背中の粉瘤を手術で治す方法|原因・症状・治療の流れを解説

🔍 背中にしこりができている…触ると何かが入っているような感触、押すと臭いのある白いものが出てくる…それ、「粉瘤(ふんりゅう)」かもしれません。

⚡ 粉瘤は自然に治ることは絶対にありません。放置すると、どんどん大きくなり、ある日突然激しい炎症・強烈な痛み・膿を引き起こすことも。この記事を読めば、手術の方法・費用・流れまですべてがわかります。

🚨 読まないと起きること
  • 📌 粉瘤がどんどん大きくなる
  • 📌 突然炎症・激痛・膿が出て緊急対応が必要になる
  • 📌 放置しすぎると手術が複雑になり、傷跡も大きくなる
  • 📌 誤ったセルフケアで悪化・感染リスクが上がる
💡 この記事でわかること
  • ✅ 背中の粉瘤の原因・症状・見分け方
  • 手術方法の種類と当日の流れ
  • ✅ 術後ケアと回復期間の目安
  • 費用の目安(保険適用かどうかも)
  • ✅ 後悔しないクリニックの選び方
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背中の粉瘤は早めの受診が、傷跡を小さく・費用を安く抑えるコツです
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目次

  1. 粉瘤とはどのようなできもの?
  2. 背中に粉瘤ができやすい理由
  3. 背中の粉瘤の症状と見分け方
  4. 粉瘤を放置するリスク
  5. 背中の粉瘤に対する手術方法の種類
  6. 背中の粉瘤手術の流れ(当日の流れ)
  7. 手術後のケアと回復期間
  8. 背中の粉瘤手術の費用について
  9. 手術を受けるクリニック選びのポイント
  10. まとめ

💡 粉瘤とはどのようなできもの?

粉瘤とは、皮膚の内側に袋状の構造物(嚢腫壁)が形成され、その中に角質や皮脂などが蓄積してできる良性腫瘍のことです。医学的には「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」とも呼ばれており、アテロームとも称されます。

人間の皮膚は常に新陳代謝を繰り返しており、古くなった角質は皮膚の表面から剥がれ落ちていきます。ところが何らかの原因によって、皮膚の一部が内側に向かって袋状に陥入してしまうと、本来は外に排出されるべき角質や皮脂がその袋の中に蓄積されていきます。これが粉瘤の形成メカニズムです。

粉瘤の大きさは数ミリの小さなものから数センチを超える大きなものまでさまざまで、皮膚の上から触れると弾力のあるしこりとして感じられます。特徴的なのは中央部に「臍(へそ)」と呼ばれる小さな点(黒点)が確認できることで、これは皮膚の陥入した開口部にあたります。この開口部を通じて中身が外に押し出されることがあり、その際に白いチーズ状または豆腐のような物質が出てきます。これは蓄積した角質や皮脂が変性したもので、独特の臭いを持つことが多いです。

粉瘤は身体のあらゆる部位に発生する可能性がありますが、特に皮脂腺が発達している部位に多く見られます。顔・首・背中・胸・腋下などが好発部位として知られており、中でも背中は特に発生頻度が高い部位のひとつです。

粉瘤は悪性腫瘍(がん)ではありませんが、自然に消えることはありません。袋状の構造物(嚢腫壁)が体内に残る限り、時間をかけて大きくなり続けたり、炎症を起こしたりするリスクがあります。そのため、早期に適切な治療を受けることが推奨されています。

📌 背中に粉瘤ができやすい理由

背中は体の中でも特に粉瘤が発生しやすい部位として知られています。その主な理由をいくつか挙げてみましょう。

まず、背中には皮脂腺が多く分布しているという解剖学的な特徴があります。皮脂腺から分泌される皮脂は皮膚を保護する役割を持ちますが、過剰な皮脂分泌や毛穴の詰まりが起こりやすい環境でもあります。毛穴が詰まると角質が正常に排出できなくなり、皮膚の内側に袋状の構造物が形成されやすくなります。

次に、背中は自分では確認しにくい部位であることも関係しています。顔や腕、足などは日常的に目視で確認できますが、背中は鏡を使わなければ直接見ることができません。そのため、できものが発生しても気づくのが遅れることが多く、発見したときにはすでに大きくなっているケースが少なくありません

