赤ちゃんのお尻や腰まわりに見られる青みがかったあざ「蒙古斑」。生まれてすぐに気づいて心配になる親御さんも多いのではないでしょうか。
- 📌 子どものお尻の青いあざ、いつになったら消えるの?
- 📌 小学生になっても消えない…これって普通じゃないの?
- 📌 腕や背中にも青いあざがある、大丈夫?
- 📌 治療が必要なら、いつ・どこで受ければいいの?
- ✅ 蒙古斑がいつ消えるかの目安
- ✅ 消えない蒙古斑(異所性蒙古斑)の特徴と原因
- ✅ 治療が必要なケースと最適な治療タイミング
- ✅ レーザー治療でどこまで改善できるか
- 🔸 「そのうち消える」と放置して、治療適齢期を逃してしまう
- 🔸 異所性蒙古斑を見落とし、大人になっても残り続けることに
- 🔸 別の病気のあざと区別できず、適切な対処が遅れる
目次
- 蒙古斑とは何か
- 蒙古斑はいつ消える?消えるまでの流れ
- 蒙古斑が消えない理由とは
- 異所性蒙古斑(特殊な蒙古斑)について
- 蒙古斑と間違えやすいあざの種類
- 蒙古斑が消えない場合の治療法
- 治療を受けるタイミングと注意点
- まとめ
この記事のポイント
蒙古斑は日本人新生児の9割以上に見られ、通常は5〜10歳までに自然消退するが、仙骨部以外に現れる異所性蒙古斑は成人後も残るケースが多く、Qスイッチレーザー治療が有効。アイシークリニック上野院でも相談可能。
💡 蒙古斑とは何か
蒙古斑とは、皮膚の真皮(表皮の下にある層)にメラノサイト(色素細胞)が残留することで生じる、青灰色のあざです。生後まもない赤ちゃんの仙骨部(お尻の中央あたり)や腰まわりに多く見られます。
メラノサイトは本来、皮膚の表皮に存在してメラニン色素を産生する細胞です。胎児の発育過程では、このメラノサイトが神経堤細胞(神経のもとになる細胞)から分化して皮膚に移動していきます。通常、この移動は出生前に完了しますが、何らかの理由で移動が途中で止まり、真皮にメラノサイトが残った状態が蒙古斑の原因です。
蒙古斑の色が青みを帯びて見えるのは「チンダル現象」と呼ばれる光の散乱現象によるものです。皮膚の深い層にあるメラニン色素は、光の散乱によって赤い波長が吸収され、青い波長が反射されて見えるため、あざが青灰色に見えるのです。同じ原理で空が青く見えることとよく似ています。
蒙古斑は日本人をはじめとするアジア系・アフリカ系・ネイティブアメリカン系の人種に多く見られ、日本人の新生児では9割以上に見られるほど非常に一般的なものです。一方、ヨーロッパ系の白人では発生率が低いとされています。かつては東アジアを中心とした「モンゴロイド(黄色人種)」に特有のものと考えられたことから「蒙古斑」という名称がつきましたが、現在ではより広い人種に見られることがわかっています。
あざの大きさや色の濃さには個人差があり、数センチ程度の小さなものから背中全体を覆うような大きなものまでさまざまです。色も薄い灰青色から濃い青紫色までさまざまで、痛みやかゆみといった症状は一切なく、赤ちゃんにとって不快な症状を引き起こすものではありません。
