ちんこ(陰茎、ペニス)にイボのような突起物を見つけて、不安を感じていませんか。😰「性病ではないか」「パートナーにうつしてしまうのではないか」と心配になる方も多いことでしょう。陰茎にできるイボには、治療が必要な性感染症である尖圭コンジローマと、治療の必要がない生理的な現象(フォアダイスや真珠様陰茎小丘疹)があります。
本記事では、陰茎にできるイボの種類と見分け方、特に尖圭コンジローマの原因・症状・治療法について詳しく解説します。「ちんこ いぼ」というキーワードで検索された方の多くが抱える疑問に、医学的な根拠に基づいてお答えしていきます。早期発見・早期治療が重要な疾患ですので、気になる症状がある方はぜひ最後までお読みください。
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📋 目次
- 🔍 ちんこ(陰茎)にできるイボの種類
- 🦠 尖圭コンジローマとは
- 💉 尖圭コンジローマの原因と感染経路
- ⚠️ 尖圭コンジローマの症状と特徴
- ✅ 尖圭コンジローマと似ている良性の症状
- 🏥 尖圭コンジローマの検査と診断
- 💊 尖圭コンジローマの治療法
- ⏱️ 治療にかかる期間と再発リスク
- 👫 パートナーへの感染と対処法
- 🛡️ 尖圭コンジローマの予防法
- ❌ 放置するとどうなるか
- 🩺 受診すべき診療科と相談のポイント
- ❓ よくある質問
- 📝 まとめ
🔍 1. ちんこ(陰茎)にできるイボの種類
陰茎にできるイボや突起物には、大きく分けて「治療が必要なもの」と「治療が不要なもの」があります。まず、それぞれの特徴を理解することが大切です。
治療が必要なイボとしては、尖圭コンジローマが代表的です。これはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって引き起こされる性感染症で、放置すると症状が悪化したり、パートナーに感染させてしまう可能性があります。
一方、治療が不要なイボには、フォアダイス、真珠様陰茎小丘疹、包皮腺(タイソン腺)などがあります。これらは病気ではなく、生理的な現象として男性に比較的よく見られるものです。しかし、見た目だけでは尖圭コンジローマとの区別が難しい場合もあるため、自己判断は避け、医療機関で診察を受けることをおすすめします。
🦠 2. 尖圭コンジローマとは
尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって引き起こされる性感染症です。感染症法では5類感染症の定点把握対象疾患に分類されており、全国約1,000箇所の性感染症定点医療機関から毎月報告が行われています。
国立感染症研究所の報告によると、尖圭コンジローマの患者数は年間約6,000人程度で推移しています。男性は25歳から29歳にピークがあり、20代から40代まで幅広い年齢層で発症が見られます。性行為の経験がある方であれば、誰でも感染・発症する可能性がある病気です。
「尖圭」という名前は、イボの先端が尖っている特徴に由来しています。「コンジローマ」はラテン語で「腫瘤」を意味し、性器周辺にできる特徴的なイボ状の病変を表しています。なお、梅毒の症状として現れる「扁平コンジローマ」とは別の病気ですので、混同しないよう注意が必要です。
💉 3. 尖圭コンジローマの原因と感染経路
🧬 3-1. 原因となるウイルス
尖圭コンジローマの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)です。HPVには200種類以上の型があり、そのうち性器周辺に感染するウイルスは約40種類あるとされています。
HPVは「高リスク型」と「低リスク型」に分類されます。尖圭コンジローマを引き起こすのは主に低リスク型のHPV6型および11型で、全体の90%以上がこの2つの型によるものです。低リスク型は発がん性が低く、尖圭コンジローマのイボは基本的に良性の腫瘍とされています。
一方、高リスク型のHPV(16型、18型など)は子宮頸がんや陰茎がん、肛門がんなどの原因となることがあります。尖圭コンジローマに罹患したからといって直ちにがんになるわけではありませんが、低リスク型と高リスク型に同時感染している可能性もあるため、注意が必要です。
