💡 「陰部にイボができた…」「これってHPV?」そんな不安を抱えたまま、ネットで検索していませんか?
この記事を読めば、HPVが男性に起こすイボの種類・症状・感染経路・治療法がすべてわかります。放置すると悪化・パートナーへの感染リスクも高まります。気になる症状がある方は、ぜひ最後まで読んでください。
陰部に小さいイボみたいなのができてるんだけど…これってやばい?
放置は絶対NG!HPVによる尖圭コンジローマかも。早めに受診すれば治療できます。
⚠️ 読まないとこうなるかも…
- 🔴 症状が悪化してイボが広がる
- 🔴 パートナーに感染させてしまう
- 🔴 稀に悪性化するリスクがある
目次
- ヒトパピローマウイルス(HPV)とは
- HPVが男性に引き起こすイボの種類
- 尖圭コンジローマの症状と特徴
- 手足・顔にできるHPV由来のイボ
- HPVの感染経路と男性特有のリスク
- 男性がHPVに感染したときの検査方法
- HPVによるイボの治療法
- 男性に対するHPVワクチンの効果と接種状況
- パートナーへの感染を防ぐために
- まとめ
📌 この記事のポイント
- ✅ HPVは男性にも感染するウイルス
- ✅ 尖圭コンジローマや疣贅などのイボが主な症状
- ✅ 液体窒素・外用薬・レーザーで治療可能
💡 1. ヒトパピローマウイルス(HPV)とは
ヒトパピローマウイルス(Human Papillomavirus:HPV)は、パピローマウイルス科に属するウイルスで、現在100種類以上の型(ジェノタイプ)が確認されています。HPVは皮膚や粘膜の細胞に感染し、さまざまな症状を引き起こします。感染する部位やウイルスの型によって、イボができるだけにとどまる場合もあれば、長期的にはがんへと進行する場合もあります。
HPVの型は大きく「低リスク型」と「高リスク型」に分類されます。低リスク型の代表はHPV6型と11型で、これらは主に皮膚や粘膜にイボ(尖圭コンジローマ)を形成しますが、がんになることはほとんどありません。一方、高リスク型の代表はHPV16型と18型で、子宮頸がん・咽頭がん・肛門がん・陰茎がんなどのリスクに関わることが知られています。
HPVは非常に感染力が強いウイルスです。性的接触だけでなく、皮膚と皮膚の直接接触によっても感染するため、コンドームを使用していても完全には防げないことがあります。また、性経験のある人であれば生涯で一度以上HPVに感染する確率は非常に高いとされており、多くの場合は免疫によって自然に排除されますが、一部の人では感染が持続してイボやがんの原因となります。
日本では長らくHPVワクチンに関する情報が女性向けに発信されることが多く、男性の感染リスクが軽視されてきた側面があります。しかし近年、男性への影響や男性用ワクチン接種についての認識が高まりつつあります。男性もHPVと無関係ではないことを理解することが、自分自身の健康管理と周囲への感染予防につながります。
