🪞 鏡を見るたびに「あれ、なんか老けた?」って感じたことありませんか?
「頬が落ちてきた気がする…」
「フェイスラインがぼやけてきた…」
20〜30代でもたるみは始まっています。
原因を正しく知れば、今すぐできる対策が見つかります。
この記事では、たるみの仕組みから医療的な改善策まで丸ごと解説します✨
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たるみがどんどん進行する可能性があります
📋 この記事でわかること
- ✅ たるみが起こる本当の仕組み
- ✅ 加齢・紫外線・生活習慣…6つの原因を徹底解説
- ✅ 今日からできる予防・改善セルフケア
- ✅ HIFU・注射など医療機関での最新治療法
目次
- 顔のたるみとはどのような状態か
- 顔のたるみが起こる仕組み
- 顔のたるみの主な原因①:加齢による皮膚・組織の変化
- 顔のたるみの主な原因②:筋肉・靭帯の衰え
- 顔のたるみの主な原因③:紫外線ダメージ
- 顔のたるみの主な原因④:生活習慣の影響
- 顔のたるみの主な原因⑤:表情筋の使い方と習慣
- 顔のたるみの主な原因⑥:体重変化と脂肪の偏り
- 部位別のたるみと原因の特徴
- たるみを予防・改善するためのアプローチ
- まとめ
この記事のポイント
顔のたるみは、加齢によるコラーゲン・エラスチン減少、筋肉・靭帯の弛緩、紫外線ダメージ、生活習慣の乱れなど複数の要因が複合して生じる。日焼け止め・十分な睡眠・姿勢改善などのセルフケアが予防に有効で、進行した場合はHIFUや注射療法など医療機関での治療も選択肢となる。
💡 顔のたるみとはどのような状態か
顔のたるみとは、皮膚や皮下組織、筋肉などが重力に逆らえなくなり、本来あるべき位置よりも下方へ落ちてしまった状態を指します。若い頃はハリと弾力があった皮膚も、年齢を重ねるとともに張力を失い、重力の影響を受けやすくなっていきます。
たるみが進行すると、頬の肉が下がってほうれい線が深くなったり、フェイスラインがもたついたり、目の下に膨らみやくぼみが現れたりと、さまざまな変化が顔全体に現れてきます。こうした変化は単なる「老け見え」にとどまらず、疲れた印象や暗い表情に見られることも多く、日常のコミュニケーションにも影響を与えることがあります。
たるみはシワとは異なります。シワは皮膚表面の折り目や溝として現れるのに対し、たるみは皮膚や組織全体が下垂した状態です。もちろん、たるみが進めばシワも深くなるなど、両者は密接に関係していますが、それぞれ異なるメカニズムで生じるため、対策のアプローチも変わってきます。
Q. 顔のたるみが生じる仕組みを教えてください
顔は皮膚・皮下脂肪・表情筋・骨の層構造で成り立っており、真皮のコラーゲン・エラスチン、顔面靭帯、SMAS(表在性筋膜系)が組織を支えています。これらが加齢や外的要因で弱まると、皮膚や脂肪が重力に引っ張られて下方に移動し、たるみが生じます。
📌 顔のたるみが起こる仕組み
顔のたるみを理解するには、皮膚と顔面の構造を知ることが欠かせません。私たちの顔は、外側から順に、皮膚(表皮・真皮)、皮下脂肪、筋肉(表情筋)、そして骨という層構造になっています。これらの層が互いに支え合い、顔の立体的な形を作り出しています。
皮膚の中でも真皮層には、コラーゲンとエラスチンという2種類の繊維状たんぱく質が網目状に存在しています。コラーゲンは皮膚に張りと強度をもたらし、エラスチンは弾力を与える役割を担っています。これらの成分が豊富であれば、皮膚は外力を受けても元の形に戻ることができます。
さらに、顔の皮下には「SMAS(スマス)」と呼ばれる表在性筋膜系が存在します。SMASは皮膚と筋肉をつなぐ薄い膜状の組織で、顔全体の組織を支える重要な構造物です。また、皮膚を骨や筋肉に固定する靭帯(リガメント)も顔のさまざまな部位に存在し、たるみを防ぐ役割を果たしています。