🔄 3-2. 主な感染経路
尖圭コンジローマの主な感染経路は性行為です。性器同士の接触、オーラルセックス、アナルセックスなど、粘膜が接触することで感染が起こります。HPVは皮膚や粘膜の微小な傷から侵入し、感染を引き起こします。
感染力は比較的高く、尖圭コンジローマに感染している人との性行為では、60%から80%の確率で感染するという報告もあります。また、コンドームで覆われていない部分にウイルスが存在する場合は、コンドームだけでは完全に予防することが難しいとされています。
まれに、母子感染(出産時に産道で感染)や、タオルやトイレの便座などを介した間接的な感染も報告されていますが、性行為による感染が圧倒的に多いです。
⏰ 3-3. 潜伏期間
尖圭コンジローマの潜伏期間は3週間から8カ月と幅があり、平均すると約2.8カ月です。この潜伏期間の長さが、感染源の特定を難しくする要因となっています。感染してから症状が現れるまでに時間がかかるため、いつ・誰から感染したのかを特定することが困難なケースが多いのです。
また、HPVに感染しても必ずしも症状が現れるわけではありません。免疫力によってはウイルスが自然に排除されることもあり、感染しても一切イボができない人も存在します。
⚠️ 4. 尖圭コンジローマの症状と特徴
👁️ 4-1. イボの外観と発生部位
尖圭コンジローマの最大の特徴は、性器周辺に特徴的なイボができることです。イボの外観は「ニワトリのトサカ」や「カリフラワー」のような形状と表現されることが多く、先端が尖った乳頭状の突起が集まって形成されます。
男性の場合、イボができやすい部位は以下のとおりです。
- 🎯 亀頭の先端部分
- 🎯 冠状溝(カリ)の周辺
- 🎯 包皮の内側および外側
- 🎯 陰茎の体部
- 🎯 陰嚢(キンタマ)
- 🎯 肛門周囲および肛門内
- 🎯 尿道口
イボの大きさは数ミリ程度のものから始まり、放置すると徐々に大きくなったり、数が増えたりします。色は淡いピンク色から白色、褐色までさまざまで、時には黒色を呈することもあります。
😶 4-2. 自覚症状
尖圭コンジローマは、痛みやかゆみなどの自覚症状がほとんどないことが特徴です。そのため、イボの存在に気づいても「痛くないから大丈夫だろう」と放置してしまう方が少なくありません。
ただし、イボが大きくなったり、発生部位によっては軽いかゆみや違和感を覚えることもあります。また、尿道内にイボができた場合は排尿時に違和感を感じることがあります。
自覚症状が乏しいことから、無自覚のまま過ごしてしまい、パートナーに感染させてしまうケースも多いため、注意が必要です。
📈 4-3. 症状の進行
初期段階では小さな尖った形のイボが1つまたは少数できます。放置すると徐々にイボのサイズは大きくなり、数も増えていきます。複数のイボが融合してカリフラワー状の大きな病変を形成することもあります。
約20%から30%の患者では、3カ月以内に自然に縮小するという報告もありますが、多くの場合は治療なしに完全に消失することは期待できません。また、症状が軽いからといって放置していると、治療が困難になったり、治療期間が長くなったりする可能性があります。

✅ 5. 尖圭コンジローマと似ている良性の症状
陰茎にできるイボや突起物には、尖圭コンジローマ以外にもいくつかの種類があります。これらは病気ではなく生理的な現象であり、治療の必要はありませんが、見た目が尖圭コンジローマと似ているため、不安に感じる方も多いです。
⚪ 5-1. フォアダイス
フォアダイスは、陰茎の皮膚や包皮にできる白または黄白色のブツブツです。皮脂腺が皮膚の表面に突出して目立っている状態で、成人男性の約65%から70%に見られる一般的な生理現象です。
フォアダイスの特徴として、表面が滑らかで、大きさが均一であることが挙げられます。痛みやかゆみはなく、他人に感染することもありません。病気ではないため治療は必要ありませんが、見た目が気になる場合はレーザーや電気メスによる除去治療を受けることも可能です。
📿 5-2. 真珠様陰茎小丘疹
真珠様陰茎小丘疹は、亀頭の冠状溝(カリ)の周りにリング状に並んでできる白いブツブツです。1ミリから2ミリ程度の小さな丘疹が、真珠のネックレスのように規則正しく一列または二列に並んでいるのが特徴です。