また、衣服による摩擦や圧迫も粉瘤の発生・悪化に影響すると考えられています。背中は衣服と常に接触しており、特にバックパックや鞄のストラップが繰り返し同じ部位に当たることで、皮膚が刺激を受け続けます。このような物理的な刺激が毛穴を詰まらせたり、皮膚のターンオーバーを乱したりする可能性があります。

さらに、汗をかきやすい部位であることも要因のひとつです。背中は運動や日常生活の中で汗が多く分泌される部位であり、汗と皮脂が混合することで毛穴が詰まりやすくなります。特に夏場や運動後に十分なケアを行わないと、皮膚トラブルが起きやすい環境が整ってしまいます。

体質的な要因も無視できません。家族に粉瘤ができやすい人がいる場合、同様の体質を受け継いでいる可能性があります。遺伝的な皮膚の性質や皮脂分泌量の差異が粉瘤の発生しやすさに影響すると考えられています。

年齢との関係では、粉瘤は若い成人から中年にかけて多く見られる傾向があります。これは皮脂の分泌が活発な年代と重なっており、ホルモンバランスの変化も関係していると考えられています。

✨ 背中の粉瘤の症状と見分け方

背中の粉瘤には特徴的な症状があります。正確な診断は医師による診察が必要ですが、一般的な特徴を知っておくことで早期発見につながります。

粉瘤の最も基本的な症状は、皮膚の下に感じられる丸いしこりです。触れると弾力があり、周囲の皮膚からやや浮き上がった状態で感触が確認できます。炎症を起こしていない状態では、痛みや赤みはなく、触れても痛くないことがほとんどです。しこりは皮膚の直下に位置するため、表面から押すと動くような感触があります。

前述のように、粉瘤の表面には中央に小さな黒点(臍孔)が確認できることが多く、これが粉瘤を見分ける重要なポイントになります。この部分が皮膚の陥入した開口部にあたります。ただし、すべての粉瘤でこの黒点が明瞭に確認できるわけではなく、深部にある場合や皮膚が厚い部位では確認が難しいこともあります。

粉瘤から白いチーズ状の内容物が出てくることがあります。これは袋の中に蓄積した角質や皮脂が変性したものであり、独特の臭いを持つのが特徴です。この内容物を自分で絞り出そうとする方もいますが、袋状の構造物(嚢腫壁)が残る限り再び内容物が蓄積するため、根本的な解決にはなりません。また、無理に絞り出すことで細菌感染を招き、炎症を引き起こすリスクがあるため、自己処置は避けてください

炎症性粉瘤になると症状が大きく変わります。細菌が粉瘤の内部に侵入して感染を引き起こすと、赤み・腫れ・痛みが現れます。炎症が強い場合は発熱を伴うこともあり、患部がズキズキとした強い痛みを感じるようになります。このような状態になると日常生活にも支障をきたすことがあり、早急な医療機関への受診が必要です。

背中のしこりがすべて粉瘤というわけではありません。脂肪腫(脂肪組織が増殖してできる良性腫瘍)も同様に背中に多く発生し、外見上は粉瘤と区別がつきにくいことがあります。脂肪腫は粉瘤より柔らかく、皮膚の表面に黒点が見られないことが多いですが、確実な鑑別は医師による診察(場合によっては超音波検査や病理組織検査)が必要です。その他、皮膚線維腫、石灰化上皮腫、神経線維腫など、さまざまな皮膚腫瘍が背中に発生する可能性があるため、しこりに気づいたら自己判断せず、皮膚科や形成外科を受診することをお勧めします

🔍 粉瘤を放置するリスク

「痛みがないから大丈夫」「小さいからしばらく様子を見よう」と思って粉瘤を放置している方は少なくありません。しかし、粉瘤を放置することにはいくつかのリスクが伴います

まず、粉瘤は時間の経過とともに大きくなる傾向があります。最初は小さなしこりであっても、角質や皮脂が蓄積し続けることで徐々に大きくなっていきます。粉瘤が大きくなればなるほど、手術の際の切除範囲が広がり、術後の傷跡も大きくなります。早期に対処することで、より小さい傷で済む可能性が高くなります