Q. HPVの低リスク型と高リスク型の違いは何ですか?
HPVは型によって「低リスク型」と「高リスク型」に分類されます。低リスク型の代表はHPV6型・11型で、主に尖圭コンジローマなどのイボを形成しますが、がんにはなりません。高リスク型の代表はHPV16型・18型で、陰茎がん・肛門がん・咽頭がんなどに関与します。
📌 2. HPVが男性に引き起こすイボの種類
HPVが男性に引き起こすイボには、大きく分けて性器周囲にできる「尖圭コンジローマ」と、手足・顔などにできる「一般的なイボ(疣贅)」の2種類があります。それぞれ原因となるHPVの型が異なり、症状や治療法も異なります。
尖圭コンジローマは性感染症(STI)のひとつで、主に性的接触によって感染します。陰茎・陰嚢・肛門周囲・会陰部などに、カリフラワー状または鶏のとさか状のイボが生じます。かゆみや痛みを伴うこともありますが、多くの場合は無症状であるため、気づかないうちに感染を広げてしまうことがあります。
一方、手足や顔にできる一般的なイボは「疣贅(ゆうぜい)」と呼ばれ、HPV2型・4型・27型・57型などが主な原因です。これらのHPVは皮膚の微細な傷から感染し、免疫が低下しているときに発症しやすくなります。足の裏にできるものは「足底疣贅(ぞくていゆうぜい)」、手や指にできるものは「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」と呼ばれます。
また、性器周囲ではなく口腔内や咽頭部の粘膜に感染することもあり、「再発性呼吸器乳頭腫症」や「口腔咽頭がん」の原因となることもあります。特にオーラルセックスを通じた感染が関係していることが指摘されており、男性における咽頭がんリスクとHPVの関連は世界的にも注目されています。
男性に発生するHPV関連の病変は、外見上のイボにとどまらず、長期的ながんリスクにもつながる可能性があります。特に高リスク型HPVへの感染が持続した場合、陰茎がんや肛門がんなどを発症するケースもゼロではありません。イボが気になる場合は、自己判断せずに医療機関を受診することが重要です。
✨ 3. 尖圭コンジローマの症状と特徴
尖圭コンジローマは、男性の性感染症のなかでも比較的多く見られる疾患です。原因となるHPVは主に6型と11型(低リスク型)で、感染後の潜伏期間は平均3週間から8か月程度とされています。ただし、個人差があり、感染してから数年後に症状が現れることもあります。
男性における尖圭コンジローマの好発部位は、陰茎の包皮・亀頭・冠状溝・陰嚢・肛門周囲・会陰部などです。同性間の性的接触がある男性(MSM:Men who have Sex with Men)では、肛門内部にもイボが生じることがあります。
見た目としては、初期には小さなぶつぶつとした丘疹(きゅうしん)が現れ、次第に数が増えたり、大きくなったりすることがあります。形状は「カリフラワー状」「鶏のとさか状」「乳頭状」などさまざまで、色は皮膚の色に近いものからやや白みがかったもの、ピンク色のものまであります。複数のイボが集まって大きな塊になることもあります。
症状については、多くの場合は自覚症状がほとんどありません。ただし、イボの部位によってはかゆみ・灼熱感・不快感・排尿時の違和感などを感じることがあります。また、肛門周囲にできた場合は、排便時の違和感や出血を伴うこともあります。
尖圭コンジローマは外見上の変化が主な症状であるため、自分で気づかないことも多く、パートナーや医療機関での検査をきっかけに発見されるケースも少なくありません。また、免疫が低下しているときに再発・増悪することがあり、HIV感染者や免疫抑制剤を使用している方では特に注意が必要です。
尖圭コンジローマ自体は命に関わる病気ではありませんが、放置すると病変が拡大したり、パートナーへの感染源となったりします。また、外見上の変化がメンタルヘルスに影響することもあるため、早期に適切な治療を受けることが大切です。
Q. 尖圭コンジローマの症状と好発部位を教えてください
尖圭コンジローマは男性の場合、陰茎・陰嚢・肛門周囲・会陰部などにカリフラワー状または鶏のとさか状のイボが生じます。色は皮膚色からピンク色までさまざまです。多くの場合は自覚症状がほとんどなく、気づかないまま感染を広げるケースがあるため、早めの受診が重要です。