成人男性の約20%から30%に見られ、包茎の方に多い傾向があります。真皮が線維化したもので、脂肪の集まりであり、本質的にはニキビと同様のものです。他人に感染することはなく、治療も必要ありません。
尖圭コンジローマとの違いとして、真珠様陰茎小丘疹は亀頭の冠状溝周囲にのみ規則正しく並んでできるのに対し、尖圭コンジローマは発生部位に規則性がなく、イボの大きさもまちまちである点が挙げられます。
🔘 5-3. 包皮腺(タイソン腺)
包皮腺は、亀頭と包皮をつなぐ部分(包皮小帯・裏スジの両わき)にできる白いイボです。タイソン腺とも呼ばれ、皮脂を分泌する皮脂腺が膨張したもので、鉛筆のような細長い形状をしていることが特徴です。
フォアダイスや真珠様陰茎小丘疹と同様に、生理的な現象であり、治療は必要ありません。
🔎 5-4. 見分け方のポイント
素人判断で尖圭コンジローマかどうかを見分けることは難しく、専門医でも判断に迷うケースがあります。しかし、いくつかの目安となるポイントがあります。
尖圭コンジローマの場合は、イボの先端が尖っていてトサカ状であること、イボの大きさにバラつきがあること、発生部位に規則性がないこと、短期間でイボが大きくなったり増えたりすることなどが特徴です。
一方、フォアダイスや真珠様陰茎小丘疹の場合は、表面が滑らかで大きさが均一であること、規則正しく並んでいること、大きさや数に変化がないことなどが特徴です。
ただし、これらの特徴だけで自己判断することは危険です。気になる症状がある場合は、必ず医療機関で診察を受けることをおすすめします。
🏥 6. 尖圭コンジローマの検査と診断
🩺 6-1. 診断方法
尖圭コンジローマの診断は、主に医師による視診で行われます。イボの外観(形状、色、発生部位など)と、性行為による感染機会の有無を確認することで、多くの場合は診断が可能です。
特徴的なイボの形状(乳頭状、鶏冠状、カリフラワー状)と、淡紅色または褐色調の色調が確認されれば、尖圭コンジローマと診断されます。
より詳細な検査が必要な場合は、患部から検体を採取して核酸検出法(PCR法など)でHPVの有無を確認することもあります。ただし、この検査は尖圭コンジローマに対しては保険適用外となる場合があります。
🔬 6-2. 他の検査の必要性
尖圭コンジローマに感染している方は、他の性感染症にも感染している可能性があります。クラミジア、淋菌、梅毒、HIV、性器ヘルペスなどの検査も同時に受けることが推奨されます。
特に、HIVに感染していると免疫力が低下し、尖圭コンジローマの症状が悪化しやすくなるため、HIV検査を受けることは重要です。
また、高リスク型HPVへの感染の有無を調べる検査もあり、がんリスクの評価に役立ちます。
💊 7. 尖圭コンジローマの治療法
尖圭コンジローマの治療法は、大きく「外用療法(塗り薬)」と「外科療法」の2種類に分けられます。いずれの治療法も、目に見えるイボを除去することが目的であり、体内に潜伏しているHPVを完全に排除することは現時点では困難です。
💉 7-1. 外用療法(塗り薬)
外用療法では、イミキモドクリーム(商品名:ベセルナクリーム)を使用します。このクリームは、免疫賦活作用によってウイルスに対する免疫反応を高め、イボの縮小・消失を促します。
使用方法は、週3回(例えば月・水・金または火・木・土)、就寝前に患部に塗布し、6時間から10時間後に石けんで洗い流します。治療期間は最大16週間で、この間に徐々にイボが小さくなっていきます。
副作用として、塗布部位の赤み、びらん(ただれ)、表皮剥離、かゆみ、痛みなどが生じることがあります。副作用が強い場合は、塗る量や頻度を調整したり、一時的に使用を中止したりすることがあります。
なお、イミキモドクリームは肛門内のコンジローマには使用できない場合があるため、発生部位によっては外科療法が選択されます。
✂️ 7-2. 外科療法
外科療法には、液体窒素による凍結療法、炭酸ガスレーザーによる蒸散、電気メスによる焼灼、外科的切除などがあります。
液体窒素による凍結療法は、最も一般的に行われる治療法です。液体窒素を浸した綿棒をイボに数秒間押しつけて凍結させ、イボを壊死させます。1回の治療で完治することは少なく、1週間から2週間に1度のペースで通院し、治療を繰り返します。