Q. 蒙古斑の色が青く見える理由は何ですか?
蒙古斑が青みがかって見えるのは「チンダル現象」と呼ばれる光の散乱現象によるものです。皮膚の深い真皮層にあるメラニン色素が赤い光の波長を吸収し、青い波長を反射するため、あざが青灰色に見えます。空が青く見える原理と同じです。
📌 蒙古斑はいつ消える?消えるまでの流れ
蒙古斑の多くは、成長とともに自然に薄くなっていきます。では具体的にいつごろ消えるのでしょうか。一般的な経過をご説明します。
✅ 生後〜1歳頃:最も色が濃い時期
蒙古斑は生まれた直後から確認できることが多く、生後数ヶ月の間は色が最も濃くはっきり見えることがあります。この時期は皮膚が薄いため、真皮に残ったメラノサイトがより鮮明に透けて見えやすい状態です。
📝 1〜4歳頃:徐々に薄くなる時期
成長とともに皮膚が厚くなり、また真皮内のメラノサイトが少しずつ減少していくことで、蒙古斑の色は徐々に薄くなっていきます。1歳を過ぎたあたりから薄れ始めるケースが多く、4歳頃になると多くの子どもで色がかなり薄くなったと感じられるようになります。
🔸 5〜10歳頃:消える子どもが多い時期
通常の蒙古斑(仙骨部に見られるもの)の多くは、小学生になるころまでに自然消退します。日本皮膚科学会のガイドラインや各種研究においても、仙骨部蒙古斑の多くは5〜6歳までに消えると報告されています。遅くとも10歳(小学校高学年)頃までには消退するケースが大半です。
⚡ 思春期以降も残るケース
一方で、思春期を迎えても薄くならない、あるいはほとんど変化しないケースもあります。これは後述する「異所性蒙古斑」や、色が非常に濃い通常の蒙古斑が残存するパターンです。成人になっても消えなかった蒙古斑は、自然消退が期待できないため、気になる場合はレーザー治療などを検討することになります。
消えるスピードには個人差が非常に大きく、同じ年齢でもほぼ見えなくなる子もいれば、まだはっきり残っている子もいます。あざの大きさや色の濃さ、場所によっても消えやすさは異なります。一般的に、小さくて色が薄いものほど早く消え、大きくて色が濃いものほど消えるのに時間がかかる傾向があります。
Q. 異所性蒙古斑はなぜ消えにくいのですか?
異所性蒙古斑とは、仙骨部・臀部以外の背中・肩・腕・顔などに現れる蒙古斑です。通常の蒙古斑と比べ、真皮内のメラノサイトの数が多く活性も高いため自然消退しにくく、研究では半数以上が成人後も残存すると報告されています。早めの専門医への相談が推奨されます。
✨ 蒙古斑が消えない理由とは
蒙古斑が思ったよりも長く残っていたり、消えなかったりする場合、いくつかの理由が考えられます。
🌟 真皮内のメラノサイトが多い
蒙古斑が消えるのは、真皮に残ったメラノサイトが時間とともに自然に消失していくからです。しかし、もともと真皮内のメラノサイトの数が多かったり、密度が高かったりすると、それだけ消えるまでに時間がかかります。また、色素細胞の活性が高い場合も残りやすいとされています。
💬 場所が通常と異なる(異所性蒙古斑)
仙骨部以外の場所(背中、肩、腕、脚、顔など)に現れる蒙古斑を「異所性蒙古斑」と呼びます。異所性蒙古斑は通常の仙骨部蒙古斑に比べて自然消退しにくく、消えないまま成人になるケースが多いとされています。これについては次のセクションで詳しく解説します。
✅ 遺伝的な要因
蒙古斑の出方には遺伝的な要素も関わっていると考えられています。親や祖父母に蒙古斑が長く残っていた場合、子どもにも同様の傾向が出ることがあります。ただし、遺伝的な要因だけですべてが決まるわけではなく、個人差も大きい部分です。
📝 皮膚の状態や体質
皮膚の厚みや質、色素代謝のペースといった体質的な違いも、蒙古斑の消えやすさに影響することがあります。皮膚が薄い体質の場合、深い層にある色素がより目立ちやすいため、見た目上は色が濃く感じられることもあります。
🔍 異所性蒙古斑(特殊な蒙古斑)について
蒙古斑の中でも特に注意が必要なのが「異所性蒙古斑」です。通常の蒙古斑と何が違うのか、詳しく見ていきましょう。
🔸 異所性蒙古斑とはどんなもの?
