皮下のしこりは何科を受診すべき?原因・症状・受診の目安を解説

クリニックで診察を受ける患者と女性医師

💬 「なんか…しこりある。これってやばい?
そう感じたあなたへ、この記事は必読です。

皮下のしこりは、放置すると手遅れになるケースもある一方で、ほとんどは良性。でも自己判断は絶対NGです。この記事を読めば「受診すべきか・どこに行くか」が3分でわかります。

⚠️ この記事を読まないとこうなるかも…

🔸 「大丈夫だろう」と放置 → 悪化・手術が大きくなる
🔸 間違った科を受診 → 時間とお金のムダ
🔸 自己判断でつぶす → 炎症・感染リスクUP

✅ この記事でわかること

📌 しこりの種類と良性・悪性の見分け方
📌 今すぐ受診すべきサインとは?
📌 何科に行けばいいか(部位別に解説)
📌 受診時に伝えるべきポイント


目次

  1. 皮下のしこりとは?
  2. 皮下のしこりの主な原因と種類
  3. 良性のしこりの特徴
  4. 注意が必要なしこりの特徴
  5. 部位別に見るしこりの特徴
  6. 皮下のしこりは何科を受診すればよいか
  7. 受診の際に伝えるべきポイント
  8. しこりの診察・検査の流れ
  9. 自己判断が危険な理由
  10. まとめ

この記事のポイント

皮下のしこりは粉瘤・脂肪腫など良性が多いが悪性の可能性もある。受診先は皮膚科・形成外科が基本で、乳房は乳腺外科、首は耳鼻咽喉科が適切。急激な増大・固定・複数出現・全身症状を伴う場合は早急な受診が必要。

💡 皮下のしこりとは?

皮下のしこりとは、皮膚の表面ではなく、皮膚の下(皮下組織)に生じるこぶ状の膨らみのことを指します。触るとぷりぷりとした感触があったり、硬かったり、または柔らかかったりと、その性状は原因によってさまざまです。

しこりの大きさも数ミリから数センチ以上のものまであり、体のあらゆる部位に発生する可能性があります。多くの場合、痛みを伴わないケースが多いため、入浴時や着替えの際に偶然発見されることも珍しくありません。

しこりが発生するメカニズムは、基本的には細胞や組織が何らかの原因によって異常増殖したり、体内の液体や脂肪が特定の部位に集まったりすることで形成されます。皮下にできるしこりのほとんどは良性の腫瘤ですが、中には悪性のもの(がん)が潜んでいる場合もあるため、自己判断で放置することは危険です。

皮下のしこりは日常的によく見られる症状の一つであり、年齢・性別を問わず誰にでも発生する可能性があります。特に中高年になると粉瘤や脂肪腫などの発生頻度が上がるとも言われており、定期的に自分の体をチェックする習慣を持つことが大切です。

Q. 皮下のしこりは最初にどの科を受診すればよいですか?

皮下のしこりで受診科に迷った場合、まず皮膚科または形成外科を受診するのが基本です。これらの科は粉瘤・脂肪腫・ガングリオンなど体表のしこりに幅広く対応し、診察から治療まで一貫して行えます。乳房のしこりは乳腺外科、首のしこりは耳鼻咽喉科が適切です。

📌 皮下のしこりの主な原因と種類

皮下のしこりにはさまざまな種類があります。ここでは代表的なものを詳しく紹介します。

✅ 粉瘤(アテローム)

粉瘤は皮下のしこりの中で最もよく見られるものの一つです。皮膚の下に袋状の構造(嚢腫)ができ、その中に角質や皮脂などの老廃物が蓄積されることで形成されます。医学的には「表皮嚢腫」や「アテローム」とも呼ばれます。

粉瘤は体のあらゆる部位に生じますが、背中・首・顔・耳の後ろ・股関節周辺などに多く見られます。触るとドーム状に盛り上がり、表面に小さな黒い点(開口部)が見えることがあります。基本的には悪性化することはほとんどありませんが、細菌感染を起こすと赤く腫れ上がり、強い痛みを伴う「炎症性粉瘤」になることがあります。