🔍 4. 手足・顔にできるHPV由来のイボ
性器周囲ではなく、手足や顔にできるイボもHPVが原因です。これらは一般に「疣贅(ゆうぜい)」と呼ばれ、日常生活のなかで皮膚の傷を通じて感染します。尖圭コンジローマとは異なる型のHPVが原因ですが、どちらも同じHPVファミリーに属するウイルスです。
手や指にできる「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」は、表面がざらざらとした硬いイボで、主にHPV2型や4型が原因です。子どもに多い印象がありますが、大人にも発症します。爪周囲や指の腹にできやすく、ひっかくと周囲に広がることがあります。
足の裏にできる「足底疣贅(ぞくていゆうぜい)」は、歩行時の圧力によって皮膚の内側に向かって深く入り込むことが特徴です。表面は硬くなっていて、タコや魚の目と見た目が似ているため、自己判断で間違えることがあります。足底疣贅の場合は歩くたびに痛みを感じることがあり、日常生活に支障をきたすこともあります。
顔や首などにできる「扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)」は、HPV3型や10型が原因で、表面が平らで小さなイボです。顔や手の甲に複数できることが多く、剃刀負けや擦り傷などで傷ついた皮膚から感染が広がりやすい特徴があります。
これらの皮膚のイボは、免疫が正常に機能している人であれば自然治癒することもありますが、数年単位で時間がかかることもあります。また、放置することで周囲に広がったり、家族や周囲の人への感染源になったりすることもあるため、早めに皮膚科や性病科などを受診することをおすすめします。
プールや銭湯などの共有スペースは感染リスクが高い場所のひとつです。特に足の裏のイボは、ぬれた床面を通じて感染が広がりやすいため、スリッパを着用するなどの予防対策が有効です。また、他人のタオルや靴などを共有しないことも重要な予防策となります。
💪 5. HPVの感染経路と男性特有のリスク
HPVの感染経路は、大きく「性的接触による感染」と「皮膚の接触による感染」の2つに分けられます。
尖圭コンジローマなどの性器HPV感染は、主に性的接触(膣性交・肛門性交・オーラルセックスなど)を通じて起こります。粘膜同士の接触や、感染部位の皮膚との摩擦によってウイルスが伝播します。コンドームはある程度の予防効果がありますが、コンドームで覆われていない陰嚢や肛門周囲などの皮膚からも感染することがあるため、完全な予防にはなりません。
男性特有のリスクとして、まず挙げられるのは「感染を気づきにくい」という点です。女性に比べて男性は検査体制が整っていないこともあり、無症状のまま感染が持続・拡大するケースが多く見られます。また、男性においてHPV感染が認識されにくい背景には、「自分には関係ない」という誤解や、性感染症に対する心理的な抵抗感もあるかもしれません。
男性間の性的接触(MSM)がある方では、肛門性交を通じたHPV感染リスクが特に高いとされています。肛門がんはHPV16型との関連が強く、MSMの方では一般的な男性と比べて肛門がんの発症率が高いというデータがあります。HIV陽性の男性ではさらにリスクが上昇することも知られています。
また、HPVは性経験の人数や頻度に関わらず感染する可能性があります。性的パートナーが1人であっても、そのパートナーが過去にHPVに感染していれば伝染することがあります。つまり、「性的に活発でないから安心」という考えは必ずしも正確ではありません。
皮膚型HPVに関しては、公共の場(プール・銭湯・スポーツジムなど)での接触感染も重要な感染経路です。特に皮膚に小さな傷や湿疹がある場合、感染リスクが高まります。日常的に皮膚のバリア機能を保つスキンケアや、公共の場での清潔管理が予防につながります。
感染リスクを下げるためには、ワクチン接種・コンドームの正しい使用・定期的な性感染症検査・パートナーとのオープンなコミュニケーションなどが有効です。これらについては後のセクションでさらに詳しく解説します。