異所性蒙古斑とは、仙骨部・臀部(お尻)以外の部位に現れる蒙古斑のことです。背中・肩・上腕・下腿(すね)・足首・顔面など、さまざまな部位に出現することがあります。日本人の新生児における異所性蒙古斑の発生率は、報告によって異なりますが、全体の数パーセント程度とされています。
異所性蒙古斑の色は、通常の仙骨部蒙古斑と同じく青灰色から青紫色で、境界は比較的はっきりしているものが多いです。大きさも小さなものから広い範囲に広がるものまでさまざまです。
⚡ なぜ異所性蒙古斑は消えにくいのか
通常の仙骨部蒙古斑は成長とともに自然消退することが多いのに対し、異所性蒙古斑は消えずに残るケースが多いことが知られています。その理由として、異所性蒙古斑の真皮内にあるメラノサイトが、通常の蒙古斑のものよりも多く、かつ活性が高い状態にあることが指摘されています。
研究によれば、異所性蒙古斑の半数以上は成人になっても残存するとされています。特に色が濃い場合や広範囲に及ぶ場合は、自然消退を期待するよりも早めの治療介入を検討することが望まれます。
🌟 異所性蒙古斑が目立ちやすい理由
仙骨部の蒙古斑は普段衣服に隠れるため目立ちにくいですが、異所性蒙古斑は手足や顔など、露出する部位に出ることがあります。そのため、見た目上の影響が大きく、本人や周囲の方が気にしやすいという側面があります。幼少期はあまり気にならなくても、成長して見た目を気にする年齢になってから悩みが生じることも少なくありません。
💬 異所性蒙古斑と他の疾患との関連
広範囲にわたる異所性蒙古斑は、まれに全身性疾患(代謝異常症など)と関連することがあります。特にムコ多糖症やGM1ガングリオシドーシスなどのライソゾーム病を持つ子どもでは、広い範囲の蒙古斑が見られることが報告されています。ただし、これらは非常にまれな疾患であり、蒙古斑があるからといって必ずしも全身疾患があるわけではありません。広範囲の異所性蒙古斑がある場合は、念のため小児科医や皮膚科医に相談することをおすすめします。
Q. 蒙古斑と打ち身による内出血はどう見分けますか?
蒙古斑は輪郭がはっきりしており、時間が経っても色が変化しないのが特徴です。一方、打ち身による内出血は数日で青色から緑色、黄色へと色が変化していきます。判断が難しい場合は自己判断せず、皮膚科や小児科を受診して医師に診断してもらうことが重要です。

💪 蒙古斑と間違えやすいあざの種類
蒙古斑と見た目が似ているあざがいくつかあります。正しく見分けることが適切なケアにつながりますので、代表的なものをご紹介します。
✅ 太田母斑(おおたぼはん)
太田母斑は、顔面(特に目まわり・頬・こめかみ)に現れる青灰色から青紫色のあざです。蒙古斑と同じく真皮のメラノサイトによって生じますが、顔面という部位に出るのが特徴です。蒙古斑と異なり、自然消退することはほとんどなく、成人になっても残ることが多いです。日本人女性に多く見られ、思春期以降に出現・濃くなるケースもあります。レーザー治療が有効で、早期から治療を開始することが一般的です。
📝 青色母斑(せいしょくぼはん)
青色母斑は、皮膚の真皮にメラノサイトが集まってできる青黒色の結節(盛り上がり)です。蒙古斑が平坦であるのに対し、青色母斑はやや盛り上がっていることが多く、手の甲や足の甲、顔面などに好発します。良性のものがほとんどですが、まれに悪性に変化することもあるため、皮膚科での診察が推奨されます。
🔸 外傷性あざ(打ち身)
子どもの皮膚に青みがかったあざが見られると、親御さんが虐待を疑われて通報されるケースがまれにあります。実際、蒙古斑は外傷による内出血(打ち身)と見た目が似ていることがあります。蒙古斑は輪郭がはっきりしていて、時間が経っても色が変化しない(黄色や緑に変わらない)のが特徴です。一方、打ち身による内出血は数日で青→緑→黄色と色が変化します。医療機関での診断で見分けることができますので、判断が難しい場合は皮膚科や小児科に相談しましょう。