炭酸ガスレーザーや電気メスによる治療は、イボを直接焼灼・蒸散させる方法です。手術自体は10分程度で終わりますが、皮膚がダメージを受けるため、皮膚が再生するまでの約1カ月間は性行為を控える必要があります。
外科的切除は、メスを使ってイボを物理的に取り除く方法で、大きなイボや多発しているケースで行われることがあります。
🎯 7-3. 治療法の選択
治療法の選択は、イボの数・大きさ・発生部位、患者の希望、医療機関の設備などを総合的に考慮して決定されます。日本性感染症学会のガイドラインでは、「すべての尖圭コンジローマを確実に治療できる絶対的な治療法はない」と明記されており、どの治療法を選択しても一定の確率で再発が起こり得ます。
外用療法と外科療法を組み合わせて治療することもあります。例えば、まず外科療法でイボを除去し、その後の再発予防として外用療法を行うといった方法です。
⏱️ 8. 治療にかかる期間と再発リスク
📅 8-1. 治療期間
尖圭コンジローマの治療期間は、症状の進行度や治療法によって異なります。症状が軽い場合は1カ月から2カ月程度で治療が完了することもありますが、症状が重い場合は半年から1年以上かかることも珍しくありません。
外用療法(イミキモドクリーム)の場合は、週3回の塗布を最大16週間続けます。外科療法の場合は、手術自体は短時間で終わりますが、1回の治療で完治することは少なく、複数回の治療が必要になることが多いです。
🔄 8-2. 再発リスク
尖圭コンジローマは再発率が高い疾患です。治療を行っても、3カ月以内に約25%の患者が再発するとされています。また、1年以内の再発率は30%から50%という報告もあります。
再発の原因としては、以下のことが考えられます。
- ⚠️ 目に見えない部分にウイルスが潜伏している
- ⚠️ 周囲の皮膚にすでに感染が広がっていた
- ⚠️ パートナーからの再感染(ピンポン感染)
このため、治療によってイボが消失しても、最低3カ月間は再発がないことを確認する経過観察が必要です。日本性感染症学会のガイドラインでも、治療後の経過観察の重要性が強調されています。
💊 8-3. 再発時の対処
再発した場合は、初回と同様の治療を行います。再発が早期に発見されれば、治療期間も短くて済む傾向があります。そのため、治療後も定期的に自分で患部を確認し、再発が疑われる症状があれば速やかに医療機関を受診することが大切です。
👫 9. パートナーへの感染と対処法
💬 9-1. パートナーへの告知
尖圭コンジローマと診断された場合、現在のパートナーおよび過去数カ月間に性的関係を持った人に伝えることが重要です。告知は困難で心理的な負担が大きいものですが、以下の理由から必要な行動です。
- 💡 パートナーも感染している可能性が高い
- 💡 早期発見・早期治療につながる
- 💡 ピンポン感染(互いに感染し合う状態)を防ぐことができる
パートナーが現時点で症状がなくても、潜伏期間中である可能性があります。数カ月後に新たに発症するリスクがあるため、十分な追跡が必要です。
🚫 9-2. 治療中の注意事項
治療中は性行為を控えることが推奨されます。イボが存在する状態で性行為を行うと、パートナーへの感染リスクが高くなります。治療が完了し、医師から治癒の判定を受けるまでは、性行為を避けるようにしましょう。
やむを得ず性行為を行う場合は、必ずコンドームを使用してください。ただし、コンドームで覆われていない部分からも感染する可能性があるため、完全な予防にはなりません。
🏥 9-3. パートナーの検査と治療
パートナーにも医療機関での検査を受けてもらうことが大切です。男性は泌尿器科または皮膚科、女性は婦人科で診察を受けることができます。
パートナーが感染している場合は、両者が同時に治療を進めることが重要です。一方だけが治療を受けても、もう一方から再感染する可能性があるためです。
🛡️ 10. 尖圭コンジローマの予防法
🔒 10-1. コンドームの使用
性行為時のコンドームの使用は、尖圭コンジローマの感染予防に有効です。ただし、コンドームで覆われていない部分(陰嚢、肛門周囲、恥骨周辺など)にウイルスが存在する場合は、感染を完全に防ぐことはできません。
コンドームは「何もしないよりはまし」という程度の予防効果であることを理解しておく必要があります。それでも、感染リスクを低減させるために、日常的にコンドームを使用することは重要です。
