はじめに
ふと鏡を見たとき、あるいはお風呂で体を洗っているときに、「あれ、こんなところにしこりがあったかな?」と気づいた経験はありませんか。皮膚のできものは、誰にでも起こりうる身近な症状です。中でも「粉瘤(ふんりゅう)」は、皮膚科を受診する患者さんの中でも特に多い症状の一つです。
上野エリアにお住まいの方、上野でお仕事をされている方にとって、通いやすいクリニックで適切な診断と治療を受けることは、日常生活の質を保つ上で大切なことです。本記事では、皮膚のできものの種類や特徴、特に粉瘤について詳しく解説するとともに、いつ医療機関を受診すべきか、どのような治療法があるのかをわかりやすくご説明します。

皮膚のできものとは
皮膚のできものの定義
皮膚のできものとは、皮膚の表面や内部にできる様々な腫瘤(しゅりゅう)の総称です。医学的には「皮膚腫瘍」や「皮下腫瘍」と呼ばれることもあります。これらは良性のものから悪性のものまで、非常に多くの種類が存在します。
皮膚のできものの分類
皮膚のできものは、大きく以下のように分類されます。
良性腫瘍
- 粉瘤(アテローム)
- 脂肪腫
- 線維腫
- 軟性線維腫(アクロコルドン)
- 脂漏性角化症
- ほくろ(色素性母斑)
- 血管腫
悪性腫瘍
- 基底細胞がん
- 有棘細胞がん
- 悪性黒色腫(メラノーマ)
- 乳房外パジェット病
境界病変
- 日光角化症
- ボーエン病
一般的に、皮膚のできものの多くは良性ですが、中には悪性のものや、良性でも感染や炎症を起こして日常生活に支障をきたすものもあります。そのため、気になるできものがある場合は、自己判断せずに専門医の診察を受けることが重要です。
粉瘤(アテローム)とは
粉瘤の基本的な特徴
粉瘤は、皮膚の良性腫瘍の中で最も頻度が高いもののひとつです。正式には「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」または「アテローム」と呼ばれます。
粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造物(嚢腫)ができ、その中に角質や皮脂などの老廃物が溜まってできるしこりです。本来なら皮膚の表面から剥がれ落ちるはずの角質が、皮膚の内側に溜まっていくことで徐々に大きくなっていきます。
粉瘤ができる原因
粉瘤ができる明確な原因は完全には解明されていませんが、以下のような要因が考えられています。
外傷や打撲 怪我や打撲によって、皮膚の表皮成分が真皮内に入り込むことで粉瘤が形成されることがあります。
毛穴の詰まり 毛穴が何らかの原因で詰まり、その奥で袋状の構造が形成されることがあります。
体質的な要因 遺伝的な要素も関係していると考えられており、家族内で粉瘤ができやすい傾向がある場合もあります。
ウイルス感染 ヒトパピローマウイルス(HPV)が関与している可能性も指摘されています。
粉瘤の好発部位
粉瘤は体のどこにでもできる可能性がありますが、特に以下の部位にできやすい傾向があります。
- 顔(特に頬や耳たぶの裏)
- 首
- 背中
- 肩
- 胸部
- 臀部
- 陰部周辺
これらの部位は皮脂腺が多く、毛穴が詰まりやすいという特徴があります。
粉瘤の症状と経過
初期段階 最初は小さなしこりとして触れる程度で、痛みやかゆみはほとんどありません。しこりの中央に小さな開口部(へそ)が見られることがあり、これが粉瘤の特徴的な所見です。
徐々に増大する段階 放置すると、数ヶ月から数年かけて徐々に大きくなっていきます。大きさは数ミリから数センチまで様々で、時に10センチを超える巨大な粉瘤になることもあります。