Q. HPVによるイボにはどのような治療法がありますか?
HPVによるイボの治療法は、液体窒素を使った冷凍凝固療法、イミキモドクリームやポドフィロトキシンなどの外用薬、炭酸ガスレーザーによる蒸散、外科的切除などがあります。病変の部位・大きさ・状態によって最適な方法が選ばれます。治療後も再発の可能性があるため、継続的な経過観察が必要です。

🎯 6. 男性がHPVに感染したときの検査方法
女性の場合、子宮頸がん検診の一環としてHPV検査が広く行われていますが、男性に対する標準的なHPV検査は現在のところ確立されていません。これは男性に対して認可されたHPV検査キットがないこと、また無症状の男性に対するスクリーニングの有用性がまだ研究段階にあることが理由です。
それでも、男性がHPV感染を疑う場合、いくつかの方法で診断を進めることができます。
まず、外見上のイボや皮膚の異変がある場合は、皮膚科・泌尿器科・性病科(性感染症科)・形成外科などを受診することで、視診による診断が可能です。尖圭コンジローマは特徴的な外見を持つため、多くの場合は肉眼での観察で診断できます。必要に応じて、酢酸を塗布して白色変化を確認する「酢酸白色試験」や、組織を採取して顕微鏡で調べる「生検」が行われることもあります。
肛門周囲に症状がある場合は、肛門鏡を使った診察や、肛門細胞診(アナル・パップスメア)が有効です。特にMSMやHIV陽性の男性では、肛門がんのスクリーニングとして定期的に受診することが推奨されています。
また、HPVは他の性感染症と同時に感染していることも少なくありません。梅毒・淋病・クラミジア・ヘルペス・HIVなどとの重複感染があると、HPVの治療効果が低下したり、症状が悪化したりすることがあります。そのため、性感染症の疑いがある場合は、HPVだけでなく他の性感染症も同時に検査することが勧められます。
クリニックによっては、性感染症の包括的な検査パッケージを提供しているところもあります。アイシークリニック上野院でも性感染症に関するご相談・検査を受け付けていますので、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。
「症状がないから大丈夫」と思わずに、定期的な検診を受ける習慣をつけることが、自分の健康を守り、パートナーへの感染を防ぐことにつながります。
💡 7. HPVによるイボの治療法
HPVによるイボの治療法には、大きく分けて「外用薬(塗り薬)による治療」「外科的治療」「レーザー治療」「免疫療法」などがあります。病変の種類・大きさ・部位・患者の状態などによって、最適な治療法が選ばれます。
尖圭コンジローマに対する外用薬として、日本では「イミキモドクリーム(イミキモド5%)」と「ポドフィロトキシン液・クリーム」が保険適用となっています。
イミキモドは免疫応答を高める作用を持つ薬剤で、患部に塗布することでウイルスに感染した細胞の排除を促します。週3回、就寝前に塗布して翌朝洗い流すという使い方を繰り返し、効果が出るまで数週間から数か月かかることがあります。副作用としては、塗布部位の赤み・かゆみ・びらんなどが生じることがあります。
ポドフィロトキシンは細胞分裂を抑制する薬剤で、3日間連続で1日2回塗布し、4日間休薬するサイクルを繰り返します。こちらも部位の刺激感・びらん・痛みなどが生じることがあります。
外科的治療としては、液体窒素を用いた「冷凍凝固療法(凍結療法)」が一般的です。液体窒素(マイナス196℃)を患部に当てて凍結させることでイボを壊死させ、自然に脱落させる方法です。通常1〜2週間おきに数回繰り返す必要があります。治療中は軽い痛みや水ぶくれが生じることがあります。
電気焼灼(でんきしょうしゃく)や外科的切除は、比較的大きなイボや、他の治療法で効果が不十分な場合に用いられます。局所麻酔下で行われ、一度に多くの病変を処理できるのが利点ですが、術後のケアが必要です。
炭酸ガス(CO2)レーザーによる治療は、精度が高く再発率が比較的低い治療法として知られています。局所麻酔下で行われ、レーザーで病変部を蒸散させます。傷跡が残りにくく、外来でも対応可能なケースがあります。
手足の一般的なイボ(疣贅)に対しても、液体窒素による冷凍凝固療法が第一選択となることが多いです。それに加えて、サリチル酸外用薬(角質を溶かす薬)を塗布する方法や、接触免疫療法(スクアレン酸ジブチルを用いた方法)なども行われます。難治例では、ヨクイニン(漢方薬)の内服が補助的に用いられることもあります。
どの治療法も、ウイルス自体を完全に排除するものではなく、あくまで病変(イボ)を取り除くことが目的です。治療後も再発することがあるため、経過観察を続けることが重要です。また、パートナーにも感染している可能性があるため、一緒に受診・治療することが推奨されます。
