急にほくろができた原因と対処法|悪性との見分け方も解説

顔のほくろを鏡で確認する女性

💬 「気づいたら見慣れない場所にほくろができてた…」
「最近急にほくろが増えてきた気がする…」

そんな経験、ありませんか?
ほくろのほとんどは良性ですが、なかには悪性黒色腫(メラノーマ)などの皮膚がんと関連するケースも。
「ただのほくろだから大丈夫」と放置していると、取り返しのつかない事態になるリスクがあります。

この記事を読めば、危険なほくろのサインをセルフチェックで見極める方法から、受診のタイミング・治療法まで丸ごとわかります。
「これ読んでおいてよかった」と思える情報をギュッとまとめました。

🚨 こんな人はすぐ読んで!

✅ 最近ほくろが急に増えた・大きくなった気がする
✅ 足の裏や爪の下にほくろのようなものがある
✅ ほくろの形・色が変わってきた気がする
✅ 「受診すべきか」判断できなくて放置している


目次

  1. ほくろとはどのようなものか
  2. 急にほくろができる主な原因
  3. 年代別・部位別にみるほくろの特徴
  4. 良性のほくろと悪性黒色腫(メラノーマ)の違い
  5. ABCDEルールで行うセルフチェック
  6. こんなほくろは要注意!受診すべきサイン
  7. ほくろの診断方法
  8. ほくろの治療・除去方法
  9. ほくろを予防・悪化させないためのケア
  10. まとめ

💡 この記事のポイント

急にほくろができる原因は紫外線・ホルモン変化・加齢などで、ほとんどは良性だが悪性黒色腫との鑑別にはABCDEルールを活用し、足の裏・爪の下の変化や短期間での形状変化は早急に皮膚科を受診することが重要。

💡 ほくろとはどのようなものか

ほくろは、医学的には「色素性母斑(しきそせいぼはん)」または「母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)」と呼ばれます。皮膚の中にあるメラノサイト(色素細胞)が増殖したもので、メラニン色素が集まって茶色や黒色に見える皮膚の変化です。大きさは数ミリから数センチまでさまざまで、平らなものから盛り上がったもの、毛が生えているものまで種類も豊富です。

ほくろの多くは後天的に形成されます。生まれつきのほくろ(先天性色素性母斑)は比較的少なく、多くの人は幼児期から思春期にかけて少しずつほくろが増えていきます。成人になってからも、さまざまな要因でほくろが新たにできることがあります。

ほくろを構成する母斑細胞(ぼはんさいぼう)は、皮膚の表皮と真皮の境界部分や真皮の中に集まって存在しています。この細胞の分布によって、表皮内にあるもの(接合部母斑)、表皮と真皮の両方にあるもの(複合母斑)、真皮内にあるもの(真皮内母斑)に分類されます。一般的に、平らなほくろは接合部母斑に多く、盛り上がったほくろは真皮内母斑であることが多いです。

ほくろは通常、悪性化することはほとんどありませんが、まれにメラノーマ(悪性黒色腫)と呼ばれる皮膚がんに発展するケースや、メラノーマ自体がほくろと見分けにくい形で出現することがあるため、変化に気づいたら皮膚科で診てもらうことが重要です。

Q. ほくろが急に増える主な原因は何ですか?

ほくろが急に増える主な原因は、紫外線による過剰なメラニン産生、妊娠・思春期・更年期などホルモンバランスの変化、加齢による皮膚ターンオーバーの低下、衣服や下着による繰り返しの摩擦、遺伝的要因などです。複数の要因が重なることも多いため、気になる場合は皮膚科への受診が安心です。

📌 急にほくろができる主な原因

急にほくろができたと感じたとき、その背景にはいくつかの原因が考えられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

✅ 紫外線の影響

ほくろができる最も一般的な原因のひとつが紫外線です。紫外線を浴びると皮膚はダメージを受け、それを防ごうとしてメラニン色素を産生します。このメラニン産生が活発になることで、新たなほくろが形成されやすくなります。夏に屋外で過ごす時間が増えたあとや、日焼けをよくする人は、ほくろが増えやすい傾向があります。特に、日焼け止めをほとんど使用しない習慣がある人や、レジャーや屋外の仕事で長時間日光に当たる人は注意が必要です。