炎症を起こした場合(炎症性粉瘤) 細菌感染を起こすと、以下のような症状が現れます。
- 赤く腫れる
- 熱感がある
- 強い痛みを伴う
- 膿が出ることがある
- 悪臭を伴うことがある
炎症を起こした粉瘤は「化膿性粉瘤」とも呼ばれ、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
粉瘤と間違えやすい皮膚のできもの
粉瘤と似た見た目の皮膚のできものは多く存在します。正確な診断のためには、専門医による診察が必要です。
脂肪腫
皮下脂肪組織が増殖してできる良性腫瘍です。粉瘤と異なり、柔らかくて弾力性があり、中央に開口部はありません。押すと周囲との境界が比較的はっきりしており、可動性があります。
せつ(おでき)
毛包(毛穴)に細菌が感染して炎症を起こした状態です。赤く腫れて痛みを伴い、中央に膿点(膿の出口)が見られます。粉瘤と異なり、袋状の構造はありません。
毛巣洞(もうそうどう)
主に臀部の割れ目付近にできる、毛が皮膚内に埋没して炎症を起こす疾患です。粉瘤と似た症状を示すことがありますが、毛が原因となっている点が異なります。
リンパ節腫大
首や脇の下、鼠径部などにあるリンパ節が腫れた状態です。感染症や炎症、時には悪性疾患によって腫れることがあります。
脂漏性角化症
加齢とともに現れる良性の皮膚腫瘍で、「老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)」とも呼ばれます。表面がざらざらしており、イボのような見た目をしています。
ガングリオン
関節や腱鞘の近くにできる袋状の腫瘤で、中にゼリー状の液体が溜まっています。手首や手の甲、足首などによくできます。
皮膚のできもので受診すべきタイミング
皮膚のできものは、すべてがすぐに治療が必要というわけではありません。しかし、以下のような場合は早めに医療機関を受診することをお勧めします。
早急な受診が必要な症状
急激に大きくなる 短期間で急速に大きくなるできものは、悪性の可能性も考慮する必要があります。
痛みや炎症がある 赤く腫れて痛みを伴う場合は、感染を起こしている可能性があり、早期の治療が必要です。
出血や分泌物がある 自然に出血したり、膿や異臭のある分泌物が出る場合は、炎症や感染のサインです。
色の変化がある ほくろなどが黒くなったり、色が不均一になったり、周囲に色素が広がるような変化は、悪性黒色腫の可能性があります。
形が不整である 境界が不明瞭であったり、形が非対称的である場合は、注意が必要です。
経過観察でよい場合でも受診を検討すべき理由
すぐに治療が必要でないと思われる場合でも、以下の理由から一度は皮膚科医の診察を受けることをお勧めします。
正確な診断のため 自己判断では、悪性のものを見逃す可能性があります。専門医による診察で、良性か悪性かを正確に診断できます。
将来の変化を比較するため 現在の状態を記録しておくことで、将来の変化を比較する基準になります。
適切なアドバイスを受けるため 日常生活で気をつけることや、再診のタイミングについて適切なアドバイスを受けられます。
粉瘤の診断方法
視診・触診
経験豊富な皮膚科医であれば、視診と触診だけで粉瘤と診断できることが多くあります。
視診のポイント
- 皮膚の表面にドーム状の盛り上がり
- 中央に小さな開口部(黒点)があることが多い
- 周囲の皮膚との境界が比較的明瞭
- 正常な皮膚色から少し暗い色調
触診のポイント
- 弾力性のあるしこり
- 周囲の組織とはある程度独立して動く
- 表面は比較的滑らか
- 炎症がない場合は通常痛みがない
ダーモスコピー検査
皮膚表面を拡大して観察する検査です。色素性病変との鑑別や、開口部の確認に有用です。