これらの支持構造が加齢や外的要因によって弱まると、皮膚や皮下組織が重力に引っ張られて下方に移動し、たるみとして現れます。つまり、たるみとは単一の原因によるものではなく、皮膚・脂肪・筋肉・靭帯など複数の層における変化が積み重なった結果として生じる現象なのです。
✨ 顔のたるみの主な原因①:加齢による皮膚・組織の変化
顔のたるみの最も根本的な原因は加齢です。年齢を重ねるにつれて、皮膚や皮下組織にはさまざまな変化が生じていきます。
まず、真皮層におけるコラーゲンの産生量が低下します。コラーゲンは皮膚の約70%を占めるたんぱく質であり、皮膚の強度と張りを支えています。加齢とともにコラーゲンを産生する線維芽細胞の活性が低下し、皮膚全体の支持力が失われていきます。コラーゲン量は20代後半から徐々に減少し始め、40代以降はその低下が加速するとされています。
エラスチンも同様に、加齢によって変性・減少していきます。エラスチン繊維が劣化すると皮膚の弾力が失われ、引っ張られた皮膚が元の位置に戻りにくくなります。これが、たるみやシワが戻らなくなる主な理由の一つです。
また、皮膚の水分保持に関わるヒアルロン酸も加齢とともに減少します。ヒアルロン酸は真皮の細胞外マトリックスを構成する成分で、皮膚のふっくら感やみずみずしさを保つ役割を果たしています。ヒアルロン酸が減少すると皮膚が薄く乾燥しやすくなり、さらにたるみが目立ちやすくなります。
皮下脂肪の変化も見逃せません。加齢とともに皮下脂肪のボリュームが変化し、頬や目の周囲など一部の脂肪が萎縮してボリュームが失われる一方で、重力によって脂肪が下方に移動することもあります。その結果、顔の上半分がやせて骨ばって見え、下半分にもたつきが生じるという、いわゆる「逆三角形」が崩れた印象になりやすくなります。
さらに、骨(骨格)も加齢の影響を受けます。顔の骨は年齢とともに少しずつ萎縮・形状変化し、特に眼窩(目のくぼみの骨)や上顎・下顎が縮小することで、皮膚や軟部組織を支える土台が小さくなります。このことも、たるみを助長する一因となっています。
Q. 紫外線が顔のたるみに与える影響は?
紫外線(特にUVA)は皮膚の真皮層まで到達し、コラーゲンやエラスチンを分解する酵素(MMP)の産生を促進します。これにより皮膚のハリと弾力が失われる「光老化」が進み、自然な加齢よりも速くたるみが進行します。曇天・室内でも紫外線は存在するため、年間を通じたUVケアが重要です。
🔍 顔のたるみの主な原因②:筋肉・靭帯の衰え
顔には表情を作るための表情筋が30種類以上存在しています。これらの筋肉は皮膚と直接または間接的に結合しており、顔のボリュームを保つ支持構造の一部でもあります。加齢や使用頻度の低下によって表情筋が萎縮・弱化すると、筋肉によって支えられていた皮膚や脂肪が下がりやすくなります。
特に頬の高さを保つ大頬骨筋や小頬骨筋、口角を引き上げる口角挙筋などが衰えると、頬のたるみやほうれい線の深化、マリオネットライン(口角から顎にかけての線)の形成につながります。
また、顔面には皮膚を骨に固定する靭帯(リガメント)が複数存在します。代表的なものとして、頬骨靭帯(マラー靭帯)、下顎靭帯(マンジブラー靭帯)などがあります。これらの靭帯は皮膚のアンカーポイントとして機能し、組織が下方に移動するのを防いでいます。
加齢によって靭帯が伸びたり弛緩したりすると、その固定力が弱まり、皮膚や脂肪が重力の影響を受けやすくなります。靭帯の弛緩は、フェイスラインのもたつきや頬の落ちとして現れることが多く、外科的なリフトアップ施術ではこの靭帯の再固定を行うことが重要視されています。