📝 ホルモンバランスの変化

ホルモンバランスの変化もほくろができる大きな要因です。妊娠中や産後、思春期、更年期など、ホルモンが大きく変動する時期にはメラノサイトが刺激されやすくなります。妊娠中にほくろが増えたり、既存のほくろが濃くなったりするのはこのためです。女性ホルモン(エストロゲンなど)はメラニン産生に影響を与えるため、ピルの服用なども関係することがあります。

🔸 加齢による変化

年齢を重ねるにつれて、ほくろの数が増えることがあります。これは皮膚の細胞のターンオーバーが低下したり、長年の紫外線ダメージが蓄積したりすることによるものです。また、加齢に伴い、脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)と呼ばれる老人性のいぼがほくろと見間違えられることも少なくありません。脂漏性角化症は良性の変化ですが、急に出現したと感じる方も多いです。

⚡ 摩擦や外部刺激

衣服や下着のゴムがよく当たる部分、アクセサリーが触れる部分、かみそりで何度も剃る部分など、繰り返し摩擦や刺激を受ける場所には、メラノサイトが刺激されてほくろが形成されやすくなります。首元や脇、下着のライン付近などによくほくろができる場合は、摩擦が関係している可能性があります。

🌟 遺伝的要因

ほくろのできやすさや数には遺伝的な要素も関係しています。両親や家族にほくろが多い場合、同様の傾向が子どもにも現れることがあります。特に家族性異型母斑黒色腫症候群(ファミリアル・アタイピカル・モル・アンド・メラノーマ症候群)という遺伝性の疾患では、異型的なほくろが多発し、メラノーマのリスクが高まることが知られています。

💬 免疫機能の低下やストレス

免疫機能が低下した状態や慢性的なストレス状態が続くと、皮膚の防御機能が弱まり、さまざまな皮膚変化が起こりやすくなります。ほくろの新規形成との直接的な関係を示すエビデンスは限られていますが、体の状態が皮膚に影響を与えることは広く知られています。

✨ 年代別・部位別にみるほくろの特徴

✅ 年代別の特徴

子どものころからほくろは形成され始めますが、特に幼児期から思春期にかけて増加する傾向があります。10〜20代は成長ホルモンや性ホルモンの影響で新しいほくろができやすい時期です。一方、30〜40代以降になると急に新たなほくろができた場合は、悪性の可能性も否定できないため、皮膚科での確認をおすすめします。

高齢になると、先述した脂漏性角化症が増える傾向があります。これは良性の変化ですが、見た目がほくろや悪性病変に似ていることもあり、自己判断は難しいです。

📝 部位別の特徴

ほくろは全身どこにでもできますが、日本人でのメラノーマ(悪性黒色腫)は手のひら、足の裏、爪の下(末端黒子型)にできるものが多い点が特徴的です。これは日光が当たりにくい部位にもかかわらずできるため、見落とされやすいです。足の裏や爪の下にできた黒い変色は特に注意が必要です。

一方、顔や首、腕など日光が当たりやすい部位には、良性のほくろや日光性色素斑(日焼けによるしみ)ができやすいです。これらは一般的に美容的な問題であることが多いですが、形や色の変化に注意することが大切です。

Q. ABCDEルールとはどのようなチェック方法ですか?

ABCDEルールとは、ほくろの悪性度を自己確認するチェック法です。A(非対称)・B(境界がギザギザ)・C(色が複数混在)・D(直径6ミリ以上)・E(短期間で変化あり)の5項目を確認します。一つでも当てはまる場合は自己判断せず、皮膚科専門医への相談が推奨されます。

🔍 良性のほくろと悪性黒色腫(メラノーマ)の違い

ほくろができたとき、最も心配されるのが悪性黒色腫(メラノーマ)との違いです。メラノーマは皮膚がんの一種で、早期発見・早期治療が生命予後に大きく影響します。良性のほくろとメラノーマでは外見上の特徴が異なることが多いため、知識として持っておくことが重要です。

