年末年始の救急病院の探し方|慌てないための事前準備と受診のコツ

年末年始はかかりつけ医が休診となり、急な体調不良やケガに見舞われると「どこで診てもらえるのだろう」と不安になる方も多いのではないでしょうか。特に小さなお子さんや高齢のご家族がいるご家庭では、いざという時の備えが大切です。

本記事では、年末年始に救急病院を探す具体的な方法から、事前に準備しておくべきこと、実際に受診する際の注意点まで詳しく解説します。慌てずに適切な医療機関を見つけるためのポイントを押さえておきましょう。

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目次

  1. 年末年始の医療体制を知っておこう
  2. 年末年始に救急病院を探す5つの方法
  3. 症状別・適切な医療機関の選び方
  4. 年末年始の救急受診で準備しておくもの
  5. 救急車を呼ぶべき症状とは
  6. 年末年始前にやっておくべき事前準備
  7. 小児・高齢者の年末年始の医療対策
  8. 年末年始によくある病気・ケガと対処法
  9. よくある質問
  10. 参考文献

この記事のポイント

年末年始は多くの医療機関が休診となるため、#7119や#8000の電話相談、医療情報ネット、自治体の休日診療所情報を活用して事前に受診先を把握し、症状の重さに応じた適切な医療機関を選ぶことが重要です。

🏥 年末年始の医療体制を知っておこう

年末年始は通常の診療体制と大きく異なります。多くの医療機関が休診となる中で、どのような医療サービスが利用できるのかを事前に把握しておくことが重要です。

📅 一般的な医療機関の年末年始休診期間

多くのクリニックや診療所は、12月29日頃から1月3日頃まで休診となります。ただし、医療機関によって休診期間は異なり、12月28日から休みに入るところもあれば、1月4日以降も休診が続く場合もあります。

かかりつけ医がある場合は、12月中旬までに年末年始の診療スケジュールを確認しておきましょう。総合病院や大学病院の外来も同様に休診となりますが、救急外来は24時間体制で対応しているケースがほとんどです。

🚑 年末年始に対応している医療機関の種類

年末年始でも診療を行っている医療機関には、いくつかの種類があります。

  • 救急指定病院の救急外来:24時間365日対応、重症患者を受け入れ
  • 休日急病診療所:各自治体が設置、比較的軽症の患者を対象
  • 夜間急病センター:夜間帯の急病患者を受け入れる施設
  • 一部のクリニック:年末年始も診療を行っている場合あり

これらの医療機関は役割が異なるため、症状に応じた適切な選択が必要です。

⚡ 一次救急・二次救急・三次救急の違い

救急医療は重症度によって三段階に分かれています。

  • 一次救急:入院や手術の必要がない軽症患者を対象(休日診療所、夜間急病センター)
  • 二次救急:入院や手術が必要な中等症から重症の患者を対象(救急指定病院の救急外来)
  • 三次救急:生命の危機に瀕した重篤な患者を対象(救命救急センター、高度救命救急センター)

自分の症状がどの段階に該当するかを判断することで、適切な医療機関を選ぶことができます。

Q. 年末年始に救急病院を探す方法は?

年末年始に救急病院を探す主な方法は5つです。①#7119(救急安心センター)への電話相談、②#8000(小児救急電話相談)、③厚生労働省運営の「医療情報ネット」での検索、④自治体ホームページでの休日診療所確認、⑤消防署の代表電話への問い合わせが挙げられます。

🔍 年末年始に救急病院を探す5つの方法

いざという時に慌てないよう、救急病院を探す複数の方法を知っておきましょう。それぞれの特徴を理解し、状況に応じて使い分けることが大切です。

📞 救急安心センター(#7119)を活用する

救急安心センター事業(#7119)は、急な病気やケガをした際に相談できる電話窓口です。プッシュ回線の電話から「#7119」とダイヤルすると、看護師や医師などの専門スタッフが24時間対応で相談に応じてくれます。