超音波(エコー)検査
皮膚の下の構造を詳しく観察するために行われます。粉瘤の場合、境界明瞭な嚢胞性病変として描出されます。腫瘍の深さや大きさ、周囲組織との関係を評価する上で有用です。
病理組織検査
摘出した粉瘤を顕微鏡で詳しく調べる検査です。確定診断や、まれに見られる悪性化の有無を確認するために行われます。
粉瘤の治療方法
粉瘤は自然に消失することはありません。根本的な治療のためには、袋状の構造(嚢腫壁)を完全に取り除く必要があります。
保存的治療
経過観察 小さくて症状がない粉瘤の場合、すぐに手術をせずに経過を観察することもあります。ただし、粉瘤は徐々に大きくなる傾向があるため、定期的な診察が必要です。
抗生物質による治療 炎症を起こした粉瘤に対しては、まず抗生物質の内服や外用で炎症を抑える治療を行います。ただし、これは一時的な対症療法であり、根本的な治療にはなりません。
外科的治療
粉瘤の根本的な治療は、嚢腫壁を含めて完全に摘出する手術です。
小切開摘出術(従来法) 最も一般的な粉瘤の摘出方法です。
手術の流れ
- 局所麻酔を行います
- 粉瘤の大きさに応じた皮膚切開を行います
- 嚢腫を周囲組織から慎重に剥離します
- 嚢腫壁を破らないように完全に摘出します
- 必要に応じて止血処置を行います
- 皮膚を縫合します
- 切開が小さい場合は縫合しないこともあります
メリット
- 再発率が非常に低い(適切に摘出されれば1%以下)
- 保険適用で経済的負担が少ない
- 確実に嚢腫壁を摘出できる
デメリット
- 切開が必要なため、傷跡が残る
- 抜糸が必要な場合がある(約1週間後)
- 術後数日間は安静が必要
くりぬき法(へそ抜き法) 粉瘤の中央の開口部を利用して、小さな円形の器具(トレパン)で穴を開け、内容物と嚢腫壁を摘出する方法です。
メリット
- 傷跡が小さく目立ちにくい
- 縫合が不要なことが多い
- 比較的短時間で終わる
デメリット
- 嚢腫壁の完全摘出が困難な場合があり、再発率がやや高い
- 大きな粉瘤には適さない
- 炎症を起こしている場合は行えない
炎症性粉瘤に対する治療 炎症を起こして膿が溜まっている場合は、まず以下の処置を行います。
- 切開排膿:局所麻酔下で小さく切開し、膿を出します
- 抗生物質投与:感染をコントロールします
- 炎症が落ち着いた後(通常1〜3ヶ月後)に根治手術を行います
炎症がある時期に無理に摘出すると、周囲組織との境界が不明瞭で嚢腫壁を完全に取りきれないため、再発のリスクが高くなります。
手術後の経過とケア
術後当日〜3日目
- 軽い痛みや腫れがあることがありますが、処方された鎮痛剤で対応できます
- 患部は清潔に保ち、激しい運動は避けます
- シャワーや入浴については医師の指示に従います
術後1週間程度
- 縫合した場合は、この頃に抜糸を行います
- 傷の状態を確認するため、診察を受けます
術後2週間〜1ヶ月
- 傷跡は徐々に目立たなくなっていきます
- 赤みは数ヶ月かけて薄くなっていきます
傷跡のケア
- 直射日光を避ける(紫外線対策)
- 必要に応じて傷跡保護テープを使用する
- 医師の指示に従って軟膏などを使用する
粉瘤を予防するために
粉瘤の発生を完全に予防することは困難ですが、以下の点に注意することで、リスクを減らしたり、炎症を防いだりすることができます。
皮膚を清潔に保つ
毛穴の詰まりを防ぐため、適切なスキンケアを心がけましょう。
- 1日1〜2回、適切な洗顔や入浴を行う
- 皮脂の分泌が多い部位は丁寧に洗う
- ただし、洗いすぎは逆効果なので注意
- 洗顔後はしっかり保湿する
肌への刺激を避ける