SMASと呼ばれる表在性筋膜系も同様に、加齢とともに弛緩します。SMASは顔全体の皮膚と筋肉をつなぐ役割を担っており、ここが緩むと顔全体の組織が下垂しやすくなります。フェイスリフト手術ではSMASを引き上げて固定する操作が行われますが、それほどSMASがたるみに対して重要な役割を持っているということを意味しています。
💪 顔のたるみの主な原因③:紫外線ダメージ
加齢に次いで、顔のたるみに大きく影響するのが紫外線です。紫外線による皮膚へのダメージは「光老化」と呼ばれ、自然な加齢よりも速いペースで皮膚の老化を進めることが科学的に明らかになっています。
紫外線には波長によってUVA(長波長紫外線)とUVB(中波長紫外線)の2種類があります。このうち、たるみに特に影響するのはUVAです。UVAは皮膚の深部である真皮層まで到達し、コラーゲンやエラスチンを分解する酵素(マトリックスメタロプロテアーゼ、MMP)の産生を促進します。その結果、真皮の支持構造が破壊され、皮膚のハリと弾力が失われていきます。
UVBは主に表皮に作用し、日焼けや炎症を引き起こします。繰り返される日焼けによって皮膚のバリア機能が低下すると、乾燥や炎症が慢性化し、これもたるみを助長する要因となります。
紫外線ダメージは蓄積されるため、若い頃からの紫外線対策が将来のたるみ予防に直結します。逆に言えば、日常的な日焼け止めの使用や紫外線を避ける習慣が、加齢によるたるみの進行を遅らせる有効な手段となります。曇りの日や室内でも紫外線は存在するため、年間を通じたUVケアが重要です。
紫外線によって引き起こされる酸化ストレスも問題です。紫外線を受けた皮膚では活性酸素が大量に発生し、コラーゲンや細胞膜を傷つけます。この酸化ダメージが積み重なることで、皮膚全体の老化が加速します。

🎯 顔のたるみの主な原因④:生活習慣の影響
顔のたるみは生活習慣とも密接な関係があります。日々の積み重ねが皮膚や皮下組織の状態に大きく影響するため、生活習慣の見直しはたるみの予防と改善において非常に重要です。
睡眠不足はたるみを加速させる大きな要因の一つです。睡眠中には成長ホルモンが分泌され、皮膚の修復・再生が行われます。睡眠が不足すると、この修復プロセスが十分に機能せず、コラーゲンや細胞の再生が追いつかなくなります。また、慢性的な睡眠不足は血行不良を招き、皮膚への栄養供給が低下することでも、たるみの進行を早めます。
喫煙も皮膚のたるみに深刻な影響を与えます。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、皮膚への酸素・栄養供給を妨げます。さらに、タバコの煙に含まれる活性酸素がコラーゲンやエラスチンを破壊し、皮膚の老化を著しく促進します。喫煙者の皮膚は非喫煙者と比べて老化が早く、たるみやシワが深くなりやすいことが多くの研究で示されています。
食生活も重要です。コラーゲンの合成にはビタミンC、亜鉛、たんぱく質などが欠かせません。これらの栄養素が不足すると、皮膚の修復・維持能力が低下します。また、糖分の過剰摂取は「糖化」と呼ばれる反応を引き起こし、コラーゲンを変性・硬化させます。糖化したコラーゲンは柔軟性を失い、皮膚のハリが損なわれます。
アルコールの過剰摂取も皮膚に悪影響を及ぼします。アルコールは利尿作用があるため皮膚の乾燥を招きやすく、また肝臓への負担増加による栄養代謝の低下も皮膚の状態に影響します。慢性的な飲酒は皮膚のむくみや血行不良をもたらし、たるみを悪化させる可能性があります。
運動不足も見逃せない要因です。適度な運動は全身の血行を促進し、皮膚への酸素・栄養供給を高めます。また、筋肉量の維持にも寄与します。運動不足が続くと血行が悪化し、むくみや代謝低下が生じ、これがたるみを助長することになります。