粉瘤は自然に消えることはなく、根本的な治療には外科的な摘出手術が必要です。炎症が生じる前に対処することで、より小さな切開で対応できることが多いです。

📝 脂肪腫(リポーマ)

脂肪腫は脂肪細胞が増殖してできた良性の腫瘍です。柔らかく、触ると動くような感触があるのが特徴で、痛みを伴わないことがほとんどです。大きさはさまざまで、数ミリのものから数センチ以上になるものまであります。

脂肪腫は背中・肩・腕・太もも・首などの皮下組織に多く発生します。成長速度は非常にゆっくりとしており、多くは良性のまま経過します。ただし、急速に大きくなる場合や深部に位置する場合は、悪性脂肪肉腫との鑑別が必要になることもあります。

症状がなく小さいものは経過観察が選ばれることもありますが、大きくなったり痛みが出たりする場合は摘出術が検討されます。

🔸 リンパ節の腫れ

リンパ節は全身に約600個あると言われており、免疫の要として機能しています。風邪や感染症、炎症などが起きると、その近くのリンパ節が反応して腫れることがあります。これが「リンパ節腫脹」です。

首・わきの下・股間(鼠径部)などにしこりを感じた場合、リンパ節の腫れが原因である可能性があります。感染症によるものであれば、原因が解消されるとともにリンパ節の腫れも引くことが多いです。

一方で、リンパ節の腫れが長期間続く場合や、複数箇所に腫れが見られる場合、発熱・体重減少などを伴う場合は、悪性リンパ腫などの可能性も否定できないため、早急な受診が必要です。

⚡ ガングリオン

ガングリオンは関節包や腱鞘と呼ばれる部位から生じるゼリー状の液体が溜まった嚢腫です。手首・足首・手の甲・指の関節などに多く発生します。触るとぷりぷりとした弾力があり、動かすことがあります。

若い世代から中年の方に多く見られ、特に手や手首を酷使するような職業・趣味を持つ方に発生しやすいとも言われています。自然に消えることもありますが、神経を圧迫している場合や痛みがある場合は治療が検討されます。

🌟 血管腫・血管奇形

血管腫は血管の細胞が異常増殖したもので、皮膚の表面または皮下に発生します。生まれつき存在するものや、後天的に生じるものがあります。押すと色が薄くなったり、体温で変化したりすることがあります。

💬 石灰化上皮腫(毛母腫)

石灰化上皮腫は毛母細胞から発生する良性腫瘍で、カルシウムが沈着して硬くなることが特徴です。触ると非常に硬く感じられ、子どもや若い世代に多く見られます。顔・首・腕・肩などに多く発生します。手術による摘出が根本的な治療法です。

✅ その他のしこり

その他にも、神経鞘腫(末梢神経から発生する良性腫瘍)、デルモイド嚢腫(皮様嚢腫)、滑液包炎によるしこり、軟部肉腫(悪性)など、さまざまな種類のしこりが存在します。外見だけでは判断が難しいものも多いため、専門医による診察と検査が不可欠です。

✨ 良性のしこりの特徴

良性のしこりには、いくつかの共通した特徴が見られることがあります。ただし、これらはあくまでも一般的な傾向であり、必ずしも当てはまるわけではありません。医師による正確な診断が最も重要であることを前提に参考にしてください。

まず、良性のしこりは触ると動くことが多いです。周囲の組織とくっついておらず、指で押すとある程度動かせる場合は、良性の可能性が高いとされています。脂肪腫やガングリオンなどはこの特徴を示すことが多いです。

次に、表面が滑らかで境界がはっきりしているという特徴があります。悪性腫瘍では境界が不明瞭で不規則な形をしていることが多いのに対して、良性のしこりは丸みを帯びた形状で境界が明確なことが多いです。

また、成長が遅いことも良性のしこりの特徴の一つです。数年間ほとんど変化がない場合や、非常にゆっくりとした成長であれば良性の可能性が高いとされています。

柔らかさについては、脂肪腫のように柔らかく弾力があるものや、粉瘤のように少し硬めのものなど様々ですが、全体的に均一な硬さのものが多いです。

繰り返しになりますが、これらの特徴はあくまでも目安に過ぎません。「良性そうだから大丈夫」と自己判断せず、気になるしこりは必ず医療機関を受診するようにしましょう。

Q. 皮下のしこりにはどんな種類がありますか?

皮下のしこりの代表的な種類には、角質が袋に溜まる粉瘤(アテローム)、脂肪細胞が増殖する脂肪腫、関節周辺にできるガングリオン、免疫反応によるリンパ節腫脹などがあります。多くは良性ですが、悪性脂肪肉腫や悪性リンパ腫など悪性疾患が潜む場合もあります。