症状に応じた適切な医療機関の案内や、救急車を呼ぶべきかどうかのアドバイスを受けることができます。ただし、#7119は全国すべての地域で実施されているわけではありません。2024年現在、東京都、大阪府、北海道、宮城県、埼玉県、神奈川県、京都府、奈良県、福岡県などで利用可能ですが、対象地域は順次拡大されています。

お住まいの地域で利用できるかどうか事前に確認しておくとよいでしょう。

👶 小児救急電話相談(#8000)を利用する

お子さんの急な体調不良で心配な時は、小児救急電話相談(#8000)が頼りになります。プッシュ回線の電話から「#8000」とダイヤルすると、お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送されます。

小児科医師や看護師から、子どもの症状に応じた適切な対処法や受診が必要かどうかのアドバイスを受けられます。#8000は全国で実施されていますが、対応時間は都道府県によって異なります。多くの地域では夕方から翌朝までの対応ですが、年末年始は終日対応している地域もあります。

お住まいの地域の対応時間を事前に確認しておくことをおすすめします。

💻 医療情報ネットで検索する

厚生労働省が運営する「医療情報ネット」では、全国の医療機関の情報を検索することができます。都道府県を選択し、診療科目や地域などの条件を指定して検索すると、該当する医療機関のリストが表示されます。

診療時間や対応可能な疾患、設備などの詳細情報も確認できます。インターネットに接続できる環境があれば、24時間いつでも検索可能です。スマートフォンからも利用できるため、外出先で体調を崩した際にも活用できます。

ただし、年末年始の臨時休診情報などはリアルタイムで反映されていない場合があるため、実際に受診する前に電話で確認することをおすすめします。

高桑康太 医師・当院治療責任者

年末年始の医療機関探しは、事前の情報収集が何より大切です。症状によって適切な受診先が異なるため、まずは電話相談サービス(#7119や#8000)を活用することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、必要以上に重篤な医療機関を受診することを避け、本当に緊急を要する患者さんのための医療資源を守ることにもつながります。

🏛️ 各自治体の休日診療所情報を確認する

各市区町村では、休日や夜間に診療を行う休日急病診療所や夜間急病センターを設置しています。自治体のホームページには、これらの施設の所在地、診療時間、対応する診療科目などの情報が掲載されています。

年末年始の診療体制についても、多くの自治体が12月頃に広報誌やホームページで案内しています。お住まいの市区町村の広報誌やホームページをチェックし、最寄りの休日診療施設の情報を把握しておきましょう。

また、当番医制度を採用している地域では、日によって診療を担当する医療機関が異なるため、受診日の当番医を確認する必要があります。

🚒 消防署に問い合わせる

地域の消防署に電話で問い合わせることで、その時点で受診可能な救急病院の情報を得ることができます。消防署は救急搬送の際に各病院の受け入れ状況を把握しているため、リアルタイムの情報を提供してくれます。

ただし、この方法は#7119が利用できない地域や、他の方法で情報が得られない場合の補助的な手段として考えておくとよいでしょう。なお、問い合わせは119番ではなく、消防署の代表電話番号にかけてください。119番は緊急通報専用ですので、情報の問い合わせには使用しないようにしましょう。

🩺 症状別・適切な医療機関の選び方

年末年始は救急外来が混雑しやすく、待ち時間が長くなる傾向があります。症状に応じて適切な医療機関を選ぶことで、スムーズに受診でき、本当に緊急性の高い患者さんのための医療資源を守ることにもつながります。

🏥 休日診療所で対応できる症状

休日診療所は、入院や手術の必要がない比較的軽症の患者を対象としています。

  • 発熱、咳、鼻水などの風邪症状
  • 軽い腹痛や下痢、嘔吐
  • 軽度の頭痛
  • 軽い切り傷や擦り傷

処方できる薬には限りがあり、応急的な処置や数日分の薬の処方が中心となります。精密検査や専門的な治療が必要な場合は、後日あらためてかかりつけ医や専門医を受診するよう案内されることがあります。