Q. 生活習慣の乱れは顔のたるみに影響しますか?
睡眠不足は皮膚の修復に必要な成長ホルモン分泌を妨げ、喫煙はコラーゲン・エラスチンを破壊します。糖分の過剰摂取はコラーゲンを変性させる「糖化」を引き起こし、運動不足は血行悪化を招きます。これらが複合的に作用することで、たるみの進行が加速します。
💡 顔のたるみの主な原因⑤:表情筋の使い方と習慣
日常的な表情の使い方や姿勢、習慣もたるみに影響します。
スマートフォンやパソコンを長時間使用する現代人に多いのが、うつむいた姿勢で過ごす時間の増加です。首を前に傾けたうつむき姿勢を長時間続けると、首や顔の筋肉に不自然な負荷がかかり、特に首から顎にかけての筋肉が衰えやすくなります。また、顔が下を向くことで重力の影響を受けやすくなり、フェイスラインのたるみが進行しやすくなります。「スマホ顔」「テクノロジーネック」と呼ばれるこの現象は、近年若い世代でもたるみが目立つ原因の一つとして注目されています。
表情筋をほとんど動かさない「無表情」の習慣も、筋肉の衰えにつながります。表情を豊かに使うことは表情筋のトレーニングになりますが、マスクの着用が日常化したことで表情を意識的に作る機会が減り、表情筋が使われにくくなっているという指摘もあります。
一方で、特定の表情や動作を繰り返すことで生じる「動きグセ」も問題になることがあります。たとえば、頬杖をつく習慣は顔の片側に継続的な圧力をかけ、皮膚や組織の変形を引き起こす可能性があります。うつ伏せで寝る習慣も、顔の片側に長時間圧力がかかるため、左右非対称のたるみや皮膚への摩擦ダメージを招くことがあります。
また、目を細める習慣(強い光の中での生活や視力の問題)は眼輪筋に過度な負担をかけ、目の周囲のたるみを促進することがあります。目が疲れやすい方や度数の合っていない眼鏡・コンタクトを使っている方は、これらの点にも注意が必要です。
📌 顔のたるみの主な原因⑥:体重変化と脂肪の偏り
体重の増減も顔のたるみと深く関わっています。
急激なダイエットによる体重減少は、顔のたるみを引き起こす代表的な原因の一つです。急に体重が落ちると、それまで皮膚を内側から支えていた脂肪が急速に失われ、皮膚が余った状態になります。皮膚には伸び縮みできる範囲があり、急激な変化には対応しきれないため、余った皮膚がたるみとして残ってしまいます。特に顔は皮膚が薄く、変化が目立ちやすい部位です。
逆に体重増加も問題です。顔に脂肪がつくと皮膚が引き伸ばされ、コラーゲン繊維に負荷がかかります。その後体重が減少した場合、引き伸ばされた皮膚が戻りにくくなり、たるみが残りやすくなります。体重の増減を繰り返す「ヨーヨーダイエット」は皮膚の弾力を著しく低下させ、たるみの大きな原因となります。
年齢とともに起こる脂肪の再分布も、たるみの一因です。若い頃は顔全体に均一に分布していた脂肪が、加齢とともに偏りが生じてきます。上顔面(こめかみや目の周囲)の脂肪が減少し、下顔面(頬下や顎周囲)に脂肪が集まる傾向があります。この変化により、頬が落ちてほうれい線が深くなったり、フェイスラインがもたついたりします。
また、むくみもたるみの見た目に影響します。水分・塩分の過剰摂取や血行不良によってむくみが生じると、皮膚が伸ばされ、むくみが解消した後もたるんだ皮膚が残ることがあります。慢性的なむくみは、たるみの進行を助長する要因となります。
Q. たるみへの医療的な治療法にはどんなものがありますか?
美容皮膚科・美容外科では、超音波エネルギーをSMAS層に届けるHIFU治療、高周波を用いたラジオ波治療、ヒアルロン酸やボツリヌストキシン注射、スレッドリフト、外科的フェイスリフト手術など多様な選択肢があります。アイシークリニックでは個々の状態に応じたカウンセリングにより、最適な治療法を提案しています。
✨ 部位別のたるみと原因の特徴
顔のたるみは一様ではなく、部位によってその現れ方や主な原因が異なります。自分のたるみがどのタイプかを理解することで、より効果的なケアにつながります。
目元のたるみは、上まぶたのたるみと下まぶた(目の下)のたるみに分けられます。上まぶたのたるみは、主に眉下から上まぶたにかけての皮膚が余ることで生じ、加齢による皮膚の弛緩や眉を支える前頭筋の衰えが主な原因です。視界が狭まるほど進行する場合もあります。目の下のたるみは、眼窩脂肪(目の周囲の脂肪)の突出と皮膚の弛緩が組み合わさって生じます。目の下が膨らんで見える「目袋」や、その下にくぼみができる「ゴルゴ線」もこれに関連します。
