しこりニキビの原因と治療法:専門医が解説する効果的な改善方法

はじめに

ニキビが治らずに硬くしこり状になってしまい、お悩みの方は多いのではないでしょうか。「しこりニキビ」は、通常のニキビとは異なり、皮膚の深い部分に炎症が及び、硬いしこり状になった状態です。一度できてしまうと治りにくく、適切な治療を行わないとニキビ跡として残ってしまう可能性があります。

本記事では、アイシークリニック上野院の専門医の知見をもとに、しこりニキビの原因から治療法、予防方法まで詳しく解説いたします。しこりニキビでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

しこりニキビとは

しこりニキビの定義

しこりニキビとは、通常のニキビが悪化し、皮膚の深い部分(真皮層)まで炎症が進行した状態のニキビです。医学的には「結節性ざ瘡(けっせつせいざそう)」や「嚢腫性ざ瘡(のうしゅせいざそう)」と呼ばれます。

皮膚表面から触ると硬いしこりのように感じられ、通常のニキビよりもサイズが大きく、深い位置にあることが特徴です。痛みを伴うことが多く、治癒までに時間がかかります。

しこりニキビの特徴

外観的特徴

  • 皮膚表面から盛り上がった硬いしこり状の腫れ
  • 直径1cm以上になることもある
  • 表面は赤みを帯びていることが多い
  • 中心部に膿が見えることもある

触感的特徴

  • 硬く固い感触
  • 圧迫すると痛みを感じる
  • 熱感を伴うことがある
  • 周囲の皮膚よりも厚みがある

症状の特徴

  • 痛みや圧痛を伴う
  • 治癒に数週間から数ヶ月かかる
  • 跡が残りやすい
  • 再発しやすい傾向がある

しこりニキビと他の皮膚疾患との鑑別

しこりニキビと間違えやすい疾患があります。適切な治療を受けるためには、正しい診断が重要です。

粉瘤(アテローム)との違い

粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造物ができ、その中に老廃物が蓄積される良性腫瘍です。しこりニキビとの主な違いは以下の通りです:

  • 粉瘤:毛穴のない場所にもできる、中央に黒い点(開口部)がある場合がある
  • しこりニキビ:必ず毛穴周辺にできる、アクネ菌による炎症が原因

脂肪腫との違い

脂肪腫は脂肪組織が増殖してできる良性腫瘍です。しこりニキビとの違いは:

  • 脂肪腫:痛みがない、柔らかい、成長が遅い
  • しこりニキビ:痛みを伴う、硬い、比較的急速に形成される

しこりニキビの原因

基本的なメカニズム

しこりニキビの形成には、以下のような段階的な過程があります:

第1段階:毛穴の詰まり 毛穴に皮脂や古い角質、汚れなどが詰まることから始まります。この段階では、まだ炎症は起こっていません。

第2段階:アクネ菌の増殖 詰まった毛穴内は酸素が少ない嫌気性環境となり、アクネ菌(Propionibacterium acnes)が増殖します。アクネ菌は皮脂を分解し、炎症を引き起こす物質を産生します。

第3段階:炎症の進行 アクネ菌の増殖により炎症が進行し、赤ニキビが形成されます。この段階で適切な治療を行わないと、炎症がさらに深部へと進行します。

第4段階:深部組織への炎症拡大 炎症が真皮層まで達すると、毛穴の壁が破壊され、炎症性物質が周囲の組織に拡散します。これにより、しこり状の硬い腫れが形成されます。

第5段階:組織の修復とその間違った修復 身体は損傷した組織を修復しようとしますが、炎症が激しい場合、正常な修復過程が妨げられ、線維組織の増生や瘢痕形成が起こります。これがしこりニキビの硬い感触の原因となります。

主要な原因因子

1. ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの変化は、しこりニキビの最も重要な原因の一つです。