Q. 男性がHPVワクチンを接種するメリットは何ですか?
男性がHPVワクチンを接種することで、尖圭コンジローマ・肛門がん・陰茎がん・咽頭がんなどのリスク低減が期待できます。4価・9価ワクチンが男性にも有効です。2024年時点では男性への定期接種は国の制度として未実施のため任意接種(自費)となります。自分自身を守るとともに、パートナーへの感染予防にもつながります。
📌 8. 男性に対するHPVワクチンの効果と接種状況
HPVワクチンは、子宮頸がん予防のためのワクチンとして広く知られていますが、男性にとっても重要なワクチンです。男性がHPVワクチンを接種することで、尖圭コンジローマ・肛門がん・陰茎がん・咽頭がんなどのリスクを下げることが期待できます。
現在日本で使用されているHPVワクチンには、2価ワクチン(サーバリックス)・4価ワクチン(ガーダシル)・9価ワクチン(シルガード9)の3種類があります。4価ワクチン(ガーダシル)は尖圭コンジローマの原因となるHPV6型・11型と、高リスク型のHPV16型・18型に対応しています。9価ワクチン(シルガード9)はさらに多くの型(31型・33型・45型・52型・58型)をカバーしており、より幅広い予防効果が期待できます。
男性に対するHPVワクチン接種については、2021年以降、日本でも定期接種の議論が進み、2023年度からは一部の自治体で男性へのHPVワクチン接種を支援する取り組みが始まっています。ただし、2024年時点では男性への定期接種は国の制度としてはまだ実施されておらず、任意接種として自費で受ける形となっています。
ワクチンの接種スケジュールは、9価ワクチンの場合、15歳未満では2回接種、15歳以上では3回接種が標準的です。接種回数や費用については医療機関によって異なりますので、事前に確認することをおすすめします。
ワクチンの効果は、HPVに感染する前に接種した場合に最も高く発揮されます。性的接触を経験する前(一般的には10代のうち)に接種するのが理想的とされていますが、性経験後であっても一定の予防効果が期待できるとする研究もあります。既に一部の型に感染していたとしても、他の型への感染を防ぐ効果は維持されます。
HPVワクチンに関して「副反応が心配」という声もありますが、4価・9価ワクチンは世界中で男女問わず広く接種されており、その安全性・有効性は多くの臨床試験・実世界データによって支持されています。接種部位の痛み・赤み・腫れ、まれに発熱や体調不良が生じることがありますが、重篤な副反応は非常にまれです。
男性がHPVワクチンを接種することは、自分自身を守るだけでなく、パートナーへの感染を防ぐという社会的な意義もあります。ワクチン接種を検討している方は、かかりつけ医や性感染症専門クリニックに相談してみましょう。
✨ 9. パートナーへの感染を防ぐために

HPVは感染力が高く、自覚症状がないまま相手に伝えてしまうことが珍しくありません。パートナーへの感染を防ぐために、日常的にできることを知っておくことが大切です。
まず最も基本的な対策として、コンドームの正しい使用が挙げられます。コンドームはHPVの感染リスクをある程度低減させることが証明されていますが、コンドームで覆われていない皮膚からも感染することがあるため、感染を100%防ぐわけではありません。それでも、使用することで感染リスクを大幅に下げることができます。
次に、定期的な性感染症検査の受診も重要です。自分が無症状でも感染している可能性があることを念頭に置き、性的に活発な方は定期的に検査を受けることをおすすめします。特に新しいパートナーができた場合や、複数のパートナーがいる場合は、より頻繁な検査が推奨されます。
パートナーとのオープンなコミュニケーションも欠かせません。HPVや性感染症についてパートナーと率直に話し合うことは、精神的なハードルがあるかもしれませんが、互いの健康を守るためには重要なことです。「性感染症の検査を一緒に受けよう」と提案することは、信頼関係を深める機会にもなりえます。
尖圭コンジローマなどのHPV感染が判明した場合、パートナーにも知らせることが求められます。これは法的義務ではありませんが、パートナーが感染していないかを確認し、必要であれば治療を受けてもらうことが互いの健康のためになります。
また、免疫力を維持することもHPVの感染予防・再発予防に関係しています。バランスの良い食事・十分な睡眠・適度な運動・禁煙・過度な飲酒の回避などが、免疫機能の維持につながります。喫煙はHPVの持続感染リスクを高めることが知られており、特に喫煙者は感染予防の観点からも禁煙を検討することが勧められます。