🔸 良性のほくろの特徴

一般的な良性のほくろは以下のような特徴を持っています。まず形が丸くて整っており、左右対称性があります。色も均一で濃い茶色から黒色、またはピンクがかったもの(盛り上がったほくろ)など、一色に統一されています。輪郭はくっきりとした境界があります。また、大きさは通常6ミリ以下(消しゴムの端くらいまで)で、時間が経っても急激に変化することはほとんどありません。長期間安定した状態を保っているほくろは良性である可能性が高いです。

⚡ メラノーマの特徴

悪性黒色腫(メラノーマ)は、ほくろと見た目が似ているため早期発見が難しいことがあります。一般的な特徴として、形が不整で左右非対称なこと、色が均一でなく黒・茶・赤・白など複数の色が混在していること、輪郭がぼやけていたりギザギザしていたりすること、直径6ミリ以上であること、そして急速に大きくなる・色が変わる・出血するなどの変化があることが挙げられます。ただし、早期のメラノーマはこれらの特徴が明確でないこともあるため、自己判断には限界があります。

日本人に多い末端黒子型メラノーマは手のひら・足の裏・爪の下にできます。足の裏のほくろが大きくなったり、爪に黒い縦線(縦縞)が現れたりした場合は早めに専門医を受診することが重要です。

💪 ABCDEルールで行うセルフチェック

ほくろが良性か悪性かを判断するために、皮膚科学の分野では「ABCDEルール」というセルフチェック法が活用されています。これは皮膚悪性腫瘍の早期発見を目的として提唱されたものです。以下のポイントをチェックしてみましょう。

🌟 A(Asymmetry:非対称性)

ほくろを縦横に二等分したとき、左右・上下が対称であるかどうかを確認します。良性のほくろは通常、両半分がほぼ同じ形をしています。形が非対称で片方だけ大きくなっていたり、ゆがんでいたりする場合は注意が必要です。

💬 B(Border:境界線)

ほくろの縁(ふち)の状態を確認します。良性のほくろは輪郭がはっきりしており、周囲の皮膚との境界がくっきりしています。境界がギザギザしていたり、ぼんやりと広がっていたり、不規則な形をしていたりする場合は要注意です。

✅ C(Color:色調)

色が均一かどうかを確認します。良性のほくろは通常、均一な茶色や黒色をしています。黒・茶・赤・白・青などの複数の色が混在している場合、あるいは色の濃淡が極端にある場合は注意が必要です。

📝 D(Diameter:直径)

大きさを確認します。直径6ミリ以下(鉛筆の消しゴムより小さい程度)のほくろは良性である可能性が高いとされています。それを超える大きさのもの、あるいは急速に大きくなっているものは専門家による評価が必要です。

🔸 E(Evolution:変化)

時間の経過に伴う変化を確認します。良性のほくろは通常、何年も大きな変化がありません。急に大きくなった、形が変わった、色が変わった、かゆみや痛みが出てきた、出血するようになった、などの変化があった場合は皮膚科への受診を検討してください。

このABCDEルールはあくまで参考ですが、1つでも当てはまるものがある場合は自己判断せず、専門医に診てもらうことをおすすめします。

Q. 足の裏や爪の下のほくろが特に危険な理由は?

日本人に多い末端黒子型メラノーマは、足の裏・手のひら・爪の下など日光が当たりにくい部位に発生しやすい特徴があります。これらの部位は自分では確認しにくく見落とされがちです。新たな黒い変色や爪の黒い縦縞が現れた場合は、早急に皮膚科を受診することが重要です。

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🎯 こんなほくろは要注意!受診すべきサイン

以下のような変化や特徴があるほくろは、早めに皮膚科や形成外科を受診することをおすすめします。

⚡ 短期間で急に大きくなった

数週間〜数ヶ月の短い期間で目に見えて大きくなったほくろは、良性のほくろにしては変化が速すぎる可能性があります。良性のほくろも成長することはありますが、通常は非常にゆっくりとした変化です。急速な変化は医師による評価が必要なサインです。