🚨 救急病院を受診すべき症状

救急病院の救急外来は、入院や手術が必要となる可能性がある中等症から重症の患者を対象としています。

  • 高熱が続き、ぐったりしている場合
  • 激しい腹痛や胸痛がある場合
  • 呼吸が苦しい場合
  • 大量の出血がある場合
  • 骨折が疑われる場合
  • 意識がもうろうとしている場合

救急病院では、血液検査やレントゲン検査、CT検査などの精密検査を行い、必要に応じて入院治療につなげることができます。ただし、救急外来は緊急性の高い患者を優先するため、軽症の場合は長時間待つことになる可能性があります。

🤔 判断に迷った時は電話相談を

休日診療所で十分なのか、救急病院を受診すべきなのか判断に迷う場合は、#7119や#8000に電話して相談することをおすすめします。専門のスタッフが症状を聞き取り、適切な医療機関をアドバイスしてくれます。

また、自宅での応急処置の方法や、様子を見てもよいかどうかの判断基準についても教えてもらえます。判断に迷ったまま自己判断で受診先を決めるよりも、専門家の意見を聞いてから行動することで、適切な医療につながりやすくなります。

Q. 救急車をすぐ呼ぶべき症状はどれ?

意識がない・もうろうとしている、大量出血、突然の激しい胸痛や呼吸困難、止まらないけいれん、突然の激しい頭痛、顔面・手足の麻痺やしびれ、広範囲のやけど、高所からの転落、交通事故による受傷は、脳卒中や心筋梗塞が疑われるため、ためらわず119番通報してください。

🎒 年末年始の救急受診で準備しておくもの

年末年始に救急受診する際は、通常の受診時よりも準備を整えておくことが重要です。休診中のため診療情報の共有が難しく、患者側からの情報提供が診療の質を左右することもあります。

📋 必ず持参すべきもの

  • 健康保険証またはマイナンバーカード(必須)
  • お薬手帳(現在服用中の薬がわかる)
  • 診察券(ある場合)

救急受診時には、健康保険証またはマイナンバーカードが必須です。2024年12月以降は健康保険証の新規発行が終了し、マイナ保険証への移行が進んでいますが、従来の健康保険証も有効期限内であれば引き続き使用できます。

保険証がない場合は一旦全額自己負担となり、後日保険証を持参して精算する必要があります。また、お薬手帳があれば必ず持参してください。現在服用中の薬がわかることで、薬の重複や相互作用を避けた適切な処方が可能になります。

💰 あると便利なもの

  • 現金(多めに)
  • 携帯電話・スマートフォン(充電器も)
  • 上着やブランケット(待ち時間対策)
  • 飲み物
  • 症状の記録メモ

現金は多めに用意しておくことをおすすめします。休日・夜間の救急外来では、通常の診療よりも加算がつくため医療費が高くなることがあります。また、クレジットカードが使えない医療機関もあるため、現金があると安心です。

携帯電話やスマートフォンは、待ち時間に連絡を取ったり、診療結果を家族に伝えたりするのに役立ちます。充電器も持っていくと長時間の待機でも安心です。

📝 症状の経過をまとめておく

救急受診では限られた時間で的確に症状を伝える必要があります。

  • いつから症状が始まったか
  • どのような症状があるか
  • 症状の変化はあるか
  • 自宅で行った対処は何か
  • 食事や水分は摂れているか
  • 排便・排尿の状況はどうか
  • 過去の病歴やアレルギー歴
  • 現在治療中の病気

これらの情報を事前にメモしておくと、診察がスムーズに進みます。慌てているとうまく伝えられないことがあるため、紙に書いておくか、スマートフォンのメモ機能を活用しましょう。