  • アンドロゲン(男性ホルモン)の影響:皮脂分泌を促進し、毛穴の角質化を進める
  • エストロゲン(女性ホルモン)の変動:月経周期、妊娠、更年期などで変動し、ニキビの悪化を引き起こす
  • ストレスホルモン(コルチゾール):皮脂分泌の増加と免疫機能の低下を引き起こす

2. 皮脂分泌の過剰

遺伝的要因、ホルモンの影響、食生活などにより皮脂分泌が過剰になると、毛穴詰まりのリスクが高まります。

3. 毛穴の角化異常

毛穴の入り口部分の角質が厚くなり、皮脂の排出が妨げられます。これは遺伝的要因や外的刺激によって引き起こされます。

4. 細菌感染

アクネ菌以外にも、黄色ブドウ球菌などの細菌が二次的に感染することで、炎症がさらに悪化します。

5. 生活習慣因子

  • 食生活:高GI食品、乳製品の過剰摂取
  • 睡眠不足:ホルモンバランスの乱れと免疫機能の低下
  • ストレス:コルチゾール分泌の増加
  • 不適切なスキンケア:過度の洗顔や刺激の強い化粧品の使用

6. 外的要因

  • 紫外線:皮膚の角化を促進し、毛穴詰まりを引き起こす
  • 摩擦:帽子やマスクなどによる物理的刺激
  • 化粧品:コメドジェニック(毛穴を詰まらせやすい)成分を含む製品

しこりニキビの症状と進行過程

初期症状

しこりニキビの初期段階では、以下のような症状が現れます:

  • 皮膚表面の軽度の盛り上がり
  • 触ると硬い感触
  • 軽度の圧痛
  • 周囲の皮膚との境界が不明瞭

進行期の症状

炎症が進行すると、症状はより明確になります:

  • しこりのサイズが拡大(1-3cm程度)
  • 強い圧痛や自発痛
  • 皮膚表面の赤みの増強
  • 熱感の出現
  • 周囲への炎症の拡散

重症化した場合の症状

適切な治療を行わずに放置すると、さらに重篤な症状が現れます:

  • しこりの硬化と固定化
  • 表面の色調変化(暗赤色や紫色)
  • 膿瘍の形成
  • 周囲組織への炎症の波及
  • 発熱や全身倦怠感(まれ)

治癒過程と予後

しこりニキビの治癒過程は、通常のニキビよりも複雑で時間がかかります:

急性期(1-2週間)

  • 炎症の最盛期
  • 痛みや腫れが最も強い時期
  • 適切な治療により症状の軽減を図る

亜急性期(2-6週間)

  • 炎症の徐々の沈静化
  • しこりの軟化が始まる
  • 色調の改善

慢性期(数ヶ月~)

  • しこりの残存
  • 瘢痕組織の形成
  • 色素沈着の出現

しこりニキビの治療法

皮膚科での保険診療

しこりニキビは「尋常性ざ瘡」という皮膚疾患として、健康保険が適用される治療を受けることができます。

1. 外用薬治療

アダパレン(ディフェリンゲル)

  • 毛穴の角化を正常化し、コメド(面ぽう)の形成を抑制
  • 既存のニキビの改善と新しいニキビの予防効果
  • 使用開始時に乾燥や刺激感が現れることがある

過酸化ベンゾイル(ベピオゲル)

  • 強力な殺菌作用でアクネ菌を減少させる
  • ピーリング効果により毛穴の詰まりを改善
  • 漂白作用があるため、衣服や寝具への付着に注意が必要

トレチノイントコフェリル(エピデュオゲル)

  • アダパレンと過酸化ベンゾイルの配合薬
  • より強力な効果が期待できる
  • 副作用も両剤の特徴を併せ持つ

クリンダマイシン(ダラシンTゲル)