🔍 注意が必要なしこりの特徴

以下のような特徴を持つしこりは、悪性疾患の可能性を否定できないため、早急に医療機関を受診することをお勧めします。

短期間で急激に大きくなるしこりは注意が必要です。数週間から数ヶ月の間に明らかに大きくなっていると感じる場合は、早めの受診が重要です。良性の腫瘍はゆっくり成長するものが多く、急速な増大は悪性を示唆するサインの一つとなる場合があります。

触っても動かないしこりも注意が必要です。周囲の組織に癒着している場合や、深部の組織から発生している場合、指で押しても全く動かないことがあります。このようなしこりは精密検査が必要です。

硬く石のような感触のしこりは要注意です。特に乳房のしこりで石のように硬い場合や、頸部のしこりで非常に硬い場合は悪性を疑う所見になることがあります。

痛みを伴うしこりも気をつける必要があります。しこりそのものが痛む、または周囲が腫れている場合は炎症を起こしている可能性があります。また、神経を圧迫してしびれや痛みを引き起こしている場合もあります。

複数箇所に同時にしこりができている場合や、全身症状(発熱・寝汗・体重減少・倦怠感)を伴う場合も早急な受診が必要です。これらはリンパ腫などの全身性疾患の可能性があります。

しこりの上の皮膚が赤くなっていたり、変色していたり、皮膚表面に異常が見られる場合も要注意です。しこりからの分泌物がある場合や、潰瘍化している場合も早急に受診すべきサインです。

💪 部位別に見るしこりの特徴

しこりができている場所によって、考えられる原因が異なります。部位ごとの特徴を理解しておくことで、受診時の参考になります。

📝 首・頸部のしこり

首にできるしこりで最も多いのはリンパ節の腫れです。風邪や扁桃炎などの感染症に伴うものが多く、感染症が治まれば自然に縮小することが一般的です。しかし、数週間以上続く場合は悪性リンパ腫や転移性リンパ節(頭頸部がんの転移)を疑う必要があります。

また、首の正中部には甲状舌管嚢胞(こうじょうぜつかんのうほう)が発生することがあります。これは胎生期の甲状腺発生の名残から生じる先天性の嚢腫で、子どもから若い世代に多く見られます。甲状腺自体に腫瘤ができることもあり、甲状腺がんとの鑑別が重要です。

🔸 わきの下(腋窩)のしこり

わきの下はリンパ節が集中している部位であり、腕・胸部・乳房などからのリンパが流れ込む場所です。そのため、乳がんが転移する際にわきの下のリンパ節が腫れることがあります。特に女性の場合、乳房のしこりとわきの下のしこりを合わせて評価することが重要です。

他にも、脂肪腫・粉瘤・リンパ節炎などが原因となることがあります。

⚡ 乳房のしこり

乳房にしこりができた場合は、乳腺外科または乳腺クリニックへの受診が基本です。乳房のしこりは、乳腺症・乳腺嚢胞・線維腺腫(良性)・乳がん(悪性)など様々な原因が考えられます。乳がんの早期発見には定期検診が非常に重要であり、しこりを感じた際には迷わず受診することを推奨します。

🌟 鼠径部(股関節周辺)のしこり

鼠径部のしこりとして最初に疑われるのは、リンパ節の腫れです。下肢・外陰部・肛門付近からのリンパが流れ込むため、これらの部位に感染や炎症があると鼠径部リンパ節が腫れます。また、鼠径ヘルニア(脱腸)もしこりとして感じられることがあります。鼠径ヘルニアは腹圧をかけたときに出てきて、横になると引っ込む特徴があります。

💬 背中・肩のしこり

背中や肩は脂肪腫・粉瘤が特に多く発生する部位です。これらは良性であることが多いですが、急激に大きくなる場合や、触って非常に硬い場合は脂肪肉腫などの悪性疾患との鑑別が必要です。