🚑 救急車を呼ぶべき症状とは

救急車は、一刻を争う重篤な症状の際に利用するものです。適切なタイミングで救急車を呼ぶことで、命を救える可能性が高まります。一方で、不要不急の利用は本当に必要な人への対応を遅らせることにもなります。

⚡ 迷わず救急車を呼ぶべき症状

  • 意識がない、または意識がもうろうとしている
  • 大量の出血がある
  • 突然の激しい胸痛や呼吸困難
  • けいれんが止まらない
  • 突然の激しい頭痛
  • 顔面や手足のしびれ・麻痺が急に生じた
  • 広範囲のやけど
  • 高所からの転落
  • 交通事故による受傷

これらの症状がある場合は、脳卒中や心筋梗塞などの重篤な疾患が疑われます。ためらわずに119番通報してください。

👶 子どもの場合の救急車を呼ぶ目安

お子さんの場合、判断が難しいこともあります。

  • 唇の色が紫色になっている
  • 呼吸が苦しそうで肩で息をしている
  • 意識がない、またはぐったりして反応がない
  • けいれんが5分以上続く
  • 生後3ヶ月未満の赤ちゃんが38度以上の発熱
  • 激しく泣き叫び、あやしても泣き止まない
  • 嘔吐が繰り返し続いて水分が全く摂れない

これらの症状がある場合は、迷わず救急車を呼んでください。

👴 高齢者の場合の救急車を呼ぶ目安

高齢者は症状が典型的でないことがあり、判断が難しい場合があります。

  • いつもと様子が違う、元気がない、ぼんやりしている
  • 突然の意識の変化
  • 急な血圧の低下
  • 冷や汗を伴う胸の不快感
  • 突然のろれつが回らない状態
  • 片側の手足に力が入らない
  • 転倒後に頭を打った場合の異変

これらの症状は、重篤な疾患のサインである可能性があります。転倒後に頭を打った場合も、後から症状が現れることがあるため注意深く観察し、異変があればすぐに救急車を呼んでください。

Q. 年末年始の救急受診に必要な持ち物は?

年末年始の救急受診には、健康保険証またはマイナンバーカード(必須)とお薬手帳(服用中の薬の重複・相互作用を防ぐため)を必ず持参してください。加えて、休日加算で医療費が高くなるため現金を多めに、さらに症状の経過をまとめたメモを用意しておくと、限られた診察時間で的確に情報を伝えられます。

📋 年末年始前にやっておくべき事前準備

年末年始に慌てないためには、事前の準備が欠かせません。医療機関が通常どおり診療している12月中旬までに、以下の準備を済ませておくことをおすすめします。

👨‍⚕️ かかりつけ医への早めの受診

持病がある方は、年末年始前にかかりつけ医を受診し、年末年始期間を乗り切れるだけの薬を処方してもらいましょう。多くの医療機関では、年末年始前は混雑が予想されるため、12月上旬から中旬の受診がおすすめです。

また、気になる症状がある場合も、年末年始に悪化する前に受診しておくと安心です。かかりつけ医には、年末年始の休診期間と、緊急時の連絡先や対応可能な医療機関について確認しておきましょう。

💊 常備薬と救急セットの確認

自宅の常備薬を確認し、不足しているものがあれば補充しておきましょう。

  • 解熱鎮痛剤
  • 総合感冒薬
  • 胃腸薬
  • 絆創膏
  • 消毒液
  • 体温計

使用期限が切れていないかもチェックしてください。特に体温計は、電池切れや故障がないか事前に確認しておくことが大切です。また、お子さんがいる家庭では、小児用の解熱剤や体温計を用意しておくと安心です。