外傷が粉瘤の発生につながることがあるため、以下の点に注意しましょう。
- きつい衣服やベルトで皮膚を圧迫しない
- カミソリ負けに注意する
- ニキビなどを無理に潰さない
- 虫刺されをかきむしらない
健康的な生活習慣
体の免疫力を保つことは、皮膚トラブル全般の予防に役立ちます。
- バランスの取れた食事
- 十分な睡眠
- 適度な運動
- ストレス管理
- 禁煙
粉瘤ができた場合の注意点
粉瘤ができてしまった場合、以下の点に注意することで、炎症を防ぎ、悪化を予防できます。
触らない、押さない 粉瘤を気にして何度も触ったり、押したりすると、細菌感染のリスクが高まります。
自分で潰さない 粉瘤を自分で針などで刺して内容物を出そうとすることは、非常に危険です。感染を起こしたり、嚢腫が破裂して炎症が広がったりする可能性があります。
清潔に保つ 粉瘤周囲の皮膚は清潔に保ちますが、強くこすったり刺激したりしないようにします。
上野エリアでクリニックを選ぶポイント
上野駅周辺は、JR線、地下鉄銀座線・日比谷線、京成線など多くの路線が乗り入れており、アクセスが非常に便利なエリアです。お仕事帰りや休日のお買い物ついでにも通いやすい立地です。
クリニック選びのポイント
専門性と経験
- 皮膚科専門医が在籍しているか
- 粉瘤摘出の実績が豊富か
- 皮膚科診療全般に対応しているか
診療体制
- 予約制で待ち時間が少ないか
- 土曜日や平日夜間の診療があるか
- 急な症状にも対応してもらえるか
手術設備
- 日帰り手術に対応しているか
- 清潔で設備の整った手術室があるか
- 適切な滅菌処理が行われているか
アフターケア
- 術後の定期的なフォローアップがあるか
- 万が一のトラブル時に相談しやすいか
- 傷跡のケアについて適切な指導があるか
アクセスと利便性
- 駅から近く通いやすいか
- 診療時間が自分の生活スタイルに合っているか
- 複数回通院が必要な場合も続けやすいか
初診時に準備しておくとよいこと
問診票の準備 以下の情報を整理しておくとスムーズです。
- できものに気づいた時期
- 大きさの変化
- 痛みやかゆみなどの症状
- 過去の治療歴
- 現在服用している薬
- アレルギーの有無
- 既往歴
写真の記録 できものの経過を写真で記録しておくと、診断の参考になります。
質問事項のメモ 聞きたいことをメモしておくと、診察時に聞き忘れがなくなります。

よくある質問(Q&A)
粉瘤自体は良性の腫瘍で、がんになることは極めてまれです。ただし、非常に長期間(10年以上)放置された巨大な粉瘤から、まれに悪性腫瘍(有棘細胞がん)が発生したという報告はあります。また、悪性の皮膚腫瘍を粉瘤と間違えることもあるため、専門医による正確な診断が重要です。
手術は局所麻酔下で行われるため、手術中の痛みはほとんどありません。麻酔注射の際にチクッとした痛みを感じますが、多くの場合、我慢できる程度です。術後も処方される鎮痛剤で十分コントロールできる程度の痛みです。
切開による手術では、傷跡が残ることは避けられません。ただし、形成外科的な縫合技術により、できるだけ目立たない傷跡にすることができます。また、傷跡は時間とともに(通常6ヶ月〜1年程度)徐々に目立たなくなっていきます。顔などの目立つ部位の場合は、特に慎重な手術計画が必要です。
Q4: 手術後、すぐに仕事に復帰できますか?
手術の部位や大きさによって異なりますが、デスクワークであれば、多くの場合、翌日から復帰可能です。ただし、背中など摩擦が起きやすい部位や、体を動かす仕事の場合は、数日間の安静が必要なこともあります。医師と相談して、適切な休養期間を決めましょう。
Q5: 粉瘤は再発しますか?