✅ 手・足のしこり

手首や足首にできるしこりはガングリオンが最多です。指の関節や腱鞘にも発生します。また、足底にできる線維腫(足底筋膜に沿ってできる良性腫瘍)もあります。手足のしこりで、神経症状(しびれ・痛み)を伴う場合は神経鞘腫などの可能性もあります。

Q. 早急に受診が必要なしこりの特徴は何ですか?

数週間で急激に大きくなるしこり、指で押しても動かないしこり、石のように硬いしこり、複数箇所に同時に出現したしこりは悪性疾患の可能性があり早急な受診が必要です。発熱・体重減少・寝汗など全身症状を伴う場合も、悪性リンパ腫などが疑われるため、内科や血液内科への受診を検討してください。

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🎯 皮下のしこりは何科を受診すればよいか

「皮下のしこりは何科を受診すればいいのか」という疑問に、ここで明確にお答えします。しこりの部位や症状によって適切な受診先が異なりますので、以下を参考にしてください。

📝 皮膚科・形成外科(最もおすすめの最初の受診先)

皮下のしこりで、部位が特定しにくかったり、何科に行けばよいかわからなかったりする場合は、まず皮膚科または形成外科を受診することをお勧めします。

皮膚科は皮膚・皮下組織に関する専門診療科であり、粉瘤・脂肪腫・ガングリオン・皮膚がんなど幅広いしこりの診察・診断に対応しています。また、形成外科は皮膚・皮下組織・体表面の形態異常を専門とする診療科であり、しこりの摘出手術なども行います。

多くのクリニックでは皮膚科と形成外科が一緒に設置されており、診察から治療まで一貫して対応できることが多いため、まずは皮膚科・形成外科を受診するのが基本的なアプローチとして適切です。

🔸 外科(消化器外科・一般外科)

体幹部(腹部・背中・胸部など)に生じた比較的大きなしこりや、腹腔内にしこりがあると思われる場合は、一般外科(消化器外科)への受診が適しています。腹部の腫瘤は内臓からの発生である可能性もあるため、外科的な視点から評価することが重要です。

⚡ 乳腺外科・乳腺クリニック

乳房にしこりを感じた場合は、乳腺外科または乳腺専門クリニックへの受診が推奨されます。乳がんの早期発見・早期治療のためにも、乳房のしこりは他の部位のしこりよりも優先的に受診する意識を持つことが大切です。マンモグラフィや乳腺超音波(エコー)検査を用いて詳細に評価してもらいましょう。

🌟 耳鼻咽喉科・頭頸部外科

首・耳の周辺・顎下・頸部(のど周辺)にしこりがある場合は、耳鼻咽喉科または頭頸部外科への受診が適しています。頭頸部がんやリンパ腫のリンパ節転移など、専門的な評価が必要な疾患が多いためです。

💬 整形外科

関節周辺・腱・筋肉に近い場所にしこりがある場合、特にガングリオンや軟部腫瘍(良性・悪性)の可能性を考える場合は整形外科への受診が適しています。手首・足首・膝周辺のしこりは整形外科で評価してもらいましょう。

✅ 内科・血液内科

複数箇所のリンパ節が同時に腫れている場合、発熱・体重減少・倦怠感・寝汗などの全身症状を伴う場合は、悪性リンパ腫などの全身疾患が疑われます。このような場合は内科または血液内科への受診をお勧めします。

📝 どこに行けばよいかわからない場合

どの診療科を受診すべきか判断に迷う場合は、まずはかかりつけ医(内科・家庭医)を受診して相談することも一つの方法です。かかりつけ医が症状を評価した上で、適切な専門科へ紹介してくれることがあります。また、皮膚科や形成外科は体表のしこりに広く対応しているため、「とりあえず受診したい」という場合の窓口としても利用できます。