🌟 出血する、ただれる、かさぶたができる

何もしていないのにほくろから出血したり、表面がただれたり、かさぶたが繰り返しできたりする場合は要注意です。これらは良性のほくろにはあまり見られない症状で、悪性化の可能性を示すことがあります。

💬 かゆみや痛みがある

ほくろ自体にかゆみや痛みがある場合も注意が必要です。炎症を起こしている可能性や、摩擦によるものもありますが、悪性化の初期サインである場合もあるため、一度診てもらうことをおすすめします。

✅ 足の裏・手のひら・爪の下にできた黒い変化

先述のとおり、日本人に多い末端黒子型メラノーマは、足の裏や爪の下などに多発します。これらの部位に新たな黒い変色が現れた場合や、爪に黒い縦縞(縦帯)が生じた場合は、早急に皮膚科を受診してください。特に足の裏は自分では見えにくいため、定期的に確認する習慣をつけることが大切です。

📝 40歳以降に新たに出現したほくろ

40歳以降に急にほくろができた場合、加齢に伴う良性の変化であることが多いですが、この年代からは皮膚がんのリスクも高まります。見慣れない場所や短期間での変化を感じた場合は、専門医に診てもらうことで安心感も得られます。

💡 ほくろの診断方法

皮膚科や形成外科では、ほくろの診断に以下のような方法が用いられます。

🔸 視診(目視による診察)

まず医師が目で見てほくろの形・色・大きさ・境界などを確認します。ABCDEルールに沿った評価が行われます。経験豊富な皮膚科医は視診だけで多くの情報を得ることができます。

⚡ ダーモスコピー検査

ダーモスコープという特殊な拡大鏡を使って、皮膚の表面・内部構造を拡大して観察する検査です。肉眼では見えない色素のパターンや血管の分布などを確認することができ、良性のほくろとメラノーマの鑑別に非常に有効です。この検査は痛みがなく、外来で簡単に行えます。皮膚科を受診した際に行われることが多い検査のひとつです。

🌟 皮膚生検(組織検査)

視診やダーモスコピーだけでは判断が難しい場合や、悪性の可能性が否定できない場合には、ほくろの一部または全部を切除して組織を顕微鏡で調べる皮膚生検が行われます。これが最も確実な診断方法です。局所麻酔を使って行われるため、検査中の痛みは最小限に抑えられます。

💬 画像検査

メラノーマと診断された場合や疑いが強い場合には、転移の有無を調べるためにCTやMRIなどの画像検査が行われることもあります。これは悪性が強く疑われる段階で行われるものです。

Q. ほくろの診断にダーモスコピー検査は有効ですか?

ダーモスコピー検査は、特殊な拡大鏡で皮膚の表面・内部構造を詳細に観察する方法で、肉眼では確認できない色素パターンや血管分布を把握できます。痛みがなく外来で実施可能なため、良性ほくろと悪性黒色腫の鑑別に非常に有効です。アイシークリニック上野院でも本検査に対応しています。

📌 ほくろの治療・除去方法

ほくろの治療・除去方法にはいくつかの選択肢があります。方法の選択は、ほくろの性質(良性・悪性の疑い)、大きさ、深さ、部位、患者の希望などを考慮して決定されます。

✅ 外科的切除(メス切除)

メスでほくろとその周辺の皮膚を切り取り、縫合する方法です。切除した組織は病理検査に提出されるため、良性か悪性かの確認ができます。悪性の疑いがある場合や大きなほくろには最も確実な方法です。傷跡は残りますが、技術の進歩によって最小限になるよう工夫されています。局所麻酔で行われ、比較的短時間で終わります。

📝 レーザー治療

炭酸ガス(CO2)レーザーやQスイッチレーザーなどを使ってほくろを除去する方法です。傷跡が小さく目立ちにくい点が特徴で、美容目的での除去に多く用いられます。ただし、切除した組織が残らないため病理検査ができない点がデメリットです。そのため、悪性が疑われるほくろへの使用は禁忌とされています。良性と確認されたほくろの除去に適した方法です。