  • 抗生物質による抗菌作用
  • 炎症の強いニキビに効果的
  • 長期使用により耐性菌の出現リスクがある

2. 内服薬治療

抗生物質

  • ミノサイクリン、ドキシサイクリン、ロキシスロマイシンなど
  • アクネ菌の増殖を抑制し、炎症を軽減
  • 通常2-3ヶ月の使用が推奨される

漢方薬

  • 十味敗毒湯、清上防風湯、荊芥連翹湯など
  • 体質改善により根本的な治療を目指す
  • 副作用が少なく、長期間の使用が可能

3. 外科的処置

面ぽう圧出

  • 専用の器具を使用して毛穴に詰まった皮脂や膿を除去
  • 早期の改善が期待できる
  • 適切な技術と清潔な環境で行う必要がある

ケナコルト(ステロイド)局所注射

  • しこりニキビに直接ステロイドを注射
  • 炎症を迅速に抑制する効果がある
  • 皮膚の萎縮や色素沈着のリスクがある

美容皮膚科での自費診療

保険診療で改善が見られない場合や、より早い効果を求める場合は、美容皮膚科での自費治療も選択肢となります。

1. レーザー治療

フラクショナルレーザー

  • 皮膚に微細な穴を開け、コラーゲンの再生を促進
  • ニキビ跡の改善にも効果的
  • ダウンタイムは数日から1週間程度

IPL(光治療)

  • 特定の波長の光を照射し、アクネ菌を減少させる
  • 赤みや色素沈着の改善効果もある
  • 比較的ダウンタイムが少ない

2. ケミカルピーリング

サリチル酸ピーリング

  • 古い角質を除去し、毛穴の詰まりを改善
  • 皮脂分泌の抑制効果もある
  • 2-4週間間隔で数回実施

グリコール酸ピーリング

  • より深い層までの角質除去が可能
  • ニキビ跡の改善にも効果的
  • 施術後の紫外線対策が重要

3. ダーマペン・ポテンツァ

ダーマペン

  • 極細の針で皮膚に微細な穴を開ける
  • 創傷治癒過程でコラーゲン産生を促進
  • しこりニキビやニキビ跡の改善に効果的

ポテンツァ

  • マイクロニードルと高周波を組み合わせた治療
  • より深い層への効果が期待できる
  • ダウンタイムはダーマペンより短い

4. イオン導入・エレクトロポレーション

ビタミンC導入

  • 抗酸化作用により炎症を抑制
  • コラーゲン合成を促進
  • 色素沈着の予防・改善効果

トラネキサム酸導入

  • 美白効果により色素沈着を改善
  • 炎症抑制作用もある
  • 安全性が高い

治療法の選択基準

しこりニキビの治療法選択は、以下の要因を総合的に判断して決定します:

1. ニキビの重症度

  • 軽度:外用薬中心の治療
  • 中等度:外用薬+内服薬の組み合わせ
  • 重度:積極的な外科的処置や美容治療の併用

2. 患者の年齢と性別

  • 思春期:ホルモンバランスの変化を考慮した治療
  • 成人:生活習慣の改善を含めた包括的アプローチ
  • 妊娠・授乳期:使用可能な薬剤の制限を考慮

3. 既往歴と併存疾患

  • アレルギー体質:薬剤選択時の注意
  • 他の皮膚疾患:治療の相互作用の検討

4. 生活環境と希望

  • 通院可能な頻度
  • 費用的な制約
  • ダウンタイムの許容度

しこりニキビの予防法

スキンケアの基本

1. 適切な洗顔

洗顔はニキビ予防の最も重要な要素の一つです。しかし、過度な洗顔は皮膚を刺激し、かえってニキビを悪化させることがあります。

正しい洗顔方法

  • 1日2回(朝・夜)の洗顔を基本とする
  • ぬるま湯(30-32℃程度)を使用する
  • 洗顔料をよく泡立て、手で直接こすらずに泡で洗う
  • 洗顔時間は30秒から1分程度に留める
  • タオルでゴシゴシこすらず、押し当てるように水分を取る

洗顔料の選択

  • 刺激の少ない弱酸性または中性の洗顔料
  • 界面活性剤の含有量が少ないもの
  • 香料や着色料が少ないもの
  • ニキビ肌用として市販されている製品も有効