次に、炎症(化膿)のリスクが挙げられます。粉瘤は常に炎症を起こすリスクを抱えています。何らかのきっかけ(外傷・摩擦・免疫力の低下など)で袋の中に細菌が入り込むと、急速に炎症が広がり、赤く腫れて強い痛みを伴う状態になります。炎症性粉瘤になると、患部に触れるだけでも痛く、背中の場合は衣服が当たるだけで不快感を感じるようになります。

炎症が起きた状態での手術は、炎症がない状態での手術に比べて難しくなります。炎症により組織が癒着したり、粉瘤の壁が破れやすい状態になったりするため、嚢腫壁を完全に摘出することが困難になります。嚢腫壁が残ってしまうと再発のリスクが高まります。また、炎症が強い場合はまず切開排膿(膿を外に出す処置)を行い、炎症が落ち着いてから改めて手術を行うという二段階の治療が必要になることもあります。これは患者さんにとって時間的・精神的・経済的な負担が増加することを意味します。

また、炎症を繰り返すことで周囲の組織に癒着が生じ、手術がより複雑になるケースもあります。炎症を繰り返した粉瘤は、周囲の組織との境界が不明瞭になることがあり、摘出が困難になることがあります。

粉瘤が自然消滅することはほぼないとされています。まれに外傷などによって粉瘤が自壊し、内容物が排出されることがありますが、袋状の構造物が体内に残っている限り、再び内容物が蓄積して粉瘤が再形成されます。

これらのリスクを考えると、粉瘤と診断されたら早めに手術を検討することが賢明です。特に炎症を起こしたことがある粉瘤、大きくなり続けている粉瘤、日常生活に不便を感じている粉瘤は、早急な対処が求められます

💪 背中の粉瘤に対する手術方法の種類

粉瘤の根本的な治療は手術による摘出のみです。市販の薬や塗り薬で治すことはできません。手術方法には主に「くり抜き法(トレパン法)」と「切開法(紡錘形切除法)」の2種類があり、粉瘤の状態(大きさ・炎症の有無・深さなど)によって適切な方法が選択されます。

✅ くり抜き法(トレパン法)

くり抜き法は、比較的新しい手術方法で、近年多くのクリニックで採用されています。この方法では、直径2〜4mm程度の円形のメスを使って粉瘤の表面に小さな穴を開け、その穴から中の内容物を取り出した後、縮んだ袋状の構造物(嚢腫壁)を取り出すという手順で行われます。

くり抜き法の最大のメリットは、傷が非常に小さいことです。従来の切開法と比較して傷口が格段に小さくなるため、術後の傷跡が目立ちにくく、縫合が不要なケース(または最小限の縫合で済む)もあります。また、手術時間が短く済むことが多いため、患者さんの負担が軽減されます。

背中という部位においても、くり抜き法は傷跡が小さくて済むため、術後の見た目を気にする方に適しています。ただし、くり抜き法はすべての粉瘤に適応できるわけではありません。粉瘤の大きさ・形状・深さ・炎症の有無などによって、くり抜き法が適切かどうかを判断する必要があります。大きな粉瘤や、炎症によって周囲組織と癒着している粉瘤の場合は、切開法が選択されることがあります。

また、くり抜き法では嚢腫壁を完全に取り出すことが切開法と比較してやや難しいとされており、術者の技術が求められます。経験豊富な医師によって適切に行われれば再発率は十分に低く抑えられますが、嚢腫壁の取り残しが生じた場合は再発のリスクがあります。

📝 切開法(紡錘形切除法)

切開法は粉瘤手術の従来からある標準的な方法です。粉瘤の上の皮膚を紡錘形(楕円形)に切開し、粉瘤全体(袋状の構造物ごと)を丸ごと摘出するという方法です。

切開法の最大のメリットは、粉瘤を確実に全摘できる点にあります。粉瘤の嚢腫壁を周囲の組織から丁寧に剥離しながら摘出するため、取り残しが生じにくく、再発率が低い術式です。特に大きな粉瘤、炎症を繰り返している粉瘤、深い部位にある粉瘤には、切開法が適しています