🔸 くりぬき法(パンチ法)

円形のメスでほくろをくり抜く方法です。縫合しないか、最小限の縫合で済む場合が多く、術後の傷が小さい点が利点です。摘出した組織は病理検査に提出できます。比較的小さなほくろや盛り上がったほくろに適しています。

⚡ 電気焼灼法

電気メスを使ってほくろを焼き取る方法です。出血が少なく手軽に行えますが、レーザー同様に組織が残らないため病理検査はできません。小さな良性のほくろや皮膚のできものに使用されることがあります。

🌟 悪性黒色腫の治療

もしメラノーマ(悪性黒色腫)と診断された場合は、外科的切除が基本的な治療法となります。腫瘍の厚さや進行度に応じて、切除範囲が決定されます。リンパ節への転移が確認された場合にはリンパ節郭清(かくせい)が行われます。また、進行例では免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬などの全身治療が用いられることもあります。早期発見・早期治療が予後を大きく左右するため、気になる変化があれば躊躇せずに受診することが大切です。

✨ ほくろを予防・悪化させないためのケア

ほくろをすべて予防することはできませんが、新たなほくろの形成を抑えたり、既存のほくろの変化を防いだりするために日常生活で実践できるケアがあります。

💬 紫外線対策をしっかり行う

最も重要なのが日常的な紫外線対策です。日焼け止めは年間を通じて使用することをおすすめします。SPF30以上・PA+++以上のものを選び、外出前に十分量を塗布し、2〜3時間ごとに塗り直すのが理想的です。また、帽子・日傘・UVカット素材の衣服なども活用しましょう。特に夏の10〜14時ごろは紫外線が最も強い時間帯なので、必要以上に屋外にいることを避けることも一つの方法です。

✅ ほくろへの不必要な刺激を避ける

ほくろを繰り返しこすったり、引っかいたり、摘もうとしたりすることは避けましょう。外部刺激が細胞に悪影響を与える可能性があります。衣服のゴムや下着のラインが当たるほくろがある場合は、できるだけ摩擦を減らす工夫をしてください。

📝 自己処理は絶対にしない

民間療法や自己流でほくろを除去しようとすることは非常に危険です。傷口から感染するリスクがあるだけでなく、悪性の可能性があるほくろを放置したり、不完全除去で再発・悪化させたりするリスクがあります。気になるほくろは必ず医療機関で診てもらいましょう。

🔸 定期的なセルフチェックと皮膚科受診

月に一度程度、全身の皮膚を鏡でチェックする習慣をつけることをおすすめします。背中や足の裏など自分では見えにくい場所は、家族に見てもらったり、手鏡を使ったりして確認しましょう。気になる変化があれば早めに皮膚科を受診することが大切です。また、リスクの高い人(ほくろが多い・家族歴がある・過去に日焼けを繰り返してきた)は、定期的に皮膚科でチェックを受けることも考慮してください。

⚡ バランスのよい食生活と規則正しい生活習慣

皮膚の健康を維持するためには、バランスのよい食事と規則正しい生活習慣も重要です。抗酸化作用のあるビタミンC・ビタミンE・ポリフェノールなどを含む食品(果物・野菜・緑茶など)を積極的に摂ることは、メラニン産生の抑制や皮膚細胞の健康維持に役立つとされています。また、十分な睡眠とストレス管理も免疫機能の維持に重要です。

🌟 爪や足の裏のチェック

日本人に多い末端黒子型メラノーマを早期発見するために、足の裏や爪の状態を定期的にチェックする習慣をつけましょう。爪に幅広い黒い縦縞が突然現れた場合(特に一本の爪だけに生じた場合)や、足の裏に新しい黒い変化が現れた場合は、早めに皮膚科を受診してください。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、「気づいたら見慣れない場所にほくろができていた」「色や形が変わってきた気がする」というご不安を抱えてご来院される患者様が多くいらっしゃいます。ほとんどのほくろは良性ですが、特に足の裏や爪の下など見えにくい部位の変化は見落とされやすいため、気になる変化があれば自己判断せず、まず専門医にご相談いただくことが大切です。ダーモスコピー検査を用いることで、より正確な診断が可能ですので、どうぞお気軽にご来院ください。」

🔍 よくある質問

急にほくろができた場合、すぐに病院を受診すべきですか?