2. 適切な保湿

「ニキビ肌は保湿不要」という誤解がありますが、適切な保湿はニキビ予防に不可欠です。

保湿の重要性

  • 皮膚バリア機能の維持
  • 過剰な皮脂分泌の抑制
  • 外的刺激からの保護

保湿剤の選択

  • ノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせにくい)製品
  • オイルフリーまたは軽いテクスチャーのもの
  • セラミド、ヒアルロン酸などの保湿成分を含むもの

3. 紫外線対策

紫外線は皮膚の炎症を悪化させ、ニキビ跡の色素沈着を促進します。

日焼け止めの選択

  • SPF30以上、PA++以上の製品
  • ノンコメドジェニック製品
  • 肌に負担の少ない物理的日焼け止め(酸化亜鉛、酸化チタン)

生活習慣の改善

1. 食生活の見直し

食事とニキビの関係は複雑ですが、以下の点に注意することが推奨されます:

避けるべき食品

  • 高GI食品(白米、パン、お菓子など)の過剰摂取
  • 乳製品の過剰摂取
  • 揚げ物や脂っこい食品の頻繁な摂取

推奨される食品

  • 抗酸化物質を含む野菜や果物
  • オメガ-3脂肪酸を含む魚類
  • 食物繊維を豊富に含む全粒穀物
  • プロバイオティクスを含む発酵食品

2. 睡眠の質の改善

睡眠不足はホルモンバランスを乱し、ニキビの悪化要因となります。

良い睡眠のための習慣

  • 規則正しい就寝・起床時間
  • 7-8時間の十分な睡眠時間
  • 就寝前のスマートフォンやパソコンの使用制限
  • リラックスできる就寝環境の整備

3. ストレス管理

ストレスは直接的にニキビの悪化要因となります。

ストレス軽減方法

  • 定期的な運動
  • 趣味やリラクゼーション活動
  • 深呼吸や瞑想
  • 十分な休息時間の確保

環境的要因への対策

1. 清潔な環境の維持

寝具の清潔さ

  • 枕カバーは2-3日に1回交換
  • シーツは週1回交換
  • 抗菌加工された寝具の使用

携帯電話の清潔さ

  • 定期的なアルコール消毒
  • 通話時の顔への接触を最小限にする

2. 服装や小物への注意

衣服の選択

  • 通気性の良い自然繊維の衣服
  • 肌に密着しすぎない適度なサイズ
  • 清潔な衣服の着用

帽子やヘルメット

  • 長時間の着用を避ける
  • 定期的な清洗
  • 通気性の良い素材の選択

化粧品の選択と使用方法

1. メイクアップ製品の選択

ファンデーションの選択

  • ノンコメドジェニック製品
  • オイルフリー製品
  • カバー力よりも肌への優しさを重視

2. メイク落としの重要性

クレンジングの選択

  • 肌に負担の少ないクレンジング剤
  • オイル系よりもミルク系やジェル系
  • ダブル洗顔の適切な実施

よくある質問(FAQ)

Q1. しこりニキビは自然に治りますか?

A1. しこりニキビは通常のニキビと比べて自然治癒に時間がかかり、適切な治療を行わない場合、跡が残る可能性が高くなります。早期の皮膚科受診をおすすめします。軽度のものであれば数週間で改善することもありますが、重度の場合は数ヶ月から半年以上かかることもあります。

Q2. しこりニキビを潰してもいいですか?

A2. 絶対に自分で潰さないでください。不適切な処置により以下のリスクがあります:

  • 細菌の二次感染
  • 炎症の悪化
  • 深いニキビ跡の形成
  • 色素沈着の増強 皮膚科での適切な面ぽう圧出を受けることをおすすめします。

Q3. しこりニキビは何歳ごろまで続きますか?