一方、デメリットとして、くり抜き法に比べて傷が大きくなることが挙げられます。切開した部分は縫合して閉じますが、線状の傷が残ります。傷の大きさは粉瘤の大きさに比例するため、大きな粉瘤を切除した場合は相応の傷跡が残ります。背中は比較的傷跡が目立ちにくい部位ではありますが、ケロイド体質の方は傷跡が赤く盛り上がることがあるため、医師と事前に相談しておくことが重要です

手術後の縫合部分は抜糸が必要であり、術後1〜2週間後に再受診する必要があります。背中の場合、縫合糸が衣服に引っかかって不快感を生じることがありますが、抜糸後は解消されます。

🔸 炎症性粉瘤への対応

粉瘤が炎症を起こして膿を形成している場合は、まず切開排膿を行います。これは局所麻酔下で粉瘤に切れ込みを入れ、中の膿を排出する処置です。切開排膿によって炎症と痛みは速やかに改善しますが、これはあくまでも応急処置であり、粉瘤そのものを摘出したわけではありません。その後、炎症が完全に治まってから(通常1〜3ヶ月後)、改めて粉瘤の摘出手術を行うことになります。

炎症が軽度の場合は、抗生物質の投与によって炎症を抑えながら、粉瘤の摘出手術を同時または早期に行えることもあります。治療方針は炎症の程度や粉瘤の状態によって異なるため、医師の判断に従ってください。

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🎯 背中の粉瘤手術の流れ(当日の流れ)

初めて粉瘤の手術を受ける方は、当日どのような流れで進むのか不安に感じることがあるかもしれません。ここでは、一般的な粉瘤手術の当日の流れを説明します。

⚡ 受付・問診

クリニックに到着したら受付を済ませ、問診票に必要事項を記入します。既往症・服用中の薬・アレルギーの有無・喫煙習慣など、手術に影響する可能性のある情報を正確に記入してください。特に血液をサラサラにする薬(抗凝固薬・抗血小板薬など)を服用している方は、事前に医師に伝えることが重要です。これらの薬を服用したまま手術を行うと、出血が止まりにくくなる可能性があるため、術前に休薬が必要になる場合があります。

🌟 診察・手術方法の説明

医師が患部を診察し、粉瘤の大きさ・位置・炎症の有無などを確認します。その上で、最適な手術方法(くり抜き法または切開法)を提案し、手術のリスクや術後の経過について説明を行います。わからないことや不安なことがあれば、この段階でしっかりと質問しておきましょう。同意書に署名した後、手術へと進みます。

💬 手術の準備

背中の粉瘤手術の場合、患者さんはうつ伏せの体勢で処置台に横になります。患部周囲の毛を剃毛し、消毒を行います。術野(手術を行う部位)を清潔に保つためにドレープ(手術用の覆い布)をかけて準備を整えます。

✅ 局所麻酔

手術は局所麻酔で行われます。注射で麻酔薬を皮下に注入しますが、この注射が最もチクッとした痛みを感じる瞬間です。麻酔が効いた後は、切開中や摘出中に痛みを感じることはほとんどありません。ただし、引っ張られるような感覚や圧迫感は感じることがあります。麻酔の効き具合は個人差がありますが、もし痛みを感じた場合は遠慮なく医師に伝えてください。

📝 粉瘤の摘出

麻酔が十分に効いたことを確認してから手術が始まります。くり抜き法の場合は直径2〜4mmの円形のメスで開口し、内容物の排出と嚢腫壁の摘出を行います。切開法の場合は紡錘形に皮膚を切開し、粉瘤を周囲組織から剥離して摘出します。手術時間は粉瘤の大きさや方法によって異なりますが、多くの場合15〜45分程度で完了します

🔸 縫合・止血

粉瘤を摘出した後、出血を確認して止血処置を行います。切開法の場合は傷口を縫合し、くり抜き法の場合は小さな穴のみの縫合(または縫合なし)で対応します。縫合後、傷口に抗生物質入りのガーゼや防水テープを当てて保護します。

⚡ 術後の説明と会計

術後は医師や看護師から、傷の処置方法・日常生活上の注意事項・抜糸の日程などについて説明を受けます。処方された薬(抗生物質や痛み止めなど)の飲み方の説明もこの時に行われます。会計を済ませたら帰宅することができます。手術当日は公共交通機関または自家用車での来院が可能ですが、麻酔の影響でふらつきを感じることがまれにあるため、帰宅時に体調が不安な場合はクリニックのスタッフに相談してください。