⚡ 扁平母斑(へんぺいぼはん)
扁平母斑は、表皮のメラニン色素が増加することで生じる茶褐色のあざです。「カフェオレ斑」とも呼ばれます。蒙古斑は青みがかっているのに対し、扁平母斑は茶色系であることで区別できます。複数の扁平母斑が見られる場合は、神経線維腫症(レックリングハウゼン病)との関連を疑うこともあるため、皮膚科での確認が必要です。
🎯 蒙古斑が消えない場合の治療法
通常の仙骨部蒙古斑は多くの場合自然に消えますが、異所性蒙古斑や色が濃い蒙古斑が残ってしまった場合には、治療を検討することができます。現在、蒙古斑に対して最も一般的に行われている治療はレーザー治療です。
🌟 レーザー治療とは
蒙古斑の治療に用いられるのは、主にQスイッチレーザー(特にQスイッチルビーレーザーやQスイッチNd:YAGレーザー)です。これらのレーザーはメラニン色素に選択的に吸収される波長の光を照射し、真皮のメラノサイトを破壊することで色を薄くしていきます。
Qスイッチレーザーの特徴は、周囲の正常な皮膚組織へのダメージを最小限に抑えながら色素細胞だけを選択的に破壊できる点です。治療後の傷跡が残りにくく、安全性の高い治療法として広く普及しています。
💬 治療の流れ
レーザー治療は、一般的に以下のような流れで行われます。まず初診でカウンセリングと診察を受け、蒙古斑の状態(範囲、色の濃さ、部位)を確認します。治療の適応や回数、費用について説明を受けた後、同意のもとで治療を開始します。
治療当日は患部にレーザーを照射します。照射の感覚は輪ゴムで弾かれるような痛みと表現されることが多く、部位や個人差によって感じ方は異なります。小さなお子さんの場合は、表面麻酔(麻酔クリーム)を使用したり、場合によっては全身麻酔下で行うこともあります。
照射後は皮膚が赤くなったり、かさぶたができたりすることがありますが、数日〜1週間程度で落ち着いてきます。日焼け対策(紫外線対策)が治療後のケアとして重要です。蒙古斑の濃さや範囲によって必要な照射回数が異なり、数回〜10回程度の治療を数ヶ月おきに繰り返すことが一般的です。
✅ 治療効果と改善の目安

レーザー治療による蒙古斑の改善効果は非常に高く、多くの場合でかなり薄くすることが期待できます。特に早い段階から治療を開始した場合(幼少期から始めた場合)は、治療への反応が良いとされています。ただし、蒙古斑の濃さや範囲によっては完全に消すことが難しいケースもあり、担当医との丁寧なカウンセリングが大切です。
📝 保険適用について
蒙古斑のレーザー治療は、一部の条件を満たす場合に健康保険が適用されます。具体的には、「異所性蒙古斑」(仙骨部以外の部位に出た蒙古斑)は保険診療の対象となる場合があります。一方、通常の仙骨部蒙古斑のレーザー治療は原則として自由診療(保険適用外)となります。保険適用の可否については、受診するクリニックや医療機関に事前に確認することをおすすめします。
また、保険適用の場合でもレーザー治療が行える医療機関は限られており、皮膚科や形成外科、美容皮膚科などが対応しています。かかりつけの小児科や皮膚科に相談し、必要であれば専門施設を紹介してもらうのも一つの方法です。
🔸 治療のリスクと副作用
レーザー治療は安全性の高い治療法ですが、いくつかのリスクや副作用について理解しておくことが重要です。一時的な発赤(赤み)、腫れ、かさぶたが生じることがあります。また、ごくまれに色素沈着(炎症後色素沈着)が生じることがありますが、これは多くの場合時間とともに改善します。逆に色素が薄くなりすぎる脱色素のリスクもゼロではありません。担当医とよく話し合い、治療のメリットとリスクを十分に理解した上で治療を受けることが大切です。