💉 10-2. HPVワクチンの接種
尖圭コンジローマはワクチンで予防できる数少ない性感染症の1つです。HPVワクチン(4価ワクチン「ガーダシル」および9価ワクチン「シルガード9」)は、尖圭コンジローマの原因となるHPV6型および11型への感染を予防する効果があります。
2020年12月、厚生労働省は4価HPVワクチン(ガーダシル)の男性への接種を承認しました。また、2025年9月には9価HPVワクチン(シルガード9)も男性への接種が可能となりました。海外の臨床試験では、HPVワクチンは尖圭コンジローマの予防効果が約90%と報告されています。
現在、男性への接種は任意接種であり、全額自己負担となります。ただし、一部の自治体では独自に接種費用の助成を実施しています。接種を希望する場合は、お住まいの自治体の情報を確認するか、医療機関にご相談ください。
ワクチンは感染前に接種することで最大の効果を発揮します。性行為を始める前の段階(12歳から13歳頃)での接種が最も適しているとされていますが、すでに性行為の経験がある方でも、26歳くらいまでは接種が推奨されています。
🤝 10-3. その他の予防策
性行為のパートナーを限定することも、感染リスクを低減させる方法の1つです。また、清潔な状態での性行為を心がけること、性器に異常がある場合は性行為を控えることなども予防につながります。
自分自身だけでなくパートナーも検査を受け、感染していないことを確認しておくことが理想的です。
❌ 11. 放置するとどうなるか
📈 11-1. 症状の悪化
尖圭コンジローマを放置すると、イボが大きくなったり、数が増えたりする可能性があります。複数のイボが融合して巨大なカリフラワー状の病変を形成することもあり、治療が困難になります。
また、尿道や肛門の内部にまで広がると、排尿障害や排便時の違和感などの症状が出ることがあり、治療もより複雑になります。
🚨 11-2. パートナーへの感染
自覚症状が乏しいために治療を受けないでいると、知らないうちにパートナーに感染させてしまうリスクがあります。特に女性パートナーの場合、膣内にイボができることもあり、発見が遅れることがあります。
😰 11-3. 心理的な影響
尖圭コンジローマは見た目の変化を伴うため、心理的なストレスや不安を感じる方が多いです。再発を繰り返すことで、精神的な苦痛がさらに大きくなることもあります。
パートナーとの関係に影響を及ぼすこともあり、早期に治療を開始することで、心理的な負担を軽減することができます。
⚠️ 11-4. がんとの関連
尖圭コンジローマを引き起こすのは低リスク型HPVであり、直接がんを引き起こすことはまれです。しかし、高リスク型HPVに同時感染している可能性があり、その場合は陰茎がんや肛門がんのリスクが高まります。
自然治癒することもまれにありますが、それには数年かかることもあり、その間にパートナーへの感染や症状の悪化が起こる可能性があります。気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

🩺 12. 受診すべき診療科と相談のポイント
🏥 12-1. 受診すべき診療科
男性の尖圭コンジローマは、泌尿器科または皮膚科で診察・治療を受けることができます。肛門周囲や肛門内にイボがある場合は、肛門科(肛門外科)の受診が適切な場合もあります。
医療機関を選ぶ際は、性感染症の診療経験が豊富なところを選ぶと安心です。事前に電話で問い合わせて、尖圭コンジローマの治療を行っているか確認するとよいでしょう。
📝 12-2. 受診時に伝えること
受診時には、以下のことを医師に伝えましょう。
- 📅 症状に気づいた時期
- 📈 イボの変化(大きさや数の増加など)
- 👥 性行為の経験と時期
- 💑 パートナーの有無と症状の有無
- 📋 過去の性感染症の既往歴
恥ずかしいと感じるかもしれませんが、正確な情報を伝えることで、適切な診断と治療につながります。医師には守秘義務がありますので、安心して相談してください。
💰 12-3. 治療費について
尖圭コンジローマの治療は、保険診療で受けることができます。初診料、検査料、治療費(塗り薬の処方や凍結療法など)がかかりますが、3割負担であれば数千円から1万円程度が目安です。