💡 手術後のケアと回復期間

背中の粉瘤手術後は、適切なケアを行うことで回復を早め、傷跡をきれいに治すことができます。術後のケアについて詳しく説明します。

🌟 術直後〜数日間

手術直後は局所麻酔が効いているため痛みを感じませんが、麻酔が切れてくると痛みが出てくることがあります。処方された痛み止め(鎮痛薬)を医師の指示に従って服用してください。

手術当日の入浴(シャワーを含む)は避けてください。翌日以降は医師の指示に従いますが、多くの場合、防水フィルムで覆われていればシャワーが可能になります。ただし、湯船への入浴(長時間水に浸かること)は抜糸が終わるまで控えてください

術後数日間は患部に清潔なガーゼを当て、適切に処置を行ってください。自宅での傷の処置方法については、クリニックから具体的な指示が出ますので、それに従ってください。一般的には、傷口を清潔に保ち、処方された軟膏を塗布してガーゼで保護するという処置が行われます。

💬 抜糸まで(術後1〜2週間)

切開法で縫合した場合、抜糸は術後7〜14日程度で行われるのが一般的です。背中の皮膚は比較的厚く、緊張がかかりやすい部位のため、顔などと比べて抜糸のタイミングがやや遅くなることがあります。抜糸はほとんど痛みを感じない処置であり、数分で完了します。

抜糸までの期間は、手術部位に過度の刺激を与えないよう注意が必要です。激しい運動や背中を強く曲げる動作、患部への圧迫は傷の回復を遅らせる可能性があります。また、飲酒は血管を拡張させて出血を招きやすくするため、術後しばらくは控えることを推奨します

✅ 抜糸後の傷跡ケア

抜糸後も傷跡は数ヶ月かけて徐々に成熟していきます。初めは赤みがあっても、時間の経過とともに色が薄くなり目立たなくなっていきます。傷跡を早くきれいに治すためには、以下のようなケアが有効です。

紫外線対策が重要です。傷跡に紫外線が当たると色素沈着が起きて傷跡が目立ちやすくなります。背中は衣服で覆われることが多いため、日常生活では比較的紫外線の影響を受けにくいですが、水着を着用するような場面では日焼け止めを使用するか、物理的に遮光してください。

シリコンジェルやシリコンシートを用いた傷跡ケアも有効とされています。これらは傷跡を保護し、ケロイドや肥厚性瘢痕の予防・改善に役立つとされています。ケロイド体質(傷跡が赤く盛り上がりやすい体質)の方は、術後早期から積極的に傷跡ケアを行うことが推奨されます

傷跡の回復には個人差があります。3〜6ヶ月後には傷跡がかなり目立たなくなることが多いですが、完全に成熟するまでには1年程度かかることもあります。傷跡の状態が気になる場合は、担当医に相談してください。

📝 注意が必要な症状

術後に以下のような症状が現れた場合は、速やかに手術を行ったクリニックへ連絡・受診してください。傷口からの出血が止まらない、傷口が赤く腫れてきた・熱感がある・膿が出てきた、強い痛みが続く、発熱(38度以上)がある、傷口が開いてきた、これらは感染や他のトラブルが起きているサインである可能性があります。早期に対応することで、より良い結果につながります。

📌 背中の粉瘤手術の費用について

粉瘤の手術は保険診療の対象となります。保険が適用されるため、自費診療(美容外科など)と比較して費用の負担が軽くなります。ただし、保険診療で手術を受けるためには医師による診断が必要であり、審美的な目的だけで手術を行う場合は保険適用外となることがあります。

保険診療での粉瘤手術費用は、粉瘤の大きさ(長径)によって診療報酬点数が定められています。3割負担の場合の概算を紹介しますが、実際の費用は粉瘤の大きさ・手術方法・使用する薬剤・病院の施設基準などによって異なります。あくまでも参考値としてご確認ください。