💡 受診の際に伝えるべきポイント

医療機関を受診する際は、医師に正確な情報を伝えることで、診察・診断がスムーズに進みます。以下のポイントを受診前にまとめておくと役立ちます。

まず、しこりに気づいたのはいつか(発症時期)を確認しておきましょう。いつから存在するかは診断の重要な情報となります。

次に、しこりの変化について整理してください。気づいたときと比べて大きくなっているか、変化がないか、または小さくなっているかを伝えましょう。

痛みの有無も重要な情報です。安静時に痛むのか、触ると痛むのか、または全く痛みがないのかを確認しておきましょう。

しこりの位置・大きさについても、できるだけ具体的に伝えましょう。「右肩の後ろ側で、直径1センチくらい」というように描写すると医師に伝わりやすいです。

また、しこり以外の症状(発熱・体重減少・倦怠感・皮膚の変色など)があれば合わせて伝えましょう。

過去に同様のしこりができたことがあるか、手術や治療を受けたことがあるかも重要です。家族にがんや腫瘍の既往がある場合もお知らせください。

Q. 粉瘤を自分で潰すのはなぜ危険ですか?

粉瘤を自己判断で潰すと、細菌感染を引き起こして炎症性粉瘤に悪化したり、袋状の嚢腫構造が皮下に残って再発したりするリスクがあります。粉瘤は自然に消えることはなく、根本的な治療には袋ごと取り除く外科的摘出手術が必要です。アイシークリニックでも皮下腫瘍の診察・治療に対応しています。

📌 しこりの診察・検査の流れ

医療機関を受診した際には、どのような検査が行われるのかを事前に知っておくと安心です。

🔸 問診・視診・触診

まず医師による問診が行われます。先に述べたような情報(発症時期・変化・痛みの有無など)を詳しく聞かれます。続いて視診(目で見て確認)と触診(手で触れて確認)が行われます。しこりの大きさ・硬さ・可動性・表面の状態などを評価します。

⚡ 超音波検査(エコー検査)

超音波検査は皮下のしこりを評価する上で非常に有用な検査です。放射線被曝がなく、リアルタイムでしこりの内部構造や周囲組織との関係を観察できます。しこりが液体成分を含むのか固形成分なのか、血流があるかどうかなどを判断する際に役立ちます。多くの外来で実施可能な検査です。

🌟 CT検査・MRI検査

しこりが深部にある場合や、周囲の臓器・骨・血管との関係を詳しく調べたい場合は、CT検査やMRI検査が行われることがあります。MRIは軟部組織の評価に優れており、しこりの性状や広がりを詳細に描出することができます。悪性が疑われる場合には必須の検査となります。

💬 針生検・組織検査

確定診断のためには、しこりから組織の一部を採取して顕微鏡で調べる病理検査(組織検査・生検)が行われることがあります。細い針で細胞を吸引する「細胞診」や、やや太い針で組織を採取する「針生検(コア針生検)」、または外科的に一部または全部を切除して検査する「切除生検」などの方法があります。

✅ 血液検査

炎症所見の評価や、腫瘍マーカーの検査、リンパ腫が疑われる場合の検査などとして血液検査が行われることがあります。ただし、腫瘍マーカーはあくまでも補助的な情報であり、これだけで診断が確定するわけではありません。

✨ 自己判断が危険な理由

インターネットで検索すると「このしこりは良性そうだから大丈夫」「自然に消えることもある」という情報を目にすることがあります。確かに良性のしこりは多いですが、自己判断で放置することには重大なリスクが伴います。

最も懸念されるのは、悪性腫瘍の発見が遅れることです。早期がんと進行がんでは治療の選択肢や予後が大きく異なります。見た目や触感だけでは良性か悪性かを正確に判断することは医師でも難しく、画像検査や組織検査が必要なケースが多くあります。

粉瘤などは「潰せば治る」と誤解している方がいますが、無理に潰そうとすると感染を引き起こしたり、袋状の構造が残ってしまったりするため、かえって状態が悪化することがあります。自己処置は絶対に避けてください。

また、しこりが気になりながらも受診を先延ばしにしているうちに、精神的なストレスや不安が蓄積されることも問題です。「受診して何でもなければそれでよい」という気持ちで、気になる時点で早めに受診することをお勧めします。

特に以下の場合は早急に受診してください。急速に大きくなるしこり、痛みや熱感を伴うしこり、皮膚の変色を伴うしこり、全身症状(発熱・体重減少など)を伴う場合、しこりが複数箇所に出現した場合、そして4週間以上変化なく持続するしこりがある場合です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、皮下のしこりを心配されて来院される患者様が多く、その多くは粉瘤や脂肪腫といった良性の腫瘤であることがほとんどですが、中には早期対応が必要なケースも見受けられます。「様子を見ていたら大きくなってしまった」とおっしゃる患者様も少なくないため、気になるしこりを発見した際はどうぞ一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。早めに診察を受けることが、安心にも、そして早期発見・早期治療にもつながります。」

🔍 よくある質問

皮下のしこりは最初にどの科を受診すればよいですか?