すべてのほくろが緊急受診を必要とするわけではありませんが、短期間で急速に大きくなった、出血やただれがある、足の裏・爪の下に黒い変化が現れたなどの場合は早めの受診をおすすめします。まずABCDEルールでセルフチェックし、気になる変化があれば皮膚科へご相談ください。

良性のほくろと悪性黒色腫(メラノーマ)はどう見分けますか?

「ABCDEルール」が参考になります。A(非対称)・B(境界がギザギザ)・C(色が複数混在)・D(直径6ミリ以上)・E(短期間で変化あり)の項目に一つでも当てはまる場合は要注意です。ただし自己判断には限界があるため、気になるほくろはダーモスコピー検査を行う専門医への相談をおすすめします。

ほくろが急に増える原因は何ですか?

主な原因として、紫外線の長時間浴びすぎ、妊娠・思春期・更年期などホルモンバランスの変化、加齢による皮膚ターンオーバーの低下、衣服や下着などによる繰り返しの摩擦、遺伝的要因などが挙げられます。複数の要因が重なってほくろが増えることも多く、気になる場合は皮膚科への受診が安心です。

ほくろの除去方法にはどのような種類がありますか?

主な除去方法として、外科的切除(メスで切って縫合)、レーザー治療(炭酸ガスレーザーなど)、くりぬき法(パンチ法)、電気焼灼法があります。レーザーや電気焼灼法は病理検査ができないため、悪性が疑われるほくろには使用できません。方法の選択はほくろの性質・大きさ・部位などを考慮して医師が判断します。

ほくろの新生を予防するためにできることはありますか?

すべてのほくろを予防することはできませんが、日常的な紫外線対策が最も効果的です。SPF30以上の日焼け止めを年間を通じて使用し、帽子や日傘も活用しましょう。また、ほくろへの不必要な摩擦を避けること、バランスのよい食生活や十分な睡眠で免疫機能を維持することも皮膚の健康に役立ちます。

💪 まとめ

急にほくろができたと感じたとき、その原因は紫外線・ホルモンバランスの変化・加齢・摩擦・遺伝など、さまざまな要因が考えられます。ほとんどのほくろは良性ですが、悪性黒色腫(メラノーマ)との鑑別が重要なため、変化に気づいたら早めに専門医に診てもらうことが大切です。

セルフチェックにはABCDEルール(非対称性・境界・色調・直径・変化)を活用し、気になる変化があればためらわずに受診しましょう。特に足の裏・爪の下・手のひらにできた黒い変化や、短期間で急速に変化するほくろは要注意です。

皮膚科ではダーモスコピー検査などを用いて正確に診断することができます。良性のほくろであれば、気になる場合はレーザーや外科的切除などの方法で除去することも可能です。悪性が疑われる場合は早期発見・早期治療が予後を大きく左右しますので、日頃からの定期的なセルフチェックと紫外線対策、そして気になる変化があったときの素早い受診が何より重要です。

アイシークリニック上野院では、ほくろの診察・除去について専門スタッフが丁寧に対応しています。急にほくろができた、変化が気になるほくろがある、といったお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 悪性黒色腫(メラノーマ)の診断基準・ABCDEルール・ダーモスコピー検査・治療方針に関する皮膚科学的ガイドラインの参照
  • 厚生労働省 – 皮膚がん(悪性黒色腫)を含むがん対策・早期発見・受診推奨に関する公式情報の参照
  • PubMed – メラノーマの早期診断におけるABCDEルールおよびダーモスコピーの有効性に関する国際的な医学的エビデンスの参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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