粉瘤の手術費用(3割負担の場合の目安)を大きさ別に見ると、長径が3cm未満の小さな粉瘤では3,000〜7,000円程度3cm以上6cm未満の中程度の粉瘤では6,000〜12,000円程度6cm以上の大きな粉瘤では12,000〜20,000円程度が目安となります。ただし、これらはあくまでも手術費用の目安であり、初診料や再診料、処方薬の費用、抜糸の費用などが別途かかる場合があります。

炎症性粉瘤の場合は、切開排膿と後日の摘出手術という二段階の治療が必要になることがあり、その分費用がかかることがあります。また、摘出した組織を病理組織検査に提出する場合は、その費用が別途かかります。病理検査は粉瘤の確定診断を行い、悪性腫瘍でないことを確認するために重要な検査です。

高額療養費制度についても知っておくと良いでしょう。医療費が一定の上限額を超えた場合に、超過分が払い戻される制度です。一般的な粉瘤手術の費用では上限に達することはほとんどありませんが、複数の手術を同日に行う場合などは確認しておくと良いでしょう。

費用については事前にクリニックに問い合わせ、概算を確認しておくことをお勧めします。アイシークリニック上野院でも、診察時に費用の目安についてご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。

✨ 手術を受けるクリニック選びのポイント

背中の粉瘤手術を受けるクリニックを選ぶ際には、いくつかのポイントに注目することが大切です。

🔸 皮膚科・形成外科の専門医がいるか

粉瘤手術は皮膚科または形成外科で行われるのが一般的です。専門医が在籍するクリニックでは、粉瘤の正確な診断から適切な手術方法の選択、術後の傷跡管理まで、一貫したケアを受けることができます。医師の経験や専門性について、クリニックのウェブサイトや事前の問い合わせで確認しておくとよいでしょう。

⚡ 手術実績が豊富か

粉瘤手術は一見シンプルに見えますが、嚢腫壁を完全に摘出するためには一定の技術と経験が必要です。手術実績が豊富なクリニックでは、様々な状態の粉瘤に対応した経験を持つ医師が在籍しており、再発率を低く抑えた手術が期待できます。クリニックの実績や症例数について、事前に確認しておくことをお勧めします。

🌟 複数の手術方法に対応しているか

くり抜き法と切開法の両方に対応しているクリニックでは、粉瘤の状態に応じて最適な手術方法を選択することができます。一方の方法しか行っていないクリニックでは、患者さんの状態に適した方法が選択されない可能性があります。複数の手術方法に対応していることは、より質の高い治療を提供できることの指標のひとつといえます。

💬 丁寧な説明と相談できる環境があるか

手術前の説明が丁寧で、患者さんの疑問や不安に誠実に答えてくれるクリニックを選ぶことが重要です。初診の際に医師とのコミュニケーションがスムーズに取れるか、質問に対して的確な回答が得られるかを確認しましょう。治療方針の説明が不十分なまま手術を進めるようなクリニックは避けた方が賢明です。

✅ 術後のフォロー体制が整っているか

手術後の抜糸や術後管理、万が一のトラブル時の対応など、術後のフォロー体制が整っているかどうかも重要なポイントです。術後に何か問題が起きた際に迅速に対応してもらえる体制があるか、緊急時の連絡先が明確かどうかを確認しておきましょう。

📝 アクセスの良さと予約のしやすさ

粉瘤の手術後は抜糸のために再診が必要です。通いやすい立地にあるかどうかも、クリニック選びの実用的な観点です。また、希望の日程で予約が取りやすいかどうかも、治療をスムーズに進めるために重要な要素です。

アイシークリニック上野院は、JR上野駅からアクセスしやすい場所に位置しており、皮膚科・形成外科の専門医が粉瘤手術を担当しています。くり抜き法と切開法の両方に対応しており、患者さんの粉瘤の状態に合わせた最適な手術方法を提案いたします。初診の際には担当医が丁寧に診察・説明を行い、患者さんが納得した上で治療を進めるよう心がけています。背中の粉瘤が気になっている方は、まずお気軽にご相談ください。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、背中の粉瘤を「痛みがないから」と長期間放置された後に受診される患者様が多く、発見時にはすでに炎症を繰り返していたり、手術の傷跡が大きくなってしまうケースも少なくありません。粉瘤は自然に治ることがない一方で、早期に適切な手術を受けていただくことで、より小さな傷跡で確実に治すことができます。背中にしこりを感じた際は自己判断せず、まずはお気軽にご相談ください。患者様一人ひとりの状態に合わせた最善の治療方法をご提案いたします。」

🔍 よくある質問

背中の粉瘤は自然に治りますか?