冬場はやけどや切り傷のリスクも高まるため、やけど用の軟膏やガーゼ、包帯なども備えておくとよいでしょう。

🗺️ 近隣の救急医療機関リストの作成

自宅周辺の救急病院、休日診療所、夜間急病センターのリストを作成しておきましょう。

  • 施設名
  • 住所
  • 電話番号
  • 診療時間
  • 対応する診療科目

年末年始の特別な診療体制についても、自治体のホームページや広報誌で確認し、メモしておきましょう。このリストは冷蔵庫や電話の近くなど、家族全員が見やすい場所に貼っておくと便利です。スマートフォンのメモ機能に保存しておくのもおすすめです。

📞 相談窓口の電話番号を控えておく

#7119(救急安心センター)と#8000(小児救急電話相談)の番号を、すぐにかけられるようにしておきましょう。お住まいの地域でこれらのサービスが利用可能かどうかも事前に確認しておいてください。

利用できない地域にお住まいの場合は、都道府県や市区町村が設置している医療相談窓口の電話番号を控えておくとよいでしょう。消防署の代表電話番号も控えておくと、いざという時に役立ちます。

👶👴 小児・高齢者の年末年始の医療対策

小さなお子さんや高齢のご家族は、体調を崩しやすく、また急変しやすい傾向があります。年末年始はより一層の注意と備えが必要です。

👶 小児の医療対策

お子さんは年末年始の生活リズムの乱れや、人混みでの感染などで体調を崩しやすくなります。

  • 発熱時の対処法について、事前にかかりつけ医に確認
  • #8000の利用方法を把握し、電話番号を控える
  • 小児専用の解熱剤を準備(大人用とは成分や用量が異なる)
  • お子さんの体重に応じた適切な用量を確認
  • 母子健康手帳の携帯(予防接種歴や既往歴の確認に役立つ)

👴 高齢者の医療対策

高齢者は複数の持病を抱えていることが多く、また症状が非典型的になりやすい特徴があります。

  • 医療情報カードの作成(治療内容、服用薬、アレルギー歴をまとめる)
  • お薬手帳を常に携帯
  • 一人暮らしの場合は家族による定期的な体調確認
  • ヒートショック対策(脱衣所や浴室を暖める)

年末年始前に、現在の治療内容や服用中の薬、アレルギー歴などをまとめた医療情報カードを作成しておくと、救急受診時に役立ちます。

Q. 年末年始前に済ませておくべき医療準備は?

年末年始前の12月中旬までに、かかりつけ医を受診して年末年始を乗り切れる量の薬を処方してもらうことが重要です。また、自宅の解熱鎮痛剤・胃腸薬・体温計などの常備薬の補充と使用期限確認、近隣の救急病院・休日診療所のリスト作成、#7119・#8000の電話番号の控えも事前に済ませておきましょう。

🤒 年末年始によくある病気・ケガと対処法

年末年始は、この時期ならではの病気やケガが増える傾向があります。代表的な症状とその対処法を知っておくことで、適切に対応できるようになります。

🦠 インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症

冬場はインフルエンザや新型コロナウイルス感染症の流行期です。人の移動が多い年末年始は特に感染リスクが高まります。

症状:発熱、咳、喉の痛み、全身のだるさ

対処法:

  • まずは自宅で安静にし、水分補給を心がける
  • 高熱が続く場合や、呼吸が苦しい場合は医療機関を受診
  • 受診の際は事前に電話連絡をして受診方法を確認
  • 感染症の疑いがある場合は、別の入り口や待合室が用意されていることがある

🤢 ノロウイルスなどの感染性胃腸炎

冬場はノロウイルスをはじめとする感染性胃腸炎が流行します。

症状:嘔吐、下痢、腹痛、発熱

対処法:

  • 脱水を防ぐため、少量ずつこまめに水分を補給
  • 一度にたくさん飲むと吐いてしまうため、スプーン1杯程度から開始
  • 経口補水液やスポーツドリンクがおすすめ
  • 嘔吐や下痢が激しく水分が全く摂れない場合は医療機関を受診
  • 血便がある場合、腹痛が激しい場合も受診

