策は3つです。①信頼できる医療機関でピアスを開けること、②チタンや外科用ステンレスなどアレルギーを起こしにくい素材のファーストピアスを使用すること、③生理食塩水などで1日1〜2回やさしく洗浄し、不必要にピアスを触らないことです。ホールが安定するまでは特に丁寧なケアが必要です。
以下の症状がある場合は速やかに受診してください。しこりが2〜4週間以上改善しない・日に日に大きくなる、赤み・腫れ・熱感・痛みが強い、膿が出ている、発熱などの全身症状がある、出血が繰り返されるなどです。アイシークリニック上野院でもピアスホールのしこりに関するご相談を受け付けております。
🎯 まとめ
ピアスの穴にできるしこりには、ケロイド、肥厚性瘢痕、粉瘤(アテローム)、膿腫(感染性しこり)、肉芽腫などさまざまな種類があり、それぞれ原因や特徴、治療方法が異なります。しこりの種類によっては自然に改善するものもありますが、多くの場合は適切なケアや医療的処置が必要です。
自分でできるケアとして、ホールを清潔に保つこと、適切な素材のピアスを使用すること、不必要な刺激を与えないことが基本となります。一方で、しこりをつぶす、強い消毒液を過剰使用するなどの自己処置は逆効果になることがあるため注意が必要です。
しこりが大きくなっている、痛みや熱感が強い、膿が出ている、全身症状がある場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。治療法はステロイド注射、外科的切除、レーザー治療、抗生物質投与など多岐にわたり、症状に応じて最適な方法が選択されます。
予防としては、信頼できる医療機関でピアスを開けること、適切な素材のファーストピアスを使用すること、正しいアフターケアを継続することが大切です。ケロイド体質の方は特に注意が必要で、ピアスを開ける前に医師への相談をおすすめします。
ピアスのトラブルは放置するほど改善が難しくなることがあります。気になる症状がある場合は、アイシークリニック上野院へお気軽にご相談ください。専門の医師が適切な診断と治療をご提案いたします。安心・安全にピアスライフを楽しむために、正しい知識とケアを心がけましょう。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – ケロイド・肥厚性瘢痕・粉瘤(アテローム)・肉芽腫など皮膚のしこりに関する診断基準や治療ガイドラインの参照
- 日本形成外科学会 – ケロイドおよび肥厚性瘢痕の形成・治療法(ステロイド注射・圧迫療法・レーザー治療・外科的切除)に関する専門的情報の参照
- 厚生労働省 – 金属アレルギーを含むピアス装着に伴う皮膚トラブル・感染リスク・適切なアフターケアに関する消費者向け注意喚起情報の参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務