Q. 蒙古斑のレーザー治療に保険は適用されますか?
仙骨部以外に現れる「異所性蒙古斑」のレーザー治療は、条件を満たす場合に健康保険が適用されることがあります。一方、通常の仙骨部蒙古斑の治療は原則として自由診療となります。保険適用の可否は医療機関によって異なるため、アイシークリニック上野院など受診先に事前確認することをおすすめします。
💡 治療を受けるタイミングと注意点
蒙古斑の治療を考えるうえで、「いつ治療を受けるのが最適か」は多くの親御さんが気にされる点です。
⚡ 早期治療が推奨される理由
蒙古斑のレーザー治療は、一般的に早い時期から開始するほど治療効果が高いとされています。幼少期(特に1〜5歳頃)の皮膚は薄く、真皮内のメラノサイトも比較的浅い位置にあるため、レーザーが届きやすく、色素細胞へのダメージ効率が高いと考えられています。また、この時期の皮膚は自己修復力も高く、治療後の回復が早いとされています。
さらに、幼少期に治療を始めることで、子ども自身が外見を強く意識する前に改善できるというメリットもあります。特に顔や腕など露出部位の異所性蒙古斑は、成長してからいじめや自己否定感につながることもあるため、早めの対応が子どもの心理的な負担を軽減することにもつながります。
🌟 治療開始の一般的な目安
多くの医療機関では、異所性蒙古斑に対するレーザー治療の開始時期として、早ければ生後6ヶ月〜1歳以降を目安としています。ただし、全身麻酔が必要な場合や、安全に治療を行うための体格・体力の問題もあるため、具体的な開始時期は担当医との相談のもと決定します。
通常の仙骨部蒙古斑の場合は、まず自然消退を待つことが基本方針です。5〜6歳を過ぎても残っている場合に、治療を検討するというアプローチが一般的です。ただし、色が非常に濃い場合や広範囲にわたる場合は、早めに専門医に相談することをおすすめします。
💬 受診前に確認しておくべきこと
蒙古斑の治療を検討する際は、いくつかの点を事前に確認しておくと安心です。まず、あざが本当に蒙古斑なのかどうかを皮膚科や形成外科で診断してもらうことが重要です。見た目が似たあざでも、治療方針が異なる場合があります。
また、治療を受ける医療機関がレーザー治療に対応しているか、使用するレーザーの種類、治療回数の目安、費用(保険適用か自由診療か)、治療後のケア方法などをしっかり確認しておきましょう。複数の医療機関でセカンドオピニオンを求めることも有益です。
✅ 治療後の日常生活での注意点
レーザー治療後は、照射部位への紫外線対策が特に重要です。治療後の皮膚は日焼けによる色素沈着が生じやすいため、外出時には日焼け止めを塗る、帽子や衣服で患部を隠すなどの対策が必要です。また、治療後はかさぶたが自然に剥がれるまで患部を強くこすらないようにすることが大切です。担当医から指示されたケア方法を守ることが、良好な治療結果につながります。
📝 心理的なサポートも大切に
蒙古斑、特に顔や手足などの目立つ部位にある異所性蒙古斑は、成長するにつれて子ども自身が外見を気にするようになることがあります。「自分だけ変」「なんでこんなものがあるんだろう」と思い悩む子どもも少なくありません。親御さんとして、あざが何であるかを子どもにわかりやすく説明し、必要であれば一緒に医療機関を受診するという姿勢が大切です。
また、治療をするかしないかは、あくまでも本人と家族が納得した上で選択するものです。蒙古斑は健康上の問題を引き起こすものではないため、治療は必須ではありません。見た目の悩みや心理的な負担を軽減するための選択肢として、医療的な治療があることを知っておくことが重要です。
🔸 アイシークリニック上野院でのご相談