迷った場合は、まず皮膚科または形成外科の受診をおすすめします。これらの診療科は粉瘤・脂肪腫・ガングリオンなど体表のしこりに幅広く対応しており、診察から治療まで一貫して行えることが多いです。乳房のしこりは乳腺外科、首のしこりは耳鼻咽喉科など、部位に応じた専門科も参考にしてください。

良性のしこりと悪性のしこりはどう見分ければよいですか?

一般的に、触ると動く・表面が滑らか・成長がゆっくりといった特徴は良性の傾向とされています。一方、短期間で急激に大きくなる・触っても動かない・石のように硬い・複数箇所に出現するといった場合は注意が必要です。ただし、外見や触感だけでの自己判断は危険なため、必ず医療機関を受診してください。

粉瘤は自分で潰しても大丈夫ですか?

絶対に避けてください。自己判断で潰そうとすると、細菌感染を引き起こしたり、袋状の構造が残って再発したりするなど、状態がかえって悪化するリスクがあります。粉瘤は自然に消えることはなく、根本的な治療には外科的な摘出手術が必要です。アイシークリニックでも皮下腫瘍の診察・治療に対応しています。

しこりがあっても痛みがなければ様子を見てよいですか?

痛みがないからといって必ずしも安全とは言えません。多くのしこりは痛みを伴わないまま進行する場合があります。特に4週間以上変化なく続く場合や、急激に大きくなっている場合、全身症状(発熱・体重減少など)を伴う場合は早急な受診が必要です。「何でもなければそれでよい」という気持ちで、早めに受診することをおすすめします。

しこりの診察ではどのような検査が行われますか?

まず問診・視診・触診でしこりの大きさや硬さ、可動性などを確認します。次に、放射線被曝がなく外来でも実施しやすい超音波検査(エコー)が行われることが多いです。深部のしこりや悪性が疑われる場合はCT・MRI検査、確定診断が必要な場合は針生検による組織検査が追加される場合があります。

💪 まとめ

皮下のしこりは粉瘤・脂肪腫・ガングリオン・リンパ節腫脹など多岐にわたる原因によって生じ、そのほとんどは良性です。しかし、悪性疾患が隠れている可能性もあるため、自己判断で放置することは危険です。

受診先については、しこりの部位・症状に応じて選ぶことが重要です。迷った場合は皮膚科・形成外科が最初の受診先として適しており、乳房のしこりは乳腺外科、首のしこりは耳鼻咽喉科、関節周辺のしこりは整形外科など、部位に合わせた専門科を選ぶのが理想的です。

特に急激に大きくなる・痛む・動かない・複数箇所に出現するなどの特徴がある場合は早急な受診が必要です。また、全身症状を伴う場合も内科や血液内科への受診を検討してください。

しこりを発見したら「様子を見ればいい」と先延ばしにせず、早めに医療機関を受診することが早期発見・早期治療につながります。アイシークリニック上野院では皮膚・皮下腫瘍に関する相談・診察を行っておりますので、気になるしこりがある方はお気軽にご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 粉瘤(表皮嚢腫)や脂肪腫などの皮下腫瘍の診断・治療に関する専門的な情報。皮膚科における皮下しこりの診察・治療方針の根拠として参照。
  • 日本形成外科学会 – 良性皮膚腫瘍(粉瘤・脂肪腫・石灰化上皮腫など)の疾患解説および形成外科における手術治療の適応に関する情報として参照。
  • 厚生労働省 – 悪性腫瘍(がん)の早期発見・早期受診の重要性に関する公式情報。注意が必要なしこりの特徴や自己判断の危険性に関する根拠として参照。

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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