A3. しこりニキビの発症年齢は個人差がありますが、思春期から30代前半まで続くことが多いです。女性の場合、ホルモンバランスの変化により成人になってから初めて発症することもあります。適切な治療により、どの年代でも改善は可能です。

Q4. 市販薬でしこりニキビは治せますか?

A4. 軽度のしこりニキビであれば、市販の外用薬(イブプロフェンピコノール、イソプロピルメチルフェノールなど含有)で改善することもあります。ただし、以下の場合は皮膚科受診をおすすめします:

  • 1-2週間使用しても改善がない
  • 痛みが強い
  • 周囲に炎症が広がっている
  • 発熱がある

Q5. しこりニキビと粉瘤の見分け方を教えてください

A5. 主な違いは以下の通りです:

しこりニキビ

  • 必ず毛穴周辺に発生
  • 数週間で変化がある
  • 痛みを伴うことが多い
  • 10代後半から30代前半に多い

粉瘤

  • 毛穴以外の場所にもできる
  • 成長が遅く、変化に時間がかかる
  • 感染していなければ痛みは少ない
  • 年齢に関係なく発症

判断に迷う場合は、皮膚科での診察を受けることをおすすめします。

Q6. 妊娠中・授乳中のしこりニキビ治療はどうすればいいですか?

A6. 妊娠中・授乳中は使用できる薬剤に制限があります。以下の点に注意してください:

使用を避けるべき薬剤

  • トレチノイン系外用薬
  • 一部の抗生物質(テトラサイクリン系)
  • 内服イソトレチノイン

比較的安全とされる治療

  • 外用抗生物質(一部)
  • 面ぽう圧出
  • 適切なスキンケア

必ず産婦人科医と皮膚科医の両方に相談してから治療を開始してください。

Q7. しこりニキビの跡を残さないためにはどうすればいいですか?

A7. ニキビ跡の予防には以下が重要です:

早期治療

  • 症状が軽いうちに皮膚科を受診
  • 医師の指示に従った適切な治療の継続

適切なスキンケア

  • 炎症を悪化させる刺激的なケアを避ける
  • 十分な保湿と紫外線対策

生活習慣の改善

  • 規則正しい生活リズム
  • バランスの取れた食事
  • ストレス管理

触らない

  • 気になっても手で触らない
  • 自己判断での処置を避ける

まとめ

しこりニキビは、通常のニキビが悪化し、皮膚の深い層まで炎症が及んだ状態です。適切な治療を行わないと、ニキビ跡として長期間残る可能性があるため、早期の対処が重要です。

重要なポイント

  1. 早期受診の重要性:症状が軽いうちに皮膚科を受診することで、治療効果が高まり、跡が残るリスクを軽減できます。
  2. 適切な治療の選択:患者さんの症状、年齢、生活環境に応じて、保険診療から美容治療まで様々な選択肢があります。
  3. 継続的なケア:治療は一時的なものではなく、継続的なケアが必要です。医師の指示に従った治療の継続が重要です。
  4. 生活習慣の改善:スキンケア、食事、睡眠、ストレス管理などの生活習慣の改善も治療効果を高める重要な要素です。
  5. 予防の重要性:適切なスキンケアと生活習慣により、しこりニキビの発症を予防することが可能です。

アイシークリニック上野院では、皮膚科専門医による詳細な診察を行い、患者さん一人ひとりの症状に応じた最適な治療方法をご提案いたします。しこりニキビでお悩みの方は、一人で悩まず、お気軽にご相談ください。

早期の適切な治療により、きれいな肌を取り戻すことは十分可能です。まずは専門医による正確な診断を受けることから始めましょう。

参考文献

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  8. 川島眞, 古川福実, 古江増隆, 他. “尋常性ざ瘡・酒さ治療ガイドライン2019”. 日本皮膚科学会ガイドライン, 2019.

※本記事の内容は医学的助言に代わるものではありません。症状が気になる場合は、必ず医療機関を受診し、専門医の診察を受けてください。

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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