アイシークリニック上野院では、蒙古斑をはじめとするあざに関するご相談を承っています。お子さんの蒙古斑がいつまでも消えない、目立つ場所に出ている、消えない蒙古斑をきれいにしたいとお考えの場合は、まずはご相談ください。専門的な診察のもと、患者様の状態に合わせた最適な治療方針をご提案いたします。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「子どもの蒙古斑がなかなか消えない」「手や顔など目立つ場所にあざがある」といったご相談を多くいただいており、親御さんの不安に寄り添いながら丁寧に診察するよう心がけています。特に異所性蒙古斑は自然消退しにくいケースが多いため、早めにご相談いただくことで治療の選択肢が広がり、より良い結果につながりやすくなります。お子さんの外見上の悩みが心理的な負担にならないよう、まずは気軽にご相談ください。」
📌 よくある質問
通常の仙骨部(お尻の中央部)の蒙古斑は、多くの場合5〜6歳までに自然に消退します。遅くとも10歳(小学校高学年)頃までに消えるケースが大半です。ただし、あざの大きさや色の濃さによって個人差が大きく、色が薄く小さいものほど早く消える傾向があります。
異所性蒙古斑とは、通常のお尻・仙骨部以外(背中・肩・腕・脚・顔など)に現れる蒙古斑です。通常の蒙古斑と見た目は似ていますが、真皮内のメラノサイトが多く活性も高いため、自然消退しにくく、成人になっても残るケースが半数以上あるとされています。露出部位に出ることも多く、早めの専門医への相談が推奨されます。
消えない蒙古斑に対しては、Qスイッチレーザー(QスイッチルビーレーザーやQスイッチNd:YAGレーザーなど)による治療が最も一般的です。メラニン色素に選択的に作用し、周囲の正常組織へのダメージを抑えながら色素細胞を破壊します。数回〜10回程度の照射を数ヶ月おきに繰り返すのが一般的です。アイシークリニック上野院でも相談を承っています。
仙骨部以外に出た「異所性蒙古斑」は、条件を満たす場合に健康保険が適用されることがあります。一方、通常の仙骨部蒙古斑のレーザー治療は原則として自由診療(保険適用外)となります。保険適用の可否は医療機関によって異なるため、受診前に必ず確認することをおすすめします。
レーザー治療は一般的に早期開始ほど効果が高いとされており、異所性蒙古斑の場合は早ければ生後6ヶ月〜1歳以降を目安とする医療機関が多いです。通常の仙骨部蒙古斑はまず自然消退を待ち、5〜6歳を過ぎても残っている場合に治療を検討するのが一般的です。具体的な開始時期は担当医との相談のもと決定します。
✨ まとめ
蒙古斑は、日本人の赤ちゃんのほとんどに見られる青みがかったあざで、皮膚の真皮にメラノサイト(色素細胞)が残ることで生じます。通常の仙骨部蒙古斑の多くは、5〜10歳頃までに自然に消退します。消えるスピードには個人差があり、あざの大きさや色の濃さ、場所によって異なります。
仙骨部以外の場所に現れる「異所性蒙古斑」は消えずに残るケースが多く、露出部位に出ることで外見上の悩みにつながることがあります。消えない蒙古斑に対しては、Qスイッチレーザーによる治療が有効であり、特に幼少期から始めた場合に高い効果が期待されます。
蒙古斑かどうかの判断が難しい場合や、消えない蒙古斑が気になる場合は、自己判断せずに皮膚科や形成外科、美容皮膚科などの専門医に相談することが大切です。適切な診断と治療方針のもとで対応することで、お子さん本人の外見への悩みや心理的な負担を軽減していくことができます。蒙古斑についての疑問や不安は、ひとりで抱え込まずに専門家に相談することをおすすめします。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 蒙古斑の自然消退時期(5〜6歳までに消退する例が多い)や異所性蒙古斑の診断基準・治療方針に関するガイドライン情報
- 日本形成外科学会 – 蒙古斑・異所性蒙古斑に対するQスイッチレーザー治療の適応・保険診療の条件・治療手順に関する解説情報
- PubMed – 異所性蒙古斑の自然消退率・レーザー治療効果・ライソゾーム病との関連など医学的根拠となる査読済み国際論文
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務