嚢腫壁を完全に摘出できれば、同じ場所に再発することはほとんどありません。ただし、別の場所に新たな粉瘤ができることはあります。また、手術時に嚢腫壁の一部が残ってしまった場合は、同じ場所に再発する可能性があります。
Q6: 粉瘤と脂肪腫の違いは何ですか?
粉瘤は皮膚成分が袋状になったもので、中に角質などが溜まっています。一方、脂肪腫は脂肪細胞の増殖によるもので、より深い層にできます。粉瘤は中央に開口部があることが特徴で、脂肪腫は柔らかく弾力性があります。正確な診断は専門医の診察が必要です。
Q7: 妊娠中や授乳中でも手術はできますか?
局所麻酔を使用する小さな粉瘤の手術であれば、妊娠中や授乳中でも可能です。ただし、使用する麻酔薬や抗生物質は胎児や授乳に影響の少ないものを選択します。緊急性がない場合は、出産後や授乳終了後に延期することもあります。必ず妊娠の可能性や授乳中であることを医師に伝えてください。
Q8: 保険は適用されますか?
粉瘤の手術は、基本的に健康保険が適用されます。ただし、美容目的での手術や、特殊な治療法を希望する場合は、自費診療となることがあります。費用については、診察時に医療機関に確認することをお勧めします。
Q9: 子どもにも粉瘤はできますか?
粉瘤は成人に多く見られますが、子どもにもできることがあります。子どもの場合、全身麻酔が必要になることもあるため、手術のタイミングや方法については、より慎重な検討が必要です。
Q10: 粉瘤が自然に小さくなることはありますか?
粉瘤が自然に小さくなったり消えたりすることは、基本的にありません。一時的に炎症が治まって腫れが引くことはありますが、嚢腫自体は残っているため、再び大きくなる可能性があります。
皮膚のできものに関する誤解と正しい知識
誤解1:「小さいから大丈夫」
サイズが小さくても、悪性の腫瘍である可能性はあります。特に、短期間で大きくなったり、色や形が変化したりする場合は、サイズに関わらず早めの受診が必要です。
誤解2:「痛くないから心配ない」
多くの悪性腫瘍は、初期段階では痛みを伴いません。痛みがないからといって、安心できるわけではありません。
誤解3:「ニキビ用の薬で治る」
粉瘤はニキビとは異なる病態なので、ニキビ用の外用薬では治りません。かえって皮膚を刺激してしまう可能性もあります。
誤解4:「針で刺せば治る」
自分で針などで刺して内容物を出そうとすることは、感染のリスクが非常に高く危険です。嚢腫壁が残っているため、すぐに再発します。
誤解5:「遺伝するから予防できない」
遺伝的な要素はありますが、適切なスキンケアや生活習慣によって、ある程度予防や悪化防止が可能です。
日常生活での注意点とセルフチェック
月に一度のセルフチェック
入浴時などに、以下の点をチェックする習慣をつけましょう。
全身のチェック
- 新しいしこりやできものがないか
- 既存のほくろやしこりに変化がないか
- 大きさ、色、形状の変化
- 出血や分泌物の有無
特に注意が必要な変化
- 急速な増大(1〜2ヶ月で明らかに大きくなる)
- 色の変化(特に黒色化や色むら)
- 形状の変化(境界が不明瞭になる、不整になる)
- 潰瘍形成(表面がただれる)
- 出血しやすくなる
記録の習慣
気になるできものがある場合は、以下の記録をつけておくと、医師の診察時に役立ちます。
- 発見した日付
- 定期的な写真(同じ距離、同じ照明条件で)
- サイズの変化(できれば測定)
- 自覚症状(痛み、かゆみなど)
- 生活上の変化(ストレス、食生活、睡眠など)
上野で皮膚科を受診するメリット
アクセスの良さ
上野駅は東京の主要ターミナル駅の一つで、多方面からのアクセスが非常に便利です。
- JR各線(山手線、京浜東北線、常磐線、宇都宮線、高崎線)
- 東京メトロ銀座線・日比谷線