HPVワクチンの接種も、自分自身を守るとともにパートナーへの感染を防ぐための有効な手段です。既にイボや感染が確認された場合でも、ワクチン接種が今後の新たな型への感染予防に役立つ可能性があります。担当医とよく相談して、最善の予防策を選択しましょう。
もし「イボができたかもしれない」「パートナーがHPVに感染していた」など、心配なことがあれば、一人で抱え込まずに医療機関に相談してください。性感染症に対する恥ずかしさや不安から受診をためらう方も多いですが、早期発見・早期治療が最も効果的な対処法です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「HPV感染による尖圭コンジローマのご相談で来院される男性患者様が増えており、「まさか自分がなるとは思わなかった」とおっしゃる方が少なくありません。HPVは無症状のまま感染が進行することも多いため、少しでも気になる変化があれば早めにご受診いただくことを強くおすすめします。パートナーと一緒に検査・治療に取り組むことが、お互いの健康を守る最善の方法ですので、どうぞ一人で抱え込まず、気軽にご相談ください。」
🔍 よくある質問
はい、HPVは男性にも感染します。尖圭コンジローマ(性器周囲のイボ)をはじめ、手足・顔のイボ、さらに肛門がんや陰茎がんなどのリスクにも関わります。「女性の病気」というイメージがありますが、性経験のある男性であれば誰でも感染する可能性があります。
陰茎・陰嚢・肛門周囲などに、カリフラワー状または鶏のとさか状のイボが生じます。色は皮膚色に近いものからピンク色までさまざまです。多くの場合は自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに感染を広げてしまうことがあるため、少しでも異変を感じたら早めに受診することをおすすめします。
コンドームはHPV感染リスクをある程度低減できますが、完全には防げません。コンドームで覆われていない陰嚢や肛門周囲の皮膚からも感染することがあるためです。感染予防には、コンドームの使用に加え、HPVワクチンの接種や定期的な性感染症検査を組み合わせることが重要です。
はい、接種できます。4価ワクチン(ガーダシル)や9価ワクチン(シルガード9)は男性にも有効で、尖圭コンジローマ・肛門がん・陰茎がんなどのリスク低減が期待できます。ただし2024年時点では男性への定期接種は国の制度として未実施のため、任意接種(自費)となります。
液体窒素を使った冷凍凝固療法、イミキモドクリームなどの外用薬、炭酸ガスレーザー、外科的切除など、複数の治療法があります。病変の大きさや部位・状態によって最適な方法が選ばれます。治療後も再発することがあるため、経過観察が重要です。当院でも尖圭コンジローマを含む性感染症の診療・ご相談に対応しています。
💪 まとめ
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、男性にも多くのリスクをもたらすウイルスです。尖圭コンジローマをはじめとするイボは、HPV感染の代表的な症状であり、性的接触や皮膚の直接接触を通じて感染します。男性は女性に比べてHPVに関する検査や啓発が少ない状況にありますが、感染リスクは決して低くありません。
HPVによるイボは適切な治療によって取り除くことができ、液体窒素療法・外用薬・レーザー治療・外科的処置など、さまざまな選択肢があります。ただし、治療後の再発や新たな感染を防ぐためには、ワクチン接種・コンドームの使用・定期的な検査・パートナーとのコミュニケーションなど、複合的な予防策を組み合わせることが重要です。
「陰部にぶつぶつができた」「イボのようなものが増えている」「パートナーが性感染症と診断された」など、少しでも気になることがあれば、ためらわずに医療機関を受診してください。
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📚 参考文献
- 厚生労働省 – HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)の接種に関する情報、ワクチンの種類(2価・4価・9価)、接種スケジュール、男性への接種状況など公式情報の参照
- 国立感染症研究所 – 尖圭コンジローマの病原体(HPV6型・11型)、感染経路、症状、疫学データ、男性における感染リスクおよび診断・治療に関する感染症情報の参照
- 日本皮膚科学会 – 尖圭コンジローマおよび疣贅(尋常性疣贅・足底疣贅・扁平疣贅)の診断基準、治療法(冷凍凝固療法・外用薬・レーザー治療など)に関する学会公式ガイドラインの参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務