頬のたるみは、顔のたるみの中でも最も目立ちやすいものの一つです。頬の脂肪(バッカルファット)が加齢とともに下方に移動し、頬骨の下がやせてほうれい線や鼻唇溝が深くなります。頬骨靭帯の弛緩や表情筋の衰えが主な原因として挙げられます。また、紫外線ダメージや生活習慣の影響も受けやすい部位です。
フェイスラインのたるみは、下顎靭帯や表情筋(広頸筋・咬筋など)の弛緩によって生じます。顎の下の脂肪(二重顎)や、頬から顎にかけてのもたつきとして現れます。体重増加や姿勢の悪化も大きく関与します。
額のたるみは、前頭筋の衰えによる眉毛の下垂として現れることが多く、これが上まぶたのたるみをさらに目立たせることがあります。眉間のシワや横じわの深化にも関連しています。
首のたるみは、頸部の皮膚と広頸筋(首の表面を覆う筋肉)の弛緩によって生じます。加齢に加え、うつむき姿勢や紫外線ダメージが特に影響する部位です。首は顔よりも骨格構造のサポートが少ないため、たるみが進行しやすい傾向にあります。
🔍 たるみを予防・改善するためのアプローチ

顔のたるみはさまざまな原因が複合的に関与しているため、その予防と改善にもさまざまなアプローチがあります。大切なのは、原因に合わせた適切な方法を選ぶことです。
日常的なスキンケアとしては、保湿と紫外線対策が基本中の基本です。皮膚の水分を保つことで乾燥を防ぎ、皮膚のバリア機能を維持することができます。また、日焼け止めを毎日使用することで紫外線による光老化を防ぎ、コラーゲン・エラスチンの分解を抑制することができます。SPF・PA値の高い日焼け止めを選び、こまめに塗り直す習慣をつけましょう。
レチノール(ビタミンA誘導体)配合の美容液やクリームは、コラーゲン産生を促進し皮膚のターンオーバーを活性化する効果が科学的に認められています。ただし、肌への刺激があるため、低濃度から始めて徐々に使用することが推奨されます。
表情筋トレーニング(フェイシャルエクササイズ)は、筋肉の衰えによるたるみへのアプローチとして注目されています。意識的に表情筋を動かすことで、筋肉のボリューム維持や皮膚の引き上げ効果が期待できます。ただし、過度なマッサージや引っ張る動作は皮膚への摩擦刺激となり、逆効果になることもあるため、無理のない範囲で行うことが大切です。
生活習慣の改善も不可欠です。十分な睡眠(7〜8時間が目安)をとること、バランスの良い食事でコラーゲン合成に必要な栄養素を摂取すること、禁煙・節酒を心がけること、適度な運動で血行を促進することが、総合的な皮膚の老化予防につながります。
姿勢の改善も重要です。スマートフォンやパソコンを使用する際はできるだけ目線の高さに合わせ、うつむき姿勢を避けましょう。定期的に首や肩のストレッチを行うことも、顔周囲の血行改善に役立ちます。
セルフケアだけではなかなか改善が見られない場合や、より確実な効果を求める場合には、医療機関での治療も選択肢の一つです。美容皮膚科や美容外科では、たるみの程度や原因に応じたさまざまな治療法が提供されています。
機器を使った治療としては、高強度集束超音波(HIFU)治療があります。HIFUは超音波エネルギーを皮膚の深部(SMAS層など)に集中させることで、熱収縮と新生コラーゲン産生を促します。メスを使わずにリフトアップ効果が得られると注目されている治療法です。また、高周波(ラジオ波)を用いた治療も、真皮のコラーゲン産生を刺激してハリを改善する効果が期待されています。
注射による治療では、ヒアルロン酸注入がボリュームの補充やリフトアップに用いられます。脂肪が萎縮して失われた部位にヒアルロン酸を注入することで、若い頃の顔の形に近づけることができます。ボツリヌストキシン注射(ボトックス)は、表情筋の緊張を緩めることでシワを改善するとともに、顔の輪郭調整にも用いられます。
ウルセラやサーマクールといったたるみ治療機器、糸(スレッド)を使ったリフトアップ治療(スレッドリフト)、さらに外科的なフェイスリフト手術まで、たるみの程度や患者の希望に応じてさまざまな治療法が選択できます。どの治療が自分に適しているかは、専門医によるカウンセリングを受けて判断することが重要です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「顔のたるみは単一の原因ではなく、皮膚・筋肉・靭帯・骨格といった複数の層における変化が積み重なって生じるため、当院では患者様お一人おひとりの状態を丁寧に見極めたうえで、最適な治療のご提案を心がけています。最近の傾向として、スマートフォンの普及によるうつむき姿勢の影響からか、比較的若い世代の方からもフェイスラインや首のたるみについてご相談をいただくケースが増えてきました。たるみは早期からのセルフケアと適切な医療的アプローチを組み合わせることで進行を遅らせることができますので、気になり始めた段階でお気軽にご相談ください。」