- 京成本線
通勤・通学路線上にある方も多く、仕事や学校の行き帰りに立ち寄りやすい立地です。
周辺施設の充実
上野エリアには、以下のような施設が充実しており、通院のついでに用事を済ませることができます。
- 商業施設(アトレ上野、マルイなど)
- 飲食店
- 公園(上野恩賜公園)
- 美術館・博物館
- 図書館
医療機関の選択肢
上野周辺には複数の皮膚科クリニックがあり、自分の症状や都合に合った医療機関を選択できます。セカンドオピニオンを求める際にも便利です。
粉瘤治療の最新動向
医療技術の進歩により、粉瘤治療も日々進化しています。
低侵襲治療の発展
傷跡を最小限にする治療法の研究が進んでいます。
- より小さな切開での摘出技術
- 内視鏡を用いた摘出
- レーザーを併用した治療
傷跡ケアの進歩
手術後の傷跡を目立たなくするための方法も進歩しています。
- 改良された縫合材料と技術
- 傷跡保護テープの活用
- 適切な外用薬の使用
- レーザー治療による傷跡修正
再発予防の研究
粉瘤の発生メカニズムの解明により、予防法の研究も進んでいます。
皮膚科で行われる他の一般的な治療
アイシークリニック上野院のような総合的な皮膚科クリニックでは、粉瘤以外にも様々な皮膚疾患の診療を行っています。
ほくろ(色素性母斑)の治療
良性のほくろでも、美容的な理由や衣服による摩擦が気になる場合は、除去することができます。
いぼ(尋常性疣贅)の治療
ウイルス性のいぼは、液体窒素による冷凍凝固療法や、レーザー治療で除去できます。
皮膚がんの早期発見
気になるできものやほくろがある場合、ダーモスコピー検査や必要に応じて生検を行い、早期発見・早期治療につなげます。
一般的な皮膚疾患
- アトピー性皮膚炎
- 接触性皮膚炎(かぶれ)
- 蕁麻疹
- 湿疹
- 水虫
- にきび
おわりに
皮膚のできものは、日常生活の中で誰にでも起こりうる身近な症状です。その多くは良性ですが、中には適切な治療が必要なものや、まれに悪性のものも存在します。特に粉瘤は、放置すると徐々に大きくなったり、炎症を起こして日常生活に支障をきたしたりすることがあります。
気になるできものを見つけたら、自己判断せずに、まずは専門医の診察を受けることが大切です。早期の診断と適切な治療により、多くの場合、良好な結果が得られます。
上野エリアは交通の便が良く、お仕事帰りやお買い物のついでにも通いやすい場所です。「ちょっと気になる」という段階で、気軽に相談できる皮膚科クリニックを見つけておくことは、皮膚の健康を守る上で大切なことです。
定期的なセルフチェックを習慣づけ、変化に早く気づくこと。そして、専門医による適切な診断と治療を受けること。この二つが、皮膚の健康を守る鍵となります。
皮膚のできものでお悩みの方は、ぜひ一度、専門医にご相談ください。
参考文献
本記事の作成にあたり、以下の信頼できる情報源を参考にしました。
- 日本皮膚科学会 https://www.dermatol.or.jp/
- 厚生労働省「皮膚がん」に関する情報 https://www.mhlw.go.jp/
- 日本形成外科学会 https://www.jsprs.or.jp/
- 国立がん研究センター「皮膚がん」 https://ganjoho.jp/public/cancer/skin/index.html
- 一般社団法人 日本臨床皮膚科医会 https://www.jocd.org/
※本記事は医学的な情報提供を目的としたものであり、特定の治療法を推奨するものではありません。個々の症状や治療方針については、必ず医師にご相談ください。
監修者医師
高桑 康太 医師
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務