治療期間が長くなったり、複数回の通院が必要になったりする場合は、総額で数万円程度かかることもあります。事前に医療機関で費用の目安を確認しておくと安心です。

❓ 13. よくある質問
A. 一部の患者では、免疫力によってイボが自然に縮小・消失することがあります。約20%から30%の患者で3カ月以内に縮小がみられるという報告があります。しかし、自然治癒には時間がかかり、その間にイボが増えたり、パートナーに感染させたりするリスクがあります。また、半数以上の方は自然治癒せず、症状が安定したままか悪化していきます。自己判断で放置せず、医療機関を受診することをおすすめします。
A. いいえ。尖圭コンジローマは再発リスクが高い感染症です。治療によってイボが消失しても、1年以内に30%から50%の方が再発するといわれています。また、異なるHPV型への重複感染や、同じHPV型への再感染もあり得ます。完全に予防するには、未感染時期でのHPVワクチン接種が有効です。
Q3. 塗り薬の副作用が心配です。
A. イミキモドクリーム(ベセルナクリーム)は、塗布部位に赤みやただれなどの副作用が出ることがあります。これは薬が免疫反応を引き起こしている証拠でもありますが、副作用が強すぎる場合は使用を中止し、医師に相談してください。塗る量や頻度を調整したり、治療法を変更したりすることで対応できます。
Q4. 性行為をしていないのに感染することはありますか?
A. まれですが、性行為以外での感染も報告されています。タオルやトイレの便座、お風呂のイスなどを介した感染の可能性があります。また、母子感染(出産時の産道感染)もあります。ただし、圧倒的多数は性行為による感染です。
Q5. フォアダイスを尖圭コンジローマと間違えることはありますか?
A. はい。フォアダイスや真珠様陰茎小丘疹は、初期の尖圭コンジローマと見た目が似ているため、間違えやすいです。専門医でも判断に迷うケースがあります。自己判断で放置すると、実際には尖圭コンジローマだった場合に症状が進行してしまう可能性があります。気になるイボを見つけたら、医療機関で診察を受けることをおすすめします。
Q6. 治療中に性行為をしても大丈夫ですか?
A. 治療中の性行為は控えてください。イボが存在する状態や治療中は、パートナーへの感染リスクが高くなります。治療が完了し、医師から治癒の判定を受けてから、改めて医療機関で確認を受けた上で性行為を再開することをおすすめします。
📝 14. まとめ
陰茎にできるイボには、治療が必要な尖圭コンジローマと、治療が不要な良性の症状(フォアダイス、真珠様陰茎小丘疹など)があります。見た目だけで判断することは難しいため、気になる症状がある場合は医療機関を受診することが大切です。
尖圭コンジローマは、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によって引き起こされる性感染症で、主に性行為によって感染します。痛みやかゆみなどの自覚症状がほとんどないため、発見が遅れることがありますが、放置すると症状が悪化したり、パートナーに感染させたりするリスクがあります。
治療法には塗り薬による外用療法と、凍結療法や焼灼などの外科療法があります。いずれの方法でも再発のリスクがあるため、治療後も経過観察が重要です。また、パートナーへの告知と同時治療、HPVワクチンによる予防も大切なポイントです。
「もしかして」と思ったら、恥ずかしがらずに早めに医療機関を受診してください。早期発見・早期治療が、症状の改善と再発予防につながります。
📚 参考文献
- 📖 国立感染症研究所「尖圭コンジローマ」
- 📖 厚生労働省「性感染症報告数」
- 📖 東京都感染症情報センター「尖圭コンジローマ」
- 📖 日本性感染症学会「性感染症 診断・治療ガイドライン」
- 📖 厚生労働省「ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がんとHPVワクチン~」
- 📖 東京都保健医療局「HPVワクチンの男性への接種について」
- 📖 性の健康医学財団「性感染症の現状」
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務