粉瘤が自然に治ることはほぼありません。放置すると時間の経過とともに大きくなったり、細菌が侵入して炎症・化膿を起こすリスクがあります。炎症が起きると手術が複雑になり、傷跡も大きくなりやすいため、早めに皮膚科・形成外科を受診し、手術による摘出を検討することが推奨されます。

粉瘤の手術方法にはどんな種類がありますか?

主に「くり抜き法」と「切開法」の2種類があります。くり抜き法は2〜4mm程度の小さな穴で行うため傷跡が小さく済みます。切開法は粉瘤を丸ごと摘出できるため確実性が高い方法です。どちらが適切かは粉瘤の大きさ・炎症の有無・深さなどによって異なり、医師が診察の上で判断します。

背中の粉瘤手術にかかる費用はどのくらいですか?

粉瘤手術は保険診療の対象です。3割負担の場合、粉瘤の大きさによって異なりますが、3cm未満で3,000〜7,000円程度、3〜6cmで6,000〜12,000円程度、6cm以上で12,000〜20,000円程度が目安です。初診料・処方薬・抜糸の費用が別途かかる場合もあるため、事前にクリニックへご確認ください。

手術後、日常生活にどのくらい制限がありますか?

手術当日は入浴を避ける必要があります。翌日以降は医師の指示に従えばシャワーが可能になるケースが多いですが、湯船への入浴は抜糸までは控えてください。また、術後しばらくは激しい運動・飲酒・患部への圧迫を避けることが推奨されます。抜糸は術後7〜14日程度で行われ、その後は徐々に通常の生活に戻れます。

粉瘤が炎症を起こしている場合でもすぐに手術できますか?

炎症が強く膿を形成している場合は、まず切開排膿(膿を出す処置)を行い、炎症が落ち着いた後(通常1〜3ヶ月後)に改めて摘出手術を行う二段階の治療が必要になることがあります。炎症が軽度であれば抗生物質で抑えながら早期に手術できるケースもあります。いずれも医師が状態を診て治療方針を判断しますので、早めにご相談ください。

💪 まとめ

背中の粉瘤について、原因から手術方法、術後のケアまで詳しく解説してきました。ここで重要なポイントを整理します。

粉瘤は皮膚の内側に袋状の構造物が形成され、角質や皮脂が蓄積した良性腫瘍です。背中は皮脂腺が多く、衣服による摩擦なども受けやすいため、粉瘤が発生しやすい部位のひとつです。自然に治ることはなく、放置すると大きくなったり炎症を起こしたりするリスクがあるため、早期に適切な治療を受けることが大切です

粉瘤の根本的な治療は手術による摘出のみです。手術方法には傷が小さくて済むくり抜き法と、確実に摘出できる切開法があり、粉瘤の状態によって最適な方法が選択されます。いずれの方法も局所麻酔で行われ、日帰りで受けることができます

手術後は適切なケアを行い、定期的な通院と処置を続けることで、傷跡をきれいに治すことができます。炎症を起こしている粉瘤の場合は、早急に医療機関を受診してください

費用については保険診療の対象となるため、3割負担であれば粉瘤の大きさに応じて数千円〜数万円程度の費用で手術を受けることができます

背中のしこりが気になっている方、粉瘤と診断されたが手術に踏み切れていない方、炎症を繰り返している粉瘤でお悩みの方は、ぜひアイシークリニック上野院にご相談ください。専門の医師が丁寧に診察し、患者さんの状態に合った治療方法をご提案いたします。早めに受診し、適切な治療を受けることが、より良い結果につながります。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 粉瘤(表皮嚢腫)の定義・診断基準・治療方針に関する皮膚科学的根拠として参照
  • 日本形成外科学会 – 粉瘤の手術方法(くり抜き法・切開法)や術後ケア・傷跡管理に関する形成外科的治療指針として参照
  • PubMed – 表皮嚢腫の手術手技・再発率・炎症性粉瘤の治療に関する国際的な臨床研究・エビデンスとして参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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