🍡 餅による窒息

お正月に餅を喉に詰まらせる事故は、特に高齢者に多く発生します。

緊急時の対処法:

  • 意識がある場合:背部叩打法や腹部突き上げ法(ハイムリック法)を実施
  • 意識がなくなった場合:すぐに119番通報し、心肺蘇生法を開始

予防策:

  • 餅は小さく切って食べる
  • よく噛んで食べる
  • お茶や汁物と一緒に食べる
  • 特に高齢者や小さなお子さんには注意が必要

🔥 調理中のやけど・切り傷

おせち料理の準備など、年末年始は普段より調理の機会が増えます。

やけどの対処法:

  • すぐに流水で15分以上冷やす
  • 衣服の上からやけどした場合は、無理に脱がさずに衣服の上から冷やす
  • 水ぶくれができた場合は破らない
  • 清潔なガーゼで覆って医療機関を受診

切り傷の対処法:

  • 清潔なガーゼやタオルで傷口を圧迫して止血
  • 出血が止まらない場合、傷が深い場合は医療機関を受診
  • 汚れた刃物で切った場合も受診が必要

🤕 転倒によるケガ

大掃除や初詣など、年末年始は外出や作業の機会が増え、転倒のリスクも高まります

対処法:

  • 患部を動かさないようにして安静にする
  • 腫れがある場合は氷や保冷剤で冷やす
  • 包帯やテーピングで固定
  • 骨折が疑われる場合や、強い痛みで動けない場合は医療機関を受診
  • 頭を打った場合も要注意

特に高齢者の転倒は、大腿骨骨折など重症につながりやすいため、転倒しにくい環境づくりや履物の選択など予防策も大切です。

🤕 転倒によるケガ

❓ よくある質問

年末年始の救急外来は混んでいますか?

年末年始は多くの医療機関が休診となるため、救急外来に患者が集中し、通常より混雑することが多いです。特に12月31日から1月3日にかけては混雑のピークとなります。待ち時間が数時間に及ぶことも珍しくありません。軽症の場合は休日診療所の利用を検討するなど、症状に応じた医療機関の選択が大切です。

休日診療所と救急病院の違いは何ですか?

休日診療所は一次救急施設で、入院や手術の必要がない軽症患者を対象とし、風邪や軽い腹痛などの応急処置を行います。救急病院は二次救急施設で、入院や手術が必要な中等症から重症の患者を対象とし、精密検査や入院治療が可能です。症状に応じて適切な施設を選ぶことが重要です。

年末年始に救急受診すると医療費は高くなりますか?

休日や夜間の受診には割増料金がかかります。具体的には、休日加算(休日に受診した場合)、時間外加算(診療時間外に受診した場合)、深夜加算(深夜に受診した場合)などが診療報酬に加算されます。そのため、通常の外来診療よりも自己負担額が高くなることがあります。受診時には現金を多めに持参することをおすすめします。

#7119は全国どこでも利用できますか?

#7119(救急安心センター事業)は全国すべての地域で実施されているわけではありません。2024年現在、東京都、大阪府、北海道、宮城県、埼玉県、神奈川県、京都府、奈良県、福岡県など一部の地域で利用可能です。お住まいの地域で利用できるかどうかは、総務省消防庁のホームページで確認できます。利用できない地域では、都道府県や市区町村の医療相談窓口を利用しましょう。

子どもの熱が下がらない場合、どのタイミングで受診すべきですか?

生後3ヶ月未満の赤ちゃんが38度以上の発熱をしている場合はすぐに受診が必要です。それ以外のお子さんの場合、水分が摂れてぐったりしていなければ、解熱剤を使って様子を見ることができます。ただし、高熱が3日以上続く場合、ぐったりして反応が悪い場合、呼吸が苦しそうな場合、けいれんを起こした場合は医療機関を受診してください。判断に迷う場合は#8000に相談しましょう。


📚 参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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