💪 よくある質問
たるみは皮膚や組織全体が重力によって下方に垂れ下がった状態を指し、シワは皮膚表面に生じる折り目や溝のことを指します。両者は密接に関係しており、たるみが進行するとシワも深くなる傾向がありますが、それぞれ異なるメカニズムで生じるため、効果的な対策のアプローチも異なります。
たるみの主な原因であるコラーゲンは20代後半から徐々に減少し始め、40代以降はその低下が加速するとされています。ただし近年は、スマートフォンのうつむき姿勢の影響などから、比較的若い世代でもフェイスラインや首のたるみが見られるケースが増えています。早めのセルフケアが予防に有効です。
急激に体重が落ちると、皮膚を内側から支えていた脂肪が急速に失われ、皮膚が余った状態になります。皮膚には伸び縮みできる範囲に限界があるため、急激な変化には対応しきれず、余った皮膚がたるみとして残ってしまいます。特に体重の増減を繰り返すヨーヨーダイエットは皮膚の弾力を著しく低下させるため注意が必要です。
毎日の日焼け止め使用による紫外線対策、十分な睡眠(7〜8時間)の確保、コラーゲン合成に必要なビタミンCやたんぱく質を含むバランスの良い食事、禁煙・節酒、適度な運動が効果的です。また、スマートフォン使用時のうつむき姿勢を改善し、目線の高さに合わせた姿勢を意識することも重要です。
たるみの程度や原因に応じて、超音波エネルギーをSMAS層に届けるHIFU治療、高周波を用いたラジオ波治療、ヒアルロン酸やボツリヌストキシンの注射、糸を使ったスレッドリフト、外科的なフェイスリフト手術など、さまざまな選択肢があります。アイシークリニック上野院では、個々の状態に応じたカウンセリングと治療を提供しておりますので、お気軽にご相談ください。
🎯 まとめ
顔のたるみは、加齢によるコラーゲン・エラスチンの減少、筋肉・靭帯の弛緩、紫外線ダメージ、生活習慣の乱れ、表情筋の使い方、体重変化など、多岐にわたる原因が複合的に作用して生じます。これらの原因を正しく理解することが、効果的な予防と改善への第一歩です。
セルフケアとして今日からできることは多くあります。毎日の日焼け止め習慣、十分な睡眠と栄養バランスの良い食事、禁煙、スマートフォンの使用姿勢の改善など、生活習慣の見直しはたるみの予防に確実に貢献します。スキンケアにおいては、保湿と紫外線対策を軸に、年齢や肌質に応じた製品を選ぶことが大切です。
すでにたるみが気になる場合は、セルフケアに加えて医療機関での相談も検討してみましょう。たるみの程度や原因によって最適な治療法は異なります。アイシークリニック上野院では、個々の状態に応じたカウンセリングと治療を提供しています。「たるみが気になり始めた」「以前より顔の印象が変わってきた」と感じる方は、まず専門家に相談することをお勧めします。早めの対処がたるみの進行を遅らせ、長期的な若々しさを保つことにつながります。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 皮膚の構造・コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の役割や加齢による皮膚変化、紫外線による光老化(UVA/UVBのダメージ、マトリックスメタロプロテアーゼの産生促進など)に関する医学的根拠の参照元として活用
- 日本美容外科学会 – SMAS(表在性筋膜系)・顔面靭帯(リガメント)の解剖学的構造、フェイスリフト手術・HIFUやスレッドリフトなどのたるみ治療法の適応・効果・リスクに関する専門的情報の参照元として活用
- PubMed – 加齢・紫外線・喫煙・生活習慣がコラーゲン・エラスチン産生に与える影響、レチノールによるコラーゲン産生促進効果、ヨーヨーダイエットと皮膚弾力低下の関係など、記事内の医学的主張を裏付ける査読済み国際学術論文の参照元として活用
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務